JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 1週間前「麻疹」をまとめましたが、その後も麻疹感染者の報告を聞きます。昨年の活動の中で驚き、危惧したことに、若いお母様方の中に「予防接種」への正しい理解がされず、予防接種を受けていないということ。情報過多の時代の歪みなのか、副作用の口コミが表面化していることへの弊害、私は敢えて「弊害」と伝えたい。麻疹拡散へ対抗できるのはワクチン接種です。空気感染の「麻疹」は感染すると必ず発症するともいわれる強いウイルスです。予防接種・ワクチンへの理解をまとめます。今月1日から7日まで「子どもの予防接種週間」です。

 

1. ワクチンの持つ「予防効果」への理解

1-1 予防接種の目的、予防接種の歴史

1-2 ワクチン理解のための効果を知る

1-3 ワクチンの種類

今日のプラスα

2.予防接種のしくみ 

3.3月1日~3月7日は、子ども予防接種週間です

・相身互い(あいみたがい)ということば

 

1. ワクチン接種を行うの予防接種の「効果」への理解3つ

日本における予防接種法の定義として、

予防接種の定義

疾病に対して免疫の効果を得させるため、疾病の予防に有効であることが確認されているワクチンを、人体に注射、または接種すること(予防接種法2条1項)

※引用サイト「予防接種」Wikipedia

1-1 予防接種の目的、予防接種の歴史

予防接種法とは、
  • 伝染性のある疾病の発生および蔓延を予防する
  • 公衆衛生の向上および増進に寄与する
  • 健康被害の迅速な救済を図る

これらのことを目的として、制定された法律です。

❍自分のためだけではない、予防接種の意義と目的

上記で示したように予防接種は、疾患予防の有効性が確認されている「ワクチン接種」により、疾患への免疫力・抵抗力を高めることにより、予防の他、重症化しにくくすることが期待できる「予防医学」です。

そして、自分のためだけ「個人の感染予防・重症化への回避効果」のみならず、感染症としての社会への蔓延防止としての意味合いがあることを知って欲しいと思います。

社会的な意味合いとして、生命維持と健康対策としての社会人としての義務でもあると私は考えます。

❍予防接種の歴史「ジェンナー=天然痘」

「天然痘」という疾患をご存知ですか?WHO は、

1980年5月に天然痘の世界根絶宣言

を行っています。紀元前より、天然痘は、非常に強い伝染力を持ち、死に至る疫病として、人々から恐れられていたとあります。治癒した場合でも、顔面に醜い瘢痕が残るために、忌み嫌われた流行り病として、記録に残る伝染病です。

予防接種の歴史をみると、故意に別種の感染を受けることで病気を軽減しようとした例がこの「天然痘」です。紀元前1000年頃には、インドで人痘法が実践されたとあります。天然痘の罹患者の膿を健康人に接種し、軽い天然痘を発症させ、免疫を得る方法が行なわれていたとあります。

予防接種の語が最初に使われたのは、1796年、エドワード・ジェンナーだとされています。「ジェンナー=天然痘」の名前は、医療を学び始めた時に私の中の中にもインプットされています。

●ワクチンの名称は「雌牛」が由来

誰でも知っている「ワクチン」の名前の由来は、ラテン語の雌牛という意味の「Vacca」です。ルイ・パスツールが、牛に感染する牛痘ウイルスにかかった人が、天然痘に罹患しなくなる、もしくは、軽症になるという事実から、致死性の高い天然痘に対してもある程度の免疫をつけるものであると考え、天然痘ワクチンを発明したとされることからです。

その後、病原体を培養して弱毒化することで、その病原体を接種することによって免疫が得られるとして、理論的な裏付けを行いました。このように、応用されるための過程を築き上げたことによって、感染症に対するさまざまなワクチンが作られるようになっとされます。

❍免疫機能とは?抗原と抗体

「免疫」は、以前のブログでもまとめていますが、再掲しておきましょう。

免疫とは?人の免疫機能
  • 人の体内に、自分が持つものと異なる成分と認識される「異物」が侵入すると、身体は、この異物を排除しようと機能します。
  • さらに、この異物に再び侵入された時に、すぐに対応できるように備えて、事前に準備を行います。異物に対する身体の学習機能でもあります。この働きが「免疫」となります。

このように人の身体は、多くの感染症に対して、2度と罹らなくするために、事前準備をしてくれているのです。もし罹っても症状が軽くて済むということに繋がります。しかし、病原体の中には、インフルエンザのように、変異し繰り返し発症するものもあります。

抗体とは?

