元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週は、糖尿病疾患と足の関係性を3回に分けてまとめています。初回は糖尿病の神経障害を中心にその症状と足疾患の関係性、前回は、足潰瘍や壊疽にいたるメカニズムを中心にまとめてきました。足切断にいたることは決して稀なことではないことがご理解いただけたのではないかと思います。最終回は、実際足を守るために日常生活の中で気をつけて欲しいことを中心にまとめていきたいと思います。今日のプラスαでは、低温やけどもまとめています。今日もぜひ最後までお付き合い戴けたらと思います。
1.やってみよう!足を守るための3つの行動
1-1 学ぼう!足疾患のリスクを知る
1-2 観察しよう!自分の足をよく見ること
1-3 時間を作ろう!予防のためのケアタイム
今日のプラスα
2.低温やけどにも注意を向けて欲しい
3.合わない靴が、身体に与える影響とは?
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・糖尿病と向き合うために知って欲しい
1.やってみよう!足を守るための3つの行動
1-1 学ぼう!足疾患のリスクを知る
足の潰瘍や壊疽から切断をしなければならない経緯を前回のブログでもしっかりとお伝えしました。足に受けた小さな傷から、潰瘍、壊疽にならないように日常から気をつけることが求められます。その注意点をまとめる前に、リスクをまとめていきたいと思います。
【加齢も足病変のリスクになります】
加齢とともに関節や骨は変化していきます。当然その変化は、足にも及びます。上肢よりも下肢により筋萎縮変化が見られるとされています。あまり考えていないのかも知れませんが、両足は、私たちの体重を支え、2足歩行を始めた時から、歩み続けています。
◯加齢による足筋力の変化
数年前に買った靴を久しぶりに履いて、足が痛くなったことありませんか?
一般的に筋力が低下するために、足のアーチが崩れ、加齢とともに足のサイズ、大きさが変化します。より長くなり、扁平に変化していきます。足部は、体重を支えながら、身体の中で唯一床面と接する部分となり、立位や歩行を毎日行っています。歩く時の衝撃や緩衝、自分の体重の支持し、バランスの維持など絶えず行っています。あたり前のようですが、この機能を維持してくれているのです。疲れたなぁと感じる時、足も疲れているのです。
筋肉量の変化により、足の形状も加齢とともに変化するということが理解できるのではないでしょうか。このような足の形状変化に気がつかず、自分の靴でも、足に合わなくなっていることに気づかずに履いていると、靴ずれを起こすことや、タコやウオノメの原因となることもあります。
◯足底部の脂肪組織の減少
足底部の脂肪組織も加齢により減少するとされています。足の足底部は、立位や歩行により、常に刺激を受けています。脂肪組織の減少は、足のクッション性を低下させます。足底のアーチが崩れ体重のかかり方も加齢により変化していきます。足底のクッション性の低下は、足底の刺激が強くなり、足底の胼胝の原因となります。
◯足の皮膚も変化します
高齢者の水分量が変化することも、過去のブログのでもお伝えしています。身体の皮膚の水分量も当然減少します。加齢により皮膚は、薄くなり、水分量も減少し、乾燥しやすい状態となっています。ひび割れしやすく、傷を生じやすい状況です。
【女性の履くハイヒール】
私自身がハイヒールを好んで履いているひとりです。でも最近は、行く場所、会う人により靴を選んでいます。
ハイヒールは、その形状から当然、足の前側に荷重がかかります。足底の指の付け根の部分に胼胝ができやすくなります。通常足全体にかかる荷重が前側に偏ることになります。デザイン性を重視してパンプスを選ぶと足の形状に合わずに趾に負荷がかかり、外反母趾の原因になることや、足の骨にも負荷がかかり変形の原因になります。変形した足は、合う靴が少なくなり、無理に履くことでさらに負担が増します。
糖尿病がある場合、合わない靴はお勧めできません。どうしてもハイヒールを履く場合は、足に合ったものを短時間に留めること、移動の時間は短時間にするなど、足をいたわることを考えることをお勧めいたします。
