元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。今週は、呼吸に意識をするための1週間、初回は、肺と呼吸の関係性、2回目は、呼吸と心拍、そして最終回の今日は、呼吸を利用したリラクゼーションエクササイズをご紹介していきたいと思います。自律神経のバランスを整えるために呼吸を効果的に用いることが出来るエクササイズをまとめていきたいと思います。自分に合ったエクササイズをぜひ見つけて日常に取り入れてみてください。

1. 呼吸を意識する、3つのエクササイズ

1-1 運動が苦手、心もリフレッシュしたい方にはお勧め『ヨガ』

1-2 催眠と聞くと、怪しげなヒプノセラピー 催眠療法   

1-3 今、ここを意識する マインドフルネス

今日のプラスα

2. 自己催眠 セルフヒプノーシス

3. 意識と無意識のバランスは、自律神経のバランスと呼吸

 

1. 呼吸を意識する、3つのエクササイズ

1-1 運動が苦手、心もリフレッシュしたい方にはお勧め『ヨガ』 

体幹を鍛えながら、呼吸で自律神経を整えるヨガは、運動苦手な方にお勧めできます。

【ヨガとは?】

ヨガは、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で「ヨガ」とはサンスクリット語の「ユジュ」が語源で、「結ぶ」「つながり」「統一」という意味があり、心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。

心と身体を結びつけて安定した状態にする方法といわれ、約4,500年前に誕生しました。呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、さまざまなアーサナ(ポーズ・姿勢)をとることで、心と身体の緊張をときほぐし、心身をバランスよく整え、心の安定とやすらぎを得ることを目的としています。

〔ヨガの目的〕

ヨガの本来の目的は、苦痛からの解放、すなわち快適で安定した心をつくることと言われています。1990年代後半から世界的に流行がみられ、現在では、宗教色を排した身体的なエクササイズ、ダイエットや健康法としての意味で女性中心に人気があります。アーサナを中心にしたフィットネス的な役割を担っています。

ヨガは、インナーマッスルを意識しながら行います。日常の動作ではあまり使われない筋肉を呼吸とともに刺激するようにアーサナを行います。常に呼吸を意識しながら、呼吸をとめることなく、呼気とともに筋肉を伸展させていきます。この動作により、細胞に酸素が供給さ基礎代謝の向上も促されます。

活発な新陳代謝を促すことで、ダイエットにも期待されます。

【ヨガの効果】

ヨガの効果をまとめておきましょう

  • 基礎代謝の向上 :自然とやせやすい体質に変化、脂肪のつきにくい身体
  • 身体の歪み改善 :左右交互に行なうことで自分の身体の歪みや、状態を知る
  • 姿勢と動作の改善:全身が引き締まり、美しいプロポーション、腰痛改善
  • 柔軟な身体   :さまざまなポーズを行うことで柔軟性が増す
  • 骨と関節の強化 :柔軟に鍛えられる、骨粗鬆症や関節痛の予防になる
  • 体幹の強化   :身体全体が引き締まり、美しいプロポーション
  • 血行の改善   :老廃物を排出し若返り効果、血流が良くなり肩こり解消効果
〔呼吸による効果〕

ヨガでは、腹式呼吸をゆっくりと行うため、副交感神経優位となりますので、緊張が解きほぐされ、冷え性が改善されます。また、筋肉伸縮と深い呼吸により、リンパや血液の流れが改善され、内臓も活性化されます。心臓発作、脳卒中など予防効果が得られます。

〔ストレスへの緩和と抵抗力増加〕

ヨガは、常に深い腹式呼吸を意識してアーサナを行います。呼吸で肺や横隔膜を動かすことで、全身の血流の循環を促し、自律神経のバランスを整えることができます。自律神経バランスを整えることは、メンタルを整えることに繫がりがあることは、前回お伝えしたとおりです。心が安定し、イライラしになくなることで、日常のストレスが軽減し、人間関係の改善や、日常生活のパフォーマンスの向上にもつながります。ヨガで身体を動かすことで、うつ症状の緩和や薬の減量や再発の防止にも効果があるとされています。

〔ヨガのポーズの筋力効果〕

ヨガのポーズで体幹の筋肉が強化され、身体の歪みが矯正され柔軟性や体力が向上します。しなやかで丈夫な身体に変わっていきます。呼吸や瞑想により自己の内面を意識することが出来ます。自分自身の身体に意識を集中するため、自己対話が出来るようになります。身体の状態が改善されることで、自己認識も変わるきっかけにつながります。行動への活力につながり、前向きな意識改善へと自然に気持ちが向いていきます。

