元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ しばらく振りにHealth Blogの再開です。日曜日まで、知識の詰め込み作業をしておりました(笑)今週は、週半ばからの再開となりますので、2回で「貧血」をテーマにまとめていきたいと思います。前回の微量ミネラルからの連想ですが、臨床検査技師としての勤務中、生理検査を担当する前は、「血液検査」を行っていました。正確には、「血液学的検査」貧血があるかないか?白血球の数は?とか、血液の病気の有無などを調べる形態学的検査です。白血球や骨髄細胞の分類も顕微鏡を覗いてみていました。そんな内容もお伝えできればと思います。

1. 貧血を理解するための3ステップ

1-1 血液はどうなっている?貧血の状態とは?

1-2 貧血を引き起こすさまざまな要因とは?

1-3 具体的に貧血になると、その症状とは?

今日のプラスα

2.貧血のときに行われる検査

3.貧血の検査の再確認    

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・よみがえる記憶の断片「血液検査室」の役割

 

1.貧血を理解するための3ステップ

今週のテーマ「貧血」とは、血液中の赤血球の数、ヘモグロビン(血色素)の量が少ない状態のことをいう病態です。ヘモグロビンとは、酸素を運ぶ赤血球中のタンパク質のことを言います。

1-1 血液はどうなっている?貧血の状態とは?

はじめに、貧血の状態とは、どのような状態になっているのでしょうか?貧血の病態を示す「赤血球」「ヘモグロビン」からまとめていきたいと思います。

◯赤血球とは?再確認しておきましょう

赤血球 Erythrocyte RBC:Red blood cell
●血球成分の96%

血液の中の細胞には、赤血球、白血球、血小板などがありますが、細胞成分のほとんどが赤血球です。酸素を運ぶ役割を持つ血球成分です。下記に基準値の参考を示します。数値は、検査施設間での誤差がありますので、実際には、検査を受けた施設の基準値ご参照ください。

《おおよその赤血球数基準値》(参考値)
  • 男性 約400~540万/μl
  • 女性 約360~490万/μl

血液の体積の約40~50%が赤血球の体積です。標準体格の成人では約3.5~5Lの血液とされますので、赤血球の総数は約20兆個となります。

●血液のサイクル

骨の中の骨髄で産生され、古くなると脾臓で壊され、サイクルは約120日とされています。その120日間で20~30万回体内を循環して(血液循環)で肺の酸素を取り込み血管の中を流れながら全身の組織に酸素を運び、不要な炭酸ガスを回収するガス交換の役割を持ちます。

●赤血球の形状の理由、体内のすみずみに行き渡る血液・赤血球

赤血球の大きさは直径約7~8μm、厚さが2μm強ほどで両面の中央部分がややへこんだ円盤状をしています。小指の先にほんのちょっとケガをしても、当然出血します。つまり、その中にも赤血球が含まれています。全身の組織の細胞へ酸素供給を行うために、赤血球は柔らかく、非常に変形能力に優れ、赤血球自身の直径の半分以下の径の狭い毛細血管にまで入り込むことができます。

●血液循環

血液循環によって体中を回り、肺から得た酸素を取り込み、体の隅々の細胞に運び供給する役割を担い、また同様に二酸化炭素の排出も行う。

 

血液循環

<血液循環>

※関連ブログ
●赤い色素ヘモグロビンに含まれる鉄

赤血球の酸素の運搬機能は、赤血球の色素成分となるタンパク質ヘモグロビンです。言い換えると、赤血球は、ヘモグロビンをもつ柔軟な袋状で酸素運搬に特化した細胞ともいえます。

◯ヘモグロビンとは?(Hb)

ヘモグロビン(hemoglobin) 血液の色 赤血球の中タンパク質

血液の「赤」色素成分、ヘモグロビンは、鉄を含むタンパク質です。先日のミネラルのブログでも鉄のことをお伝えしましたが、ヘモグロビンにミネラル成分の「鉄」は欠かせません。

