元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。ヨガをやる時にインストラクターの方がいつも伝えてくれること、それは「呼吸」です。私がヨガにすごく親近感を持った理由が呼吸なのです。NLPを学び、超音波検査にヒプノーシスを意識的に取り入れた呼吸指示「生理検査アティテュード®」でその効果を実感しています。日常生活で、効果的な呼吸を取り入れて戴けたらと思い、今週のテーマは、「呼吸を整える」、今日はその初回、呼吸をつかさどる肺の構造・働きからまとめていきましょう。

 

1.肺を知る、呼吸しくみを知るための 3原則

1-1 肺の構造と働きとの関係性

1-2 肺の働きと、呼吸のしくみ   

1- 3 エネルギー活動には、不可欠なガス交換 

今日のプラスα

2.呼吸を担う臓器の炎症、肺炎

3.いびきがひどい、寝ている時に息が止まっている… 

 

1.肺を知る、呼吸しくみを知るための 3原則

呼吸を行なっているのは、肺です。みなさん肺を意識していますか?肺の構造から見ていきましょう。

1-1 肺の構造と働きとの関係性

肺は、左右1対、胸腔内に 心臓 を挟み込むようにあります。

【肺の構造:右肺は3つの肺葉、左肺は2つの肺葉】

肺は、左右に1つずつ、やや左寄りに位置する心臓を挟むような関係にあり、胸腔の大部分を占めています。成人の肺で、左右の肺を合わせ、重さ約900~1000gくらい、通常心臓がやや左側に位置することから、左肺は右肺よりも少し小さくなっています。

肺には、裂と呼ばれる切れ込みが表面にあります。この裂によって右肺は、上葉、中葉、下葉の3つの肺葉に、左肺は、上葉と下葉の2つの肺葉に別れています。

左右の肺の間、胸腔の正中部分を縦隔(外部リンク:コトバンク)といいます。縦隔とは、胸腺、気管、気管支、食道、大動脈、大静脈、胸管、神経そして、やや左寄りに心臓などの器官が存在する部分となります。

肺の内側面中央に、肺門といわれるところがあり、気管から分岐した気管支や、肺動脈、肺静脈、気管支動静脈、リンパ管、神経など肺門から肺に入っていきます。気管支は肺に入り、それぞれの葉気管支に別れ、肺葉に分岐していきます。肺葉は、小葉の集まりからなり、その中を葉気管支が分かれ、一定の肺区域に広がり、さらに分岐し、肺胞となります。この肺の末端の肺胞で周囲の毛細血管との間でガス交換が行なわれています。

肺 Lung

<肺 Lung>

 

1-2 肺の働きと、呼吸のしくみ

次に、肺の働きと、呼吸との関係性についてまとめていきましょう。

【呼吸器のはたらき】

呼吸の仕事をする器官を呼吸器といいます。鼻、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺などが呼吸器系となり空気の通り道となります。

呼吸器の働きには、3つのはたらきがあります。

  1. 呼吸機能:酸素と二酸化炭素の交換をする
  2. 防御作用:からだを外界から守る
  3. 代謝作用:必要な物質をつくる
①呼吸機能:酸素と二酸化炭素のガス交換をする

呼吸により取り込まれた空気は、気道(呼吸細気管支)から肺胞に入ります。肺胞の周りは、毛細血管で囲まれていて、肺胞壁で空気中の酸素と二酸化炭素の交換が行なわれます。二酸化炭素を多く含んだ静脈血を、酸素を取り込んだ動脈血に交換していきます。このガス交換の働きを「拡散」といいます。

酸素が気体から液体に移り(拡散)、取り込まれた酸素は、肺血管系から心臓に送られ全身に送り出されます。二酸化炭素の排出は、これと逆の過程で行なわれますが、次の項目でも説明いたします。

これらのガス交換は、脳の呼吸中枢で、神経、内分泌系を通してコントロールされています。

②防御作用:からだを外界から守る

肺は、1万ℓ/日もの空気が出入りしています。肺には吸入される空気とともに有害なものから無害なものまで、さまざまな異物や、口腔や咽頭で分泌された小粒子、有害ガス、微生物など気管、気管支にまで侵入することもあります。口腔や咽頭には細菌類が常在し、肺に細菌が侵入することもあります。

肺は、さまざまな外因性、内因性の物質から、防御作用により守られています。免疫反応の関係しない浄化作用と、免疫反応の関係する防御作用があり、おもな肺の防御作用は、鼻腔から肺胞までのあらゆるところで行なわれている、浄化作用です。

