元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。先日報道された、3歳の命を奪ったO-157のニュースは、みなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。秋も食中毒に気をつけたい季節です。そして、木枯らしが吹きはじめる季節になると、ノロウイルスも流行期に入ります。ということで、今週は「食中毒」をまとめていきます。初回は、予防からです。敵は見えません!厚労省の提唱する、食中毒菌を「付けない、増やさない、やっける」(厚生労働省リンク)この3原則をしっかりとはじめにまとめておきましょう。

1.食中毒を知るための、予防のための3原則

1-1 食中毒の原因とは?

1-2 食中毒菌を持ち込まない

1-3 「付けない、増やさない、やっつける」食中毒から身を守る!

今日のプラスα

2.私がどうしても気になる感染源?&スーパーへの願い

3.病院は、感染リスクの高い場所です

 

1.食中毒を知るための、予防のための3原則

はじめに、食中毒の定義とは、

「有害もしくは有毒な微生物や化学物質などが飲食物とともに経口的に人体内に摂取されたときに、生理的異常を生じた疾病(中毒)をいう」

1-1 食中毒の原因とは?

食中毒のおもな症状とは、下痢、腹痛、嘔吐ですが、そのほかに、発熱や倦怠感などの症状がみられることもあります。汚染された食品を口にすることで引き起こされます。腐敗臭などの食品の状態に変化があれば当然口にはしないでしょう。もし、口に入れて違和感などあれば吐き出すことも有るのかも知れません。しかし、食品が食中毒菌に汚染されていても、味やにおいには、ほとんど変化がなく食べる前に汚染の有無を判断することが難しいからです。

【食中毒の原因物質】

食中毒は、中毒をさまざまな原因物質があり、その原因により、潜伏期間や症状もさまざまです。初めに、その原因物質を下記の表にまとめておきましょう。

食中毒のおもな分類

<食中毒の分類>

【食中毒の主な原因は、細菌とウイルス】

食中毒が原因物質により分類されます。食中毒を引き起こす主な原因は、細菌とウイルスですが、これらの敵、細菌もウイルスも、私たちの目で見ることができません。検査技師の私は、通常の光学顕微鏡をのぞくとお目にかかることができます。尿中沈渣の検査で桿菌(細長い形状の細菌)などにお目にかかると、ピョロピョロ動く姿を見ながら…かわいい…苦笑。検査技師は、変な人種かも(汗)。そして、ウイルスはさらに小さく細菌の100分の1~1000分の1の大きさです。電子顕微鏡でないとその姿は見えません。

〔細菌の好きな環境〕

細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食物の中で増殖し、その食物を摂取することで、食中毒を引き起こします。6~9月、気温の上昇や湿度の上昇する時期、大量に発生しやすい状態となります。さらに、近年の傾向として、室温など年間を通して管理されることが多く、季節に関係なく年間を通して食中毒への注意は必要とされます。

〔細菌とウイルスは、異なります!〕

ウイルスは、低温や乾燥した環境中でも長く生存します。細菌のように食物の中で増殖することはなく、食物から人の体内に侵入して、腸管内で増殖し食中毒を引き起こします。

冬場の低温で乾燥した環境中を好み、長く生存するウイルスが原因の食中毒は、11月~3月に多く発生しています。ウイルス性の食中毒の90%が、よく聞く ノロウイルスです。ウイルス汚染された食品から、調理者を介して食物を摂取することで感染する場合が多くみられます。

ノロウイルスは、改めて最終日9月22日(金)にまとめていきますので、合わせてぜひお読みください。

【食中毒の好発条件】

食中毒の原因として多く見られる細菌性食中毒は、6月~8月の夏場に多く発生しています。その原因となる細菌の代表的なものは、先日の腸管出血性大腸菌群のO-157、O-111やカンピロバクター、サルモネラ属菌などがあります。食中毒の原因菌となるものの多くは、室温約20℃くらいの環境で、活発に増殖し始めます。さらに生物の体内に侵入し、体温ぐらいの温度で増殖のスピードが増します。

腸管出血性大腸菌などの場合は、7~8℃ぐらいから増え始め、35~40℃で最も増殖が活発になるとされています。細菌の多くは湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度が増す梅雨時には、細菌の増殖環境が整うため、細菌性食中毒の発症が増えるとされています。

