JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 先週から「眼の健康」をまとめています。初回「加齢黄斑変性」2回目「緑内障」そして今日はその3回目「白内障」です。白内障も過去のブログでまとめています。その再掲となりますが、ちょっと視点を変えてまとめていきたいと思います。ここ数日猛暑となっていますが、強い紫外線は緑内障や白内障の原因にもなります。外出時には紫外線予防にも配慮することをお勧めいたします。白内障は加齢とともに誰にでも起こり得る疾患です。その進行をいかに抑えるかが自分の「視覚」を守るかということにつながると思います。

 

1.「白内障があります」ということの意味

1-1 「白内障とは」レンズ(水晶体)が濁った状態

1-2 「白内障の症状」水晶体が濁った状態、白内障の見え方

1-3 「白内障の原因」水晶体はどうして濁るのか

今日のプラスα

2.白内障と言われたその時からの対応

3.健康寿命の延伸のための『眼の健康』

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・医療行為の説明で不安になる時 ~患者家族としての経験~

 

1.「白内障があります」ということの意味

眼科にかかって医師に「白内障があります」「白内障が出ています」というようなことばをかけられたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

1-1 「白内障とは」レンズ(水晶体)が濁った状態

白内障は眼のレンズ機能をもつ「水晶体」の病気です。

❍眼の構造の再確認

はじめに...

白内障とは

水晶体が濁ることによって透明ではなくなった状態

眼が見えにくくなる病気

●眼のレンズの役割をしている「水晶体」の役割目の構造・水晶体

人が眼で見ている像は、どのようにして認知されているのかということ以前のブログでまとめています。

眼の機能「ものを見る・結像する」という役割は、カメラによく例えられます。眼の構造の中でカメラのレンズ機能に相当するはたらきをしている部分が「水晶体」です。

水晶体はやわらかなタンパク質で出来ている、厚さ 約 4mm、直径 約 9mmの弾性をもつ、ほとんど無色透明の両凸レンズです。

そして、眼に入ってきた光を屈折させることで、網膜に結像させています。網膜は、0.2~0.3mmほど、カメラでいうとフィルムに相当します。水晶体と網膜の間はゼリー状の透明な硝子体で満たされています。

❍白内障は水晶体が濁る病気

正常な水晶体は透明で眼に入ってきた光を屈折し、網膜にしっかりとピントを合わせる機能をもっています。しかし、このレンズが濁ってしまったらどうなるますか。カメラのレンズがくもるとピントを合わせることが出来ないのではないでしょうか。

角膜、水晶体を通った光が網膜面で結像した情報が視神経に送られ、脳が「視覚情報」として認識しています。水晶体が濁ってくることによって、かすんで見えるようになります。白内障とは、水晶体が包まれている水晶体嚢という透明の薄い膜の中で水晶体上皮細胞が増殖することによって水晶体が重く厚くなっていきます。

●加齢により誰にでも生じる症状

白内障はさまざまな原因によって水晶体が濁る疾患ですが、加齢がおもな原因だとされています。その他にステロイドなど薬剤によるもの、アトピー性皮膚炎に伴うもの、眼の疾患に併発するものなどさまざまな原因があげられます。

※関連ブログ「視覚をになう、眼の構造と視力低下

❍水晶体の重要な役割を再認識しよう

水晶体の透明性を維持し、これらの眼の機能を維持していくこと、眼を守ることは健康的な生活を維持するためにも重要です。

水晶体はカメラの凸レンズに相当します。眼に入ってした光を屈折させるはたらきがあり、網膜上に画像として結像させるために、ピント調節をしています。

●レンズとしての水晶体の結像の機能
  • レンズ機能(屈折)     :ピントを合わせる機能
  • オートフォーカス機能(調節):1度ピントを合わせることにより、遠近のピントを合わせることができる
  • 有害光の除去        :紫外線などの有害な光から網膜を守る
  • 網膜の保護         :眼の前半分と網膜とを隔てることで有害成分の交通を妨げる作用
●見る対象物の距離に合わせて変化水晶体の調節機能

