JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週は、聴覚にまつわるさまざまなことですが、前回は「音の特性」を中心に、日常でのさまざまな音をまとめていきました、今日は、耳の機能と、音が聞こえるメカニズムそして、難聴をまとめていきます。難聴にも種類があります。そして同じ音や声にも感じ方は人それぞれです。同じ言葉・単語でも意味が変わることがあります。ことばに感情が伴わないと相手に伝わらないこともあります。コミュニケーションとしての声や音の関連をプラスαでまとめていきます。

 

1. 「聞こえ」のメカニズムを知る、耳とは?の3つのこと

1-1 聞こえの器官、耳の構造そのおもな役割

1-2 聞こえのしくみ 音の伝わり方 耳の機能

1-3 聞こえの識別と認知の仕方

今日のプラスα

2.音の感じ方、声質

3.コミュニケーション としての音

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・聴力検査を感性でおこなうことの大切さ

 

1. 「聞こえ」のメカニズムを知る、耳とは?の3つのこと

前回のブログで胎生期にはすでに耳の機能、聴力は完成していて、胎内で母親の声をしっかりと聞いているということをお伝えしました。今回は、この人のもつ「聞こえ」の機能をまとめていきたいと思います。

1-1 聞こえの器官、耳の構造とそのおもな役割

人は、耳を使って外部からの危険を察知や、情報を入手したり、周囲の人とのコミュニケーションを行っています。言い換えると、社会と自分自身とをつなぐ大切な器官のひとつともいえます。

それともう一つ、平衡感覚を司ることも耳の大切な機能のひとつです。

聴覚の定義

音響の受容から認知までの機構と機能および、それを通じて生じる感覚

日本聴覚医学会より

❍聴覚受容器の耳とは?

耳は外側から順に「外耳」「中耳」「内耳」の3つの部分で構成されています。機能的な分類としては、体外の音をキャッチして、振動に変え、体内に伝える部分の「伝音器」と、体内に取り込まれた振動を電気信号に変換し脳に音として感知し、認識する「感音器」とに分けることも出来ます。

《伝音器》
  • 外耳:耳介、外耳道(耳の入口~鼓膜まで)※鼓膜は、外耳と中耳の中間に位置します
  • 中耳:鼓膜、耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)
《感音器》
  • 内耳:蝸牛、前庭、三半規管
●外耳の機能:耳垂(耳たぶ)・耳介・外耳道
  • 耳介は、集音機能があります。耳介表面の凹凸で、空気中の音波を外耳道の方向へと反射させる機能を持ちます。小さな音を増幅させる働きを持ちます。耳に手をかざすことで、音がよく聞こえるようになるのではないでしょうか。
  • 外耳道の一端が開かれていて、片側が鼓膜で塞がれた構造になっています。この構造により、共鳴管としての機能を持っています。人の成人の外耳道は、2.5~3.5cmとされそのため、3,000Hz台の音が最も感じやすいとされています。
  • また、音が左右の耳に到達する時間差と音圧差により、どの方向性から来た音なのかを判断できるとされています。
●中耳の機能:鼓膜、耳小骨(ツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨)、耳管
  • 外耳からの音波は、中耳との間にある鼓膜を振動させ、耳小骨へ振動は伝わります。耳小骨内で、音は増幅され、さらに内耳へと伝えられます。
  • 耳管は、喉から中耳腔(鼓膜から内耳の入口までの空間)につながる細い管で、中耳の空気圧の調節や中耳の空気を入れ替える働きを行っています。急激な気圧の変化で、耳が塞がれたような感じになることがあると思いますが、この時に唾液を飲み込むことで改善されるのは、耳管が開口されることで気圧が調整されることによります。
●内耳の機能:蝸牛、前庭、三半規管
  • 蝸牛(かたつむりという意味)は、聴覚・聞こえを担当しています。リンパ液で満たされ、耳小骨の振動でリンパ液が揺れることで感覚細胞である有毛細胞が捉えて電気信号に変え、蝸牛神経に伝えられます。音の強弱、高低の分析などをここで判断しています。
  • 前庭と三半規管で平衡感覚を保っています
耳の構造

<耳の構造>

 