このほかに「自然毒」毒キノコやフグなどの毒素が原因の食中毒や、けっこう多い寄生虫アニサキスも食中毒として注意喚起されている原因物質です。結局1年中、口に入れるものには細心の注意が必要だということになります。 (厚生労働省の食中毒PDFは、こちらから)

食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。調理エリアに細菌やウイルスを持ち込まないことが初めに大切なこととなります。

1-2 食中毒菌を持ち込まない

いちばん気をつけたいのが、購入時です。とくに生鮮食品は、鮮度が大切です。新鮮なものを見極めることが大切です。そのためには、食品や食材の見分け方を知ることも大切です。農林水産省のサイトを見つけました。「生鮮食品のかしこい見分け方」 (参考リンク 農林水産省)簡単にまとめましたのでシェアいたしますね。

自分や家族の健康のために、健康な食生活は、食材選びからです。必要な栄養素を選ぶ食生活を送るためには、見た目や触感、におい、重さなど、選ぶためには、正しい知識とコツがあります。

【買い物のコツ・お店選びのポイント】

いちばん大切なポイント3つ!

①買い込まない

「必要なものを、必要なときに、必要な量を買う」これにつきます。と書きながらも、私自身に言えることです。溜め込むクセが私にもしっかりあります(^^;)

安いから、特売だからとついつい余計なものを買い込んでしまい、古くなってしまう。今の時代、24時間コンビニで何でも変える時代です。少し割高になっても、身体の健康とどちらを選ぶかです。安く買っても、なかなか使い切らずに、細菌増殖させた食材で調理して、他に移してしまい食中毒の原因となることもあります。

また古くなってしまうからと、食べる、余分に食べてしまう結果となり、肥満の原因にもつながります。目先の金額と少し先に散財とどちらが高くつくかということを考えてみることも大切です。食中毒を起こしたときの心と身体の負担をもし金額で考えると大きなマイナスとなるのではないでしょうか。

買い物は、「必要なものを、必要なときに、必要な量だけ

②食品ロスを考える

食べられる食品を捨ててしまう、「食品ロス」日本では、家庭での食事だけでも年間500~800万トンとう数字が上げられていました。消費期限切れや、賞味期限切れ(外部サイト 農林水産省)が廃棄の理由です。この2つの違いをきちんと使い分けたいですね。

消費期限  安全に食べられる期限

賞味期限  品質が変わらずにおいしく食べられる期限

ともに、袋や容器が未開封の状態で、書かれた保存方法で保存していた場合の年月日です。

地球にもお財布にも優しい買い物のために「買い過ぎない」「使いきる」「食べきる」を日常から意識しましょう。閉店前の割引セールは危険ですね。

③お店選びのポイント

食品を購入する店舗を選んでいますか?安かろう、悪かろうはいかがなものでしょうか。食品を扱っているお店も選ぶ必要があります。食品への心使いを感じられる店舗で購入したいです。

  • 食品の種類に応じて適切な温度で管理されているか。
  • 質の良いものを扱っているか。
  • 長時間直射日光があたる場所に商品を置いていないか。
  • 商品の回転が速いか。
  • お店の中の清掃は行き届いており、清潔に保たれているか。

賞味期限切れの商品が並んでいたり、要冷蔵商品を室温販売していたり、商品棚の汚れや、販売ケースの汚れも気になります。食品を扱う安心への気配りがあるかどうかにつながります。

【肉類の食材別の選び方】(肉類、魚介類、卵、野菜、果物)

スーパーで購入するトレ-にはいっている肉は、汁がたまっていないものを選びます。冷凍されているものは、霜がついていないものを選ぶようにします。

〔牛 肉〕

肉は鮮やかな赤色(子牛肉は淡いピンク色)で、脂身はツヤのある白いものが新鮮です。

〔豚 肉〕

肉はみずみずしいピンク色、脂身はツヤのある白い、赤身と脂身の境目がはっきりしているものが新鮮です。

〔鶏 肉〕

肉の色が鮮やかで弾力とハリがあるもの、皮の毛穴が高く盛り上がっているものが新鮮です。時間が経つと軟らかく水っぽい感触になります。

【魚介類、その他の選び方】

パック詰めされた、トレ-に魚から出た汁がたまっていないものを選び、冷凍されているものは、霜がついていないものを選ぶ。

〔一匹そのままの魚〕

頭と尻尾のある切り身になっていないものは、目が澄み、えらが鮮やかな赤色、うろこがきれいについているものが新鮮です。目が濁っているものや、身にハリがないものは鮮度が落ちています。

