今日も、Health attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です。運動に影響すると思われる外的要因の2回目として、今日は暑熱環境以外の外的要因を中心にまとめていきます。その主なものとして、「寒冷環境」「高地環境」「水中環境」の3つの環境を取り上げます。思っている以上に身体にどのような負荷がかかっているのか、ということを知るきっかけになって戴けたらと思います。私自身がはるか昔の記憶につながりました。運動は、作業記憶として残っていると思うからです。「運動」への再トライするきっかけにつながるのかも知れません。

 

1.さまざまな環境要因と運動の関係性

1-1 寒冷環境 低温環境、寒い季節に運動するときは

1-2 高地環境 低圧・低酸素状態への理解と運動効果

1-3 水中環境 水の特性を知ろう

今日のプラスα

2.高圧環境での運動

3.水中の運動で得られる効果

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・水泳からの想起、そして連鎖

 

1.さまざまな環境要因と運動の関係性

前回の暑熱環境以外の外的要因として、温度、圧力、水中 この3つの環境の特性と運動効果をまとめていきましょう。思っている以上に、身近な環境だと思うかも知れません。

1-1 寒冷環境 低温環境、寒い季節に運動するときは

寒冷環境では、前回まとめた暑熱環境とは逆に、深部体温の保持が重要とされます。

○寒冷環境での体温保持

体温調節は、手足の冷えや震え、衣類の着用、行動性の体温調節反応により行われています。そして、産熱と放散のバランスにより温度調節されています。寒冷環境では、放熱される状況が産熱を上回ると、体温が低下します。その結果運動を制限することになる。

寒さの環境下では、皮膚血管を収縮させることにより、皮膚血流量の減少を促し、皮膚温の低下がおこりますが、この反応により、体内からの熱の放散を減少させています。

そして、この皮膚血流量の低下のみで体温を維持できない場合に、身体での熱産生が重要となり、骨格筋が震えることにより、熱を産生させ増加するようになります。

※関連ブログ「熱中症対策のための体温調節機能の理解

●震え以外の熱産生

寒冷環境への馴化がおこることにより、ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)が作用し、脂肪が燃焼し熱が産生されます。この熱産生を非ふるえ熱産生といい、代謝量が亢進します。

【ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)】

 ・交感神経の情報伝達に関与する神経伝達物質で、副腎髄質から分泌されるホルモン

●寒冷環境での深部体温

寒冷環境における運動では、運動によって産生される熱を効率よく放熱できるため、過度の深部体温の上昇は見られません。

さらに寒冷環境では放熱させる必要がないために、皮膚血流量の増加が抑制されるます。そのため静脈帰還血液量が増大します。そのため、心臓における1回拍出量の増加や心拍数が減少します。これらの理由から、気温が5~10℃前後の環境下では、効率的に運動を行うことが可能となります。

●寒冷環境での筋温の低下

寒冷環境では、筋温が低下します。筋の粘性抵抗を高めること、体温の低下に伴いヘモグロビンの酸素運搬能力が低下するために骨格筋への十分な酸素運搬ができなくなります。その結果、最大酸素摂取量や運動パフォーマンスの低下、さらにはスポーツ障害など引き起こす可能性もあることを知っておくことも必要となります。

さらに寒冷環境での放熱を防ぐための身体の生体反応として、運動初期の段階では、末梢血管が収縮しています。そのため、血圧の上昇を招く可能性があり、心蔵血管系の負荷が大きくなるということに対して理解し、注意する必要性があるということも知っておいて欲しいことです。

○冬の運動の効果

冬に骨格筋量を増やすための筋力トレーニングを行い、エネルギー消費量の高い身体活動や運動を行うことによって、基礎代謝上げることが出来ます。つまり、エネルギー消費しやすい身体をつくるためには効果的であるといえます。

●基礎代謝の違い

一般的に、基礎代謝(安静時に必要な最低限のエネルギー)は夏に低く、冬に高いとされています。人の消費エネルギーは、骨格筋に占めるエネルギー消費がもっとも大きく、骨格筋量が多い人は、当然基礎代謝も多くなります。そして、毎日の生活活動の強度が高い人ほど、1日のエネルギー消費量が大きくなります。言い換えると、こまめによく動く人の方が、エネルギー消費しやすいといえます。

