Health attitude blogに今日もご訪問ありがとうございます。今季「循環器の健康科学」とうい科目を学んでいます。検査技師ならば当然知っている内容ですが、今更と思うより情報の更新の意識しての受講です。医療情報は日進月歩、PCと同じ様に、常に自己の持つ情報をバージョンアップしていくことは必須です。その中で、私の意識を惹起させたポイントが、

時代とともに「心不全」への対応も変化している

ということです。人生100年と言われる時代、医療の受け止め方も変化してきているという教授のお話がありました。心不全も2018年5月にまとめています。その情報を元にして今回も更新しながらの再編集です。人生に学びは必須です。

1.知って欲しい心機能の低下「心不全」という病態とは?

1-1 改定の意図は一般の人々への「心不全」の周知が目的

1-2 どうしてなるの?心不全の原因

1-3 左右で異なる心不全、右心不全と左心不全

今日のプラスα

2.心不全の病態 自覚症状と身体所見

3.症状無いけど…心不全?高齢者に増加中⁉

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・元気な90歳があたりまえの時代だから

 

1.知って欲しい心機能の低下「心不全」という病態とは?

過去のブログでもUPしていますが、2017年に急性・慢性心不全診療ガイドラインは改定されています。その意図は「一般への周知」です。

1-1 改定の意図は一般の人々への「心不全」の周知が目的

超高齢化時代と言われる今、高齢者の増加は心不全の患者数の増加にも関係していますが、一般への「心不全」への理解向上が必要とされています。ガイドラインに掲載されている「心不全の定義」を再掲しておきますが、心不全が寿命に関わる状態だということに対する周知が目的です。

❍ガイドラインとしての心不全の定義

ガイドラインに掲載されている文言は…

「心不全」とは

何らかの心臓機能障害、すなわち心臓に器質的または、機能的異常が生じ、心臓のポンプとしての機能が破綻した結果、呼吸困難、倦怠感、浮腫などが出現し、その症状に伴い運動耐容能が低下する臨床症候群

※引用サイト 急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

❍一般向けに発表された「心不全」の定義

この内容を日本循環器学会と日本心不全学会は一般の方々にわかりやすく示したものが下記です。

「心不全」とは

心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。

※情報引用サイト「心不全の定義について」 一般社団法人 日本循環器学会/一般社団法人 日本心不全学会

この文章だけではどうにも分かりにくい内容となっていますが、さらにこんなニュース記事があります。

以下抜粋ですが…

定義では、心ポンプ機能の低下を招く高血圧、心筋梗塞、弁膜症などを総称する形で「心臓が悪いために」とし、発病後に急性増悪と改善を繰り返す臨床経過を「だんだん悪くなり」と表現。

慢性心不全の5年生存率が50%程度であることを踏まえ「生命を縮める病気」とした。

※5年生存率とは?

5年生存率とはある疾患の予後を推測するための指標とされ、診断されてから5年経過後に生きている人の比率です。

先日11月19日に「癌の5年生存率」がさらに改善されたという報告がありました。

※関連情報サイト「毎日新聞

この内容で少し理解が深まるでしょうか。上記の内容の説明として、両学会が連名で発表している文章の中では、もう少し詳しく書かれています。

心不全の状態が慢性化した状態「慢性心不全」の状態となると完全に治癒することはなく、急性憎悪と改善とを段階的に繰り返すことによって、徐々に心機能が低下していくために今回のガイドラインは改定され、一般向けの「心不全の定義」が作成されたとあります。

心不全とは

❍「心不全」は病名ではなく症候群

心不全は病名ではなく、心臓の状態がよくない状態の総称となります。心機能の低下を生じるさまざまな心臓疾患から生じる症候群とされ、心臓のポンプ機能、すなわち十分な血液を全身に送れなくなることによって生じるさまざまな全身症状の原因となります。

体内の血流量の減少、静脈や肺で血液がうっ血(血液が滞り停滞すること)し、心臓の機能をさらに低下させ、さまざまな体内の変化を引き起こします。

※情報サイト「心不全の定義について」一般社団法人 日本循環器学会/一般社団法人 日本心不全学会

よく聞くけど…

症候群とは?

症候群(syndrome)とは、ある疾患を発症した時に起こる複数の症状の一群をいう。

すべてがみられる症状だとは限らないが、同一の疾患を原因として出現する症状の集まりを症候群といい、その疾患の診断の一助となる特徴とされる症状

※引用サイト「症候群」コトバンク

1-2 心不全の原因となる疾患は?