〔切り身の魚〕

身にツヤと弾力があり、血合いの部分が鮮やかな色のものが新鮮です。白身の魚には血合いが少なく、赤身の魚に多くみられます。鮮度が落ちてくると黒ずんできます。

〔刺身の冊〕

刺身の冊を買う場合は、角がピンと角張っているものを選びましょう。

〔殻付きの貝〕

あさりやハマグリなど、殻付きの貝は、生きているものを選びましょう。口がしっかり閉じているもの、またはさわるとすぐ閉じるものが新鮮です。

〔むき身の貝〕

アサリ、カキなどむき身を買うときは、身にハリ・ツヤがあり、身の大きさがそろったもの選ぶ ホタテの貝柱は、光沢があり、ふっくらとしているもの、カキを生食するときは、生食用の表示のあるものを買う。イカは水揚げ後、時間経過で色が変わります。身に透明感があり、ハリのあるものを選びます。

〔その他 卵〕

賞味期限を確認し、新鮮でひび割れのないものを選びます。

【野菜・果物その他の食材の選び方】

〔葉を食べる野菜 ねぎ、ほうれんそう、小松菜、春菊、リーフレタス、にらなど〕

葉の先がピンとしていて、緑が濃く鮮やかなものを選びましょう。

〔葉を食べる野菜〕キャベツ、白菜、レタス、芽キャベツなど

巻きがしっかりして重みがある、切り口や芯の部分の変色が無く、乾燥していないものを選ぶ

〔実を食べる野菜〕トマト、きゅうり、なす、ピーマン、パプリカ、かぼちゃ、ズッキーニ、オクラなど

色が濃く、ツヤ・ハリがある、重みのあるもの、へたの切り口の鮮度を見る

〔つぼみを食べる野菜〕ブロッコリー、カリフラワーなど

ブロッコリーは、全体につぼみがしっかりつまっていて重みがあるもの、緑や紫の色が濃いものを選びます。全体の黄ばんでいるものや、花が咲き始めているものは、鮮度が落ちてます。カリフラワーも、つぼみがしっかりしている、重みがあり、きれいな乳白色のものを選ぶ。

〔茎を食べる野菜〕アスパラガス、セロリなど

アスパラガスは切り口がみずみずしいもの、セロリは、表面に傷があるものや、切り口に「す」が入っているものを避け、茎の部分が肉厚で丸みがある形をしたみずみずしいものを選ぶ。

〔根を食べる野菜〕だいこん、にんじん、ごぼう、かぶなど

大根、にんじんは、重みがあり、亀裂が入っていないものを選ぶ。大根は全体にハリとツヤがあるもの、にんじんはオレンジ色の濃いもの選択。ごぼうはなるべく泥つきのものがよい、太さが一定でひげ根が少なく、しわがないものを選ぶ。かぶは、ひび割れや傷がなく肌にツヤのあるもの、葉が青々としているものがよい。

〔豆 類〕えだまめ、さやいんげん、さやえんどう、そらまめ など

熟す前に実やさやをたべるものは、さやにハリがあり、色鮮やかでみずみずしいものを選ぶ。

〔豆 類〕 小豆、大豆、黒豆、金時豆など

完熟した豆は、豆粒がそろっていてツヤがあるものを選びます

〔きのこ類〕えのきだけ、しめじ、生しいたけ、まいたけ、エリンギ、なめこ など

きのこ類は、かさを見ましょう。えのきだけは、薄いクリーム色でハリがあるもの、しめじは、パッケージに水滴のついていないもの、生しいたけは、乾燥していない、かさの裏の部分が白いもの、まいたけは、かさにハリがあり、全体にしまった感じものを、エリンギは、軸の部分が太くてかたく、かさの裏のひだが白くてきれいなものを選びましょう。なめこは、褐色でかさが丸くてかたく、軸の太いものを選びましょう。

