心と身体の健康を語る、健康管理士・臨床検査技師、そしてメンタルサポーターのかたよし 純子です。今月、ブログを再開してから「健康の力」ということに関連して書いています。今日はその4回目です。日常生活の中でいろんな人の力をかりて生活していることを意識したみるとさまざまな場面でたくさんの人の支援を受けていることに気づくのではないでしょうか。

ソーシャルサポート・社会的支援

日常生活を送る中で、さまざまなストレスを受けています。特にこのコロナ禍ではなおさらではないでしょうか。何となく気分がすぐれない時、ストレス過多から体調不良に陥っていることも少なくないと考えています。ストレスからの回避も必要です。

1.健康力を得たいなら知っておきたい「社会的支援」

1-1 社会とつながる「ソーシャルサポート」

1-2 ソーシャルサポートで得られること

1-3 健康に関係するソーシャルキャピタル

2.今日のプラスα ~いろいろありませんか?身近なストレッサー~

2-1 バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)

2-2 「言うことは恥になる」それ、ほんとうですか?

生理検査アティテュード® ホンネの話

❍すごく怖かった…『震度5弱』その直後のLINEで…

 

1.健康力を得たいなら知っておきたい「社会的支援」

困ったとき、どうしていますか?

身近に助けてくれる人いますか?

1-1 社会とつながる「ソーシャルサポート」

ストレスは見えない

誰に相談したらよいのか分からない…

そんな時あなたは、どうしていますか?

❍社会的支援・ソーシャルサポート(Social support)とは?

ソーシャルサポート・社会的支援とは…

社会的関係の中でやりとりされる支援

とされ、私たちの日常生活での周囲の人々とやりとりされる支援、物質的・心理的支援の総称です。健康のための行動維持、日常生活の中で受けるさまざまな不快なストレッサーを軽減し、ストレス反応への緩衝作用として機能する効果が期待できます。

❍ソーシャルサポートの種類

社会の中で他の人からさまざまな形で助けてもらうことを社会的支援・ソーシャルサポートと言っています。おもに下記の5つのサポートに分けられます。

  • 手段的サポート:物質的な支援や援助、道具的サポート
  • 情緒的サポート:心の支援、悩みの相談など共感を得る
  • 情報的サポート:情報支援、役に立つ情報提供、ネット検索で得られる上情報なども含む
  • 交友的サポート:大切な家族やパートナー、親しい友人など
  • 妥当性確認:社会ルールなどの規範に関しての指導や支援、助言を得る

❍困ったときに助けてもらえる人間関係を

ストレスが健康に大きく影響することは、前回までのブログの中でもお伝えしていますが、これらのソーシャルサポートは健康に関連性があると言われています。

日常的に人は、さまざまなストレスにさらされています。困り事や、不安状況に陥ると大きなストレスとなることもよくあります。社会的支援は、そんなストレッサーへの緩衝作用となっていることも指摘されています。

 

1-2 ソーシャルサポートで得られること

大きなストレスにさらされる時、そのストレスによって人は免疫系や神経系の異常を起こしやすく、病気になりやすい状態に陥ります。

ソーシャルサポートによる

ストレスからの回避

❍健康的な行動を継続しやすくする

健康的な食事と言っても何を食べればよいのか?ということに悩むことありませんか?健康診断で異常を指摘されて、食事に気をつけてと言われたけど、自分にプラスになる食生活とは?