心不全は、全身に血液を送っている心臓のポンプ機能が破綻して発症します。さまざまな疾患がその原因となります。

❍心機能の低下はどうして生じるのか?

心不全の原因は1つではなく、慢性心不全は全身に症状がおよぶ全身疾患です。

心不全とは、心機能低下により、疲労、動悸、呼吸困難などの全身症状を引き起こします。ひと言で、心不全といってもその原因や自覚症状はさまざまな病態とされる症候群です。心不全の原因が、心臓の場合はもちろんですが、その他さまざまな疾患があげられます。

❍心機能を低下させる要因とされる疾患の分類

よくある原因疾患として、①虚血性心疾患、②高血圧、③弁膜症 があげられます。その他、高血圧、糖尿病、高脂血症は心不全に多く合併する疾患ですが、心臓そのものや、心臓以外の全身に悪影響を及ぼします。

心疾患が原因のものと心臓以外のものとに分類すると…

〔心臓に原因がある心不全〕
  1. 心筋組織の直接的障害による発症     :心筋梗塞、心筋症など
  2. 心筋組織への長期的負荷による発症    :弁膜症、高血圧など
  3. 血行動態の悪化を招くことが原因となる発症:頻脈性ないし徐脈性不整脈など
〔心臓以外が根本原因とされる心不全〕
  1. 全身性の内分泌・代謝疾患、炎症性疾患などの症状はから発症する心不全
  2. 外的因子による心筋障害が原因となる発症 :栄養障害や薬剤、化学物質 など

❍心筋の異常による心不全

虚血性心疾患に代表される心筋異常による疾患が原因となり心筋障害が引き起こされ、心不全の原因となるものです。

  • 虚血性心疾患:狭心症、心筋梗塞 など
  • 心筋症   :遺伝子異常を含む:肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症、たこつぼ心筋症 など
  • 心毒性物質 :習慣性物質(アルコール、コカインなど)、重金属、薬剤(抗癌剤、免疫抑制薬、抗うつ薬、抗不整脈薬、NSAIDs、麻酔薬)、放射線障害 など
  • 感染性心疾患:心筋炎(ウイルス性・細菌性・リケッチア感染など、シャーガス病など)
  • 免疫疾患  :関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎 など
  • 妊娠    :周産期心筋症(産褥心筋症を含む)
  • 浸潤性疾患 :サルコイドーシス、アミロイドーシス、ヘモクロマトーシス、悪性腫瘍浸潤
  • 内分泌疾患 :甲状腺機能亢進症、クッシング病、褐色細胞腫、副腎不全、ホルモン分泌異常など
  • 代謝性疾患 :糖尿病
  • 先天性酵素異常
  • 筋疾患   :筋ジストロフィ、ラミノパチー など

※関連ブログ「心不全をもたらす疾患を知る

これらの心臓の機能を低下させたている原因となる疾患の治療を行うことが必要となります。

心不全の原因疾患

 

1-3 左右で異なる心不全、右心不全と左心不全

慢性心不全は全身疾患です。心臓のポンプ機能が低下すると、全身の組織への血液供給が不足し、身体の各組織では酸素欠乏状態となります。

❍左右で異なる心機能

心不全を生じるメカニズムを再掲しておきます。心臓の機能は左右で異なるために、心不全の症状も左右で異なります。

●心臓は4つの部屋に分かれている

心房と心室心臓は左右・上下で分かれた4つの部屋から成り立っています。

右側を右房・右室、左側を左房・左室、上下は上を心房、下を心室として、右図のように右心房と右心室の間には三尖弁、左房と左室の間には僧帽弁があり、血液が逆流しないようになっています。

 

❍体循環と肺循環

心不全は身体の血液循環を理解することが必要です。体循環と肺循環を再掲しておきましょう。

【体循環:左心系の血液循環】

心臓(左房⇨左室)⇒大動脈 ⇒動脈 ⇒毛細血管 

⇒静脈 ⇒大静脈 ⇒心臓(右房⇨右室)

「体循環」は、心臓のポンプ機能によって全身に血液を送るための血液循環です。体内を循環する血液は、全身の各器官や組織、細胞のすみずみに新鮮な酸素や栄養素を運びます。ガス交換されたあとの血液は、炭酸ガスや老廃物なども回収し、体外に排出するためや、新鮮な血液に戻すために右心房に戻ります。