〔果 物〕

果物は買ってからすぐに食べるか、保存してから食べるかによって、選び方が異なります。共通して大切なことは、表面に傷がない、しおれていないものを選ぶことです。購入後すぐに食べる場合は、熟しているものをしっかり見極めましょう。

<食材の選び方一覧>

食材の選び方

【食品表示は貴重な情報源】

食品にはいろいろな表示やマークがついています。その食品がどのようなものなのかを示してうるマークです。これらを利用すれば様々な情報が得られます。食品についている表示を見る習慣をつけて、上手に食品選びをしたいものです。

  • JASマーク
  • 特定JASマーク
  • 有機JASマーク
  • 生産情報公表JASマーク
  • GIマーク
  • 地域特産品認証マーク(Eマーク)
  • 飲用乳の公正マーク
  • 特殊容器マーク

これ以外にもたくさんあります。

【買い物の工夫】

〔その食材、いつ使いますか?〕

品質の劣化がはやい食品には「消費期限」が表示されています。買い物の際にはいつごろ食べるかを考えて、消費期限を確認して購入すること、今、使う予定のないものは購入しないようにしましょう。

肉や魚介類など生鮮食品や冷凍食品は最後に買いましょう。

〔持ち帰るときの注意点:肉汁や魚介類、水分移りに注意する〕

肉や魚介類は、水分が他の食品につかないように、ポリ袋に分けて包んで持ち帰ることに気配りしてください。肉と魚、同じ袋には入れないように、

夏場は特に温度管理に気配りしましょう。保冷バッグ、保冷剤や氷を利用し、購入後は、早めに帰宅し、すぐに冷蔵庫に保存する。

〔旬の食材をうまく使う〕

野菜や魚には、出盛り期の時期、食べ頃の時期といわれる、旬があります。旬の野菜は栄養価が高く、大量に収穫できる時期です。旬の食材は美味しく、素材そのものの味を楽しめます。

例えば、冬に旬を迎えて収穫される代表的な野菜には、だいこん、白菜、ほうれん草、小松菜などがあります。また、日本は南北に長く、旬が移動していきます。上手に旬の食材を活用して、季節感を味わう「五感の食卓」にしましょう。会話も弾みますよ(^^)

これらのことに気づかいながら、毎日の食材選びをしたいものです。鮮度がよいものを購入することが、細菌やウイルスに汚染されていない食材選びにつながります。購入後すみやかに調理して消費することが、食中毒対策としていちばんはじめに気をつける大切なことです。

 

1-3 「付けない、増やさない、やっつける」食中毒から身を守る!

持ち込まないは、細菌、ウイルスともに共通ですが、細菌での予防法となる、「付けない、増やさない、やっつける」をまとめておきましょう。O-157は、細菌である腸管出血性大腸菌が原因菌です。

【つけない】調理前の手洗い、分別

調理をする手の洗浄、感染源からの分離、分別を考える。

調理前に必ず手洗いして、手に付着した細菌を除去してから調理を行うことが大切です。食中毒の原因菌やウイルスを食物に付けないようにするためです。

〔調理を始める前や途中での動作〕
  • 肉や魚、卵などを取り扱う前後
  • 調理の途中でのトイレの使用、咳や鼻をかんだりした時
  • おむつ交換、動物に触れる、その他の作業をした時
〔調理中〕

生の肉や魚など扱った調理器具を使用の都度、きれいに洗い、できれば熱湯殺菌します。サラダなど未加熱で食べる食材へ調理器具からの感染菌を防ぎます。未加熱で食べるものを先に取り扱うのも1つの方法です。

焼肉の場合は、生の肉をつかむ箸と、焼けた肉をつかむ箸、2種類用意しましょう。焼く時にトング、食べる時には箸など、別の種類を用いると混同しないかもですね。

〔残った食品を扱う前〕

食品の保管の際は、密封容器やラップをかけることで、他の食品に付いた細菌が付着しないようにすることが大切です。

【増やさない】速やかな低温保存を心がける

低温で保存して、細菌を増やさないことが大切です。

そのためには、菌の増殖を抑えるための保存が必要になります。細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になり、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下で、増殖は停止します。低温で保存することが重要となります。

肉や魚などの生鮮食品や総菜など、購入後はできるだけ早く冷蔵庫に入れることが大切です。冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しています。冷蔵庫を過信せず、早めに食べ切ることが大切です。