健康状態は人それぞれです。どう改善したらよいのか?何を食べればよいのか?何が必要なのか?よくわからないし、食材が分かっても、食べ方が分からないということもあるのではないでしょうか。

家族いっしょに栄養指導受けるなど社会的支援として有効です。教わったことからさらに、自分に合った方法を相談することで、継続し続けることも可能となります。

ちなみに、検査結果の説明に関しては、臨床検査技師がプロです。

※関連ブログ「臨床検査技師が伝える検査への解釈 2019.4.22」

❍ストレッサーをプラスに変える

さまざまなストレッサーに対して、向き合うために、周囲の人々から適切なサポートを受けながらそのストレッサーと向き合うことが出来ます。そして、うまく対処することができれば「出来る自分」「ストレスに打ち勝ったという自信」を得ることが大きな自己成長につながります。苦難は、未来へのリソースとなり、今後の行動に活かすことが出来ます。

❍ソーシャルサポートによるバーンアウトからの予防

この社会的支援によってストレスを受けてもこれらの社会的支援によって免疫系や神経系などの異常を起こしにくするため、病気になりにくくなります。くよくよ悩まずに、困りごとに対して何らかの手段を得ることで健康被害から逃れられるのです。精神的なダメージの1つとして、バーンアウト症候群がありますが、ソーシャルサポートによってこのバーンアウトによるダメージを抑制し、未然に防ぐこともできます。

ソーシャルサポート・社会的支援

<ソーシャルサポート>

❍ソーシャルネットワーク(社会的紐帯)

人から人へ、支援から支援へのつながりの連鎖をソーシャルネットワークといいます。

今の時代では、ソーシャルネットワークSNSというと、インターネット上でのつながり、ネットワークを構築するコミュニティーサイトとして使われていますが、本来は、社会に属する個人と個人、個人と集団、さらに集団同士のつながりが網の目のようにリンクしていくことをいう「社会的紐帯(ちゅうたい)」という意味です。

ソーシャルネットワーク
<ソーシャルネットワーク>

❍広く伝播していくソーシャルネットワーク

SNS上での「うわさ」が瞬く間に拡散され世界中に拡がることもあります。いわゆる「バズる」というこが起こるのでしょうか。

「これ!良いじゃん‼」 と、人は人を真似る…

「○☓のスイーツ最高!」美味しそう…この情報は友だちにも教えてあげよう

そんなことから瞬く間にその情報は伝播され、一瞬でネットワークは作られていきます。

❍健康関連の情報拡散

情報化時代、ネット上やさまざまなメディアに接する中で

「免疫力を上げる効果」「ガン細胞をやっつける」

「ダイエット効果バツグン」「かんたんに痩せる」

「コロナウイルスから身を守る」…

このような情報を得た時どうしますか?実際に見聞きしたことを確かめてみることや、家族や友人知人に教えたりするのではないでしょうか。

この時気をつけたいことは、情報の確かさです。「健康力を高めるためのヘルスリテラシー」のところでもお伝えしていますが、前項目のところでの「妥当性確認」です。誰からの情報なのか?情報源はどこなのか?ということです。

 

1-3 健康に関係するソーシャルキャピタル

社会的支援は一方通行の関係性ではありません。

❍ソーシャルキャピタル( Social capital 社会資本関係)

ソーシャルキャピタルとは、支援者から助けられる人への一方向的な関係性ではなく、助けられた人は支援者にも恩恵を与えるという、助け合いの関係性、相互の関係性です。互酬性(ごしゅうせい)、互恵性(ごけいせい)という関係です。

お返しをするということではなく、人が持つ信頼関係、人間関係を築いていくという考え方です。他者をサポートすることは、何らかの形で返ってくるという考えまたです。

【私がボランティアで得たこと】

緊急事態宣言の発令により、2020年3月から中断していますが、私は地域の民生委員さんが中心となって開催している「認知症カフェ」というコミュニティでボランティア活動をしていました。介護予防運動指導員の中で学んだ簡単な体操や、臨床検査技師・健康管理士の知識を活かし、ミニ健康講座などもやらせてもらいました。月1回、2時間という時間でしたが、お茶とお菓子で和気あいあいとみんなが笑顔でおしゃべりしながら、最後は歌を歌って終会となります。

家と通勤で終始していた日常では、地元の方々の顔すらよくわからないという状況から、地域の人たちのとの交流が増え、地元商店街で買い物をして出会うと、笑顔で挨拶し会話する仲になりました。2018年10月の台風19号襲来の時、初めて小学校へ避難しましたが、その時も顔見知りになった民生委員にほっとしたことは言うまでもありません。