水晶体はその形状を変化させて、見るものに合わせています。近くを見るときは水晶体が分厚くなり、逆に遠くを見るときは水晶体は薄くなります。

水晶体は凸レンズです。厚みを大きくすることによって屈折率も大きくなり、近距離で焦点を結むことができます。逆に薄くすることによって屈折率は小さくなりますので焦点も遠くに結像することになります。

このように厚みを変えていろいろなところにピントを合わせて、世界を映し出すのが私たちヒトの目の水晶体なのです。

❍水晶体の年齢による変化

人は、丸い形状で強い屈折率の水晶体を持つ状態で生まれてきます。しかし20歳を過ぎる頃から加齢にしたがい水晶体の柔軟性が低下し、ピントを合わせる調節力が弱くなってきます。

水晶体は加齢とともに透明に近い水晶体が灰白色に変色することによって生じる眼の病気です。誰でも高齢化によって生じる疾患です。

水晶体の機能

<水晶体の機能>

 

1-2 「白内障の症状」水晶体が濁った状態、白内障の見え方

水晶体の機能が理解できればどのような症状が生じるかは想像できると思います。

❍白内障の症状とは?

白内障の症状は、目がぼやける、かすむというものが代表的です。この他にも明るいところでまぶしく感じる、メガネの度数が合わなくなった、細かいものが見えない、ものが だぶって見えるなどの症状が出ることもあります。

《白内障の代表的な症状》
  • 全体に視界がかすむ
  • 眼の疲労感
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いとき、明るいときの見え方が異なる

白内障の診断は自覚症状のみ判断できません。他の眼の疾患が原因となっている場合もあります。そのため、見え方に違和感がある場合は、眼科受診をお勧めいたします。

❍白内障の症状の特徴

白内障が進行すると視力の低下として感じられます。そしてそれ以外にも様々な症状が出現します。

●視力の低下が矯正できない

白内障による視力の低下は、メガネでは矯正できません。白内障は眼の中のレンズの濁りによって生じています。そのため、眼の外側からメガネで矯正しようとしても視力を改善させることはできません。

●ものが黄色く見える

加齢によって進行する白内障の場合、水晶体の中心が黄色くなってきます。そのため全体的にものが黄色く見えることがあります。さらにものがかすむ、まぶしさ(羞明)を感じることがあります。弱い光でもまぶしく感じるようになります。

●ものがダブって見える

その他、特徴的な症状として、複視があげられます。ものがダブって見えるという症状です。道路中央のセンターラインが2重に見えるというような症状となります。

水晶体が濁り始めると、水晶体で光が散乱してしまいこのような症状が生じます。視力低下、かすみ、まぶしさ(羞明)、ダブってみえる(複視)黄色く見える などの症状がある場合は、白内障の可能性がありますので眼科受診してください。

❍症状や発症部位によって異なる自覚症状

白内障は最終的には、視野の白濁だとされています。白内障の発生原因によって、症状の出現の仕方や、進行の速度には個人差があります。現在では濁ってしまった水晶体を元に戻すことはできないとされています。

水晶体の濁りの程度やその障害の位置によって見え方はさまざまです。辺縁が濁る場合では、見え方にあまり影響はないようですが、水晶体の中央が濁ると見え方が悪くなることや、かすんで見えるなどピントが合わないというような症状がみられます。

個人の日常生活にあわせて、さまざまな対応方法をありますので、専門医に相談することによって判断していくことが大切です。

上記でまとめた、水晶体の働きとなる透明性と機能性を保つことが健康寿命の延伸には欠かせません。

白内障のおもな症状

<白内障のおもな症状>

 

1-3 「白内障の原因」水晶体はどうして濁るのか

白内障の原因、水晶体が濁る原因としてもっとも多いのが加齢だとされています。

❍水晶体が濁る原因

水晶体はレンズの機能となる重要な役割をもちます。水晶体を包む、水晶体嚢の中には細胞が規則正しく配列している状態を維持することにより透明な状態を保っていることができます。

