元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪今週のテーマは「アレルギー」です。初回のブログでは、アレルギーのメカニズムを中心にアナフィラキシーショックなどをまとめていきました。2回目の今日は、アレルギーの原因となるアレルゲンと発症に深く関わるさまざまな環境要因の種類、アレルギーを発症するアレルギー体質と環境因子が深く関連し、アレルギーマーチとなることを知って戴けたらと思います。そして、皮膚アレルギーのアトピー性皮膚炎、アトピーとは何か、さらに眼と鼻のアレルギー花粉症、金属アレルギーなどをまとめていきたいと思います。

 

1.アレルギーへの理解を深める原因と素因、そのポイント3つ

1-1 アレルギーを引き起こす原因、アレルゲンの種類と要因

1-2 アレルギーとなる素質とは? アレルギーマーチ  

1-3 皮膚のアレルギー、アトピー性皮膚炎

今日のプラスα

2.目と鼻のアレルギー花粉症:季節性アレルギー性鼻炎

3.女性はけっこう悩むのでは?金属アレルギー

生理検査アティテュード®からのメッセージ

企業に望みたい、属アレルギーを起こさない優しいジュエリー

 

1.アレルギーへの理解を深める原因と素因、そのポイント3つ

アレルギーは年々増加しているとの厚生労働省の報告があります。そして、そのアレルゲンもさまざまあるということが報告されています。

1-1 アレルギーを引き起こす原因、アレルゲンの種類と要因

アレルギーの原因となる抗原:アレルゲンにはさまざまなものが挙げられ、種類も強さも異なります。アレルギーから身を守るためには、アレルゲンを体内に取り込まないこと、近づかないとが原則となります。もし、自分や自分の家族、子どもがアレルギー体質だと知ったら、どのように気をつけたら良いのでしょうか。

❍アレルギーを起こすことがある主なアレルゲン

●吸入性アレルゲン 眼や鼻、喉からの侵入
  • 花粉    :スギ・ヒノキ・ハンノキ・カモガヤ・ブタクサ、ヨモギ など
  • ハウスダスト:コナヒョウダニ・イヌ・ネコ皮膚 など
  • 真菌類   :アルテルナリア・カンジダ・アスペルギルスなど
●食物性アレルゲン: 食品の摂取
  • 表示義務食品:卵・牛乳・小麦・そば・エビ・カニ・ピーナッツ
  • 推奨表示食品:大豆・バナナ・キウイ・モモ・豚肉・サバ・カシューナッツ など
●接触性アレルゲン:皮膚や粘膜に接触
  • ウルシ・ラテックス(ゴム)・化粧品・金属・衣類・寝具(綿、絹、羊毛など)ヨード・洗剤 など
●薬剤によるアレルギー
  • 時に薬剤がアレルギーを引き起こすことがある

アレルギーの原因となるアレルゲン

<アレルギーの原因となるアレルゲン>

 

❍アレルギー反応に関与する要因とは

アレルゲン、実にさまざまなものが上がられます。調べていくとゴキブリアレルギーなどというものまであるのです。そして、これらのアレルゲンに環境汚染や化学物質なども関与していることを知ってほしいのです。さらに免疫機能に関係する過労やストレスも深く関わりを持ちます。アレルギーを引き起こすさまざまな要因も関与していることをあげていきたいと思います。

アレルギー反応は、通常正常に機能するべき免疫反応は過剰となり、自分自身に対して有害となってしまう反応として起こっているということがアレルギーの定義です。アレルゲン侵入のみが原因となるわけではなく、個々のさまざまな要因があることに気づくのではないでしょうか?

〔社会環境の変化のよる要因〕

現代社会の環境には、多くの人工産物などによる大気や水質、土壌のなどが汚染されています。 自動車排気、工場排気や排水、農薬、などの大気中の化学物質の増加、窒素酸化物や硫黄酸化物などの増加があげられます。とくに浮遊粒子状物質PM2.5は、深刻な問題とされ、揮発性化学物質の汚染は深刻です。特に大気汚染物質は、呼吸をするたびに気道を刺激して、呼吸器系のアレルギー疾患を引き寄せやすくなります。

  • 排気ガス:とくにディーゼル車の排ガスは、多くの有害化学物質が含まれアレルギー性気管支炎を悪化
  • 石油などの燃焼灰
  • ダイオキシン
  • 産業排気 など
〔生活環境の変化のよる要因〕