  • 人の体内へ侵入してくる異物を抗原といい、この抗原に対して、作られるタンパク質を抗体といいます。
  • 抗原に対して、抗体が作用し、体内に侵入してきた病原体に対して、増殖作用を抑制し、その情報は、記憶され、通常は免疫力も強化されていきます。
  • ワクチンは、この抗体が作られる人の身体の免疫機能の発見からつくられたものです。

※関連ブログ「生まれながら持つ免疫力 

 

1-2 ワクチン理解のための効果を知る

ウイルスや細菌などの病原体は、目に見えません。その目に見えない病原体の脅威から身を守るために、ワクチンは人類の先人たちの知恵が作り出したものです。

※関連ブログ ウイルスと細菌の違い「予防を知ってシャットアウト!

❍ワクチンの効果

ワクチンはさまざまな病原体の脅威から守るために体内に、病原体への抵抗力となる「免疫機能」を獲得することを目的として接種します。事前に「疾患を引き起こす病原体」へのごく軽度の感染(発症しないレベル)をさせることで体内での抗体産生を促します。万が一、その疾患にかかっても、症状が軽減される効果が期待できます。

❍世界規模での集団免疫としての役割

人は、社会の中でさまざまな集団に関わることが常とされます。移さないということも、予防接種の目的でお伝えした理由です。幼い我が子に、痛い注射をすることが忍びないという事もわかります。しかしそれ以上に、感染して重篤な症状を発症するリスクの方が大きいのではないでしょうか。

●東京オリンピックへ向けても

ワクチン接種をすることで、感染の拡大が予防できます。他国で絶滅宣言された疾患に対しても、海外での感染により輸入されてしまうことがあります。この状況の逆として、日本が他国への輸出国になってしまうこともあるのです。天然痘の根絶の歴史に「ワクチンの効果」が物語られているのではないでしょうか。日本国内だけではなく、グローバルな時代です。実際に、今回の「麻疹の国内発症」は、海外からの輸入だとされています。

来年には、「東京オリンピック」も開催され多くの人が海外から日本へ訪れることが考えられます。ワクチン接種を世界規模で考えて欲しいと思います。

❍ワクチンの安全性

人が持つ免疫機能を用いて、事前に抗体を作り出すためにつくられたのがワクチンです。自然感染による発病なしに、安全に免疫力を持つことを目的としてつくられています。

●実感できない免疫効果

ワクチン接種による副反応は、接種後に症状が出現することですぐに分かり、メディアでも公開されることもあり多くの人にすぐに伝わることでしょう。副作用の伝わりやすさと比較して、ワクチン接種により抗体が作られ、予防できているという実感は得られ難いのが実情です。ワクチン接種後、抗体がついたことは、血液検査や結核の場合は、ツベルクリン反応で確認することができるのですが、予防されているということは、実際には調べる方法が無く、分からないと言わざるをえません。

●ワクチン接種の意義を知って欲しい

このような理由もあり、逆に副反応のデメリットが誇張されるような状態となり、怖さや不安感となって強調され、予防接種を受けない、受けさせないという判断をしている方もいるのではないかと思われます。病気にかからないというメリットは実感しにくいということに反して、副反応の症状は目に見え、実感されます。さらに、メディアが被害報告として報道するため、ワクチンのリスク面が副反応の怖さとして強調される傾向にあります。

ワクチンは、「必要のないもの」さらに、感染症はかかることが当たり前だという考え方に傾倒していくようです。

❍感染による発症や重症化、さらに合併症にも目を向けて欲しい

毎年もブログでまとめている「インフルエンザ」や「風疹」今回の「麻疹」など、いずれも感染・発症すると重篤な症状をもたらすことや、重症の後遺症、合併症などにより、死にも至るような疾患に対する予防ワクチンです。接種することが強く望まれ、多くの人の命を救うことができるからこそ、つくされているともいえるのです。

