元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週はアレルギー関連のいろいろをまとめています。初回は、メカニズム前回は、アレルゲンと環境因子、アレルギー体質、そして今日はその最終回、気道のアレルギーと食物アレルギーをまとめていきたいと思います。前回お伝えしたように、アレルギー体質が存在して、アレルゲンと環境因子が複雑に関与してさまざまなアレルギー症状を引き起こします。今回は、アレルギーマーチ幼児期からの移行過程の「成人の気管支喘息」と最近増えている「咳喘息」そして、「食物アレルギー」をもう少し掘り下げてまとめていきたいと思います。

 

1. アレルギーを知る、知って欲しい3つのこと

1-1 気道のアレルギー気管支喘息とは

1-2 「咳喘息」最近よく聞くけれど...

1-3 食物アレルギーを理解する

今日のプラスα

2.新しいタイプ 特殊型食物アレルギー

3.心臓喘息は、気管支喘息とは異なります

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・振り返ると身近でも、いろいろあったアレルギー症状

 

1.アレルギーを知る、知って欲しい3つのこと

前回のアレルギーマーチの項で、乳幼児期のアレルギー症状から進行し、成人の喘息に移行するとお伝えしました。最終日の今日は、この成人の気管支喘息からまとめていきたいと思います。

1-1 気道のアレルギー気管支喘息とは

小児期の喘息(ぜんそく)は、小児喘息と呼ばれています。

気管支喘息(ぜんそく:Asthma)とは?

Asthmaには、ラテン語の喘ぐ(あえぐ)という意味があります。喘鳴(ぜいめい)、ヒューヒュー、ゼイゼイという苦しそうな呼吸困難を特徴とします。気管支が刺激されることにより痙攣や痰などの分泌物の増加など、過敏な反応を示し、内腔が狭窄し、空気の通過性が低下し、その結果、呼吸困難が生じる状態です。その症状を繰り返すことが特徴とされます。

【小児喘息と成人喘息の原因とは】

小児喘息は、おおよそ15歳までに発症、80~90%がアレルギーによって引き起こされます。成人してから症状が現れるもの、小児喘息が治まり大人になってから再発するものや、中高年以降発症するものもあります。

小児喘息が前回説明したように、ハウスダストや食物のよるアレルギーだとされるのに対して、成人喘息は、アレルゲンがなかなか特定できない非アレルギー性が多くあるのが特徴です。風邪から発症するものや、ストレス、過労、天候、生活環境の変化などが誘因となることもあるとされます。

  • アレルギー型 :アレルゲンが特定されている
  • 非アレルギー型:アレルゲンが特定されない、が自律神経失調、内分泌調節機能異常、原因過重説など
●小児の気管支喘息

発作性の呼吸困難、喘鳴、咳などの気道閉塞による症状の繰り返す疾患、その多くが気道の過敏性を伴うアレルゲンが特定される慢性のアレルギー性炎症

●成人の気管支喘息

気道の炎症と、発作性の咳、喘鳴および呼吸困難を示す疾患

◯喘息のメカニズム

気管支が慢性的な炎症状態となっているために、ちょっとした刺激で発作が引き起こされることになり呼吸困難などの症状を発症します。

●気管支の慢性的な炎症症状とは?正常の気管支との違い
  • 気管支平滑筋の肥厚
  • 気管支粘膜の浮腫
  • 気管支粘膜上皮が傷つき剥がれる、その結果、基底膜が菲薄化、気道が狭くなっている

慢性的な気管支炎では、上記のような気管支粘膜が非常に過敏で、さらに気道が狭くなっている状態です。この気管支粘膜に刺激が加わることになるのです。浮腫んだ気管支が刺激され、平滑筋が収縮し、さらに痰が分泌されさらに気道は狭小化することとなり喘鳴が起き、呼吸困難、痰の排出しようと咳がでることになります。

 

喘息のメカニズム

<喘息のメカニズム>

●気管支喘息の症状

慢性症状として気管支炎や肺疾患との合併症をしやすく、喘息発作は、マスト細胞の表面で生じた抗原抗体反応の結果、マスト細胞より、化学伝達物質が気管支筋を刺激し、筋の収縮がもたらされ痙攣を引き起こします。さらに気管支粘膜の分泌腺より、多量の粘液が分泌され、気管支の狭窄を招き、咳や痰を引き起こします。(前項参照)