生活環境の快適性や利便性が重視され、家屋の気密性の向上は、アレルゲンの増加を促し、密閉化のためにしようされている建材の化学物質も深刻な問題とされています。さらに生活必需品として用いられる、洗剤や薬剤もさまざまな問題をもたらしていることに気づいているでしょうか。アレルゲンの原因となるハウスダストに含まれる、ダニ、ペット、カビ、花粉や、建材や家具、殺虫剤、燃焼器具などの生活用品に含まれる化学物質、喫煙の影響もに逃せません。タバコの煙、花粉や黄砂は、呼吸器を刺激します。

洗剤に含まれる化学物質も刺激となりますが、化学繊維に含まれる物質の刺激も、化学物質が静電気を発生させ、肌に刺激を与えることがあります。

  • 花粉    :植物の花粉
  • ハウスダスト:虫やその死骸、ダニ、ゴキブリなどの害虫の糞、細菌、動物や人の毛や皮膚(フケ)
  • カビ    :壁や部屋の隅、押入れ、浴室、キッチン、じゅうたんやカーペット
  • 室内のペット:毛や皮膚、ダニの餌になる
  • 生活用品  :洗剤、衣類などに含まれる化学物質、薬剤
  • タバコの煙
〔食生活の変化による要因〕

食生活も大きく変化し、欧米化の影響があげられます。動物性脂質や動物性タンパク質摂取量の増加は、アラキドン酸摂取量を増加させ、免疫グロブリンの産生を増加させると言われ、アレルギー疾患を起こりやすくさせることになります。

さらに食品そのものがアレルゲンとなる食物アレルギーの他に、摂取量が増加したインスタント食品や加工食品に含まれる食品添加物や、野菜や果物に残留する農薬などの化学物質も人の身体に影響を与え、アレルギーの原因となっています。

  • アレルギー起こす食品(前項参照)の過剰摂取
  • 食品添加物を多量に含む食品の摂取量の増加
  • 母乳栄養の減少と早期離乳
〔ストレスと過労、生活習慣の要因〕

ストレスや過労がもたらす自律神経の乱れは、内分泌機能に影響し免疫機能を低下させます。抗体の産生能力に影響を与えることとなり、さまざまなアレルギー性疾患の原因となります。

〔清潔にしすぎも問題になる?〕

現代社会は、何でも清潔に、衛生面に配慮してという考えのもとに生活しているように思います。そして、その結果細菌感染症や寄生虫などへの感染が激減しています。しかし、過度にきれいにし過ぎているということも問題視され、過度に清潔にしすぎることが、乳幼児の免疫機能の発達を妨げているということも聞きます。不衛生がよいのではなく、適度に衛生的状態となる生活環境ではなく、適度な状態が必要だということだと私は理解しています。

 

1-2 アレルギーの素因

よくアレルギー体質は、親から受け継いだからということを聞くことありませんか。

❍アレルギー体質とは

アレルギー体質とは何なのでしょうか?

アレルギー反応を引き起こすのは、免疫グロブリン、そのIgEが多いとお伝えしました。この免疫グロブリンは誰でも体内につくることができるのですが、確かに、作りやすい人とそうでない人の違いはあります。そして、ヒスタミンが関与することも前回のブログでお伝えしましたが、このヒスタミンに対しても反応の仕方は人それぞれです。

これらのアレルギー反応、アレルギーを引き起こしやすい素質を持っている人を「アレルギー体質」といっています。では、このアレルギー体質は、遺伝しやすいとされていますが、この遺伝的体質だけでアレルギー疾患を発症するわけではなく、さまざまな環境因子が加わることで環境因子をコントロールすることで予防することも可能となってきます。

❍年齢とともに移行するアレルギー症状「アレルギーマーチ」

子どもの持つアレルギー体質は、親がアレルギー疾患にかかったことがあるなどの遺伝的な要因と、子どもの成長過程でさまざまな環境要因が関与す個体側の要因があるとされます。つまり、アレルギー疾患は、子ども自身の要因、環境要因が相互に複雑に関与しながら、発症していくと考えられています。アレルギーの症状は、最初に食物アレルギーによる湿疹、アトピー性皮膚炎から、吸入性の抗原によるアレルギー性鼻炎に変化するとされています。