ワクチン接種の副反応に怖さや不安もあることは、私、個人としてもよく分かっているつもりです。

敢えてこの場でお伝えしたいのは、免疫機能に問題がある方や、過去にアナフィラキシーショックなどを起こしたことがある場合には、専門の医師への相談は、必須となりますが、通常健康な子どもたちへの接種は積極的に接種して欲しいと思います。接種しなかったことへの後悔と僅かな副反応のリスクとを考えていただけたらと思います。

❍ワクチンの安全性

ワクチンは、安全性も考慮され、つくられています。ワクチン接種による副反応の可能性もわずかながら報告されています。しかしながら、その確率は低く、ワクチン以外が原因とされる症状も含まれて報告されてる場合も多くあります。ワクチン接種による免疫力の予防効果は、ワクチン接種の副反応のデメリットを大きく上回るとされています。

❍乳幼児のワクチン接種の多さへの負担

乳幼児のワクチン接種は、急激に種類が増えたとされ、同時接種も推奨されているようです。このことも、接種を拒みたくなる理由なのかと考えます。

世界各国で、この同時接種の安全性は証明されているとのことで、同時に接種による副反応のリスクがあがることや、ワクチンの有害事象が上がることも無いとされています。

※「定期/任意予防接種スケジュール」「定期予防接種スケジュール」国立感染症研究所

予防接種 ワクチン

<予防接種 ワクチン>

 

1-3 ワクチンの種類

ワクチンとは、ウイルスや細菌などの病原体から精製し、接種することで体内に、その疾患に病気に対する抗体産生させること予防することが目的とされます。ワクチンの種類は、「生ワクチン」「不活化ワクチン」「トキソイド」3つに分類されます。

❍生ワクチンとは?

生ワクチンとは、ウイルスや細菌などの病原体をそのまま使うことで、体内で増殖させ、免疫力をつける方法です。自然感染に近い状態での免疫を獲得するために、強い免疫力を持つことが出来、効果も持続するとされます。

●生ワクチンのリスクとして

生きた病原体を扱うために、軽度の副反応を発現する可能性は否定できません。

通常は、1回の接種で十分な抗体を獲得できるとされていましたが、感染症そのものの発症数が減少したことにより、麻疹や風疹のように2回接種する必要性がでてきたものもあります。しかし生きている病原体を使うため、ワクチン株の感染による副反応を発現する可能性もある。

●生ワクチンの種類
  • BCGワクチン(結核)
  • ポリオワクチン
  • 種痘(天然痘) ※現在、主に軍隊用
  • 麻疹ワクチン
  • 風疹ワクチン
  • 流行性耳下腺炎ワクチン(おたふく風邪)
  • 麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン)
  • 水痘ワクチン(帯状疱疹)
  • 黄熱ワクチン
  • ロタウイルスワクチン

❍不活化ワクチンとは?

不活化ワクチンとは、病原体を培養、増殖させて加熱処理やホルマリン処理をすること、さらには抗原部分・有効成分のみを取り出して、病原性を無くした状態として用います。そのために、生ワクチンと比較すると、副反応が少ないとされますが、免疫力のつき方は弱く、十分な免疫機能を獲得するために、数回の接種が必要となることもあるワクチンとなります。

不活化ワクチンの種類
  • ポリオワクチン
  • 日本脳炎ワクチン
  • インフルエンザワクチン
  • B型肝炎ワクチン
  • 狂犬病ワクチン など

❍トキソイドとは?

