元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週は「胃」を取り上げてみたいと思います。3~4月の新年度を迎えるこの時期は、家族も仕事も変化の多い時期、この変化に伴いストレスを抱えやすい時期ともいえます。過重なストレスで、胃が痛くなる方もいるのではないでしょうか?そんな時期に向け、少しでも胃を守る方法を絡めてお伝えしたいと思います。食物は、小腸での栄養の吸収を行われるための前段階、胃液と混ぜ合わせ、消化しやすい粥状とする大切な役割を担っています。初回は、この胃のしくみ、働きと機能をまとめていきたいと思います。

 

1.何しているの? 胃の理解のためのポイント3つ

1-1 胃の位置と名称、黙々と働いてくれる蠕動運動とは?

1-2 胃の消化機能、胃液と胃酸 

1-3 胃の痛みの原因とは?

今日のプラスα 

2.胃を気遣う日常生活

3.胃は自律神経バランスが大切です

1. 何しているの? 胃の理解のためのポイント3つ

胃の働きを理解するために、胃の名称と胃の特徴的な動き、蠕動運動をまとめていきます。

1-1 胃の位置と名称、黙々と働いてくれる蠕動運動とは?

【胃の位置は?】

身体の中での位置は、横隔膜の下、肝臓の左側、胸骨下縁、みぞおちあたりに位置します。個人差がありその位置はさまざまです。胃は、通常へそよりも上部に位置します。胃は、食物が送られてくることで、拡大され、位置も下がります。蠕動運動により消化液と混ぜ合わされ、粥状にしたのち、十二指腸に送られます

【胃の各部の名称】

食道につながる部分を噴門部、十二指腸につながる部分を幽門部、それ以外を胃体部といい、胃体部は、全体が左側に弧状に湾曲しており、噴門から幽門までが大きくふくらんでいる左側を大彎(だいわん)、反対側のふくらみが小さい右側を小彎(しょうわん)といいます。

胃体部の胃の上部、噴門に近い部分を胃底部と呼び、横隔膜に接しています。胃の内容物が無い状態では、内壁はヒダを作って縮んだ状態となっています。

十二指腸とつながる部分が幽門部となりますが、胃体部の幽門部近くを胃前庭部といい、小彎側の幽門部近くに、やや切れ込み状に見える部分があり、この部位を胃角と呼んでいます。また、幽門部の位置は、第1腰椎の右側の位置となります。

食物が入っていないとき、胃の位置は通常、へそよりも上、食物が入ることで胃の下部が下がり、へその下まで下がってきます。身体の中での胃の位置は、体格その他の影響で個人差はかなりあります。

〔胃の各部の位置関係〕
  • 噴門部:食道とつながる部分
  • 幽門部:十二指腸とつながる部分
  • 胃体部:幽門から左側につながる湾曲した部分、外側を大彎、内側小さい方を小弯
  • 胃底部:胃体部の噴門部近く
  • 胃角 :幽門部近く、小弯側、胃の膨張で形状変化し切り込み状に見える部分
  • 前庭部:胃の上部に幽門部に近い部分

 

胃の各部位の名称

<胃の各部位の名称>

 

【胃の働き:蠕動運動】

人は、身体の栄養を得るために、口から食物を摂取し、食道を介して胃に送られ、胃液と混ぜ合わせられ、十二指腸へ送られます。胃は、食道から送られてきた食物を一時的に貯留する袋のような形状で、食塊は胃の中で、胃の蠕動運動により消化液(胃液)と食塊を混ぜ合わせ粥状にして、十二指腸に送ります。

〔胃の蠕動運動とは〕

蠕動運動の「蠕」という字は、うごめく とも読みます。ミミズなどのやわらかい虫がもぞもぞ、くねくね、うねうねと動く様をあらわします。このような運動を人の胃もおこなっています。

胃は常にこの蠕動運動という、うねるような収縮運動を繰り返しています。分泌された胃液と食塊を撹拌し、混ぜ合わせるように運動を続けています。食塊から粥状にまで消化して幽門部から十二指腸へと送り出します。

