元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。先週からお伝えしている「自然治癒力」5回目、最終回です。今日は義弟的な自然治癒力をUPするための方法をまとめていきましょう。これまでのブログの中でも、食事や運動など生活習慣に気をつけたいさまざまなことをまとめてきました。4日間それぞれお伝えした自然治癒力のそれぞれの方法を中心に日常の中でちょっとずつでもできることをお伝えしていきたいと思います。

1.身体の自然治癒力UPのための日常生活術のポイント3つ

1-1 外敵から身体への侵入を防ぐ力「防御力」をあげる

1-2 身体を守る免疫力を上げる

1-3 自然治癒力、再生力を高める食事 再生力 

今日のプラスα

2.レジリエンス、メンタルの再生力  

3. 自然治癒力の崩壊!? 自己免疫疾患とは?   

 

1.身体の自然治癒力UPのための日常生活術のポイント3つ

初日から身体のもつ「防御力」「免疫力」「再生力」をお伝えしました。それぞれの効果的な自然治癒力UPのための方法を順番にまとめていきましょう。

自然治癒力1

 

1-1 外敵から身体への侵入を防ぐ力「防御力」をあげる   

人は口から食物を取り込みます。その最初の防御力を発揮しているところは「唾液」です。唾液にはさまざまな効果があります。

【口腔内で身体を守る唾液の力】

唾液に関しては、摂食嚥下のテーマでも唾液腺マッサージでお伝えしています。改めてその機能をまとめましょう。

〔唾液の分泌〕

唾液腺には、顎下腺、耳下腺、舌下腺の3腺があります。唾液の成分は、99.5%が水分、残り酵素と電解質となります。成人で1~1.5 ℓ/日分泌され、やはり加齢とともにその量は減少していきます。日内変動としては、食事中は増え、睡眠中は減少します。さらに、緊張状態では、唾液の分泌量は減少したり、梅干しをみたり、レモンを想像するだけでも唾液が分泌されることもあります。このように精神的な作用も唾液の分泌が関わっています。

〔唾液の働き〕

唾液の役割には、殺菌、抗菌作用、消化作用、口腔内の粘膜保護、緩衝作用・再石灰化作用、排出作用などさまざまな働きがあります。

◯殺菌、抗菌作用

唾液中にはリゾチームやラクトフェリンという抗菌作用を持つ成分が含まれています。その作用により、体内への細菌の侵入を防いでくれています。

◯保護作用

口腔内の保護作用、傷が出来ない様に守る働きがあります。口腔内の舌や頬の粘膜など柔らかな組織は、歯の硬い組織に傷つけられないように、常に唾液で保護されています。

◯消化作用

唾液には、消化酵素 βアミラーゼが含まれ、お米やパンなどの炭水化物の消化を助ける働きを担っています。

◯洗浄作用

歯の表面など残った、食物残渣を洗い流す作用、口腔内をきれいにする働きがあります。

◯緩衝作用

口腔内を中和し、むし歯を防いでくれる働きもあります。むし歯の原因菌は、ストレプトコッカス・ミュータンスに代表されるむし歯菌が原因です。唾液の持つ、緩衝作用により、むし歯に強い環境に整える働きをもちます。

◯再石灰化作用

唾液がもつ再石灰化作用でむし歯を防ぐ働きをしています。

◯排出作用

細菌やウイルスなどの異物などをからだから排除しようとする働きも持ちます。

唾液腺

<唾液腺>

※関連ブログ 唾液「予防しよう!いつまでも食事を楽しむために

【紫外線から肌を守る】

太陽光には、可視光線、赤外線、紫外線が含まれます。可視光線は目に見えますが、赤外線、紫外線は目には見えません。紫外線は、その中で最も波長の短い光の肌へ影響が問題となります。

〔肌へダメージを与える紫外線〕

波長の長い順にUV-A、IV-B、UV-Cとわけられますが、UV-Cは、大気層で吸収され、地表には到達しないため、UV-AとUV-Bが問題となります。

[UV-A]

