Health attitude blogに今日もご訪問ありがとうございます。今回のテーマにもいつもながら窮しました。そんな時、他者の視点をお借りすることがあります。「人と比べて自分は…と落ち込む」ということをよく聞くとのこと、確かに自分にもあります。ことわざ「井の中の蛙大海を知らず」ブログの中でも書いていますが、何も知らない自分が恥ずかしくなるという経験…「どうせ自分は」そんなネガティブなサイクルに陥ることも。

人はどうして比べるのか?比べずにはいられない

そんなことを考え始めました。やっと思考が動き始めたようです。今日の着地点・ゴールは…

1.人はどうして比べたがるのか?その理由とは何?

1-1 子どもの頃から比べられていませんでしたか?

1-2 比べることで人は何を得るのか?

1-3 比べる心とは何か?

今日のプラスα

2.人は安心を得るために比べて同じを見つけたい

3.比べることから見える「自分らしさ」

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・意図せず比べられていた「きょうだい」

1.人はどうして比べたがるのか?

このテーマと決めてから、自分の中に比較する、比較されていたことなどを思いうかべてみた…

1-1 気がつけば…生まれた時から比べられて成長してきた

改めて考えてみると。、人はあらゆる場面で比べて、比べられて生活してきているということに気づきます。

出産後のお母さんに

「パパ似のハンサムさんですね」

「ママ似の美人さんだねぇ~」

こんな言葉をかけられて嬉しく感じられたことありませんか?赤ちゃんをみると、人は親に似たところを何となく探すことが多いのではないでしょうか。

どうして人は何かと比べたがるのか?その理由

比べたいこころ

<比べたいこころ>

❍誕生した瞬間から比較されてる?

この社会の「目出度く誕生」したときから基準に照らし合わされる人生がスタートし、そのさまざな基準と比べながら、比べられ毎日過ごしているのではないでしょうか。

他者から「比べられている」

自分で「比べている」

この2つの「比較」という行動を無意識に行っているのではないでしょうか?

生まれた瞬間から、予定日から○○日遅れてとか、早産だとか、正期産だったとか、難産だったとかから始まり、体重を測定されて低体重児と判断されることも…

ちなみに2500g以下で誕生してきた赤ちゃんを未熟児としていましたが、今では体重で分けられています。参考までに

小さく産まれた赤ちゃんの体重分類
  • 低出生体重児 :2500g未満
  • 極低出生体重児:1500g未満
  • 超低出生体重児:1000g未満

ちなみに以前よく言われた「未熟児」という言葉の意味は、 身体の機能が未成熟な状態で産まれてきた赤ちゃんのことをいいます。かつて2500g以下の体重で産まれてきた赤ちゃんを「未熟児」としていましたが適切ではないために低体重児としています。

早産と正期産とは
  • 早産 :妊娠22週0日~妊娠36週6日まで
  • 正期産:妊娠37週0日~41週6日まで

「未熟児」 の本来の意味は「 身体の機能が未熟な(成熟していない)状態で生まれた赤ちゃん」のことですが、かつて小さく生まれた(2500g以下)赤ちゃんのことを「未熟児」と呼んでいた時期がありました。

❍気づくと社会の中で比べられている

勤務先の院内を母と歩いているところを見かけた馴染みの医師から言われた言葉

「よく似た顔が2人歩いて来た」

そんなことを言われたこともあります。あえてイヤとは思いませんが、若い女性が父親と似ていると言われることを嫌がることもよく聞く話ですが、親子3人で赤ちゃんを抱く写真を見て母親似だとか父親似だとか、そんなこともよくある話です。口癖や同じような身振り、声が似ているなども、無意識に比べているとも言えるのです。

携帯の普及前の家電の頃、親子で声を間違えることや、兄弟姉妹で間違えることもときにあり、声だけで人は記憶している人を想起して比較、思い違いもときに生じていたのです。

ちなみにカラスも仲間のカラスを外見のみならず、鳴き声でも個体認識をしているという研究結果があるそうです。以前カラスに襲われたことがあり、先日、友人もいきなり襲撃されたと聞き、カラスの能力をちょっと調べてみたのです。カラスは自分との優劣関係も認識できるという研究結果あり、非常に人間に似た、高い認知能力が有るとのことです。