〔ストレスの緩和で落ち着いた心に〕

気持ちよく筋肉を伸ばすポーズや呼吸法、瞑想などで、リラクセーションを得ることができます。十分な酸素を得ることで、イライラや不安感を解消し、心が落ちつき日常のさまざまなストレスから開放されます。心地よい疲れは、よい睡眠につながり自律神経のバランスを保つためには良い効果が得られます。ポジティブで安定したメンタルバランスを保ち、自分と向き合うことを目的としたヨガならではの特長と言えます。

〔脳の活性化〕

人は、本来持っている脳機能の使っていない部分を活性化させるといわれています。瞑想とゆったりとした呼吸で、集中力を高めることができます。

〔内臓機能の改善〕

体内環境が整えられますので、エイジレスな身体に改善されます。血行の改善は、心肺能力の改善に繫がります。心肺能力の改善は、内臓機能の改善にもつながります。便秘が改善され、腸内環境も整えられることが期待されます。身体全体のサイクルがプラスに働き、ストレスに強いメンタルへと改善されることにつながります。

医学的効果としては、呼吸に意識を向けるために、肺活量と呼吸量の増加、肥満解消、コレステロールと血糖値の低下、慢性的で再発を繰り返す腰痛の改善なども効果があると言われています。

【ヨガを行うときの注意点】

ケガをしては、本末転倒です。ヨガのポーズは、すべてに対して、自分なりのエクササイズを行なうことが大切です。自分の身体と常に会話をしながらポーズをとることが必要です。ムリをしない、やりすぎないことが大切です。心地よい痛みを感じながら、自分の身体のどこに負担をかけていたかを会話しながらおこないのです。その日によってポーズをとった時の筋肉への負担のかかり方、状態が異なります。

ケガの原因になるようなポーズは避けなければなりません。身体が心地よいと感じる範囲で行なうようにします。身体を締め付けない、リラックスでき、動きやすい服装で行なう。食後直ぐの時間帯は、消化されていないため、食後1~2時間以上あけてから行なう。月経中や妊娠中は無理せず、出来る範囲で、医師と相談しながら行なう。

【ヨガの呼吸法】

呼吸が脳に作用する機序は、前回のブログでお伝えしたとおりです。

深呼吸で心身がリラックスできるように、呼吸が体と心に及ぼす影響はとても深いものです。ヨガは呼吸に意識しエクササイズを行います。呼吸を意識的にコントロールすることで、自己の内面とつながります。集中力が増し、自分の身体にアクセスできます。身体の声を聴くことができます。呼吸とともに組織の細胞ひとつひとつに酸素が浸透していく、そんな感覚を実感できます。新鮮な酸素は、身体を内側から活性化してくれます。

【ヨガをお勧めしたい人】

〔筋力が無い、運動が苦手〕

体力に自信がない人にお勧めできます。ポーズと呼吸がヨガの基本となりますが、技術も道具も必要としません。その人に合った範囲でエクササイズを行なうことができます。自分自身の身体と会話するということが大切です。身体の硬い人は、硬いなりに、苦手な人もその人のペースで、体力や年齢に関係なく、体が硬い人、運動が苦手な人や、体力のない年配の人にも広く親しまれています。

〔冷え症やだるさ、肩こりなどの改善〕

最近聞く、未病のような状態の方にも、何となくスッキリしない不快な状態が続いているとき、そんな人にもヨガがお勧めです。ヨガは代謝を上げる効果もあります。血液循環をスムーズにし、冷え、肩こり、むくみなどを改善してくれます。

〔女性特有の症状の改善〕

心と身体のバランスがストレス解消につながります。ストレスの解消は、ホルモンバランスを整えてくれます。女性にとってホルモンバランスを整えることはとても大切です。更年期障害や月経による不快症状、不妊症の改善にもなどの緩和も期待できます。

〔多忙でストレスフルな人〕

技術も設備も必要としません。ヨガマット1枚のスペースでいつでもシンプルに、空き時間にエクササイズが可能です。自分自身の呼吸に意識を集中することで、身体の歪みを感じ、血流の流れを意識することができます。自分を見つめ直す至福の時を得ることができます。

ほんの短時間で、身体の緊張を解きほぐすことも可能です。

私も週1回、ヨガに行くようになって、4~5年経ちます。運動不足の解消がおもな目的ですが、ヨガに行くように心がけています。平日の夜のクラスを選択していますが、すごく疲れた日も身体の緊張が解きほぐされることを感じています。

