JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 動脈硬化を加速させる5つの危険因子の3回目は「喫煙」です。これまでの「health attitude blog」でも喫煙は癌の発症原因や多くの疾患原因となることをまとめてきましたが、動脈硬化の促進因子としても血管への影響は深刻な状態をもたらします。今回はタバコの中に含まれる有害物質を身体への影響を中心にまとめていきたいと思います。喫煙は発癌に対しての有害性が確認されています。動脈硬化に対しても、血管に障害を与えるもっとも高い危険リスクと考えられています。
1人でも多くの人の禁煙を決めるきっかけとなって戴ければと思います。
1.動脈硬化の関連因子のトップは「喫煙」
1-1 喫煙によって身体に取り込まれる有害物質の影響
1-2 喫煙と動脈硬化との関係性
1-3 主流煙と副流煙には違いがあります
今日のプラスα
2.受動喫煙の有害性を考えて!「主流煙」と「副流煙」
3.受動喫煙「人の発達段階」における影響
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・視覚化されるPADの治療後の血流改善
1.動脈硬化の関連因子の中でトップ「喫煙」
はじめに...
動脈硬化の促進因子とされる5つの危険因子は下記の5項目です。3回目は「喫煙」です。
《動脈硬化を促す5つの危険因子》
①高血圧 ②脂質異常症
③喫煙 ④肥満 ⑤糖尿病
1.動脈硬化の関連因子の中でトップ「喫煙」
タバコの煙には約5300種類の化学物質、70種類の発癌性物質が含まれているといわれています。
1-1 喫煙によって身体に取り込まれる有害物質の影響
喫煙により
多くの有害物質が体内を流れる
タバコにはさまざまな有害物質が含まれています。その有害物質自分の身体の血液中を流れていくことをイメージしてみてください。血液中を移動しながらやがて体外に排泄はされます。
しかし、その排泄に至るまでの血管がどのような状況にさらされているのでしょうか?
❍タバコに含まれる3大有害物質
タバコに含まれる有害物質を再認識してみてください。
タバコの3大有害物質
『ニコチン』『一酸化炭素』『タール』
<タバコの3大有害物質>
※関連ブログ「がんとどう向き合うか?」
❍タール:ヤニ 発癌性物質
タバコの煙には不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多数含まれ、その成分のうち一酸化炭素やガス状成分を除く、粒子状の成分のことをタール(ヤニ)といいます。
タールにはニコチンをはじめ約70種類の有害物質や発癌性物質が含まれます。このタールに含まれる発癌性物質にはベンゾピレン、芳香族アミン類、タバコ特異的ニトロソアミン類など多くの発癌性物質が約70種類含まれていることが分かっています。
❍一酸化炭素 酸素欠乏・動脈硬化
炭素を含む物質が正常に燃焼すると二酸化炭素:CO2 が発生します。しかし、酸素が不足している状態で燃焼すると、不完全燃焼となり一酸化炭素が発生してしまいます。血液中の一酸化炭素が上昇すると、一酸化炭素中毒となります。
●ヘモグロビンと結合する一酸化炭素
ヘモグロビンは体内で酸素運搬機能を持ちます。
一酸化炭素は酸素よりも200倍以上、ヘモグロビンと結合しやすい性質があります。ヘモグロビンが酸素ではなく、一酸化炭素と結合してしまうために、酸素とヘモグロビンが結合することができなくなります。
その結果、身体に必要な酸素が不足するという状態、血液の酸素運搬能力の低下を招き、組織は酸素欠乏状態となります。
●血管の動脈硬化を促進する赤血球増多
タバコの煙には一酸化炭素が数パーセント含有されています。一酸化炭素とヘモグロビンが結合した一酸化炭素ヘモグロビンの半減期は約3~4時間とされています。ヘビースモーカーの人の体内は慢性的な酸素欠乏状態となります。そして、必要な酸素を確保するために、運搬に必要な赤血球数の増多がみられます。
