今日もHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。東京都は9月にインフルエンザが流行期に入ったと発表されました。そのため、すでに10月初旬から予防接種を受けられた方もいるのかと思います。そして、沖縄では8月からインフルエンザが流行しているとのことです。インフルエンザの流行パターンに変化が見られるようです。毎年このhealth attitude blogでもインフルエンザの流行期に合わせてまとめています。2017年は12月13日、昨年2018年は12月10日でした。今年がいかに早いかということが分かるのかと...先日今年のインフルエンザ対策に関する情報を聴講してきましたで、その内容を中心に今年もまとめていきたいと思います。

 

1.通年で注意が必要なインフルエンザ

1-1 流行パターンが変化してきた感染症・インフルエンザ

1-2 インフルエンザの特徴と予防、感染ルートを再確認

1-3 インフルエンザ後の肺炎に注意!肺炎球菌・ブドウ球菌

今日のプラスα

2.インフルエンザ感染予防対策

3.2020年オリンピックへの感染症対策

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・麻疹、風疹にも注意して欲しい

 

1.通年で注意が必要なインフルエンザ

地球規模での人の移動が通常化する時代、感染症予防にも一層の注意が必要なようです。

1-1 流行パターンが変化してきたインフルエンザ

冬になると毎年、注意喚起が促されるインフルエンザですが、今年はすでに9月にインフルエンザの流行にあると発表されています。例年にない速さです。

❍地球規模で見て欲しい、季節性インフルエンザの流行

季節性インフルエンザの流行は冬季とされ、温帯地域とされる流行の中で、日本の位置する北半球は1~2月がピークですが、その時期、地球の反対側とされる南半球では7~8月の季節となる気道感染症です。熱帯・亜熱帯地方では年間を通じて流行がするとされています。

●インフルエンザは、季節性の気道感染症インフルエンザ流行期

インフルエンザは一般のカゼ症候群とは分けて考える必要があり、すべての年齢層が感染対象となり世界中で流行します。肺炎などの合併症を伴いやすい、重症化しやすい感染症です。

日本国内での流行期は毎年冬季とされ、通常11月下旬~12月上旬に発生、1~3月頃をピークとして、4~5月には流行が終息するパターンです。

このインフルエンザの語源も昨年のインフルエンザ情報でお伝えしましたが、インフルエンザの流行が周期的に現われることに由来しています。インフルエンザは、人類に残されている最大級の疫病ともいわれています。

❍感染症の流行期の基準

厚生労働省では、感染症サーベイランス事業として全国約5,000施設をインフルエンザ定点医療機関として患者数を毎週把握しています。患者発生者数は過去の状況から基準値を設定し、保健所ごとに基準値を超えた場合に、注意報・警報を通知するという仕組みとのことです。以前勤務していた総合病院でも、毎日インフルエンザ検査での陽性者数を地域の保健所に報告しています。

※情報サイト「インフルエンザ流行基準マップ」国立感染症研究所

❍季節性疾患なのに...暑かった9月にすでに流行期とは?

インフルエンザは、乾燥と気温が低下する冬場の季節性のウイルス感染症として注意が促される呼吸器感染症疾患です。

厚生労働省の10月25日のプレスリリースで、42週のインフルエンザ感染者数が報告されています。その数字を見ると、報告者数で多いのが、北海道、東京、神奈川、福岡、沖縄が200を超えています。定点あたりでの感謝数で抜きん出ているのが減少傾向にあるものの955とする沖縄県です。定点あたりの感染者数が1.0を超えると流行期とするとのことのようです。

地球温暖化だけの理由では無いようです。自然災害同様に、

自分で守る、自分の健康

自分の健康は予防方法を正しく理解して、自分で守らなければならない時代のようです。

 

1-2 インフルエンザの症状のカゼとの比較

インフルエンザの症状を中心に特徴に再確認です。

インフルエンザの症状

潜伏期間:感染後 約12~24時間、急激な発症咳

38℃以上の発熱・全身倦怠感・頭痛・関節痛・筋肉痛

咳・痰・咽頭痛・鼻汁・鼻閉 など

❍インフルエンザウイルス感染症

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる急性気道感染症です。

インフルエンザウイルス感染後、数日間の潜伏期間で、突然の38℃以上の高熱、悪寒、頭痛や関節痛、筋肉痛、全身倦怠感で発症しその後、咽頭痛、咳、痰、鼻汁、鼻閉などの気道炎症状がこれに続き、腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。約1週間程度で軽快するのが典型的なインフルエンザの症状です。

ここまでは、昨年まとめた内容です。

最近の特徴として、ワクチン摂取などの効果もあり、必ずしもすべて高熱を発して発症するわけでは無いようです。今回のお話の中で、発熱よりも

『咳』に注意!!

