元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)をテーマに今週はお伝えしています。初回では「骨代謝の理解」2回目は、骨粗鬆症の病識、そして今日最終回は、骨粗鬆症の予防です。過去のブログでも一度予防の概略をまとめていますが、部分加筆して再掲していきます。そして、最後にいちばんお伝えしたいことプラスαでは、出来ることから始めよう「骨強度」は、早めに始めることに意義があります。骨粗鬆症は、高齢者疾患ではありません。日本人の身近な問題の割には、意識が低いことを私自身が実感しています。

 

1.今日から始めよう!骨粗鬆症の予防行動のポイント3つ

はじめに、骨粗鬆症の危険因子とは?

1-1 骨粗鬆症、予防行動のための食事

1-2 骨粗鬆症、予防行動のための運動

1-3 骨粗鬆症、予防行動のための日光からの紫外線の必要性

今日のプラスα

2.骨の強さとは?改めてカルシウム利用のしくみ、そして、

3.骨粗鬆症と治療とは?診断されたら

生理検査アティテュード®からのメッセージ

わたくし事の骨事情が頭をよぎる

 

1.今日から始めよう!骨粗鬆症の予防行動のポイント3つ

はじめに、骨粗鬆症の危険因子をまとめます

骨粗鬆症は、遺伝的なリスクや、生活習慣も大きく関与していると前回のブログでもお伝えしました。骨密度は、20歳くらいまでにほぼ決まってしまいます。では、どうしたら良いのでしょうか?

【骨粗鬆症の危険因子】

前回示したように、骨粗鬆症の定義は、

「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」

骨がもろくなってしまうことも意味しています。下記ひまとめた、「改善できないリスク」と「改善できるリスク」とをe-ヘルスネットからの引用ですが、まとめてあります。生活習慣の改善でできる限りリスクファクターを減らすことができます。このリスクファクターを減少させることが、骨粗鬆症予防につながります。

骨粗鬆症のリスクファクター<骨粗鬆症のリスクファクター>

骨粗鬆症の治療は、薬物療法の前に生活習慣の改善「食事」「運動」「適度な日光浴」が必須となります。この生活習慣の改善は、薬物療法を始めるうえでも並行して行うことが前提とされ、現状維持のためにも必要不可欠とされています。 ※引用サイト e-ヘルスネット

1-1 骨粗鬆症、予防行動のための食事

食生活ではカルシウム摂取量の不足とならないように心がけながら、1日3回、規則正しくバランスのとれた食事を実践することが重要です。

【骨の再生力UP】

人は骨折したとき、骨折部分の骨代謝が亢進し修復されます。そのためもし骨折してしまったときは、骨再生にふさわしいバランスの良い食事を摂ることが骨再生には効果的です。骨代謝を好循環させ、治癒期間を短縮することも可能となります。

骨折した時に食事として摂りたい栄養素や成分には、骨タンパク質であるⅠ型コラーゲンの合成を助けるものと、カルシウムの吸収を助けるものとの2種類があります。

  • コラーゲンの合成:コラーゲン、ビタミンC、鉄など
  • カルシウム合成 :カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなど

【カルシウム】

カルシウムは、骨をつくる材料となり、骨を以外にも血液中にも含まれます。以前から日本人は乳製品摂取の割合が低くカルシウム不足が指摘されています。骨生成にカルシウムは不可欠となるミネラルです。

〔カルシウムの1日の必要量〕

厚労省のカルシウムの1日の摂取推奨量は、成人男性で600~650mg/day、成人女性で550~600mg/dayとしています。さらに過剰摂取による高カルシウム血症が懸念させるために上限を2,500mg/dayと設定されています。

※ 骨粗鬆症や骨折予防のためのカルシウムの摂取推奨量は、700~800㎎/dayともいわれています。

〔カルシウムを含む食品〕

乳製品や牛乳のみでカルシウムの必要量を摂取することは困難です。栄養の偏りも生じるために、緑黄色野菜、大豆製品、小魚、海藻類など多種の食品からバランス良く摂取することが求まられます。

牛乳、チーズ、ヨーグルト、大根、小松菜、チンゲン菜、モロヘイヤ、ししゃも、ワカサギ、しらす、大豆製品 など

〔骨とカルシウム〕

カルシウムは、体重の1~2%を占めるミネラルとなります。99%が骨と歯、残り1%は、血液中や細胞内に存在します。血液中のカルシウムは、日常性に欠かせない多くの生理作用、血液凝固、筋肉の収縮、神経伝達などに関与しています。一方で骨は、新しい骨をつくる働き(骨形成)をする骨芽細胞と古い骨を壊す働き(骨吸収)をする破骨細胞により、常に作り変えられています。これにより血中のカルシウム濃度を一定の範囲内に維持しています。