『赤血球が増えるどうなるでしょうか?』
血管への負荷が増大します。このため一酸化炭素は血管の動脈硬化を促進するともいわれています。
ニコチン・タールなどに目が向きがちですが、実はありふれていても恐ろしい”サイレント・キラー”のようなものは、この一酸化炭素かもしれません。吸気中の一酸化炭素濃度は簡単に測定可能で、喫煙の有無の目安として用いられます。
❍ニコチン:依存性物質
『ニコチンは依存症を引き起こす原因物質』
ニコチンには強い薬物依存性があります。化学物質としてはアルカロイドの一種で中枢神経系に作用し、神経毒性の強い猛毒に分類されています。少量では興奮作用、大量では鎮静作用を示し、ニコチンの代謝物は発癌性が認められています。簡単に禁煙できない理由は、ニコチンの持つ依存性が原因です。
ニコチンはタバコの葉に含まれ、喫煙により肺から急速に吸収され全身に拡がり、間接的に血管収縮作用をもたらします。
●脳の報酬系に作用するニコチンの依存性
中枢神経の報酬系にニコチンが作用することにより心地よさをもたらします。この薬物依存とされる化学反応が、吸わずにはいられない、すなわち中毒症状をもたらします。
●ニコチンの血管収縮性と中毒性
ニコチンには強い血管収縮作用があります。そのため毛細血管を収縮させるために血圧を上昇させる機能はあります。また中毒性があり、あやまって子どもがタバコを食べると致死性のある中毒症状を起こすこともあります。
●ニコチンの分解・代謝産物の有害性
ニコチンには発癌性は認められないとのことですが、分解代謝産物とされるニトロソアミン類は発癌性があるとのことです。
❍アスベスト:石綿
国内では「石綿」とも呼ばれ天然鉱石のことをいいます。繊維が非常細く髪の毛のおよそ1/5,000程度だとのことです。耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れ安価のため建設資材、電気製品、自動車、家庭用品などものに広く利用されていました。しかし、アスベストを吸い込むと20~40年の潜伏期間の後、肺がんや悪性中皮腫の原因としてアスベストの有害性が以前話題になったことをご存じの方もいるのではないでしょうか。アスベストは喫煙との相乗作用でさらに肺癌を発症しやすいということが分かっています。
❍アセトアルデヒド
アセトアルデヒドは発がん性が疑われている物質です。
アセトアルデヒドはエタノールの最初の代謝産物です。エタノールは主として肝臓で酸化されてアセトアルデヒドになり、さらに酢酸へと代謝されます。この代謝代謝産物となるアセトアルデヒドは、フラッシング反応や二日酔いの原因物質となります。
アセトアルデヒドの分解が遅い体質の人は少量の飲酒でフラッシング反応を起こすことや、少量のアルコールで二日酔いも起こすことがあります。
アセトアルデヒドは発がん性があり、種々のアルコール性臓器障害の発生に関与すると考えられています。DNAやタンパク質と結合しやすく、食道がんの原因物質とされています。
<アセトアルデヒドの産生と分解>
●アセトアルデヒドという物質
アルコール飲料には生産過程において、高濃度のアセトアルデヒドが含まれています。その他、口腔内や消化管内ではエタノールから常在細菌により高濃度のアセトアルデヒドが作られます。そのため、高濃度のアセトアルデヒドに暴露されることになります。
アセトアルデヒドは食品添加物として極微量、ヨーグルトなどのフルーツ風味のために用いられます。この場合の使用量は安全基準内、極微量のため発がん性に関与するものではありません。
タバコの煙には高濃度のアセトアルデヒドが含有する
フラッシング反応とは
コップ1杯程度のビールに含まれるアルコールで
顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などの症状を起こす
2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いタイプ
❍カドミウム
カドミウムは亜鉛や水銀などとともに亜鉛族元素のひとつです。日本ではイタイイタイ病の原因とされることでご存知方も多いのではないでしょうか。カドミウムは人体に有害な物質で、発癌性が有り、骨がもろくなることでよく知られています。カドミウムとその化合物は国際がん研究機関によって発癌性物質に分類されます。
❍ダイオキシン:ダイオキシン類
人の身体にとっての有害物質として、ダイオキシンという名称を多くの人がご存知かと思います。
ダイオキシン類は内分泌撹乱物質、環境ホルモン
塩素を含む物質が不完全燃焼することによって副次的に生成される人体にとって有害な物質群をいいます。WHO:世界保健機構では「PCDD:ポリ塩化ジベンゾパラジオキシン」「PCDF:ポリ塩化ジベンゾフラン」「Co-PCB:コプラナーポリ塩化ビフェニル」をダイオキシン類と定義され、これらの物質の総称となります。
『内分泌撹乱物質とは』
環境ホルモン
生体に有害な作用を引き起こす外因性の化学物質
内分泌系ホルモンと同様に微量で身体に影響を及ぼす
※情報サイト「内分泌撹乱物質」Wikipedia
1-2 喫煙と動脈硬化の関係性
喫煙は多種の癌、肺や消化器などの疾患のみならず、動脈硬化性疾患とされる「狭心症」「心筋梗塞」「脳梗塞」「閉塞性動脈硬化症」といったさまざまな疾患を促進させる強力なリスクファクターです。
❍喫煙と動脈硬化
上記に上げた「タバコに含まれる多くの有害物質」は血液とともに全身に汲まなく運ばれてしまいます。その過程で、血管の内膜を刺激し、細胞を老化させてしまうことになります。
密やかに 何の痛みも症状もなく
気づいたとき
深刻な状況となっているのかも知れない
●血管の動脈を促進する赤血球増多
上記に示したように、タバコの煙には一酸化炭素が数パーセント含まれています。一酸化炭素とヘモグロビンが結合した一酸化炭素ヘモグロビンの半減期は約3~4時間とされています。ヘビースモーカーの人の体内は慢性的な酸素欠乏状態となります。そして、酸素を運搬するために赤血球の増多がみられます。
● 動脈硬化と深く関係する喫煙
ニコチンには強い血管収縮作用があります。そのため高血圧をもたらし、喫煙は血管の内側の細胞を老化させていきます。
血管収縮作用・高血圧
● 喫煙は体内の炎症を促進させ、血管を傷つけます
タバコの煙り含まれるに多くの有害物質を上記に示し、具体的な作用をまとめました。
喫煙をすることによりそれらの有害物質が体内に吸収され、循環する血液とともに流れ、有害物質が血管に作用し、炎症を招きます。喫煙をすることで常に体内が炎症状態だということになります。
喫煙される方は健康診断などで「白血球増加」を指摘されたことがあるのではないでしょうか。喫煙すると顕著に「白血球数増加」を示します。通常8,000μlくらいまでの数値が10,000μlを超えてきます。
喫煙により化学物質が血管に「炎症」を起こす
●常に戦闘状態、交感神経の緊張による影響
身体の中が炎症状態ということは、交感神経優位となり、常に身体は戦闘状態ということになります。血管が収縮し、酸素を消費するために、一過性の炭素中毒を生じることになります。慢性的な酸素欠乏状態となり代償作用として、血液を多く産生することになります。
交感神経優位による慢性的酸素欠乏・血球増多
●赤血球増多がもたらす血液ドロドロ