③代謝作用:必要な物質をつくる

肺表面活性物質の産生、さまざまな血管に作用する物質の産生や代謝、プロスタグランジンの産生や代謝なども行なわれています

【呼吸のしくみ】

呼吸は、生命維持には必要不可欠です。空気、空気の中の酸素がなければ生きていくことはできません。呼吸が停止してしまっては、人は生きられません。無意識のうちでも呼吸は、絶えず行なわれています。呼吸活動を行なっている肺は、胸郭の中にあり、横隔膜や周囲の呼吸筋により呼吸運動は、サポートされています。胸郭の動きと連動して肺が膨らんだり、縮んだりするのは、呼吸筋の収縮や拡張によるものです。

肺は、自らの力だけでは空気を出し入れすることができず、肋間筋(外肋間筋、内肋間筋)、周囲の腹筋群や頸部の筋も呼吸運動をサポートしています。呼吸は、通常の静かな呼吸の場合、収縮した筋がもとに戻ろうとする弛緩により自然に行なわれています。意識的に強く、速く、多く吐き出すときは、内肋間筋や腹筋群を使い、胸郭を強く収縮させています。

胸郭を拡大、縮小することで空気の吸入と排出が行なわれています。呼吸には、胸式呼吸と腹式呼吸があります。

〔胸式呼吸:胸郭の拡張と収縮〕

胸式呼吸は、胸郭を拡張させることで息を吸うことができます。横隔膜の収縮することで外肋間筋が収縮すると、肋骨が引き上げられて胸郭がひろがります。この胸郭の動きによる呼吸を胸式呼吸といいます。

〔腹式呼吸:横隔膜の収縮と弛緩〕

上向きのドーム状になっている横隔膜が収縮して引き下げられると胸腔が広がります。おもにこの横隔膜の動きによる呼吸を腹式呼吸という。

(以前のblog「腹式呼吸」『ストレッサーに勝つ方法  呼吸の大切さ』合わせてぜひお読みください)

【不随意運動から随意運動として唯一コントロール可能な呼吸】

通常、私たちの呼吸筋群は、無意識のうちに自律神経の支配下で、コントロールされている不随意運動として働いています。しかし、自らの意思でも呼吸はすることができます。思いっきり息を吸いたくなる時、大きく深呼吸することや、臭いなぁ…と、異臭に襲われると意識的に息を止めませんか?突然に異臭だと身を守るために、反射的な行動になっているかも知れませんが、意識的に呼吸とめ続けることもできます。

そう、呼吸は意識的に、つまり随意運動として行なうこと、コントロールすることが出来る臓器なのです。心臓も肝臓も腎臓も胃も腸も自由にコントロールすることはできません。でも、呼吸は、意識的に行なうことができるのです。言い換えると、自律神経へとつながる呼吸を整えることで、自律神経を整えることが出来るということなのです。このお話は、次回以降のブログでまとめたいと思いますので、ぜひ次回もお読みくださいね。

両方の呼吸ともに、筋の収縮度合いを強めることで呼気量を意識的に増やすことが出来ます。肺活量も意識的に行えば、増やすことができます。使っていない肺胞をストレッチなどで、刺激することもできます。成人の安静時の換気量は、1回あたり約500ml、1分間の呼吸数は、12~20回/分(3~5秒間で1回)が標準です。1分間に6~10Lの空気を出し入れしている計算になります。すごいですよね。

 

1-3 エネルギー活動には、不可欠なガス交換

ガス交換は、酸素と二酸化炭素のガス交換を行なう呼吸には、外呼吸と内呼吸があります。

  • 外呼吸 肺呼吸 :肺で行なわれる、肺胞と肺毛細血管との間のガス交換
  • 内呼吸 組織呼吸:全身の細胞で行なわれる血液と組織細胞との間におけるガス交換

【外呼吸:肺胞で行なわれる、無くてはならないガス交換】

人は、空気から酸素を取り込んでいます。鼻や口から入った空気は、気管から左右の気管支に分かれて肺門から肺の内部に入った後、さらに分岐を繰り返して、末端の細気管支から肺胞に繫がります。肺胞は、ぶどうの房のような小さな袋状で、この肺胞と肺胞の周囲にある網目状の毛細血管との間で酸素と二酸化炭素のガス交換が行なわれます。呼吸により取り込まれた酸素と血液中の二酸化炭素のやり取りが行なわれています。

このガス交換は、物理的なしくみで行なわれています。静脈血に含まれる二酸化炭素濃度は肺胞内よりも高いために、二酸化炭素は、毛細血管から肺胞に向かって移動しますが、酸素濃度は、肺胞内の方が毛細血管内よりも高いため、酸素は肺胞から毛細血管に向かって移動します。