雲などの影響を受けにくく、物質を透過しやすい性質を持つため、太陽光から届く紫外線の約9割を占め、蓄積的に肌にダメージを与えます。肌の奥の基底層や真皮にまで到達し、肌のハリや弾力を奪い、光老化を引き起こす原因になります。シミの原因となるメラニン色素を大量に産生します。

[IV-B]

大気層で吸収されますが、わずかに地表に到達し、肌へ強い影響を与えます。しみの原因となり、短時間でも日やけによる炎症反応や、肌が黒くなる色素沈着反応を引き起こします。生体への影響が強く、波長が短いUVBは、炎症やしみの原因となるほか肌表面の表皮細胞やDNAを傷つける原因になります。

〔紫外線による色素沈着〕

通常、皮膚の表面では、紫外線の刺激により、メラニン色素が生成され肌を守っていますが、強い紫外線を浴びることにより、過剰に生成されたメラニン色素は、しみやそばかすの原因となります。

〔紫外線による皮膚の老化〕

紫外線を長年、浴びることで、しみやしわ、弾性力の低下など肌の老化を促進します。加齢にともなう老化と比べ、UV-Aがもたらす光老化は、硬くゴワゴワした肌に深いシワが刻まれるのが特徴です。皮膚がんを誘発する原因になることもあり、年齢を重ねた肌ほど抵抗力が弱くなります。UV-Aによって肌細胞の老化が起きやすく、加齢とともに、紫外線への注意は必須です。

〔紫外線からの予防〕
[紫外線量の季節変化]

紫外線は夏に強く、冬には弱まりますが、4~5月にかけて急激に紫外線量が増えるために注意が必要です。UV-Bは、夏と冬では5分の1まで減少しますが、UV-Aは、半分程度の減少のため、冬でも紫外線対策は、望まれます。

[紫外線量の日内変化]

1日の中で、紫外線が強いのはAM10時~PM2時頃です。UV-Aの量は、日中に比べて日差しの弱まる朝方や夕方でも大きな変化はないため、朝夕でも紫外線ケアに注意しましょう。

[天候での紫外線量変化]

紫外線は雲である程度遮断され、曇りや雨の日に紫外線量は減少しますが、UV-Aは雲による影響少なく、注意は欠かせません。UV-Bでも薄い雲ではその80%以上が透過してしまいます。

【十分な睡眠の大切さ】

免疫細胞をつくる場所が骨の中にある骨髄です。この骨髄が栄養を蓄える時間が睡眠中です。成長期の子どもが朝起きたら背が伸びていた、ということがなかったですか。骨の成長には、睡眠が欠かせません。睡眠中は、骨の成長期、身体が休んでいる間に、骨は栄養を取り込み、骨髄で免疫システムを整えている時間なのです。寝る子は育つ!寝る子は元気!免疫力UP!

 

1-2 身体を守る免疫力を上げる

さまざまな自己防御力「免疫力」を高めるための方です。

【体温を上げる】

体温がさがることにより、血管は収縮し血行が悪くなります。その結果体内に侵入した異物に対して攻撃をするための白血球は集まりにくくなります。細菌やウイルスへの攻撃が低下し、発病しやすくなります。体温36.5℃前後で免疫力は正常に保たれます。体温が1℃下がると、免疫力は30%低下し、逆に1℃上がると一時的ですが、免疫力は最大5~6倍にアップするといわれています。

Web検索をかけると、根拠がないとの指摘もありますが、体温が下がりすぎると免疫システムが正常に働かないということはありそうだと思います。実際に私自身が体温計で測定できないという低体温で、体調が思わしくない時がありましたが、漢方を用い、足を温めることで36度台の体温に回復することで代謝もあがり、体調も非常に良くなりました。

【腸内環境を整える】

免疫力の60~70%は腸にあるともいわ、その食物を消化、吸収、排泄してくれているのが腸です。

食物には、病原菌やウイルスが付着している危険性があり、このような有害物質の体内への侵入を防ぐために、腸は免疫力をしっかりと保つ必要があるます。つまり、腸内環境を良好に保つことで、免疫力の低下が防げます。