❍成長過程、学習過程でも比較

家庭の中でも、兄弟姉妹同士で親や祖父母など家族から、性格の違いや行動の違い、お兄ちゃんと比べて何で出来ないの?というような親からもさまざまな家庭内比較が行われていることも少なくないのではないでしょうか。親からしてみれば不公平をしている意識がなくても、言われたりされたりすることが気になり、

いつも自分だけ…

このような感情があることも少なくないのかも知れません。

次女で末っ子の私はいつも姉のお下がりを着せられていたという意識が遠い記憶のようにあります。今どきならばリユース品ともいわれますが、姉は当然新しいものを着られるわけですが、お下がりは姉が着ていたもの「新しい服が着たい」という気持ちがすごくあったことを記憶しています。

それでも、あるとき1年生の頃だったかと記憶していますが、母がたっぷりのフリルが襟にデザインされた白のブラウスと刺繍、茶色のリボンがアクセントになっているピンクのカーデガンを買ってくれたのです。すごくそれが嬉しくて今でもそのブラウスとカーデガンはしっかりと覚えています。

❍比較された言葉の記憶

記憶が自分の子育てにも関係していることもあります。今のリユース・古着ということに対してさまざまな傾向があるようです。どのような環境で育てられたのかによって、比較からコンプレックスの形成につながることもあるでしょう。

学校に入ると学習成績として、できる子、できない子と区別的な比較も行われているのが現状ではないでしょうか。〇〇ちゃんはよく勉強ができる子なのに、なんでうちの子はとか、言っている本人は無意識に、何の意図も無い言葉であっても、その何気ない言葉のひと言が言われた子どもの心に記憶されていることもあります。

生まれた時から比較されることをされ続けることで無意識にはどのようなことがインプットされているのか?

比べられた記憶に紐付けられている感情が価値観を形成していると私は考えます。

比べられた記憶

育てられた環境の中で、

プラスの比較をされることが多いか?

マイナスの比較をされることが多いか?

この影響も今に及んでいると考えられるのではないでしょうか。子どもにかけることばは、いまさらながらすごく大切だと思わざるを得ません。

記憶にはその時の感情を伴い蓄積され今に至っています。このことは自分の比べ癖となりネガティブ思考の連鎖になっていることもあるのかも知れないと思うのですが…

 

1-2 比べることで人はどんな利得を得ることができるか?

人の行動には意図があり、思考にも意味があります。そのことを考えるために、どうして比べるのか?ということに対して、私が思いつくままのことをあげてみました。

❍比べることの利得とは何か?

比べるという思考からどのような意味があるのかということです。

●自分の行動の意味を知る

他から言われてやっていることの意味が不明瞭な時、他にも同じことをしている人を見出し安心できる

●その同じ行動を結果を比べて優劣を見極める

自分の方が優れている、もしくは劣っているなど

●気になることを比べる

自分の不明瞭な部分を他の人と比べる事により、正しいか否かの判断基準にすることがある。

●学業成績や試験

学校の成績や試験などは点数として評価され、平均に対して自分がどれくらいのレベルにあるのかということが分かります。学生時代はその成績から志望校を決めること、強化科目を知ることなどの情報を得ることができます。

●自分の強みを知ることが出来る

学業ばかりではなく、技術的なこと身体能力なども自己レベルを知ることができます

●自分の成長を知ることが出来る

過去の自分と今の自分とを比べることで、今の自己を評価することができる

❍比べることでコンプレックスになることもある

事実を変えることが出来ないことに対して、心理的な解釈などはコンプレックスの原因となることもあります。

自分の顔や体型などのセルフイメージに対して、コンプレックスを持ってしまうことも否定できません。思春期に多く、スリムな体型をもてはやすような社会的背景から生じている場合、容姿や体型に対して歪んだ自己のボディイメージとして判断してしまうことによって、自己嫌悪に陥ることや自己肯定感を失ってしまうこともあります。

 

この思春期のボディイメージは、極端な食事制限と、過度な食事摂取を繰り返すなど食事量のコントロールが失われてしまい、摂食障害となることも少なく有りません。拒食症(神経性食欲不振症)と過食症(神経性過食症)を合わせたものを摂食障害といいます。

           拒食症:著しい体重減少

過食症:過食後の嘔吐、下剤の乱用

※関連ブログ「青年期 子どもから大人への変化

❍ボディイメージのコンプレックスから生じる摂食障害

自分自身のボディイメージが気になりはじめる思春期は、自分自身の容姿にも関心が高まる年頃です。周囲の目線が気になり、どんなふうに周囲から見られているのかが気になる年齢です。分からない自己のボディイメージを社会一般のSNSなどで、もてはやされる有名人などと比べてしまうことによって生じている場合が多い傾向があります。

ことに日本の女性は痩せ傾向が多く、過去のブログでもまとめていますが痩せすぎの問題も生じています。

※関連ブログ「肥満も、痩せも…自分の適正体重・身体組成とは?