【糖尿病疾患での足病変の危険因子】
糖尿病はさまざまな合併症を併発します。自分の身体の状態をチェックし、状態を把握しておくことが自分の身体を守ることにつながると思います。足の潰瘍や壊疽へのリスクを知り、ケアをすることが大切です。先日受講した内容をシェアしていきたいと思います。
- 性差 :男性>女性
- 年齢 :65歳以上
- 糖尿病歴 :15年以上
- HbA1c :8%以上
- 神経障害 :しびれや痛みを感じにくい
- 網膜剥離 :目が見えにくい
- 腎症 :腎機能低下、足の浮腫がある
- 動脈硬化 :足の血行が悪い
- 足の変形がある
- 靴 :足にあった靴を履いていない
- 関節が硬い
- 足病変 :タコ・ウオノメがある
- 足切断 :片足を失っている
<糖尿病から形成される足病変>
1-2 自分の足を見ていますか?足を守るためには必須です
足に潰瘍や壊疽を作らないようにすることが大切です。そして、糖尿病を理解して、痛みに対して感じにくくなっていることや、感染に弱くなっていることを知ることで予防に対する準備が必要だということを理解していただけたらと思うのです。
【自分の足の状態を知ること】
日常生活の中で、なかなか足を見ること、ないのではないでしょうか。痛みや違和感があって初めて足を見ることも。何となく変だな、くらいの感覚かもしれません。人の皮膚の触覚、二点を識別する触知覚は皮膚の場所により異なります。指先と足先では当然足先の感覚のほうが触知しにくいのではないでしょうか。
その足への感覚神経が低下するとさらに感じにくくなります。何となく変だなぁと思い、足をみると、指先から血が出ているようなことも、私でも経験があります。糖尿病の方が、画びょうが刺さっていてもわからないということもあるようです。だからこそ意識的に足をみることが必要になります。
【早めの対応のための観察】
足を失わないために潰瘍や壊疽の予防のために、早い段階で発見することです。発見が遅れると対応も遅れます。感染に対しても抵抗力が下がっていることもありますので、傷やケガにも早めに対応することが炎症を予防できます。自分の眼で見て目視の異常や、手で触って感覚の異常が無いかどうかも自己チェックが予防に繋がります。
指先の爪の周囲、かかとの靴ずれ、皮膚が浮腫状になっていないかも大切です。擦れて表皮が剥離する前、浮腫状になっている段階に気づくことも予防に繋がります。
長時間歩いた日や、身体をよく動かした日は、足にもその分、負荷がかかっています。意識的に観察することで早めに見つけることができます。
〔毎日の習慣にして欲しい足のチェック〕
- 感染の可能性:水虫や細菌に感染している可能性がないか
- 傷の有無、赤く腫れているところが無いか
- 皮膚の変色など血流障害が疑われる変化がないか
- 足の指や関節の変形が疑われる部分の有無
- 感染や皮膚のトラブルを起こしそうな場所の有無
- 爪周囲の状況
【こんなことにも注意が必要】
意外なことが原因となることもあります。
足潰瘍の発症原因として、多くが靴ずれだとのことです。そして、やけどや外傷、感染症が挙げられるとのことです。免疫力の低下は、小さな傷でも炎症がひどくなり、化膿し、潰瘍を作ってしまう原因となります。末梢血管の動脈硬化は、血流が途絶えがちになります。かなりの速さで症状が深刻化するということなのです。
◯足にやけどなんてしないから
そう思う方もいるのではないでしょうか。痛みがわかりにくいということは、温度に対しても感覚が低下しています。熱さを感じにくいということです。熱いものに触れると人は、瞬時にバッとその発熱物から逃れようと行動されます。しかし、その熱さを感じることが出来なければ避けるという運動行動に刺激が伝わりません。その結果深刻なやけどを負うことになってしまいます。
◯低温やけどにも注意が必要です
急増する低温やけどが増えていることをご存知でしょうか。
低温やけどとは、44~50℃のものが長時間にわたって皮膚に触れることにより、深部にまでおよぶ熱傷を負うことです。よくあるのは、使い捨てカイロや電気毛布などでみられますが、近年のエコブームで湯たんぽによるやけども多く見られるとのことです。