●酸素を全身に運ぶヘモグロビン

ヘモグロビンは、酸素分子と結合する性質を持ち、肺でたくさん酸素を受け取り、全身へ運搬する役割を担っています。赤色素であるヘムを持っているためにヘモグロビンは、赤色を帯びています。身体の各組織に酸素を送り届け、さらに各組織で産生された炭酸ガスを肺に持ち帰る機能を持ちます。貧血は、このヘモグロビンが減少することが原因ともなります。一般的に貧血と言われる基準は、このヘモグロビン検査値を用います

●動脈と静脈の色調は違う

動脈血と静脈血とでは、色味が異なります。それは、酸素濃度が異なるためです。心臓から大動脈へ、全身に送り出される血液、動脈血は、肺でガス交換血液となりますので、酸素を多く含む血液となり赤黒い、どす黒さをもつような色調をしています。

逆に全身の臓器から回収される静脈血は、酸素が消費されているために鮮血色となります。通常、病院で採血を行う血管は、静脈からの採血となりますので、鮮やかな赤色としてみることができます。ケガをしたときも鮮やかな赤色ですよね。

※関連ブログ ヘモグロビン「健診結果を読む② 血液検査

◯貧血の状態とは?

「貧血」は、血液中の赤血球の数、ヘモグロビン(血色素)の量が少ない状態のことをいう病態です。血液検査では、血液中のヘモグロビン濃度、赤血球数、ヘマトクリット(赤血球容積率)で判断しますが、一般的には、ヘモグロビン濃度で判断されます。ヘモグロビンの基準値は、検査施設によりやや前後しますが、おおよその基準値を下記に示します。血液検査の結果に示されている基準値を参考にしてください。

《ヘモグロビン基準値》(参考値)
  • 男性:13~16 g/dl
  • 女性:12~14.5g/dl

前にお伝えしたように、貧血は状態、病態となりますので、病名ではありません。貧血の原因などのより、病名はさまざまです。貧血の病名や、貧血の種類については、次回のブログでまとめていきたいと思います。

赤血球が減少することや、赤血球中のヘモグロビン量が減少することで、全身への酸素供給量が減少します。組織への酸素供給量が減少すると、貧血によるさまざまな症状が出現します。多臓器、組織が低酸素状態となり、倦怠感や蒼白状態、その他にもさまざまな症状が現れます。

●脳貧と貧血は異なります

脳貧血とは、急に立ち上がったときなどや、立ち続けることで起こる「めまい・立ちくらみ」のことをいいます。血圧の低下によるものや、一過性の起立性低血圧症です。この脳貧血は、今日のプラスαでまとめていきたいと思いますので合わせてぜひお読みください。

 

赤血球 ヘモグロビン

<赤血球 ヘモグロビン>

 

1-2 貧血を引き起こすさまざまな要因とは?   

貧血となる原因としては、大きく3種類に分けられます。

  • 赤血球産生の低下
  • 出血などによる失血
  • 赤血球の破壊

これらの原因に沿ってまとめていきたいと思います。

◯どうして起きるの、赤血球産生の低下

ミネラルのところでお伝えしたように、赤血球産生に関わる栄養素の不足や、ホルモンの不足による産生力の低下です。赤血球の材料が十分に栄養素として補われないことが貧血の原因です。例として多いのが、鉄の不足による、「鉄欠乏性貧血」です。

●新型栄養失調のよる、材料不足による赤血球の変形

赤血球の材料が不足することで、赤血球そのものの形状が大きく変化し、酸素運搬能力の機能低下の原因となります。数があっても1つ1つの赤血球の機能が低下しているために効率が悪い働きとなります。