【肺循環:右心系の血液循環】

心臓(右房⇨右室)⇒肺動脈 ⇒肺 

⇒肺静脈 ⇒心臓(左房⇨左室)

「肺循環」は、全身から戻ってくる静脈血の血液循環です。炭酸ガスを多く含む静脈血は、心臓に戻され、心臓から肺へ送られます。肺では、炭酸ガスから酸素にガス交換され、再び酸素を多く含んだ動脈血となり、肺から左心房へ送られ、左室から全身に送り出されます。

❍左心不全と右心不全

心不全は大多数の人が息切れの症状で気づくことが多いようですが、左右で心臓の中を流れる血流が異なり、機能が異なりますが、心不全の症状も左右で異なります。

左心系の機能不全を左心不全、右心系の機能不全を右心不全といい、左右でそれぞれ特徴があります。

  • 左心不全:肺循環への血液供給量が低下する、肺水腫を引き起こし、ガス交換できなくなる
  • 右心不全:体循環への血液供給量が減少する、手足、全身の四肢の浮腫、
〔左心不全〕 心臓の左側、左房、左室に原因がある場合の心不全

左室は全身に血液(酸素や栄養素)を供給する

左心系は心臓のポンプ機能としての大切な役割を持ちます。左心系の機能低下を引き起こすと、血液を送り出す機能が低下、肺循環が阻害され肺障害が起こります。そのため、血圧低下、頻脈や動悸、チアノーゼ(手足や口唇の蒼白状態)、肺に水が溜まる肺水腫(心原性肺水腫)、肺機能も低下するために呼吸困難などの呼吸器症状もみられ、やがては右心系の機能にも負荷がかかりますので、右心不全も併発します。

左心不全

心拍出量の低下により、肺循環(左心系)が障害された状態

左心系の障害から心拍出量の低下し、肺障害が生じる

左心不全のメカニズム

〔右心不全〕 心臓の右側、右房、右室に原因がある場合の心不全

全身から戻ってくる血液は肺に送られる

全身の組織に酸素や栄養素を届けたのち、静脈血は右房に戻ってきます。この心臓に戻る血流が滞ることにより引き起こされるのが右心不全です。

右心不全

右心室の収縮力の低下により、

体循環(右心系)が障害された状態

体循環のうっ滞により、

浮腫や肝腫大などの症状が出現

右心不全のメカニズム

❍左心不全から右心不全を併発

右心不全は、左心不全に併発して発症することが多くみられます。

肺高血圧症や肺梗塞などの肺疾患や、肺動脈弁の疾患、右室梗塞などの場合は右心不全を起こすことがあります。さらに、左心不全により、肺にうっ血が生じます。そのため肺高血圧症となり右心室への負荷が生じることになります。そのため、右心不全も併発することになります。

肺の疾患(肺高血圧、肺塞栓)、肺動脈弁疾患、右室梗塞では右心不全が単独で起こります。

体循環と肺循環

<体循環と肺循環>

 

2.心不全の病態 自覚症状と身体所見

心不全はさまざまな症状をもらたします。機能低下の程度や種類によっても異なるために多様な症状となります。

❍心不全の症状

心機能が低下するとポンプ機能が低下し、心臓から十分に血液を送り出すことができなくなるために、身体に必要な酸素や栄養素が不足してしまいます。

坂道を登る、階段を上がるなどの動作時に息切れが生じることや、疲れやすくなります。腎臓への血流量も減少しますので尿量も減少し、そのために身体の中に水分が貯留し、手足がむくむなどの症状がみられることや、体重が急激に増加するなどの症状も出現します。症状としては、体内の水分がうっ滞するために、腹水貯留により腹部膨満、呼吸苦なども多くみられます。

心臓の機能から、心臓が血液を送り出すポンプ機能の低下・心拍出量の低下による症状と、全身の血液を受け取る機能の低下によって生じるうっ滞による症状とに分類してまとめます。

●血液のうっ血によって起こる症状

血液を送り出す能力の低下によって、心臓から送られる血液量が低下するために、全身からの血液も戻りにくいという状態となります。すなわち、血液を受け取る側で血液のうっ滞が起こります。