※関連ブログ「身体の原動力 エネルギー発生栄養学

●エネルギー消費からみた寒冷環での運動効果

冬の寒冷環境では、末梢血管が収縮しますので、当然、血流が低下しやすくなります。そのため、筋肉でのエネルギー消費も低下します。この状況で運動を行うことにより、血行が促進されますので、エネルギー消費しやすい身体っつくりのために効果が上がります。

運動不足になりがちな冬の季節、寒くて室内にこもりがちになるのですが、冬の運動は、運動不足解消、肥満解消にはとても良い効果が期待できるのです。もし、脂肪燃焼させたいと思っているのなら、冬に季節は、脂肪摂取量を少なめにして、運動を行うことで基礎代謝を高めることが出来るとされています。

○寒冷環境で行う運動の注意点

●急激な温度変化による血圧上昇

冬は、外気温が低いために、体温の発散を防ぐために、血管が収縮しています。そのため血圧が上昇しやすいことをお伝えしました。血圧の上昇は、心臓への負荷が上がります。温かい部屋から、外気にさらされると急激な血圧の上昇が起こります。この血圧の急激な変化は、心臓の血管(冠動脈)の過剰な収縮を招きます。心筋梗塞の原因となることも指摘されています。急激な温度変化には注意が必要です。このことは、日常生活の中でも同様です。

●寒さによる筋肉の収縮

寒い時期、肩こりを感じるように、寒さによって筋肉も収縮し、硬くなり柔軟性が低下しています。暖かい環境と比較し、筋肉や靭帯、腱などの損傷を起こしやすくなります。冬の運動は、気温変動の少ない室内で運動を行うことも良い方法です。朝晩の冷え込む時間帯での運動を避け、比較的温かい日中の時間帯を選ぶことも必要に応じて選択することをお勧めいたします。運動前の準備運動を行うことで、ウォームアップしてから身体を温めて筋肉の柔軟性を高めてから運動することが大切です。

●寒冷環境での脱水にも注意

冬は夏よりも、空気が乾燥していることが多くなります。発汗などに気づかずに、身体から水分が失われやすくなっていることが少なくありません。夏と異なるために、水分摂取を忘れがちなりやすいために注意が必要です。寒い環境でも身体の水分は失われていることが多く、こまめに水分補給をすることが大切です。特に高齢者、高血圧など疾患がある場合には、脱水を起こしやすくなるために注意が必要です。

●発汗で身体を冷やさない工夫

寒冷環境で運動を行った際に、汗で湿った着衣をそのままにしておくと、身体の熱を奪われてしまい、身体を冷やす原因となります。こまめに汗を拭くことなど汗対策も必要となります。

○寒冷環境での運動の服装

寒い環境への配慮として、熱を奪われやすい環境のため、身体の体温調節に気をつける必要があります。血管が収縮するための血圧が上昇し、心血管疾患に気をつける必要があります。運動することで、徐々に身体が温まってきます。体温調節がこまめにしやすい薄手のものを何枚か重ねて着用することをお勧めします。

インナーに吸汗速乾素材を選ぶこともお勧めです。汗をかいても乾きやすいために身体を冷やすリスクが軽減されます。風を通しにくい素材のウインドブレーカーや、帽子、手袋、タイツ、レッグウォーマー、ネックウォーマーなどの小物をうまく利用することが勧められます。

ウインドブレーカーのような風を通しにくいはおりものを着用し、帽子、手袋、靴下、タイツ、レッグウォーマー、ネックウォーマーなどの小物を活用して防寒対策を行いましょう。

このようなことから、寒冷環境下では保湿性の高い衣類の着用やウォームアップを十分に行うことなどの対策重要となります。

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1-2 高地環境 低圧・低酸素状態への理解と運動効果

高地環境とは、高度の上昇に伴い大気圧が低下、同時に酸素分圧も低下、低圧・低酸素状態が高い状態の環境となります。

○高地環境での運動能力への影響

高地では、平地と比較し、低酸素状態となります。低酸素状態とは、酸素濃度が低い状態のため、この環境下では、身体に対して酸素運搬能力や運動能力に大きく影響する状態となります。

●低酸素状態への理解

低酸素環境とされる高地環境では、運動を制限する因子にもなります。高度の上昇に伴い最大酸素摂取量は、急激に減少していきます。特に1,500m以上の高地から1,000m上昇するごとに、最大酸素摂取量は約10%低下するとされています。この高度の上昇に伴い、低酸素による動脈血酸素飽和度の減少が原因とされ、最大酸素摂取量が低下するとされています。

