JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 暑い日が続きますが「眼」元気ですか?この季節、強い紫外線から眼を守ることも大切、人生100年といわれる時代、視覚を失うと生活の質は著明に低下します。眼の健康にも意識を向けて欲しいと考えます。老化は誰にでも生じ、そのスピードを遅くするか?に意識を向けることも必要だと考えます。先月30日の厚労省の発表で、2018年の日本人の平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳ともに過去最高を更新しています。人生最後の時までしっかりと「明瞭な視覚」をと思っています。今回は眼の疾患で以前まとめたブログを中心に、再編成してまとめていきます

 

1.加齢による視力障害「加齢黄斑変性」理解への3ステップ

1-1 国内でも増加傾向の「加齢黄斑変性」とは

1-2 「加齢黄斑変性症」の原因となる網膜の中心部、黄斑とは?

1-3 「加齢黄斑変性症」の種類と原因

今日のプラスα

2.「加齢黄斑変性」の症状

3.加齢黄斑変性症の治療

生理検査アティテュード®からメッセージ

~超音波検査士からのメッセージ~
超音波操作は、知覚認知行動を意識する

 

1.加齢による視力障害「加齢黄斑変性」理解への3ステップ

先月末、7月30日の厚生労働省の発表で、

日本人の平均寿命 2018年

 

女性 87.32歳 ・ 男性 81.25歳

ともに過去最高を更新❢

さて、この数字を受けて何を考えますか?

「人生100歳」と言われる時代、100歳はともかく、平均寿命まで元気でいたいと多くの人が思うのではないでしょうか。

視覚を失う

ということをちょっとイメージしてみてください…

自分の「見える・視覚」を意識して欲しい

そして「眼の健康」も考えて欲しい、知って欲しい…

それが、今回のテーマです。

1-1 失明につながる眼の病気、国内でも増加傾向の「加齢黄斑変性」

今回は「視覚・眼の健康」加齢が原因とされる「加齢黄斑変性」にフォーカスいたします。6月末に「加齢黄斑変性」の最新治療方法を聞く機会がありました。その内容を中心に、以前投稿したブログを再編集いたします。

❍最近よく聞けど「加齢黄斑変性症」とは?

人は誰でも、意識してもしなくても、歳を重ねていきます。そして、ふと気づくと自分の身体に生じてきた加齢現象にさまざまな感情を持つこともあるのではないでしょうか。歳を重ねると身体にもさまざまな加齢現象が現れ、いろいろな疾患を発症することがあります。

最近増えてきた言われる「加齢黄斑変性症」も、日本人の高齢に伴い耳にするようになった疾患の中の1つです。

●あまり馴染みがない?けれども、「加齢黄斑変性症」は増加しています!

加齢黄斑変性症はその呼び方そのまま「加齢」により「黄斑(おうはん)」が「変性」する疾患です。眼の視覚機能を保つ網膜の中心となる黄斑部が加齢性の変化を生じることにより、見たいところが見えにくくなる疾患です。そして、「失明につながる疾患」だということを理解して欲しいと考えます。

「白内障」もしくは最近注意喚起がうながされる「緑内障」などは聞いたことあるけど、加齢黄斑変性症という疾患は、あまり馴染みのない病名なのかもしれません。

●「加齢黄斑変性症」は先進国では失明原因第1位

主要先進国では成人の失明原因の第1位とされ、けっして珍しくない眼の病気です。欧米では多くて、では日本人は大丈夫?比較的少ない?と考えられていましたが高齢化と生活様式の変化により、近年増加傾向となり、日本での滲出性加齢黄斑変性症は、推定70万人ともいわれているそうです。失明原因の第4位となっています。50歳以上の人の約1.3%、高齢になるほど多くみられます。

比較的最近まであまり治療法がなかった疾患でしたが、先日参加の機会を得た医療講座では、近年いくつかの治療法が新たに開発され、視力の維持や改善が得られるようになってきたとのことです。喫煙との関連性が非常に関与するとされ、増加の原因となる高齢化、食生活の変化などが大きく影響しているとのことです。かんたい

眼の構造・黄斑部(中心窩)

 

1-2 「加齢黄斑変性症」の原因となる網膜の中心部、黄斑とは?