〔ヘモグロビンの働き〕

このガス交換に赤血球中のヘモグロビンは、重要な関わり方をしています。ヘモグロビンは、酸素が豊富なところでは酸素と結合し、酸素の少ないところでは結合していた酸素を放出するという性質があります。二酸化炭素に対しても同様に、結合と放出しています。ガス交換がスムーズに行なわれるためにはヘモグロビンの働きは、とても大切です。組織呼吸:内呼吸には、とってもヘモグロビンの役割は大切です。

酸素は、全身の細胞がエネルギーを生み出すためには不可欠です。肺は、肺の中の肺胞でこの大切な作業「ガス交換」をおこなっている重要な臓器です。必要な酸素を取り込み、不要になった二酸化炭素を体外に排出するための生命活動に欠かせない呼吸を担っているのが肺です。

【血液循環:肺の働きと肺動脈、肺静脈】

以前のblogでもお伝えしたことがありますが「血液循環」、上記の呼吸の働き①でも説明しましたが、ガス交換された血液の流れです。肺門から肺へ、気管支、肺動脈、肺静脈、リンパ管などが出入りしています。肺動脈と肺静脈とは、その血管の中を通る血液の性状が異なっています。

〔肺動脈〕 酸素を多く含む大静脈血、鮮紅色
  • 全身から二酸化炭素を多く含み心臓から肺に入ってくる血液
  • ガス交換を行なうために肺に送られてきた血液、二酸化炭素が多い肺に来た血液
  • 心臓から肺内に入ってきた全身の静脈血が肺動脈ということになります
〔肺静脈〕 二酸化炭素を多く含む大動脈血、黒っぽい
  • 肺胞から酸素をもらったきれいな血液
  • 肺でガス交換後のきれいな血液、酸素を多く含み全身に酸素を送るために心臓に送る
  • 心臓にもどる血管、心臓から大動脈へ送られる血液が流れる

Blood circulation

<血液循環>

【臨床検査ひとくちメモ ~肺拡散能力検査~】

呼吸機能検査で行なわれる検査の中に『肺拡散能 DLco』という検査項目があります。

ガスボンベを使いますので、ちょっと大掛かりな検査機器になります。総合病院などでおもに肺疾患の患者さんに対して行われます。(治験でも指標とされる検査項目となることがあります)

ことば通り、肺の拡散という機能を調べます。予め濃度のわかっている空気(混合ガス)を胸いっぱい吸っていただき、そのまま10秒間息を止めていただきます。10秒後のガスをサンプリングして前後でのガス濃度を計算して拡散能力を導き出します。10秒間でのガス交換能力を計算します。

実際の検査は、リズミカルな声掛けが大切なので、技師と患者さんの息を合わせることが大切でちょっとコツを必要とします。肺活量が十分にないと、サンプルの量が少なくなってしまいますので参考値となります。

この検査、ちょっと苦しいです。というか、呼吸機能検査は、どれも苦しいです…m(_ _)m

呼吸機能検査は、ギリギリまで、息を吸ったり、吐いたりしていただかないと「肺の能力」をみる検査です。申し訳なく思いながらも、治療の指標となる検査なので、事前に説明させていただきご協力いただかないと正しい値が得られません。言い換えると、検査を担当する技師との関係性が良い検査を行なうためには必須だと私は思っています。

緊張されている状態で、来室される患者さんもよくいらっしゃいます。そんなときはざっくばらんに、お声掛けさせて戴いています。緊張は、肩まわり、首周りの筋肉、呼吸筋群にも力が入っていて緊張しています。いっぱい吸わないと~~と、意気込み過ぎても余計に息がしづらくなります。緊張をゆるめて弛緩した状態からだと、たくさん息を吸うことができます。試しに、肩を上げたままで呼吸してみてください。呼吸が小さくなり、苦しくないですか?