ポーズをとった時の痛みの感じ方で、筋肉の状態がわかります。今週はちょっと無理したなぁ…とか、今日は、身体が楽だなぁ…とか、自分の行動と筋肉と会話しながら行なうことが出来ます。ストレスを多く感じた時は、頸から肩が心地よくときっ解されていくことが実感できることもあります。

心と身体をリラックスさせ、健康的で充実した生活を送るためのツールとして、現在も新しいスタイルのヨガが次々と生まれています。ヨガをやってみたいと思われた方は、自分に合ったヨガをぜひ探してみてください。

 

1-2 催眠と聞くと、怪しげなヒプノセラピー 

ヒプノセラピーということば、聞かれたことがある方もいらっしゃるでしょうか。催眠(ヒプノシス)と聞くと、何となく怪しげに感じる方もいるのではないでしょうか。眠らされてしまう、操作されそうとかでしょうか(笑)私が学んだ実践心理学:NLP(Neuro-Linguistic Programming神経言語プログラミング)は、米国のベトナム戦争後の混乱時に効果的な3人のセラピストの手法をまとめたものですが、そのセラピストの1人が、催眠療法家としての第一人者ミルトン・エリクソン博士です。ですから、ヒプノセラピーのスキルもNLPの中に加味されています。

ヒプノセラピーでは、呼吸に集中しトランスへと誘います。言い換えると、瞑想の要素もあります。ことばを用いて、クライアントの意識にアクセスしてクライアント自身が自己の内面に集中していくようにサポートします。ことばをかけるタイミングも呼吸を意識します。

【ヒプノシス(催眠)の定義】

ヒプノシスには、統一的な定義はありません。ヒプノセラピストが自身で使える定義を作成し、用いることになります。私の今の定義は、

「自己の内面に集中、1点にフォーカスし自己との対話をすること。自己のミッションのためのリソースメッセージを無意識から受け取ること」

と、こんな感じです。わけわからないと言われそうですが、自分の中の可能性を引き出すために呼吸に集中し、自己対話を経て、自己能力につながるヒントをつかむために用いる。成りたい自分に成るためのモチベーションを保つため、自己メンテナンスにつながる方法でしょうか。

【催眠の特徴】

ヒプノセラピーとは、催眠を用いて行なう心理療法のことです。その特徴は、

  • 注意の集中    :フォーカスした集中力
  • 解離的な反応   :観点を変える方法を持つ、被暗示性
  • リソースとつながる:自己の持つリソースに気づき、引き出す

【催眠の効果】

  • 催眠の目的は、自己の内的なリソースとつながること
  • 人が本来持つ、自然治癒力を引き出す方法、健康と心身の良好な状態に自然に誘う

【トランス状態に誘う呼吸】

催眠は、睡眠とは異なり、トランス状態に在ります。

トランスと言うことばを聞いたことありますか。変性意識の状態とも言われますが、目覚めているが何かに集中していて周囲の状況を聞こえているけど、意識されていないという状態です。電車に乗っていて、スマホや本などに集中していて、気づかずに乗り過ごすことや、仕事に夢中で時間が経つことも忘れているなど、一つのことに集中して自分の世界に陥っている状態をいいます。

催眠は、自己の内面に集中している状態、つまりトランス状態を引き出す方法です。その誘導に呼吸が効果的にことばとともに使われます。アスリートは、このトランス状態を用いて記録に挑戦しているとも言えます。

【脳には時間感覚がありません】

トランス状態では、現在の今を起点に、過去にも未来にも自由に時空を超えることができます。まだ起きていいないことに心配になって眠れなくなるこことかありませんか。その時は未来に行っていますね。逆に過去に起きたことをいつまでも考え込み悩む、さらにはまた起きたらどうしようなど。過去の出来事は今、起こってはいませんし、未来に起きるとは限りません。でも、律儀に起きること想定してさまざまな予防線を張り巡らしたりしていませんか。

〔成功のイメージを刷り込む〕

この、時間感覚が無いという特徴をヒプノセラピーでは、プラスに効果的に使います。成りたいは自分に成るために、暗示を入れます。脳に混乱をおこさせ、さまざまな可能性や選択肢を引き出します。そして、成りたい未来をイメージし、しっかりと脳に記憶として残していきます。本当に起こった時になじみやすいように、何度も何度も暗示としてイメージを刻み、事実の有ったかのように脳に適応させておきます。プラスのことばで、感情を引き出すように呼吸のタイミングをみて、ことばかけをします。