加齢黄斑変性症は、「黄斑」の加齢性変化による障害が原因で視力障害を引き起こす疾患です。

❍視覚情報の伝達に関連する視神経

人の視覚情報の認識の仕方は、眼に入ってきた光情報を網膜が受け取ります。光刺激は電気信号に変換され、視神経を介して脳に伝えられ、視覚として情報が得られることになります。

黄斑とは、眼球内部の網膜の中心部で黄色を呈した部分をいいます。

❍物を見る時の中心となる網膜「黄斑」の機能とは

黄斑は、視神経が密集する場所です。

●黄斑と視細胞黄斑

物を見る時に、瞳孔、水晶体、硝子体を通過し、眼球内に入ってきた光を網膜上に結像させますが、その網膜の中心が「黄斑」となります。

黄斑は、直径1.5~2mm程度の小さな部分です。黄斑にはキサントフィルという黄色の色素が豊富にあるために黄色をしていることからこの名称ととなります。

この黄斑の中心を「中心窩」といいます。見ている固視点(物体の中心部分)からの光を受け取る部分となる重要な場所となります。この中心窩は、視細胞が最もきめ細かく配置され、視野のなかで最も解像度がよい部分となります。

❍視細胞と黄斑 錐体と桿体

物を見るために光の受光器として感光性機能を持つ、視細胞があります。網膜にはこの視細胞が多数集合した状態となります。視細胞には、桿体細胞と錐体細胞との2種類があります。

〔錐体細胞〕 色彩を感じ取る
  • 色彩を敏感に感じ取る機能を持つ
  • 赤色光、緑色光、青色光の3種類の異なる波長に最も高い感度を示す
〔桿体細胞〕 明暗を感じ取る
  • 明暗だけを感じる
  • 暗い場所でのわずかな光にも反応する
  • 色の認識は出来ない
  • 桿体細胞は、中心窩には存在しない細胞

錐体は色を桿体は光を感じるという2種類で光を受け取っています。色の鮮やかさは錐体細胞で情報を受け取り、暗闇でのわずかな光で物の輪郭を認識できるのは桿体の機能ということです。視神経機能の詳しいまとめは、過去のブログでご確認下さい。

●黄斑は「視覚」の中心、集中している錐体

黄斑には色を感じる錐体細胞が密集し、この黄斑で良い視力が得ることができます。そして、その周囲では十分な視力が得られないとされます。黄斑の重要性が理解されたでしょうか。非常に小さな部分となりますが、この黄斑が障害されることで、視野が著しく低下することがあります。

網膜の下層は、網膜色素上皮、さらにその下に脈絡膜があります。脈絡膜は、血管が豊富な組織で、網膜が正常に機能するためにはこの下層の機能が保たれていることが大切です。

※関連ブログ「視覚をになう、眼の構造と視力低下

 

1-3 「加齢黄斑変性症」の種類と原因 ~新生血管を知ろう~

❍加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性は、黄斑の障害によって引き起こされます。欧米と比較し、国内では少ないとされていましたが、高齢化や生活様式の変化に伴い、近年著しく増加傾向で失明原因にもなる疾患とされています。加齢とともに、網膜色素上皮の下層に老廃物が蓄積することによる、直接的、間接的な黄斑の障害だといわれています。

年齢を重ねるとともに視細胞の下層にある「網膜色素上皮」の下に老廃物が蓄積してきます。それにより直接あるいは間接的に黄斑部が障害される疾患が加齢黄斑変性症です。

❍加齢黄斑変性を引き起こす「新生血管」

加齢黄斑変性は、滲出型と萎縮型との2種類に大別され、それぞれ原因が異なります。滲出型と萎縮型を比較すると、滲出型の方が進行が早く、視力障害も重症なことが多いとされます。

加齢黄斑変性症のタイプは、新生血管の有無で分類されます。

異常な血管「新生血管」とは?

既存の血管から分岐して新しく作られる血管

非常にもろく、出血しやすい

胎児の成長過程、創傷の治癒過程などでよく形成がみられる血管

この新生血管は、正常の網膜には見られない異常血管です。網膜機能としての重要な部分「黄斑」にこの新生血管が生じることによって障害が引き起こされます。新生血管はすぐに壊れてしまうような非常にもろく、出血しやすい血管です。

❍加齢黄斑変性症の2つのタイプ

〔滲出型:ウエット型〕
  • 新生血管が生じるタイプ
  • 網膜に浮腫や出血を生じる
  • 早期から症状が出現し、急激に視力が低下する
  • 失明する人の大半が滲出型
  • 日本人に多くみられるタイプ

滲出型は、眼の網膜は10層構造からなりますが、その網膜下層に、異常な血管となる脈絡膜の新生血管ができることにより発症します。

●異常な血管が原因となる、滲出性加齢黄斑変性症

日本で増えている滲出型加齢黄斑変性症は、正常の網膜には存在しない異常な血管とされる「新生血管」が、脈絡膜から網膜色素上皮の下あるいは、網膜と網膜色素上皮の間に侵入して網膜側に増殖して網膜が障害されます。