トキソイドとは、細菌が産出する強い毒素だけを取り出して無毒化することで、抗原としての機能を残した状態でワクチンにしたものです。不活化ワクチンと同様に、複数回の接種や、再度の接種が必要になったりします。不活化ワクチンと同様に、ワクチン効果は弱いために、複数回の接種が必要となることが多いとされます。
トキソイド
  • 毒素ジフテリア
  • 破傷風

❍ワクチンの接種方法

ワクチンの接種方法には、「注射」「経口」「経鼻」となります

●注射  :ほとんどのワクチンがこの方法で、皮下、筋肉への注射で接種されます

管針法(スタンプ方式):BCGの接種は、上腕の2ヵ所にスタンプを押し接種します

● 経口接種:ワクチンを口から飲みます。
● 経鼻  :鼻からスプレーを噴霧します。

 

2.予防接種のしくみ

横浜市保健局で公開されている予防接種制度を下記に表記いたします。

❍予防接種制度

予防接種法により、接種の種類、実施方法、救済制度などが定められています。各自治体で実施される「定期接種」と個人で接種する任意接種は、取扱が異なります。

●定期接種
  • A類疾患 公費負担  本人・保護者の接種への 努力義務あり
    • ジフテリア、百日せき、破傷風、急性灰白髄炎(ポリオ)、麻疹、風疹、日本脳炎、結核、Hib感染症、小児の肺炎球菌感染症、水痘、B型肝炎、(ヒトパピローマウイルス感染症)
  • B類疾患 一部を公費助成  本人・保護者の接種への努力義務なし
    • 高齢者インフルエンザ、成人用肺炎球菌感染症
●任意接種(自己負担)
  • 定期接種で対象外となった方 例)ロタウイルス、おたふくかぜ 本人・保護者の接種への努力義務なし
●臨時接種
  • 新型インフルエンザ等 緊急事態宣言時の住民接種 本人・保護者の接種への努力義務あり

平成28年10月時点 ※予防接種の概要 横浜市保健局

❍予防接種を受けるときの注意事項

予防接種をより安全に受けるために守ることはあります。

●体調
  • 抵抗力が低下していると思われる、体調不良のときは、接種を避けること必要です
  • 過去に食物や薬物でのアレルギー反応が有った場合、必ず医師に相談した上で接種の有無を決める
●予防接種を受けることができない場合
  • 37.5℃以上の発熱
  • 重篤な急性疾患に罹っていることが明確な場合
  • 接種のワクチンの成分で過去に激しいアレルギー反応を起こした既往がある場合
  • 医師が不適当な状態だと判断した場合
●担当医師と十分な相談が必要とされる場合
  • 心臓血管疾患、腎疾患、肝疾患、血液疾患などがある場合
  • 過去の予防接種で、接種後2日以内に発熱が有った場合、
  • 全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が過去にある場合
  • 過去にけいれんの既往がある場合
  • 過去に免疫不全と診断された場合、もしくは近親者に先天性免疫不全症の方がいる場合
●接種後の一般的な注意
  • 接種後30分間は、急な副反応が起きる可能性があります。医師と連絡が取れる状態にしておく
  • 入浴は可能ですが、接種部位を強くこすらないようにする
  • 接種当日の激しい運動は避けるようにする
●接種間隔
  • 異なる種類のワクチン接種するの場合、日数の間隔が決められています。確認後接種する
  • 混合ワクチンは除かれ、医師が必要と認めた場合は同時接種可能。
生ワクチン  :27日以上

BCG、MRワクチン(麻疹・風疹混合)、麻疹、風疹、おたふくかぜ、水痘、ロタウイルスなど

不活化ワクチン:6日以上

ポリオ、四種混合、二種混合、日本脳炎、インフルエンザ、B型肝炎、Hib、小児用肺炎球菌、子宮頸がん予防

❍接種時に通常持参するもの

  • 免許証や健康保険証など、住所、年齢の確認ができるもの
  • 子どもの予防接種の場合、母子手帳
  • 予診票(予防接種の種類により、個別配布、区役所・医療機関で入手)
●その他

接種場所、などの詳細、日程、予約などは、各自治体でご確認ください。

❍定期接種と任意接種

ワクチン接種には、決められた期間内は公費となる「定期接種」と有料の「任意接種」があります。

●定期接種
  • 予防接種法で定められている「法定接種ワクチン」、国や自治体で勧奨されているワクチン
  • 定められた期間内に接種する「定期接種」の場合は、無料(公費)で接種できます