高地環境での動脈血酸素飽和度(SpO2)が低下するということは、最大酸素摂取量が低下しますので、当然最大運動能力へ影響を与えます。これは、運動時のみならず、日常生活での身体活動の際には、呼吸や循環機能に対して大きな影響を与えるリスクとなります。

異なる高地環境での運動中の心拍数や分時換気量は、平地と比べて高度が高くなるにつれて増大する。

動脈血酸素飽和度(SpO2)

 ・動脈の赤血球中のヘモグロビンが酸素と結合している割合、パーセンテージで示される

○高地トレーニングで得られる効果

つまり、高地トレーニングとは、この高地環境の特性とされる、低酸素、低圧の条件下でトレーニングすることをいいます。赤血球数が増加し、酸素摂取能力や供給能力が増大し、有酸素エネルギー代謝能の増大が期待できます。

●高地環境で行われる持久性トレーニング

持久性トレーニングには、筋肉中のミオグロビン量を増やします。ミオグロビンは、酸素を貯蔵する役割があり、さらに筋肉中のミトコンドリア数を増やす効果があると考えられています。

○高地環境での運動効果

この高地で持久性トレーニングをすることにより、大気環境の効果とトレーニング効果双方の相乗効果が得られるとされています。その結果、有酸素的運動能力を高めることができるということで、最大酸素摂取能力が高まり、全身持久力が増大するといわれています。

生理的適応として考えられていることは、低酸素状態のために、刺激された腎臓からエリスロポエチン(EPO)が分泌されます。さらに、赤血球数、ヘモグロビン濃度の増加、赤血球内での酸素解離曲線の右傾化、毛細血管網の発達、ミトコンドリアの増加、酸化系酵素活性の上昇、ミオグロビンの増加などによる酸素運搬能力や利用能力が高まることによる効果と考えられています。

近年、無酸素運動能力の向上、筋力・筋パワーの改善にも高地トレーニングは効果が期待されているとのことです。

○高地トレーニングの問題点

トレーニング効果を損ねる可能性としてあげられるものは、水分量の減少です。水分を損失することで血液の粘性が高まります。その結果血漿量が減少し、心拍出量が低下します。さらに高山病を発症することにより、トレーニング効果を失ってしまうこともあります。

現在では、高地に滞在しながら低地でトレーニングを行うLiving High,Training Lowという高地トレーニング方が提唱され、さらに常圧の低酸素室を開発し、平地にある低酸素室に居住しトレーニングすることが提案されています。

実際の運用には、個人差もあり慎重な対応が求められるのが現状のようです。

高山病とは

高地で酸素が欠乏することによって引き起こされる疾患

症状には、頭痛、疲労、イライラなど

重症化すると息切れ、錯乱、昏睡などが出現

 

1-3 水中環境:水の特性を知ろう

水中での運動、水泳が健康に良いということも聞くことがあるのではないでしょうか。水中の運動は、当然大気中の運動とは異なります。その水中環境の特性を中心にまとめていきたいと思います。

○水のもつ物理的な特性

水泳は、陸上とは異なり水の中で行う運動です。そして、その水には物理的な特性が4つ「水圧」「浮力」「抵抗」「水温」があります。

① 水の特性「水圧」

水中では空気中と異なり、高い水圧が常にかかっています。

水圧は、物体がどんな方向を向いていても、物体に垂直に作用しています。通常は、空気中の圧力を基準(1.0)として、圧力の大きさを表示します。水中での圧力は、深さに比例し、水深1mごとに0.1気圧ずつ増していきます。例えば、水中に身体を浸すと胸を押さえつけらえるような圧迫感や、さらに深く潜ると耳が痛くなることがあります。これらはすべての水圧による影響です。

② 水の特性「浮力」

水中では身体にかかる重力とは反対方向に浮力が働きます。水中で身体が軽くなったように感じることがあるのは、この浮力によります。

物体が水に浮くかどうかは、物体の重さ(重力)と、物体が水中から押しのけた水の量の重さ(浮力)を比べたときの差によるとされます。浮力の方が大きければ物体は浮きます。流体の中で静止している物体は、それが押しのけた流体の重さだけ軽くなる、すなわち浮力を受けるという原理。