1-2 聞こえのしくみ 音の伝わり方と耳の機能

実際に音はどのようにして、認知されているのでしょうか。そのしくみをまとめていきましょう。

❍音の聞こえのしくみ

音は、空気を媒質として耳へ伝えられ、そして「外耳」「中耳」「内耳」の連携で脳へ

・外耳 音を集める、鼓膜へ伝える
・中耳 音を増幅する
・内耳 音の振動を電気信号へ変換

●中耳の機能:音圧の増幅  耳小骨での増幅
耳介で音は集められ、外耳道を通り鼓膜へと伝えられます。鼓膜は、空気の圧力の変化を受けとめ振動します。振動は、耳小骨のツチ骨からキヌタ骨へ、音圧を1.3倍に増幅し、さらにアブミ骨では音圧を17倍に増幅させます。鼓膜から伝えられた音は、この耳小骨3つで合わせて、約22倍に増幅されます。増幅された音は、内耳の内部を満たすリンパ液へと伝えられます。
音を伝えるしくみ 耳小骨(音圧の増幅)

<音を伝えるしくみ 耳小骨 音圧の増幅>

●内耳の機能:電気信号への変換

内耳に送られた振動は、内耳の蝸牛の中にあるリンパ液を揺らすことによりらせん状を伝わっていきます。さらに、蝸牛管の基底膜が振動されることで、コルチ器の有毛細胞に振動が伝えっら得ます。この有毛細胞の動きは、蓋膜に当たることで電気信号が発生します。電気信号は、蝸牛神経から脳の視覚野へ送られ音として認識されます。

《有毛細胞の働き》

有毛細胞は、場所により対応する周波数が決まっています。蝸牛の近くにある有毛細胞は高音に反応し、蝸牛の奥にあるものは低音に反応します。それぞれ対応する有毛細胞が機能することで振動を電気信号へと変換している。

●脳の音の感じ方

電気信号として脳に伝えられた音情報は、蝸牛神経へと伝えられます。蝸牛神経は脳の延髄とつながり、延髄の蝸牛神経核ヘと伝えられます。その後、橋・中枢を経由して大脳皮質の聴覚野に伝えられ音として認知されます。

右耳へ届くの多くの電気信号は、延髄に伝わる時点で左側の神経核へと伝わり、左側の聴覚野へ伝えられます。左耳への電気信号の多くが右の聴覚野へと伝えられます。

  • 右耳の電気信号 ⇨ 左の神経核 ⇨ 左の聴覚野
  • 左耳の電気信号 ⇨ 右の神経核 ⇨ 右の聴覚野
<音が聞こえるメカニズム>
  1. 耳介が音の正体となる空気の振動を集める
  2. 音の振動は、外耳道を通ってその奥の鼓膜を振動させる
  3. 鼓膜の振動は、さらに奥の耳小骨へ伝わる
  4. 耳小骨へ伝えられた振動は、その奥の蝸牛へ伝えられる
  5. 蝸牛に届けられた振動は、蝸牛の中のリンパ液を振動させ、有毛細胞を刺激する
  6. 振動は、有毛細胞によって、電気信号に変換、蝸牛の中にあるラセン神経節細胞に伝わる
  7. ラセン神経節細胞に届けられた電気信号は、蝸牛神経を通って大脳に伝えられる
  8. 大脳聴覚皮質がその情報を受け取り、音として認識される

❍気導と骨導

「騒音の中でも通話が可能な電話」があることをご存知のかたも多いのではないでしょうか。

●音の聞こえは2通り

人の音を聞く力、聞こえ方、聴力には、気導と骨導の2種類あります。ここまで説明した聞こえのメカニズムは、気導聴力となります。

・鼓膜を振動させて聞く、気導

音が外耳と中耳を通して内耳へ伝えられること

耳介で集められた音は、外耳孔(耳の穴)から外耳道を経て、その奥にある鼓膜に達します。鼓膜の振動を耳小骨に振動が伝わり、増幅された振動が、内耳の液を振動させます。この過程を『気導聴力」といいます。人は、ほとんどこの気導聴力で音を認識しています。