●水晶体の成分

水晶体の成分は、タンパク質と水分です。タンパク質は長年の紫外線暴露や、加齢によりさまざまな影響を受け続けています。経年変化として、タンパク質はだんだんと白濁していきます。その結果、水晶体全体が濁る状態となり、視力低下を招くことになります。

❍最も多い「加齢性白内障」

白内障はさまざまな原因で起こりますが、最も多いのが「加齢性白内障」です。

個人差がありますが、誰でも経年変化によって水晶体が濁ってきます。加齢性白内障は一種の老化現象となりますので加齢黄斑変性と同様に、高齢者ほど多く発症するとされています。一般的に老人性白内障と呼ばれて、主に皮質の混濁(皮質白内障)や核の硬化(核白内障)などが進行していきます。

凸レンズとされる水晶体は、透明な薄い膜とされる水晶体嚢で包まれています。その膜部分にある水晶体上皮細胞の増殖が加齢性の変化によって、重く、厚く変化していきます。

●一般的な加齢白内障

最も多くみられるのが老人性白内障と呼ばれている加齢性白内障です。老視と同様にエイジングとなるために、誰にでも起こる水晶体の白濁です。そのため、年齢が高い人ほど多く発症するとされています。80歳代では、大部分の人に白内障があるとされている疾患です。主に皮質が混濁する皮質白内障や核が硬化する核白内障が進行するとされています。

❍白内障の分類

白内障は濁っている状態によって分類されています。水晶体の混濁はいくつかの部位で発生することあり、その部位によって皮質白内障、核白内障、後嚢下白内障、前嚢下白内障などに分けられています。:

  • 皮質白内障:水晶体の皮質、外側の部分から濁る、加齢白内障の中で最も多いタイプ
    • 通常、中心視野には干渉しない
  • 核白内障  :水晶体の中心にあるの核からの濁り
    • 最も、早急な手術が必要とされる白内障
  • 後嚢下白内障:水晶体後嚢の下
  • 前嚢下白内障:前方(瞳孔側)の嚢を前嚢

瞳孔の大きさで、光が水晶体を通過する面積が変わります。光が通過しない部分が混濁している場合では、自覚症状はほとんどありません。散瞳剤を使用しての眼底検査で、水晶体を観察すると早い人では40歳代くらいから白内障症状が見られることもあるとされます。80歳代の人では大部分人に白内障がみられるとのことです。

❍外傷・全身疾患・眼の疾患など他の原因による白内障

外傷やアトピーなどの合併症として引込される白内障があります。それぞれ、外傷性白内障、アトピー性白内障と呼ばれています。眼の疾患(ぶどう膜炎など)による白内障を併発白内障、薬剤によるものを薬剤性白内障とします。

水晶体が混濁し始めると、光が散乱してしまうため、かすんで見えることや、複視、羞明などの症状が出現、進行すれば視力が低下し、眼鏡でも矯正できない状態となります。

●先天性疾患による白内障(乳児白内障)

先天性の白内障の原因としてあげられるのが、染色体異常、代謝性疾患(ガラクトース血症など)、そして子宮内感染症としてよく言われているのが母体の風疹の感染です。昨年から風疹の流行が懸念されています。以前の再掲を下記にまとめます。

『先天性風疹症候群』

先天性風疹症候群の大症状

「先天性心疾患」「難聴」「白内障」

先天性心疾患と白内障は、

妊娠初期3 カ月以内に母体の風疹感染よって、

胎児に発症する白内障

※参考サイト「先天性風疹症候群」国立感染症研究所

❍おもな白内障の種類と原因のまとめ

  • 加齢性白内障:加齢変化
  • 全身疾患に合併する白内障:アトピー性皮膚炎、糖尿病 など
  • 乳児白内障 :風疹、トキソプラズマ、サイトメガロウイルスなど胎内感染
  • 外傷性白内障:眼のケガ など
  • 併発白内障 :ブドウ膜炎 など
  • 放射線被曝 :原爆、レントゲンなど
  • 薬剤性   :ステロイド、クロルプロマジン、縮瞳薬(塩酸ピロカルピン)