慢性的にカルシウムの摂取量が不足すると、骨吸収が骨形成を上回ります。その結果、カルシウムをおもな成分とする骨組織はスカスカになってします。カルシウムを必要な量を摂取することはとても重要となり、不足せず、過剰にならない程度で、望ましい適量を摂取することが求まられます。

【ビタミンD】

ビタミンDは、腸管でカルシウムを吸収促進する働きを担っています。そのため、カルシウムとビタミンDを同時に摂取することでカルシウムの吸収率がよくなります。

ビタミンDは食品から摂取されるものと、皮膚にあるプロビタミンDが紫外線を浴びることで、ビタミンDになるものとがあります。これらのビタミンDは、肝臓、腎臓が関与して活性型ビタミンDとなり初めて腸管でカルシウムが吸収にされ機能します。ビタミンDと日光・紫外線は骨形成には欠かせない条件となることが理解できるのでなないでしょうか。

〔ビタミンDを多く含む食品〕

サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、キクラゲ、卵など

【マグネシウム】

マグネシウムは、カルシウムとともに骨を形成する成分です。身体の中では、骨以外にも全身に分布しているミネラルです。そのため摂取不足が直接的に骨生成に関与するわけではないとされますが、マグネシウム不足となると、カルシウムとのバランスが崩れるために骨にも影響がみられます。マグネシウムの2倍がカルシウム吸収量の上限となり、カルシウム:マグネシウム=2:1の割合となります。

〔マグネシウムを多く含む食品〕

納豆、海草、ナッツ類、ゴマ、豆類、ホウレンソウ など

【リン】

リンは、その多くがカルシウムと結合し、骨や歯を構成し、残りの部分は、リン脂質、核酸、酵素などの成分として全身あらゆる組織に含まれ、必要不可欠なミネラルとされます。リンは、タンパク質にも含まれ、通常の生活では、不足することはありませんが、逆の過剰摂取が懸念されます。加工食品の食品添加物、インスタント食品、炭酸飲料、清涼飲料水、スナック菓子に多く含まれ過剰摂取により、腎機能への影響や、副甲状腺機能亢進症、カルシウムの吸収抑制が起こることもあるとされます。

〔リンは過剰摂取に注意〕

加工食品の食品添加物としてのリン酸塩、清涼飲料水の酸味料としても添加、食品では、豚レバー、チーズ、卵黄、大豆など肉類、魚類、乳製品、大豆製品など幅広く含まれるミネラルです。

【ビタミンK】

体内でのビタミンKの作用は、おもに血液凝固に関与するとされていますが、骨を丈夫にするためにもビタミンKは、不可欠となります。ビタミンKは、骨にあるタンパク質 オステオカルシンを活性化してカルシウムを骨に沈着させ骨形成を促す働きをしています。そのほか、動脈の石灰化を抑制するという機能も持ちます。

〔ビタミンKを多く含む食品〕

納豆、パセリ、しそ、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、など

【コラーゲン】

コラーゲンは、良い骨質のために必要不可欠な成分です。

〔コラーゲンを多く含む食品〕

鶏の胸軟骨や手羽元、牛スジ、豚白もつ、フカヒレ、うなぎ蒲焼、鮭皮付き、さんま皮付き などですが、コラーゲンを多く含む食品には、飽和脂質酸を多く含んでいるため食べ過ぎには注意したい食品です。

【ビタミンC】

ビタミンCは、良質なタンパク質、コラーゲンの再合成に必要な成分とされます。

〔ビタミンCを多く含む食品〕

赤ピーマン、黄ピーマン、アセロラジュース、パセリ、レモン、青ピーマン など

【骨粗鬆症には、控えたい食品、避けるべき嗜好品】

ここまでお読み戴けたならばご理解戴けるかと思いますが、ここで改めてまとめておきましょう

◯ 摂取を控えたい食品
  • スナック菓子
  • インスタント食品の過剰摂取
  • アルコール多飲
  • コーヒーなどカフェインが多いものの多飲
◯ 避けるべき嗜好品

タバコ(ニコチン)

※関連ブログ:身体の5%でもすごいミネラル

内部構造の違い 健康な骨と骨粗鬆症

<内部構造の違い 健康な骨と骨粗鬆症>

 