これらのアレルギー体質と環境因子との関連性がさまざまなアレルギー症状に変化していくことをアレルギーマーチといっています。アレルギー体質にさまざまな要因が加わることでアレルギー性疾患を発症しますが、その発症の仕方が年齢とともに次々に変化を示していくのです。

《アレルギーマーチ》
  1. 母親が摂取した食物が消化管から血液中に流れ、さらに胎盤を通過することで胎児に移行されます。その結果、胎児を感作するアレルギーのベースが母親の胎生期、0歳からつくられるとされています。
  2. 出産後、乳児は母体から離され自立することで抗原(アレルゲン)の侵入が格段に増加するとされます。その後、アトピー性皮膚炎を発症します。首周りや肘や膝裏など、皮膚の乾燥や毛孔の角質化が目立ち湿疹が発症し、かゆみを伴います
  3. 成長に従い、さまざまな抗原に接触する機会を得ることで喘息などの症状へ移行、さらにアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎を起こすようになります。

途中で自然にアレルギー症状かが治ることもありますが、上手く対応しないと、成人の喘息へと移行することがあるために、あまりうれしくないマーチ「アレルギーマーチ」と言われています。

❍アレルギーマーチへの対応とは

親からの遺伝でアレルギーになりやすい体質の子供は、気管支喘息やアレルギー性鼻炎にもなりやすいと言われています。

●食物アレルギー

乳児は、免疫機能も、臓器も未発達です。そのため、成長に応じて影響を受けるアレルゲンも変化していくとされます。年齢とともに症状を変えながら繰り返し発症するアレルギー疾患の多くの原因は、牛乳や卵を原因とした乳幼児期のアトピー性皮膚炎からスタートするとされています。

子どもの食物アレルギーは、成長とともに耐性を獲得して、学童期までにはほとんど、自然治癒すると言われています。いちばん最初の食物アレルギーの発症を抑えることが、アレルギーマーチを断ち切ることになり、きっかけ無くすことにつながります。気管支喘息を予防するうえで非常に重要とされています。

●環境要因

環境要因とされるさまざまな外部要因、食物やハウスダストなどのアレルゲンへの接触を避けること、大気汚染、受動喫煙、ウイルス感染なども影響します。成長とともに子どもの行動範囲も拡大されます。食事メニューも大きな要因の1つであり、学校給食などの問題も重要な課題です。

❍環境要因のいちばんのポイントとは?

アレルギー体質だと知ったら、環境要因でアレルゲンとの接触を減らしていくことで、アレルギーマーチへの移行を断ち切切ることができること、成長によってアレルギー疾患が治る可能性があることを知って欲しいと思います。抗原の作りやすさも、反応の強さもそれぞれ個人差があり、そして、すべての子どもが同じ経過となるということではないということです。

そして、いちばん大切なこと、それは、子どもの成長は、身近な大人の対応が大きく影響するということです。子どもは、親が思う以上に、日常生活の中で、さまざまなストレスを抱えながら過ごしていることが少なくないということです。周囲の大人が温かく見守り、心身ともに健やかに過ごすことが最も大切なことだと私は思います。

そのためには、親自身がストレスをうまくマネジメントすること、メンタルケアを意識することです。子どもにとって母親が元気でいること、母親の笑顔がいちばんのサプリメントです。

※食物アレルギーは、次回のブログでまとめていきたいと思います。

アレルギーマーチ

<アレルギーマーチ>

 

1-3 皮膚アレルギー アトピー性皮膚炎

アトピー(atopy)の名称の由来は、ギリシャ語を語源とする「奇妙な」「分類のしようがない」という意味で、今までの医学的な概念があてはまらない不明な皮膚炎ということだということです。

❍アトピーとアトピー性皮膚炎

アトピーとは、本来、遺伝性の先天性過敏症のことを示すとされ、皮膚炎、鼻炎、喘息の症状を示すことがあります。アトピー性皮膚炎とされているのは、遺伝的にIgE抗体を作りやすい体質の人が、外部からのアレルゲンの侵入(環境因子)により、アレルギーを起こしたおこる皮膚炎のことを言います。アトピーということばは、おもにアレルゲンに強く反応する傾向のことあらわしていて、気管支喘息、鼻炎などの他のアトピー性のアレルギー疾患にも使われることがあるということです。アトピーの過半数が乳児期に発症し、その多くが5歳までに発症するといわれています。

