元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。今週は、11月のスタートとなる水曜日から5回に分けて、「自然治癒力」を取り上げます。人間の身体は、ケガをしても自分で治す力を持っています。さまざまな細菌やウイルスなどの病原菌からも守る力、免疫力を持っています。1回目の今日は、外からの侵入を防いでくれている防御機能をまとめたいと思います。そして、プラスαの情報は、インフルエンザからの防御力、本格的な流行期を前にして改めてチェックしてください。

 

1.自然治癒力、外敵からの防御力を理解する 3ステップ 

1-1 自分で自分を守る力「自然治癒力」とは? 

1-2 自然治癒力の力が健康力?!自然治癒力の低下が「未病」

1-3 外敵からの防御力、身体への侵入を防ぐ最前線  

今日のプラスα

2.フレイル(虚弱)問題と自然治癒力 

3.インフルエンザの予防法 インフルエンザの流行期です

 

1.自然治癒力、外敵からの防御力を理解する 3ステップ

自然治癒力とひとことでいっても、この機能には、防衛力、免疫力、再生力、精神力とがあります。まずはじめの段階、外部からの的に対する能力を中心にまとめていきたいと思います。

自然治癒力とは?

人間や動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力、機能を広くまとめて指す表現。手術や薬品に頼ること無く治る機能のこと。「自己治癒力」とも呼ばれる。Wikipediaより引用

1-1 自分で自分を守る力「自然治癒力」とは? 

自然治癒力の定義は、上記のように、生まれながらに備わっている病気や環境に対抗力のことをいいます。脳や免疫系、また心の作用による免疫システムもふくまれます。自己防衛機能と自己再生機能とに大きく分けられますが、それぞれの機能がバランスを保ちながら自然治癒力が保たれています。

【自己防衛力と自己再生力】

防衛力、免疫力、再生力、精神力の4つの機能に分けられるとお伝えしましたが、自己防衛機能とは、一般的に生体外部から浸入してくるウイルスや細菌などと戦う機能、免疫のことですが、その前に、外敵から体内への侵入を防ぐために、皮膚で守られ、目や鼻、口、気管や咽頭も粘膜で守られ、すなわち身体全体はそのために皮膚で守られています。

そして、自己再生機能とは、身体が外傷などにより傷ついた場合、速やかに元に戻そうとする力です。

この2つの機能は、お互いに連携し協調しあうことで機能し、人の生命は守られています。

例えば誤って指先を包丁で切り傷を作ってしまったとき、ほんの少しの傷ならば病院に行くこともなく、傷口を清潔にしてカットバンを貼ってそのまま放置。それでも、血液はちゃんと止まり、切ってしまった皮膚は元に戻り、傷もいずれは消失します。傷口からの細菌の侵入を防ぎ、血液を止めて凝血塊をつくり止血、切られてしまった血管を再生し、修復いちいち、脳に指示出しを意識的にしなくてもちゃんと再生されているのではないでしょうか。

「血管が破壊された!細菌の侵入を防いで!身体を守ってくれ!」

「止血が必要!流れ出る血液を止めてくれ!」

「破られた血管を補修する必要がある!」

「皮膚の傷をきれいにしてくれ!」

いちいちこのような指示を意識しなくても、細菌感染からの自己防衛機能と止血、補修と自己再生機能を同時に働かせています。

人の身体が生まれながらにもつ機能が自然治癒力です。

 

1-2 自然治癒力の力が健康力?!自然治癒力の低下が「未病」

古代ギリシャ時代より、ヒポクラテスは、自然治癒力のことをいっていました。

医学の源流とされる古代ギリシャのヒポクラテスのことば

人の身体自体に不調を治す働きがあると指摘し、病気は失われたバランスを身体が取り戻そうとしている状態だとし、この働きの有無が生きているものと生きていないものを区別するのだとのことです。

これをふまえて、ヒポクラテスは「自然こそが最良の医者である」という方法論を提示したとされます。つまり、医者の主たる役割は身体が持つ自然に治癒しようとする性質を助けることであり、医者は身体の働きをよく観察し、治癒的な性質の妨げになっているものを取り除くことによって、結果として身体はそれ自体で健康を取り戻すとのことです。 「自然治癒力」Wikipediaより引用

