心と身体の健康を語る、健康管理士・臨床検査技師、そしてメンタルサポーターのかたよし 純子です。約半年間この「Health attitude blog」を休止していましたが、本日再開致します。今後は、長年の臨床検査技師としての経験を活かし、心のサポートも行う健康管理士として「こころの健康」を中心として、科学的に心に寄り添いながら、しっかり向き合い笑顔になれるメッセージ「Health attitude blog」を作っていきます。再開初回は、

「Health attitude・健康の在り方」

「ウェルビーイング」を考えていきたいと思います。私自身、コロナ禍の今、医療崩壊の危機に直面し、健康に対する世の中の意識が変化してきていることを感じます。最後までぜひお付き合いくださいm(_ _)m

1.健康を意識することで考えたい「ウェルビーイング」

1-1 今、健康ですか?

1-2 自分の健康を考える、自分の健康の基準は?

1-3 「身体的」「精神的」「社会的」3つのバランス

今日のプラスα

2.心理的ウェルビーイングを考える

3.健康をセルフマネジメントする力

 

1.健康を意識することで考えたい「ウェルビーイング」

過去にも何度か「健康感」ということをテーマとして、ブログを書いています。自分で健康のスケール持つことの大切さも合わせまとめてきました。そして、今、続く「コロナ禍」さまざまな心理的変化を自分なりに意識しています。どうぞいっしょに考え、メッセージを戴ければ幸いです。

1-1 今、健康ですか?

「あなたは今、健康ですか?」

「健康とは?どのような状態ですか?」

❍人によってさまざまな「健康」の考え方

現在行われている「健康意識調査」ではいろいろな回答があるとのことですが、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、「よい」「まあよい」「ふつう」との回答の合計は、平成28年(2016年)の調査で85%を超えるとのことです。何らかの傷病によって通院しているか否かは、健康の基準と判断されていないことが裏付けられています。

健康感の判断基準として重視される理由の内容をみると、「病気がないこと」がトップに挙げられているものの、そのほか、「美味しく飲食出来る」「丈夫な身体」「不安や悩みがないこと」「幸せだと感じる」「前向きに生きられる」「生きがいが感じられる」などとのことです。

❍世界保健機関(WHO)の定義のおさらい

この内容は、「WHOの健康の定義(1948年)」にも表記されている内容と重複しています。過去のブログでもお伝えしていますが、WHOの健康の基準は、「身体」と「心」と「社会」との3つの良好な関係性が保たれた状態で評価されることの必要性を提示しています。

世界保健機関(WHO)健康の定義(要約)

  • 健康とは、身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態にあること
  • 単に病気や虚弱ではないことにとどまるものではない
  • すべての人類の基本的人権の1つである
健康の定義

<健康の定義>

上記は過去のブログでもご紹介しています。

※関連ブログ「今だからこそ!2021年に向けて「健康の在り方」を考える

❍コロナ禍での意識変化ありますか?

医療崩壊にまで陥った感染拡大、緊急事態宣言もようやく9月末で全面解除されました。長引いた感染症への対応なりますが、今回は、前回までとは比べようのない危機的な医療崩壊となった首都圏です。どんなに具合が悪く、身体的状態が深刻となっていても、救急車が来ない、受診することもできないそんな報道の毎日でした。そんな医療崩壊となった2021年、何か健康への意識が変化したといえることがなかったでしょうか。リスクとなる基礎疾患の無い私も、自分の年齢を思うとそれなりの不安を感じていました。

自分の身体は、自分で適切に管理をしていくことが必須となる今、健康意識が高まり、自ら予防効果があるという行動に、移行しているのではないでしょうか。

今回の感染者数の減少は、明確な理由がよくわからないとも言われていますが、国民の健康を意識すること、感染したくない、そんな意思変化が現れているとも考えられるのでなないでしょうか。

そんな今だからこそ、自分の健康・健康感に対して再認識するには良い機会なのだと思うのです。

あなたは「今」

健康?それとも不健康?

自分の考える「健康基準」を明確化する

自分の今の「健康状態」を見直してみる

今の自分は…

健康維持に即した生活をしているのだろうか?

実行できているのだろうか?

体調管理は出来ているか、身体への不安、出来なくなっていることは、心配なこと、周囲の人との関係性は良好なのか、などなど…そんなことを見直し、考えてみることも良いきっかけになるのではないでしょうか?

 

1-2 自分の健康を考える、自分の健康の基準は?