月1回のボランティアですが、私自身が思いの外楽しみしていたことも否めません。優先的なスケジュール管理になっていたことがそのことを示しています。

自分も近い将来は、サポートされる方がきっと多くなるのでしょう…お互いさまですよね(^^)

このソーシャルキャピタルの関係性は、人と人の信頼関係を基本として、社会や集団の中で個人が同調するということが期待されている行動をおこなうことや判断されるという関係性だとされています。人々の協調行動が活発となり、社会活動の効率性を促すことが期待できます。

ソーシャルキャピタル

<ソーシャルキャピタル>

 

2.今日のプラスα ~いろいろありませんか?身近なストレッサー~

日常生活の中で、気づくと誰かに助けられていること、忘れているだけで、忘れようとしているだけで、いろいろあるのではないでしょうか。

2-1 バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)

過度のストレスによって「バーンアウト症候群」を発症することもあります。

❍バーンアウト症候群(burnout syndrome )とは?

バーンアウト症候群は、燃え尽き症候群とも言われますが、過度のストレスがかかる職種などのときに生じます。「バーンアウトシンドローム」という言葉は、1974年代に精神心理学者ハーバート・フロイデンバーガー(Herbert J. Freudenberger)用いた造語とされ、「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。

※情報引用サイト「バーンアウトシンドローム」e-ヘルスネット

バーンアウト症候群の定義

 持続的職業性ストレスに起因する症候群

※情報引用サイト「燃え尽き症候群」Wikipedia

過度のストレスにより、衰弱状態となりさまざまな症状もたらします。

  • 意欲喪失
  • 情緒荒廃
  • 疾病に対する抵抗力の低下
  • 対人関係の親密の減弱
  • 人生に対する慢性的不満や悲観
  • 職務の能率低下や怠慢 など

自分の職務や関心事に対して忠実に、献身的に努力したにもかかわらず、期待した結果が得られなかった結果、徒労感、無力感などの欲求不満による虚無感、また、努力した結果目標達成後した後に生じる虚脱感などがバーンアウトシンドロームとして用いられています。

❍「どうしてあの人が…」 

周囲からは、そんなことばがささやかれることも

過度の緊張性ストレス状態にあった場合に発症することが多いとされ、心身の極度の疲労が原因となり、それまで没頭してさまざまなことに意欲的に行動していた人が、あたかも燃え尽きたように完全に意欲を失ってしまう、社会適応が出来なくなってしまいます。

持続性に過度のストレスにより発症、うつ病のような状態に陥ります。

  • 朝起きられなくなる
  • 仕事に行きたくない
  • アルコール量が増える
  • イライラする
  • 仕事がてにつかない
  • 対人関係を避ける
  • 免疫力・抵抗力の低下
  • 生きることに悲観的になる
  • 最悪…自殺・過労死

※引用サイト 「バーンアウトシンドローム」 e-ヘルスネット

身近な人が、職場の同僚が…いつもとは様子が異なるんだけど…そんなことを感じたら、何気なく手を差し伸べてあげてください。

 

 2-2 「言うことは恥になる」それ、ほんとうですか?

誰にも言えない…

だけど…どうしらたいいんだ…

❍その苦しい感情…心の痛みどうしますか?

これは、10年以上20年未満かなぁ…何年か前の私のつぶやきです…(笑)

仕事をしていて急に涙が出てくる、苦しい感情を抑えきれない、やる気が起きない…

今から振り返ると、何歳の時だったかな?意識的に計算すれば実際年齢もわかりますが、記憶から消したいと無意識が未だに守っているようです。(笑)

その状態からどうやって抜け出したのか?

今から思い起こすと、多くの人の力をかりていた、だから抜け出すことが出来たようです。

言えないよ…こんなこと誰にも

でも泣きながら、涙をボロボロ流しながらも

信頼している人に話したら…

息が出来るようになった

そして、思ったこと…

この状況から抜け出さないと自分はダメになる

だから

すごく頑張って行動を起こした

子どもが高校卒業するまではしっかり頑張ろう!