【未病という考え方 ~東洋医学~】

そして、東洋医学には、未病ということばがあります。東洋医学において、検査を受けても異常が見つからない、だから病気とは診断されないが、何となく体調がすぐれない健康ともいえない状態、このまま放置すると病気になるだろうと思われるような状態。このような、半健康で半病気状態、健康と病気の中間という概念として「未病」という考え方があります。そして、東洋医学では、体調を整えることに主眼とし、生命力を高めることによって治癒力を引き出し、動かしているともいえるとされています。

自然治癒力は、その人が持つ健康になるために病気を治す力、健康へ向かうための原点となります。自然治癒力が低下し、衰えた時に人は、未病となり、健康でいられなくなります。自然治癒力は、健康の源と健康力だといえます。

【現代人に多い未病】

何となくいつも疲れている、体調が思わしくない、頭痛がとれない、食欲がない…

こんな症状で病院にいっても「検査結果は、問題なし!様子見てください」これで終了。とても健康だとは言い切れない、未病の状態です。

〔多様化する現代社会〕

現代社会は、さまざまな人のニーズに合った職種が増え、人の手を必要としている社会ともいえるのではないでしょうか。人のニーズに合わせることは、ストレスにもつながるように私は感じます。

現代はストレスに満ちた時代ともいえます。生活の多様化は、ある意味、人の健康を害します。環境汚染にさらされ、便利になった食品には食品添加物がてんこ盛りです。入っていないものを探すほうが困難な時代です。すべて人の身体には、外敵です。ストレッサーも環境汚染も食品添加物もすべて自らの身体を守らなければなりません。これらすべてを自然治癒力が頑張ってくれているのです。そのことにまず意識を向ける必要性を感じます。

〔自然治癒力の低下、健康力の低下が招く不調〕

自己の自然治癒力が破綻し、医療に頼っているのではないでしょうか。ある医師から聞いたことば、同じような状況で同じ疾患の患者さんたちに、同じように治療するが、ある人は元気になって社会復帰、ある人は人生を終える、寿命と言うにはあまりにも違いすぎる、この結果に対する矛盾に疑問をずっと持っていたといいます。自然治癒力の違いです。自ら治りたいとする力、回復する力、生きようとする精神力です。免疫力、再生力、精神力の統合が自然治癒力の強さとなり、その人の健康力とも言えるのです。

 

1-3 外敵からの防御力、身体への侵入を防ぐ最前線

異物を体内に入れない努力を身体は、絶え間なく行っています。全身の細胞、組織、器官などが持つ防御力です。ボールが顔面に向かって飛んできたら、思わず避けます。強風が吹いてきたら、顔をそむけて目にゴミが入らないように瞬間的に目を閉じます、脳もちゃんと自己防衛に対して反応しています。眼や臓器が持つ、自己防衛力、その機能をまとめてみましょう。

【眼の防衛力】

眼は、まぶたと涙により外からの異物や風、ほこり、虫、強い光などから反射的にまばたきをすることにより、物理的に眼を保護しています。まばたきにより眼の表面は、たえず涙で覆われています。涙により空気中の刺激物から守られています。

〔涙の働き〕

まばたきをすると、上まぶたにある涙腺や、目頭にある涙点から涙が分泌され眼の表面に広がります。涙は塩分を含んだ液体で、眼の表面の乾燥を防ぎ角膜に酸素と栄養分を運んでいます。細菌やウイルスなどの侵入に際しても涙により排出されます。涙は3つの成分が層になって保護されています。

  • ムチン層:角膜に接して、涙を眼の表面にとどめている。
  • 水層  :ムチン層を覆っている、涙の大部分が水層となります。
  • 油層  :いちばん外側を油層で覆い涙の乾燥を防いでいる。
〔眼の表面で起こっている防護反応〕

眼の表面は、常時、涙でうるおっています。うるおいがなくなると、角膜が乾燥することで、傷つき、感染を起こし、濁ってしまいます。涙は、眼に入った異物を押し流す、眼を感染症から防ぐための抗体もたくさん含まれています。

眼の表面は角膜上皮という代謝効率のよい細胞で出来ています。次々と新しい細胞に新陳代謝され、侵入してきた細胞やウイルスとともに涙といっしょに排出されています。

〔まつ毛の働き〕

まつ毛は、まぶたの縁に生えている短く丈夫な毛で、上まつ毛は下まつ毛よりも長く上向きに生え、

下まつ毛は下向きに生えています。まつ毛は、眼へ侵入者からの障害物となり、空気中の浮遊物や虫などの侵入を防止、わずかな刺激に対しても反射的にまばたきをすることで、防いでいます。