と説明を受けました。そして、感染の拡大は飛沫感染ですから「咳」に注意してください。咳エチケットとともに、ひどく咳き込む人から飛沫感染を受けてしまうこともあります。交通機関、電車の中や人混みの中では流行期にはマスクの着用を心がけることをお勧めいたします。

❍かぜとインフルエンザの違いを再確認

かぜもインフルエンザも、ともにウイルスの感染によって発症します。インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって発症します。一方かぜは、インフルエンザウイルス以外のライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルスなどがおもな原因ウイルスとなります。

●かぜとインフルエンザの流行パターン

インフルエンザはこれからの時期、11~12月頃の冬季に多く、季節性を示す感染症ですが、通常のかぜは年間を通して散発的に発症します。

●かぜとインフルエンザの症状の違い

多くのかぜは発症後比較的緩やかな経過を示し、軽度の発熱、くしゃみ、喉の痛み、鼻水・鼻づまりなど鼻咽頭の症状を主とします。

一方、インフルエンザの症状は急激な発症を示します。かぜと同様の症状とされる、咳、喉の痛み、鼻汁などの症状とともに、全身症状が強く現れることが特徴とされ、通常高熱を伴います。強い全身倦怠感、食欲不振などの関節痛、筋肉痛、緊張性の頭痛なども出現することがあります。

かぜとインフルエンザの比較

<かぜとインフルエンザの違い>

❍インフルエンザの重篤な合併症

インフルエンザはときに肺炎やインフルエンザ脳炎などの合併症を併発し、重症化することがあるために高リスク対象となる人への感染には、特に注意が必要となる呼吸器感染症です。

●インフルエンザの合併症「肺炎」は、高齢者の死亡原因

インフルエンザは通常10日前後で症状は軽快し治癒します。しかし、まれに合併症を発症することなど重症化することもあります。高齢者や免疫機能が低下している小児や基礎疾患がある場合、肺炎を伴うこともあります。特に糖尿病などの代謝疾患、呼吸器、循環器、腎臓などの慢性疾患がある場合は年齢を問わず、重症化しやすく、合併症を誘発しやすいために細心の注意が必要とされます。

 

1-3 インフルエンザ後の肺炎に注意!肺炎球菌

インフルエンザと肺炎の関係性をもう少し詳しく今回はまとめていきましょう。

インフルエンザに感染すると、肺炎球菌への感染を併発しやすくなるといわれています。肺炎球菌ワクチンの接種で予防が勧められます。

❍インフルエンザと肺炎との関係性

インフルエンザに合併する肺炎は以下の3種類とのことです。

《インフルエンザに合併する肺炎》
  1. 原発性インフルエンザウイルス性肺炎
  2. ウイルス性肺炎と細菌の混合性肺炎
  3. インフルエンザ後続発性細菌性肺炎

特に高齢者は注意が必要とされ、このうち、2と3とを合わせた細菌性肺炎が多く、合わせて90%以上とのことです。この細菌性肺炎の起因菌としては、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌があげられます。

●高齢者に注意したい肺炎

昨年のブログでもまとめていますが、インフルエンザワクチンとともに、高齢者の方には肺炎球菌ワクチンの接種も勧められます。特に高齢者は肺炎を発症しても、肺炎の典型的な症状とされる発熱、咳、痰などに乏しい場合もあるために、かなり重症化するまで気づかないこともあります。何となく元気がない、食欲がない、微熱が続く、軽い咳などのわずかな変化にも注意が必要です。

高齢者は体力とともに、免疫機能も低下しているために肺炎を起こしやすい状態であり、さらに肺や心臓、腎臓、糖尿病などの代謝性疾患などの基礎疾患がある場合、や糖尿病の人が肺炎にかかると、重症化しやすくなります。

❍インフルエンザウイルスと細菌感染は相互に関与している

インフルエンザウイルスが細菌感染をサポート

インフルエンザウイルスに感染することにより、気道上皮細胞が障害され脱落することや線毛運動の低下などによって、肺炎の原因菌となる細菌感染を生じやすい状況がもたらされていると考えられています。