以前のブログでもご紹介していますが、腸内細菌バランスの黄金比と言われているのが

善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7 

が望まれます。

善玉菌 :乳酸菌、ビフィズス菌

腸の蠕動運動を亢進させ、消化吸収や便通の改善、免疫力を高める、アレルギー症状の緩和効果

悪玉菌 :大腸菌、ウェルシュ菌

肌荒れの原因、便秘、肥満などの不調をひき起こす

日和見菌:バクテロイデス

善玉菌と悪玉菌の優勢の方に作用し、どちらにもなりうる日和見的な腸内細菌

日和見菌は、腸内細菌の約7割を占めます。そのため、善玉菌のほうに加勢させるように善玉菌優位になるような食生活を心掛けることが望まれます。

Intestinal bacteria

<Intestinal bacteria>

※関連ブログ 気をつけたい食中毒と食の安全

〔善玉菌を増やす方法〕

食物繊維や発酵食品を多く取り、バランスよく多種の食品摂取を心掛けることが大切です。お勧めなのが、プロバイオティクスです。乳酸菌やビフィズス菌など整腸作用のある生菌を含みます。善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂ることで腸内環境は改善されます。腸内環境を整えることは免疫力を上げることにつながります。

ヨーグルト、漬物、味噌などの発酵食品、食物繊維、オリゴ糖は、免疫細胞のバランスを改善すると考えられています。食物繊維をエサとして増える酪酸菌は、腸の粘膜を修復し、免疫機能を高めてくれます。ポリフェノール類といわれるトマトやリンゴ、お茶、青背魚に多く含まれるEPAなどのn-3系不飽和脂肪酸も、炎症を抑える効果があり、腸の免疫力にかかわります。

〔免疫細胞を活性化させる食品〕

免疫細胞を活性化させるためにタンパク質が必要ですが、ビタミンAやビタミンEも、細胞の免疫機能を保持するといわれています。微量ミネラルといわれている、亜鉛やセレン、銅、マンガンなどのミネラル類も、免疫細胞を保護するためには必要となります。発酵食品の味噌には、亜鉛も含まれ、免疫力をUPする効果が期待できます。亜鉛の欠乏は、皮膚疾患、食欲不振、味覚障害をはじめ、さまざまな症状の原因となります。味噌は、塩分も含みますので、摂りすぎには注意が必要ですが、うまく活用することで免疫力をあげましょう。

免疫力を高めるためには、古い細胞から新しい細胞へと新陳代謝も大切ですが、新たな免疫細胞の細胞膜の構成には、コレステロールも欠かすことができません。

〔自分に合った腸内細菌フローラ〕

腸内細菌の構成は、ひとりひとり異なります。Aさんにとっては効果的な食材でも、Bさんにはまったく効果がないということもあります。同じ食材を2週間くらい続け、効果がなかった場合は、ほかの食材に切り替えるのも一つの方法です。どれが自分に合っているのかを知ることが効果的な方法となります。

〔効果的な入浴方法〕

冷えの予防には、ぬるめ(38~40℃)のお湯にゆっくりつかることをお勧めします。ぬるめのお湯にゆっくりとつかることで、副交感神経優位となります。血管が拡張し、末梢まで血流が届き、深部体温が上昇し、リラックスできます。40℃以上の熱いお湯に入ると交感神経優位となり、末梢の血管は収縮してしまいます。

さらに足湯は非常に効果があり、足を温めることで全身の血液循環が改善し、手も温かくなります。40℃のお湯に20分くらい足をつけます。

〔継続的な運動〕

運動も体温を上げるためには効果があり、身体も温まります。筋肉は、もっとも多く熱を発生します。生活の中で運動を取り入れることも冷え対策に繫がります。筋トレやウォーキングなどを継続的に行い、意識的に通勤途中の駅などでも階段を上るなど、ほんのちょっとの意識の変化で、運動するチャンスをつくることもできます。

 

1-3 自然治癒力、再生力を高める食事 

3つ目の自然治癒力は、再生する力です。骨は、骨髄で免疫細胞をつくっている大切な場所です。

【骨の再生力UP】

人は骨折したとき、骨折部分の骨代謝が亢進し修復されます。そのためもし骨折してしまったときは、骨再生にふさわしいバランスの良い食事を摂ることが骨再生には効果的です。骨代謝を好循環させ、治癒期間を短縮することも可能となります。