・頭蓋骨の振動で聞く、骨導

音が頭蓋骨と軟部組織の機械振動を通して内耳へ伝えられること

それ以外に、耳を塞いだ状態でも音が聞こえるのではないでしょうか。60デシベル以上となる大きな音の場合、気導と同時に骨導の聴力も加わっているとされます。骨導聴力は頭蓋骨が感じる振動が直接内耳に伝わることで聞こる聴力となります。頭をコンコン叩いたり、歯をカチカチ鳴らすと意外に大きな音に聞こえるのではないでしょうか。

 

1-3 音の識別と音源の位置の認知の仕方

人は、声をかけられた時に、声が聞こえた方向にすぐに反応できます。

❍足音だけで誰かが分かる、すばらしい人の認知機能

片側の耳の聞こえを失うと、音源がどちらからなのかの判断が出来なくなります。声をかけられて、聞こえても、キョロキョロと音源を探してしまうことになります。

そして、知っている人の声ならば誰から呼ばれたのかも聞き分ける能力を持っています。どのようにして認知しているのでしょうか。左右の音の届き方

音の信号が延髄や橋に伝わるときに、左右の耳に届く音の大きさから音源の位置を脳は分析しています。

例えば、右側に音源がある場合、両方の耳で音は認識されますが、左耳の方が、右よりも小さな音として認識されます。

 

 

●音で誰かを察知することもできる

聴覚野の周波数配置よく言われたことがあります。「名乗りながら歩いている」と、言われたことも。バタバタという特徴的な足音を聞き分けられて、誰が近づいて来るのかが分かることや、家族なら、ドアの開け締めの仕方の音で、わかることなどもあるのではないでしょうか。人の耳のすごいと思うところです。

音情報である電気信号が、蝸牛神経から、中脳に伝わるまでに、延髄や橋で分析された情報からさらに音源の位置や音質などが認識され大脳皮質の聴覚野へと伝えられます。聴覚野では、各周波数の情報を認識する神経細胞が配置されています。

 

《音情報の信号 伝達経路》

蝸牛神経 ⇨ 蝸牛神経核 ⇨ 延髄 ⇨ 橋 ⇨ 中脳 ⇨ 聴覚野 

❍耳の機能 平衡感覚機能

耳が持つ平衡感覚の保持は、内耳の前庭感覚器が司っています。三半規管、前庭器官に満たされているリンパ液が揺れることで三半規管の根元にある有毛細胞が刺激されることにより傾きを感知しています。

三半規管は、回転運動を感知する機能をもちます。前庭感覚器は、卵形嚢と球形嚢とで形成され卵形嚢は重力などの水平方向、球形嚢は、直線加速度など水平方向の動きを完治するとされています。

 

2.音の感じ方、声質

人によって音の好みもさまざまで、その人の個性を表します。

❍音の感じ方

同じ曲を流しても、ある人は興味を示し、ある人はスルーすることもよくあり、ロックが好きな人と、クラシック音楽を好む人といるように。音の好みもさまざまです。

●個人の信念価値観は、お腹の中なら

音の好みを決めるのは、その人の好みです。好みを決めているのは、国や土地、生まれ育った環境的要因や、生育的要因などによって気づかない内に作り上げられた価値観です。初回のブログでまとめたように、胎生期にはもう音を聞き分ける力を持っていますので、母親のお腹の中にいる時から外部の音を聞きながら成長しています。母親がどのような音を聞かせていたかによります。母親が自身が気分の良い、心地よい曲を聞きながら過ごしている曲をいっしょに子どもが聞くことにより胎内の子どもも、リラックスすることができます。

妊娠中は、心を安定させ、穏やかにすごすことで、胎児も安心することができるのです。胎教がとても大切だということです。生まれてから、母親の声に赤ちゃんが反応するのは、聞き慣れていたからなのでしょう。

❍声の質から見えること

先日亡くなられたちびまる子ちゃんの作者 さくらももこさんが、まるちゃんの声の担当をTARAKOに決めるきっかけになったのが、「自分の声によく似ているから」という理由だったとのことでした。人の声質もさまざまです。声も個性、その人のイメージにつながります。柔らかい声、優しい声、力強い声、などいろいろです。

そして、声から相手の身体の調子を感じることも時にあるのではないでしょうか。声に張りを感じられる時は、あぁ体調が良いのだなぁと感じることや、弱々しいときは、何か不安があるのか?大丈夫なのか?などと思うこともあるのではないでしょうか。