  • 呼吸困難:気道狭窄により空気の通過が悪くなり、息苦しくなる
  • 喘鳴  :ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音が特徴的、気道狭小化していることにより起こる
  • 咳や痰
●喘息発作

通常夜間、就寝時から明け方に多く、昼間は比較的起きにくい。深夜から早朝、胸の圧迫感、窒息するような間隔にみまわれ、咳を排出するための咳込みで目を覚ます。激しい発作時には、横になることが苦しく、何かに持たれかかった状態で喘鳴と呼吸苦の状態で、何時間も咳き込み続けることもあります。この状態が長引くと呼吸困難のために意識消失する咳失神を起こすこともあるとされます。

季節では、9~10月の秋の発症が多く、気温も天候もダニの死骸の飛散や、ブタクサなどのシーズンとなるためと考えられています。

◯気管支喘息の診断

気管支喘息は、診断が難しい疾患とされています。上記のような症状を繰り返していることで喘息の可能性があるとされています。ガイドラインでは、

  • 典型的な喘鳴、息苦しさ、咳の反復 ※喘鳴は気管支の狭窄時に、他疾患でもある
  • 可逆性の気流制限
  • 他の疾患の否定   ※心不全、肺気腫(COPD)、肺炎、咽頭炎、気管内異物など
  • 気道過敏性の亢進
  • アトピー性素因の存在
  • 気道炎症の存在

この6項目を参考として診断されるようです。このような症状を繰り返していることで、喘息の可能性があるとされます。その他、呼吸機能検査や、血液検査でのアレルゲンの有無なども行われます。

●アレルギー疾患のためその有無の確認

気管支喘息は、アレルギー疾患のためその確認のために

  • アレルギー性鼻炎の有無
  • アトピー性皮膚炎の有無
  • 花粉症の有無
  • 動物(猫や犬、ハムスター)やハウスダスト(ダニやゴキブリ)などへの発作の有無
  • 特定の食物(卵・小麦・牛乳・甲殻類)への反応の有無
  • 特定の薬物アレルギーの有無 など
●その他の検査
  • 胸部レントゲン:肺癌、結核などの有無の確認 ※気管支喘息は、胸部レントゲン所見に乏しい
  • 呼吸機能検査 :呼出障害の確認
  • 呼気ガス検査 :呼気 一酸化窒素(NO)

◯生理機能検査で行われる呼吸機能検査

臨床検査技師なので、よく行われる生理検査をまとめていきたいと思います。

  • 肺活量 VC     :肺の容量、ボリューム
  • 努力性肺活量 FVC:1秒率を測定する ※呼出始めの1秒間に吐き出すことができる量

気管支喘息は、気管支の狭窄がありますので、呼吸機能検査では1秒率が低下します。空気の通過する気管支が狭くなっているために息を一度に吐くことができなくなり、吐くのが苦しくなります。肺活量の低下は見られないため、ゆっくりとジワジワと呼出するような呼吸となります。この呼出パターンは、フローボリュームカーブを見るとよく分かるかと思います。

喘息のフローボリュームカーブ

<喘息のフローボリュームカーブ>

呼吸機能検査は、健診や手術前検査として日常的によく行われる検査です。慢性閉塞性肺疾患(COPD)もこの努力性肺活量(FVC)の測定が行われます。

●気管支拡張剤負荷試験(BD検査)

さらに、気管支拡張薬(BD)を投与前後で、努力性肺活量を測定し、気管支の拡張の有無を見る検査も行われます。気管支喘息は、気管支拡張剤を吸入することで、気管支が拡張します。薬剤の反応の有無を確認するための検査です。 ※関連ブログ 「健康診断結果を読む④ 生理検査とは

 

気管支喘息の換気区分

<気管支喘息の換気区分>

 

