『元気の出るJunchanのblog』ご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪健診で尿検査が行われないことはないと言っても過言ではありません。必ず尿検査を検査項目に含まれます。検査が無ければそのままトイレに流してしまう尿です。尿は、身体での必要な代謝を終えたのち、余分な水分、老廃物を体外に出してくれています。身体のその時の状態をよく表してくれています。前回お伝えした血液検査は、痛みを伴う検査ですが、尿は捨ててしまうものなのに、その尿で非常に多くの情報をもたらしてくれる、ありがたい検査なのです。今日は、この尿検査にスポットをあててみたいと思います。お読み戴けたらきっと自分の尿に感謝したくなりますよ(^^)

 

1.痛くないのに優れた情報量 知っておきたい3つのポイント

1-1 尿が作られる腎臓の機能、採尿のときに気をつけたいこと  

1-2 健診の尿検査からわかること    

1-3 見ることは大切です。その理由  身体の水分状態   

今日のプラスα

2.尿中成分 尿沈渣からわかること

3.もうひとつの排泄物、便潜血検査でわかること

 

1.痛くないのに優れた情報量 知っておきたい3つのポイント

以前のブログ『身体に大切な水の代謝のおはなし』の尿の排泄のところでお伝えしましたが、尿は、腎臓でつくられます。ここで再び、尿の作られ方、腎臓の構造からまとめていきましょう。

1-1 尿が作られる腎臓の機能、採尿のときに気をつけて欲しいこと

腎臓が身体のどこのあるのか、知っていますか?腎臓は、そら豆のような形をした臓器で腰のやや上部、腹腔のすぐ後ろの位置、脊柱をはさみこむような位置関係で左右、それぞれ1つずつ存在しています。お腹側よりも背中側に近い位置にあります。

 

蛇足ですが、超音波で腎臓を見る時は、背中の方が近いのですが、お腹~脇腹から器械(プローブ)をあてて描出します。その理由は、背中は、背筋があるためです。筋肉は、超音波を通しにくい性質を持っています。右の腎臓は、肝臓を介して見る方法がいちばん描出し易いです。左右1対ありますが、右腎は、肝臓があるため、左の腎臓よりもわずかに位置が足側に位置しています。

赤ちゃんや小さな子どもの場合は、背中から見ることの方が多いのですが、それは、背筋の影響もなく、距離が近いためです。大人でも背中から腎臓だけをみることもありますが、通常は、腹部超音波として、他の臓器と一緒に検査を行うために便宜上(ゼリーを使用しているなど)腹部側から検査を行うのです。

しかし、腎生検(針を穿刺して腎臓の細胞を調べる検査)など行う場合は、安全な背中からエコーガイド下で穿刺をおこないます。

【尿を作る腎臓の構造】

腎臓は、体内の老廃物の排泄、水分量の調節など、体内環境を一定に保ち、維持する大切な役割を担っています。腎臓では、ネフロンと呼ばれる部分で尿が作られています。ネフロンは、腎小体尿細管で構成れています。腎小体とは、糸球体と呼ばれている毛細血管の集合体で、この糸球体を覆うようにボーマン嚢があり、尿細管とつながりひとつのネフロンとなります。1つの腎臓には、約100万個のネフロンがあり、人は、左右で200万個のネフロンから尿が作られています。

 

ネフロン nephron

<ネフロン  nephron>

 

【腎臓の働き 尿の生成と排泄】

この、糸球体で血液は、800~1200ml/分、ろ過され尿が作られています。比較的大きな分子のタンパクはろ過されませんが、これらをろ過したものには老廃物の他に、ブドウ糖、ビタミンなど身体に必要な成分が含まれています。そのため、さらに99%が尿細管で再吸収され不要なものが、過剰摂取されたものは尿中成分として体外に排出されます。