食物が胃に入ると、この蠕動運動は、活発化され通常2~3時間、食物は胃にとどまり消化されていきます。

[蠕動運動は、自律神経が関与]

胃は、常に不随意運動として、規則的に運動しています。胃の動きをとめようと思っても、とめることはできません。胃が活発に活動しているときは、副交感神経が優位の状態となっています。副交感神経優位の状態では、唾液、胃液などの消化液は、分泌も高まります。食後はゆっくりと過ごし、胃の働きを助けてあげることが大切です。

 

胃の蠕動運動

<蠕動運動>

 

1-2 胃の消化機能、胃液と胃酸 

胃液と胃酸の働きをみていきましょう。

【胃液とは?胃で行われる化学的消化】

胃は、胃の粘膜から胃液を分泌し、食物の消化という仕事を担っています。胃液は強い酸性で多くの細菌は、胃酸により殺菌されてしまいます。胃粘膜はこの強い酸に粘膜により胃酸から自分自身を守っています。

 

【胃壁の構造】

胃は、筋肉でつくられ、胃壁は内側から粘膜層、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜となり、筋層の外側は腹膜で覆われています。胃がんの浸潤の程度は、このどの層まで到達しているかで判断されます。

 

胃壁の構造

<胃壁の構造>

 

【胃液と胃酸の分泌】

胃液の胃酸とはどのような働きをしているのでしょうか。

〔胃液の分泌腺〕

胃には、胃液を分泌する分泌腺が3腺(胃底腺・噴門腺・幽門腺)あります。この胃腺から2~3L/dayの胃液が分泌されています。消化液の塩酸と消化酵素のペプシンが胃底腺から分泌し、粘液は噴門腺と幽門腺から分泌しています。粘液は、アルカリ性で食物と胃壁との潤滑油のような働きも担い、塩酸やペプシンなどの強酸によって胃自身が消化されないように粘膜を保護する役目をはたしています。

胃液とは、この胃腺から分泌される分泌液の総称となります。

〔胃酸とは?〕

胃酸とは、胃液に含まれる強い酸性の消化液です。胃酸の分泌には、アセチルコリン、ガストリン、ヒスタミンという3つのホルモンが関係しています。胃酸は、胃の幽門前庭部で産生されるガストリン、副交感神経から分泌されるアセチルコリンや肥満細胞などから分泌されるヒスタミンによる刺激で分泌されます。胃の内部を酸性に保ち、食物の消化および食物といっしょに体内に取り込まれた細菌類などの殺菌をおこなっています。

 

【胃液に含まれるペプシン、リパーゼの働き】

人の胃からは、1日に約2L前後の胃液が分泌されています。胃液にはタンパク質を分解するペプシンという消化酵素、脂質の部分的に分解するリパーゼを含みます。胃液は、強酸性ですが、胃の粘膜により守られています。空腹時でも胃液は分泌され、胃の内部は酸性に傾いています。また、胃の内腔は、摂取された食物のpHに影響されていますが、胃液に含まれるタンパク質分解酵素ペプシンは、胃の中が酸性の状態で働きます。さらに、胃液には、脂肪分解酵素リパーゼが含まれ脂肪の消化が行なわれています。水分、塩分、アルコールのほとんどは小腸で吸収され、胃では一部しか吸収されません。

胃に入った食べ物は、食塊となり十二指腸の中へ送られます。そして十二指腸では、糖質・脂肪・タンパク質のそれぞれがさらに消化されます。

※関連ブロク エネルギーと代謝 §3 食物から栄養素取り込む消化と吸収

 

【強酸性の胃酸から自分を守るのも自分自身】

胃が、胃自身を守る機能は副交感神経も関わっています。強酸でタンパク質を分解している胃ですが、自ら消化してしまわないように粘液が分泌され守っていますが、この強い胃酸を中和させる働きももっています。また活性物質プロスタグランジンが働き、胃壁の損傷を最小限に抑えています。このようなコントロール機能は、副交感神経が関与しています。このバランスが崩れると、胃潰瘍などを発症となります。

 

1-3 胃の痛みの原因とは?