赤血球の産生には多くの栄養素が関与しています。最も重要な栄養素は、鉄、ビタミンB12、葉酸の3つですが、ミネラルのブログでもお伝えした様に、ビタミンCやリボフラビン、銅もごく微量ですが必須となる栄養素です。必要な栄養素やホルモンの不足を「新型栄養失調」と言われているものの1つです。赤血球の産生速度や産生量が低下することや、赤血球の変形を招き、機能不足の赤血球となり酸素を十分に運べなくなるということになります。

ホルモンバランスも血液産生に影響しています。エリスロポエチンという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。赤血球の産生を刺激するホルモンでこのエリスロポエチンも重要となります。この原因による貧血として挙げられるのが、慢性腎臓病に見られる「腎性貧血」です。

●慢性疾患による血液産生低下

慢性疾患も血液産生に大きく影響しています。慢性疾患が原因で、造血機能を持つ骨髄に影響を及ぼし赤血球産生の低下を招くことがあります。白血病などの血液疾患はもちろんのこと、がんによる骨髄転移なども造血機能に影響を及ぼすことがあります。

◯赤血球を失う原因とは?

急激な出血と慢性的な出血があります。

急激な失血には、ケガや手術、出産、突然起こる血管破裂などの出血があげられます。急激な血圧低下を伴い、全身への酸素供給量が急激に低下し、非常に危険な状態となります。

●意外に気づかない慢性的な失血

体内で起こる慢性的、長期間のジワジワ出血に意外に気づかないことがあります。少量の出血が長い期間、徐々に進行することで、かなりの量の出血となり、貧血がかなり進行するまで気がつきません。症状も何となくふらつく、息が切れる、疲れやすいなど明確な症状ではなく、重度の貧血となるまで気がつかないことも多くあります。

●目に見えない消化管出血

目に見える出血、鼻出血や、口腔内、抜歯などの場合には、出血に気づくでしょう。しかし、体内の胃や小腸などの消化管にみられる潰瘍からの出血、大腸にみられる憩室やポリープ、大腸がんなどがあげられます。これらの目視できない、目に見えない出血は、便の中には、血液が混在するのですが、少量の出血では見た目にはわかりません。便潜血検査を行うことで初めて気づくことになります。

また、腎臓や膀胱腫瘍からの微出血なども肉眼的血尿以外は、目に見えませんので気がつきにくい出血です。

●女性に多い慢性出血

月経過多のよる性器出血や子宮筋腫を持っている場合、多くの人に貧血をとなうことがあります。子宮筋腫の腫大とともにじわじわとした出血が継続し極度の貧血となっている場合もよく見られます。

◯赤血球の破壊

赤血球の破損により貧血となることもあります。赤血球のサイクルは120日とお伝えしましたが、この寿命とされる前後の赤血球は、骨髄や、脾臓、肝臓の貪食細胞により破壊されます。寿命に達していない赤血球が、早いサイクルで溶血・破壊されてしまうと骨髄は新たな赤血球産生を行うことになりますが、産生能力を上回る速度で破壊が進むと当然貧血となります。この異常過程を溶血性貧血といいます。溶血性貧血は、比較的まれな貧血となりますが、赤血球そのものの異常から発症することもあります。おもな疾患を最後のイラスト内にまとめておきましょう。

◯その他の原因

 

無効造血   :何らかの原因により上手く造血細胞の機能低下により、正常な赤血球が産生できない。
造血細胞の減少:造血細胞の数が減少し赤血球産生能力が低下する。

※関連ブログ 血尿「 尿検査で潜血陽性と言われたけど…

貧血の原因

1-3 具体的に貧血になると、その症状とは?