1-2 「咳喘息」最近聞くけれど

咳喘息ということを聞いたことありませんか。咳喘息もここでまとめていきたいと思います。

◯咳喘息は喘息の亜型

咳喘息はとは、喘鳴や呼吸困難を伴わない慢性の咳が唯一の症状とされています。呼吸機能検査でもほぼ正常結果とされます。咳だけを症状とする喘息、気道過敏性は軽度の亢進状態で、気管支拡張薬も有効とされる喘息の亜型とされていているようです。咳喘息のメカニズムについても気管支喘息と同じと考えられています。

◯咳喘息症状

咳喘息の唯一の症状は、慢性的な咳です。痰を伴わない咳とされる、乾性咳嗽(がいそう)です。夜間や早朝に多くみられ、発作性でしばらく持続することもよく見られます。

●風邪を引いたような持続性の咳

風邪を引いたのかな?と、思うような咳が慢性的に持続します。2か月以上、長いときには1年以上も続くとされ、良くなったかと思うと、すぐに再発することが続きます。

●咳症状の始まりは...

咳の始まりは、ハウスダストと言われる、ホコリやダニなどの多い、空気の悪い場所や、精神的なストレスや疲労、季節の変わりめ、寒暖差などさまざまな要因から起こるとされます。咳の増減があっても、少なくとも8週間以上は持続するとされ、アレルギー性咳喘息の場合は、鼻水や痒みなどの他のアレルギー症状も見られることがあります。

《咳喘息が疑われる症状》
  • 風邪を引いていないもしくは、治って8週間以上経つが咳が治まらない
  • 咳以外の症状が無い
  • 咳止めや風邪薬が効かない
  • 以前からよく咳が出る(疲労時、季節の変わり目など)
  • 夜間や明け方、急に咳が出て止まらないことがよくある
  • アレルギー体質
●咳喘息の検査所見

血液検査では、好酸球の上昇や、IgEの上昇がみられることがあります。胸部X線や、呼吸機能検査(VC,FVC活量)は、ほとんど正常範囲、呼吸音も正常ですが、気道過敏性検査を行うと、気管支喘息と同様に亢進が認められることがあります。

※気道過敏性検査とは、気管支に刺激のある薬剤を負荷して、呼吸機能検査を前後で行います。薬剤に反応すると、気道の狭窄が誘発され、FVCが低下(80%以下)します。

◯咳喘息の原因

気管支喘息同様に、根本の原因はあきらかになっていないようです。さまざまな要因が影響していると考えられ、ストレスや体質との関わりも指摘されています。咳喘息に限らず、喘息の症状がおこる原因としては、気道の慢性的炎症、狭窄、免疫機能が過敏となっている状態があげられます。咳などの症状は、免疫反応の1つとして出現しています。ホコリやダニなどのハウスダスト、花粉、タバコの煙、ストレスや疲労などに反応して咳喘息の症状もでやすいとされています。

風邪など明確な原因による炎症症状は、その原因であるウィルスが消滅されれば自然に治癒しますが、喘息の場合は、気道や免疫反応が過敏な状態のため、気道組織の炎症反応は持続され慢性化していくことになります。

日常生活のさまざまなハウスダストなどの刺激物質は、疲れや気候の変化などのささいなことでも気道を刺激します。激しい咳や息苦しさが引き起こされ、なかなか治まらず、慢性的な繰り返しとなります。免疫が必要以上に過敏となり、

◯喘息と咳喘息の違い

喘息と単に言う場合は、気管支喘息のことをいいます。気管支喘息の症状は、喘鳴に呼吸困難があげられますが、咳喘息は、喘鳴を伴わないとお伝えしました。

咳喘息は、気管支喘息の手前と考えられている疾患です。咳喘息も喘息の一種とされ、咳喘息を治療しないで放置すると、約3割程度は気管支喘息に移行するとされています。咳喘息とされた場合は、気管支喘息の素質を持っている理解し、むしろ軽度の喘息として、治療や対応が必要とされると思ったほうがよいとされます。

●喘鳴だけでは判断できません

気管支喘息と咳喘息の区別は、喘鳴だとしましたが、前項でもお伝えしたように気管支喘息以外にも、心不全、肺気腫(COPD)、肺炎、咽頭炎、気管内異物など喘鳴を伴う疾患がありますのでそれらの鑑別は必要とされます。