❍思春期妄想症から生じるひきこもり

自分の何らかの身体的異常のために、周囲の人に不快な感じを与えて、嫌われていると思うことや、避けられていると思い込む、主として思春期に発生する妄想症妄想症は二次的ひきこもりの原因にもなってしまうことがあります。

※関連ブログ「社会に関われない…それは「ひきこもり」です

❍比べることで生じるコンプレックスとは?

過去のブログでもコンプレックスについて書いています。

コンプレックス

<コンプレックス とは>

自分を受け入れることが困難な状態となり、日常の中で無意識下に押し込め、抑圧し続けること感情コントロールされていることが多く、強い感情やこだわりをもつ内容の場合、意識されたメンタル面に影響を与えることになります。その場合、ときに強い感情となり表出されることもあり、神経症の症状となることもあります。

※関連ブログ「自己理解へのアプローチ

 

1-3 比べる心とは何か?

人はどうして比べるのか?今回のテーマで書き始めた時から考えています。そして、よく検索もするのですが、「比べる心理」などの検索結果でよく出てくるのが「比べない生き方…」とかで、あたかも比べないようにするべきということのようなのですが…

❍「比べる心理」などの言葉の検索で…

その「比べない…」が私の無意識がすごく気になっていたようで…

ポンっと出てきたワードは、

比べなければダメじゃん‼

すみません、何気に横浜弁「じゃん」なのですが…

人は比べることで成長してる、自己成長に比較することは必要不可欠だと考えます。

❍価値観は比べながら形成されていく

人はこの現世に誕生後、物心ついて考えるようになった時からすでに比較という行動をしている?と思うのです。価値観形成のプロセスのところでまとめた内容です。

価値観の形成過程では、

習慣化されたより多くの情報のインプットがあり、より多く入力された情報を重要とすることから価値は形成される。そして新たにインプットされた情報を既存の情報と照らし合わせて、重要の程度、価値判断を行い、情報処理され知識として記憶されていると考える。

※関連ブログ「価値観はどうやって形成されているのか?

すなわち、生まれてから毎日周囲から得られる情報を基にして、その情報と比較して新たな記憶として管理しているのです。

❍無意識は自己の価値観と比べている?

物を買うときや日常の中で服を選ぶ、食事のメニューを考える時など何かを決める時、物事を決断する時のような形のないもの、たとえば、進路を決める人生の岐路にあるときの行動判断などまで、自分のかつ判断基準で決めています。

他者に勧められたからという理由でも行動するのは自分自身となりますから、たとえ後ろ髪を引かれるような思い出も、それが最終的な自己決定になっているのです。

価値観と行動

 

2.人は安心を得るために比べて同じを見つけたい

人の持つ無意識の行動心理…

人は比べて同じを見つけたがる

人はミラーニューロンを持っています。

ミラーニューロンとは『共感・エンパシー』

他の人の行動を見て自分自身も、同じ行動をとっているかのように

「鏡」のように反応をする神経細胞

❍人の無意識は自己安心のために「共感」求める

「同じ仲間を求めている」そんなことをから「安心」を得たいとも考えられます。自分が好きなことに対して、興味をもっている、持ってもらいたい同じような感情を共有することから語り合い、良きコミュニケーションが得られ仲間を得ることで自分の存在価値を無意識が確認しているのだともいえます。

また、初めての場所で、キョロキョロと辺りを見回すことないでしょうか?

知らないところで光を見出すような

安心感を得ようとしている

意外な場所で、見知った人に出会うとき人は満面の笑顔を見せることもあります。

❍初対面の人に対して自分のスケールと比べている?

ちょっと、ご自身の日常の中で考えてみてください。

初めて話す人とどのような会話をすることがありますか?