貧血の程度や貧血の進み具合により症状もさまざまとなります。

◯貧血となる時間差での症状の違い

人は、数時間で、大量の血液が失われた際、全血液量の3分の1を失うと死に至ることもあります。急速に血液が失われた際には、急激に立ち上がった時のような、起立性低血圧様のめまいなどの症状がよくみられるとされます。

慢性的な貧血、ジワジワとした微出血により、失血の速度が遅い場合、血液量の3分の2まで失っても、十分な水分摂取することで、疲労感と脱力感を覚えるだけということや、まったく症状が無いこともあります。

◯出血原因による症状

出血の原因となる疾患による症状が見られることがあります。

消化器疾患、胃や腸などからの出血では、便に血液が混在する黒いタール状の便や上腹部の不快感などの症状が見られることもありますが、憩室からの出血や大腸がん、ポリープなどではまったく症状がみられないような疾患もあります。腎臓や膀胱からの出血の場合は、血尿として赤みを帯びた尿や茶色がかった尿が出現することもあります。女性の子宮からに出血では、月経期間がいつもより長く、重いことから気づくこともあります。

軽度の貧血や、前項でお伝えした慢性的なじわじわ貧血、の場合はまったく症状として感じられない場合もあります。慢性的な原因での貧血では、Hb濃度 8~9 g/dlでは無症状の場合もあります。7 g/dl以下になりはじめて、頭痛、耳鳴り、めまい、心雑音などの症状としてみられ、6 g/dl以下の状態が持続すると心不全症状となることも多いとされます。

◯動作時に現れやすい貧血の症状

安静時には、まったく何の症状がも現れないこともありますが、運動したときや動作時、坂道や階段などのときに息苦しさが見られたりすることがあります。疲労感や脱力感など、顔色が青白く、頭痛を訴えることもあります。

貧血の状態が重度になってくると、安静時でも症状が現れるようになることがあり、失神、めまい、喉の渇き、発汗脈が弱く触れにくくなります。息苦しさをお覚え、呼吸があらくなることもあります。

貧血がさらに重くなると、安静にしていても症状が現れることがあります。血管の破裂による出血などで貧血が急に進んだ場合は、貧血の程度が軽度であれ重度であれ、症状が強く現れます。重度の貧血で、心臓や肺疾患がある場合には、このような症状が著名にみられ、運動中の痛みを重度の貧血で、特に脚の血行が悪くなっている場合や、肺や心臓に特定の病気がある場合は、運動中、下腿に痛みを伴う痙攣や、息切れ胸痛をなどの症状が出現することもあるようです。

◯検査で偶然見つかる貧血

何の症状もなく、健診などの採血での血液検査で貧血を指摘されることもあります。血中ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット値(全血に占める赤血球の割合)が低値をしめしたければ、貧血と診断されます。

◯貧血の症状とは

●心血管系および呼吸器の症状

酸素不足による代償的症状が、身体症状として出現します。
慢性的な貧血の場合、ジワジワとした出血のために、身体はその状態にゆっくりとならされていくためか、Hbが 正常の半分となる、6 g/dlまで低下しても自覚症状の訴えがない場合も実際にあります。初期症状としては、何となくだるい、疲れやすいなどの倦怠感や易疲労感です。貧血が進行すると動悸、息切れ、めまい、頭痛、下肢の浮腫、間歇性跛行、狭心症発作などが出現します。高齢者や臓器障害がある方の場合は、心不全が急激に進行することもあるようです。

●外見の変化、顔色や皮膚などの粘膜症状

身体全体の血液量の低下は、重要臓器への血液提供が体内で優先されます。そのため、末梢の血液量が低下し、末梢の皮膚への血流が低下することになり蒼白状態となります。顔面蒼白、手足は真っ白という状態となります。眼瞼結膜や口腔粘膜、爪の色調などにも現れ、口角炎なども生じやすくなります。

貧血の種類による特徴的な症状
  • 鉄欠乏性貧血:さじ状爪
  • 悪性貧血  :レモン色をした蒼白な皮膚、舌炎、白髪
  • 溶血性貧血 :黄疸
  • 鎌状赤血球症:下肢の潰瘍
●神経や筋肉の症状