1-3 今、ここを意識する マインドフルネス

最近、「マインドフルネス」ということば、よく聞きませんか? 呼吸を効果的の用いる最後のエクササイズとして加えてみました。

NLPのワークの中では、上記のヒプノセラピーのスキルがエリクソン催眠として取り入れられています。その関係から、マインドフルネスも関わりがある程度ですが、時々おこないます。私なりに調べてまとめてみましたのでご紹介したいと思います。

【マインドフルネスとは?】

直訳すると「マインド=心」が、「フルネス=満たされている」となります。

仏教にもある考え方とつながるところがあり、催眠療法とも共通点があり、ゲシュタルト療法のエッセンスもあるように思います。

ジョン・カバット・ジン氏の「マインドフルネスの定義」

「今この瞬間に、偏った価値判断を加えることなく、意図的に、能動的な注意を向けること、そしてそこから得られる気づき」

近年の西洋におけるマインドフルネスの流行は、ジョン・カバット・ジン氏によって起こされたとされています。マインドフルネスとは、仏教におけるサティ(正念)から、宗教的要素を除いて、メソッド化したもの、瞑想を中心とした状態を保つ手法を用いるエクササイズとされています。

マインドフルネスは、今この瞬間の自分の体験に意識を向けて、現実をありのままに受け入れていくこと、批判や評価や判断せずにそのままを受け入れるという考え方です。

〔今どのような状態にいるのか〕

今に集中し、そこから感じることに何を思うか。ゾーンに入るという表現をすることもあります。今の在り方とつながる方法ともいいかえることが出来るかも知れません。日頃感じない感覚に思い当たるかも知れません。

今の状態、行動に集中し、その行動を感じること、今何を感じているのか?ということに集中し、意識し続けることとされます。

最新の脳科学で「ストレス軽減」「集中力アップ」「自律神経回復」などの効果が実証され、アメリカではグーグルをはじめフェイスブックやインテル、マッキンゼーといった企業のほか、政府機関の研修でもマインドフルネスは取り入れられていますし、小学校などの教育機関で積極的に取り入れた結果、子どもたちのいじめや差別が減ったという報告もあります。

日本でもテレビや雑誌で特集が組まれるなど、マインドフルネスはいま世界的に大きな注目を集めています。

【マインドフルネスの意味とは】

マインドフルネスを一言で言うと、「今ここの状態にただ集中している心のあり方」とされます。

私たちは日常さまざまなストレッサーに囲まれて生活していると言っても過言ではありません。課題や問題を同時に複数抱えこみ、生活しているのではないでしょうか。分刻みで予定をこなし、1人でいくつもの役割を果たしているのがあたり前のようになっている。

気づけば、混乱に振り回され、ネガティブな思考に独占されて、パフォーマンスも低下、ストレスにがんじがらめとなり、負のスパイラルに陥ることになっていたりしていませんか。

次々と仕事をこなさなければならないという思考に、自律神経は常に交感神経優位となり、コントロール不能。脳は、与えられた課題を常に意識しなくても無意識で考えています。マインドフルネスはそんな状態を改善するためには、とてもよい方法だということです。

意識的に1つのことに集中し続けることで、無意識部分は、思考を停止し、休息することが出来るのではないでしょうか。

マインドフルネスの瞑想は、評価や判断、恐怖や否定といった感情をリセットしてゼロにする。自律神経をフラットに戻す効果があると考えます。原点回帰をすることで、自己を取り戻すことができます。ゼロから自分自身を見直し、そこからは、新たな思考の芽が誕生するのではないでしょうか。

【マインドフルネスの効果】

一般的に、マインドフルネスの効果には次のようなものがあるとされています。

  • 集中力が高まる

マインドフルネス瞑想、今この瞬間に集中することを繰り返す。

  • ストレスが解消される

考えていることに飲み込まれることなく、それをただ観察していく時間を持つことで精神的にも肉体的にも緊張が緩和されていきます。

  • 洞察力、直観力、創造力が高まる

集中力を得ることで、思考が整理されクリアになりパフォーマンスが向上される。

  • 呼吸を整えることで、自律神経が整えられる。体の緊張も緩和され、よく眠れるようになります。
  • マインドフルネス認知療法(MBCT)は、うつ病などの症状軽減にも使われている。
〔マインドフルネス瞑想の効果〕
  • 高血圧の改善、血糖値やコレステロールの上昇抑制
  • ヒーリング効果を高め、不安の軽減
  • 大脳皮質の発達につながる