【鼻の防衛力】

人は鼻から空気を取り込みます。鼻は、異物の侵入を感じると、鼻の防御力が働き、くしゃみで異物の侵入を防ぎます。鼻水とともに異物を洗い流し、粘膜は、炎症で鼻を詰まらせ阻止します。くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、身体を守るための大切な機能です。

〔鼻の役割〕

鼻は、呼吸のときの空気の通り道となり、空気の加温、加湿、細菌や有毒物質などに対する防御やにおいを感じる感覚器、発声の際に音を響かせる共鳴器などの役割があります。

〔鼻の構造〕

鼻は、外鼻、鼻腔、副鼻腔に分けられます。鼻の外に張り出している部分を外鼻といい、鼻の中の穴を鼻腔、鼻腔と交通する、顔面の骨の中にある空洞を副鼻腔といいます。

〔鼻腔のしくみ〕

鼻腔は、中央を鼻中隔という軟骨で構成され、左右の鼻腔に分かれています。鼻腔の入り口を外鼻孔、といい、鼻腔の内部を鼻前庭といい、鼻毛が生え、吸い込んだ空気中のごみを取り除くはたらきをしています。鼻前庭から奥の部分は、薄い粘膜、鼻粘膜で覆われています。鼻腔は、鼻甲介と呼ばれる、粘膜でおおわれた骨の隆起をもつ、複雑な構造をしていることで、鼻腔の表面積はずいぶん大きくなっています

〔鼻粘膜のはたらき〕

鼻粘膜には、線毛というごく細く短い毛がびっしりと生えています。また、鼻粘膜は、鼻腺と呼ばれる部分からたえず微量の粘液が分泌されています。1日に約1ℓの粘液が分泌されています。空気中の小さなごみ、ほこり、細菌などの微生物は粘液に付着し、線毛の運動によって鼻腔の奥へ運ばれ、のどからたんとなって排出されるか、食道を通って胃に入ります。鼻に入った空気は、鼻粘膜の表面の粘液によって湿気が加えられ、粘膜へ流れてくる血液によって、適度に温められ、湿り気を持つきれいな空気が、喉を通って肺に送られています。

【口の防御力:唾液】

口からの体内への細菌やウイルスなどの異物の侵入に際して、唾液腺から分泌させる分泌物である唾液が対応しています。唾液中には、殺菌、抗菌作用を持つ物質、免疫グロブリン、ラクトフェリン、リゾチームなどにより微生物の毒性物質の産生、微生物の増殖を抑制し、直接、間接的に作用し抗菌しています。

〔口腔粘膜の保護〕

唾液中には粘性タンパク質のムチンが含まれ、粘膜や食べ物を覆う作用があります。粘膜の乾燥を抑え、保湿し、食物など外部からの刺激に対して、口腔内粘膜の保護作用があります。また、口腔内の細菌も取り込み口腔外へ排除させる機能もあります。

【気管、咽頭の防御力】

人は呼吸することで、空気とともに微細な異物を取り込んでいます。この異物は、気管、咽頭から分泌される粘液に絡みとられ、痰として口から排泄されることで異物の肺への侵入が阻止されています。

気管や咽頭を強く刺激する大きな異物、煙などの有害物質が入り込もうとした瞬間に排出しようと咳き込むことで防止しています。食物の嚥下のときの誤嚥防止に咳き込むこともこの防衛反応です。

※Pure Medical attitude 関連ブロク摂食嚥下障害  「最近、むせることがある!? 誤嚥のサイン

〔咽頭、扁桃のしくみと働き〕

咽頭の粘膜の下には、リンパ組織が集合して病原微生物の感染に備えている扁桃があります。喉頭(こうとう)とは、咽頭(いんとう)と気管の間となり、舌骨より下にあり気管より上にある、頸部中央に一つ存在する器官のことをいいます。喉頭の粘膜は非常に敏感で、異物が入ってくると、咳反射がおこり、異物を排出しようとします。

【皮膚の防御力】

皮膚は、全身を覆う最も大きな体積と重量を有する組織です。皮膚は表面から表皮、真皮、皮下組織から構成され、最も外側の表皮は、外界からのさまざまな刺激、紫外線、細菌、ウイルスなどから身体を防護しています。

