『元気の出るJunchanのblog』ご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪心の表現方法を考える5日間、昨日まで「ことば」を中心にお伝えしてきました。昨日は色彩も少し絡めてみましたが、色彩は視覚を通して、非言語で感情を表します。今日は、この非言語が伝える感情表現を掘り下げて見たいと思います。よく言われるメラビアンの法則では、言語情報がわずか7%で、残りは、ボディランゲージと声のトーンやリズムなどの非言語情報と言われています。実際にどのような感情表現が伝わっているのかをまとめていきましょう。

1.非言語を使いこなすための3つのポイント

1.1 メラビアンの法則、非言語も意識と無意識で表現している

1.2 非言語が伝えている実際の感情

1.3 話に表情をつけることで相手の意識にアクセスする

今日のプラスα

2. 行間に込められた感性

3. ギフトに気持ちを込めるとき、感性工学からみたギフト

 

1.非言語を使いこなすための3つのポイント

1.1 メラビアンの法則の非言語も、意識と無意識で表現している

コミュニケーションの学びの初めに必ずといっていいほど、アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」が出てきます。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかということをまとめたもの

  • 話の内容など    言語情報 7%
  • 口調や話の早さなど 聴覚情報 38%
  • 見た目などの    視覚情報 55%

この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。(出典 Wikipedia

この中の「見た目55% 視覚情報」のなかに身振り手振りのボディランゲージと昨日お伝えした「色彩心理」は外見も含まれます。

ファシリテーターを行うときなどは、身振り手振りを付けてと言われた方もいるのではないでしょうか。そのため意図的に視覚情報として感情表現を行うこともあります。話しながら動作を付けたり、場所を移動したりです。

このように意識的に行うこと以外に、無意識に感情を表していることもあることに気づいていますか。何気にポーカーフェイスを装っていても、相手に真意を読み解かれてしまった経験とかあるのではないでしょうか。人はどうして言っている事以外に、相手の本当の気持ちにも気づくことができてしまうのでしょうか。

以前の職場でイタズラ好きの人がいました。他愛のないイタズラなのですが誰が犯人かが直ぐに分かってしまい、「Aさんでしょ?」と聞くと「えっ…知らないよ~」と笑いながら言っていましたが、分かるのです。言っている目が楽しそうにキラキラと輝いているのです(笑)実にわかりやすく微笑ましい嘘でした。

「緊張感」これもよく伝わってくる感情です。見るからにいつもと違う表情を見受けて「大丈夫ですか?」の問いかけに、「はい。。。大丈夫です」と言いながらも顔の筋肉のこわばりが緊張感を伝えていたり、体幹が固くなっている印象を与えていたり、よく見ると手をぎゅっと握りしめているなど様々な変化が、身体から発信されているのです。これらの感情情報を何となく受け取っていたりもします。

無意識で感情を表しているということを、意識することで変わるコミュニケーションもあると私は思います。ことばに覆われた真意を汲み取ることでできるプラスのコミュニケーションです。本当のことを言いたいけど、言えない時も誰にも経験があるのではないでしょうか。心の中で起こっている「葛藤」です。そんな見えない感情を感じる感性を大切にしたい。

だから私は、メールや電話ではなく対面コミュニケーションを好むのかも知れないです。仕事中トラブル発生に際しては、電話ではなく、直接出向いて話を伝えることを大切にしてきました。相手の「気」を直接感じられる、肌感覚を大切にしていきたいと思うのです。

 

1.2 非言語が伝えている実際の感情、癖と仕草

人が会話の中で何気なく行なっている「しぐさ」にもよく意味があると言われます。「しぐさの心理学」です。以前コラボでワークショップを行った友人がけっこう学んでいましが、実に豊かな感情を表現していることに気づいていますか。

眉に手をやる行動が嘘をついていると言われますが「眉唾」ということばもここから来ているようです。頬杖をついているときは飽きてきている、自分の身体に手を持っていく動作は、不安になっているとも言われ、手で口を隠すのは自信がないなど様々な分析もされています。

ここで気を付けたいのは、無意識で行っていることもあるようですが、よくやりがちな自分の癖が、不本意な状態で相手に伝わってしまっていることもあるということです。足を組む癖がある人や、腕を組む癖がある人などよくあるのではないでしょうか。何気にしてしまっている自分がよくやる癖です。

腕を組むのは、基本的に「自己防衛」や「威張りたい」という心理なので、あまり好ましい意味がないと言われています。両手を隠しています「手の内を隠す」ともいわれます。私は、これけっこうやります(笑)両手が手持ち無沙汰な時、手の置き場が無い時、落ち着くのです。でも、ふと考えると、いつも「頑張らないと」という無意識がやらせているのかも知れません。確かに偉そうに見えますので、人前ではやらないように気をつけている私のしぐさの1つです。立って話をする時に腕を後ろに組む姿勢、これも手を隠していることになりますので両手は前に自然に持ってくることをお勧めします。

話している人の足の向きや、身体の向き、方向性をチェックしてみてください。自分以外の方向性に向いていたら、本気では聞いていない、話に飽きてきている、他のことに意識が向いている、そろそろ席を立ちたがっていることのサインになります。

これ以外にも、仕草が表す感情情報は様々ありますので、ネット検索をしてみると参考になると思います。

 

1.3  話に表情をつけることで相手の意識にアクセスする

口調や話の早さなど「聴覚情報38%」の部分を考えてみましょう。どのようなものがあるでしょうか。声の高さ、リズム、声色、強さ、勢い、声遣い、アクセントざっと考えても様々な表現方法があることに気づきます。これらをどのように使い分けるかで話に表情が生まれます。