❍アトピー性皮膚炎の原因

遺伝的要素がある:アトピー素因の遺伝子をもつ場合に発症する

 アトピー性皮膚炎の定義

増悪・寛解を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患、多くはアトピー素因を持つ

アトピー素因とは
  1. 家族歴・既往歴:気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれかもしくは複数
  2. IgE 抗体を産生しやすい素因のこと

このように、アトピー性皮膚炎およびアレルギー疾患は、アトピー素因と云う遺伝を持っている人に発症するとされています。

❍内因:遺伝的要因として皮膚バリア機能障害・免疫調節障害

●皮膚バリア機能の低下

人の身体は、皮膚に覆われ、皮膚には外敵からの侵入を防ぐ、自己免疫力、防御機能のことを以前のブログでもお伝えしたことがあります。皮膚の持つバリア機能です。

皮膚が乾燥すると、角質細胞は剥がれやすく、落ちやすい状態となります。荒れた皮膚は、その隙間からさまざまなものが入り込みやすくなります。つまり皮膚の大切なバリア機能である「外敵の侵入から身体を守る」という機能が低下します。アレルゲンやさまざまな刺激物質が体内に侵入すると炎症を引き起こし、細菌が入り込むと繁殖して化膿することもあります。

皮膚の状態を常に外敵からの侵入を防止するために、炎症が無い時も適切なスキンケア行うことで低下している皮膚のバリア機能を高めることができます。常に皮膚の状態に気を配ることも大切です。

●皮膚の乾燥とバリア機能異常:免疫調節障害

正常の皮膚の表面に角層があり、さらにその上を皮脂膜が覆っています。この皮脂腺から分泌された皮脂と角質により、刺激物質やアレルゲンなどが外部から体内への侵入することを防御しています。角層には、細胞間脂質のセラミドがあり、細胞相互をしっかりと密着させることで、皮膚バリアを強化しています。角層細胞の中にある天然保湿因子(NMF)はアミノ酸が主成分され、細胞の中に水分を取り込むという大切な働きをしています。そしてこの機能の低下も大きな要因となります。  ※関連ブログ:皮膚のバリア機能(防御機能)「生まれながらに持つ力

❍外因:アトピー性皮膚炎を悪化させる環境因子

アトピー性皮膚炎を悪化させる環境因子としては、アレルギー的因子と非アレルギー的因子があげられます。アレルギーマーチでお伝えしたようにこの因子も、年齢とともにそれなりに変化をしていきます。

アレルギー因子
  • 食物
  • ダニ・ハウスダスト
  • 細菌・真菌
  • 外用薬
  • スキンケア製品
  • 化粧品
非アレルギー因子
  • 乾燥
  • 化学的刺激:スキンケア商品 その他の化粧品  外用薬
  • 物理的刺激:掻破
  • ストレス
  • 細菌・真菌

❍アトピー性皮膚の症状

アトピー性皮膚炎は、慢性的に症状を繰り返します。強いかゆみを伴う赤いプツプツとした湿疹が現れます。

  • 強い痒みがある
  • 特徴的な湿疹と分布:左右対称性に出現しやすい湿疹
  • 繰り返す

アトピー性皮膚炎の症状としては、この3つがとくにあげられます。

赤みのある湿疹、プツプツと盛り上がりのある湿疹(丘疹)、ジクジクと水分の多い湿疹(水疱)、赤みのある湿疹(紅斑)ゴツゴツしたしこりのような湿疹が混じり合ってよくみられ、掻くことによって皮膚が厚くゴワゴワした状態になったり、かさぶたができたりします。湿疹ができやすい部位にも特徴があり、目、耳、口の周囲、肘の内側、膝の内側などによく見られます。年齢によってもこの症状の部位はやや異なります。

  • 乳児期:顔、頸部、頭になど、ひどくなると胸、背中、手足に広がる、皮膚が剥がれ、水疱が生じることもある
  • 幼児期:皮膚が擦れ合う部分、頸部周囲、肘、膝など関節の屈曲面
  • 思春期・成人期:主に上半身、顔、頸部、胸、背中など、症状が重くなる傾向がある