腎臓で作られた尿は、尿管を通って膀胱に貯められたのち尿道を通って排出されます。この尿の生成、排泄に関わる器官を泌尿器系といっています。

〔腎臓の働き〕
  • 尿素や尿酸などの老廃物や有害物質の排出
  • 体内の水分量の調節、体内の電解質バランス(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)
  • 電解質調整をおこない、酸やアルカリを排出することによる体内のpH7.4の弱アルカリに調節
  • ホルモン産生:レニン(血圧)、血管拡張(プロスタグランジン)、血管収縮(エンドセリン)、赤血球産生(エリスロポエチン)、ビタミンD活性(カルシウム吸収)
〔尿細管の再吸収〕

尿細管は、近位尿細管と遠位尿細管とに分けられ、近位尿細管の終端部分から遠位尿細管の始まりの部分までをヘンレループ (Loop of Henle)といいます。各部分で再吸収される成分が異なります。

ろ過された尿の大部分は尿細管で再吸収されます

  • 近位尿細管  糖質、アミノ酸、ナトリウムイオン、クロールイオンなどの多く
  • ヘンレループ 水分
  • 遠位尿細管  ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニア、水素イオン

このように、排出される尿中には、水分とナトリウムイオン、カリウムイオン、クロールイオン、無機物などが含まれます。糖分やタンパク質は、含まれませが、糖尿病疾患の場合、血液中の糖質の濃度が高すぎるため、糖質を全て再吸収しきれず尿中に糖質が排出されてしまいます。

腎臓の働きが悪くなると体内の尿素をはじめとする有毒物質が排出されにくくなり、体内に毒素がたまり、多くの障害を引き起こすことになります。この状態が、腎不全です。

腎不全は、意識障害などの精神症状を伴うこともあり、尿毒症となります。腎不全になると、人工透析をおこない、腎臓の代わりに、人工透析器を用いて、腎臓の役割をしてもらうことになります。人工透析とは、腎臓の機能障害を補うために、体内の血液を体外に取り出してろ過をすることです。

 

【以外に知らない?尿検査を受けるときの注意とは?】

何となく渡された採尿コップ、何となく採尿していませんか?ちゃんと正しい採尿方法があるのです。

〔知っていますか?正しい採尿方法〕

中間尿」ということばを知っていますか?

尿を採る時の方法を中間尿採取といいます。コップに尿を採取するために、排尿しますが、出始めすぐの尿は、尿道口付近の雑菌が混入する可能性があります。そのため、少し放尿してから途中の尿を採取しましょう。

〔細菌培養の採尿〕

尿の細菌培養検査を行うことがあります。尿路感染症などをみる検査ですが、この場合は無菌コップで採尿して、無菌スピッツに直ぐに移すように指示があると思います。この際も、中間尿の採尿を心がけましょう。

【偽陽性になることがある】 

特別に疾患がないのにもかかわらず、わずかに(±~+)となることがあります。

〔尿タンパクや尿糖〕
  • 偽陽性 激しい運動や疲労、ストレス、食直後
〔尿潜血〕
  • 月経中 採尿時の血液が混入

健康診断を受ける日時は、多忙な時期や体調不良の時は変更してもらうことをお勧めします。

止むを得ず、月経中に尿検査を行う場合は、尿検査を後日にしてもらう、無理な場合は、面談の時に月経中だったことを告げましょう。

試験紙法のみの定性検査では、尿は5~10mlほどあれば充分です。下記に説明する、尿沈渣検査まである場合でも、50ml(コップ3分の1~4分の1)ほどあれば良いとされています。

 

1-2 尿一般検査からわかること 

必ず行なわれる尿一般検査と尿沈渣があります。尿にステック状の試験紙をつけて色の変化で判断します。試験紙の種類によりことなりますが、通常病院の検査では、比重、pH、蛋白、糖、ケトン体、潜血、ウロビリノゲン、ビリルビン、白血球、亜硝酸塩、色調、混濁などが検査されています。