ちょっとイメージしてみてください。何でもよいのですが、例えば昔話を聞いているとします。

「むかし、むかしあるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいちゃんは山へ芝刈りに、おばあさんは、川へ洗濯に行きました。。。」

これをことばの強弱、トーン勢い、アクセントすべてフラットの状態で一本調子で聞くのと、情感たっぷり、抑揚をつけて聞くのとどちらがイメージしやすいでしょうか?人の話を聞いているときは、相手の話すことを頭の中でイメージしながら聞いています。単調なリズムは、入ってくる情報に対してあまりストレスを感じません。副交感神経が優位になりリラックしてきて眠気を誘います。つまり、抑揚のない、一本調子だと、頭のなかでイメージしにくいため意識を向けなくなり副交感神経優位となり眠くなるのです。

コミュニケーションを取りたい相手と楽しく会話を交わすためには、話に情感を盛り込むためにも、声のトーンやアクセントは大切なツールなのです。そう、彩り豊かな話のリズムをつけるのです。楽しい話は楽しいリズミカルなアクセントや声のトーン、ここで§2でもお伝えした、擬音語も上手く用いるとさらに効果的です。よく言われる、声色や猫なで声もどんどん使ってみてください。話の装いがきっと変わってくることに気づくでしょう。

そして、話の間もうまく使います。矢継ぎ早に話されると、聞いている相手はくたびれて、早すぎる状況で聞かされている脳は疲れてしまい、思考をシャットダウンしてしまいます。そしてついには、眠くなってきます。眠気は脳が疲れてきている、興味がなくなってきているサインです。ちゃんと相手の発信している感情にも気づいてください。

 メラビアンの法則

<メラビアンの法則>

ノンバーバル(非言語)を意識的に使おうと思う時に、言語情報を必ず一致させてください。一致していないと相手は違和感として受け取ってしまいます。そして、自分が会話している相手の話に違和感を受け取っているときは、ことばの真意を意識してみてください。本心からのことばではない可能性があります。

 

2. 行間に込められた感性

視覚的な感情表現にもなりますが、「行間を読む」ということを意識したことがありますか。文章などを読んでいる時に、書かれたことば以外の書いた人の感情を読み取るということです。この自分の強い思いを誰かに伝えたいと感情を込めて書かれた文章から、その文章を読むだけでその情景や感情が手に取るように、あたかも実際に聞いているように感じることです。

この「行間を読む」ということ、国語のテストの設問でありそうなことではありませんか。「次の文章からどのようなことが考えられますか」というよう質問ありましたよね。豊かな感性を育てるには必要なことなのではないでしょうか。小説を読んだり、いわゆる感動する文章を読むことで養われる感性なのだと思います。

あたかも目の前で起こっているかのような感覚に入ることができる文章をどのようにしたら書けるのでしょうか。§1でお伝えした、語彙力や助詞、表現方法など駆使してみてください。人は、書かれていない文脈でもストーリーで伝えられるとそのストーリーに入り混むことが出来ます。感動できるのです。このことは以前のブログでもお伝えしていますが、ナラティブセラピーが効果的なことが伺われます。

 

3. ギフトに気持ちを込めるとき、感性工学からみたギフト

今、大学で「感性工学」をちょっとかじっています。なかなかおもしろい学問です。感性工学(英語: Kansei Engineering)とは、日本で始まり世界へ伝わった比較的新しい技術工学で、人間の感性を科学的に研究して製品やサービスに応用され、多くの企業でも取り入れられている学問です。

感性工学は、個人または組織が提供する製品またはサービスにその有用性だけでなく、使用者の感性を予想して提供しようとするもので、創始者は、広島大学の長町三生教授です。教授のお話によると、人の感性からどのような商品を作ったら良いかを追求する、いわば感性の概念を考える学問のようです。感性とは、エモーション(Emotion)感情とは異なるとされ、「Kansei」と名乗ったほうがよいとされたとのことです。

※引用サイト Wikipedia

現在では、この感性工学から様々な工業製品が製造されています。私の苦手な部分、人へのGIFTを選ぶ時に「感性工学」の考え方を基準に選ぶことができるのではないだろうか?と思った次第です。

前置きが長くなりましたが、GIFTを贈りたい相手の感性を理解し、自分の気持ちを込めていわば自分の感性にもフィット感のあるものを選べば、ベストマッチのGIFTが選び出せるのではないだろうかと考えたのです。そのために相手のリサーチが必要となります。さて、みなさんならばどのように贈り物をする相手のリサーチしますか?

前の職場で、よく医師の移動に際して生理検査室一同で感謝の意を込めて送別品をプレゼントしていました。何にしようか?という会話の中でひとりがちゃんとチェックしていること、「靴下の色や柄」「ベルトの趣味」「ネクタイ」などちゃんと意識的に観察しているのです。靴のサイズも(大きいか小さいか)見ていたようです。私には持ち合わせない情報でした(苦笑)日常からこの程度のことは意識しておくとよいのかもしれませんね。

何気なく見ていることはほとんど記憶に残りません、好意を持っている相手以外は見向きもしないこともあるかと思いますが、男性のベルトや靴、けっこう女性からチェックされていますよ。

では、今日はこの辺で、明日は最終日、自分自身の目線で心の表現方法をまとめてみたいと思います。明日も是非お付き合いください。

 

今日のまとめ

  • 身体は様々な感情表現を意識、無意識に関わらずおこなっている
  • 何気ない仕草がマイナス効果のときがあることを意識する
  • 話の内容の情感が相手の脳を飽きさせない

 

<今日の関連blog>

『心の表現方法』

<今日の関連blog>

<今日の関連サイト>

  • メラビアンの法則     Wikipediaより
  • アルバート・メラビアン  Wikipediaより
  • 感性工学         Wikipediaより

 

今日も最後までありがとうございました。

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