湯たんぽ専用のカバーを用いることや、タオルに包んでも直接足に当てないことが大切であくまでも布団を温めるためにものとして、布団に入るときは取り出すことや、電気毛布のスイッチをOFFにすることなどの対応が使用時の適切な使用方法となることを知っておくようにすることが大切です。
◯足壊疽になる前に
足壊疽は、皮膚や皮下組織などの細胞破壊です。暗褐色や黒色に変色してしまいます。血流障害や細菌感染が原因となり、小さな傷からも容易に重症化してしまいます。広範囲な壊疽担った場合や、重症感染を合併した足潰瘍を発症すると、足切断をせざるをえなくなります。
リスクの高い人は、自分の足の危険度を知り、日常から意識的にフットケアを行うことで、自分の足を潰瘍や壊疽から守ることをぜひ実行してください。
1-3 時間を作ろう!予防のためのケアタイム
足を潰瘍や壊疽からまもるために、ほんの数分プラスすることでできるのではないでしょうか。
【1日の終りに足観察でリフレッシュ】
毎日入浴しながら足をよく観察することをしてみてください。温めのお湯(39~40℃くらい)に浸かりながら、足をマッサージしながらでも良いです。足の指をゆっくりと親指・人差し指からゆっくりと順番に前後に動かしながら、足の土踏まずをもみほぐしながら、足首をゆっくり回すのも心地よいです。ただ見るだけでなく、マッサージしながら入浴を楽しむのも自律神経を整えることもできると思います。きっと効果的です。
・足を清潔たもち感染予防
足の清潔を保つように心がけることで、感染症のリスクが軽減されます。免疫力が下がった状態では、小さな傷から感染症を引き起こしやすくなっています。足を清潔に保つことで、潰瘍にならずに単なるケガや傷で終わらすことができます。感染を防ぐためには清潔を保つことが重要です。
入浴時に、石鹸をよく泡立てて、刺激しないように優しく洗うことが大切です。足の裏や指の間など観察しながら洗います。洗った後は、清潔なタオルで水分を十分に拭きとることが大切です。
・皮膚にダメージを与えない、正しい拭き方をご存知ですか?
乾燥した皮膚は、トラブルを起こしやすい状態です。タオルやペーパータオルで肌の水分を拭き取るときに何気にゴシゴシ擦っていることないでしょうか。
医療者の方は、正しい手洗い方法とともに、ペーパータオルでの拭き取り方もご存知かと思いますが、水分は、押さえて水分を吸い取るようにするほうが肌に優しい拭き方です。タオルやペーパータオルでゴシゴシやってしまいがちですが、肌にダメージを与えてしまうことにもなりかねません。押さえて水分を吸い取るようにすることをお勧めいたします。
・ひび割れ、乾燥防止
皮膚の乾燥がある場合は、保湿のためにクリームをぬることが効果的です。
・自己処置は危険です
痛みがわかりにくい状態で、タコを削ったりするような、自己処置も大変危険です。痛くないので加減がわかりにくく、傷を増やしてしまうことにもなりかねません。
・爪は切り過ぎないようにする
深爪も注意が必要です。爪も切り方があります。正しい切り方は真っ直ぐに切ることだとのことです。
皮膚が乾燥している場合は保湿クリームを塗って保湿しましょう。
・自己処置は行わない
自己処置は大変危険です。もし傷を作ってしまったら専門家に依頼しましょう。タコやウオノメを自分で削ったり、市販薬を使ったりすることは症状を悪化させてしまうことのなりかねません。傷の周囲が赤く腫脹してくることや、熱を持った状態となった場合は、細菌感染が疑われます。早めに医療機関を受診することが大切です。
2.低温やけどを知って、足を守ろう!
低温熱傷、低温やけどが急増しているということです。低温やけどを受けやすい人は、知覚神経麻痺や、運動能力に麻痺がある人、寝返りができない乳児や高齢者、糖尿病疾患があり、血液循環が悪い状況にある、身体感覚が鈍くなっている場合、健常者でも泥酔状態だと危険とされます。
【低温やけど、低温熱傷とは】
今は夏に向かう時期なので、実感できないとも思うのですが、必要な知識としてぜひお読みください。特に高齢者がいらっしゃる方は、夏でも足の冷えを訴えているのではないでしょうか。
◯低温やけどとは?