胃痛症状は人それぞれです。主なものをまとめていきましょう。

【胃痛の原因】

一般的にみぞおちといわれる部分、左右の肋骨の間、心窩部のあたりに痛みを感じます。現れ方も、強さも、強さの感じ方も人により表現はさまざまです。

胃痛のおもな原因は、

  1. 胃酸過多:胃酸が多く分泌する
  2. 胃痙攣 :胃のいけいれん発作
  3. 胃腸機能の低下

などに分けることができます。

 

1.胃酸の分泌亢進:胃炎、消化性潰瘍

胃酸の過剰分泌により、胃粘膜が酸により炎症が起きる。空腹時などにシクシクキリキリと痛みを発する。

2.胃のけいれん発作:胃の筋肉のけいれん

胃の筋肉がけいれんしている状態。けいれんにより、神経を刺激し引き起こされます。キューッと差し込むような痛みと表現され、吐き気や食欲不振を伴うことがある。

3.胃腸機能低下

胃痛の症状の対する上記のような原因がみられないにもかかわらず、胃痛や胃もたれなどの症状を引き起こす疾患です。身体的ストレス、心理的ストレスなどが原因とされ、胃の機能低下を招いて、胃の不調をおこすと考えられています。最近よく聞かれるでしょうか、機能性ディスペプシアなどがこれにあげられます。食後に多くみられるようです。

【胃酸過多は胃酸と粘液のバランスの崩れ】

胃炎や胃潰瘍は、胃酸により胃粘膜が傷つけられることが原因とされます。胃酸の分泌量と粘液とのバランスを崩すことが原因です。その要因は、やはり生活習慣が大きく関与しています。ストレス、睡眠不足、疲労、喫煙、アルコールやカフェインなどの過剰な刺激物、鎮痛剤などの薬物の常用、ピロリ菌などの感染症などがあげられます。

〔胃痛の原因となるストレスとは?〕

人はさまざまなストレスを抱えて生活しています。仕事や人間関係、年令とともに家族関係も変化しさまざまな問題を抱えながら、精神的、身体的ストレスに対応していななければなりません。

[副交感神経への作用]

消化器の機能は、交感神経と副交感神経のバランス、自律神経が関与しています。人はストレスを感じると、脳から副交感神経を介して胃に胃酸の分泌が過剰に促され、さらに蠕動運動が促進されます。

[交感神経への作用]

ストレスによる刺激は、交感神経にも作用します。胃の血管は収縮し、血流は減少しその結果、胃粘液の分泌を減少させます。

ストレスは、このように自律神経へ関与し、その結果、胃壁では、血液循環が低下、胃粘液の分泌減少、胃粘膜の抵抗力は低下し、胃酸の分泌は過剰となり炎症や潰瘍が起こるのです。

【他の消化器の痛み】

胃炎、胃潰瘍以外の心窩部痛をまとめていきます。

〔十二指腸潰瘍〕

空腹時の痛みとしてあげられるのが、十二指腸潰瘍です。

空腹が原因で胃が痛いという場合が意外と多いですが、これは代表的なものとして十二指腸潰瘍が挙げられます。空腹時は十二指腸潰瘍の胃酸が過度に分泌されます。十二指腸は、胃よりも胃酸に弱いといわれているようです。胃酸過多による粘膜が傷つけられることによる十二指腸潰瘍が疑われます。

〔神経性胃炎、過敏性腸症候群など〕

ストレスにより胃炎とともに、過敏性腸症候群を引き起こすこともあります。

便秘と胃痛が同時に起きる場合は、腹膜炎などの可能性も否定できません。胃穿孔(胃に穴があく)により、胃酸の刺激が腹膜に達し、腹膜炎に進行することもあります。

胃痛をともなう疾患には、急性胃炎、慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などがあります。次回にまとめていきたいと思います。