加齢が原因の場合、黄白色・茶褐色に濁りますが、若い人の場合には白色に濁るとされています。

50歳代で約40%、60歳代で約70%、70歳代で90%、80歳代では、ほぼ100%白内障になるとも言われています。現段階では、白内障の完全予防する方法はまだ無いとされています。

●若年者の白内障発症原因

若年性白内障の原因としては、アトピー性皮膚炎、打撲などの外傷、糖尿病などの疾患の合併症としてあげられます。

●白内障発症のリスク因子

白内障を進行させる要因としてあげられているのが、喫煙、紫外線暴露、放射線暴露、疾患に治療として使用するステロイド、痛風治療薬、向精神薬などが白内障を進行させることがあるようです。

白内障のおもな原因

<白内障の原因>

 

2.白内障と言われたその時からの対応

水晶体の濁りは元に戻ることはありません。

❍白内障への対応

初期の白内障では、点眼薬で進行を遅らせることもできるようですが、元に戻ることはありません。白内障の進行に対しては手術の検討が勧められます。

混濁した水晶体を取り除き、眼内レンズを挿入する手術が一般的に行われます。近年では比較的簡単に日帰り手術として行われています。

❍白内障を放置することによるリスクとは

白内障を放置すると、確実に眼圧が上がるとされています。眼圧が高くなることで、前回まとめた緑内障を引き起こす可能性も生じます。緑内障は視野が狭くなり、失明原因の1位となっている疾患だということは、前回お伝えしています。緑内障のリスクを未然に防ぐためにも、白内障を疑う症状が見られたら、早めに眼科受診することが大切です。

その他のリスク因子をまとめておきましょう。

代表的なリスクファクターとなる「紫外線」「放射線」「ステロイド薬」「糖尿病」を下記にまとめておきます。

❍紫外線予防は必須

白内障のリスクファクターとして、まずあげられるのが紫外線です。

紫外線の有害性は、「health attitude blog」でも何度も取り上げています。紫外線は多くの女性が気になる日焼け、シミ、シワを始め、皮膚がんの原因になることが知られています。

紫外線は眼にもさまざまな影響を与えます。白内障も紫外線によって、発症させる誘引となり、症状を進行させる原因となることが知られています。紫外線の強い熱帯、亜熱帯地域の在住者や、屋外労働者、屋外スポーツなどで戸外での活動時間が長い場合は、白内障のリスク上昇となるために紫外線対策が必要となります。

●眼の紫外線予防

眼の紫外線対策としては、コンタクトやサングラスが効果があるとされます。紫外線をカットする機能を持つものを最近多く売られています。眼とサングラスレンズとの隙間が狭いものが効果があります。隙間から侵入する紫外線も効果的にカットしたほうが良いようです。帽子のみでは紫外線予防は不十分のため、サングラスや紫外線予防レンズのメガネを併用使用することが効果的です。

❍放射線被爆

水晶体は放射線の影響を受けやすく、被爆量が多くなると白内障を発症します。短期間に大量の放射線被曝を受けた際に発症リスクが上昇します。原爆被爆者では白内障発症する人が多く、チェルノブイリ原発事故後には、多くの白内障の発症が見られます。比較的低い被ばく量でも10年以上を経過した時点では、白内障を発症する割合が高いとのことです。

❍ステロイド剤の使用

白内障の原因となるステロイド剤は、内服薬と吸入薬です。ステロイド剤での白内障は、発症すると進行が早いとされています。数ヶ月~1年程度で手術適応となるほど進行が早く、視力が低下することが特徴ステロイド剤による白内障の特徴とだとされます。この白内障は、後嚢下白内障として発症します。後嚢部(眼の奥に近い部分)中央に皿状の濁りができるのが特徴とされます。

