今日もHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。前回から、変わりたい、現状を何とかしたいそんなことに対して、何かできればと思いまとめています。毎日一生懸命頑張っていれば何とかなる、というわけには行きません。前回のブログのプラスαでお伝えしたように、自分の人生は自分で詳細にイメージしなければ上手くいきません。何となく毎日過ごしていても欲しい未来は手に入るものではないということです。変容へのファーストステップとして無意識に存在する認知バイアス、無意識の偏見を知ること、そしてさらにレジリエンスは変容へのプロセスと考え、理解して変容への独自のアプローチが必要となります。
1.変われない理由は自分の中にある
1-1 意外に知らない自分の内面、無意識の偏見を知る
1-2 変容する成長イメージへのヒント+感情表現力
1-3 人間は誰でもレジリエンスを持つ
今日のプラスα
2.変容に向けてレジリエンスを育てる多様性
3.偏見に陥る錯覚「ステレオタイプ」への正しい対応
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・少数派の感覚を避けたがる傾向ありませんか?
1.変われない理由は自分の中にある
1-1 意外に知らない自分の内面、無意識の偏見を知る
前回のブログの最後に「無意識の偏見:アンコンシャス・バイアス」のことを書きました。
❍認知のバイアスとは
人は胎内にいる時からすでに感覚器官は発達し、五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)としてさまざまな情報を受け取っています。そして、それらの情報は知覚、記憶、思考という過程を経て学習された「認知された情報」として蓄積されています。
知覚は感覚よりも、さらにより高度な情報処理となり、それまでに得た情報も加味され、感覚的経験の解釈や判断などの処理も含め情報として知覚されています。
この知覚の段階ですなわち脳で情報が蓄積される過程で「思い違い」「勘違い」などの錯覚が生じます。すなわち脳で錯覚が生じていることになります。この認知情報処理の歪みや偏りにより認知バイアスが生じています。そしてこの認知バイアス成立させているのがスキーマとも言われる信念や価値観です。
●より多くインプットされた情報
どのような情報がより多く感覚器官に入ってきたのかということが優先されてしまいます。いわゆる
三つ子の魂百まで
ということになります。人は胎内にいる時からにすでに感覚器官はつくられ機能しています。聴覚はいちばん近い母親の声を聞き取りやすくするためは高音から発達していきます。眼の機能の発達し、光を感じることができ、輪郭や明暗がわかるといわれています。
すなわち、作られた脳機能への情報は胎生期から蓄積されているということになります。そのときからより多くインプットされた情報が優先されているということにもなるのではないでしょうか。胎生期~今までにどのような環境下で五感を通して情報収集されてきたのかということが基本とされ、その情報がどのように知覚されたのということになります。
❍幼少期までに形成された価値観・認知バイアス
誕生~幼少期の生活環境は無意識に多く知覚情報として、記憶されています。そして、その後の判断基準の基礎なっていることがすくなくありません。親や養育者から受け継いだ「スキーマ・信念や価値観」となっています。そしてそのことに気づいていないことが考えている以上に多くの行動制限になっていることが少なくないのです。
人の成長は学習しながらその情報を元にさまざまな発達をしながら、成長していきます。どのような情報がインプットされ、知覚されたかによって人格も形成されていきます。
胎生期もですが、誕生から幼少期をどのような環境下で過ごしてきたのかということが、その後の人間形成に大きく影響を及ぼし、関与しているのかということです。親や養育者の持つ習慣や考え方、基本的なルール、信念、価値観の関与です。
❍無意識の偏見、アンコンシャス・バイアスの存在を受け入れる
この成長期の環境で得られた情報から形成された知覚情報の多くは意識されることなく、無意識に存在しています。人は自分のことに対して、意外に知らないことが多いと考えています。そして、
誰でも何らかの偏見を持っている
個人的にはそう考えています。偏見や固定観念といわれるものを持っていないことの方が少ないとも思っています。
「そんなことは無い」と思うことがすでにバイアス・偏見を持っていると私は考えます。誰の考えや意見が正しくて、正しくないのかということ、正誤で考えること、割り切ろうとする思考にはすでにバイアスがあるということが前提になるという考え方です。例外があってもよいという考え方を受け入れるとしたほうが、理解しやすいかもしれません。ここで注意したいのが「社会的ルール」は除外して考えることです。「規則」は重要です。規則を無くしてしまうと社会は崩壊してしまいます。
Aさんには受け入れやすい考え方は、Bさんはそうは思わないということもあるという思考です。
●日常あまり考えない例をあげてみると
- 人の生死、安楽死に対する考え方
- 脳死に対する考え方
- LGBTに対する意見、性差に対する考え方
- 学力評価に対する考え方