この状況下で、インフルエンザおよび細菌感染の重複感染によって、免疫細胞の運動性低下、機能低下もたらされ、さらに細菌が活発に活動する状況となり、肺炎を発症しやすくなると考えられています。

❍重症インフルエンザ合併症は肺炎球菌が最多

2次感染として肺炎は、インフルエンザが治癒したのちに発症することが多いとされます。重症化しやすく、インフルエンザで死亡する人のほとんどが肺炎によるものだとされています。そしてこの、重症インフルエンザ合併症による死因としては、肺炎球菌が最多とされ、高齢者の場合は肺炎球菌の感染による肺炎発症への注意が必要とされます。そのため、事前に肺炎球菌ワクチンを接種することが積極的に勧められます。

●インフルエンザ合併症として、肺炎発症の原因とは?

インフルエンザウイルスの感染により喉や気道の細胞はダメージを受けます。その結果感染に対する防御反応が低下し、上気道の常在菌として存在している肺炎球菌やインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは異なる細菌)が肺に感染することにより重篤な肺炎を発症することが原因といわれています。

肺炎を併発したときの症状としては、痰の性状が、濃い黄色や緑色への変化がみらるようです。

●インフルエンザ2次感染症としての合併症を招く、リスク因子
  • 年齢:50歳以上
  • 心臓や呼吸器などの慢性疾患
  • 糖尿病、腎臓病 、免疫不全など
  • 上記疾患を持つ若年者や妊婦もリスク因子となる

発症後3~4日しても熱が下がらない場合は、肺炎など合併症を疑い、早期の受診が勧められます。

《肺炎合併症発症の症状》
  • 高熱が3~4日継続し下がらない
  • 一度下がった熱が、再び高熱を出す
  • 呼吸困難、咳が続き呼吸が苦しい

上記のような症状が見られる場合には、合併症の可能性があります。

 このような高齢者のインフルエンザ合併症は個人差がありますが、ワクチン接種により、合併症の発症も予防できる場合があります。インフルエンザは人によってとても危険な症状となることもある感染症です。インフルエンザウイルスは、強い感染力をもつために、本人が短期間で治癒しても周囲に感染しやすいウイルス疾患であり、本人だけの問題ではないことを知って戴けたらと思います。

※関連ブログ「「肺炎球菌感染症」肺炎の症状

インフルエンザの症状

<インフルエンザの症状>

❍インフルエンザウイルスは変異する

インフルエンザは終生免疫ではありません。その理由は突然に出現する亜型ウイルスによるとされます。亜型の中でもウイルス遺伝子に起こる突然変異が蓄積され、抗原性は少しずつ変化するために毎年のように流行を繰り返し、何度も罹患することもあり得るということになります。特にA型インフルエンザは、他の種に比較して感染力が強く、症状も重篤になる傾向があるとされています。まれにA型、B型の両方を発症する場合もあります。

日本国内では南半球の流行パターンから、毎年変異するウイルスを特定しそれに合わせたワクチンを作っています。

ワクチンは毎年変わる!

毎年接種が必須!!

❍重症化ハイリスク対象者

インフルエンザに罹患した場合、重症化することに対してハイリスクと考えられる人は、流行期にはワクチン接種が積極的に勧められます。

❍COPDでの肺炎発症が最多です

肺炎の基礎疾患として最も多いのがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とのことです。インフルエンザの合併症として肺炎を発症し、COPDだと分かることも多くあるとのことです。

COPD:慢性閉塞性肺疾患

肺胞の破壊や気道の炎症によって、気管支の慢性的な炎症

肺気腫を発症し、慢性呼吸不全、呼吸困難

喫煙を主原因とする

酸素ボンベが手離せない生活になる

喫煙はあらゆる病疾患の危険因子となります。COPDも例外ではなく、喫煙者は非喫煙者の約4倍の頻度で重症の肺炎球菌感染症を発症しやすくなります。その他、かぜやインフルエンザ、肺炎、結核などの気道・呼吸器疾患に対して、2〜4倍のリスクとなります。

肺炎は高齢者の死亡原因として近年注目されています。

❍ワクチン接種の推奨:重症化ハイリスク対象者

公費助成が受けられる、インフルエンザワクチンの定期摂取対象者が決められています。定期接種対象者はインフルエンザが重症化しやすいと考えられるハイリスクを有する人となります。

定期接種対象者
  • 65歳以上の高齢者
  • 60歳以上~65歳未満
    • 心臓、腎臓、呼吸器の機能障害、日常生活が困難とされる人
    • ヒト免疫ウイルス(HIV)の免疫機能障害、日常生活が困難な人
●インフルエンザワクチン 任意接種の対象者 過去のブログ再掲