アトピー性皮膚炎の治療と予防

上記の要因のところで触れた内容が主なものです。

●スキンケア

皮膚を清潔保つこと、皮膚の乾燥を防ぐこと、皮膚のバリア機能を正常に保つことがあげられます。外的因子となる汗や、アカは清潔に保つよう心がけることがもっとも大切です。そして、入浴後は、クリームなどで皮膚を守ることが大切です。

●環境要因の除去

アレルゲンとなる食物を摂取しないこと、ハウスダストなどの室内環境を整えることも重要です。さらに乾燥や多湿にも配慮が求められます。

衣類などの身に付けるものにも刺激物質が含まれることがあります。日常的に使うタオルや寝具などにも注意が必要です。

●心と身体の健康

前項の環境要因のところでお伝えした内容です。睡眠不足やストレスも免疫機能が低下します。大きな要因となります。こまめにストレス解消する習慣を持ちましょう。

※関連ブログストレスレベルを知る」 「自分らしいストレス解消法」「 良いストレス解消法の習慣化

●適切な薬物療法

痒みに対して、医師の診断を受け、適切な投薬をしてもらうようにすることが大切です。

❍アトピー体質を変えることはできません

体質は細胞内にある遺伝子に組み込まれ、アトピー素因もその遺伝子に組み込まれていますので、変えることはできないのです。よく、「体質を変えましょう」と言っているのは、体質ではなく、環境要因を変えましょうという意味と理解したほうがよいでしょう。素因の関係してくるさまざまな環境要因は、いかようにも変えることができます。

この意味を正しく理解して欲しいと思います。前項でお伝えした、アレルギー体質(素因)と環境要因にとりアレルギー、アトピー性皮膚炎が発症するという意味で、関与する環境要因は変えられます。だから、アレルギーマーチは、母体から(0歳から)始まっているということなのです。

 

2.目と鼻のアレルギー花粉症:季節性アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、アレルゲンにより通年性と季節性とに分けられます。

❍アレルギー性鼻炎

  • 通年性アレルギー性鼻炎:ダニ、ホコリなどのハウスダスト、カビなどがアレルゲンとなる1年中発症する
  • 季節性アレルギー性鼻炎:花粉症として花粉が飛散する時期に発症、スギ、ヒノキ、ブタクサなど

❍花粉症とは

現代病とも言われるようになった花粉症は、増加しています。この背景には、食生活の変化、大気汚染などの身体への刺激が、抗体産生を促進していることも要因だと考えられています。

❍花粉症の原因

ここまでお伝えしてきたように、アレルギーを起こしやすい体質の人が花粉と接触することで発症するとされています。前回お伝えしたように、体内に侵入した花粉が異物と判断し、抗体が作られ、マスト細胞と結合することでヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質が放出され症状として眼の痒み、鼻水などが出現します。

●花粉の種類

春先に花粉の飛散が最も多いとされるスギやヒノキがよく知られています。しかし国内には約60種類以上花粉症をもたらすものがあるとされていて、その飛散時期も、地域によりさまざまです。

❍花粉症の症状

おもな花粉症の症状は、

  • くしゃみ
  • 鼻水・鼻づまり
  • 目のかゆみ

目や鼻のみだけではなく、喉の痒みや皮膚の痒み、下痢、熱感、頭痛などの症状がみられることもあります。

❍花粉症の予防対策

春先になるといろいろな情報が飛び交いますが、アレルゲンを取り込まないこと、除去すること、そしていちばん大切なのが、生活習慣とメンタルケアです。私自身も花粉症ですが、花粉症はやめることにしました。

アレルギーと無縁だと思っていた私が、花粉症を発症したきっかけをあとから考えると、引っ越しがあげられます。市民の森の場所に引っ越しした時期と合致するのです。つまり、アレルゲンが極端に増えたことが原因だと考えられます。そして、その場所から再び引っ越し、アレルゲンは遠のきました。そして、さらにストレスマネジメント、生活習慣の改善でかなり改善され、今季は、ほとんど症状なし近い状態です。

常勤をやめたことで自分のペースで生活時間をコントロールすることができるようになり、睡眠時間も確保できるようになりました。春先は異様に眠くなります。身体が自律神経を正常に保つために睡眠を欲している証拠と考えています。

さらにイメージトレーニング、脳トレも功を奏しますよ。花粉症やめたい方は個人セッションいたします。

 