認知バイアスを理解するには、隣にいる人と考え方が異なることを受け入れるということでもあります。奇抜な外見をした人を見て、自分がその奇抜なスタイリングをすることでは無く、その外見を、その人をまるごと否定しないで、受け入れればよいのです。そんな些細なことから日常のなかで、思いの外認知バイアスが見えてくることもあります。
これが正しいと思っていることの枠組みを変えて見ることが偏見、思い込み「思考の偏り」を知るきっかけにつながります。
<アンコンシャス・バイアス>
1-2 変容する成長イメージへのヒント+感情表現力
上記に挙げた例に対してどのような考え方を持っているのか、考えることも少ないと思います。
❍人は成長し続けている
日本ではまだ安楽死は認められていません。そのため、海外での安楽死を選択している方もいるということを先日TVで見ました。私個人の考え方では、自分がそうしたいと思うならばそれも有りだと私は思います。
そして、人の考え方はその成長とともに、変化すると思っています。新しい環境や新しい人との出会いによって人は毎日成長を続けています。
人は一生を終えるその瞬間まで
成長することが出来る
私が学び始める大きなきっかけとなったのがこのことばです。人生折返しと思えるような年齢になって、言われた言葉に思いっきり背中を押され、勇気をもらったように感じました。
10年くらい前に、脳死コーディネーターを考えたことがあり、その時に脳死の是非も考えました。ただ、少しその時と脳死への思いも変わってきているかも知れません。生き方を考える死生学を学び、人との関係性を思う中で、身近な人の「死」への受け容れ方を通して考え方も少しスライドしてきたように思います。
考え方が変わると行動も変わる
●自分理解へのプロセスとして
自分を思考のくせ、基準すなわち「信念・価値観」と関係する部分であり、何を基準にしてその考え方から行動が生じているのかということでもあります。そのスケールを知らないと変わることは出来ません。自己理解です。
話を自己の持つ偏見に戻すと、その偏見の基準になっているのが「信念・価値観」といえるスケールです。先程のよく言われる空気読めない人への対応も思い込み、偏見の視点で見ていることが少なくないように思います。日常のシーンで「ありえない!」と思わず思うとき、どうしてそう思ったのかということを自分の中で考えてみると、自分が日常で大切にしていることが見えてくることもあります。
そのことを知るだけでも、自己理解からの新しい自分発見には意味があると考えます。
❍日常の中での思い込みを探す
自分の日常生活の中で基準となっていることや、優先的に行っている行動を見直してみることから探し出すことも出来るとともあります。
人には生来の自己を守るためにバランスをとり、一定の保とうとする機能が備わっています。そのために変わることに対して、無意識の抵抗感があります。ホメオスタシスという機能は免疫機能ととして身体を守る他に、心にも作用します。
※関連ブログ「心の健康構造を知りバランスを保つ」「自分の健康を意識していますか」
❍無意識へのアプローチ方法
無意識はもともと自分の中の記憶されている情報です。膨大なリソースであり、財産だと考えています。その発掘方法はさまざまなゆらぎ、イメージ、経験や体験から気づくことがあります。自己の内面との対話です。
- 反対意見に耳を傾ける
- その意見をas~ifで考える
- 否定していることのへの理由を考えてみる
- 新しい環境に身を置く
- まったくやってみたことが無いことを体験してみる
- 本物を体験する、映像やメディアを通してでな無く、現地に赴く
- 興味を持ったこと、気になることを追求してみる
- 無理だと思っていることをやってみる
- 習慣的に行ってきたことを変えて見る
- 親から言われてきたことを反芻し、異なることを行う
- 子供の頃からの習慣を見直してみる
これは一例です。このような行動変容に、アンコンシャス・バイアスの存在に気づくことがあります。自分のなかのレジリエンスを発動させるための自己対話です。
❍心の中の感情の身体表現 人間の持つ能力
人類は言葉を持つ以前から
自分の身の内の感情を「からだ」で表現していた
臨床舞踊学、そしてタンスセラピーということをご存知でしょうか。すべての舞踊は身体によるコミュニケーションだとされています。そして、その機能は人間が生まれながらにして、言語でのコミュニケーションを獲得する前から行われてきたコミュニケーション方法です。ダンスセラピーは精神科領域や介護の現場でも用いられているコミュニケーション方法です。
身体表現=創造的自己表現としての舞踊
身体表現で感情を表現をするということを意識的に行うこと、すなわち、舞踊であり、ダンスです。自分の内面にある感情を相手に伝えるために「からだ」で表現する手段としての舞踊やタンスがあるという考え方です。
●2つのコミュニケーション
- 自己の内面とのコミュニケーションによって表現される感情
- 他者とのコミュニケーションによって得た感情
※この双方向のコミュニケーションが良好な相互関係の元に循環して、バランスがとられる
❍からだを動かすことで感じられる新たな自分がいる
先日学んできた臨床舞踊学・身体表現です。自分の持つ感情を、からだを通して表現していくことによって、自己を見つめ直すきっかけにつながることもあります。
ダンスなんて無理~!