でも、

その先に待っていたのは…

バーンアウトシンドロームだった…

この間、5~6年ありますが、振り返ると、大きな喪失感・バーンアウトに近い状態、うつ状態の手前までいっていたのでしょう。

でも、完全にうつ病を発症する前に、過去の学びが自分にはあったのです。

家庭内のゴタゴタ…

そんなこと話せるわけ無いじゃん…恥ずかしい

でも、苦しい感情を他者に解放するだけ、たったそれだけなのにすごく楽になることができる

自分の感情を話すことは、すごく高いハードルがある、けっして簡単ではない。自分との葛藤があり、ことばに出来ないさまざまな感情が入り混じり、話す勇気と話そうとする行動に移すためにも、ものすごいエネルギーも必要でした。

ことばに出来なくても、何も話せなくても、誰かと話したいと伝えるだけ、それだけでも一歩前進出来たのではないでしょうか。

❍今だからわかることがある

今は涙せずにこうやって書くこともできます(^^;)

苦しかった、辛かった「感情」を乗り越えることが出来たからでしょう。でも、何歳のことだったのかは計算しないと分からないなぁ~と、今も私の無意識はキズ跡を残してはいますが、自己開示できますのでこれでOKなのです。

臨床検査技師として、超音波検査士としての定職があったこと、産休のみで働き続けて来られたのも、多くの人の手助け、支援があったからです。両親にも、義理の姉にも、そして離婚した夫にもたくさん助けてもらいながら常勤として働き続けることも、超音波のライセンスも得ることが出来たのです。

バーンアウトに陥ることなくいられたのは、多くの友人でした。翌日仕事何に、明け方まで飲みながらいろんなことを話しました。でも、その時間が私を救ってくれていたのです。

苦しみの先の笑顔

 

生理検査アティテュード® ホンネの話

すごく怖かった…『震度5弱』その直後のLINEで…

 

7日の夜の千葉県沖を震源とする地震発生の時…

不安で唖然としていた時、10分しないでスマホのLINE着信音が…

札幌の友人からメッセージが届きました。その1本のLINEでしたが、それだけで安堵感が得られたことは言うまでもありませんでした。彼女は、3年前の2018年9月6日の「北海道胆振東部地震」を経験しています。まさにその日に上京し、いっしょに夜食事をする予定だったその日です。その時のことを一瞬で思い出し、TVを見ていたと言っていましたが、私のことを思い出し、安否確認をしてくれたのでした。

SNSでつながる…

それだけで得られる安心がある

よく思うこと、SNS上でもメッセージを送る時、送る相手のことを考えますよね。

ふと思うことなのですが…メールやメッセージを受け取った時「あぁ…私のこと思い出してくれてありがとう」久しぶりの友人からのときなど、めちゃ嬉しくないですか(^_-)-☆

自然災害や不穏なことが多い今の時代、コロナウイルスは減少してきましたが、油断せず離れた家族、友人など連絡をとってみることも大切ですね。

離れていても心に寄り添うことは意外と簡単ですよ(^_-)-☆

寄り添う

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • ソーシャルサポートとは社会的関係の中でやりとりされる支援
  • ソーシャルサポートによってストレスから回避することも出来る
  • 話せない感情を伝えようと努力することからでも前進です

<Pure Medical attitudeからのお知らせ>

『ことばに出来ない…だから心と向き合う時間を』

何を話していいのかも分からないけど

すごく苦しい、痛みを感じること

そんな心を抱えているとき

身近にいない人だから役に立つこともあります。

『ことばに出来ない…だから心と向き合う時間を』

Pure Medical attitude

かたよし 純子

今日の情報引用・関連サイト

Pure Medical attitude 過去のブログ

●今日のテーマの関連ブログ
Pure Medical attitude 生理検査アティテュード®

かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。