新生血管は非常に脆く、血液成分を漏出して出血をしやすいという特徴があります。この血管から滲出した液体が網膜浮腫などを引き起こすために、網膜下に液体が貯留してしまいます。その結果、黄斑組織に障害が引き起こされ視覚障害を引き起こすとされています。網膜が正しく働かなくなり視力が低下します。血管が破れると出血となり網膜を障害します。

 

加齢黄斑変性 滲出型

<滲出性加齢黄斑変性症>

●滲出性加齢黄斑変性症の特徴

萎縮型よりも進行が早く、新生血管の成長とともに、その部分からの出血や滲出物によって、視力低下や物がゆがんで見えるという症状の変視症、中央の視野が欠けるなどの症状が悪化していきます。

新生血管は一定の時期で増殖活動hが停止されます。しかしながら、すでに黄斑の網膜組織は破壊されているために、永続的に高度の視力障害(矯正視力で0.1以下)が生じた状態となっています。

近年この疾患に対して、有効性の高い治療法が報告されています。

〔萎縮型:ドライ型〕
  • 黄斑が萎縮する
  • 進行が遅く、視力の低下はゆっくり
  • 欧米人に多く見られるが、日本人には少ない

萎縮型は、黄斑の網膜色素上皮の加齢による萎縮が原因とされるタイプです。

網膜色素上皮とその下層のブルッフ膜の間に老廃物がたまることにより網膜の萎縮が起こるとされています。網膜色素上皮が徐々に萎縮していくために網膜が障害されます。比較的ゆっくりと症状が進行するために、徐々に視力が低下していき、急激な視力低下は見られないとされます。

萎縮部分が拡大し、中心窩にかかると視力障害が進行することがあります。しかしながら、萎縮型から滲出型へ変化することもあるとのことです。そのため定期的に通院することは必須です。

❍加齢黄斑変性症の原因リスク

加齢、高血圧、肥満、喫煙、高脂肪食、太陽光、遺伝などのリスクがあげられています。

加齢黄斑変性には遺伝的要素があると言われていますが、その遺伝子はまだ不明とのこと、そのリスクは低いようです。遺伝的に発症しやすい体質の人が、さらに発症リスクとなる環境下で長年生活することによって誘発されると考えられているようです。

その環境要因としてあげられる危険因子には、喫煙、太陽光による酸化ストレス、食生活の偏りなどです。

 

加齢黄斑変性症の原因

 

❍加齢黄斑変性の予防のために

トップにあげられるのが「喫煙」です。

●禁煙は必須

日常生活の中で、危険因子をできる限り避けることです。喫煙は確実な危険因子とされ禁煙は必須です。喫煙によって酸化ストレスを抑制する物質が抑えられてしまいます。

●紫外線予防

太陽光のなかの青色光が視細胞を酸化しさせ、黄斑の老化に関係しているということがわかっています。太陽の光はできるだけ避けるように、とくにこの夏場のシーズンは紫外線が強い季節です。屋外では帽子とサングラスは必須です。

●食生活

予防効果のある食品には、ビタミンA、C、Eなどの抗酸化ビタミン、βカロチン、ルティンなどのカロテノイド、亜鉛などの抗酸化ミネラル、ω-3多価不飽和脂肪酸などがあげられます。肉よりも、魚中心の食生活とし、緑黄色野菜の摂取が良いようです。これらを多く含む食品をとるようにしましょう。

滲出型の加齢黄斑変性の場合は、新生血管の拡大を抑制、視力の維持、改善への対応が行われます。見え方が気になるようでしたら、早めに眼科受診をお勧め致します

黄斑に、滲出型の前段階所見がある場合は、大量の抗酸化ビタミン、抗酸化ミネラルからなるサプリメントが滲出型の発病予防に有用だったというデータもあるようです。必ず主治医に相談の上、使用することをお勧めいたします。

加齢黄斑変性は、両眼に発症することが多い病気です。片眼の滲出型の場合や、両眼に加齢黄斑変性の前段階所見のある時は、必ず禁煙することが望まれます。

 