低温やけどとは、44~50℃くらいの体温よりも少し高めの熱源に、長時間触れ続けていることで発症するやけど、または、輻射熱により皮膚表面に近い表在性血管が持続的に拡張によって受傷するとされています。熱源がより高温になることにともない短時間でも受傷するとされていて、皮膚との接触部分の温度が、43℃で10時間、44℃だと3~4時間、46℃では30分~1時間、50℃では2~3分で低温やけどを発症すると言われているようです。
◯低温やけどは怖いと言われるその理由
重症になりやすい低温やけどは、熱源の接触時間が長いために、表面に見えている発赤や水疱形成だけのようでも、皮膚の深部にまで損傷を負っていることが多いために重症化しやすいとされています。
〔熱傷の深達度〕
やけどの重症度は、深さと範囲で重症度が決められています。やけどの深さを表す分類方法に熱傷深度があります。
・Ⅰ度熱傷:皮膚の最も上部となる表皮だけの損傷
軽症のやけど、皮膚の表皮のみの損傷です。日焼けも含まれます。皮がむける、すこしひりひりする程度の症状で治まります。
・Ⅱ度熱傷:表皮より深く、真皮にまで達している
水ぶくれ(水泡)が生じます。Ⅱ度は、浅いもの(浅達性Ⅱ度熱傷)と深いもの(深達性Ⅱ度熱傷)に分類されます。
- 浅達性Ⅱ度熱傷:真皮の浅い部分まで、1~2週間で色素沈着や色素脱色が残るといった程度でおさまる
- 深達性Ⅱ度熱傷:真皮の深い部分まで、治癒に時間がかかり、ケロイドや肥厚性瘢痕の可能性あり
深達性Ⅱ度になると3~4週間かかることもあり、治癒しても、傷跡にひきつれや拘縮を引き起こすこともあるとされます。広範囲の熱傷となると、皮膚のひきつれを伴い、身体の動きを妨げる原因にもなりますのでくれぐれも注意が必要となります。
・Ⅲ度熱傷:Ⅲ度熱傷は真皮からさらに皮下組織にまでや障害を受ける状態
Ⅱ度熱傷よりもさらに治癒に時間を要し、その後の障害も大きくなります。
<熱傷の深達度>
【糖尿病で低温やけどはさらに注意】
睡眠時は、痛みに気づかないため、深達性II度まで傷を負いやすとされています。糖尿病疾患があると、さらに血流障害も伴っている場合が多く、皮膚や脂肪組織の血流も当然減少しています。熱傷をうけても脂肪層では、血流で冷却されることがなく、深達度III度にまで重症化しやすいとされます。
糖尿病があるとき、高齢者などは、温度に対する感覚も低下し熱さが感じにくくなっていることが考えられます。低温やけどのリスクがある状況を避けることが大切です。湯たんぽの使用、使い捨てカイロ、電気毛布、電気アンカなどの使用をするときは、くれぐれも就寝時までの、寝具を温めるのみの使用とすることです。
こたつの使用も注意が必要です。部屋全体を温めるエアコン暖房などにするなどの対策をすることが必要となります。
◯日常の中でもある多くの危険
特に冬場の暖房器具、こたつや、湯たんぽ、カイロ、ストーブなどの長時間熱源に接することで発症がみられます。電気暖房器具を使用の際に特に注意が必要です。電気こたつ、電気毛布、ホットカーペットなど温度調節にされているから大丈夫だと持っていても、熟睡時や、糖尿病合併症や高齢者で知覚が鈍麻しているような方は無知覚状態となり多くの低温やけどの原因の例としてあげられているとのことです。
サイト検索していて、ノートパソコンを膝の上に乗せていてということもあるとのこと、びっくりです。でも確かにノートパソコンの発熱はかなりのものです。私自身、夏場はノートパソコンが熱く感じるので、タオルを置いてその上に手を載せています。。。侮るなかれノートパソコン。。。
◯やけど予防に配慮した使用方法
湯たんぽ、使い捨てカイロ、電気毛布、電気アンカの使用は、
- 直接肌にあてない
- 就寝時に使用しない
- 同じ場所に長時間あてない
・湯タンポ、電気アンカ
健常者でも足は知覚が鈍居場所です。皮膚の組織は薄く、皮下に骨がある血管の圧迫を受けやすい、そのため身体が熱を分散しにくいので低温やけどになりやすいとされます。就寝時の使用は危険です。
・使い捨てカイロ ー注意事項をよく読んで正しい使用方法で
カイロを下着の上に貼ってその上からガードルやサポーターで押さえていませんか。圧迫により、血流も減少し、皮膚温度が上昇し、やけどを負います。靴下用のカイロも適切な使用をしないと危険です。少ない酸素で温まるよう作られているようで、靴を履かない状態で使用すると高温となるとのことです。使用方法を必ず確認にして適切に使うことが事故を防ぎます。
・電気毛布
寝るまで寝具を温める方法で使用しましょう。低温やけどを引き起こすしたり、また脱水の原因にもなります。
【もし、低温やけどを負ってしまったら】
そして、もし低温やけどを負った場合は、重症化するリスクがあることを知っておいて欲しいと思います。痛みが無いからと放置すると、深部に達していることに気づかずに深刻な状態になっていることも少なくありません。
低温やけどになってしまった時は、軽症か重症か見た目には判断出来ない場合もあります。分からなくても、必ず受診することをお勧めいたします。
3.合わない靴が、身体に与える影響とは?