アルキメデスの原理

浮力は、物体が水中に押しのけられた水の量の重さに等しい力を受ける

アルキメデスが発見した物理学の法則

「流体中の物体は、その物体が押しのけている流体の重さ(重量)と同じ大きさで上向きの浮力を受ける」

※関連サイト「アルキメデスの原理」コトバンク

③ 水の特性「抵抗」

水の密度は、空気と比べると800倍だといわれます。この水と空気の密度の違いによって、水中と陸上では運動する際の物理的な条件が異なることになります。

そのため水中には、3つの抵抗「形状抵抗」「摩擦抵抗」「造波抵抗」があるとされています。

〔形状抵抗〕

形状抵抗とは、泳ぐ時に進行方向とは反対向きに生じる水の抵抗のことを言います。この形状抵抗は、3つの対向の中で最も大きく作用する抵抗となります。

泳ぐ速度が早くなると、身体に受ける水の速度も大きくなりますので、水の抵抗も大きくなります。その大きさは、速度の2乗に比例します、そのため、2倍速く泳ぐと、2×2で4倍、3倍速く泳ぐと3×3で9倍に水の抵抗を受けることになります。

そのため、より速く泳ぐためには、推進力を発揮させるために直接関与しない、頭や体幹をできるだけ水平位に保つようにすることで、水に当たる面積を最小にすることで抵抗を小さくすることが必要となります。さらに抵抗に負けないための強い筋力が必要となります。

水の抵抗:形状抵抗

〔摩擦抵抗〕

摩擦抵抗は、上記でお伝えしたように体表面と水の摩擦によって生じます。水の流れの速さや乱れの程度、体表面の粗さなどが関係し、摩擦抵抗は変化します。

この摩擦抵抗を少しでも小さくするために、水着に用いられる素材などは、水の抵抗を最小限に押さえる繊維が開発されています。

〔造波抵抗〕

造波抵抗とは、水と身体がぶつかることで発生する波によって生じる抵抗です。水が流線型を描くように泳ぐことで最小限に抑えられますので、速く泳ぐためのスキルが求められます。

クロールで泳ぐときなど、造波抵抗を最小限となるような息継ぎを身につけることで速く泳ぐ事に繋がります。

④ 水の特性「水温」

水と空気では、熱伝導率に大きな違いがあります。熱伝導率とは、物質内を熱が伝わる度合いとされますが、水は空気に比べて約25倍も速く、熱を伝えます。そのため、水中での運動は、空気中よりも温度に対する影響が大きいということになります。

●水泳と水温との関係性

通常公共のプールの水温は、28~32℃程度となります。この温度は、体温よりも低めの水温となります。その理由は、水泳など水中での運動により熱の産生が高まるためです。国際競技用のプールの水温はさらに低い温度で設定されているとのことです。高い強度の運動が行われるという前提のため、身体からの熱産生が大量だということから水温が低めに設定されています。通常25~27℃くらいがもっとも記録が出やすい水温とのことです。

●水温が低すぎると

水温が低くなりすぎると、身体から熱が奪われてしまい、そのため低体温を起こす危険性が生じます。特に子どもや高齢者の場合は注意が必要となります。一般成人と比較し、高齢者は熱産生力が低く、子どもは熱の消失が早いため、低体温を起こしやすいというリスクがあります。そのため、原則、プールの水温は、22℃以上の状態に設定する必要があります。

このようにわずかな水温の違いによって、水の熱伝導率に特性によって、思っている以上に温度差が身体に影響を与えるということになります。目的となる運動に適した水温を設定することが必要となります。

 

水の4つの特性

<水の4つの特性>

○水中環境での運動と生理応答

もう少し水温の影響をまとめておきたいと思います。特性のところでお伝えしたように、熱伝導率が高い水中では、通常、体温よりも低い温度の水に入っている分けですから、それだけで身体から熱放散が起こります。すなわち、体温が奪われる状態となります。

水温が低下するに従い、人の直腸温は低下します。そして、水温が24℃以下の場合、直腸温は急激に低下するとされています。さらに、水泳など水中での運動を行うことにより、身体を動かすことによる対流が生じ、それによって熱放散が生じます。そのため、安静時よりも熱損失が大きくなると考えられます。

○水圧による身体への影響

水中のことをさらに付け加えると、水位によっても水圧は変化します。

水位が高いほど水圧が高くなり、下肢や腹部の静脈が圧迫されて、静脈帰還血液量が増大します。そのため、1回の心拍出量が増加するために、心拍数が減少することになります。

