『元気の出るJunchanのblog』ご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪

風薫る5月に入りました♪連休を楽しんでいる方も、お仕事頑張っている方も隙間時間でお読みいただけたら嬉しいです。今週は「感情表現・心の表現方法」を考えてみたいと思います。自分の思っている気持ちを伝えること、これ以外に難しく感じていませんか?私もそのひとりです。心の中にある大切な感情を相手に伝えたい時、どのようにしていますか? 私自身、いつもボキャブラリーの少なさにあたふたしています。カウンセリングをする方は、感情表現の語彙を多く持つことを求められます。今日はその「ことば」が持つ感情の意味を考えてみたいと思います。

1.感情表現からみることば選び、五感からの3つの考え

 1.1 人の感情の様々、微妙に違う「ことば」の意味

 1.2 表現による違いからのことばを選ぶ

 1.3 陰陽の考え方、喜怒哀楽を考える

今日のプラスα

2.語彙力は表現力につながる

3.シンプルなことばでも豊かな感性を表現できる

 

1.感情表現からみることば選び、五感からの3つの考え

1.1   人の感情の様々、微妙に違う「ことば」の意味

私が毎日ブログを書く中で、自分の感情をどのように「文字」を使って表現しようかを考えている部分があります。文字、すなわち言語で使う言葉としては「聴覚」になりますが、ブログは、読み物なので、「視覚」情報でもお伝えしています。

ここで、私なりにどの漢字を使うことが、いちばん自分の「今の感情にふさわしいだろうか?」ということをよく考えることがあります。

つまり、感情の微妙さを、そのことばを表すの「漢字」自身がもつ意味があるからです。自分の中の感覚的な部分で微妙なニュアンスを使い分けることが時々あります。例えば、よくあるのが「かなしみ」を伝えたい時に、「哀しみ」と「悲しみ」、さみしさを伝える時の「寂しい」と「淋しい」などはどちらがその時の自分の身体感覚に近いかを考えて使い分けています。感情を表す言葉には、様々な種類があります。

「かなしみ」の悲しみと哀しみ

  • 悲しみ 悲嘆に暮れる、心が切り裂かれるような悲しみ、
  • 哀しい 衣中に「口」があり、心に穴が空いたような、寂しさをまとうような哀しみ

これらの違いまではよく考えます。「身体感覚」として、言葉を聴覚情報、言語として捉えた時、言い換えると「言語」という「音」という意味です。言語を音と捉えると、母音と子音とが組み合わされて産出されたものが、「言語音」になると学びました。「ことば」を聴覚情報と捉えると、「言語音」すなわち「おと」なのです。コミュニケーションツールとして「言語」を考えると、聴覚と身体感覚とになりますが、そこにその人が「話す時」、「おと」として発音するときの「人の感情」すなわち「情感」がプラスされます。この部分が、非言語・ノンバーバルです。

このように、感情表現と一口に言っても、伝え方によって様々な方法や意味合いがあるのでは無いでしょうか。いつでしたか、私は「メールが得意では無い」とお伝えしたことがあったかと思います。それは、自分の持つ語彙が少ないと思うからです。いかに、日本語能力が問われるか、毎日ブログを書きながらの学びとなっています。

ちなみに、「かなしい」という漢字に「愛しい・かなしい」もあるそうです。身にしみていとしい。切ないほどにかわいい、愛でるという意味のようです (コトバンクより引用)

ウィキペディアで「感情」を調べると、1980年に心理学者 Robert Plutchikという「感情の輪」を提示しています。

基本感情           反対の感情

  • 喜び (Joy)          悲しみ (Sadness)
  • 信頼 (Trust)       嫌悪 (Disgust)
  • 心配 (Fear)        怒り (Anger)
  • 驚き (Surprise)        予測 (Anticipation)
  • 悲しみ (Sadness)      喜び (Joy)
  • 嫌悪 (Disgust)          信頼 (Trust)
  • 怒り (Anger)      心配 (Fear)
  • 予測 (Anticipation)    驚き (Surprise)

これらの反対関係の感情を考えてみるのもなかなかおもしろいものです。

 

 かなしみ

<かなしみ>

 

1.2 対人コミュニケーションでの五感のことばの選び方

このように考えていくと人の感情は、どれ1つとっても同じものはありません。自分自身の中でも、「かなしみ」の感じ方、強さ、感じる体の部位などなど…こんなことを考えるとNLPのワークでよくやる「サブモダリティーチェンジ」様相を変える、というワークですが一筋縄ではいかないことが多々あってもうなずけます。自分自身でさえもその感情を五感、視覚(V)・聴覚(A)・身体感覚(K)のことばで表現することの難しさを感じることがあります。真意を伝えようと思えば思うほど、ことばに詰まります。