1-2 骨粗鬆症、予防行動のための運動 

宇宙飛行士が骨量減少することをご存知でしょうか?運動不足が原因とされます。骨を丈夫にするためには、カルシウムの必要性は既知のこととされていますが、運動の大切さ認識されていないのではないでしょうか。

運動には、骨を強くする効果や筋力を強化し、転倒予防にもつながります。

【骨を強くする運動とは】

若い頃に運動習慣が無いことや長期間寝込んでいる人によく見られるのは、骨が弱く骨折しやすかったりします。

骨は長軸方向に荷重され刺激が加わることにより、骨強度が増加するとされています。運動することで、物理的な負荷が加わりその刺激により骨にカルシウムが沈着しやすくなる性質があり、物理的な負荷が大きく重力がかかる運動の方が、骨密度が増えやすいことも言われています。さらに運動することで、骨の血液の流れが改善され、骨をつくる細胞の働きを活発にさせます。運動の効用はもうひとつあります。運動によって体の筋肉がきたえられ、身のこなしがよくなると、転びにくくなり、骨折の防止にもつながります

ただ単に食事で必要量のカルシウム摂取のみでは強い骨形成はなされません。常に骨に適度な負担をかけることが重要とされます。日常生活の中で、出来る限りの運動量を増やすように心がけることが大切です。

【骨粗鬆症に効果的な運動】

骨粗鬆症予防にために効果的な運動とは、重力のかかる陸上でのウォーキング、ジョギングなどが適しています。自分の体力や状態に合わせて無理なく継続的に行うことが大切です。

ダンベルを持ち負荷を増しながらのウォーキングも効果的とされますが、無理をせず持続的に行うほうが大切だと思われます。負荷をかけるのならば、徐々に無理のない方法で行うことが大切だと私は思います。ウォーキングやジョギングなどは、後述する日光からの効果もプラスされますのでお勧めです。

【室内で行える効果的な運動】

骨密度低下予防に室内で手軽に行える運動としてあげられているものもあります。骨密度低下防止に効果的な運動とされているものをまとめておきましょう。

〔開眼片足立ち〕

フラミンゴのように片足立ちをおこないます。不安定な場合は、壁やテーブルなどにつかまりながら行うことも可能です。体重を片足に荷重することで両足で立った時の倍の負荷がかかります。またバランス感覚を養うことが出来るために転倒予防の効果も期待できます。

〔ストレッチ〕
ふくらはぎとアキレス腱のストレッチ

壁に手をつき、片足を前に出し、膝を曲げます。身体を支えながら体重をかけていき、後ろ足のふくらはぎ伸ばします。さらに後ろ足の膝を曲げてアキレス腱を伸ばしていきます。片足ずつ30~40秒くらいを左右の足を交互に行います。

背筋を伸ばすストレッチ
  • 立位:壁から20~30cm離れた位置に立ちます。両手を壁に沿わせながらできるだけ上方にのばす
  • 座位:頭の後ろで手を組み、その姿勢のまま、両肘を後ろに引き胸を開いていきます

【家の中での転倒注意】

高齢者の転倒事故の多くは、室内とされています。安全と思われがちですが、視力や筋力などの身体機能の衰えから思わぬ事故につながります。カーペットの端や、ほんの少しの段差に足を取られて転倒事故を起こすことが少なくありません。身体的な要因のほかに、環境要因や服薬による因子など複数の要因が重なり発生しているとされます。

実際に私の両親も家の中で転倒し、手の小指の骨折と顔面を切るケガをすることや、履いているスリッパに足を取られて転倒しています。幸い、大きな骨折ではないために大きな問題にはなりませんでした。それでも、自分たちとは違うとだということを再認識した事故でした。

【骨粗鬆症予防と運動】

転倒などにより、大腿骨や腰の骨などの大きい骨を骨折すると、腰痛や歩行障害を招くこともあります。長期間にベッド上生活を強いられることで、運動ができなくなりさらに骨はもろくなります。腰痛や歩行障害があります。

厚労省の推奨する運動習慣とは30分以上の運動を週2日以上行うことが推奨されています。骨粗鬆症に伴う骨折の予防には、運動器の機能を維持することが大切です。歩行と同等以上の身体活動や運動に取り組むこと、身体活動量の維持のみならず向上を目的とすることが推奨されています。