ステロイドは緑内障の原因にもなります。そのためステロイド剤使用の場合には、眼科の定期的受診が大切です。

❍糖尿病

糖尿病がある場合、白内障発症のリスクは5倍とのことです。60歳以下の場合、特に影響が大きく女性は男性に比べ白内障になりやすいことがわかっています。血糖コントロール悪化によって白内障が急激に進行することもあります。糖尿病の内服治療を始めて5年以上経過した場合の白内障発症リスクは、約3倍とのことです。

糖尿病の場合は、白内障の発症よりも、糖尿病性網膜症の方が深刻な問題です。糖尿病性網膜症は失明に直結する目の疾患です。その他、糖尿病の合併症は深刻なものがあります。

※関連ブログ「症状を自覚する前に知って欲しい合併症

今回あげたリスク因子「紫外線」「放射線」「ステロイド薬」「糖尿病」以外にもさまざまな要因があり、眼はひとつの「視覚」という認知機能を担う感覚器官・システムです。他の眼の疾患も関係していることはいうまでもありません。

そして、最も大きな要因は「加齢」です。多かれ少なかれ加齢によって、人の身体は変化していくということを受け容れ、付き合っていくための柔軟な心を持つことだと私は考えます。

自分の身体の変化を受け容れ、維持するためにできることをして欲しい。

3.健康寿命の延伸のための『眼の健康』

白内障の原因となる、水晶体の濁りは、薬物などの治療で透明に戻すことはできません。白内障に対してどのような治療が一般的に行われているのでしょうか。

❍白内障の治療方法

白内障はどんなに症状が進行しても「手遅れということはない」と記されていました。

しかし、他の疾患を併発する可能性は否定できない、そのためその方のライフサイクルや症状、進行の程度に合わせて、治療を行うとあります。眼の症状が気になり始めたら眼科受診が必要とされます。

●日常生活に支障がない場合、

白内障の進行を抑えることが目的の点眼が勧められます。

ごく軽度の視力の低下、眼のかすみなどが生じていても、日常生活に差し支えのない程度の症状、初期の段階では点眼薬で進行を抑えることは可能だとのことです。その場合でも、水晶体の濁りは戻らない、症状が改善されるというようなことはありません。

●日常生活に支障が出てきたら

白内障の症状が進行し、支障が生じてきた場合外科的手術が勧められます。

一般的に濁った水晶体を取り除き、人工水晶体とされる眼内レンズを挿入します。この人工の眼内レンズにはピント調節機能はありません。そのため、手術後も視力調節のためのメガネ使用などの視力矯正が必要となります。

❍症状や状態によって異なる治療方法

挿入するレンズの種類や選び方の基準も個々に異なります。担当の医師とよく相談して決めていくことが必要です。比較的簡単に行われている手術ですが、症状やその他の眼の疾患や、その他の慢性疾患も関係します。特に糖尿病などによる網膜症の有無など上記でお伝えしたように注意を要することもあります。

❍「目の健康」大切なのは、生活の質の向上

平均寿命の話から今回のテーマをあげています。超高齢化社会とされる日本ですが、健康寿命の延伸がひとつの目標となってもいます。平均寿命が伸びても、健康寿命も伸びなければ本末転倒のように私は思います。

寝たきり状態で生きていても、生きてることの意味を私はきっと感じられないと思っています。

自分の足で歩き、さまざまな世界を自分の目で見る、そしてそこからさまざまな地球の感性を受け取ることがいわば生きるということだと思っています。人の笑顔を見て、その表情から心の機微を感じたい。

ぜひ、眼が見えないということをイメージしてみてください。

生活がどのように変わってしまうのか...

※情報サイト「公益社団法人 日本白内障屈折矯正手術学会」「 日本眼科学会

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Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・医療行為の説明で不安になる時

~患者家族としての経験~

過去のブログ、白内障のことを書いた中で、私の母のことを書いています。

母は、両眼の白内障の手術を受けています。私が勤務していた総合病院に受診し、いっしょに医師の説明を聞いています。説明を受けた母は不安になり手術を1度キャンセルしています。

❍不安になるインフォームド・コンセント

私の記憶をたどるといろいろと説明の中では、リスクも当然説明されますので、そのときの心理状態によって、医師の説明の仕方、ことばの選び方など、さまざまな要因によって、受け取る側の不安感のレベルは大きく左右されます。