そして、そのときに思わずニッコリとする時とは?

外見上同じような物を見つけたときや、同じ街から来たときや自分がよく行くと場所のとき、出身が同じ時、同じような目的で出会ったときなど、その瞬間から「仲間意識」のスイッチが入ることがあるのでは無いでしょうか?

初めて会ったのに、

ずっと以前からの知り合いのような気がする

おばちゃん世代になると、スーパーなどの店先でも あたかもよく知っている者どうしのようにうなずきあい、会話を交わすこともよくあったりもします。母を見て思ったことを今は自分が同じことを行っています(・・;)

一瞬の場の共有がそのような行動となっているのでしょう。ことわざにも言われるように「袖擦り合うも多少の縁と」いうものです。

※関連ブログ「うまくいく 対人コミュニケーション 2020.3.30

比べたがる無意識

<比べたがる無意識>

 

3.比べることから見える「自分らしさ」

「個性」に対して思うこと…

比べることで自分のことが分かる

他者と比べて自分にしかないところが分かる

比べることで自己評価をすることが出来る

比べること自分を客観視することも出来る

自分の良いところも

自分の直す必要があるところも

短所を裏返せば長所にもなる

それが自分の個性であり伸ばせるところ

個性とは自分らしさ

自分にしか無いいちばん輝いている宝物

今回、このテーマを与えてくれたMさんありがとうございます!心から感謝です。また、お題くださ~~い(^_-)-☆

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・意図せず比べられていたきょうだい

兄弟姉妹を紹介されると、人は何気に「あぁ…似ているね~」などとよく思うのではないでしょうか。

無意識に人は、きょうだいの

似ているところを探している⁉

と、私は今回このブログを書きながら、そう思ったのです。

❍きょうだいは同じ両親から遺伝子を受け継いている

兄弟姉妹が似てくるのは科学的に当然のことです。

私の子どもは5学年離れていますが、6年生と1年生の時、きょうだいは必然的に同じ小学校に通います。6年生になる上の子どものことをよく知る、1年生の子どもの担任から入学してまもなく、帰宅途中に出会ったときに私が言われた言葉、

「きょうだいで全然違いますね~」

ということでした。

❍自分の子育てから得た「比べることの必要性」

今ならばきっとそりゃそうだよ…と思うのですが、その時は「やはりそう来たかと…」と思ったのです。思い起こせば保育園時代から言われていました。親でもまったく異なる性格にそう思うのですから、他からみれば当然です。

上の子はしっかりしているとよく言われる「まぁ良い子」という区分、下の子は手がかかる子ども「自由奔放」というように、おそらく保育士さんや担任教師からはそのような比べ方をされていたと思っています。でも2人ともそれが個性なのです。

個性を受け入れることがすごく大切

今ならそう言い切ることが出来るのですが、自分の子育てはそうではなかったからその大切さあよく分かるのかも知れません。

だからいろんな「心」があることを学んで欲しい

だから比べることで「自分の良いところ」を見つけて欲しい

ちなみに生まれたときは下の子が生まれたときに「あら!おんなじ顔して生まれてきたなぁ~」と親の私が思ったのです。それでも髪の毛の量がまったく異なり、その理由を考えていた自分がいました。下の子どもの妊娠中は海藻類をたくさん食べていたからかも知れません。

❍自分の子育てから得た「比べることの必要性」

人は比べること、過去の経験を思い出し比較しています。上の子の妊娠中の経験を、下の子どもの妊娠中に活かすことで、2人目のときには、妊娠高血圧症を発症せずに済んでいます。比較することで学習したことを活かしているのです。

過去の経験を活かすためにも人は自分の過去の事実と今の事実を活かしているといえます。

一人目のときは、初めての妊娠・子育てで何も分からず不安なことも多いものです。だからこそ親や公的機関など頼れるところは頼るべきです。とくにパートナーはもっとも頼ることが必要ですが、パートナーも初めてのことは、分からなくてもいっしょに考えることで、妊婦さんは安心できるのではないでしょうか。

 

Pure Medical attitudeコスモス

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • 人は生まれた時からさまざまな場面で比べられて成長してきた
  • 比べることで何らかの利得をあることも、コンプレックスとなることも、両方ともにある
  • 人は生まれた時から、比べることで価値観を形成している

 

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かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。