※一部、有料の場合もあるので、各自治体に確認してください

●任意接種

定期接種以外の予防接種です。日本で受けられる予防接種および、定期接種の決められた期間以外に接種するものが対象とされ、すべて有料となります。

※自治体によって、任意接種に対しても、公費助成制度の対象となるものがあります。各自治体で確認してみてください。

❍任意接種は「受ける必要がないワクチン」ではない

任意接種ワクチンは、自主的に接種することが勧められるワクチンです。定期接種と任意接種は、法律上の区分だとされ、個人での費用負担の有無が異なるためであり、ワクチンが作られている以上、発症すると、リスクの高い病原体に対して作られているワクチンであり、受けることが奨励されるワクチンです。

●任意接種のワクチン
  • A型肝炎ワクチン
  • インフルエンザワクチン
  • おたふくかぜワクチン
  • ロタウイルスワクチン ほか

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3.3月1日~3月7日は、子ども予防接種週間です

子ども予防接種週間をご存知ですか?

❍子ども予防接種週間

平成31年3月1日(金)~3月7日(木)、この7日間「子ども予防接種週間」とのことです。今回のネット検索で見つけました。

予防接種に関する取り組みが、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて実施されているようです。

この時期は、4月からの入園・入学に備え、保護者の予防接種への関心を高めるとともに、接種漏れを見直すのに最適な時期と考えられます。このため、子ども予防接種週間中、協力医療機関や各地域の予防接種センターにおいて、通常の診療時間に予防接種が受けにくい方々に対して、土曜日、日曜日、平日の夜間などの地域の実情に配慮した予防接種を行うとともに、種々の予防接種の相談に応じ、接種機会の拡大及び予防接種率の向上を図ります。

平成30年度子ども予防接種週間実施要綱

  1. 目的  :保護者や地域住民の予防接種に対する関心、予防接種率の向上を図る。
  2. 主催  :公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本小児科医会、厚生労働省
  3. 後援  :文部科学省、「健やか親子21」推進協議会
  4. 実施期間:入園、入学前で保護者の予防接種への関心を高める必要がある時期に設定
  5. 実施内容:ワクチンで予防できる疾患から子どもを守り、種々の予防接種に関し、地域の実情に合った広報・
    啓発の取組について各都道府県医師会などで企画、実施する
    ・ワクチンや接種スケジュール等の予防接種に関する保護者からの相談対応
    ・通常の診療時間以外、土・日曜日、夜間等に予防接種を受けられる体制の構築
    ・マスメディアを通じた広報活動
    ・予防接種についての接種医療機関や一般市民向け講習会の開催
    ・子どものみならず、保護者やその家族に対する感染症や予防接種に関する啓発活動(特に麻疹や風疹)など
  6. 実施協力機関:都道府県医師会、郡市区医師会、予防接種協力医療機関、各地域の予防接種センターなど
  7. 広報:ポスターを作成、配布、マスコミ、行政との連携、公益社団法人日本医師会のホームページなどを活用し、積極的にPRする。

❍最後に。。。

現在ではあたりまえのように扱われているワクチンですが、ルイ・パスツールが当初、種痘に対してさまざまな論争が有ったことは言うまでもありません。倫理・政治・安全性・宗教などをめぐっての論争もあったようです。今回ワクチンの効果ばかりではなく、国内のワクチン事情として得られた情報もまとめておきたいと思います。

●日本のワクチン事情

日本では、1948年に予防接種法が制定され、その当時は、ワクチン先進国として積極的に予防接種を推進し、1980年代までその状態が継続されていました。しかし、その後、副反応による訴訟が相次ぎ、厚生省とメーカーが開発・接種に消極的になった結果、その後、日本はワクチン後進国だと言われることもあります。

1964年にインフルエンザワクチンの被害を訴える訴訟問題から、相次ぐ予防接種による訴訟によって、1976年に予防接種法が改正され、救済制度が設立されたとあります。