そう思っている方こそ、思いっきりからだを動かすことによって、新たな別の自分に出会えるのこともあると思います。無理だと意識が思うことを行うことで、無意識の扉が開かれ、無限の無意識への認知に出会うことがあるのかもしれません。パーソナリティとしての自己の身体を最大限に動かし、感情という形の無いものを顔の表情と身体の表情とで創造的に自己表現を行うことです。
伝えたいという強い願望と、想像力、そして、その想像されたイメージを表現する力が問われます。
1-3 人間は誰でもレジリエンスを持つ
レジリエンスは過去のブログ「依存症」のところでもまとめています。今回はもう少し深く、しっかりと考えていきましょう。
※関連ブログ「 レジリエンスとは? 」
❍レジリエンス(resilience)とは
ひとことで簡潔にレジリエンスを表現すると
レジリエンス
強靭・しなやかさ・柔靭
しなやかに立ちなおる力
そして、変容するプロセスには、このレジリエンスが必要です。
人の人生にはさまざまな危機があります。今回の2つの大きな台風による災害も生命を脅かす深刻な危機的な状況を多くの人々に与えることとなっています。
●心のレジリエンスとは
心理学において「レジリエンス」を一言で表現するには難しいとされ、実際に学びなおしてみても、多くの多面性があり奥が深いことを実感しています。
自分自身の心理的ストレス、危機的状況に対するレジリエンス
多様化する社会環境の中で、さまざまな種類のストレスに対してどのように対応することが出来るかという能力だとされ、押してもまたもとに戻ることが出来る力、実態のないことばとなります。
セリエのストレス理論のところの説明で出てきたゴムボールの戻る力のみならず、新たな状態を創造する力だともイエます。言い換えると
レジリエンスとは
- 精神的回復力
- 弾力性
- しなやかさ
- 柔軟性
- 逆境力
- 再起力
- 抵抗力
- 復元力
- 適応力
- 耐久力
- 人の反応修正
- 個人のリスク対応能力
など際限なくあげられますが、レジリエンスとは、脆弱性・心の脆さと対極概念とされ、反対の意味合いをもつことばです。さまざまなことばに置き換えられることもありますが、訳さずにそのまま多様性ある要素が含まれる言葉として、そのまま「レジリエンス」として用いたほうが受け入れやすかと思います。
<レジリエンス>
❍生命をつなげるレジリエンス
人類史を学ぶことからも地球上の人類が、どの様にしてこのような大規模な危機的な状況から生命をつないできたのかということがよくわかります。そして、想像してみたください。そのときの人間の祖先の苦悩、そこから生き抜き、命をつなぐための力を得てきたのかということです。そして、その底辺とも思える状況から新たな文明を築き上げてきたのかという視点で考えると、人間の持つレジリエンスを見て取ることができます。
レジリエンスは実に多面性を持ち、人類社会さまざまな課題を問いかけ、在り方を示しています。大きな災害からの学びは、復興する力強いエネルギーと、しなやかな復興をもたらしています。
❍人の心が持つレジリエンス
レジリエンスの能力を捉える尺度として、さまざまなストレスがあげられます。
●ストレスとなる圧力
- 外部から与えられるストレス:災害体験、死別、離別、失業など
- 環境との間に生じるストレス:対人関係、失敗体験、うまくいかないことなど
- 抱え続ける持続的なストレス:生まれたときからの逆境的な環境、ハンディキャンプ、貧困など
❍個人の能力としてのレジリエンス
レジリエンスは個人が持つ能力、危機的なストレス状態に対して、回復し適応できる人だともいわれます。レジリエンスを生み出す楽観性や成熟性、そして将来に対する明確な目標などがあげられます。
レジリエンスを決める要因は3つに分けられ、個人の持つレジリエンス能力を左右する要因だといえます。どのような環境で育ち、存在しているのか、個人の環境にさゆうされ、生育環境から育てられた人格、そして成長とともに学習し、獲得された要因もあります。
●レジリエンスの能力を決める要因
- 提供されたもの:家庭環境、学校環境、親子関係、情緒的サポート など
- 個人のもつ気質: 共感性、好ましい気質、自律性、道徳性 など
- 獲得されたもの:ソーシャルスキル、コントロール、ユーモア など