❍患者家族としての客観的視点から

自分が病院にかかるときの説明もさることながら、家族の立場で聞くさまざまな説明は、比較的客観的に聞き判断することができます。そして、その説明をする側、受け入れる側との双方の関係性を、敢えて第三者的な意識で、観察しながら聴くということをこの数年間、さまざまな場面で体験することが出来ました。

同じ説明を受けても、そのまま受け容れられる人と不安になってしまう人と、承ける側の反応もさまざまです。説明側の医師には、聞く側の心模様・心情の機微をキャッチできればと思うことがよくあります。相手が理解できているかどうかをです。ありがちなのは専門用語を専門用語と意識しないで使っている場合です。私自身もよく使ってしまい反省すべきことです。

「そんなこと当たり前でしょ」というような態度で説明を終えているということもよくあります。とくに大病院にありがちなのではないでしょうか。

「聞き返したら申し訳ない...」

患者としての立場では、よくわからないけど「はい、はい」と言っている場合もよくあります。聞き返したら悪い、質問なんて出来ない、そんな感情です。

そのような状況は、告知された場合に多くあるようです。告知されたことでやはり頭の中は「空白」状態になっていることが少なくないようです。

告知の後に、術前検査に見えた方が以前ポロッと言われたことがあります。

「何を言われたのかよく覚えていない」

というこです。そんなときは、見守り、寄り添うしかありません。

❍不安が勝ったリスク説明

話を戻すと、母は白内障の手術説明を聞き、一度キャンセルしています。眼の疾患の場合は、直接的に命には関わりません。手術のリスクに関するの説明を聞き、見にくい状態の不便さと、手術を受けることへの不安感とを比べた時に、不安感が勝ったのです。もっと若い時、おそらく60代だったか、下肢静脈瘤の手術もキャンセルしたことがありました。

さまざまな検査や処置は、100%確実ということはありません。検査や処置は、直接的には命に関わらなくても身体にとってはかなりのストレス行為となります。さらに不安がある場合は、心理的ストレスにもつながり、自律神経に作用しますので、免疫力の低下も招くことになるのではないでしょうか。

❍プラスのイメージを持つこと

母は、眼の見づらさに不便さが増し、「思い切って手術するよ」と言って片眼だけ受けると言いました。その後、安心できたのか「もっと早くやればよかった」と言い、片側も続けて受けています。

さまざまな行動に対して、自分が選択したことに対して良いイメージを常に持つことが大切だと私は思っています。さまざまな侵襲的な検査には、多少なりともリスクが生じます。人間の行うことは100%ということがないため、数パーセントでもマイナス因子となる「リスク」が生じ、必ずその部分も説明しなければならないことになっています。

そして、そのことばに安心できるか?相手を信頼できるか?という関係性の上に成り立っているのではないでしょうか。企業では「信頼取引」となるのでしょう。医療では、生命にも関わる「信頼」が求められます。

❍インフォームド・コンセントの意味

インフォームド・コンセントとは何なのでしょうか。検査や手術説明が書かれた文書を読み上げ、その文書に署名捺印をもらうことではないと私は考えます。

人の命の大切さを考えると、ひとり、ひとりの説明仕方、ことばの選び方が異なるのはあたりまえだと思っています。同じ説明を行っても理解して戴ける方と、そうでない方が実際によくいらっしゃいます。そんなときには、使うことば変えて説明を繰り返します。説明する相手が理解できて、初めて「説明・インフォームド・コンセント」が成されたとできるのだと私は考えます。

臨床検査技師であっても検査説明をきちんとすることが必須です。

検査説明とは、検査を受ける対象者が理解できることば行うこと、それが前提となると私は思っています。

白内障

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード

Junko katayoshi

 

今日のまとめ

  • 白内障は水晶体の濁りが原因
  • 加齢が最大のリスク因子、誰でも濁る水晶体
  • 治療は症状に合わせて、ひとりずつ異なることがあたりまえ

 

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