元気&HealthのJunchanのblogへのご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週テーマは、最近の健康事情です。初回は、心の病から見る労働災害でした。2回目は、2人に1人が罹患するといわれている「がん」の最近事情をまとめていきたいと思います。がん統計を通してそこからさまざまながんの特異性を通して今までまとめてきた内容も加味しながら、私個人の意見を交えながらまとめいきます。今日のプラスαでは、がん敎育が始まっているということから、がんと心理臨床にも視野を拡げていきます。さらに生理検査アティテュードからのメッセージとして「食と五感の関連性」を考えていきたいと思います。

 

1.がんの今どき事情とできる予防への対策ポイント3つ

1-1 がん統計「5年相対生存率」は日本人の傾向を示すのか? 

1-2 がん遺伝子とがん抑制遺伝子のメカニズム

1-3 がんの危険因子・予防法の再確認 

今日のプラスα

2.「がん死亡率の地域差」からみえるもの    

3.がん敎育と心理臨床の在り方 ~家族ががんになったら~

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・正しいスケールを持つことの大切さ ~今の自分に必要なものは何か?~

 

1.がんの今どき事情とできる予防への対策ポイント3つ

がんの中には罹患率の高いもの低いもの、生存率の高いもの低いものとさまざまです。

1-1 がん統計「5年相対生存率」は日本人の傾向を示すのか?

2017年12月に国立がん研究センターの資料をもとに提供されている、健康管理士の情報をもとにまとめていきたいと思います。昨年6月くらいから、これまでにもこのブログの中でさまざまながんの原因や症状、予防などをまとめてきました。

【5年相対生存率からみえるもの?】

5年相対生存率とは、一般的に5年生存率と言われているものです。

〔5年相対生存率が示すのも〕

5年生存率とは、あるがんと診断された際、治療後どれくらい生命を救えるかを示す指標とされています。治療効果判定にもちいられることが多く、がんと診断されてから5年経過したのちに生存している人の割合比であらわします。日本人全体で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。100%に近いほど治療で生命を救え、0%に近いほど命を救い難いがんとされます。 ※がん情報サービスより引用

ただ、注意したいのは、あくまでも統計的な数字であり、個々の余命を示すものではありません。全国のがん診療連携拠点病院院内がん登録をもとに集計されたものであり、国内での傾向や推移を把握するために、健康管理士からの情報を中心にまとめていきます。目安程度に考えて戴けたらと思います。

がん5年生存率(2008年)

<おもながん5年生存率 2008年診断>

【ここから見えること】

上位にあげられる前立腺がんや乳房は、90%以上と高い生存率を示すのに対し、膵がんは10%を切っています。3月のブログで膵がんをまとめていますが、その中でお伝えしたこと、膵がんの発症原因は、明確には示されていないものの、関連疾患としてあげられているのが、糖尿病、胆石症、慢性膵炎などのです。

糖尿病は、生活習慣病のトップにあげられるもの、胆石症の原因は、コレステロールとされています。そして、慢性膵炎は、アルコールの過剰摂取と胆石がリスクファクターとしてあげられています。いいかえると、生活習慣病との関連性が高いということです。

膵臓は、治り難い疾患として誰しも知っているのではないでしょうか。その理由も膵がんをまとめたブログの中でお伝えしました。膵がんも初期に見つけることで、生存率は格段に上がります。膵がんの発見が遅れるということがいちばんの問題のようにも感じますが、発見される状態に移行させないということが求められるのではないでしょうか。つまり、発症リスクを減らすということです。膵がんのリスクとしてもっとも多いのが、膵胆管合流異常です。これは、腹部超音波検査で発見することも可能とされる疾患です。私は検査技師として、膵臓の超音波検査への取り組みも若い検査技師さんたちへのメッセージも含めてまとめています。

あとはやはり生活習慣病です、このリスクがどのがんでもあげられていることに気づいていますか。いちばん守るべきことは、自分自身で自分自身の身体を守るということなのです。

※関連ブログ

 