WHOの健康の定義を再掲すると、

Health is state of complete physical,

mental and social well-being and not merely the absence or infirmity 

健康とは、身体的、精神的に社会的に完全に良好な状態であり、

単に病気がないとか虚弱でないということではない

❍WHOの「健康の定義」にみる「complete」の意味とは

この定義の中で「complete・完全に」と約されていますが、追記として「単に疾病や虚弱の状態ではない」とされ、身体的状態であったとしても「well-being」良好・ウェルビーイングな状態としていることに注目して欲しいのです。その上で「complete」は、完全に「身体的」「精神的」「社会的」の3側面が十分に充たされているということを示しています。

「well-being」は、健康に対するこの3つの側面がバランス良く調和している状態であるということを意味しています。

❍自分の現状に合わせた行動を考える

誰でも「加齢性の変化」を感じることがあると思います。先日また歳を重ね、私自身もひしひしと自分の年齢を、さまざまな身体的変化、そして心の変化から再認識させられています。誰でも平等に逃げられない現実ですが、加齢性の変化を実感したらからこそ、努力することが必須なのです。

現状維持のために

 

使わない機能は、次第に低下していきます。ブログの中でよく言っていることですが、継続的な運動は必要です。特に深刻な身体的問題も無いし、病気もないから大丈夫として、何もしないと身体機能は徐々に低下していきます。人は「動物」です。生涯、働くこと、身体を動かすことは必須、動くことで現状の身体機能が維持されているのです。

❍健康基準は個人が決めること

人は加齢とともにさまざまな身体的変化が生じてきます。その現実に直面したときにはさすがに私でも落ち込みます。でもそこから出来ることを考え、自分なりに出来ることを行います。行動を起こすことで、希望を持つことも出来ます。知らないことを学び、理解することで現状を受け入れる準備もできます。アクティブの活動することで、心も前向きになり。生きる力につながります。その時の自分が最良の状態にある時、私は自分は健康を維持することが出来ていると思っています。

❍さらに提案された変更案に加えられた「動的・dynamic」

1998年に、WHOの定義に「状態」から「動的な状態」とされています。健康とは静的な状態ではなく、変化するものだという考え方です。人は真夏の外気にさらされれば、発汗が促され体温の一定に保っています。すなわち、日々の生活の中で、多種多様の環境条件や、対人関係などさまざまな場面において適応するために、意識的にも無意識的にもさまざまな対応をして行かなければ、身体の機能の恒常性を保つことができません。

 

1-3 「身体的」「精神的」「社会的」3つのバランス

この3つのバランスが良い、健康な状態として「ウェルビーイング well-being」を考えていきたいと思います。

❍「ウェルビーイング」のワード検索

ウィキペディアで検索すると…

ウェルビーイングwell-being)とは、

「誰かにとって本質的に価値のある状態、その人にとって究極的に善い状態、その人の自己利益にかなうものを実現した状態」

※引用サイト「ウェルビーイング(well-being)」Wikipedia

ウェルビーイングは、well-beingの訳語とされ、他の分野に応じて幸福、福利など様々な訳語があてられてきているとのことです。well-beingを直訳すると「善いあり方」となりますが、必ずしも「善いあり方」が幸福に結びつくとは限りません。多くの心理学者がwell-beingについてさまざま提唱をしています。

アリストテレスの哲学において「最高善=幸福」とされ、心理学者リフ(Ryff)は、6つの心理学的ウェルビーイングとして整理し、セリグマン(Seligman)は、PERMAモデルとして5つにまとめています。また近年SDGsにおいてもこの「Well-being」という言葉が用いられています。

※関連ブログ「弱者・少数派が生きやすい社会」SDGs

❍共通する目的や意味

心理学者がそれぞれに提言している「well-being」では、人生の目的や意味などでおいて共通する多くみられます。「well-being」は、自己と他者、個人と社会そして、個人とその周囲との環境の良好な相互関係も含まれています。決して、個人の内部のみに留まるものではないということを意味しています。ひとりひとりの生命・人生・生活の質(QOL)が重視されることを示しています。

健康は決して医学的な客観的なものばかりではなく、主観的な側面として個人の価値観、経験から日常生活を重視して決められるものだとされています。

 

2.心理的ウェルビーイングを考える

今学んでいることの1つに「ウェルビーイング」というワードがあります。このウェルビーイングには、ヘドニック(hedonic)とユーダイモニック(eudaimonic)とされるものがあるとされています。

❍ヘドニック(hedonic):主観的ウェルビーイング

幸福感や生活満足度に注目し、快楽が得られ、苦痛がない状態とされています。この主観的な幸福の定義で述べられているのが、最大限の喜びとしてのポジティブな感情と、最小限の苦痛としてのネガティブな感情です。いわゆる快楽主義的なウェルビーイングとしてヘドニックな幸福とされています。

❍ユーダイモニック(eudaimonic):心理学的ウェルビーイング

上記のヘドニックなものに対して、生きる意味、生きがい、自己実現に注目したもので、人間の潜在能力が十分に発揮されている程度とされるユーダイモニックがあり、心理的ウェルビーイングと呼ばれています。