〔咳喘息の検査・診断〕
  1. 喘鳴を伴わない咳が8週間以上持続
  2. 喘息(喘鳴や呼吸困難を伴う)にかかったことがない
  3. 8週間以内に上気道炎(風邪など)にかかっていない
  4. 気道が過敏になっている
  5. 咳に対して、気管支拡張剤が有効
  6. アレルギー物質に反応して咳が出る
  7. 胸部レントゲンで異常がない

一般的な咳喘息の診断基準としては、「8週間以上の咳の持続」「気管支拡張剤が咳に有効」この2点が簡易診断基準として重視されているようです。

 

1-3 食物アレルギーを理解する

前回のブログで年齢によって出現するアレルギーの原因が異なることをアレルギーマーチということをお伝えしました。アレルギーマーチは、食物アレルギーから始まるとされています。

◯食物アレルギーとは

食物アレルギーは、アレルギーマーチのうち最初に認められ、アトピー性皮膚炎を伴った形で発症してくるケースがほとんどです。食物アレルギーとは、特定の食品が体内に入ることにより、異物とされアレルギー反応を起こすことにより発症します。

●異物と認識される食品

食品が未消化の状態で吸収されると、身体は異物と認識されることが多く、そのため、消化器官が未発達な乳幼児に起こりやすくなります。食物アレルギーは近年、急増しているとされます。小児から成人まで幅広い年齢層にみられ、最近は、その種類も増え、以前では見られなかった果物や野菜、イモ類などでも発症報告があります。

●年齢によるアレルゲンの違い

子どもの成長過程によって発症の仕方や、頻度の高い食物は異なります。

《乳児~幼児》 
  • 鶏卵、牛乳、小麦、そば、魚類、ピーナッツなど
  • 即時型食物アレルギー 2時間以内に症状がでる(じん麻疹、アナフィラキシーなど)
  • おもに80~90%は、小学校入学までにアレルゲン耐性を獲得する
《学童~成人》
  • エビ、カニなど甲殻類、魚類、小麦、果物類、ソバ、ピーナッツなど
  • 特殊型として「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」「口腔アレルギー症候群」がある
  • 乳幼児期の発症に比較し、耐性の獲得が低くなる
●食品衛生法による表示義務・推奨食品

 

食品衛生法 表示義務食品

<食品衛生法 表示義務食品>

 

◯食物アレルギーの症状

乳幼児に多い、即時型食物アレルギーの多くは、皮膚症状と粘膜症状が多く見られますが、アナフィラキシーショックを起こすことも少なくなく注意が必要とされます。

●食物アレルギーの症状
  • 皮膚症状:掻痒感、じん麻疹、血管運動性浮腫、発赤、湿疹
  • 粘膜症状 :眼の結膜の充血、浮腫、掻痒感、流涙、眼瞼浮腫
  • 鼻症状 :くしゃみ、鼻汁、鼻閉感
  • 口腔咽頭:口腔、口唇、舌の違和感や腫脹、咽頭喉頭浮腫、咽頭の痛み、イガイガ感
  • 消化器症状 :腹痛、悪心、嘔吐、下痢、血便、体重増加不良 など
  • 呼吸器症状 :嗄声、咳嗽、喘鳴、呼吸困難
  • 全身性症状 :アナフィラキシー
  • アナフィラキシーショック:頻脈、虚脱状態、意識障害、血圧低下

◯アレルゲン削減の調理方法

●食品の加熱

タンパク質を加熱することで、アレルギーを起こしにくくする。果物類を初めて食べるときは、シロップで煮ることで発症のリスクが削減されます

●脂質を減らす

脂質の過剰な摂取は、アレルギー症状を悪化させます。テフロン加工の調理器具を用いて、脂質の使用量を減らす。油揚げなどは湯引きをすることで除去することができます。

●調理器具や食器はよく洗う

微量のアレルゲンでも食物アレルギーを引き起こします。食器はもちろん、包丁やまな板、鍋などにも注意する。

●新鮮な食材

食品の鮮度が低下するとアレルゲンとなりやすい。

●同じ食品を頻繁に使用しない

同じ食品を頻回に食べることで、抗体を産生してしまい、アレルゲンとなってしまうことがある。

●食事記録をつけるようにする

食物アレルギーだといわれたら、食事記録をとるようにするとアレルギー原因が特定できるきっかけになる。料理名ではなく、食材や調味料、間食したもの、飲料、薬など口にしたものを記録しておく