●個人のレジリエンス能力を測る尺度
- 感情コントロール
- 未来ビジョンを持つ
- 目標に向けたアプローチ、そして努力
- アンガーマネジメント
- 新しいことへのチャレンジ、好奇心 など
そして、レジリエンスは変容する力であり、持続することとして
レジリエンスは能力ではなく、プロセス
レジリエンスには多様性と柔軟性が重要だと考えます。ある人がうまく言っている方法がすべての人に当てはまるとは限りません。そして、ある場面で上手くいっても他の場面でも同様に機能するとは限りません。その都度、個々に個別の対応が出来ることもレジリエンスだと考えます。まさに、どのようなプロセスを用いるのかという変容に向けての内容が問われるのがレジリエンスだと考えます。
固定的な個人能力よりも
環境(状況)との相互作用プロセス
●レジリエンスが機能するプロセスの例
このレジリエンスのプロセスを大きく3段階に分けると
- 防御メカニズム :ストレスによる緩衝から防御
- 回復・軽減メカニズム:傷ついた状態からニュートラルの状態への回復
- 促進メカニズム :もとの水準、それ以上への回復
このような総合的なプロセスのモデル化もみられるようになっています。
❍PTG:心的外傷後成長 (Post traumatic Growth)
PTGは以前のブログでまとめていますが、前回のものをここでも簡単にまとめておきましょう。も簡単にまとめておきましょう。
PTG:心的外傷後成長の定義
心理的な危機的な出来事、精神的な外傷体験後
ポジティブな心理的変容、精神的な成長がある
※関連ブログ「心の窓を明けるとき」
2.変容に向けてレジリエンスを育てる多様性
今回、レジリエンスを中心に取り上げていますが、レジリエンスは回復する力であり、適応力だとまとめてきました。
❍まったく異なる高次の価値観への変容プロセス
危機的状況が人を強くする
これらの中でいちばん重要なのは、レジリエンスはより多様性でなおかつ多元的な回復するためのプロセスだと考えます。人は危機的な状況から再起することでそこから大きな学びを得ています。
レジリエンスは個別性が高く、流動的な考え方、柔軟な適応力、変化できる心、やわらかな対応、生きることを諦めないこと、そしてもとに戻ることではなく、適応できる変化力であり、流動的な心の対応力と生き抜く力が求められます。中庸の視点で考えると、より振り幅が大きいほど柔軟な心が育つと考えます。
❍レジリエンスの多様性
レジリエンスは3つの因子で構成されているといわれます。
- 新奇性追求 :多様な興味や関心をもち、新しい活動への行動力
- 感情調整 :内的な感情の状態や関連する心理的過程をコントロールする力
- 肯定的な未来志向:将来への夢や目標を掲げ、計画を立て具体的な見通しを明確にする
この3つの因子をもって回復力の尺度を判断していきます。これらの因子が高ければ、過去、危機的な状況であった場合でも良好なメンタル状態だといえます。
この3因子には「楽観性」「統制力」「社交性」「行動力」という資質的なレジリエンス要因とともに「問題解決志向」「自己理解」「他者心理の理解」などの獲得的レジリエンスがふくまれているといえます。
●レジリエンスは個別性が高く、流動的な考え方での個別アプローチ
人の持つ能力はそれぞれに異なります。自分に合った生き方を見出し、その人らしく生きることが大切となります。個人が持つ能力やスキルを引き出し、継続的に個人に合った方法で、発達・向上させて行くとともに、社会への貢献も必要とされます。
中庸を基本とし振り幅に対して、柔軟性のある適応力、変化できる心、やわらかな対応、そして生きることを諦めないこと、もとに戻ることではなく、適応できる変化力、流動的な心の対応力、生き抜く力、それがレジリエンスです。
3.偏見に陥る錯覚「ステレオタイプ」への正しい対応
私の意見として、アンコンシャス・バイアスの思考は、
自己の中にあるステレオタイプを反映している
そしてこのステレオタイプは、自己の認知のアンコンシャス・バイアスとして未来への可能性を見失わせていることもあると考えます。偏見に陥りやすい思考タイプとして、このステレオタイプということをまとめておきましょう。ここから、自分の中の認知バイアスが見えてくることもあります。
❍ステレオタイプとは?