●心拍出量の低下による症状

血液を送り出す能力の低下・心拍出量が低下による症状は「疲れやすい」「だるい」「動悸がする」などの原因となります。

❍心不全によるおもな自覚症状

●うっ血による自覚症状
  • 左心不全による自覚症状
    • 呼吸困難
    • 息切れ
    • 頻呼吸:1分間に25回以上行われる頻回な呼吸
    • 起座呼吸
  • 右心不全による自覚症状
    • 右季肋部痛
    • 食思不振
    • 腹部膨満  :腹水の貯留
    • 心窩部不快感:肝腫大による圧迫
    • 浮腫    :手足のむくみ
  •  心拍出量低下による自覚症状
    • 自覚症状
      • 易疲労
      • 倦怠感
      • 意識障害
      • 不穏
      • 記銘力低下

❍心不全のおもな身体所見

●うっ血によるおもな身体所見
  • うっ血にによる身体所見
    • 左心不全による身体所見
      • 水泡音  :呼吸運動に伴い聴取される異常呼吸音
      • 喘鳴
      • ピンク色泡沫状痰
      • 心音の異常:Ⅲ音やⅣ音の聴取
    • 右心不全による自覚症状
      • 肝腫大     :うっ血肝による肝腫大、心不全により肝内に血液がうっ滞した状態
      • 胆道系酵素の上昇:うっ血肝により肝機能障害を発症
      • 頚静脈怒張   :頸部の血管に腫脹を生じる
      • 高度の右心不全では肺うっ血所見が乏しくなる
  • 心拍出量低下による身体所見
    • 身体症状
      • 冷感
      • 四肢冷感
      • チアノーゼ:酸素不足により皮膚や粘膜が紫色になる状態
      • 低血圧
      • 乏尿   :尿量の減少
      • 身の置き場がない様相
    • 心原性ショック
      • 前項に加え収縮期血圧90mmHg未満
      • もしくは、前項所見に加え、収縮期血圧90mmHgもしくは、通常血圧よりも30mmHg以上の低下

全身の水分が増えるために、手足のむくみがや腹水や胸水の貯留、肺機能低下により呼吸困難、息切れ、食欲不振、全身倦怠感などさまざまな症状がみられます。

 

3.症状無いけど…心不全なの?高齢者に増加中⁉

初期の心不全は自覚されないことが多くあるといわれています。

❍水面下で進行している「心不全」の進展ステージ

過去のブログでもまとめている「心不全の進展ステージ」があります。

次回「心不全の重症度ステージ」は詳しくまとめていきますが、このステージ分類によると、ステージA・Bでは心不全の症状がない病態となります。

  • ステージA:器質的疾患のないリスクステージ
    • 危険因子あり
    • 器質的心疾患なし
    • 心不全症候なし
  • ステージB:器質的心疾患のあるリスクステージ
    • 器質的心疾患あり:左室収縮機能不全など
    • 心不全症候なし
  • ステージC:心不全ステージ
    • 器質的心疾患あり
    • 心不全症候あり(既往も含む)
  • ステージD:治療抵抗性心不全ステージ
    • 治療抵抗性(難治性・末期)心不全:補助人工心臓、心移植などの治療もしくは終末期ケアの適応

※情報引用サイト「日本循環器学会 急性・慢性心不全診断ガイドライン(2017年改訂版)

❍ステージBは隠れ心不全

65歳以上の高齢者では、自覚症状のない心不全の割合が87%に及ぶという報告もあります。

心臓の機能は上記でまとめているように「収縮機能」と「拡張機能」があります。

●収縮不全と拡張不全
  • 収縮機能:血液を全身へ送り出す機能
  • 拡張機能:全身から戻ってきた血液を取り込む機能

心室の収縮機能が低下して心不全になるものを収縮不全、収縮力は正常だけれども、左心室の拡張力が低下し発症するのが拡張不全です。

収縮機能障害と拡張機能障害

<収縮機能障害と拡張機能障害>

❍収縮機能が保たれた心不全

以前は、左心室の収縮機能の低下(左室駆出率が50%未満)によって、左心室の拡大「収縮機能不全」が主な心不全の原因とされると考えられていたとのことです。しかし、高齢者でみられる心不全は、左心室の収縮力が正常であり、収縮機能が保たれているにも関わらず、拡張機能不全による心不全が多く発症しているとのことです。

すなわち、左心室が十分に拡張できないために、心臓へ血液が戻る力が弱くなりうっ血が生じている、そのためむくみなどの症状が起こりやすいといった特徴がみられるとのことです。