 

2.胃とストレスとの関係性

胃は、ストレスと深い関係性があります。どうして、ストレスがかかると胃が痛くなるのでしょうか。

【胃痛のときの対応方法】

胃痛の原因はおもに胃酸の過剰分泌が原因となるようです。分泌過多となる原因はさまざまあるといわれていますが、ストレスなどの生活習慣が大きく影響をしています。

〔日常生活の改善〕
  • ゆったりとリラックスすることを心がける
  • 身静かに横になり安静にして身体を休め、痛みが和らぐのを待つ
  • 思い食事を控え、温かい飲み物(ココアやホットミルク)を飲む
  • 酸素不足も原因とされ、痛みの様子をみながら、軽いストレッチと深呼吸が勧められます

食べ過ぎ飲み過ぎときで胃が痛いときは、胃腸薬が効き、ストレスが原因のときには、漢方薬の胃腸薬が効果的なようです。その他、環境を変え気分転換をするなど、日常から自分にあったストレス解消法を見つけておくことがよいようです。時間の使い方工夫し、ホッと出来るリラクゼーション出来る時間をもつことが大切です。

そのためには、健康的な生活習慣、規則正しライフスタイルに移行していくことが求められます。バランスを考えた食事、質のよい睡眠、適度な運動は欠かせないということです。

〔食習慣〕

野菜や果物など日常的に取り入れる、乳酸菌、酵素を取り入れることで、胃の消化吸収を助けます。またこれらの食品は、身体のサビといわれる活性酸素を減らす働きを持ちます。免疫力をあげてくれます。

※関連ブロク 疲労を考える §3 疲労回復予防につながる食事、睡眠、姿勢(活性酸素)

 

【胃にやさしい規則的な食事時間】

食事の時間が不規則になると胃にも負担がかかります。また夕食の時間が遅いとも胃に負担をかける大きな要因です。

〔胃の清掃時間:空腹時強収縮を作りましょう〕

夕食が遅くなり夜睡眠中に胃の内容物が消化しきれず眠りにつくと、胃の強収縮が起こらなくなります。強収縮とは、胃が空腹時に強い収縮を起こし、胃の中の掃除する機能が働くとされています。食物残渣や古くなった粘膜をきれいにする作業です。お腹がグルグルとなるのがこの作業をしているときで、就寝中がもっともこの機能が働くとされています。身体を休めている状態なので胃への血流も必要なだけおくることもでき、朝は空腹ですっきりと目覚め、朝の排便にもつながります。

〔遅い夕食は悪循環を作りだす〕

寝る間際の食事は、強収縮も起きません。消化も進まないために胃は空にならずに、朝から胃がもたれ、空腹感もないので朝食べられないということが起きているのではないでしょうか。胃がずっと消化している状態のため睡眠も浅くなり、疲れが取れにくくなります。朝食を食べないと身体へのエネルギーも不足し、頭も働きません。

〔体内時計がリセットされない〕

さらに人の持つ体内時計も朝食が得られないためにリセットされない状態となり、自律神経も乱れることになります。

※関連ブロク 身体の不思議 体内時計 §2 朝食の大切さを知る体内時計

〔食後の休息〕

胃が食物を消化するためには、胃や他の消化器への多くの血液を必要とします。休息をとることがすすめられます。昼食後の20分程度の昼寝も身体の疲れを取り、頭もすっきり仕事の効率もUPする効果があるようです。

 

3.胃は自律神経バランスが大切です

胃は自律神経と関係しているとお伝えしました。自律神経を整える呼吸法をまとめておきましょう。

【腹部超音波検査のときは腹式呼吸】

はじめに超音波検査士からのワンポイントです!