全身の酸素不足、栄養不足により、さまざまな神経、筋肉症状も見られます。頭痛、めまい、耳鳴り、意識消失や集中力の欠如、傾眠、不穏症状、筋力低下など重度の貧血の症状に共通して見られます。神経症状を伴う貧血の場合、ビタミンB12、葉酸も測定した方がよいとされています。

●消化器症状

消化管出血による貧血にはさまざまな消化器症状も伴います。

食欲不振、上腹部不快感、下痢や便秘などの症状が多くもられます。消化器疾患による症状か、貧血による症状なのか、原因を確認する必要があります。消化器出血で見られる、鉄欠乏性貧血の際には、嚥下障害、悪性貧血では舌炎や舌乳頭の萎縮などの症状がみられます。

 

2.貧血のときに行われる検査

貧血は、血液検査で診断されます。血液一般検査と呼ばれていますが、一般的に「血算」といわれる検査です。血球数の計測、血液細胞の分類、細胞形態などを調べます。

◯血球算定

血液検査では、必ず行うスクリーニング検査、血球算定とよび、よく血算とよばれます。血液に抗凝固剤を加えて採血し、血液中の血球数(赤血球・白血球・血小板)の数を分析器で測定します。全身状態を把握できる検査で、血液疾患の診断や経過観察、貧血、感染症、出血などが疑われる場合には必ず検査されます。

検査項目として

  • RBC :赤血球数
  • WBC :白血球数
  • Hb  :ヘモグロビン血色素量
  • Ht  :ヘマトクリット値
  • MCV :平均赤血球容積
  • MCH :平均赤血球血色素量
  • MCHC:平均赤血球血色素濃度
  • PLT  :血小板数
●赤血球数RBC・ヘマトクリットHt・ヘモグロビンHb

貧血あるいは赤血球増加症の有無が分かります。

  • 赤血球数    RBC  赤血球数
  • ヘマトクリット Ht   血液の中の血球の体積の割合、成人男性平均43%、成人女性平均38%
  • ヘモグロビン  Hb   血色素量、赤血球の中に存在するタンパク質、赤色素であるヘム持つ。肺から全身へと酸素を運搬する
●MCV・MCH・MCHC

貧血とは、赤血球の数が少なくなっている状態です。赤血球が少なくなると、身体に酸素を運ぶことが困難な状況になります。貧血の病態検索にこの数値が用いられます。

貧血にはさまざまな種類があります。鉄欠乏性貧血、慢性的な出血による貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血などその種類によりこれらの数値でふるいわけをして次の確定診断につなげます。

  • MCV (平均赤血球容積)    赤血球の容量、小球性、大球性、正球性などの分類
  • MCH (平均赤血球血色素量)  血球に含まれるヘモグロビン量
  • MCHC(平均赤血球血色素濃度)  血球に含まれるヘモグロビン濃度

 

ヘマトクリット

 

◯血液像

以前は、スライドガラスに血液を薄く引き伸ばし、染色して「白血球分画」「血球異常の有無」などを顕微鏡で観察(鏡検)することをヘモグラムといいますが、今は、ほとんど自動分析装置による分画が行われているかと思います。

●ヘモグラム

この血液塗抹標本を作成して、白血球、赤血球、血小板数、血球の形状、染色異常、有核細胞の有無、白血球の百分率を調べることをいいます。鏡検して血液細胞を実際に見ていきます。未熟な細胞や、赤血球の大きさ、形状を見ることで、貧血の状態が類推することができます。

赤血球異常
  • 低色素性:多染性、染色不同症
  • 大きさ:大球性、小球性、大小不同性
  • 形状 :球状、標的状、楕円、鎌状、金平糖状、涙滴状 など
  • 配列 ・連戦形成、赤血球凝集
●赤血球の赤ちゃん「網状赤血球」