ステレオタイプの語源は、ステロ版から用いられています。
ステレオタイプの語源
印刷術のステロ版から用いられた社会学用語
- 印刷で用いられる鉛版:ステロタイプの印刷物のように全く同じもの
- 鋳型から打出された多数のプレートの意味
ステレオタイプ(Stereotype)とは
多くの人に浸透している認識や固定観念、先入観、思い込み
❍ステレオタイプの考え方の特徴
ステレオタイプとは多数派の思考として一般的に多くの人々に浸透している先入観や思い込み、ものの見方や捉え方、認知されていることや固定観念、いわゆるタブロイド思考を含み、レッテルや偏見、差別など類型化された思考タイプを指し示す言葉です。
統一化された思考が、類型化されて共有、深く考えること無く、ことなかれ主義的に主体的に吟味することなく、そのまま無批判に取り入れしまうことによっても生じています。
タブロイド思考
複雑な物事に対して表面的に単純化・類型化してしまう思考パターン
ステレオタイプ的な枠で捉える思考
※深く考えると単純に断言できないような事象や出来事に対して使われやすい
●ステレオタイプの思考
- 行動や考え方が固定的・画一的であり、新鮮味がない
- 容易に変容しにくいこと
- 集団内で単純化され受け入れられている、できあいの固定概念やイメージ
- 主体性ない思考、メディアや周囲の意見そのまま、受け売りの知識
- しばしば歪められた粗略な一般化やカテゴリー化のこともある
- 過度に単純化され、歪曲化の危険を伴うことが多い
- 判で押したような、紋切り型の態度
- 理解しているという思い込みや錯覚に陥っている思考
- 不確かな情報や客観的な根拠が無い思考が、個人の固定観念となって誇張されている
- 好悪、善悪、正邪、優劣などといった強力な感情を伴っていることもある
- 観念に対して理解に乏しい、底が浅く複雑なものごとを単純化して理解しているつもり
- 偏見や人種差別、性差別に連なるような古典的な類型性であり、転化しやすい
- 支配者の社会統制の手段となると大きな弊害を引起す *例)ナチスドイツ、赤狩り
❍情報を正しく判断することの大切さ
メディアの多様性や言論の自由によって、超情報化社会の現代はググっれば何でも簡単に答えが得られる時代です。分からなければどこでもスマホ検索で簡単に得られる情報ですが、その情報の真偽を判断するのは、情報検索した本人次第です。
私もすぐに検索する1人でもあります。情報源のはっきりしたサイトを確認してから用いいます。さらにその情報がいつのものなのかということも重要です。数年前の情報が上がってくることも少なく有りません。デマや風評も同様です。パッと見た情報をそのまま鵜呑みにすることも少なくないないと思っています。
メディアが発信する情報も溢れかえっています。同じような情報を際限なく流され、無意識にその情報が頻回にながされて、無意識に蓄積されています。そして、確かそんなことを聞いたようなという不確かな知識として認知されていることも少なく有りません。
●健康被害にもつながる丸呑み情報
以前お昼の番組で、「〇〇に良い食材」と紹介するとその食材の売れ行きがグッと上がるという現象が起こったと評判にもなったことがあります。それくらいメディアの情報が日常生活に影響を与えています。
特に医療分野は情報の更新が目まぐるしく、個人的にこのブログでも「医療情報」を多く投稿していますが、常に最新のものを意識しています。更新された新しい情報を意識的に心がけています。
数年前の古い情報がそのまま掲載されていることや、健康被害に繋がりかねない民間療法の情報も多々あります。健康に関する情報は、個人によって大きく異なり、誤った解釈をすると健康害することになってしまうことも少なく有りません。
自分なりに情報整理して、正しく理解すること、自分にあった解釈を持つことが大切だと思っています。
<ステレオタイプの思考>
生理検査アティテュード®からのメッセージ
少数派の感覚を避けたがる傾向ありませんか?