【ビタミンD合成のための運動】

筋力トレーニングも腱を介して骨に刺激が加わる運動ですので取り入れていきましょう。最初は自体重での筋力トレーニングから始め、慣れてくればウエイトマシンなどを利用して身体の部位ごとに筋肉を鍛えることもよいでしょう 。

1-3 骨粗鬆症、予防行動のために紫外線の必要性を知る

食事とともに運動で骨に負荷をかけて刺激を加えること、そして日光に当たり、体内でのビタミンDの合成を促すことが骨粗鬆症の予防となります。

【ビタミンDの合成には紫外線が必要です】

日光浴をすることで、体内ではビタミンDがつくられます。日光に含まれる紫外線を浴びるが必要です。手足や顔に浴びるだけで十分とされ30分程度で効果があります。真夏の直射日光は、長時間浴びることは皮膚のダメージとなります。直射日光ではなく木陰で過ごすだけでも十分に効果があります。冬は、30分~60分程度の散歩で十分となります。

ビタミンDは、体内でたくわえることが出来るために、毎日日光浴をすることを求めるものではありません。ずっと室内に引きこもりがちな人や、ベッド上生活を強いられている場合などビタミンD不足に注意が必要です。さらに日焼けを極度に避ける若い女性も必要以上の紫外線対策によりビタミンDの不足をまねくことがあります。

骨粗鬆症の予防には、運動が欠かせません。日光を浴びながらの運動が効果を高めます。上手く双方によい状態で予防活動を行っていきましょう。

【喫煙の影響】

タバコは胃腸の機能を低下させます。食欲を減退させ、カルシウムの吸収を阻害します。さらに女性ホルモンの分泌を妨げるために骨からカルシウムが流出しやすくなります。喫煙は骨密度の低下を進めるとされているため、禁煙も大切です。喫煙習慣のある女性は、骨粗鬆症のリスクを持つことになります。

 

2.骨を強くする!出来ることから取り組もう!

カルシウムと骨の関係性を再認識して欲しいと思います。そしてできることから取り組みましょう。今日のプラスαは、骨の強さからです。

【骨の強さのとは?】

骨の強さとは、「骨密度」と「骨質」で決まります。

骨強度とは、骨密度のみではなく骨密度が70%、骨質が30%の要素で総合的に評価、判断されるとのことです。

骨粗鬆症とは、『低骨量と骨組織の微細構造の異常を特徴とし、骨の脆弱性が増大し、骨折の危険性が増大する疾患である』と定義されています。骨密度が正常範囲でも、骨折しやすいリスクの高い人がいるということから、骨質も問題視されるようになりました。

  • 骨密度:骨の内部構造、海綿骨のミネラル成分の割合を数値化したもの
  • 骨質 :骨折に対する強さを表す総合的な質、骨の素材の質、骨の構造、機能の質など
〔骨密度とは?〕

骨密度とは、前回もお伝えしましたが、骨強度を決める要因のスケールのひとつであり、骨の主要成分であるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の割合を示すものです。少年期~思春期で増加し、20歳前後がピークとされ、成人期以降は徐々に減少していきます。

〔骨質とは?〕

骨質とは、骨を構成する素材の質、骨の構造の質により規定、つまり骨の微細構造、骨代謝機能、微小骨折の有無、石灰化密度より示され、骨折への強度を示す総合的な質となります。

骨粗鬆症は、骨密度の低下および骨質の劣化により骨折リスクが上昇する疾患とされます。

・骨質
  • 骨の細かな構造(微細構造)
  • 骨代謝の機能の良し悪し(骨代謝回転)
  • 微小骨折:顕微鏡レベルでの微細骨折の有無
  • 骨組織の石灰化度:骨を生成するために必要な石灰化の程度
・骨量
  • 骨に含有するカルシウムなどのミネラル量
  • 骨量は骨密度に相関する
  • 骨量を十分に増加し、維持することで、骨強度、特に骨密度の増加や維持には反映される

 

3.骨粗鬆症と治療とは?診断されたら

骨粗鬆症の基本的な治療では、「食事」「運動」「適度な日光浴」があげられます。この基本治療には、転倒予防も含まれるとされます。

【段階ごとの治療】

骨粗鬆症の治療目的は、骨密度の低下を抑えること、そして骨折を防ぐこととなります。

第1段階として、上記にまとめた食事、運動、日光浴があげられます。そして医師の判断のもとに、第二段階として投薬治療が選択されます。薬物療法を行ったとしても、基本治療での、3項目の「食事」「運動」「適度な日光浴」は欠かせないことになります。その中には、続発性骨粗鬆症の原因となる、生活習慣病予防も含まれるとされます。