上記に示した定期接種の対象者以外の重症化する恐れのあるハイリスクは、任意接種の対象となります。その中でも下記の人は、接種することが勧められます。

任意接種の対象者

定期接種対象者以外の人

保育園、幼稚園、学校の職員、医療従事者、高齢者施設の職員

受験生、受験生の家族、高齢者家族、慢性疾患を持つ人、妊婦

●妊婦も接種が勧められます

アメリカや英国では妊婦に対してもインフルエンザワクチン接種が推奨されています。妊婦のワクチン接種に対するメリットは知られていても、デメリットは知られていません。

《妊婦の不活化ワクチン接種によるメリット》

ワクチン接種によって、妊婦の抗体が胎児へと移行することが予想され、生まれてくる子どもの出生後の数ヶ月間、免疫を獲得することができると考えられています。インフルエンザワクチンにおいては、母体のインフルエンザ感染に対して、生まれてくる子どもが早産になる可能性や、低体重児となる確率を下げると考えられています。

《妊婦の不活化ワクチンの接種によるデメリット》

その逆、デメリットとなるような母体や胎児への危険性は、いまのところ知られているものは無いとのことです。

❍インフルエンザのワクチン接種

ハイリスクの場合はワクチン接種は必須です。インフルエンザに罹患し、発症すると重症化するリスクが高く命を落としかねません。医療者もワクチン接種は必須とされ、ハイリスク者へ接触する機会が多く、感染を拡大させてしまうリスクを排除することも目的となります。医療者以外、老健施設などでも接種は望まれます。その他、ご家庭で高齢者や慢性疾患の方の介護をされている方々もハイリスク者の家族への感染防止にワクチン接種が望まれます。

❍インフルエンザワクチンの効果とは?

インフルエンザワクチンには、完全に感染を抑える機能は無く、接種してもインフルエンザに罹ります。発症しますが接種しなかった場合と比較して、軽症で済むというメリットがあります。基礎疾患がある場合、高齢者が罹患した場合では重症化を抑える効果が期待できます。

●ワクチン接種による効果
  • 健常者のインフルエンザ発症   :70~90%抑制
  • 健康な高齢者          :発症率30~40%抑制
  • 高齢者施設のインフルエンザ死亡率:80%抑制
  • 乳幼児の発熱:発症20~30%抑制
インフルエンザワクチン接種の目的
症状の重症化を抑える

合併症の予防、健康被害を最小限とする

※インフルエンザワクチンの副反応については、前回のブログをご参照ください。

 

2.インフルエンザの感染予防対策

インフルエンザウイルスの寿命は24~48時間です。凹凸のある面ではさらに短く8~10時間程度です。

❍インフルエンザの感染経路

毎回となる再確認ですが、インフルエンザウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。

《飛沫感染》

感染者の咳の飛沫に含まれるウイルス

咳とともに多くの飛沫が排泄されます。この飛沫にはインフルエンザウイルスが含まれます。飛沫とともに飛散されたウイルスを周囲の人が鼻や口から吸い込むことにより、体内へ侵入し感染します。

《接触感染》

感染者の鼻汁などの分泌物に含まれるウイルス

感染者が接触した物を介して手に付着

汚染された手から接触粘膜から侵入

インフルエンザウイルスを含む鼻汁などの分泌物が手に付着し、その手を介して家の中のドアノブやスイッチ、家具などが汚染されることによって感染が拡大します。

インフルエンザ流行期には公共施設などのエレベーターのボタン、電車のつり革など、触った部分にウイルスを含む飛沫が付着します。その部分を触った手を介して、鼻、口などの粘膜をからウイルスが体内に侵入する感染経路となります。

インフルエンザ 飛沫感染と接触感染

<インフルエンザの飛沫感染と接触感染>

◯呼吸器感染症対策、飛沫感染対策・マスクの効果

上記にしましましたが、最も注意したいのが、インフルエンザのおもな感染経路は飛沫感染です。

咳やくしゃみとともに、大量のウイルスが飛散します。この飛沫を浴びないようすることが最も重視されます。そして、ウイルスの侵入経路となる「鼻・口腔・喉」この部分にウイルスが付着することによって、感染しますので、確実に飛沫から守るためには、マスク着用が確実に効果的な対策となります。