❍大衆の中の孤独を感じる瞬間
過去のブログで「マイノリティ」「マジョリティ」を扱ったことがあります。近ごろやっとマイノリティが市民権を得てきたように感じますが、マイノリティの肩身の狭い感覚がステレオタイプを創り出しているようにも感じます。大多数の意見に対して異を唱えることなく、さほど考えないで「みんながそういうのならばそれでいい」という安易な思考です。右へ習いしておけば浮かないから、大多数の中に紛れていれば安心、面倒臭くない的な感情が無意識にあるのかも知れません。
私個人もその傾向が強くありました。知らないことは恥というというアンコンシャス・バイアスだったのかも知れません。今でも時々あります。
「井の中の蛙大海を知らず」
という言葉がありますが、大海が無限な場のように感じたことがあったのです。日常の空間の中で、その場に馴染めない、自分の中にある溶け込むことが出来ない違和感のようなもの。見ているだけでよいかなぁ...でも、離れがたい...そんな空間です。
❍無理のない空間に身を置くこと
大多数の中に紛れている方が安心できるという考え方も、そう思うのならばそれも有りだと考えます。
しかし、もしその状態が少しでも無理をしていると感じたのならば、別の空間を選ぶことをお勧めします。無理な理由をつけて継続することは心の歪みを生じます。心の歪みはストレスを生み出します。そのストレスが他のことで解消されているからと思うのは、認知バイアス、錯覚だと考えられ、近い将来に身体は何らかのサインを発信し始めることでしょう。
❍無意識は宝箱
無意識はレジリエンスを構築することができるリソースを蓄えている膨大な宝庫です。何が必要かを考え、何が発見出来るのかワクワクしながら探してみること、そしてどのように用いるのかを考えるのも、すべて自分自身が決めることです。
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®
Junko katayoshi
今日のまとめ
- 誰にでもある無意識の偏見や思い込み アンコンシャス・バイアス
- 変容へのアプローチとして、アンコンシャス・バイアス知ること、そして手離す
- レジリエンスは強靭・しなやかさ・柔靭、そしてしなやかに立ち直る力
『Pure Medical attitudeからのお知らせ』
脳が喜ぶボディメンタルワーク
☆ ☆ ☆ ☆
久しぶりにビジョンが湧き上がって来た…
そんなイメージがあります。
メンタルワークとボディワークのコラボレーション
11月に開講致します!
シリーズの企画の予定です。
初回は特別価格にて開催致します。
都会の異次元空間
会議室では味わえない木のぬくもり
『Office Pure』での開催です
脳が喜ぶボディメンタルワーク
☆ ☆ ☆ ☆
パーソナルセッション
health attitude session
心と身体をトータルでサポートいたします。
知っているようで以外に知らない自分自身
何かやりたいけれども、何をやってうまくいかない
やりたいことが分からない、その方法も分からない
そんな堂々巡り
自己の行動を俯瞰、客観視することにより
日常では気づかないような、様々なことが見えてくることもあります。
自分の中にある凝り固まったバイアスに気づくこともあります。
今まで大切だと思っていた価値観が
行動へのブレーキになっていること
その存在にも気づいていないこともあります。
私自身がそのことを体験してきたから
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今日も最後までありがとうございました。
☆アンコモンセラピー「ワンコイン¥500」読書会☆
ヒプノセラピーにご興味ある方、ご参加お待ちしております!
毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催!詳細はイベントサイトより
米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!
催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会です。心理療法にご興味ある方、ぜひ、ご参加お待ちしております。
次回は、11月15日(金)PM 19時~となります。
お申し込み・ご質問は、下記のイベントサイトまたはメッセージにてお申し込みください。