そして、水中では、水圧の影響により、静脈に戻る血液量が増加します。その他にも陸上と比較すると、重力がかからないこと、身体が横向きの姿勢となることにより、心臓への負荷が小さくなります。さらに、寒冷刺激により体温の上昇が低く抑えられることから、陸上と比較すると、同じエネルギー需要量の運動が、水中では低い心拍数で行うことができるということになります。

水中で運動を行うときの心拍数、酸素摂取量および換気量などは水温による影響を受けます。25℃以下では低値となりますが、30℃の高い水温では、酸素摂取量と心拍数の関係は大気中での運動と同等となると考えられます。

 

2.高圧環境での運動

上記でまとめた水中でおこなう運動の中には、高い水圧のかかるものもあります。

○高い水圧下での運動

水中の運動には、水泳や水中歩行の他に、顔を水に浸した状態で行う運動としてフィン、マスク、シュノーケルなどを使用して行いますが、水圧のかかる高圧環境下での運動・スポーツとしてあげられるのが潜水やスキューバダイビングとなります。

●身体にかかる水圧とは

海洋などの水面の上では、1気圧となりますが、水中においては自然の高圧環境で、水深10mごとに水圧が1気圧ずつ増加します。水深30mでは、4気圧の圧力により肺の体積は、水面 0m の1/4に圧縮されることになります。

一般的に潜水はおよそ30秒~1分くらいです。この潜水中に動脈血の二酸化炭素分圧が上昇し、酸素分圧が低下しますので、息苦しさを感じて呼吸するために、水面まで上昇してくることになります。

○水圧による影響

水圧が上昇することにより、肺胞内の圧力が上がります。そのためより多くに気体が血液中に溶け込んでいくことになります。潜水中に窒素が血液中に溶け込むことにより、窒素酔いを引き起こすこともあります。潜水限度を制限することや、浅瀬などでしばらく泳ぐことにより肺から窒素を排出することで回避することもできます。

●高圧から戻るときの注意

潜水から急浮上すると、血液中の空気が急激に肺で気化し、膨張します。肺の膨張速度に、組織が耐えられなくなり、肺が損傷してしまうことがあります。その結果、気胞が血液中に出ることや、血栓を生じることがあります。このように、水中から水面へ浮上する時はできるだけゆっくりと普通に呼吸しながら上昇することが、水圧への対策とされます。

窒素酔い

窒素中毒のことで、高分圧の窒素を摂取するにより発症する一種の中毒症状

症状が酒に酔っている状態に似ている

窒素酔いの症状

思考力の低下、注意力が散漫、方向感覚を失う、

身体が思うように動かせない、テンションが高くなるなど

 

3.水中の運動で得られる効果

水泳や水中の運動により陸上とは異なる環境下での運動効果をまとめておきたいと思います。

  • 水圧
    • 呼吸機能の向上
    • 血液循環の向上
  • 浮力
    • 柔軟性を向上させる
    • バランス能力の向上
    • リラクゼーション効果
  • 抵抗
    • 筋力向上
    • エネルギー代謝の亢進
  • 水温
    • エネルギー代謝の亢進
    • 体温調節能の向上
    • リラクゼーション効果

○水圧による呼吸機能の向上

●水圧により呼吸筋群が鍛えられる
  • 吸気時、肺の収縮が促進
  • 吸気時において強い呼吸努力が必要となる
●喘息発作の予防や改善
  • ランニングと比較し、運動後の肺機能の活動低下が緩やか

○水圧による血液循環の向上

●静脈還流の促進
  • 水圧による皮膚表面の静脈が圧迫される
  • 下腿から大腿へと水圧が減少することによるミルキングアクション効果
  • 血液循環が促進され、むくみの解消
  • 疲労回復効果
  • 心臓への負担減少

○浮力による柔軟性向上

●水中ストレッチの効果
  • 浮力により筋肉の柔軟性が向上される
  • 脊椎起立筋、腰背筋群での柔軟性の改善効果が期待できる
  • 海水で行うことにより、より浮力が増し、筋肉がよりリラックスし、柔軟性が増す

○浮力・抵抗によるバランス能力の向上

●水中歩行や水中運動の不安定さによる効果
  • 浮力により、不安定なバランス環境での運動への解消しようとする刺激
  • 股関節・体幹筋群が刺激される
  • 重心位置をコントロールしようとする機能が働く
  • 浮力による下肢や関節などへの荷重軽減効果により痛みを生じにくい
  • 姿勢矯正のしやすさ