2.加齢黄斑変性の見え方:症状

どちらのタイプにしても、次のような症状がみられたら早めに眼科受診を行ってください。

❍黄斑の変化による症状

黄斑の変化によって生じる症状は、

  • 視野が歪んで見える
  • 視野の中心が暗くなる、欠損する
  • 視力が低下するなど

このような「ものが見難くなる」などの症状です。

●色覚の異常・消失:コントラストが低下する

加齢黄斑変性症は、黄斑の障害です。上記でまとめたように黄斑に色覚に関与する「錐体細胞」が多く存在します。症状の進行に伴い、もののコントラストが低下していき、色の判別ができなくなり・色覚が消失します。加齢黄斑変性は、失明を引き起こす重篤な疾患です。

●変視症:視界がゆがんでしまう

変視症とは、物がゆがんで見える状態をいいます。網膜のゆがみによる表出する症状です。黄斑の障害のために、中心部分がゆがんで見えますが、周辺の網膜は正常なために、周囲は正しく見えることになります。

●中心暗点:見たい中心が暗くて見えない、部分的に暗く見える

黄斑の障害により、中心部分が見えなくなる状態、中心暗点が発症し、物が見えにくくなります。

●視力低下

中心暗点などの影響により、徐々に視力低下が進行し、そのまま放置すると視力が0.1以下となります。網膜に出血が起きると急激に著明な視力低下が起きることがあるとされます。

 

加齢黄斑変性症の見え方

<加齢黄斑変性症の見え方>

 

◯加齢黄斑変性の検査

加齢黄斑変性の診断には、一般的な視力検査とさらに、アムスラー検査、眼底検査、造影検査、光干渉断層像検査などがおこなわれます。

  • 視力検査       :視力低下の検出
  • アムスラー検査    :方眼紙状の格子を見て歪みを調べる、変視症の検出
  • 眼底検査       :網膜の状態や、新生血管の有無
    • 細隙灯顕微鏡:眼底に細く強い光をあて、網膜を部分拡大して観察する。
    • 眼底写真撮影:眼底カメラによりカラー写真を撮影、散瞳薬使用と自然散瞳と2種類ある
    • OCT (光干渉断層計):網膜の断面を見る非侵襲的検査、網膜や新生血管などの血流状態を立体的に把握できる。
    • 蛍光眼底造影検査:蛍光色素を含む造影剤を静注して、眼底撮影を行い網膜の状態を観察する

❍アムスラー検査をしてみましょう

アムスラーチャートで日常的に簡単に見え方のチェックができます。家の中でも片眼でみることで気づくことがあります。下記にサイト検索で見つけた「バイエル薬品・参天製薬による、網膜疾患(目の病気)のサイトをリンクさせて戴きます。ぜひチェックしてみてください。

簡単チェック バイエル薬品株式会社 参天製薬株式会社 

アムスラーチャート

<アムスラーチャート>

 

3. 加齢黄斑変性症の治療と受診のお勧め

先日の講座の中で紹介された方法をあげて起きたいと思います。

❍加齢黄斑変性症の治療

  • 抗血管新生薬療法   :新生血管の成長を活性化させる物質の働きを薬物で抑える
  • 光線力学的療法(PDT):新生血管を退縮させる
  • レーザー       :新生血管を焼く
  • 手術         :新生血管を取り除く

今、注目され効果が期待されているのが抗VEGF療法とのことです。

〔抗血管新生薬療法〕抗VEGF療法
  • 抗血管新生薬を眼に注射する治療法
  • 血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の働きを阻害することで、新生血管を抑制する
  • 視力の維持や改善が期待できる
  • 複数回の治療が必要となる

浮腫が軽減される効果が期待できるとされています。外来通院で治療が可能とのことで、抗VEGF抗体を硝子体内に微量注入する治療を複数回行うとのことです。

血管内皮増殖因子

VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor)

脈絡膜の血管内皮細胞を活性化させ、

新生血管の成長を活性化させる増殖因子

・血管内皮細胞増殖因子(VEGF)とは

VEGFは血管内皮細胞の増殖を始め、血管新生過程の促進、血管透過性の亢進作用を有するとのことです。そのため、血管新生が重要な役割とされている各種疾患との関連が推定されている。糖尿病性網膜症にみられる異常血管新生、関節リウマチの炎症巣などの治療にも注目されている薬剤とのことです。

❍一番見たいところが見えなくなる

加齢黄斑変性の症状は、視野の中央がよく見えない、ゆがむ、暗く見えるなどです。

人の視界は両目で補われているために、片側の眼に症状が出現して今も、気づくことが遅れることもあります。

加齢黄斑変性は放置すると徐々に、タイプによっては急速に視力が低下してしまうこともあります。通常は真ん中以外の視野は保たれ、全く見えなくなるような状態、光を失ってしまうことはまれだとされています。しかし、見たいところが見えない、読みたい文字が読めないという、日常生活の中ではすごく不便な状態となり、ストレスとなることはいうまでもありません。