大脳皮質は注意力、感覚処理、記憶、認識など、高次機能に関与しています

といったことが科学的に証明されています。

マインドフルな態度は、過去にとらわれてしまった心を現在に引き戻し、悲観的すぎる自動思考をストップしてくれる傾向がある。また、自分と世界がつながっている感覚でもって不安や孤独感を癒やしてくれる傾向も。このことから、

【マインドフルネス瞑想の方法】

  1. 姿勢を正す

骨盤を立て、背筋を伸ばし姿勢を正します。腹筋を意識し、なおかつ上半身は力を抜きます。目をとじるか、半眼として、自分自身の呼吸に意識を集中します。

  1. 呼吸に集中する

自分自身の呼吸に集中し、ゆっくりとした呼吸を繰り返します。呼吸により、息を吸う、吸うことで膨らむお腹を感じる。新鮮な空気が身体全体に浸透していくことをイメージすることもよいでしょう。肺に吸い込まれた酸素が血液に流れ込むことをイメージすることもよいでしょう。

今、この瞬間自分自身の身体に意識を集中して、つながっていくことを繰り返します。他のことに意識が向いたら、意識的に呼吸に戻します。そのことの繰り返しです。

  1. 時間

数分間、この状態を続けます。3分くらいを目安として、必要に応じて長い時間行なうこともよいでしょう。

  1. 応用編 松ぼっくり

私が受講したエリクソン催眠の講座の中で、催眠療法との差異を体験する時に用いられたのが、「松ぼっくり」でした。「松ぼっくり」を手で握り、その感触に意識を集中させていきます。マインドフルネスは、今この瞬間に意識を向けることが大切だからです。「松ぼっくり」は呼吸の代わりに用いるだけです。手の感触、温度、硬さや、「松ぼっくり」が幹とつながっていた時の様子や自分の手元に来るまでの過程を「松ぼっくり」の気持ちになり、常に意識を松ぼっくりに集中させます。

このマインドフルネスは、最高のパフォーマンスを引き出す方法として企業で高く評価されています。Google社で用いられていることは、有名な話かと思いますが、日本では、うつや自閉症への認知療法、ホスピス緩和ケア、スポーツへの介入、企業が研修に導入されはじめ、リーダーシップ開発、人材開発などその考え方は、実に幅広い分野で用いられるようになりました。

マインドフルネスは、心の在り方をリセットできる方法だと私は思います。

催眠とマインドフルネス

<催眠とマインドフルネス>

 

2. 自己催眠 セルフヒプノーシス 

ヒプノセラピーは、トランスを体験するためには良い方法かと思います。グループセラピーでもマンツーマンでのセラピーでもそれなりに効果があります。いちばん効果的なのは、個人でのヒプノセラピーかと思いますが、グループセラピーでもトランスは十分に体験できます。

でも、あまり日常的ではありません。お勧めなのは、セルフヒプノーシスです。

セルフヒプノーシスとは、自分自身に自己暗示を入れる方法です。

【セルフヒプノーシス】

① 準備時間

暗示の目的、終了時の状態を決める

② 快適な状態をつくる

場所を選び、快適な姿勢をとる(リラックスできる状態)、どのような状態を手に入れたいかを決める

③ 目の前の1点をフォーカスする。目線よりもやや上がよいでしょう

④ 呼吸に意識を集中して3回ゆっくりと深呼吸をします。3回目に息を吸ったまま、3,2,1,と数えて息を止めます。その後ゆっくりと息を吐きながら力を抜き、目を閉じてリラックスして安らかに催眠に入っていきます。

⑤ 25からゆっくりと逆に数え、2~3分催眠状態にいます。

⑥ 自分のゴールイメージ、成りたい自分の成功イメージを思い浮かべて1から3まで数えてゆっくりと目を開けて戻ります。

 

簡単にトランス状態(催眠)に入る方法をご紹介しました。大切なのは、目的を持っておこなうこと、そして自分の呼吸に意識して、集中し、トランス状態(自己の内面に意識をおくこと)に入り、目標をイメージすることです。楽しい未来を想像し、その状況に入り込むことです。

 