1-2 がん遺伝子とがん抑制遺伝子のメカニズム    

がんの原因と予防法として以前にもお伝えしていますが、再掲しておきましょう。

【がんの発生】

人の身体は、細胞から作られています。がん細胞も自分自身も細胞から発生したものです。通常は正常の細胞となるべきものが、何らかの原因で変異を起こして増殖した異常細胞が塊となったものががんです。

正常細胞は、組織や周囲の状況に応じて、破壊と再生を繰り返しています。切り傷を作ってしまった時、皮膚の細胞は増殖し、傷口を修復し、もとに戻れば増殖はおわります。正常な細胞は、人の体の恒常性を維持するために再生と増殖を繰り返しています。しかし、がん細胞は、身体からのメッセージを無視し無制限に増殖し続け、正常な細胞や組織に対して危害を与えることになるのです。

この細胞のがん化は、「細胞の病気」「遺伝子の病気」とも言われているようです。

【多段階発がん】

がん細胞は、正常細胞の遺伝子に傷がつくことで、長期間に徐々に誘発され発生することが分かっています。正常な細胞からだんだんに進行することから「多段階発がん」と言われています。

〔がん関連遺伝子〕

正常細胞が傷ついた変異の結果、がん細胞となり、その抑制がきかなくなり、増殖を繰り返し、腫瘍を作るわけですから、そこに何らかの原因があるわけですから、その原因が分かれば予防も出来るのです。がん化した異常細胞の細胞分裂に歯止めが効かなくなっている状態を「増殖」と言っています。がん細胞は、もともと自分自身の細胞です。感染症は、細菌やウィルスによる外部からの侵入により発病しますが、がんは自分自身の細胞、いわば自分の分身が反乱を起こした結果、自らの命を奪おうとしているのです。

傷がつく遺伝子の種類として、細胞を増殖させるアクセルの役割をする遺伝子が、必要ではないときにも踏まれたままになるような場合(がん遺伝子の活性化)と、細胞増殖を停止させるブレーキとなる遺伝子がかからなくなる場合(がん抑制遺伝子の不活化)があることもわかっています。

がん遺伝子の活性化

<がん遺伝子の活性化>

【がん発生のがん遺伝子とがん抑制遺伝子のバランス】

がん細胞はどのようにして作られているのでしょうか。がん細胞は、正常細胞から発生したものです。正常細胞は、けがをした時に皮膚を修復するために細胞分裂を繰り返し、傷を修復し、治れば増殖は停止されます。しかし、がん細胞は、際限なくその増殖を繰り返し、塊を形成します。

がん細胞は、何らかの原因により決まった異常が起こり正常細胞が傷つけられて多段階式に誘発され、がん化すると言われています。最初の段階では、がん抑制遺伝子と呼ばれる機能で、がん細胞の増殖が抑えられるとされていますが、さらにそこに、第2の異常が起きるとさらに早く、多段階式に増殖するようになります。

がん抑制遺伝子の活性化

<がん遺伝子の活性化>

もとの正常遺伝子が傷つけられることにより「がん遺伝子」と呼ばれています。この段階では、がん抑制遺伝子と呼ばれる遺伝子が働き、がん遺伝子の増殖、がん細胞の増殖停止させるブレーキの役目を果たす遺伝子が抑えていると考えられています。このがん抑制遺伝子に傷がつくと(がん抑制遺伝子の不活化)、正常な働きができなくなり、がん遺伝子の抑制ができなくなってしまっていると考えられています。

このように日常の細胞分裂の中では、自分の免疫機能が正常であれば、毎日のようにつくられているがん遺伝子の増殖も、がん抑制遺伝子がちゃんとバランスよくがん細胞の増殖を抑えてくれているのです。

〔がん抑制遺伝子の働き〕

車のアクセルをがん遺伝子とすると、がん抑制遺伝子はブレーキとなります。がん抑制遺伝子は細胞の増殖を抑制し、細胞のDNAに生じた傷の修復、細胞にアポトーシス(細胞死)を促す働きをします。DNAの傷が蓄積すると、細胞はがん化してしまうために修復が必要となります。異常細胞が無限に増殖しないように、異常を感知して、その細胞に細胞死を誘導することも必要となります。がん抑制遺伝子はこのようにブレーキの働きをしていると考えられています。