とくに、この肺拡散能の検査は、ガス濃度の調整がありますので、検査前の機器の準備に時間がかかります。無言で待つのも気詰まりだと私はいつも感じるので、患者さんの様子をみながら世間話もしたりします。

検査のときに、もしも十分な説明がなかったら、ぜひ、担当の技師に質問してみてくださいね^^
あっ!検査する技師もかなり体力使っています。きちんと気持ちを込めて、頑張って声かけしないと、頑張って戴けませんよね(^_-)-☆

 

2.呼吸を担う臓器の炎症、肺炎

肺炎とは、肺に起きた炎症性疾患の総称です。現在の日本での全肺炎死亡者のうち、65歳以上の高齢者の肺炎での死亡者は97%を占め、高齢者にとっては注意しなければならない疾患です。おもな肺炎をまとめて起きましょう。

【細菌性肺炎】

肺炎球菌、インフルエンザ菌、黄色ブドウ球菌、などの感染により発症します。この中でも肺炎球菌がもっとも多くみられます。高齢者、呼吸器疾患のある方、糖尿病などにより免疫機能が低下している方など感染しやすく、重症化しやすいために注意が必要です。

〔肺炎球菌とは〕

肺炎球菌は、のどや鼻の奥に存在している常在菌で身近な細菌です。体力や抵抗力の低下とともに、発症すると、肺炎以外にも菌血症(血管内への細菌の侵入)や、細菌性髄膜炎などを引き起こすことがあり免疫力が低下している高齢者には注意が必要となります。肺炎球菌は、白血球への抵抗力が強く、肺炎が重症化しやすいとされています。

小児用のワクチンは、生後2か月から接種可能、平成25年11月1日から定期接種となっています。効果は接種後2~3年間持続するといわれています。

高齢者に対しては、平成26年10月1日から、65歳以上の方を対象に、肺炎球菌ワクチンが定期接種となっています。

外部リンク 厚生労働省

【誤飲性肺炎】

食物や飲み物を飲み込む動作を嚥下といい、食物や飲み物などが誤って気管や気管支内に入ることを誤嚥といいます。この誤嚥により細菌などが肺に流れ込んで生じる肺炎が誤嚥性肺炎です。高齢者の肺炎の70%以上が誤嚥に関係しているとされています。

〔誤嚥性肺炎とは〕

食物や細菌が誤って、気管に入り込むことでおこります。慌てて食べると咳き込むこととかありませんか? その状態が誤嚥しかかったときです。咳き込むことで、肺への侵入を防いでくれいるのです。

誤嚥性肺炎の原因は、隣り合って位置する気管と食道が関係します。食物が口から食道にはいると、気管の入り口が閉じられます。脳の指令でそれぞれが上手に振り分けられる仕組みになっていますが、高齢とともに、その反射がスムーズにいかず、誤って気管に食物を入れてしまうことが発生します。食べ物や唾液と共に細菌が肺に入り込み、炎症を起こしてしまいます。細菌が混在する唾液を知らないうちに誤嚥していることや、寝ている間に胃液などが逆流し、気管に入り込んでしまったときにも起こります。

〔高齢者に多い、誤嚥性肺炎の理由〕

別名「老人性肺炎」とも呼ばれ、高齢になると誤嚥が起こりやすくなります。高齢者の誤嚥が増える要因として、嚥下機能の低下、反射機能の低下があげられます。気管に異物が入っても、健常者ならば、のどの繊毛や咳により誤嚥を防ぐことができますが、高齢とともに働きが低下してしまいます。脳梗塞なども影響が見られます。

〔誤嚥性肺炎の症状〕

肺炎のおもな症状は、空咳や息切れ、発熱などがありますが、高齢者の場合はこうした症状が出ないこともあります。元気がない、倦怠感が続くなどの症状だけ場合もあり、注意が必要です。気管支炎から誤嚥性肺炎になることもあります。

乾いた咳、息切れ、発熱がある(※高齢者は無い場合もある)、食事中に咳込む、食事に時間がかかる、唾液が上手く飲み込めない、いつも喉がゴロゴロと鳴っている、元気がなく、息切れが多くなったなどの症状が続く場合は誤嚥性肺炎が疑われます。

【間質性肺炎】

通常の肺炎は、ガス交換を行なう肺胞の中に炎症が起きますが、この間質性肺炎の場合は、肺胞の壁や、間質組織に炎症が起こり、壊され肺が小さくなっていく疾患です。

炎症によって壁が厚くなり、肺全体が固くなり、その結果、肺の膨らまなくなり、ガス交換がしにくくなります。

〔間質性肺炎の原因となるもの〕

膠原病、薬剤、じん肺、アレルギー性などの感染症があげられます。原因が分からないものもあり、原因不明のものを特発性肺線維症と分けています。

〔おもな症状〕

息切れ、呼吸困難と乾咳(からせき)など、肺活量の低下も見られます。カゼなどにより、急性憎悪につながり、死に至る場合もあります。

 

3.いびきがひどい、寝ている時に息が止まっている… 

睡眠時無呼吸症候群ということば聞きませんか? SASとも略されます。

【睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?】

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に、無呼吸(呼吸が止まる)や低呼吸(もう少しで止まりそうな弱い呼吸)となる疾患をいいます。無呼吸を繰り返すことでいろいろな合併症を生じます。成人男性40~50代が約半数以上を占め、女性は閉経後に増加する傾向があります。