○浮力・水温によるリラクゼーション効果

●浮力により副交感神経優位
  • 副交感神経優位によりリラクゼーション効果
  • フローティング(仰向け状態で浮く)によるストレス解消
  • 高めの水温設定による副交感神経優位のリラクゼーション効果
    • 不感温度による効果
    • 低い基礎代謝
    • 心拍数、血圧、呼吸、酸素消費量への影響低減

○抵抗・水温による筋力向上、エネルギー代謝亢進

●水中の抵抗によるゆったりとした動き
  • 筋活動の向上、筋力向上
  • エネルギー代謝の亢進
  • 健康増進、健康維持
  • 酸素消費量の増加
  • 肥満の改善、予防効果

○水温のよる体温調節機能の向上

●熱伝導率は空気の25倍~体温が奪われやすい環境~
  • 体温維持をしようとする体温調節機能が働く
  • 温熱効果による血管拡張、血圧低下、末梢神経の鎮静化効果が期待される
  • 交互浴による血液循環の促進効果
  • 自律神経への刺激による疲労回復効果

※急激な温度変化は穴越の上昇・低下もあるために注意が必要です。

水中特性で得られる運動効果

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

水泳からの想起、そして連鎖

 

もうすぐ7月、今年も夏がやってきます。

私が最後に泳いだのは、いつだったか...そんことを思い出しています。子どもを海に連れて行ったときだったでしょうか...

○最後に泳いだ記憶とは、作業記憶としての水泳

そんな私ですが、小学校の頃は、毎日のように学校開放でのプールに行ったことを思い出しました。私はこれでも、以外に泳げたことを思い出しています。中学校の時は、水泳大会が夏休み明けにあり、平泳ぎで200m、バタフライで50mに出させられたことを思い出しました。背泳もクロールも泳げたと記憶しています。

そんな私がいつから泳がなくなったのか、かれこれ何十年という年月が経っています。今もきっと泳げるとは思うのですが、体力的にどうなのでしょうか...

泳ぐという動作はきっと身体の作業記憶として残っていると思います。距離が継続、持続できないという不安は、体力・筋力が関係しますのでどんなものなのでしょうか。怖いものみたさですが、一度試してみたい気もします。笑 今年の夏は、スイミングの再体験もちょっと視野に入れておきましょう。

○やってみることの楽しさ

海にまつわる記憶のとしての想起は、シュノーケルです。20代半ば、始めて沖縄の海へ行った時にシュノーケルを体験したことを思い出しました。海であまり泳ぐことがなかったため、足がつかない水深で泳ぐことに対して不安がありました。しかし、沖縄の西表島の海をシュノーケルで除くということ、その水の中の美しさとシュノーケルを使うことで息が出来るということの安心感があったのでしょう。水中の世界に手軽に親しみことができるシュノーケルにしばらくはまっていました。

けれども、湘南の海は沖縄とは雲泥の差だということは言うまでもありません。さらに始めてのシュノーケルは、西表島だったのです。

その西表島では、釣りも体験したことを記憶しています。でも、周囲に同じ趣味にはまる友人がいなかったのか、それっきりになっています。笑

初めてのことはやって見る価値はあると私は思っています。そこから新たな世界が拡がるからです。私の始めてが拡がったのは、心理の世界だったようです。

そして、

継続は力なり

身体を動かすということに関しても継続できていることもありますよ。

例え途中で途切れても、また始めればよいのです。

昨日出来なかったのならば、今日やればよいのです。

やらないのならやったほうが良い

出来なかったと落ち込むなら、今日は出来たと思えば良い。

水泳の効果を再認識して、再度水泳をやってみようかなぁ...そんなことを今、考えています。

人が何か新しいことを始める時に、すべてタイミングがあると私は、思っています。

やってみようかな

やってみたいな

そして...

やろう!

そうことばが変わった瞬間が、いつも私にとってのタイミングです。DSC_3019

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • 寒冷環境での運動は、筋力上昇に適する。効率のよい放熱で過度の深部体温の上昇が避けられる
  • 高地環境では、最大酸素摂取能力が向上し、有酸素的運動能力を高めることができる
  • 水中環境には、物理的な特性「水圧」「浮力」「抵抗」「水温」が運動効果が期待できる

 

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  • 「水泳と健康」日本成人病予防協会 情報誌
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生理検査アティテュード®

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得

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