【尿定性検査】

試験紙を尿に浸すだけでさまざまなことが分かります。以前は試験紙の判定を目視で行っていため、やや主観が入ることも…でも、今はほとんど自動で測定されます。

尿定性検査用の試験紙は、市販されていますので自宅などで検査をされた方もあるのではないかと思います。糖尿病疾患のある方(尿糖)や、潜血(赤血球)が気になる方は、自宅で調べてみるのもよいかもしれません。

〔比重〕

尿の濃縮や希釈の状態がわかります。通常1.010~1.025

  • 高比重尿:030以上 糖尿(尿中に糖質が混在)、タンパク尿(タンパク質の混在)
  • 低比重尿:006以下 尿崩症腎機能不全
  • 等張尿 :010、 尿比重が常に一定の値を示す
〔pHピーエイチorペーハー〕

尿のpHは、4.5~8.0、食事や運動など生理的要因や病的要因によって変化します

  • 酸性尿   :アシドーシス、発熱、肉類の摂取、酸性薬剤など
  • アルカリ性尿:アルカローシス、野菜摂取、尿路感染症、アルカリ性薬剤など
〔タンパク〕

ごく少量のタンパクは、尿中にも排泄されていますが、尿定性検査では検出されません。ここで検出されるタンパクは、おもにアルブミンとなります。

  • 生理的タンパク尿:発熱、運動、起立性、入浴
  • 病的タンパク尿

タンパク尿が排出される原因部位で、腎前性、腎性、腎後性に分けられます

  • 腎前性:ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿、BJ蛋白、心不全など
  • 腎性 :糸球体性(糸球体性腎炎、ネフローゼ症候群、膜性腎症、IgA腎症、糖尿病性腎症等)、尿細管性(Fanconi症候群、水銀・カドミウム・重クロム酸中毒、腎毒性薬剤による腎障害など)
  • 腎後性:尿管・膀胱・尿道の炎症、結石、腫瘍など
〔糖〕

正常人でも2~20mg/dl、1日に40~85mgは排泄されていますが、定性検査では検出されません。

血液中の濃度が腎の排泄閾値を越えると尿中に排出されます。

陽性疾患: 糖尿病、IGT、甲状腺機能亢進、末端肥大症、クッシング症候群、副腎髄質腫瘍、脳血管障害、脳腫瘍、飢餓、妊娠、慢性消耗性疾患、感染症など

〔ケトン体〕

ケトン体は、正常では血中、尿中ともに排出されることはありません。糖尿病や絶食が続くことにより、脂肪の分解が起こり、血中、尿中のケトン体が増加しケトーシスとなります。さらに著しいケトン体の増加により、酸性に傾きケトアシドーシスとなります。

陽性疾患: コントロール不良の糖尿病、下痢、嘔吐、絶食、発熱、脂肪過剰摂取など

〔潜血〕

潜血反応、尿中の遊離ヘモグロビン、ミオグロビン、赤血球と反応して陽性となる。

  • 糸球体性血尿   :糸球体基底膜の破綻(糸球体性腎炎、膜性増殖性腎炎、IgA腎症など)
  • 尿細管・間質性血尿:主として尿細管基底膜の破綻による、間質性腎炎、腎盂腎炎等
  • 尿路系・泌尿器科的血尿:尿路の腫瘍、結石、炎症、外傷など
〔ビリルビン・ウロビリノゲン〕

直接ビリルビンは、胆汁から腸管に排泄されウロビリノゲンとなります。一部は、腸管で吸収され肝に戻され、酸化されビリルビンとなりますが、一部が尿中に排泄されます。

  • ウロビリノゲン上昇・ビリルビン(-):溶血性貧血、便秘、腸閉塞
  • ウロビリノゲン上昇・ビリルビン(+):肝細胞障害
  • ウロビリノゲン低下・ビリルビン(+):胆汁うつ滞、閉塞性黄疸
〔白血球〕

陽性反応: 腎・尿路系の感染症や尿路結石などの炎症性病変が疑われます

〔亜硝酸塩〕

陽性反応: 細菌尿の診断

硝酸塩は、食物の代謝産物です。尿中亜硝酸塩は、細菌による硝酸塩の還元によってのみ生成されます。そのため大腸菌・腸内細菌科に属する細菌、緑膿菌、腸球菌などの感染の際に陽性となります。