交感神経優位は身体が酸素を常に必要としているために、酸素を運搬する赤血球が増えます。つまり血液が濃くなることになり、ドロドロ状態となり、血小板の粘着性を高めることで粘稠度も高まります。このような複合的な悪影響の結果、血液が固まりやすく血栓を作りやすい状態となります。動脈内腔が狭くなり、その狭小化した血管内をドロドロの血液が流れるわけですから血管が詰まりやすく、血栓形成リスクが上昇し、閉塞を起こしやすい状態となることが理解できるのではないでしょうか。
血栓形成が促進され血管狭小化・閉塞
●喫煙による脂質異常症
喫煙はHDLコレステロールを減少させ、LDLコレステロールを増加させます。すなわち、一酸化炭素によって内皮細胞に損傷が起きるリスクを高め、アテローム動脈硬化によってすでに狭くなっている動脈を収縮させ、組織に供給される血液の量・酸素量をさらに減少させます。
アテローム性動脈硬化を促進する
禁煙しないことにより、末梢動脈疾患、冠動脈疾患、脳卒中などに対して行われた移植動脈グラフトの閉塞などのリスクを下げることが分かっています。
喫煙は動脈硬化による疾患原因の再発も促します。
●喫煙と動脈硬化による死亡リスク
喫煙は動脈硬化を促進させ、喫煙習慣の無い人と比較し、心疾患による死亡リスクは 1.5~4 倍に上昇、さらに脳梗塞による死亡リスクは 2~3 倍になるという報告があります。
そして禁煙することによって、死亡リスクが軽減されるという調べもあきらかになっています。この危険度は、禁煙により低下し始め、約4~5 年で喫煙習慣の無い人と同等レベルまでの下がるということです。
喫煙の身体への影響は動脈硬化をはじめとする心血管疾患の共通の促進因子として酸化ストレスが重要な役割を演じていることが、分子学的メカニズムとして解明され始めました。
心血管疾患共通の促進因子である「酸化ストレス」と喫煙との関連性も明らかになっています。
それでも禁煙しませんか?
❍禁煙の勧め 喫煙を辞めることの効果
『喫煙は百害あって一利なし』
と言われるように、多くの疾患に対して有害なことが分かっています。
だからこそ
『禁煙は疾患原因として予防可能な最良な方法』
❍呼吸器系疾患「慢性閉塞性肺疾患:COPD」
人は酸素がなければ生きられない
人は加齢とともに肺機能も低下します。喫煙はその速度を加速させます。慢性閉塞性肺疾患:COPDということばを聞いたことがあるのではないでしょうか。気管支が慢性的な炎症状態となり、肺気腫を発症し、酸素を取り込むことは困難な状態、慢性呼吸不全、呼吸困難となる疾患です。常に酸素吸入が必要で、酸素ボンベとともに過ごすことになります。COPDの原因としてあげられるのが喫煙です。
COPDにならなくても、喫煙により気管支喘息を悪化させ、肺炎や肺結核などのリスクは上昇します。
※関連ブログ:COPD「自分の健康を意識していますか」
1-3 主流煙と副流煙には違いがあります
主流煙と副流煙
主流煙:タバコを吸う際に、喫煙者が直接吸い込む煙副流煙:タバコの先端の燃焼部分から立ち上る煙
❍タバコの煙、粒子成分とガス成分
フィルターを通った煙は粒子成分とガス成分とに分けられます。
粒子成分には、上記でまとめたニコチンやタールが含まれます。
ガス成分には一酸化炭素・一酸化窒素・アンモニア・ホルムアルデヒドなどの刺激性物質、タバコ特異的ニトロソアミン類やベンゼンなどの発癌性物質、その他毒性な物質が多数含まれています。
❍主流煙と副流煙の違い
燃焼温度の違いによって、主流煙と副流煙との組成には若干の違いがあるとのことです。
『副流煙の有害性』
主流煙の有害物質+多くの有害物質
副流煙に含まれる化学物質は主流煙に含まれる成分とほぼ同じものが含まれますが、さらに多くの有害物質を含むことがわかっています。
●1本のタバコから
30~40%が主流煙となり、50~60%が副流煙の発生源となりといわれています。
一般的には、主流煙を吸い込む喫煙者の方が有害性が高く、副流煙は空気空気中で希釈されるために受動喫煙者の方が有害性が低いと考えられています。
しかし閉鎖空間ではどうでしょうか?