がん抑制遺伝子の不活性化

<がん抑制遺伝子の不活性化>

〔がん遺伝子の変化はタンパク質〕

がん遺伝子によってつくられるタンパク質は、正常細胞の増殖もコントロールしていますが、その働きが異常に強くなることにより、細胞増殖をし続けたままの状態となり、がんにつながる増殖異常を引き起こすとされています。正常な状態では、自己免疫機能がちゃんと働き、異常細胞の増殖を抑えてくれます。人の身体は、よくブログの中でも登場する「ホメオスタシス」で恒常性が保たれています。「免疫」「自律神経」「内分泌」この3つの機能がバランスよく働き、通常は、がん細胞の増殖が抑えられていると考えられます。

【がん発生のメカニズム】 発がんイニシエーターと発がんプロモーター

人は、現代の便利な生活と引き換えにさまざまなリスクを負うようになってきたのではないでしょうか。がんの発生として、発がんイニシエーター(発がん誘起物質)の存在があります。今の時代、さまざまな発がんイニシエーターに囲まれて生活していると言っても過言ではありません。

発がんイニシエーターは、正常細胞をがん化させます。タバコのタールや排気ガスに含まれる「ベンゾピレン」、ハムやソーセージの発色剤「亜硝酸ナトリウム」と肉に含まれるアミンの反応で作られる「ニトロアミン」、動物性タンパク質の焦げに含まれるTrp-P-1、P-2などの化学物質やウィルス、放射線や紫外線もがん細胞をつくると言われています。

そして、増殖させていくのが、発がんプロモーターの存在です。発がんプロモーターは、それ自体では発がんを促すことはありませんが、がん細胞の増殖を促進させるのです。食事の際の、塩分、脂質、糖質、アルコールなどの過剰摂取も発がんプロモーターの一種といわれています。タバコは、双方の作用を持つといわれています。さらに性ホルモンや胆汁に含まれる胆汁酸や、人工甘味料のサッカリン、農薬のDDTや、断熱材のPCBなども発がんプロモーターだといわれています。

がん発生のメカニズム

<がん発生のメカニズム>

 

1-3 がんの危険因子・予防法の再確認 

以前のブログでも何度かお伝えしましたが、改めてまとめていきましょう。

平成28年に改正された「がん対策基本法」では、第一章 総則「国民の責務」として下記のように記されています

国民の責務 第六条

「国民は、喫煙、食生活、運動その他の生活習慣が健康に及ぼす影響、がんの原因となるおそれのある感染症等がんに関する正しい知識を持ち、がんの予防に必要な注意を払い、必要に応じ、がん検診を受けるように努めるほか、がん患者に関する理解を深めるよう努めなければならない。」

<がんを防ぐための新12か条>

  1. タバコは吸わない
  2. 他人のタバコの煙をできるだけ避ける
  3. お酒は適量
  4. バランスのとれた食生活
  5. 塩分控えめ
  6. 野菜や果物は豊富に
  7. 適度な運動
  8. 適切な体重維持
  9. ウイルスや細菌の感染予防と治療
  10. 定期的ながん検診
  11. 身体の異常に気づいたらすぐに受診
  12. 正しいがん情報でがんを知ることから

【タバコとがんの関係性、発がん物質の宝庫】

タバコの煙には、約4,000種類以上の化学物質が含まれ、この中の200種類以上が有害物質、60種類以上は発がん物質、発がん促進物質とされています。

タバコが原因とされるがんには、タバコに含まれる発がん物質により、
  • 頭頸部がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 肝がん
  • 膵がん
  • 膀胱がん
  • 子宮頸がん
  • 乳がん
受動喫煙が原因とされるがん
  • 肺がん
  • 乳がん