●日本人に多い「滲出性加齢黄斑変性症」に良い治療法

今回は「眼の健康」「見え方」を意識して欲しいという思いでまとめました。治療方法には個人差があります。受診し、眼科専門医をすることが一番大切です。

加齢黄斑変性症を発症しても、日本人に増えているとされている滲出性タイプの治療法には治療効果が期待できる方法あるとされています。

自分の「視覚」に異変を感じたら、早めに眼科を受診してください。

 

生理検査アティテュード®からメッセージ

~超音波検査士からのメッセージ~

超音波操作は、知覚認知行動を意識する

 

『動体視力』『フォーカス』

先日、腹部エコーを行っている技師さんに画像を出しながら質問をされました。

技師「これは?」 

私 「フォーカスして見てみて」

すると、「ズーム」拡大してプローブを動かし始めたので、画面が大きく動き確認しにくく…(・・;)

❍フォーカスという意味

超音波診断の原則の中に「多方向から同様に描出される」というこがあります。フォーカスの意味が判らなかったのか?と私は思ったのです。

その部分を注視して、よく観察をしてみてという意味で「フォーカス・集中」

検索してみると、フォーカス:焦点

焦点という意味を持つ

ビジネス・医療・PC・カメラなど様々な領域で使われる多義語

とあります。まさしくその意味で「意識の焦点」を合わせて観て下さい、という意味で伝えたのです。

前置きが長くなりましたが…

❍超音波検査のときの知覚認知行動力

フォーカスの出来事は先週のことで、私の伝え方も悪かったのでしょう。被検者さんを目の前にした会話、そしてスキルUPも目的でしたの、ことば少なく伝わるようにと思ってのことでした。

どのように得られる画像を認知していますか?

これは、超音波検査を行っている技師さんたちへの質問です。超音波検査を行う時にどのように「今、この瞬間のリアルな内蔵情報」をどのように認知しているのかということにつながります。

US診断を行う時にどのように視覚を使っているのか?とうい意味です。

❍今日の椎体と杆体からの連想 ~エコー画像は杆体の世界~

網膜の黄斑から周囲に離れるにしたがい、より明瞭な視覚情報が伝えられる錐体細胞は少なくなっていきます。そして桿体細胞が多くなります。杆体細胞は、暗がりでもわずかな明るさの変化を広い範囲で感じることができるということをお伝えしました。いわば「白黒」の認識、USの世界です。

動体視力とは、動いている物体を識別する能力のことをいいますが、形の詳細はわからなくても「何かが動いた」ことを知覚することもできる能力です。

●杆体から錐体への連携プレーの向上へ

スキャニングしながら「今なにかあった」という知覚認知能力、US画面を見慣れている技師が無意識で用いているスクリーニング能力です。「何か」が有ったことを察知した、その「何か」に意識を向け、観察モードに視野を切り替えて診断していく能力です。

杆体細胞でキャッチした視覚情報を黄斑部分に集中する錐体細胞で詳細に形や色彩を認識していく。無意識レベルで人はこの連携を脳への情報を介して視細胞間で行っているのです。

動くものを対象として、意識を向ける行動、知覚認知行動としての「眼球運動反射」を促すことこの視細胞間の連携をより的確に向上させることを意識して行うこともUSスキルUPとなるのではないでしょうか。

心の眼でUS画面をというよりも、動体視力を向上させてと伝えた方がきっとわかるのでしょう(^^)反省!

Pure Medical attitudeDSC_0641

生理検査アティテュード®

 

Junko katayoshi

 

今日のまとめ

  • 加齢黄斑変性は、網膜の視覚を司る「黄斑の加齢」によって生じる
  • 加齢黄斑変性には、滲出型と萎縮型があり、日本ではほとんどが滲出型
  • 加齢黄斑変性の症状は視野がゆがむ、中心が暗くなる、欠損する、視力低下など
  • 日常での早期発見が最も大切

 

 

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情報引用・その他関連サイト

  • 日本眼科学会
  • 加齢黄斑変性 公益社団法人 日本眼科医会
  • アムスラーチャート」バイエル薬品・参天製薬 網膜疾患のサイト
  • 加齢黄斑変性の診断と治療 横浜市大市民公開講座 資料
    • 横浜市立大学附属市民総合医療センター 視覚再生外科 井上 麻衣子先生

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