3. 意識と無意識のバランスは、自律神経のバランスと呼吸

自分との会話ができなくなることで、自分がわからなくなる。外野の声が圧倒的になり、自分が見えなくなる。心を患い、自分が不要な人間だと考えるようになる。いや、言われたことばをそのまま受け入れてしまっているだけ、なぜなら、自分で考えることをやめているから、もしくは、今までは周囲にすべて決めてもらっていただけ、なのだから。

本当の自分に出会っていない、自分は何を感じ、何を考え、何をしたいのか?自分は何者なのか?人生の意味は?目的は?そんなことが分からずに、考えることもなく、規定概念にがんじがらめの毎日。辟易しながらも、ただ目的もなく毎日を生きている。

そんな毎日で、ひとつつまずくと、雪だるまのように坂道を転がり落ちていく。古びた価値観にがんじがらめにされてもしがみつき、もがくが逃げられない、這い上がれない。。。

ダラダラと書き綴りましたが、自分との会話、コミュニケーションができなくなり、うつになってしまうことが多いのです。自己承認ができなくなり、自分の存在価値を否定するようになってしまう。気づかないうちに刷り込まれたネガティブな価値観が手放せないのです。

私は、実践心理学といわれる NLP(Neuro-Linguistic Programming神経言語プログラミング)を学び自分との会話を取り戻すことができました。NLPのワークの中では、常に呼吸に意識することで、自分の意識と無意識とつながります。人の意識は、つねに無意識(自分自身の内面)を行ったり来たりしています。無意識は、膨大な可能性を秘めています、情報をもっています、多大な気づきを自分自身のためにいつでも提供してくれます。自分のリソースの貯蔵庫なのです。

人の身体は多くが無意識に自分のために生命活動を維持してくれています。そのことを意識出来た時に、自分の可能性も意識できるのかもしれません。呼吸は内面とつながり、自分の可能性とつながります。そのことが出来るか否かは、自分を信じているか否かだと感じています。

しなやかな感性を培い、自分の可能性を貫き通すこと。その行動を助けてくれるのが無意識です。無意識と意識をつなげてくれるのが呼吸です。呼吸は、唯一随意運動で、自律神経をコントロールできる方法だとお伝えしました。呼吸を自分で操ることで、自分の脳を操ることができます。意識的に脳にアクセスする方法が呼吸です。緊張も弛緩も自由に脳にアクセスできます。

自己の最大換気量を調べる検査もあります。意識的に過換気を状態にすることも出来ますが、頭くらくらしますので…お勧めできませんし、今はやっていない検査ですね。

電車に乗っているときにでも、自分の世界に浸ってみてください。メンタルケアになり、すてきな閃きがあるかもですよ。

 

では、また来週お目にかかりましょう! 秋の香りを深呼吸して楽しみましょう♪

 

9月・10月 開講 Health workshop

9月に健康寿命延伸に向けて、生活習慣改善プログラミング 

自分自身の健康の方程式を作りませんか?そして、なりたい健康イメージをしっかりと意識します。脳は優秀なコンピュータです。自分の目標プログラミングをしっかり組み込まないと目標は達成できません。そして、ちゃんとそのゴールビジョンをみせてあげることが重要です。

健康管理士で臨床検査のエキスパート臨床検査技師、そして脳科学のNLPトレーナーだから組めるプログラミングがあります。コーチングを駆使して、あなたにあったゴールイメージへのプログラミングです。

〔日 時〕両日、同じ内容です。ご希望日をお伝えください。

  • 1回目 9月18日(月・祭) 終了
  • 2回目 10月22日(日)

※イベント情報こちらから、詳細は折り返しご連絡します。

 

今日のまとめ 

  • 筋力向上と、リラックスと一石二鳥を求めるならばヨガがお勧めです
  • 催眠と聞くと怪しげですが、人は日常で催眠に入っています。
  • マインドフルネスは、自分にアクセスできる簡単かつ、頭スッキリ効果あり

 

<Pure Medical attitude 関連blog>

今週のblog 

『呼吸を整える』 2017.9.25~
『食中毒を知る』
『健康寿命につながる栄養素』 2017.9.4~
『エネルギーと代謝』 2017.8.28~2017.9.1
『身体がみえる臨床検査』 2017.7.17~8.4

 

※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声を楽しみにしております。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

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Pure Medical attitude 

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

 

☆アンコモンセラピー読書会☆ 

毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催しています。ミルトン・エリクソンの戦略的手法を紹介されている名書「アンコモンセラピー」この読書会を毎月開催しています。次回は、10月30日(月)を予定しております。準備できましたらこちらでもご案内いたします。