マスクは鼻や口腔内の粘膜の乾燥予防にも効果があり、冬場のさまざまな感染症には有効な方法となります。

マスクの正しい装着方法知ることが大切です。

マスクの正しい付け方

<マスクの正しい付け方>

◯接触感染の予防には、アルコール消毒

人の手はさまざまなものを触ります。そのため、人の手がいちばん汚染されていると思うことです。人の手には誰でも、思っている以上の多くのウイルスや細菌が付着しています。そして、日常生活の中では、その手でさまざまな物に触れますので、誰でも多くのウイルスや細菌を拡散しているとも考えられます。

感染予防には

石けん・アルコールでの手指消毒

咳エチケット・マスクの着用

インフルエンザウイルスの物理的に除去には、流水と石鹸による手洗いは有効な方法です。インフルエンザに限らず、接触感染、飛沫感染などの感染症の基本対策となります。インフルエンザウイルスは、アルコールに耐性が無いためアルコール製剤による手指消毒も有効です。帰宅後の手洗いはやはり必須とされます。

●人混み、繁華街への外出を控える

インフルエンザの流行期には、不要な人混みや繁華街への外出を控えるようにすることも、ハイリスクの場合には必要となります。外出する必要がある場合は、飛沫感染防止のため、マスクを使用することをお勧めいたします。

●不顕性感染者からの感染にも注意

インフルエンザにも症状の見られない「不顕性感染者」による飛沫感染もあります。インフルエンザに感染していても、カゼ症状のみで発熱などの特徴的な症状もなく、インフルエンザウイルスに感染していることに本人も周囲も気づかない場合もあります。

●咳やくしゃみが出る時の注意事項

インフルエンザに限らずかぜなどの症状がある場合には、意識的にマスク着用して飛沫感染対策を行うことが重要です。

  • 日常から咳エチケットを心がけることがウイルス感染の拡大を防ぎます
  • 咳やくしゃみを他の人に向けて発しない
  • 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクを使用する
  • マスクがない時、急な咳やくしゃみの際には、腕の内側などで口と鼻を覆う
  • 鼻汁、痰などが付着したティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる
  • 手のひらで咳やくしゃみを予防したときは、すぐに手を洗うこと

❍その他のインフルエンザ感染予防

●適度な湿度の保持

ウイルスは乾燥に強く、冬場は空気が乾燥しやすい時期です。乾燥は、気道の粘膜の防御機能を低下させ、感染症を起こしやすくなります。加湿器などを用いて室内の湿度を50~60%くらいに保つことも、インフルエンザ予防には効果的です。

●バランスの良い栄養と睡眠

インフルエンザへの対応のみならず、身体の免疫力を上げるために、質の良い十分な睡眠と休養、バランスの良い栄養摂取を日常から心がけることが大切とされます。

そして、

 第1選択はワクチン接種

 

3.2020年オリンピック時期の感染症対策

来年2020年には、多くの人が日本に訪れます。みずほ総合研究所の試算では2020年の訪日外国人観光客数は3600万人との予想がだされているとのことです。

❍人が動けばウイルスも動く

先日、今年のインフルエンザ対策として公開講座を聴講してきました。

その内容では例年にない流行パターンが今年は見られているということで、流行の傾向パターンが変化してきているということから話は始まりました。お話の中で比喩としてあげられたのが、毎年12月に行われるサウジアラビア・メッカへのハッジ大巡礼です。約200万人の人が移動するという、そして、その人の移動とともにさまざまな感染症へのリスクが上昇することも指摘されているという内容でした。

❍ハッジ大巡礼の10倍以上のリスク

先週1日にマラソン・競歩の札幌への会場変更が決定したと発表されましたが、「何だかなぁ…」というやや反対意見ですが、命を守るということから考えると頷ける。後の祭りですが、始めから札幌開催で準備すれば良かったのにと思います。実際サッカーは札幌競技場でも行われるのだし...

開催都市は関東~東北、札幌となります。オリンピック開催での人の移動は世界規模の移動です。当然それに合わせて、観光を含めた人の大移動が予想されます。経済効果もあるのでしょうが、感染症発症のリスクも上がるということも、頭の片隅に入れておくことが望まれます。

※関連サイト「競技会場マップ

❍オリンピックシーズン中には、呼吸器感染症への対応必須

人が大移動する人数は先に示した大巡礼ハッジの数の10倍以上です。感染症へのリスクはそれ以上でしょう。東京五輪観戦に実際に赴かなくても、人が集まる場所でのリスクが上昇しているということを考え、外出時や帰宅後の予防対策を意識的に行うことが望まれます。

来年夏、オリンピックシーズンにも同様に上記に示した感染予防対策をお勧めいたします。季節が夏なので、開放感とともに油断しがちになりがちですが、暑さは身体にも負荷がかかります。

また、オリンピックの時期になりましたらご案内したいと思います。

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

麻疹、風疹にも注意して欲しい

 

今回はインフルエンザをまとめましたが、麻疹・風疹もまだ感染が報告されています。油断することなく気をつけたい感染症です。

人のくしゃみによる飛沫

2~3m飛散する!!