❍声の好みも人それぞれ

「あの人いい声だなぁ~」と思う人に出会うこともあるのではないでしょうか。聞いているだけでうっとりと、心に響いてくるような声質を持つ人もいます。そして、声の好みも人によってさまざまです。

●良い声の基準

腹部エコーでは、呼吸指示をしますので、必然的に声を発します。私は、超音波検査を受けて戴いた方に一度だけ声を褒められたことがあります。70歳代くらいだったか、年齢まではよく覚えていませんが「あなた、いい声しているわね~」と、言われたことがあります。何となく、イヤ、やはりすごく嬉しいですが、ニッコリとして「そうですか?」と答えると、「よく通るいい声しているわぁ~」さらに、「うちの主人なんか、何を言っているのかよく分からないだみ声!だから聞こえないのよ」と、そのようなお話をされていました。

●ストレスになる声は聞きたくない?!

私の声がいい声という意味もよくわかりましたが、人の基準はさまざまだと再認識いたしました。この時は、ちょっと受けましたが、聞きたくない声は、聞こえなくなるという意味、聞きたくないことは、心がシャットダウンしてしまう。ということがあります。よく耳が遠いおばあちゃんに「自分の都合で耳が遠くなる」ということありませんか。都合の良いことは聞こえるけれども、都合の悪いことは聞こえなくなるということです。

おばあちゃんの話は、半分笑い話のようですが、心が疲弊すると、心因性難聴となることもなります。難聴は、次回にまとめてますが、この心因性難聴の例としてあげられるの難聴として、ストレスも原因のひとつになると言われている突発性難聴があります。

※関連ブログ  突発性難聴「健診結果を読む① 身体の数値

 

3.コミュニケーション としての音   

言語を音として受け入れたときに、言語=言葉の意味+感情という公式が私の中で成立します。

❍人の感情は、声とともに

言葉のもつ意味とは、直接言語でありことばが示す意味です。

「楽しいかった」というメッセージを低いトーンで、うつむきながら小声で言っても決して楽しさは伝わらず、そこに感情がプラスされてコミュニケーションが円滑になるのではないでしょうか。ことばと感情が一致していないと、どこかにその不一致感が不自然は、どんなに上辺を装ったとしても、身体のどこかに表現されてしまいます。受け取る相手は、その不一致な印象を、違和感として受け取っていることがよくあります。

よくある光景として、マニュアルどおりの平身低頭を装った謝罪です。ことばでは「申し訳ありません」と誤っていても、仕方ないからこの場は謝るしかないと思いながら頭を下げている人。感情が伴わない謝罪は、申し訳無いという気持ちが伝わってこないので相手は納得しないのではないでしょうか。

❍人は、感情で動く

言葉に感情を挟み込むことで初めて受け入れて貰えるということ、認識されることがあるのではないでしょうか。言葉にプラス、感情をノンバールとして用いることで声の表現を豊かにすることも、周囲との円滑な人間関係が築けるのだと思います。声のトーン、声の大小、リズム感、調子の上げ下げ、イントネーション、声の出し方、声の強弱などなどさまざまな声の様相があります。

声の語尾の上げ下げや、語調でも言葉の意味が変わることがあります。

例えば、「大丈夫だから」ということばを、
  • 語尾を上げる   「大丈夫?」 疑問文なる
  • 語尾をそのまま  「大丈夫」
  • 語尾を強く言い切る「大丈夫!」 強さや、相手に強調する、強がる
さらに
  • 小声で弱々しく  「大丈夫...」 不安がのこる

同じ言葉・単語を伝えても、意味が変わってしまうことがあり、これらを声の様相として脳はきちんと受け取っているのではないでしょうか。

❍間合いもノンバーバルです

そして、スピーチやプレゼンでは、さらに間合いもすごく大切です。話しながらノンバーバルを聴くことも大切です

一生懸命説明しようと、言葉をあれこれ並べ立てても、伝わらないことがよくあります。時間制限をかけられ、早口で、言葉を発しても、受け取るほうがついていかれません。聴覚情報として次から次へと流れ込んでは、出ていくばかり、頭の中には何も残りません。聴覚野に情報として入力されたものを、頭の中でイメージとして視覚化することや、身体感覚として感じてみることなどの、情報処理する余裕の時間、タイムラグがないと認知できないことになり、あの人何を言っているのかよくわからない...ということになってしまうのではないでしょうか。間合いを意識するということもすごく大切なときがあると思います。