【やっつける】中心部75°Ç、しっかり加熱

加熱処理をすることで、ほとんどの細菌やウイルスは死滅します。

〔食材の加熱〕

肉や魚、野菜なども加熱調理をして食べれば安全です。特に肉料理は、中心までよく火を通すことが大切です。中心部の温度を75℃で1分以上加熱することが食中毒防止につながる目安となります。

〔調理器具など〕

細菌やウイルスは、ふきん、まな板、包丁などの調理器具にも付着します。特に肉や魚、卵などを使った後の調理器具は、洗剤でよく洗い、熱湯をかけて殺菌をします。台所用殺菌剤の使用も効果的です。

厚生労働省HP」より

家庭での食中毒予防は、食品を購入してから、調理して、食べるまでの過程で、どのように、細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」を実践していくかにあります。ここでは、「買い物」「家庭での保存」「下準備」「調理」「食事」「残った食品」の6つのポイントで、具体的な方法を紹介しています

食中毒予防の6つのポイント

<食中毒予防の6つのポイント>

2.私がどうしても気になる感染源?&スーパーへの願い

【最近良く見る販売方法なのですが…】 

大手のスーパーなどでベーカリーもよく見かけます。人気の手作りパンの通路前のバイキング方式での陳列販売です。購入者が好きなパンを自由に選び、トレイに載せて購入するタイプです。店舗側の手間も省けます。合理的なのですが、パン屋さんは、パンを買いに来るお客さんしか来店しないのでまだ人数は少ないために、まだ納得なのです。しかしスーパーの片隅にある場合、パンを購入しない人も大勢その前を歩いています。小さな子どもが親の手元から離れて、指で触ったりというのも見かけたり。お惣菜もよくこの方式で売られています。トングでフライをパックに好きな枚数いれる方法です。

先日のO-157の問題になった店舗がこのタイプ、トングの使い回しが問題にもなっていました。まして、フライではなく、煮物や炒め物、ポテトサラダですよね。細菌繁殖力もフライより高いと思われます。

直接口にいれる商品を通路に面して、そのまま陳列販売するという形態がどうしても私には、納得が出来ないのです。とうてい購入する気にはなれません。とくにインフルエンザの流行時期など、咳をしている人たちも買い物に来店し、その通路販売の前を通ります。購入して持ち帰り、そのまま食べるのではないでしょうか。危険この上ない状態にしか見えないのです。

【こんな食品スーパー、店員からは買いたくない】

もう一つ、私が気になるのが、販売員の食品への態度です。品出しの時の商品の扱い方や、レジのスタッフさんの商品の扱い方がすごく気になります。自分たちが扱っている商品が、購入者、お客様の「口に入る食品」なのだということまで認識しているか、このことを意識しているなら商品の扱い方が変わります。ただ売ればよい、そんな認識でお客様とコミュニケーションは取れません。同じ商品ならば、気持ちよく買い物ができる店舗で購入したいと私は思っています。商品といっしょに心も受け取っていませんか? 以前、二度と行くものか!そう思ったスーパーもあります(笑)その店がどうなったかは…引っ越したので分かりません。

商品といっしょに心も添えて欲しいのです。私のわがままかなぁ。。。嫌な気分になった、お店に入りたくないですよね?

安心・安全=食品 という方程式を意識して欲しいと私は思っています。

食品スーパーで扱う商品は、食材です。口に入るということを考えて売っているのかということです。パートやアルバイトのスタッフさんにそのことへの指導が成されているように感じられる店舗もあれば、無い店舗もあるのが実態。食品もたしかに「物」です。乱雑に扱われても痛い!と文句はいいません。でもボンボン投げ込んでも早くはならないし、グッとわしづかみにするのも見ていて気分が悪くなる…品出しのときは、まだしも、カゴに入れてレジに持ってこられた商品は、客が購入をする商品です。両手でまでとは言いません。忙しいのもわかります。でも、隣のカゴに、商品を投げ込むことはやめて欲しいと私は思います。手早くやっているように見えるだけで、その実少しも早くないのです。

あなたがわしづかみして隣に投げ込んだ食品を私は口に入れるのだよ!もう少し丁寧に扱ってもらえないものだろうか…と思うのです。やはり私のわがままかなぁ…自分がお金を払って購入する商品を放り投げられたら、みなさんはどう思いますか? あまりにも商品が可愛そうです…