【骨粗しょう症の治療薬】

原則として薬物療法を選択した場合は、単独で使用することが求められるとのことです。治療開始後、6ヶ月経過したのち骨量を測定し薬物効果を判断します。効果が見られなければ1年後と長い経過観察が必要となります。効果がない場合は、薬剤を変更するなどの対応がなされるとのことです。骨粗鬆症の薬物療法は、根気が必要です。痛み無くなって飲み忘れや、自己中断してしまうことのないようにすることが求められます。投薬に関しては、当然医師や薬剤師の指示の内容をよく確認ことが大切となります。薬効として3種類に分けられます

  • 骨吸収を抑制する薬 :骨吸収を抑えることで、骨形成が追いつくようにする
  • 骨の形成を促進する薬
  • カルシウム製剤

【転倒がもつ大きなリスク】

骨粗鬆症の治療に中に転倒予防も含まれます。その理由は、高齢者の転倒は、大きなリスクがあるからとなります。転倒は、要介護の要因となります。転倒し長期間の安静保持を強いられることで筋力低下、身体機能の低下を招きます。その先に待つのは歩行機能が低下し、要介護だということも多くあります。転倒により起こる骨折部位の多くが、大腿骨骨折です。歩けるようになるまでにも時間がかかります。そのため筋力も当然低下する。寝たきりへの大きなリスクとなります。

【筋力低下だけではない】

さらには、歩くことへの恐怖心にもつながります。歩けるのに歩けない、また転んでしまうのではないか、という恐怖心や自信喪失などネガティブな感情を抱えるようになり、歩くという気力を失うことも少なくありません。転倒したという事実が思いの外高齢者に取っては大きなリスクとなります。そのために転倒を予防するということは大きな意味があることだといえます。

【転倒要因】

転倒してしまう要因は、「内因」と「外因」に分けられます。

  • 内因:筋力低下、平衡感覚障害、意識障害、認知症、歩行障害、視覚障害、聴力障害、薬物不適切使用 など
  • 外因:滑りやすい床、障害物、暗い照明、敷居、階段、家具の欠陥 など

定期的な骨密度検査を行いましょう!

骨粗鬆症は症状が無いことをお伝えしました。特に女性は、自分の骨の状態を意識化するためにも、40歳を過ぎたら定期的な検査が勧められます。

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・わたくし事の骨事情が頭をよぎる

昨年10月に高齢者の課題として「骨粗鬆症」をとりあげています。誰しも

「まだ若いから大丈夫」

 そう思っている方がほとんどではないでしょうか?

「骨密度は20歳前後をピークとして後は減少している」

こう、お伝えしました。女性はその減少カーブが更年期・閉経とともに一気にやってきます。そして男性も決して例外では無いということも何度もお伝えしました。

若いときからの意識をするとこと大切さを理解して欲しい。私を含めて、わたし事なのです。前回の圧迫骨折をまとめていて、畑仕事や、草取りでも骨粗鬆症から圧迫骨折を起こすとありました。先週、ブログの更新を見送り、我が家の植栽たちの植え替えを中心に外作業を行い、その後腰痛に悩まされています。ふと、「畑仕事や草取り」に納得する自分がいました(苦笑)何気に普段使わない筋肉を使っているということに思いあたり、更には結構な腰痛、日常動作でしゃがむという姿勢しなくなり、半日以上のしゃがむ姿勢は、かなり腰に負担がかかったようです。以下に筋肉が無いかということを思い知ることになりました。

昨年の秋の大学の授業でも筋肉と骨の関係性を学び、骨密度は子ども時代に育てなければならないということを知ったしだい。だとしたら成人してしまった私たちに手立てはないのか、ということになります。そこでできることは、上記にまとめた、生活習慣の改善なのです。食事と屋外での運動を行うことなのです。今、気づいた時に始めることがもっとも大切なのです。

若い技師さんたちに伝えたい、正しい姿勢で日常から筋肉を鍛えることが身体を守るためには必要不可欠だということです。

 

今日のまとめ

  • カルシウムやビタミンDは、骨形成には必須、さらにマグネシウムやリンなどバランス良く摂取
  • 骨に負荷をかける運動を行うことは必須、さらに筋力の強化が転倒予防にも効果が期待できる
  • 日光浴で紫外線を浴びることでビタミンDが作られます。

 

 

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