よく、カウンセラーがクライエントさんとのラポールが得られない、という理由がここにあるのではないのでしょうか。つまり、共感しているようで実は、クライエントさんとの感情とのすれ違いがあるということ、クライエントさんの思う感情イメージとガイドをするカウンセラーの思い描くイメージにすれ違いがあり、その状態にガイドする側が気づいていないということなのです。相手から自分に対して言われたことばにフィット感が無いと相手に共感できなくなります。特に感情を表することばは、「自分の真意は、やはり受けとめられてない。。。」と感じるとそこで相手に対する信頼は完全に失われてしまいます。カウンセリング以外でもコミュニケーションの場では、同じことです。

だからこそ、ここに情感豊かな様々な語彙が必要になってくるのです。自分が描いているイメージと、会話をしている相手のイメージは、100%異なると思っていたほうが、コミュニケーションは、必ずうまく行きます。会話をするときには、自分自身の頭のなかをフラットにして、空白の状態から相手のイメージをひとつひとつ描いていかなくてはならないのです。そして描いてみたイメージをさらに確認していくのです。会話もうまく行きます。そしてそのイメージをそのまま相手に伝えてみてください。

 

1.3   陰陽の考え方で、喜怒哀楽を考える

「喜怒哀楽」四文字熟語があります。感情を表す言葉の意味で使われます。

  • ポジティブな 「喜」「楽」
  • ネガティブな 「怒」「哀」

出典は(礼記)中庸のようですが、「喜怒」、「哀楽」としても使いますよね。裏表の関係性、「陰陽」のような反対語を並べたことばはたくさんあります。

『陰陽(いんよう)とは、中国の思想に端を発し、森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰(いん)と陽(よう)の二つのカテゴリに分類する思想。陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる』  (Wikipediaより引用)

物事足し算引き算の感覚、足して0になるバランス感覚は、持っていたいものです。マイナスのものをプラスで埋めようとする作用反作用の力が働きます。深い悲しみを感じた分だけ人の暖かさを感じることができる。辛さに耐えた分だけ、強くしなやかな心が培われる。

真逆の心理が人の心を育てることができるのです。哀しみを耐え抜いた辛さを知っているから、今の喜びもひとしお、とも言います。辛かった試験勉強を頑張って努力したその結果が成果となって得られた喜びも倍増するのではないでしょうか。

以前、お伝えしたことがあります。1次感情と2次感情、(リンク)「怒り」の対局には「心配」があります。「心配」する感情が1次感情にあるから、2次感情の怒りが生じてしまうのです。

 

2. 語彙力は表現力につながる

先程も触れました「語彙」を増やす。「ボキャブラリー」といったほうがわかりやすいのでしょうか。

けっこう日本語を知らなかったりします。使っていても漢字が読めないとか、度々表現に苦慮することがあります。逆に何気に使っているのに意味を説明できないということも多々あります。しかし、このことばを使いこなせれば、文章力も格段にUPしますし、人との会話で、微妙な感情表現につながります。「すごくありがたく感謝している」そんなことを伝えたいこと思う時、感謝の度合いをスケールで上手く表現するのです。

  • ありがとうございました。心から感謝します
  • おかげさまで助かりました。感謝のことばもありません
  • ほんとうに頭が下がる思いです
  • 恩に着ます。ありがとうございました。
  • もう、足を向けて眠れません。
  • 心から感謝しています。何とお礼を申し上げればよいか

そう、どれを用いるかです。でも、「ボキャブラリー」プラスやはり「ノンバーバル 非言語」なのです。

ある程度のボキャブラリーは必要ですが、対面コミュニケーションの場合は、そのに「心」が込められているかいなかのほうが大切だと思います。だから私はメールが苦手だと思うのかも知れません。

 

3.シンプルなことばでも豊かな感性を表現できる

ここまで書いてきて、やはり感性が大切だと実感します。人は、感情の生き物です。豊かな感情の行き来が毎日行われて、生活に彩りがプラスされます。道を歩いていて、笑顔で歩く人たちとすれ違うだけで笑顔になれる…そういうこともありませんか?楽しそうな様子を見ているだけで笑顔になれる。3~4人続けざまに笑顔の方々とすれ違い、何かうれしくて、私自身がニタニタしながら歩いている変な人だったかも知れません(笑)こういうシンプルな感情表現が私は、好きです。

先日公園を散歩していたら、比較的年齢の高い方々、車椅子の方もいらっしゃいました。その中のおひとりがすれ違う時にひょっと私のほうを見て「こんにちは~」と、思わずうれしくなって「こんにちは~気持ちのよいお天気になりましたね~」全く知らない人でも、笑顔で挨拶ができる。こんなすてきな感情表現方法を拡げて行きたいです。

笑顔には笑顔が戻ってきますよね~♪

 

今日のまとめ

  • 同じ「ことば」でも、まったく同じ感情はない
  • ことばを五感で感じて相手の感情を受けとめる。
  • シンプルな感情を込めて素直に伝える

 

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今日も最後までありがとうございました。

 

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