❍誕生から動き続ける心臓が止まる時が命の終末

「心不全はさまざまな疾患の終末像」

これは、日本心臓財団のHPにあったことばです。

加齢とともに私たちがもつ身体機能は、否が応でも低下していきます。努力していても老化を完全に防ぐことはできません。超高齢化にともない病態が変わってきているということをトップに掲げ、心不全とされるが増加していることも指摘されています。癌よりも「心不全」は予後が悪いとも書かれています。症状がまったくない状態でも、加齢に伴う心機能の低下そのものがリスクになるということを知って欲しいという医療者の声が聞こえてくるのです。

どうすればよいのか?ということを次回はまとめていきます。

※関連ブログ「心機能が低下する心不全とは?

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・元気な90歳があたりまえの時代だから

あきらかに疾患の傾向が変わっている

そんなことを思います。

❍年齢をみてビックリした時代からあたりまえの現代

「循環器の健康科学」という講座での印象として、心不全の人の傾向が変わってきていること、そしてその治療目標も変化していきているという話がありました。心不全と診断された人の年齢の変化、そしてさまざまな疾患との合併症が多様化しているということで。

心不全は慢性疾患のために、徐々に進行していくためにその管理が問われる状態ですが、高齢者の場合は致死的な疾患だとも考えられています。合併症の多様化は疾患の管理も多様化するということになります。個々の生活を考えながらどのように社会への対応を考えるのかという意図も変化してきているということでした。

❍わたくし事の推測から

私の父は4年前に、91歳で一生を終えましたが、80歳後半頃からでしょうか、しきりに手足のむくみの症状がありました。心臓はいたって丈夫なようで、心電図異常もなし一度も心疾患の指摘をされたことはありませんでした。むくみの原因を調べてもはっきりしたものは見つかりませんでしたが、唯一の指摘が軽度の甲状腺機能低下です。時に低ナトリウム血症のこともあり、そのため体内の水分調節が十分ではなく、むくみの原因とも考えられます。

今回、ふと思うことは、最近の高齢者の多いと指摘されている「左心室の拡張機能の低下」これがあったのではないのか?と、推測しています。もし今、父が生存していたならば?そのとき私自身に「左心室の拡張力低下」という知識があったのなら?とも今更ながら思うところです。

❍病識を高めることが目的

今回このブログを再編集するきっかけとなった講座の内容はかなり専門的でした。それなりの医療知識を問われる内容でありこの講座の背景には「一般の人にむけての病識の向上」があると私には感じられました。身近な人が「心不全」と診断された時へどのような対応が必要となるのか?ということを少しでも知って欲しいという意図があると感じられたのです。

いつもと異なる「この症状」に、

どのような原因があるのか?

自分は最高の理解者

自分の病気と向き合うためには、その疾患の病態をどこまで理解出来ているのかということをすごく問われると思うのです。自分の身体を守るのは自分です。

正しい病識を持つことをお勧めいたします。

Pure Medical attitudeでは、そのお手伝いをこれからも続けていきます。

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

 

今日のまとめ

  • 心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり生命を縮める病気
  • 心不全の原因はさまざまあり、左心不全と右心不全では症状も異なる
  • 心不全の初期段階では自覚性がない場合が多く、特に収縮機能が正常な高齢者には注意が必要

 

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『 オンライン』で パーソナルセッション

気になる…だけど…

話してみたい…けれどもすごく高いハードルがある

申し込めない…そんなことが私にもあった

コロナですべてのイベントを閉じた状態での葛藤が続く…しかしながらオンラインをやっと決断した。

オンラインでもつながることが出来る?

やらず嫌いの心を手放すことも…

オンラインでの会話の経験を重ねたのち…

初めの一歩がものすごく分厚い、高い壁に背後を阻まれて…

断崖絶壁の上に立たされている…そんな気分…

でも、今更ですが、思い出したのです自分自身もそうだった…

顔出ししなくてOKです。話せることだけでOKです。話すだけでどれだけ、どれほど心が救われるか…

電話の先の声が言ってくれた…「おかあさん 大変でしたね…」

涙が止まらなかった…そして、心が少し軽くなった、

そのことを過去の自分が思い出させてくれたのです。声だけでもいいです。聴かせてくださいませんか?話したいその気持ちを

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かたよし 純子

 

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かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。