〔色調〕

正常の色調は、淡黄色~黄褐色で透明です。

この検査で、正常色調~病的な色調(血尿、ミオグロビン尿、ビリルビン尿、細菌尿)など色別がされます。

〔混濁〕

膀細菌尿、結晶・塩類尿などに観られる。

膀胱炎などの尿路の細菌感染症では、沈渣の中に細菌も見られることがあります。桿菌(棒状の細菌)、球菌(球状)や、細菌が連なる、レンサ球菌、カビの仲間の酵母菌など、大まかな区別ができます。細菌が見られた場合は、次の段階で、尿路感染の原因菌検索として、尿の細菌培養の検査に回されることもあります。原因菌により、感染症に効く薬剤を選ぶことができます。

いかがでしょうか、わずかな尿、数mlの尿の定性検査でこれだけの量の身体の情報がわかります。トイレに流してしまう尿が愛おしくなりませんか(笑)

 

1-3 見ることは大切です。その理由  身体の水分状態

人は、1日平均4~5回は、排尿します。排尿時、自分の尿をちゃんと見ていますか?

愛おしく感じたら、ちゃんとチェックしてください。

回数や見るだけでも身体の健康チェックができます。ぜひ、意識して見るように心がけてみてください。尿は、身体の異常を知らせてくれる大切な情報です。だから健診や受診時の、初診では必ずと行っていいほど行われるのです。健康状態のふるいわけです。見ないと損します!というより、自分の身体に感謝しながら、身体の健康を保ってくれているのです。もし、尿が出なくなったら大変なことになります。

簡単なチェックの方法をまとめておきましょう。

【色調・混濁・泡】

尿の色は、腎臓や肝臓の疾患を表していることがあります。病気のサインでもありますが、健康なときでも食べたものから排出される成分や、薬による、尿の色調変化もあります。尿の色や便の色は、健康のスケールでもあるので、意識的にチェックしましょう。

〔正常の色調〕

尿の色調、黄色は、ウロクロームという物質です。古くなったヘモグロビンが分解され、ビリルビンとなりその一部は腎臓でウロクロームとなり尿中に排泄されます。

健康なら淡黄色~淡黄褐色、濃い黄色、透明に近い薄い黄色です。朝一番の尿、大量に汗をかいた後などは、身体の水分が不足、尿が濃くなるため、濃い黄色となります。その逆、水分をとり過ぎた時は、黄色みが薄まって透明色となります。

尿の色は、水分量によって濃くなったり薄くなったりします。その上で、尿の色をチェックしてみてください。無色の場合でも腎疾患や糖尿病の疑いがある可能性があります。

尿の色には、透明・無色、黄色、緑色、赤色、褐色、赤ピンク色など様々な色調があります。

〔尿の色と健康・病気の状態〕
[健常時でも見られる色調]
  • 透明  水分取り過ぎで薄い尿、腎不全、糖尿病
  • 黄色  薬服用時、ビタミン剤 ビタミンB2など、風邪薬尿の濃縮
  • 褐色  水分不足の濃縮尿、
[疾患時で見られる色調]
  • 赤~赤褐色   血液が混在、腎疾患、泌尿器科疾患、尿路結石、腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺がんなど
  • 乳白色・膿尿  尿路感染症、細菌感染により化膿、白く混濁、膿の混在、膀胱炎、尿道炎、淋病、前立腺腫瘍など
  • 濃い黄褐色・泡沫 黄疸(肝障害、胆のうの障害)、肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害、閉塞性黄疸