副流煙の曝露量が多くなることはいうまでもありません。受動喫煙の健康への影響は喫煙者が吸う環境によって大きく変化します。家の中で子どものいる場所での喫煙は避けて欲しいと願います。
2.受動喫煙、侮れない副流煙の身体への影響
主流煙と副流煙とでは、副流煙の方が有害性が高いのです。
喫煙者だけの問題ではない
❍受動喫煙を考えて欲しい
喫煙者に対して健常に大きな影響があることは当然ですが、副流煙による「受動喫煙」の問題も見過ごすことができません。
タバコの煙を吸わされる「受動喫煙者」にも健康被害を与えていることを考えて欲しいということお伝え致します。受動喫煙の有害性、その影響により血圧上昇、心臓病、脳卒中、癌の発症なども報告されています。
❍喫煙者の呼気にも含まれる有害物質
副流煙のみの有害性のみならず、喫煙者の吐き出す呼気、煙にもニコチンやタールはもちろんのこと、多くの有害物質が含まれています。本人の意思に関わらず、有害物質を吸わされているということになります。
ヘビースモーカーの夫をもつ女性(非喫煙者)は
肺がんのリスクは1.28倍
虚血性心疾患のリスクは1.3倍
脳卒中のリスクは1.24倍
さらに、肺癌、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患については、健康影響は深刻だとされ、受動喫煙との関連が確実と判定されている死亡例が多く報告されています。
乳児突然死症候群(SIDS)
両親がともに喫煙する場合タバコが第一の危険因子と考えられています。
喫煙しない場合の約4.7倍もSIDSの発症率とのことです。
※情報サイト e-ヘルスネット 乳幼児突然死症候群(SIDS)
3.受動喫煙「人の発達段階」における影響
受動喫煙の影響をもう少し詳しくまとめていきましょう。
喫煙は妊娠から胎児の成長過程、誕生後も乳幼児期から小児期そして思春期、成人へと成長する「人間の発達過程」また「子孫を再生産するプロセス」においてもさまざまな影響を及ぼしますます。
❍妊娠出産などへの影響
女性の喫煙はさまざまな影響を及ぼします。本人が吸わなくても妊娠中の母体が副流煙にさらされ、受動喫煙によっても胎児に影響が及ぶことがあきらかとなっています。妊婦本人の喫煙はもちろんのこと、その周囲の人の喫煙による副流煙の影響よって低体重児や早産のリスクが上昇することが分かっています。
●妊娠前
喫煙により不妊症のリスクが上昇し、妊娠しにくくなります。
●妊娠から出産まで
妊娠後も早期破水、前置胎盤、胎盤異常、早産や妊娠期間の短縮、胎児の成長制限など低出生体重の原因となります。
●出産後
出生後は上記に上げた、乳児突然死症候群(SIDS)を引き起こす可能性があります。
❍若い女性へのメッセージ「禁煙のすすめ」
将来、子どもの出産を考えるのならば
喫煙習慣のある女性が、もし子どもが欲しいと思っているのならば、禁煙は絶対的条件だと思ったほうが良いといえます。
●人の発達段階:妊娠から出産~成長というのプロセスでのリスク
- 重大な問題として、妊孕性の低下、すなわち妊娠する能力の低下
- 妊娠できても早期破水・前置胎盤・胎盤異常の原因
- 早産や妊娠期間の短縮
- 胎児の成長が制限、低出生体重の可能性が増加
- その他、子宮外妊娠、自然流産、口蓋裂などが指摘されている
- 妊娠中の喫煙が乳児期の肺機能が低下する原因として指摘
このような妊娠そのものへの影響以外にも、妊婦の喫煙による胎児への影響から乳児期、小児期から思春期など、ヒトの発達段階への影響も検討されています。
出生後の乳児期においては、乳児突然死症候群(SIDS: Sudden Infant Death Syndrome)の原因となることが挙げられています。また、となります。
❍子どもへの影響
受動喫煙は子どもの呼吸器疾患、中耳炎、乳幼児突然死症候群を引き起こすことが確実に指摘されています。さらに因果関係が示唆されている疾患としてあげられてるものとして、喘息の発症とその重症化、呼吸機能低下、中耳の疾患、虫歯、咳・痰・喘鳴・息切れなどの症状の原因とされます。
下部気道の疾患に関しても可能性が検討されています。小児期や思春期における喫煙の影響は肺の成長が障害される原因と考えられています。思春期末期や成人早期での喫煙の影響は、肺機能低下が早く始まるということが分かっています。
※情報サイト「喫煙による健康影響」e-ヘルスネット
生理検査アティテュード®からのメッセージ
視覚化されるPADの治療後の血流改善
改善された状態を超音波で実感出来た!