などがあげられています。

〔タバコの3大有害物質〕

有害物質の代表として「ニコチン」「一酸化炭素」「タール」があげられます。

  • ニコチン :依存症の原因物質、血管収縮させ、血流量が減少し、血圧上昇、頻脈の原因、心臓への負担を増加させ、血管の老化を促進する
  • 一酸化炭素:酸素欠乏となり、動脈硬化を促進させ、虚血性心疾患を引き起こす
  • タール  :タールには、発がん物質とされるベンゾピレンや発がん促進物資を多く含む
〔禁煙の効果は必ずあります〕

タバコは、血管に大きく作用します。禁煙することで、がん以外の疾患、動脈硬化のリスクを下げ、心筋梗塞などの虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病、肺炎などのリスクも下げてくれます。

とくに、呼吸器疾患は苦しいです。いかがでしょうか、禁煙外来に受診してみませんか

※関連ブログ:身近な疾患 生活習慣病 §1 死因の第1位「がん」を知る

【がんと飲酒の関係性】  

次に注意が必要としてあげられているのがアルコール飲酒です。

〔アルコールが原因としてあげられる がん〕

飲酒による摂取されるアルコールが原因となるといわれているがんは、

  • 頭頸部がん
  • 食道がん
  • 大腸がん
  • 肺がん
  • 乳がん

などがあげられます。

日本のアルコール消費量は、女性の飲酒習慣が広まり、増加傾向にあります。多量飲酒者の数も増加していると言う数字もあげられています。

【飲酒と死因との関係性】

日本人男性における「お酒を飲まない」を「1」としたときの「がん」と「心疾患」との関係性

  • 週1日未満     がん「0.75」心疾患「0.63」
  • 23g/日未満    がん「0.86」心疾患「0.64」(日本酒1合、ビール大瓶1本未満)
  • 23~46g/日未満 がん「0.91」心疾患「0.67」(日本酒1-2合、ビール大瓶1-2本)
  • 46~69g/日未満 がん「0.95」心疾患「0.65」(日本酒2-3合、ビール大瓶2-3本)
  • 69~92g/日未満 がん1.12心疾患「0.79」(日本酒3-4合、ビール大瓶3-4本)
  • 92g/日以上   がん1.24心疾患「0.93」(日本酒4合、ビール大瓶4本以上)

※23gとは、日本酒1合、ビール大瓶1本の量に相当

心疾患に関しては、飲酒のリスク無く、むしろ少なくなるという結果となり、発がんリスクに関しては、アルコール摂取量に関係し、適量の飲酒に関してはリスクが軽減されるという結果が示されています。適量ならば、健康に寄与するとされ、酒好きな人には嬉しい報告なのですがしかし、最近の米国などでの報告では、アルコールは、量に関係なく有害とされる報告もなされているようです。

アルコール飲酒の全死亡リスクも、男性に場合、69g未満に関しては飲まない群よりも、リスクの低下がみられています。女性に関しては、23g未満という結果が示されています。この指標も、米国よりも多い量となっているようです。私自身も酒好きと分類される人なので、アルコールを擁護する立場でいたいのですが、翌日の朝の体調を鑑みると、わずかではありますが、少量でもアルコールの影響力を感じるようにはなりました。

【がん予防とは?】

ここまでで、もうご理解戴けたらと思います。

  • バランスのよい食生活
  • 運動
  • 定期健診

この、3項目です。禁煙は、言うまでもありません。アルコールも同様です。

※関連ブログ:科学的ながん予防法

 

2.「がん死亡率の地域差」からみえるもの

地域差を比較したがん死亡率のデータもありましたので、ご紹介しておきましょう。

【都道府県別がん死亡率】

がん国立研究センターのデータとして、2016年の都道府県別、人口10万人あたりのがん死亡者数が、発症臓器部位別に順位が公表されています。

がん全体での死亡率ワースト順位
  • 1位 :青森県  2位:秋田県  3位:北海道
  • 47位 :長野県  46位:山梨県  45位:富山県

ワースト1位の青森県は、いちばん死亡率の低い長野県の1.5倍とのことです。長野県はかつて脳卒中の発症率が非常に高く、寝たきりの高齢者が多いとされた時期があり、改善のために自治体での減塩運動に取り組んだとの結果かと思います。「ピンピンコロリ」とは、病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝たきりになることなく、コロリと生涯を終えるということで長野県がこの運動の発祥ともいわれています。