赤血球の特殊染色をすることで「網状赤血球」が末梢血液中に増加していることを確認できれば、造血機能が亢進状態であることを知る事ができます。

赤血球の母細胞となる赤芽球から細胞分裂を繰り返し、赤血球が産生されますが、通常末梢の赤血球には核がありません。核が脱却することで赤血球となりますが、この核が脱却したばかりの細胞内には、リボゾームが残り、このリボゾームを網目状に染色して確認することで、若い赤血球だと判断されます。この網目を持つ若い赤血球を「網状赤血球」といいます。この網赤血球は通常、2日ほど骨髄内で過ごし、その後血液中で1~2日で、リボソームやミトコンドリアが脱却し通常の成熟した赤血球となります。顕微鏡でカウントしますが、1,000個あたりの赤血球の%で報告されます。

末梢血管で見られる正常の成熟した赤血球は、核の無い細胞です。赤血球産生の過程で核は消失することになりますが、核のある赤血球を末梢ヘモグラムで見ることで、未熟な赤血球があるということは、造血機能が亢進しているといことも考えられます。

◯生化学的検査

貧血を指摘されるとその原因検索のためにさまざまな検査が行われます。

生化学的検査として、末梢血清鉄濃度、フェリチン濃度、総鉄結合能(TIBC)、不飽和鉄結合能(UIBC)など鉄欠乏性貧血の確認を行います。

基礎疾患に伴う貧血も多いため、それらのふるい分け検査も行われます。出血による貧血が疑われる場合は、CT、超音波検査などの画像診断や、内視鏡検査も必要となりますのでよく行われます。

 

3.脳貧血とは、起立性低血圧となります

脳貧血と言われることもある一過性の「起立性低血圧」を簡単にまとめておきましょう。

急に立ち上がったときや、ずっと立ち続けることで血圧が低下、めまいや立ちくらみが起きることがあります。この症状を脳貧血・起立性低血圧といいます。この低血圧による脳貧血は、血液、ヘモグロビン低下の貧血とは分けて考えられています。

◯脳貧血の原因

脳貧血の原因は、急激な失血、心不全、精神的な感動、過度の運動、長時間の入浴、飢餓などで引き起こされます。脳の血液循環が悪化することで起きる機能障害、ストレスなどが原因となって引き起こされます。

重症貧血の場合、いわゆる上記で説明した貧血の部分症状として起る慢性の脳貧血があげられます。この場合、典型的症状としては、失神があげられますが、横になることで意識はすぐにもどります。この場合は、貧血の原因検索し、対処することが必要です。

関連疾患として、起立性調節障害があげられますが、思春期に好発する自律神経機能不全の一つです。立ちくらみ、失神、朝起きられない、倦怠感、動悸、頭痛などの症状を伴います。

◯脳貧血の症状

脳貧血の症状は、脳の血流の低下により引き起こされます。頭痛、あくび、冷汗嘔吐、めまい、耳鳴り、意識消失などの症状がみられます。

急に立ち上がると、血液は下半身に集まります。通常は自律神経(じりつしんけい)が下半身の血管を縮めて血液を押し上げ、上半身の血液を保つように働きますが、自律神経が乱れると、血管を縮める反応ができなくなってしまいます。そうすると上半身の血液が不足し、脳の血液の流れが一時的に少なくなり、立ちくらみが起こります。

◯予防法

自分が、立ちくらみを起こしやすいと思う場合は、立ち上がるときは、急激な動作を避け、出来るだけゆっくりと動くように意識します。とくに、入浴中、湯船から上がるときなどは、特に注意が必要です。また、疲れやストレスは自律神経の乱れにつながります。規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜め込まないように心がけるようにすることをお勧め致します。日常たから、呼吸に意識し、自律神経を整えるように心がけます。

※関連ブログ 「青年期 子どもから大人への変化

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・よみがえる記憶の断片

 ◯思いの他多い、「えっ!このHbで!!」という例はよくある

血液検査を経験し、その後、生理検査を長年おこなってきました。横浜の総合病院勤務の前には、個人病院で5年半あまり、臨床検査全般を行っていました。そのときに培った知識がその後の生理検査、超音波診断に大きく役立ったことは言うまでもありません。臨床検査全体をしっかり基礎として知っていることが大切です。