「超音波検査士」として嬉しい瞬間です
超音波検査では、さまざまな疾患に対して経過をみることがあります。
以前、この「生理検査アティテュード®からのメッセージ」でも脂肪肝の改善を視覚的に見ることが嬉しいと感じる瞬間だとお伝えしたことがあります。
先日の超音波検査で、ブログでまとめた末梢動脈疾患:PADの方の下肢動脈エコーの術後の検査に立ち会うことが出来ました。手術を受けられた方の痛みなどもヒアリングをさせて戴きながら検査を勧めていきます。
超音波では実際の動脈の血管の状態、狭窄・閉塞などの有無、さらに血流を測定し、血流の波形パターンの分析、血流速などを前回値と比較検討していきます。PADの場合、ABI検査で数値として確認できますが、超音波検査のような視覚的な印象はあまりありません。
❍超音波検査(エコー)の醍醐味
エコーでは実際に血管の状態を視覚化して見ることができます。血管を取り出して切開しなくても、その状態が見れるのです。エコーを開発した人はほんとうにすごいといつも思うことなのですが、さらに血流速やパルスパターンとしても改善が見れるということが、脂肪肝の改善以上に私にはすごく嬉しく感じられました。
狭窄していた血管にグラフトが挿入され、血流確保が確保されることによって下肢の痛み(間欠跛行)が消失し、楽に歩けるようになったとのことです。
❍痛み無く歩けることを実感して欲しい、そしてリスクを削除
歩くことが辛かった、そのときの痛みを忘れないで欲しいと願います。
治療によって血流が再開されても、1つでも危険因子を取り除いていくことを願います。また同じ状況に陥ることがあるからです。痛み無く歩けるようになるための行われた代償があったということを覚えていて欲しい。
改善を実感できることが嬉しい反面、再狭窄は悲しいものです。
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®
Junko katayoshi
今日のまとめ
- タバコの煙には約5300種類の化学物質、70種類の発癌性物質が含まれている
- タバコの3大有害物質『ニコチン』『一酸化炭素』『タール』
- 喫煙は動脈硬化を促進する最大危険因子、そして依存性がある
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※ブログや、セミナーに関する、ご意見・ご質問などお問合せは、こちらからお気軽にどうぞ
みなさまのお声をぜひ、お寄せください!楽しみにしております!
情報引用・その他情報関連サイト
- 「喫煙 / 有害物質」「受動喫煙 – 他人の喫煙の影響」e-ヘルスネット
- 「イタイイタイ病」「内分泌撹乱物質」Wikipedia
- 動脈硬化の病気を防ぐガイドブック 日本動脈硬化学会
Pure Medical attitude 過去のブログ
『関連ブログ』
- 気になる健康情報 §2 がんとどう向き合うか? 2018.5.16
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- 健康を考える §1 自分の健康を意識していますか 2017.5.29
- 肝疾患 §4 肝臓にやさしい生活のすすめ 2019.4.11
- 血管の危機「動脈硬化」§1 動脈硬化を正しく理解 2019.5.6
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- §6 睡眠時に呼吸がとまる睡眠呼吸障害 2019.5/30
- §7 良質な睡眠を確保しませんか 2019.6.3
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代表 かたよし純子 Junchan♪ ※自己紹介はこちらから
臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得
今日も最後までありがとうございました。
☆アンコモンセラピー「ワンコイン¥500」読書会☆
ヒプノセラピーにご興味ある方、ご参加お待ちしております!
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米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!
催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会です。心理療法にご興味ある方、ぜひ、ご参加お待ちしております。
次回は、本日9月6日(金)PM 19時~となります。イベントサイト、メッセージにてご連絡ください。
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