血尿は、見た目で赤い色をする肉眼的血尿、尿定性検査で分かる潜血尿があります。見た目に赤い尿、肉眼的血尿を認めた場合は、必ず受診しましょう。

【その他のトイレチェック】

〔尿量〕
  • 多い  尿崩症、糖尿病、心因性多尿 など
  • 少ない 尿意があるにもかかわらず排尿量が少ないとき、尿路障害(尿閉)
〔排尿回数〕
  • 多い  過活動膀胱、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎 など
  • 少ない 発汗過多、下痢、脱水症状、腎疾患 など
〔排尿時症状〕
  • 排尿痛 膀胱炎、前立腺炎、尿路感染症 など
  • 残尿感 膀胱炎、前立腺肥大症 など
〔その他の随伴症状〕
  • 発熱  腹痛 尿路感染症(発熱、下腹部痛)
  • 腰痛  腎疾患 腰のあたりの痛み(腎臓の位置)、だるさなど

飲酒やお茶、コーヒーなどの利尿作用のある飲み物の多飲、尿量も回数も増える。逆に大量の発汗、水分摂取量が少ない時は、尿量の減少、回数も減少する。水分摂取量が少ない時は、尿中のカルシウムが結晶化して尿が濁ることもあります。

このように、さまざまな生理的な状態でも尿のようすは変わります。言い方を変えると、私たちの生活習慣の反映でもあります。

毎日暑い日が続きますが、身体は、体温調節、水分調節をしながらちゃんと身体のバランスをつねに整えてくれています。以前熱中症のことをブログでまとめましたが、暑いのに汗をかきにくくなっていたら。水分不足になっています。ミネラルを含む水分を補給しましょう。

 

2.尿中成分 尿沈渣からわかること  

腎臓や尿路系の病気の種類や部位を推測することができます

尿沈渣(にょうちんさ)とは、尿を遠心分離器にかけたときに沈殿される赤血球や白血球、細胞、結晶成分などの有形成分のことをいいます。これらを顕微鏡で観察し、尿沈渣の細胞数の増加や有無を調べて、腎臓などの異常診断や病状の経過観察などを行います。この検査は、尿タンパクや尿糖、尿潜血などの定性検査で陽性(+)と出たときに行なわれます。

【尿沈渣でわかること】

腎臓でつくられる尿は、尿管や膀胱、尿道を通過して排出される間に、その過程で混入する細胞を調べます。混入された細胞などを調べることで、腎臓など尿路系の疾患の種類や部位を推測することができます。この検査は腎臓や尿路系の疾患の診断にとても重要な役割をはたします。

【どのように検査を行なうの?】

採取した尿をスピッツに(先の細い試験管)に入れて5分間ほど遠心分離機にかけると、尿の液状成分と固形成分とが分離します。この固形成分(赤血球や白血球、尿酸結晶、細胞、細菌など)を顕微鏡で確認します。一視野の中にあるこれらの数をそれぞれ数え、正常時より増加がないか、異常な成分がないかを鏡検(確認)します。

正常でも赤血球やその他の成分は、ごくわずか見られます。数が多い場合には、異常な部位を推測することで、疾患の補助診断につながります。

  • 赤血球: 1視野に1個以内正常

急性糸球体腎炎、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、腎腫瘍、腎結石など

  • 白血球: 1視野に3個以内は正常

腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎など

  • 上皮細胞: 1視野に少数は正常

膀胱炎、尿道炎など。上皮細胞は粘膜などをつくっている細胞で、炎症があると剥がれ落ちて、尿中に増えます。

  • 円柱細胞: 1視野になし

慢性腎炎、糸球体腎炎、腎盂腎炎、ネフローゼ症候群など。円柱細胞は腎臓の尿細管を鋳型にしてできたもので、尿細管に異常があると考えられます。

  • 結晶成分: 1視野に少量

腎結石、急性肝炎、閉塞性黄疸、痛風など。尿酸などの成分が多いために固まってできます。

 

3.もうひとつの排泄物、便潜血検査でわかること 

健康診断で行われる便潜血反応検査では、血が混じっているのかどうか定性法と呼ばれ、人の血液中に含まれるヘモグロビンを免疫学的にチェックする方法が用いられることが一般的です。陽性になった場合は、採取した便検体の中に、人の血液が混じっている疑いがあるということを示します。