部位別がんの死亡率ワースト順位
◯ 肺
  • 1位 :北海道  2位:愛知県  3位:大阪府
  • 47位 :長野県  46位:富山県  45位:沖縄県

※ワースト1位の北海道と47位の長野県の差が約1.6倍

◯ 大腸
  • 1位 :青森県  2位:沖縄県  3位:秋田県
  • 47位 :奈良県  46位:岡山県  45位:熊本県

※ワースト1位の青森県と47位の奈良県の差が約1.8倍

◯ 胃
  • 1位 :鳥取県  2位:秋田県  3位:青森県
  • 47位 :沖縄県  46位:長野県  45位:熊本県

※ワースト1位の鳥取県と47位の沖縄県の差が約2.4倍

◯ 膵臓
  • 1位 :秋田県  2位:北海道  3位:岩手県
  • 47位 :山梨県  46位:長野県  45位:三重県

※ワースト1位の秋田県と47位の山梨県の差が約1.6倍

◯ 肝臓
  • 1位 :愛知県  2位:佐賀県  3位:青森県
  • 47位 :新潟県  46位:山梨県  45位:岐阜県

※ワースト1位の愛知県と47位の新潟県の差が約2.7倍

胃がんは、日本海側、東北や北陸地方に多く、寒さが厳しい地域で見られる食生活での特徴となる塩分を多く摂る食文化が影響しているとの分析結果が合わせて記載されていました。

 

3.がん敎育と心理臨床の在り方 ~家族ががんになったら~

文部科学省で、小学校・中学校・高等学校の教諭、教育委員会、PTA、がん経験者、医師、研究者、メディアなどで構成したがん敎育総合支援事業が2013年にスタートしているとのことです。

【がん敎育とは】

この中の定義に挙げられているとされる内容は、健康教育の一環として、がんについての正しい理解と、がん患者や家族などのがんとの向き合う人々に対する共感的な理解を深めること、そして、このことを通して、自分や周囲の人々の健康と命の大切さについて学ぶこと、ともに生きる社会づくりに寄与する資質や能力を育成することを図る敎育とするとあります。

【がん敎育の具体的な内容】

  • がんとは     :異常細胞が際限なく増える病気
  • 種類と経過    :種類や生活への支障おさまざまで命を失うこともある
  • わが国の状況   :2人に1人が発症。「全国がん登録」があり、その取り組み
  • がんの予防    :禁煙・バランスのよい食事・運動・定期健診
  • 早期発見・がん検診:早期がんは、9割近くが治る。がん検診を受ける
  • 治療法      :手術療法、放射線療法、薬物(抗がん剤)療法など
  • 緩和ケア     :痛みや心の辛さを和らげるための医療
  • 患者の生活の質  :その人らしい生き方に合わせた治療の選択
  • 患者への理解と共生:がん患者への偏見をなくし、支え合いともに暮らす

【がんと心理臨床、子どもに伝えるということ】

大学の講座「心理臨床と身体の病」その中の「がんと心理臨床」の講義の中で、親ががんに罹患した場合の、子どもへの対応のしかたという講義がありました。

〔がんという疾患が与えるストレス〕

親ががんに罹患すると、家族全体に影響が及びます。親が思う以上に、子どもは子どもなりさまざまなことを考えます。自分が親に反抗していたから病気になってしまったのではないかという罪悪感、予測不能な不安感、孤独感、睡眠障害、食欲不振やさまざまな身体症状や、学業不振、不登校なども現れることもあるようです。

母親ががんに罹患すると、情緒的、行動的問題が現れやすく、親の抑うつ状態や、家庭内でのコミュニケーションのとり方に配慮は大きく子どもに影響するとされています。親の疾患が原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症するとの報告もあります。

〔コミュニケーションと正しい情報を伝える〕

親から子どもへきちんと伝えることがもっと大切だとされています。子どもはその学齢で考え受けいれる力を持っています。親が考える以上にこどもなりに受け入れることが出来るとされています。