足は、身体の一番下で、常に体重を支えています。そしてその足を歩行の時に、守る役目をしているのが靴です。言い換えると歩行の時に身体を支え、大切な足を守るのが「靴」です。
足に合わない靴を履き続けるとどのようなことが起こるのでしょうか。
【骨格がゆがむ】
その大切な足を守る靴がわないままに履き続けると、体のバランスを上手く保つことができず、身体に無理な負担がかかります。身体は、無意識にバランスをとろうとしますので、さまざまな部分に負担がかかります。骨盤が歪み、腰痛の原因になることや、背骨の歪み、頚椎への負担、頭痛の原因にもなりえます。
【足の血流の停滞】
足は、心臓からいちばん離れた場所になります。足に送られた血液は、すみやかに血液循環に戻されることが望まれます。夕方になるとよく足がむくんでしまうという症状も足に合わない靴が原因となります。締め付けのキツイ靴は、血管やリンパを圧迫の原因となります。
【外反母趾になる】
よく外反母趾ということばを聞くのではないでしょうか、外反母趾とは、足の母趾(親指)が、つけ根の部分から小指側に曲がってしまい、関節部分が「く」の字のように外側に飛び出した状態となってしまいます。靴を履くとこの飛び出した関節部分があたって腫れや痛みが生じます。親指の曲がりは、歩くだけで自然に進行するとされます。足のアーチが崩れ、幅が広がった状態になってしまいます。合わない靴を履き続けることが原因となることが多いようです。
・足のアーチ
横に五本の指の骨が横アーチを形成します足のワイズ(幅)を形成しています。
【背骨の歪み】
靴が合わないと猫背になりやすいといわれることがあるようです。足に合わない靴を履き続けると、当然足が痛くなります。その痛みを我慢し、不自然なあるき方なりその歩き方が習慣化されていきます。背骨の歪みは、さまざまな障害を招くことがいうまでもありません。
◯すり減った靴も悪影響
かかとがすり減っている、片減りしている状態で靴を履き続けるのも良いことではありません。かかとがすり減った靴や、ソールが片減りしている靴も、姿勢が傾く原因となります。脳は、バランスをとろうとするために、無意識にあちこちの筋肉が変な緊張状態となり、身体への負荷がかかることになります。早めの修理をするか、買い替える対応が必要となります。
足に合わない靴は、健康な人でもさまざまなトラブルを引き起こします。糖尿病がある場合は、さらにそのトラブルが深刻な状態となるということにつながります。
◯自分に合った靴選びとは?