古代アリストテレスは、真の幸福とは、徳のある人生を生きること、自己の持つ潜在的な可能性を具現化させるような生き方に価値あり、真の幸福が得られるという概念を生み出し、このような幸福の在り方をユーダイモニックな幸福とされています。

 

3.健康をセルフマネジメントする力

健康を個の持つ力として捉え、3つの健康バランスをマネジメントする力として提案されています。健康を維持する力です。

❍3つの健康への対処力

3つの健康への適応力する力を見ていきましょう。

●身体的健康

環境を整え、身体的向上性(ホメオスタシス)を維持する力をアロスタシス(動的適応能)といいます。外的環境変化などの身体的ストレスへの適応し、平衡を保ち、ホメオスタシスを維持するための機能・力です。

●精神的健康

「ストレスに適応しセルフマネジメントする力」を強化することで主観的なウェルビーイングを向上させ、心と身体のポジティブな相互作用につながります。

強い心理的ストレスに対してうまく対処し、回復する力としてSOE(sence of coherence)ということが提唱されています。首尾一貫感覚と言われ、心的外傷後ストレス障害(PTSD:post-traumatic stress disorders)を防ぐ力をもたらす要因として、人が困難な場面に直面したときなどに、その状況を理解し、対処し、その意味を見出すことが出来る力とされています。

●社会的健康

個人が自立し、仕事を含め、社会活動に参加しマネジメントしながら生活していく力

自身の潜在能力を発揮し、義務を果たす力、医学的な状態にかかわらずある程度自立し、自己の生活をマネジメントする力、仕事や社会活動に参加できる力など。人は一生涯を通して、周囲をとりまく社会や様々に変化する環境からの課題や困難な状況の中にあります。そして社会的健康とは、その社会の中で好機と限界との動的バランスを持ち、影響を受けている力です。

3つのセルフマネジメント

健康を力と考える主観性

❍病気の有無に関係しない健康感

多くの人が何らかの慢性疾患を持ち、通院されてことも少なくないと思います。それでも「健康ですか?不健康ですか?」と問われ、日々の仕事をこなし、日常生活に何らかの支障がなければ、まぁ健康かなぁと思うのではないでしょうか。

健康と思うか、不健康と思うかの判断は自分自身の感情によると私は考えます。

個人の持つ病気・疾患は個性であり、身体の状態と考えます。「〇〇の病気を持っている人」という考え方になると私は考えます。何らかの病気も個性であり、個人差があり、病名は同じでも、その病気が原因となる症状、身体の状態は個人差がありすべて異なります。

健康は、自分で決めること

個人の『症状という個性』を含めて考える

「感情の状態、捉え方」

病気や健康というスケール(判断基準)を自分の中に持つことが大切です

そして、

その解釈は、自分自身が決めることです

※関連ブログ「今、健康ですか?未病を知る

 

本音でつぶやく「生理検査アティテュード®」

思いの外時間がかかった「ブログ再開」

行動できないその理由を考えた

半年振りに「Health attitude blog」を再開いたしました。

HPでブログを始めようと決心し、この年末で5年になります。毎日投稿から週3回、その他の活動が増えても、週2回は厳守しながら継続していました。その間、2週間ほど休んだことはありますが、半年という長い期間休んだことは初めてでした。

シルバーウィーク前、先月17日に期間限定で行っていたことが一区切りつき、1週間やや放心状態のように過ごしていました。気になっていたことをひとつひとつ片付けながら、ブログ再開しないとなぁ…そんなことも気にしながら、それでもエンジン全開と行かずに、模索し、さらに1週間…

PCに向かうがそのまま、1日が終わってしまう…集中できないのです。約半年間、いわば放置状態となっていたことが気になり、順番にこなしていく日々、週3日と決めた日課もあり、朝ウォーキングも再開し、食を考え、あまり出来なかった惣菜作りもこなしていきたい。自分の中の優先順位を考えると、PCに集中できない自分の心が見えてきました。

そう考えるとやはり、HPのブログ再開には「継続していく」ということへのそれなりの覚悟が無意識に必要だったようです。まだなかなか感が取り戻せません。

ゆっくりと自分ペースで継続していきたいと考えています。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • 健康は3つのバランス「身体的」「精神的」「社会的」が取れた状態が大切
  • 健康を力として捉えよう
  • ウェルビーイングには、主観的ウェルビーイングと心理的ウェルビーイングとがある

 

 

今日の情報引用・関連サイト

Pure Medical attitude 過去のブログ

●今日のテーマの関連ブログ
Pure Medical attitude 生理検査アティテュード®

かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。