骨折した時に食事として摂りたい栄養素や成分には、骨タンパク質であるⅠ型コラーゲンの合成を助けるものと、カルシウムの吸収を助けるものとの2種類があります。

  • コラーゲンの合成:コラーゲン、ビタミンC、鉄など
  • カルシウム合成 :カルシウム、ビタミンD、ビタミンK、マグネシウムなど
〔コラーゲン〕

鶏胸軟骨、鶏手羽元、牛スジ、豚白もつ、フカヒレ、うなぎ蒲焼、鮭皮付き、さんま皮付き

コラーゲンを多く含む食品には、飽和脂質酸を多く含んでいるため食べ過ぎにも注意が必要です。治療中は運動量が極端に減るため、中性脂肪やコレステロール値にも注意が必要です。

〔ビタミンC〕

赤ピーマン、黄ピーマン、アセロラジュース、パセリ、レモン、青ピーマンなど

ビタミンCは、コラーゲンの合成を行います。

〔カルシウム〕

牛乳、チーズ、ヨーグルト、大根、小松菜、モロヘイヤ、ししゃも、ワカサギ、しらす

牛乳の飲みすぎには注意が必要です。飲み過ぎのよる血中濃度が上昇することで、体内のカルシウム濃度一定に保とうする作用のため排出します。急激な排出のため、血中濃度が下がり、その状態改善するために、骨からのカルシウムが流出してしまうことになります。

〔ビタミンD〕

かつお塩辛、あんきも、くろかじき、鮭

ビタミンDは、カルシウムの吸収と骨代謝を促進します。さらに太陽光を浴びることで合成が促進されます。

〔ビタミンK〕

ひきわり納豆、パセリ、しそ など

ビタミンKは、骨にカルシウムを定着させます。

〔マグネシウム〕

納豆、海草、ナッツ類、ゴマなど

「カルシウム2:マグネシウム1」マグネシウム量の2倍が、カルシウム吸収量の上限です。

【肝臓の再生力】

肝臓の再生力には、破壊された肝細胞の再生には重要なタンパク質や、肝臓の代謝活動を促進するビタミンB群を摂るのが効果的です。

傷んだ肝細胞の修復には、脂質の少ない肉や魚、卵、牛乳、乳製品、大豆製品などの良質なタンパク質が必要とされます。

〔大豆製品、しじみ、緑黄色野菜〕

これらの食物には、抗酸化力の強い栄養素が含まれ、ビタミン、ミネラルなども豊富です。

〔枝 豆〕

大豆の完熟前が、枝豆で、ほとんど大豆と同じ栄養価です。枝豆には大豆にはないビタミンAやビタミンCが豊富に含まれています。枝豆には脂肪を分解するコリンや、体内の余分な脂肪を燃やすレシチン、過酸化脂質の生成を抑制し、肝機能を高めるサポニンも含まれ、肝臓の保護、改善に優れた食物といえます。

〔豆 腐〕

豆腐は、大豆で出来ていますが、タンパク質の吸収率が大豆製品の中でも約95%と高く、タンパク質やビタミンE、サポニンが肝機能に効果的に作用し、栄養素を吸収できます。

〔納 豆〕

納豆はタンパク質の消化吸収率が高く、ビタミンKやビタミンB群も豊富でムチンという肝臓に良い成分も含有されています。ムチンは、胃の粘膜を保護、アルコールが直接胃から吸収されるのを防ぎ、悪酔いや二日酔いを防ぐ作用があります。

〔しじみ〕

しじみにはタンパク質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれ、肝機能を高めアルコール代謝に働きかけ、二日酔いを改善させます。そして、タウリンを豊富に含み、肝細胞の再生、脂肪肝を改善するといった肝臓に良い作用が多くあります。ただし、しじみには鉄分が含まれ、肝臓病の人には鉄分が肝機能に悪影響を与えます。

〔牡蠣:カキ〕

牡蠣には、18種類のアミノ酸、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、亜鉛、鉄、カルシウム、グリコーゲン、ブドウ糖、タウリンといった栄養素をバランス良く含み、別名「海のミルク」といわれています。さらにタウリンも含まれ、肝細胞の修復、解毒作用を強化し、悪酔いや二日酔いを防止する効果があります。