●記憶にあるMMRワクチンの廃止

MMRワクチンは、「麻疹」「風疹」「ムンプス」が1回の接種で受けられるという画期的なワクチンだと思った記憶があります。しかし、無菌性髄膜炎の問題により、わずか4年で廃止されています。予防接種禍集団訴訟など相次ぐワクチン訴訟と国の敗訴を受け、予防接種政策は衰退し、予防接種に対する国内の不安感も拡がってしまったとされます。これらの過剰なまでの有害事象の報道が、後押ししてしまったようにも感じられます。この背景には、日本独特の国民性もあるように私には思えます。

この他にも、2005年の日本脳炎ワクチン接種後の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)発症、2011年のHibワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン同時接種後の死亡例、また最近では、2013年に子宮頸がんを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの接種勧奨差し控えなども記憶に新しいの事例もあげられます。

これらの副反応はどれも痛ましい事実であり、予防接種に対する、不安感、不信感となることも否めません。だからこそ、正しく情報を知ってほしい、片方の情報ばかりではなく、双方の情報を正しく知り、考え、理解して決めて欲しいと心から願います。

※引用サイト 「ワクチン」Wikipedia

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・相身互い(あいみたがい)ということば

 

「相身互い」ということばをご存知でしょうか?「相身互い」を検索すると、

「同じ境遇にあるもの同士が同情し、助け合うこと」

と説明されて、武士が用いたことわざです。

今回は、予防接種への理解を、少しでも深めて戴きたくてまとめてみました。予防接種は、自分だけの予防目的ではありません。社会の中で生活していくための義務だと私は考えています。

❍副作用を考えると「我が子への接種を躊躇する」

冒頭でお伝えしたこの考え方、昨年の「すくすくとーく」(子育て世代のママたちへの健康講座)の活動のなかで、「予防接種の必要性がわからない」というような疑問お持ちの若いママたちのお話を聞く機会がありました。

●世代間のズレなのでしょうか

この知識のズレは、私に取ってある意味衝撃でもありました。あたりまえのように我が子の誕生の時から、母子手帳にある「予防接種」を行ってきた。医療者と社会人とのズレなのでしょうか、確かに臨床検査技師としての学びの中に、法定伝染病に関する内容や、抗原抗体に関する知識、ウイルス、細菌などなどの学びを通しても「予防接種」の知識も位置づけられていたのかも知れません。

●社会人としての知識

しかしながら、初めて子育てを行う新米ママたち、男女を問わず若い世代への出産前、いや、妊娠前から、強いていえば中学校・高校時代での「教育・知識」として伝えて欲しい。社会人へ出る前の時点での学びとして、学校教育の中での社会道徳としてどのように扱われているのか?その部分を強化して欲しいと感じました。もしも、そのような教育が成されていないのならという意味です。(私個人の知識としては、現状では、教育内容を把握していないため)

❍感染を拡げないための予防接種の位置づけ

毎年、冬場のインフルエンザの流行期が近づくと、病院スタッフへ無償でインフルエンザ予防接種が実施されます。スタッフを守る意味と、免疫力の低下した病院受診者へ感染の蔓延を予防するためです。それでも罹ります。

今季は、私個人的には、医療機関に所属していなかったために、近隣のクリニックへ予防接種を受けに行きました。日常から免疫力を高め、感染予防を行うことで大丈夫とも思うのですが、インフルエンザ予防接種をブログで啓蒙する立場でありながら、打たない選択肢はありえない、さらにボランティアで高齢者と接する機会が多いからです。

家族に免疫弱者がいる場合は、予防接種は必須だと私は考えます。今回の「麻疹」も「風疹」「インフルエンザ」も同様です。インフルエンザ予防接種をわざわざお金をかけて打っても、どうせ罹るのならムダ、そう感じるのもわかります。

でも、社会人としての「相身互い」周囲への感染を少しでも予防できていると考えて欲しいと、心から願います。

予防接種は、自分の周囲の大切な人たちの健康を守るためです。特別な事情がない限り、ワクチン接種をお勧めしたいです。

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生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

 

 

 

今日のまとめ

  • 予防接種とは、ワクチンを接種し、免疫力を獲得すること 
  • ワクチンは、疾患への予防と他への拡散を予防することを目的とする
  • 日本は、ワクチン後進国といわれている、輸出国にならないためにもワクチン接種を考えて欲しい

 

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