※関連サイト 厚労省食物アレルギー

 

2. 新しいタイプ 特殊型食物アレルギー

ラテックスアレルギーのところでも少し触れたタイプのアレルギーの口腔アレルギー症候群や 食物依存性運動誘発性アナフィラキシーがあります。

 ◯口腔アレルギー症候群

最近増加している新たな食物アレルギーとして、口腔アレルギー症候群があります。幼児~成人まで各世代に見られ、ますが、成人女性に多く、花粉症の人が果物や野菜、ナッツ類を食べた後に口腔内、顔面、皮膚などにアレルギー症状が見られるものをいいます。

キウィフルーツ、メロン、モモ、パイナップル、りんごなどの果物が多いようです。多くは、口腔内の症状のみですが、アナフィラキシーショックを起こすこともあるようです。

ラテックスのところでもふれましたが、ラテックスアレルギーの人にも、これらの果物や野菜によってアレルギー反応を起こすことがあるため、「ラテックスフルーツ症候群」ともいわれています。

●口腔アレルギー症候群の症状
  • 口腔症状:唇や喉ひりひりする痛み、・喉の痒み、赤く腫れる、喉の違和感
  • 目や鼻 :目の痒み、鼻水、鼻閉
  • 全身症状:じん麻疹、皮膚の赤み、アナフィラキシーショック

◯食物依存性運動誘発性アナフィラキシー

ある特定の食物の摂取後、1~2時間以内に、運動することで引き起こされるアレルギー反応です。皮膚に発疹がみられるじん麻疹の症状から始まり、血圧の低下、重症の場合は、アナフィラキシーショックをおこすことがあり、呼吸困難になったりすることもあり、食物依存性運動誘発性アナフィラキシーといっています。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、原因食物を食べただけで、症状を起こすことはなく、数時間以内に比較的激しいとされる運動をした結果、誘発される食物アレルギーとされています。

●原因となるアレルゲン

原因となる食品は、小麦、甲殻類、木の実類、果物類などが多いとされています。

 

3.心臓喘息とは?

喘息を検索していたら、心臓喘息ということばありました。確かに、そんなことも聞いたことがあります。

◯心臓喘息は、気管支喘息とは異なります

心疾患を原因とする発作性の呼吸困難のことをいい「喘息」といっても、気管支喘息とは別の疾患とされます。狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患などの心疾患を原因とする気管支の痙攣です。喘息のような呼吸困難が見られる時に心臓喘息といっています。

心不全が原因で引き起こされる呼吸困難ですが、喘鳴などの症状が気管支喘息の時の症状に類似しているために心臓性喘息と言われています。

●心臓喘息の原因

さまざまな心疾患のため、心臓のポンプ機能が急速に低下ために急性心不全を引き起こし、全身の血流が滞り、肺がうっ血状態(肺に水分が溜まった状態)となりガス交換ができなくなり呼吸困難が生じた結果引き起こされる症状です。全身に血液を送り出すことができなくなるために、口唇や皮膚が紫色となるチアノーゼなどの症状が見られることもあります。

●心臓喘息は、急性左心不全で起きる気道収縮の収縮

冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症など)、弁膜症、重症不整脈などによって肺うっ血による急性左心不全症状が発作性に起こることが原因となって、自律神経が刺激され喘息発作様の呼吸困難を起こすとされています。夜間、睡眠中に突発的に呼吸困難が生じ、喘鳴、発汗、虚脱などの症状を引き起こします。高血圧性心疾患、冠動脈疾患、大動脈弁膜症が原因となる左心不全を起すことが多いようです。