 

3.病院は、感染リスクの高い場所です

病院という場所、清潔に見えますか?トイレや廊下の清掃など、頻回に専門業者と契約し、頻回には行なわれています。でも考えてみてください、病院を利用する人や使用する人は、どのような人たちでしょうか。病院に訪れる人は、病気を持つ人や、具合が悪い人たちです。言わば細菌やウイルスを体内やその持ち物に健康な人たちよりも多く持つ人たちです。だから、病院に来る必要があるわけなのですが、通常の公共施設よりも、細菌やウイルスの量が多く持ち込まれる場所でもあるのです。

私たち医療者は、病院は、言い方がすこし極端ですが、病院は、不潔なところというように認識しています。その分、院内感染には、すごく気を使っています。院内に持ち込む私物にも気をつかいますし、病院に備え付けのものは、汚染されている、くらいの感覚はあります。その真逆に、清潔区域には、その数倍気を使っているということもあります。

どこの病院にも、院内感染対策は、必要不可欠で、いちばん神経を使う分野です。

そんな病院に元気な小さなお子さんは連れて来ないことがやはりいちばん大切です。予防注射の時間帯は、病児との接触を避けるために、時間帯をしっかり分けています。でも、やむなく兄弟が具合悪くて、元気なお子さんも仕方なくいっしょに連れてこられるお母様もいらっしゃいます。そこまではまだよいのですが、ぐずり出したお子さんにお菓子を廊下で食べさせているところを見受けることも、絶対にやめたほうがよい行為です。どこの手すりや椅子に細菌が付着しているか分かりません。小さなお子さんは、手を口に持っていくこともあるのではないでしょうか。

病院は、汚染された区域ぐらいに思っていたほうがよいのです。

高齢者も抵抗力が下がっていることもありますので、必要のない時はお勧めしたくありません。でもこんなことがありました。母の受診日に私か兄が付き添って行くのですが、診察を受けない父も付き添うと言っていっしょに行くのです。私が付き添うから必要ないといっても聞き入れませんでした。インフルエンザの流行期など、病院はとても感染リスクがあがる危険な場所なのです。

父が母の診療に付き添いたかった理由、今なら何となく推測出来るのですが、その時は、2人分気を使わなければならず、イライラしていたこともありました。

交通機関など電車やバスの中での飲食も危険が潜んでいますよ。食に対する意識を見直すきっかけになっていただければと思います。

次回は、 O-157など『細菌性食中毒』を予定しております。また、お目にかかれることを楽しみにしております。

 

9月・10月 開講 Health workshop

9月に健康寿命延伸に向けて、生活習慣改善プログラミング

自分自身の健康の方程式を作りませんか?そして、なりたい健康イメージをしっかりと意識します。脳は優秀なコンピュータです。自分の目標プログラミングをしっかり組み込まないと目標は達成できません。そして、ちゃんとそのゴールビジョンをみせてあげることが重要です。

健康管理士で臨床検査のエキスパート臨床検査技師、そして脳科学のNLPトレーナーだから組めるプログラミングがあります。コーチングを駆使して、あなたにあったゴールイメージへのプログラミングです。

〔日 時〕両日、同じ内容です。ご希望日をお伝えください。

  • 1回目 9月18日(月・祭) 受付終了
  • 2回目 10月22日(日)

※イベント情報こちらから、詳細は折り返しご連絡します。

 

今日のまとめ

  • 1年中、食中毒の好適時期にもなり得ます。細菌性とウイルス性食中毒の違いを知ろう
  • 「買い込まない、食品ロス、店舗選び」食材選びのその前に、店舗選びから大切です。
  • 「付けない、増やさない、やっつける」その前の持ち込まないための食材選び

 

<Pure Medical attitude 関連blog>

『健康寿命につながる栄養素』 2017.9.4~
『エネルギーと代謝』 2017.8.28~2017.9.1
『身体がみえる臨床検査』 2017.7.17~8.4

『夏の健康生活』 2107.6.19~6.23

<関連サイト>

 

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みなさまのお声を楽しみにしております。

今日も最後までありがとうございました。

 

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代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

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