このように自分の足に合わないものを無理に履き続けると、さまざまなトラブルの原因となります。
靴専門店などには、専門のシューフィッターがいる場合もあります。足を計測してもらい、自分に合った靴を選んでもらうこともできます。相談しながら、靴を選ぶことも出来ますので、利用することをお勧めします。前回のブログの中の「アティテュードからのメッセージ」ですこし靴選びの経験も書いています。合わせてお読み戴けたらとおもいます。
靴選びのポイント
- つま先部分に1センチ程度の余裕があるものを選ぶ、
- かかとにフィットした状態で、足の形に合った靴を選ぶ
- 革や内貼りが柔らかいこと、靴の内部に硬い縫い目のないものを選ぶ
- 内側のクッション性がよく、靴底が安定している靴を選ぶ
- 紐やマジックテープのものは、足首がしっかりと固定されるものを選ぶ。
- そして、脱ぎ履きする場合は、必ず靴ひも、マジックテープタイプは、結び直す
◯靴を履くときにも注意が必要
足に合った靴でも、履く時に靴の中に異物があればそれも、ケガの原因となります。履く前によく確認してから靴を履くようにしましょう。さらに、靴下にもポイントがいくつかあります。
- 素足を避ける :靴下を履くことで足をケガから守ります
- 水虫から守る :靴の中は湿度が高く、蒸れやすい状態です、5本指のものもお勧めです
- 吸湿性の良い靴下:綿素材の靴下がムレにくい素材となります
- ゴムのきつすぎないもの、縫い目の当たらないもの
生理検査アティテュード®からのメッセージ・糖尿病と向き合うために知って欲しいこのテーマのブログをまとめようと思ったきっかけは、都医学研都民講座を受講する機会を戴いたからです。 病院で勤務している中でも多くの足を失った方にはお会いしていますので、糖尿尿疾患から多くの方が足切断という苦渋の選択をせざるを得ないという状況に、今までも何らかの形で関わっていました。実際に講座の中で神経障害から、重篤な症状を起こしているという悲惨な体験談を拝聴させて戴き、知ってもらうことが大切だと思い情報のシェアを目的として今週のテーマとして選んだことが理由です。 私自身が学びながらこのブログを毎回更新しています。その理由は、医療は常に新しいことが次々とわかり、常に情報が新しくなっているからです。自分が学生の頃に学んだことは、すでに化石です。真逆のことも出てくることが日常茶飯事の医療です。病気との戦いは、人類の戦いのように思います。病院勤務を辞めても、医療人だと自負する私は、だからこそ最新の情報を常にキャッチすることが大切だと思っています。 知っていれば防げることがたくさんあります。病気も個性ではないかと私は思うのです。深刻な病状の方には、個性とかで表現すると怒られるかも知れません。でも、自分の病気の癖を知ること、自分の病気は、自分の身体に起こっている事実です。きちんと分かるまで担当医師に聞くことがいちばんです。自分でも学ぶことから病気と向き合うことが大切だと私は思うのです。なぜならば、自分の身体に起こっていることだからです。 病気は、自分の身体に今起きている事実 事実は、解釈で意味を変えることができるのです。糖尿病という事実は変わりませんが、糖尿病に乗っ取られる必要はないということです。単に、糖尿病を持っていても人生を楽しむことはいくらでも考えられるのではないでしょうか。3回にわけて、いろいろリスクを書きました。しかし、知ったら対策を考えればそこから回避できます。毎日入浴時間を楽しんでください。自分の足を眺めて、「今日もありがとう、よく歩いたね。」「どこもケガしていないかな」「明日もいっしょに楽しく歩こう」そんな会話をしてみてください。自分の人生をともに歩み、支えてくれている足です。 ◯心は、いつまでもフレッシュで変容していくこと疾患宣告を受けるとさまざまな行動制限や、身体への対応も変わっていきます。何かと気分は落ち込みがち、でも、心まで変わることはないのではないでしょうか。心は変わるのではなく、自分の身体に合わせて変容していくことだと思うのです。加齢とともに衰える身体に合わせるのではなく、心は変容していくことが大切なのです。 心まで老化する必要は無い! 心まで病む必要は無いのだと私は思うのです。 身体は加齢とともに、足の形状も変わるように、そしてその形状の変化に合わせて、ライフスタイルを変えると、靴に対する私の価値観もしだいに変わったのです。変わったように心は変容します。ヒール重視の私の靴選びは、スニーカーセレクトをするように変容していったのです。 深刻な病状を宣告された。ならば、その状態を知ることからです。知らなければ最善の方法を知ることも出来ません。機能を失うことや、低下した場合その理由が分からなければ対応の仕方もわからないのではないでしょうか。医療を受けるのは、自分です。自分に対してどのようなことが行われるのか、どのような選択肢があるのか、そのことを決めるのは自分自身なのではないでしょうか。 自分の身体のことは、 自分で学び、理解して、受け入れ、 自分にとって最善の方法を自分で決めること 私は、90歳の父にも自分で選ぶことを求めました。この話は長くなるので、またの機会に。。。 |
今日のまとめ
- 自分の現状をしっかりと知り、リスクを知ること
- 潰瘍・壊疽のリスクをするために毎日足を観察することの大切さ
- 足切断の回避にためには、早期発見、適切な対応が重要となること
- 低温やけどは、見て目ではわからない深刻な状況にもなりうる。回避する方法を知ることから
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参考資料
- 都医学研都民講座「糖尿病から足を守る~フットケアの重要性~足は健康の源」 国立病院機構 京都医療センター WHO糖尿病協力センター 河野 茂夫センター長
<Pure Medical attitude のblog>
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