貧血の原因検索で多くの超音波検査の依頼も出されます。超音波検査の前には必ず検査データを確認し、貧血の種類を見てから行います。貧血の種類は、次回のブログでまとめていきますが、慢性的な出血にいかに人の身体は、耐えうるかということです。

◯好きだった鏡検(顕微鏡)検査

多くの方の血液検査もおこなう立場でしたが、ヘモグロビンの数値5g/dl以下というデータにも何気にお目にかかります。大方、小球性低色素と言われている、鉄欠乏性貧血という状態での場合です。

あとよく見ることがあった疾患は、腎性貧血です。人工透析室がありましたので、透析受けている方々の検査は多く経験させて戴くことができました。透析の方の赤血球の形態には特徴があります。血色素量が少ないために色味が薄く、形態にも変化が見られるものを多く鏡検させて戴きました。

眼で、血液を見ること、プレパラートとして標本にはなってしまっていますが、そのプレパラートは、人の生命にとって大切情報をもつ「命の断片」です。赤血球は人の細胞です。その細胞を見ることで、その赤血球を持つ方の一部を見せて戴いているのです。そう考えるとちょっと不思議な感覚になります。電子顕微鏡でみればもっと多くの命の情報が確認できます。

ふと、思っている以上に、「鏡検が好きだった」ようです。鏡検=顕微鏡での検査、肩こりの原因となるのですが、今思うと、そこには言葉に言い尽くせない世界も拡がっているように私には思えてくるのです。骨髄像の分類も思いの他、好きだったことを思い出しました。卒業後の個人病院では、全ての検査を行うことは必須、血液像も尿沈渣もすべて行わなければならないために必然的に覚えます。総合病院への転職のきっかけが、血液検査、血液像を読める人だったことが募集の時の条件だったことを思い出しています。

◯人生の転換期は突然やってくる

私が転職して、その後28年間勤務することになったその総合病院には、その当時、血液疾患を扱う診療科「血液内科」があり、骨髄像を見ることが出来るということも転職の大きな理由だったのです。骨髄像を学びたいと願っていたのです。骨髄像は、1,000個の骨髄細胞を分類します。すべての血球を作っている場所ですから、赤血球はもちろん、白血球や血小板もその、発生過程、成長・成熟の過程、全ての血液細胞が見られるわけです。

白血病の方の骨髄検査を行いますから、疾患の分類も行い、どのタイプの白血病かも見ていきます。その分類は多種で、決して簡単ではなかったのですが、興味深い検査だったと私は思い返しています。今、思うのは、血液分類、特に骨髄像の分画は、超音波診断とつながるところがあるのではないかと思いました。

その後、血液内科の医師が転勤し、骨髄像を見ることが少なくなったことが、理由ではなかったのですが、自分から検査科内での配置転換を願い出て、生理検査室へと移動となりました。しかし、本当は、血液疾患の骨髄像検査が行われなくなったことが、私の無意識の配属変更の理由だったのかも知れないなぁと今だからでしょうか、そう思いました。

総合病院への転職や、血液検査から生理検査を行うようになったことはある意味私の人生のターニングポイントとなっています。

「貧血」から、そんな私の記憶の断片「臨床検査のさまざまな在り方」が思い出されました。

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

 

今日のまとめ

  • 貧血とは、赤血球の数の減少、ヘモグロビンの減少した状態
  • 貧血の原因は、大きく分けて3種類、赤血球産生の低下、出血などによる失血、赤血球の破壊
  • 人は、血液を一気に身体の1/3失血すると死に至ることがあるが、慢性失血では2/3まで失っても症状として感じないこともある

 

 

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参考資料

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今日も最後までありがとうございました。

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