喘息様の発作は、数分~数時間持続すりとされます。肺うっ血から肺浮腫を引き起こすと、咳とともに泡沫性の血痰となることもあるとされます。心臓喘息は、非常に危険な状態です。上半身を高くすることが大切で、座位として、速やかに医療機関への受診をしてください。  ※関連ブログ「心不全をもたらす疾患を知る

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

振り返ると身近でも、いろいろあったアレルギー症状

今回のテーマ「アレルギー」私自身がすごく勉強させてもらっています。その理由、誰にでも起こり得ることだということです。基本的な素因は、親から受け継ぐ「素因」体質ですが、私は、両親がアレルギーだということを聞いたことはありません。だから自分は大丈夫だと思いこんでいました。

◯すごい卵アレルギーだった義甥

義理の甥は、義甥「ぎせい」と読むそうです。今、読み方を知り、ネット検索は便利です(笑)

その義甥のお話、主人の義姉の子どもがすごい卵アレルギーでした。卵が含まれる食品は完全にNG、鶏肉も食べられず、ターキーのみ食べられるというかなりのアレルギー、他にもアレルゲンあったような記憶です。大学生くらいまでには、そのアレルギーも改善されていたように記憶しています。

アレルギー発作の話をよく聞いていたので、その大変さは理解できていたと思います。私の妊娠中にも、いろいろ母親の食べるものを注意された記憶があり、長女を妊娠中は、卵を食べないようにしていました。そのリスクは今はあまりないようですが、生まれた娘はアレルギーの体質は見られないと思っていました。確かに、子どもの頃にアレルギー症状はまったく見られない日常を過ごしていました。

◯突然、出現するさまざまなアレルギー

その娘、私の記憶では、高校生の17歳だったかの夏、金属アレルギーを発症しました。私にも経験のないアレルギーです。義甥の家系とすると父親に家系なのか?

今、再びいろいろなことを考えると、私も花粉症があり、さらにラテックスアレルギーも起こしたことがある。つまりは、アレルギー体質だったということなのです...!!

そして、忘れかけていましたが、息子は、生後6ヶ月で喘息様気管支炎と、言われて入院したことが有ったのです。その後吸入したほうがよいと言われ、ネブライザーも購入して吸入していたことを思い出しました。アレルギー体質ですよね。よく外耳炎を起こすことも何らかの関係があったのかも知れません。鼻汁も多かったです。でも基本身体は丈夫だったようでその後は喘息症状が出ることはありませんでした。今から思い出すと、アレルギー体質かどうかまで考えている余裕もなく、何か起きたら対処する、そんな忙しさの中で生活していたようです。

分析するに、ともに何らかのアレルギー体質は受け継いでいたのでしょう。私自身の両親からはその症状はあきらかではありませんでした。いわゆる現代のさまざまな環境因子がもたらす結果なのでしょうか。

◯日本人の3人に1人はアレルギー体質

そんな報告もあるようです。

アレルギーの代表のようなアトピー性皮膚炎を例にみると、両親が共にアレルギー体質の場合は約50%、どちらかが体質を持つ場合は約30%の確率で遺伝するという報告があるともされているそうです。そんなアレルギーですが、子どもがアレルギー体質になるか否かは、遺伝子が関係することはどうすることもできません。その遺伝子をベースとして持っていても、生まれてからの環境因子が大きく関与していることはあきらかなようです。むしろ、持っていてあたり前と考えたほうがよいのかも知れません。

◯生活習慣も大きく関係しています

前回の生理検査アティテュードでお伝えしたように私に花粉症は、環境+生活習慣により大きく改善されています。加工食品も添加物表示は確実に確認してから購入するように気をつけています。そして、加工品を減らし、食材からの調理をできる限り心がけるようにしていることは言うまでもありません。

アレルギー体質は変えられませんが、

ストレスを手放し、

環境要因は変えることができます

生理検査アティテュード®

 

今日のまとめ

  • 小児喘息のほとんどは、食物アレルギー、成人の気管支喘息は、アレルゲンが不明なものも多い
  • 咳喘息は、放置すると気管支喘息に移行する、ともに慢性的な気管支炎を有する
  • 食物アレルギーは増えている、偏った食生活がアレルゲンを増加させることもある

 

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