3.女性はけっこう悩むのでは?金属アレルギー

アレルギーとは無縁と思っていた…夏の汗をかきやすい季節、首周りやベルトのあたるお腹周りが赤くなり痒い。こんな症状で金属アレルギーと言われた方もあるのではないでしょうか。

金属アレルギーは、金属を原因として生じるアレルギー症状全般

❍今まで、アレルギーと言われたことが無いのに

夏、襟元が広く開いたショールカラーのスタイリングも多く、やはり何かアクセントが欲しくなる季節です。ジュエリーをいろいろ選ぶのも楽しみの1つです。

暑い夏、かゆみがなかなか治まらないので、皮膚科に受診「金属アレルギー」と伝えられる。今までアレルギーなんて言われたこともなかったのに…

そんな人もいるのではないでしょうか。ピアス売り場をみると「金属アレルギーの人対応」のアクセサリーも売られています。やはりニーズがけっこうあるということ、ワンポイントのオシャレとして、女性にはジュエリーはかかせませんよね。

❍金属アレルギーのメカニズム

アレルギー反応は、タンパク質に対して引き起こされますので、金属そのものは、アレルゲンではないために、金属が直接アレルギーを起こすことはありません。金属から溶け出し金属イオンとなって、人が持つタンパク質と結合した結果アレルゲンとなるタンパク質に変質することでアレルギー反応の原因となります。

●接触皮膚炎

よくある金属アレルギーは、汗をかきやすい夏場によくみられるようです。アクセサリーや日用品などに使用されている金属が汗で溶け出し、イオン化、皮膚のタンパク質と結合することで、新たなタンパク質に変性し、このタンパク質を身体が、異物と認識しアレルゲンとなることでアレルギー反応が引き起こされます。金属が接触した部分やその周囲が赤くなり、かゆみなど「接触皮膚炎」を発症することになります。

●全身性金属皮膚炎

全身性金属皮膚炎は、歯科治療で用いられた金属や食事中に含まれる微量の金属により引き起こされます。口腔内の粘膜や消化管を経て体内の血流から金属イオンが吸収されることにより生じるとされます。主な症状として、掌蹠膿疱症、汗疱状湿疹などがあるようです。

  • 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう):皮膚病の一つで、手掌・足底に無菌性の膿疱が反復して出現する
  • 汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん) :手掌・足底に痒みを伴う小水疱が出現 異汗性湿疹、指湿疹とも言われます。単に汗疱友言われる。
●原因物質
  • ピアス:皮下組織と直接接触するため反応しやすい
  • ネックレス、ブレスレットなどの装身具身につけるもの、時計、メガネ
  • 歯科用金属

近年では、化学的に安定してイオンを溶出しにくい金属が用いられるようになってきているようです。眼鏡、腕時計にチタンが多く使用される傾向があるとされています。インプラントでもチタンがを使用、宝飾品に用いられるようになった、タンタルやジルコニウムもアレルギーを起こしにくいとされているようです。

●金属アレルギーを起こしやすい金属種類

金属アレルギーを引き起こしやすい金属としてあげられるのが、ニッケル、コバルト、クロムなどと言われ、金や銀は、アレルギーを起こしにくいとされています。

  1. ニッケル:ピアス、ネックレス、指輪、ベルト、お金(50円、100円)、調理器具、下着の金具、化粧品 など
  2. クロム :台所のステンレス、包丁、ドアノブ、時計バンド・ハンドバック・靴等の革製品など
  3. コバルト:ピアスや指輪などの宝飾品、化粧品

❍金属アレルギーになる要因

●接触皮膚炎を発症しやすい要因
  • 発汗         :金属が溶けてイオン化しやすい
  • 金属製アクセサリー  :ピアスは真皮と直接接触するためアレルギー反応が生じやすい
  • タトゥー・アートメイク:使用されるインク色素に、金属が含まれているも場合がある
●全身性金属皮膚炎を発症しやすい要因
  • 歯科治療金属類  :唾液によって金属が溶出しイオン化することで体内に吸収
  • 食品に含有する金属:微量金属含む食品の多量摂取
●金属を含む食品
  • ニッケル:豆類、木の実、玄米、オートミール、ほうれん草、レタス、かぼちゃ、マッシュルーム、牡蠣、サケ、ニシン、ワイン、チョコレート、海藻類、紅茶、タバコ、漢方 など
  • コバルト:豆類、木の実、キャベツ、レバー、ホタテ、香辛料、ビール、紅茶、チョコレート
  • クロム :ジャガイモ、タマネギ、マッシュルーム、香辛料、ココア、紅茶、チョコレート