〔かぼちゃ〕

緑黄色野菜のかぼちゃには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを多く含みます。肝臓疾患では、ビタミンAが不足しますが、かぼちゃにはビタミンA(カロチン)が豊富に含まれます。ビタミンCやEは、過酸化脂質の生成を防ぎ分解します。肝臓病や動脈硬化に効果を発揮します。

ハロウィンにかぼちゃを食べることは、冬に向かい免疫力UPには、効果的な国民的行事なのかも知れませんね(^^)

〔キャベツ〕

キャベツにはビタミンCやカルシウムなどが多く含まれ、栄養価が高く、ビタミンUとよばれる硫黄分を含んだアミノ酸が含まれます。ビタミンUは、肝臓でのアルコール分解を助け、脂肪肝を防ぎ、肝機能を活発にする働きがあります

〔にんにく〕

にんにくには、脂肪と糖質の消化吸収を調節し、イオウ化合物アリシンが含まれ、肝臓に蓄積された毒素を体外に排出します。にんにくを1~2片、毎日食べることで肝機能低下を防ぐことが期待できるようです。

〔梅干し〕

梅干しは、クエン酸など有機酸を多く含み、アルコールの解毒作用を促進します。悪酔い防止や二日酔いの防止にも効果があります。その他、梅のもつ殺薗・解毒作用により、流行性肝炎の予防にも役立ちます。

〔牛 乳〕

乳製品には良質のタンパク質、各種のビタミンが豊富に含まれています。牛乳は栄養価が高い食品で、タンパク質や脂質、糖質、ミネラル、ビタミンなどがバランスよく含まれます。牛乳には、肝臓に必要な必須アミノ酸をすべて含み、肝臓の強化にはかなり効果があります。肝臓の働きをよくするビタミンAやビタミンB2も多く含まれています。

〔もやし〕

タンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維を多く含み、栄養価の高い食物です。肝機能障害では、ビタミンやミネラルが不足しがちになりますが、もやしは、安価で栄養豊富、肝機能低下の時には、おすすめの食品です。

〔ナッツ類〕

ビタミンEを多く含むナッツ類は、酸化脂質の生成を防ぐビタミンEが豊富に含まれ、機能の向上やアンチエイジングなどにも効果が期待されます。しかし、脂質を多く含み、食べ過ぎは、肝臓に負担をかけます。

【血管の再生力】

血管によい食物とは、血液をサラサラにしてくれる野菜や海藻類、血栓を溶かす作用がある納豆やクエン酸を含む食物、血管を丈夫にするタンパク質を含む食物などさまざまあります。血管によい食物をバランスよく食べることで、動脈硬化などの疾患を防ぎ、動脈硬化や梗塞などの疾患に予防や改善になります。

〔血液サラサラにする食物〕

ネギ、タマネギ、にんにく、らっきょうなどのイオウ化合物には、血栓の予防や血栓を溶かす作用があります。LDLコレステロールを減らし、血液循環を良くする働きがあります。青魚に含まれるオメガ3系脂肪酸は、血管を柔らかくする働きがあるといわれています。青魚のイワシ、アジ、サバ、サンマ、ブリ、カツオにオメガ系脂肪酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれます。また、クエン酸にも血液サラサラ効果があります。酢や黒酢、ポン酢などの酢の物や、レモン、いちご、グレープフルーツ、キウイ、パイナップル、梅干しなども意識的に摂りたい食物です。

〔LDLコレステロールの酸化を防止する食べ物〕

悪玉コレステロールといわれる、LDLコレステロールが酸化すると、粥状動脈硬化(アテローム性プラーク)を作る原因となります。

  • カプサンチン:赤ピーマンや唐辛子:エビやカニなどの甲殻類、鮭、イクラなど、
  • セサミン  :ゴマ
  • 大豆サポニン:大豆製品(納豆、豆腐、豆乳、厚揚げなど) 、
  • カカオマスポリフェノール:チョコレートやココアなどの
〔水溶性食物繊維〕