通常は、口から入った食べ物が、食道、胃、十二指腸、小腸(空腸・回腸)、大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸)、S状結腸、直腸を経て、肛門から便として排泄される課程で便に血が混じることはありません。現在の便潜血の検査では、主に、大腸以後の消化管で出血しているのかどうかをみることを目的としています。

大腸ポリープの場合、ポリープ表面の組織がもろく、便が通り過ぎるときに出血しやすいので、便潜血が陽性となります。しかし、痔でも便潜血陽性になります。健康診断などで採用されている便潜血検査は簡易方法です。健康診断で便潜血陽性の場合は、内視鏡など次の検査を受けることをお勧めします。

【便潜血が陽性になる主な原因】

先にお伝えしたように、潜血陽性は、人の血液に反応します。便に混在しているヘモグロビンですから、消化器系の出血、痔でももちろん陽性となります。

大腸がん、食道がん、胃がん、大腸ポリープ、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病

白血病、紫斑病、痔

若い人での便潜血陽性は、血便が見られる、潰瘍性大腸炎クローン病などの炎症性腸疾患などがあげられます。これらの疾患の場合は、排便時に鮮明な出血としてみられることもありますが、便潜血陽性の反応で発見される例も少なくないそうです。

【毎日の排便からみえる疾患】

さたに腹痛を伴う血便として見られる疾患には、大腸憩室炎もあります。大腸の壁に憩室(けいしつ)が作られ、その憩室部分が炎症を起こす疾患です。憩室とは、消化管の壁に小さい袋状のものが作られその部分に老廃物が堆積し炎症を起こす疾患です。出血を伴う場合もあります。よく、虫垂炎と症状やできる場所が近く、鑑別に超音波が用いられることもあります。

排便時に、血液が混在したら、病院で検査を受けましょう。そのためには、やはり毎日の観察が大切です。

便も、身体の様子、健康状態を知るための大切なスケールです。体外に排出される食物残渣、胃や腸の粘膜からの細胞も混入しています。さらには、腸内細菌も含まれます。便の色調、水分状態、異様な臭い、血液以外にも、白っぽい便や黒っぽい便などの場合もあります。

  • 血便(血液が混在した赤い便) 肛門近くの病変、粘液や臭気にも気をつけて見てください
  • 黒っぽい便  比較的上部消化管、胃や消化性潰瘍、ポリープなど
  • 白っぽい便  胆道障害で胆汁が流れていないときに灰白色となります

健康診断で行なわれるおもな検体検査を今週はまとめてみました。健康診断はあくまでも、ふるいわけ検査です。広く浅く身体の健康状態をスキャニングするための検査です。身体の状態すべてを網羅しているわけではありません。だからこそ、ふるいわけられたら必ず二次検査をうけてください。

自分の血液検査の結果を受けとめましょう。脂肪肝や高脂血症、意外に病気だと思われていない方もいらっしゃるようです。食生活、運動習慣の見直しが大切です。

そして、今日お伝えした、毎日トイレで健康チェック、尿や便は、体の中で自分のために頑張ってきてくれたものたちなのです。チェックして感謝してから水に流しましょう。

来週月曜日は、健診結果を読む④ として、私の大好きな「生理検査」をお伝えいたします。来週またお目にかかれたら嬉しいです。熱中症予防で、暑い夏をご自愛ください。

 

今日のまとめ

  • 少量の尿でも身体の病気のサインをキャッチすることもできます
  • 検診結果を活かすことが、健康維持の最短です
  • 健康は、自分の細胞の分身を含む、尿や便毎日観察することから

 

<今週のblog>

身体がみえる臨床検査』
  • §1 健診結果を読む① 身体の数値
  • §2 健診結果を読む② 血液検査

<関連blog> 

『健康を考える』
『身近な疾患 生活習慣病』
『将来に影響する生活習慣』
『夏の健康生活』
『女性特有の疾患』
<関連サイト>

 

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