表皮は、外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層で構成されています。角質層は、バリヤ機能をもっているためほとんどの物質を通しません。太陽光もほとんど表皮レベルで保護されています。皮膚は、体温調節機能があり、外気温からの刺激に対して、体温を一定に保つ働きがあります。暑い時は、毛細血管を拡張させ、発汗作用で皮膚温度を下げ、寒い時は、立毛筋で体温の発散を防いだりします。

自然治癒力の4つの力

<自然治癒力の4つの力>

 

2.フレイル(虚弱)問題と自然治癒力

先日フレイルに関する講座(講師:東京大学高齢社会総合研究機構 神谷哲郎先生)を受講してきました。「フレイル」ということば、ちょっと聞き慣れない方もいるのでしょうか、「虚弱」という意味です。日本の超高齢化問題には、「健康寿命の延伸」という大きな課題があります。

冒頭で、現代社会こそが身を守るべき外敵とお伝えしました。高齢者にとっては、このフレイル問題は、自己の身を守る機能を最大限に保つ努力をする必要性を感じました。

【人生100歳時代の到来】

日本の100歳人口が急増しています。1963年では、全国153人が、2014年には、58,820人、今年2017年の発表が67,000人です。2050年には、50万~60万人と推測されています。健康な状態で100歳を迎えるならば何の問題もありません。この100歳人口の9割が女性、そしてその9割が認知症という数字が出ています。75歳を過ぎると急激に日常生活の活動困難という問題も生じています。高齢者のフレイル予防策を行なう必要性があります。

人生100歳時代だと神谷先生は言われていました。簡単に死ねないのだと。日本の健康寿命と平均寿命との差がおよそ13年と以前のブログでもお伝えしました。この差を縮める努力を国民全体が行わないと、日本の国としての国力が低下し、経済も破綻する。2050年の高齢化は、37%と予測されています。そしてその9割が寝たきりです。このままでよいのでしょうか?

現在の40代、50代の人たちの意識を変えなければならないと、私は真剣に思っています。40~50代は、厚労省のメタボ対策がいくらか浸透しているようにも感じますが、20代30代も意識改革も必須です。若いから何をやっても大丈夫、そんなことをいう若い人を多く出会います。若い女性の不妊問題も健康力に問題があるからだと私は考えます。

自分自身も含めて、運動しなさすぎです。仕事が忙しい、時間が足りないなどなどさまざまな理由はあります。でも、せめて食べるもの、生活習慣を気にする努力はできるかと思います。頑張りましょう!

【社会構造がいちばんの外敵?!】

現在社会は、ストレス社会とも言えます。さまざまな健康を害する要因の中で毎日生活しているともいえ、自分の健康は自分自身で意識的に守らなければならない時代です。仕事の多様化、煩雑さを含め、便利になったことが、日常生活の運動量を減らすことにも繫がります。家事労働や社会構造も同様です。階段とエスカレーターどちらを使いますか。交通網も同様です。レトルト商品は、料理の時短には効果的です。でも、食材から調理をするという動作は、手順を考えながら行う脳トレです。認知症になるとその手順がわからなくなってしまうのです。

意識的に「外部の誘惑」からも身を守る必要があると私は考えます。身体を動かし、筋肉に刺激を与えることも免疫力につながります。食べるものにより作られるエネルギーが活力です。人と接することがメンタル力を養います。

そのように考えると、いちばん戦うべき敵は、自分自身なのかも知れません…

※Pure Medical attitude 関連ブロク健康寿命を伸ばす「自分の健康寿命を考える必要性

 

3.インフルエンザウイルスからの防御法

今年もそろそろインフルエンザの流行期です。今年はワクチンが不足するという情報も聞かれます。感染リスクの高い方、重症化しやすい、高齢者や幼児など早めの対応がよいかも知れません。

一般的なことですが、流行期に入る前に再チェック!意識的に予防を心がけましょう。

【インフルエンザの流行期】

毎年1月~2月がピークとされていますが、今年のインフルエンザの患者は、すでに確認されています。4月、5月まで散発的に続くこともあります。インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。ウイルスにはA型、B型、C型とあり、その年によって流行するウイルスが異なり、症状も多少の違いがあります。A型とB型の感染力がとても強く、毎年約1千万人、およそ10人に1人が感染しています。

【身の回りの重症化しやすい人、再チェックしましょう】

罹患しても、軽症で回復する人もいますが、中には、肺炎や脳症などを併発して重症化してしまう人もいます。

  • 高齢者
  • 幼児
  • 妊娠中の女性
  • 呼吸器疾患(喘息、慢性閉塞性肺疾患COPD)
  • 慢性心疾患
  • 糖尿病など代謝性疾患のある人

など重症化するリスクが高いといえます。

【インフルエンザ感染予防】

インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染の2つがあります。正しい手洗い、うがい、日常からの健康管理、予防接種で感染を防ぐことが大切です。