水溶性食物繊維は、コレステロールの排出を促す働きがあります。海藻類、果物類、きのこ類に多く含まれます。

  • 海藻類 :わかめ、昆布、ひじき、もずく、めかぶ など
  • 果物類 :バナナ、リンゴ、レモン など
  • きのこ類:しいたけ、えのき、なめたけ など
〔体温上昇で血行を改善する食物〕

唐辛子と生姜は、体温を上昇させ、発汗を促すことで血行を良くする食物です。血行促進や発汗作用をもつカプサイシンは、唐辛子に含まれます。生姜に含まれるジンゲロールも血行促進をする成分です。生姜のジンゲロールは、生の生姜に多く含まれるため、生の生姜をすりおろして紅茶などに入れ、生姜摂ることがお勧めです。

〔動脈の弾力性を保つ食物〕

動脈の弾力性は、エラスチンというタンパク質です。ビタミンB6がエラスチン生成に関与します。ビタミンB6は、牛肉、豚肉、鶏肉など肉類に含まれますが、血管力をアップさせるには、肉類よりもDHA、EPAなどのオメガ3系脂肪酸も同時に摂れる、イワシ、アジ、サバ、サンマ、ブリ、カツオ、鮭などがお勧めです。

〔ナトリウムの排出を促す食物〕

血管が硬くなって弾力を失う、血管の内腔が狭くなる動脈硬化の原因の1つに高血圧があります。高血圧の状態が続くと、血液の圧力に耐えるため血管壁が厚くなり、血管壁が厚くなった分、血管の内腔が狭くなって血流が悪くなってしまうのです。

 

2.レジリエンス、メンタルの再生力  

前回のブログで、レジリエンスということ、笑いが自律神経や脳内ホルモンの分泌を促すということをお伝えしました。いかがですか?笑っていますか?

私は、NLPトレーナーというメンタルサポーターとしての一面もあります。事実を受けとめ、思考の組み立てを変え(プログラミング)新たな解釈を行うことにより、ネガティブな感情から、ポジティブな感情へと事実を組み替えます。

落ち込まない人はいません。誰でも感情の起伏はあります。ついていないなぁと思うことも、失敗してしまったと反省もあります。その事実にどのような感情を結びつけるかで、大きくその後の行動がかわります。いわゆるポジティブシンキングです。

行動の本質的な部分、動機やモチベーションとなっている信念や価値観があります。止めたいけどやめられない行動、自分の行動のブレーキになっている根幹にネガティブな信念や価値観が、気づかないうちに存在していることもあります。この信念や価値観は、自分に何らかのプラスとなるものが存在します。そのプラスとなる感情に気がつけば、ネガティブな信念や価値観も変えることができます。

【自分の身体への感謝】

人は毎日さまざまなストレスの中で生活しています。毎日混雑する電車やバスなどに乗ったり、渋滞の中運転したり、仕事でうまく行かない、上司に怒られたなどなどストレスに感じない人はいないと言っても過言ではありません。これ以外にも、10月のような寒暖差や、台風などの天候も身体に取っては大きなストレスです。気づかないうちにストレスを受けていても、身体は何もいわずに黙々と戦ってくれているのです。せめて意識的にここまでお伝えした自然治癒力をUPすることを自分の身体にしてあげてください。

自分の身体に感謝のことばを伝えてみてください。ゆっくりと深呼吸をしましょう。ゆっくりと吐く息ととともに、体中のいらなくなったストレス、老廃物を吐く息とともに全部手放しましょう。そして新たな新鮮な空気を肺に送り込み、心臓から血液とともに、全身に酸素を送り込みましょう。そんなイメージをしながら身体に感謝をしてみてください。きっと身体がポカポカと温かい感情に充たされます。

 

3. 自然治癒力の崩壊!? 自己免疫疾患とは? 