食べるものが無くなりそうですが、あくまでも個人差があります。気にしすぎることがいちばんよくなく、偏った食生活、食べすぎを注意することのほうが大切だというように認識していただければと思います。

金属アレルギー

<金属アレルギー>

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・企業に望みたい、金属アレルギーを起こさない優しいジュエリー

アレルギーを調べてみてさまざまなことが想起されました。前回、私自分が、ラテックスアレルギーだということを思い出し、今回金属アレルギーを取り上げたのは、私の娘が金属アレルギーと言われているからです。

❍プラチナに含まれるパラジウム

宝飾用によく用いられるプラチナ(白金Pt)は、安全なのか?

金属アレルギーを起こしにくいとされる金属で、ダイアモンドとともによく用いられる金属です。金属アレルギーは、汗などにより金属から溶出された金属イオンが人の持つタンパク質と反応することでアレルゲンとなるタンパク質となってしまうことによる引き起こされる反応だとお伝えしました。ここで問題となるのが、プラチナ以外に含有する金属です。通常プラチナは、イオン化傾向が低い金属元素とされ、貴金属にもよく用いられています。そして、純度100%のプラチナならば汗に溶け出されることは少ないのですが、宝飾に記載されている表示を見ると「Pt900」「Pt850」とありました。

●プラチナ合金として一般的なパラジウム

一般にPt900とされる宝飾用プラチナは、プラチナ900:パラジウム100の割合で混ぜられたプラチナ合金のことを指すISO表示のようです。純度100%のプラチナは、やわらかすぎるために硬度を増す目的でパラジウムなどを混合した合金としているそうです。しかし、このプラチナに混ぜられたパラジウムが金属アレルギーの原因になることが多いとされるとのことです。アレルギーテストでプラチナには陰性の人でも、半数以上の人がパラジウム陽性反応が出るそうです。

プラチナは、金属アレルギーを起こしにくい

けれども宝飾品のプラチナにはパラジウムが混合されている

❍やはり残念…意識が低いと感じた

自前のジュエリーの表示を確認してみたのです。そして「Pt900」「Pt850」を確認。これらの何点かを購入した販売元に「プラチナ以外に含まれる金属の種類が購入時に確認できますか?」とフリーダイヤルで何でもお尋ねくださいとあったので、何でも問い合わせてみたのです。

「何だか、変な質問をするおばさんが電話してきたなぁ…」

そんなノンバーバルが私のもとに伝わったことは言うまでもありません。電話の相手から、声のトーンや口調、語尾の抑揚、受け答えの内容から、マニュアルを駆使しながらも、フリーダイヤルで電話をしてきている、間違いなく自社の商品を購入した相手だとは思われる、下手な受け答えはできない、そんな警戒心もバンバン伝たわってきます(笑)

プラチナ以外に含まれる金属は、何種類か他社から仕入れられ、何種類かあるのでやはりわからないとのこと。あぁ、残念!変な人だと思われることを覚悟の上での質問したのですが、もし私が重篤な金属アレルギーの持ち主ならば、購入時の安心も買いたいのですがと申し伝えました。安くない商品を購入するときは特に気になります。お気に入りジュエリーをつけて皮膚症状が出たら悲しくなります。

金属アレルギーに対する意識はやはり低かった…

残念ですが、意識を変えて欲しいという気持ちを、電話の相手に精一杯お伝えしました。今後もし対応が変われば、この会社に明るい未来はあると私は思っています。

今回、アレルギーをいろいろ調べてみて初めて知ったことも多々あり、商品を購入するときにもその成分を調べることはとても大切だと実感しました。

 

今日のまとめ

  • アレルゲンの種類はさまざま、吸入性、食事性、接触性、そして薬剤もアレルギーもたらすことがある
  • アレルギー体質は、アレルギー素因がありアレルギーマーチを絶つことを知る
  • アレルギーは、アレルギー素因と環境要因がともに関与して発症する
  • アトピー性皮膚炎は、アトピー体質と環境要因で発症する

 

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