〔手洗い〕

正しい手洗い方法知っていますか。さまざまなものに触れる手は、雑菌だらけです。自分の手には、さまざまな雑菌が付着しています。もちろんインフルエンザウイルスの付着も例外ではありません。ウイルスの体内への侵入を防ぐためにきちんと手洗いを心がけましょう。外出先からの帰宅時、調理の前後、食事前などはこまめに手を洗うようにしましょう。正しい方法で石けんを使用し手を洗います。 (手洗いリーフレット 日本食品衛生協会より引用)

〔日常からの健康管理〕

身体の自然治癒力、自己免疫力が低下していると、当然インフルエンザにも感染しやすくなり、症状も重症化してしまうおそれがあります。十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、自己免疫力を高めておくことが大切です。

〔予防接種を受ける〕

予防接種も賛否両論いろいろ言われていますが、病院にいる時間が長いため私も毎年受けています。予防接種を受けてもインフルエンザにかかることもあります。予防接種をすることで、発症する可能性を減らし、発症しても重症化することを防ぐ効果があります。重症化しやすい方は、医師と相談して予防接種を受けることも考えてみましょう。

ワクチンの効果は、一般的に5か月程度です。

〔適度な湿度が効果的〕

インフルエンザウイルスは、粘膜から侵入します。乾燥は、喉粘膜の防衛機能を低下させてしまいます。また、ウイルスは湿度が高いほうが、活性が落ちるという報告もあります。加湿器などで室内の湿度(50%~60%)を保つことが効果的です。加湿器がない場合は、部屋の中に洗濯物を干すことや、就寝時に濡れたタオルをハンガーなどで干すだけでも部屋の湿度をあげることができます。

〔やはりマスクは効果あり〕

また、冬季の外出時は、マスクをすることで、細菌やウイルスの侵入を防いでくれることはもちろん、鼻粘膜や口の中の乾燥を防ぐ効果も得られます。

〔人混みや繁華街への外出〕

インフルエンザが流行期は、なるべく人混みや繁華街への外出を極力控えることも予防になります。

【インフルエンザに罹ったら】

  • 早めに医療機関へ受診

38℃以上の発熱、咳やのどの痛み、全身倦怠感など、インフルエンザが疑われる症状が出た場合には、早めに医療機関の受診をお勧めします。幼児や高齢者、上記のようなハイリスクの方は、肺炎や脳症などの合併症がなど重症化する可能性があります。 ※インフルエンザ検査では、発熱12時間未満の場合は、陰性となることがあります。

  • 睡眠を十分にとり、安静にして休養する
  • こまめに水分補給をする。高熱により発汗、脱水症状しやすくなります。
  • 医師の指示で処方された抗インフルエンザウイルス薬は指示どおりに服用。

【マスクは、社会人のエチケットです】

解熱してもインフルエンザウイルスは体内に残っています。周囲の人への感染防止のためには、マスクは必須です。解熱後もウイルス潜伏期間があります。2日間は、登校、出勤は控えましょう。くしゃみや咳には、ウイルスを含むことがあります。インフルエンザウイルスは、飛沫感染です。マスクをすることは、必須です。また、人にうつす可能性があります。人混みなどへの外出は控えてください。インフルエンザを大流行させないために、感染を広げない努力を、ひとりひとりが心がける必要があると思います。

予防のためには、手洗い、うがい、マスクの使用、自然治癒力を高めるために、休息、睡眠、食生活にも心がけましょう。

【インフルエンザの主な症状】

時間帯を問わず、38℃を越える高熱、寒気、震え、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、喉の痛み、咳、

鼻水、くしゃみなど。 ※患者の鼻水やくしゃみには、ウイルスが含まれますので、注意しましょう。

 

次回は、「免疫力」です。次回もぜひお読みください

 

今日のまとめ

  • 自然治癒力とは、防衛力、免疫力、再生力、精神力の4つの機能のバランス
  • 未病とは、症状があるが、数値に現れない、自然治癒力が低下した状態とも言える
  • 身体はさまざまな構造や特徴で外部からの侵入を阻止するしくみ、防衛力がある

 

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代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

米国NLP協会認定NLPトレーナー

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