と言われます。インフルエンザの流行期に電車やバスなどの交通機関を利用する際のマスクは必須です。ご家族に高齢者や小さなお子さん、妊婦さんがいる場合には、ワクチン接種を行い、日常的にマスクはかかせません。高額の機能マスクも売られていますが、安いものを気軽に使い、破棄することのほうが予防効果があるのではないかと考えます。

インフルエンザの流行に限らずに、マスクと手洗いうがいを日常のルーティンとして生活リズムの中に取り入れてしまうことがよいと考えます。

麻疹の情報はこちらからどうぞ。麻疹は飛沫感染よりも空気感染です。そして予防は、ワクチン接種です。そして風疹は飛沫感染とされますので、マスク着用が必須です。風疹の情報はこちらからどうぞ。

❍日常から意識的に予防する習慣を

来年2020年は世界規模で人が移動します。さまざまな国から多くの人たちが日本に訪れることになるのでしょう。そして、日本各地への観光される方も多数となることが期待されています。

そのリスクとして、さまざまな細菌・ウイルスも輸入されることを完全に防ぐことは出来ません。おもてなしの一環として、それらの対策にも他人事ではなく、自分のこととして意識を持つことが大切なのではないでしょうか。どのような感染症でも、自分自身の免疫力を常に意識し、UPしておくことが大切だと思っています。その中でも睡眠をしっかりと確保することは必須です。身体を万全な状態にしておくことです。

麻疹も風疹もそして、インフルエンザも睡眠による健康維持を意識してほしいと長います。今回のインフルエンザの講演の中でも、睡眠不足がインフルエンザワクチン効果に影響がみられるとのお話がありました。睡眠不足はやはり免疫機能に大きく関与しています。

バランスのよい食生活と睡眠を確保して免疫力をUPさせてください。

Pure Medical attitudeDSC_0100

生理検査アティテュード®

Junko katayoshi

※関連ブログ「今、麻疹・はしかの感染報告が増加中です」「今 話題の健康情報、感染急増中「風疹」を知ろう

今日のまとめ

  • インフルエンザは季節性感染症だが人の移動とともに流行期が変化してきた
  • インフルエンザは飛沫感染、予防にはワクチン接種とマスク、手洗いは必須
  • インフルエンザの症状は咳と急激な発症、全身症状、発熱が無いこともある

 

『Pure Medical attitudeからのお知らせ』 

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脳が喜ぶボディメンタルワーク
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11月に開講致します!

シリーズの企画の予定です。

初回は特別価格にて開催致します。

都会の異次元空間

会議室では味わえない木のぬくもり

『Office Pure』での開催です

脳が喜ぶボディメンタルワーク
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パーソナルセッション
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心と身体をトータルでサポートいたします。

知っているようで以外に知らない自分自身

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自己の行動を俯瞰、客観視することにより

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「健診結果」の評価・対策もいたします。年間サポートもぜひ、ご相談ください。

※ブログや、セミナーに関する、ご意見・ご質問などお問合せは、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声をぜひ、お寄せください!楽しみにしております!

『今日の関連・情報サイト』

『Pure Medical attitude』過去のブログ

『関連ブログ』
「変わりたい人へ」
 『乳児の呼吸器感染症』
「知らない自分に出会う」
「バランスをとる」
「動脈硬化」
※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声をぜひお聞かせください!お待ちしております!

Pure Medical attitude 

生理検査アティテュード®

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。

☆アンコモンセラピー「ワンコイン¥500」読書会☆

ヒプノセラピーにご興味ある方、ご参加お待ちしております!

毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催!詳細はイベントサイトより

米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!

催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会です。心理療法にご興味ある方、2019年11月のヘッダーぜひ、ご参加お待ちしております。

次回は、11月15日(金)PM 19時~となります。

お申し込み・ご質問は、下記のイベントサイトまたはメッセージにてお申し込みください。