自己免疫疾患ということを聞いたことがありますか。自分で自分の身体を攻撃してしまう疾患です。

【自己免疫疾患とは?自分の中の自分が敵】 

免疫反応とは、外部からの異物の侵入を排除し、自分の身体を守るために、働く機能、生体防御反応です。

正常では、自分自身の身体に対して、免疫反応は当然おこることはありませんが、何らかの原因で、自分と侵入者との区別がつかなくなり、自分自身の細胞やタンパク質を異物、「抗原」と認識してしまい対抗する「抗体」をつくりだしてしまいます。自己反応性リンパ球を産生し、自分自身を攻撃してしまいます。その結果さまざまな不調や症状が出現します。このような、自分自身に対する免疫反応のことを自己免疫といい、この自己免疫が原因となっておこる病気を自己免疫疾患と呼びます。

【自己免疫疾患の種類】

自己免疫疾患は、大きく2種類に分けられます。

〔臓器特異的自己免疫疾患〕

病気の発生部位が、特定の臓器に限定されているもの。自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、慢性甲状腺炎、バセドウ病、悪性貧血、重症筋無力症、自己免疫性肝炎、インスリン依存性糖尿病などがあります。これらの病気では、それぞれの臓器にある特有のたんぱく質に対して、自己抗体ができ、直接その臓器を障害すると考えられています。自己抗体とは、自分自身の細胞やタンパク質を抗原と誤認した結果、つくり出された抗体のことをいいます。

〔全身性自己免疫疾患〕

全身の多くの臓器症状が見られる全身性自己免疫疾患です。膠原病といわれるものです。50種類以上の自己抗体が発見されています。おもな自己抗体には、リウマチ因子、抗核抗体などがあります。自己抗体が抗原と結合した免疫複合体と呼ばれるものが、全身の組織に沈着し、さまざまな障害の原因となっています。

【自己免疫疾患の発症原因とは?】

自己免疫疾患の原因は、まだよく分かっていない部分が多いようですが、考えられているものをまとめておきましょう。

〔自己免疫疾患の原因〕
  • 外傷による自己タンパク質などが一度外部にでたのち、免疫系にふれ抗原になる。
  • 感染、薬物などによる原因で、自己タンパク質の構造が変化して、新しい抗原がつくられる
  • 自己タンパク質と構造のよく似ている抗原が侵入し作られた抗体が反応する。
  • 抗体をつくるリンパ球や免疫反応の調節機構の異常

先週から5日間にわたり「自然治癒力」をまとめてきました。ひとつひとつ考えながら行うとちょっとややこしいかも知れません。基本、睡眠時間をきちんととり、体内時間を整えて、食習慣、運動習慣に配慮した生活をすることが自然治癒力もUPし、健康に過ごせるコツだと思います。

自分の身体を意識することからはじめてみてください。自分の身体が喜ぶ生活習慣です。

来週は、自分の身体の観察力がます漢方をまとめて行く予定です。月曜日はお休みを戴き、水曜日から5回にわたり、春から受講してきた漢方講座の内容を中心にまとめていきたいと思います。またぜひご訪問ください^^

 

今日のまとめ 

  • 唾液の分泌も皮膚の再生も加齢とともに変化する。紫外線対策で防御力UP
  • 日常の食生活や運動習慣が、免疫力UPにつながる
  • 再生力の基本は、食生活、身体は、食事で得られた栄養素でつくられている。

 

お知らせ

先日、介護職のサポートサイトに「Pure Medical attitude」のブログをご紹介戴けました。こちらのブログで紹介ブログをUP致しました。介護される方のストレス解消法です。よろしければ、「きらッコノート」もぜひお読みください。

『今週のテーマblog』

「守る力と治す力 自然治癒力」
『過去のブログ』
「疲労を考える」2017.10.23~2017.10.27
「摂食嚥下障害」 2017.10.16~2017.10.20
「人の不思議 体内時計」 2017.10.9~
「高齢者が抱える問題」  2017.10.2~2017.10.6
「呼吸を整える」    2017.9.25~2017.9.29

 

※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声を楽しみにしております。

今日も最後までありがとうございました。

 

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健診結果がよくわからない、異常値を直したい、何となく健康に不安がある、運動したいけど時間がないなど、さまざまな健康に関する不安は、日常のストレスからきていることも少なくありません。その原因をしっかりと探し出し、メンタルも合わせて改善していきます。NLPトレーナ、NLPカウンセリング、NLPコーチングのスキルを合わせて持ち、大学でも心理学を学んでいます。

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Pure Medical attitude 

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

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