何をどのように伝えるかがもっとも大切で、

  • がんとは何か、どのような疾患か
  • 他の人にはうつらない病気であること
  • 誰のせいでもないということ

この、3つを子どもの年齢に合わせて伝えることが大切だと心理臨床の中で学びました。そして、病状に合わせてその時の病状を伝え続けること、そのことが最も大切だということです。

隠すことや偽りを伝えることは、非言語部分でどこかに必ず歪を生じます。

※関連ブログ:がんのメンタルケア

※がん敎育 文部科学省HP

 

『生理検査アティテュード®からのメッセージ』

・正しいスケールを持つことの大切さ ~今の自分に必要なものは何か?~

 

地域的な食文化の違いは、メディアでもよく取り扱われています。私が思うことは、「情報に流され無い」ということを常に意識する必要が有るということです。身体にこの食品が良いと紹介されると、その情報に群がるような現象がよく見られるのではないでしょうか。その方法が本当に自分自身に必要なことなのかどうかを正しいスケール持つことから、そのためには、自分の今の状況を受け入れ、合った情報を学び、受け入れることがいちばん大切だと私は思っています。

【その栄養素本当に必要ですか?】

薬が毒になることもあるのではないでしょうか?健康食品で健康を害している人も意外によくみうけます。ウコンが良いと聞き、ウコンを摂取していたところ、著明な肝機能障害を発症したということも身近で聞きます。

「過ぎたるは及ばざるが如し」

過剰摂取が健康被害をもたらすことがあります。3食の食事を時間が無い、作る時間や手間暇がもったいないとして、サプリメントで済ます人もいるのではないでしょうか。ほんとうにそれで健康な身体を維持できるのでしょうか?インスタント食品は便利です。私も子育て時代には、時間が無いが口癖で、結構便利だと思い使っていました。歓呼を手放し、便利さを掴んでいたように思います。

加工食品の中に必ず含まれている、食品添加物や保存料などなど…身体はちゃんと排泄してくれます。が、しかし、その排泄のメカニズムが崩れる結果、「がん」ももれなく貰っているのではないでしょうか。すべての食品添加物を排除することは困難だと私もそう思います。でも、意識を持つことは大切なのではないでしょうか。自分が口にしているものを確認することです。

【食べる人の笑顔をイメージして調理を楽しむ】

食材から時間をかけて調理して、家族とともに楽しく会話をしながら食するという、当たり前だった空間が失われているように感じます。半調理品では無く、可能な限り無垢の食材から、もっと手作りの料理を家族や親しい人たちと味うことを日常的にすることが大切なように感じます。

「思いを込めて創ることが最高の手料理」

【調理は脳の活性化】

調理は「五感を活性化」させます。

  • 視覚:食材を見て選ぶ、調理される時の湯気、
  • 聴覚:調理音、炒める、ジュージューと焼ける、グツグツと煮る音
  • 嗅覚:言うまでもなく、香ばしい香り、美味しそうなさまざまな匂い
  • 身体感覚:食材を準備して、洗う、水の感覚、食材の手触りを感じながら、包丁で手際よく刻む、手を動かす

そして、味見をしながら考える、さらに盛り付けも、見た目を考えて色の配色や配膳、器とのバランスなどなど、使わない五感は無いのではないでしょうか。これほど素晴らしい、脳トレは無いのではないでしょうか。

さらにその作業は、買い物から始まっているのです。家族の大切な人や子どもたちやの喜ぶ顔をイメージしながら、頭を使わない瞬間は無いのではないでしょうか。脳トレが出来て、美味しく、健康的な物を食べられる。

コンビニのお弁当では、この醍醐味を味わうことは出来ないと私は思います。

 

今日のまとめ

  • がん予防は、生活習慣の改善に尽きる、その「改善すべき生活習慣」に含まれる意味を理解する
  • がん遺伝子とがん抑制遺伝子とのバランスがキーワード、バランスを崩すのが悪習慣
  • がん予防には、禁煙は必須、アルコールも例外ではない

 

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