話しながらも、受けて側の言葉にされていない言葉を、聴くことができるのが良いスピーカーだと私は思います。

声は単なる言葉を発する音のみではなく、音声は、耳からの入力される非常に多くの情報を得ていることを再認識し、人の聴覚器官は、非常に繊細な感覚器官だということを再認識いたします。

 

生理検査アティテュード®からのメッセージは、比較的若い検査技師向けに私からのメッセージとして書いていますが、臨床検査を受けて戴く側の立場でもぜひ知っていて欲しいことして、社会のみなさまに向けてのメッセージです。私の医療者としての経験からみなさまへの「医療の在り方」としてのメッセージとしてぜひご一読ください。

 かたよし 純子

生理検査アティテュード® からのメッセージ

聴力検査を感性でおこなうことの大切さ

 

耳鼻咽喉科の検査もひと頃行っていたことがあります。耳鼻咽喉科の中にある、二重扉の防音室で行います。聴力検査は、雑音が発生するような環境下では、正確な検査が行なえません、そのため防音装置のある部屋で行われます。健診ではあくまでもふるい分け検査が目的なので、防音室を使う施設は少ないかと思います。

次回のブログで聴力検査もまとめますが、正しい聞こえの検査を行う場合は防音室で行われます。防音室には、被検者のみとなることが多いのですが、私が勤務していた病院では、防音室内にオージオメーター(聴力検査機器)を置いて、同じ室内にいる状態でおこなっていました。

❍聞こえたと思いこむことで出される結果

聴力検査にもさまざまありますが、通常おこなわれる聞こえの検査は、聞こえたらボタンを押すという方法でおこなわれます。

聴覚障害は、その聞こえの程度で障害者として認定されることがあります、そのために聴覚検査が行われます。そのための検査の指示や結果判定を耳鼻咽喉科の医師が行いますが、認定して貰いたいがために詐聴をするということがあります。

詐聴とは、実際には聴こえてい るにもかかわらず、難聴を装うことをいいます。つまり、聞こえているのに、聞こえないふりをするということです。障害者手帳を貰えるということで、金銭が絡んでくるからです。最終的には医師が判断することになりますが、担当する技師にも重要な立場であることは言うまでもありません。障害認定のための検査だという情報があるわけではありませんが、結果を判断する時の医師に、検査中の様子を聞かれることもあります。

❍感性が判断する、聴力検査の正確性

再現性がないと結果として出すことが出来ません。そして、聴力検査の判断は、担当技師の感性も関係します。検査の説明時から被検者と関わりを持ちます。その時の様子と、検査中の様子に違和感が無いかどうかです。その時の状況を受けとめ、判断しながら、音の聞かせ方にも熟練されたコツが必要となります。ウソを察知する能力も問われるのです。同室で被検者と対峙しておこなうことも、被検者を直接観察できますのでよい方法だと私はおもいます。

●検査技師が検査を行うことの意味

検査機器の扱い方が分かれば誰にでも検査を行うことが出来るのでしょうか?

国家視覚を持った臨床検査技師が検査を実施することの真の意味、生理検査は、感性が伴わないと正しい検査が行うことが出来ないこともあると私は思っています。コミュニケーション力まで学んだ技師が行うことだと私は思っています。検査を受ける人と行う技師との相互関係、良好なコミュニケーションが成立して初めて、良質な検査が行うことができるのだと私は思います。

詐聴が疑われる場合は、聴性脳幹反応検査が行われますこの検査は、次回まとめていきたいと思います。

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

 

今日のまとめ

  • 耳は、伝音器と感音器とに分けられ、さらに伝音器は、外耳、中耳、内耳に分けられる
  • 外耳で音を集め、鼓膜で振動させて、中耳で増幅、内耳で電気信号に変換する
  • 右耳の蝸牛神経に伝えられた信号は、延髄で左側の橋から中脳へ、そして左の聴覚野に伝えられる

 

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引用情報

  • 音を追求する’16 放送大学教材

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共同代表 Junko Katayoshi

今日も最後までありがとうございました。

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