【発症原因】

空気の通り道となる上気道が狭くなることが原因とされています。肥満との関連性がよく言われ、頸部の脂肪が多く、上気道を圧排することが原因とされます。その他には扁桃肥大、舌が大きいこと、鼻炎や鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。あごの形状、後退している、小さいこともSASの原因となり、肥満でなくても発症するとされています。

【睡眠時無呼吸症候群SASの症状】

睡眠の質の低下によるいびき、夜間の頻尿、日中の眠気や起床時の頭痛などを認めます。日中の眠気は、作業効率の低下、居眠り運転事故、労働災害の原因にもつながります。

〔無呼吸発作〕

無呼吸発作といわれる症状は、数秒間、寝息が止まったあとに「グファ!」というような大きな音を発するのが特徴的です。習慣的ないびきがある場合には注意が必要となります。

〔日中起こる過度の眠気〕

睡眠中に無呼吸発作が頻回に起こることで睡眠の質が低下し、十分な休息が得られなくなることで、日中の過度の眠気など、日常生活にも悪影響を及ぼします。

肥満が原因と考えられる場合は、減量することで無呼吸の程度が軽減するようです。食生活や運動など生活習慣の改善が重要です。アルコールは睡眠の質を低下させます。いびきを周囲に注意されたことや、睡眠時間の割に日中の眠気がある場合には、SASの可能性を疑い、専門医療機関を受診してみてください。

【睡眠時無呼吸症候群(SAS)の危険性】

SASは単に呼吸が止まるだけの病気ではありません。心臓、脳、血管に負担がかかります。SASがあるだけで高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併する危険が高まることがわかっています。無呼吸回数が多くなるにつれて、つまり重症になればなるほど、そのリスクは高くなります。SASは、自分で気づくのが難しい病気です。昼間の眠気を自覚される方もいますが、それは半数程度とのことです。なかなか自分だけではわかりにくい病気です。

無呼吸は呼吸や循環系を中心に身体に過大な影響を及ぼすとされています。寝ている間に繰り返し呼吸が止まることで、脳は起きた状態になっているそうです。言い換えると、寝ていない、不眠不休で睡眠不足で働いているということです。その結果、身体の中での悪循環が始まります。自律神経の乱れ、内分泌に影響し、さらに肥満をともなう動脈硬化や糖尿病、高血圧などの原因になります。この症候群の治療をきちんと受けると、長生きできる可能性があることもわかっています。健康寿命延伸のためにも早期の治療が望まれます。

睡眠中、10秒以上の呼吸停止が平均1時間に5回以上は、SASの可能性があるとされています。いびきは無呼吸の前兆とされ、SASの多くの人に認められます。また、いびき以外には自覚症状が出にくいとも言われています。周りの人から寝ている時のいびきや無呼吸を指摘されている方は、ぜひ専門医療機関を受診してください。

 

10月 開講 Health workshop

健康寿命延伸に向けて、生活習慣改善プログラミング 

自分自身の健康の方程式を作りませんか?そして、なりたい健康イメージをしっかりと意識します。脳は優秀なコンピュータです。自分の目標プログラミングをしっかり組み込まないと目標は達成できません。そして、ちゃんとそのゴールビジョンをみせてあげることが重要です。

健康管理士で臨床検査のエキスパート臨床検査技師、そして脳科学のNLPトレーナーだから組めるプログラミングがあります。コーチングを駆使して、あなたにあったゴールイメージへのプログラミングです。

〔日 時〕両日、同じ内容です。ご希望日をお伝えください。

  • 1回目 9月18日(月・祭) 受付終了
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※イベント情報こちらから、詳細は折り返しご連絡します。

 

今日のまとめ

  • 肺の中の肺胞は、エネルギーをつくりだすために必要不可欠。肺のガス交換
  • 肺だけでは、呼吸はできない。呼吸筋群も意識してみましょう。
  • 通常は不随意運動ですが、唯一随意運動としてもコントロール出来るのが呼吸です。言い換えると、自律神経を整えることができるのが呼吸です。

 

<Pure Medical attitude 関連blog>

『食中毒を知る』
『健康寿命につながる栄養素』 2017.9.4~2017.9.15
『エネルギーと代謝』 2017.8.28~2017.9.1
『身体がみえる臨床検査』 2017.7.17~8.4

<関連サイト>

 

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今日も最後までありがとうございました。

 

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代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

 

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