生理検査と呼吸はすごく関連性があります。呼吸機能検査ももちろん行いますが、腹部超音波検査を行うためには上手く受診者の方と呼吸を合わせる必要性があります。そのためには、呼吸を読み取ることが求められ、呼吸指示をさせて戴くこともあります。そのときの呼吸が腹式呼吸となります。

吸気で肺を上部に(頭側)押あげて、肝臓などを押し下げ観察していきます。呼吸はとめなくても観察は可能です。検査する側が、受けていただく方の呼吸を読み取り、合わせていくことが求められます。ゆっくりとした腹式呼吸をすることがポイントとなります。

【自律神経を整える呼吸法】

日常生活の中で自律神経を整える方法を取り入れるようにしましょう。

〔腹式呼吸は理にかなっている方法です〕
○さぁ!腹式呼吸をやってみよう!!

意識的にお腹で呼吸する腹式呼吸をしてみてください。仰向けになると人は比較的自然に腹式呼吸になります。腹式呼吸とは、胸腔と腹腔の間にある筋板・横隔膜を使う呼吸のことです。お腹を膨らませて、お腹に息をためる呼吸法です。はじめの全部息を吐き出し、お腹をへこませます。もうこれ以上、へこまないと、思うくらい頑張って息を吐き出してみてください。吐き出すことが出来たら、お腹を膨らませるようにして息を吸います。思いっきり新鮮な空気を吸い込んでみてください。お腹の筋肉を使います。お腹に手を当てて行なうとお腹の動きがよく分かるとよくわかると思います。

○次は、呼吸の速さをコントロールしてみよう!!

腹式呼吸が出来るようになったら、今度は、呼吸のスピードを意識してみてください。

①ゆっくりとお腹を膨らましながらぐ~~~~~っいっぱいまで息を吸い込みます。吸えないぎりぎりまで、吸い込みます。もうこれ以上無理だと思ったら、

②今度は、息を吐き出します。ゆっくりと、ぎりぎりまで、ふ~~~~~~っと吐き出します。細く長く、肺の中の空気を全部吐き出すようなイメージです。吸う息の倍の時間を掛けてできるだけゆっくりと吐き出します。

呼気(吐く息)で心拍(心臓の拍動、脈拍)は、ゆっくりとなります。心臓がほっとひと息つける時間でもあるのです。だから呼気を長く吐くことで、身体の力も抜け、副交感神経を優位の状態にすることができます。

 

〔自律神経関連ブログ〕

〔腹式呼吸関連ブログ〕

 

腹式呼吸

<腹式呼吸> 

 

《胃も消化管も超音波で観る時代》

生理検査アティテュード®からのメッセージ

消化管は超音波対象外?!そんなことを思った時代は終わりました。

しかし、消化管は、超音波は無理という概念が無くもないのです。以前は確かに、消化管は、ガスがあるから見えないと言われていました。見えなと思った時点でみえません。脳が見えないマスキングをしてしまいます。

【見えるという前提で観察することから】

多くの胃病変、胃がんを始め、胃粘膜下腫瘍、幽門狭窄症もみてきました。胃壁の肥厚も確認できます。胃壁の肥厚を見たら、胃の層構造を確認します。消化管の大きな病変は、超音波でも描出可能です。知らなければ大きな腫瘤も見落としかねません。

一般的には、超音波で胃や消化管を検査するのは無理と思っている方も多くいます。初心者はとくに見えないと思いこみを外すことから始めてみて欲しいと思います。観察する努力はすること、胃や消化管の腫瘍を見つけたらその周囲の浸潤の確認とリンパ節の腫大の有無は、確認することが検査を担当するものの義務だと思います。超音波検査士でも観ることが出来ない人を何人も知っています。検査を行う前からみえないと決めてしまっているように私には思えました。

 

【どこを今みているのか?】

超音波診断装置も格段に進歩しています。確かに超音波で胃のすべてを描出することは、解剖学的に無理があり絶対に見えない部分もあることは否めません。超音波をあてている今、胃喉の部分が見えているのかは知っていて欲しいと思います。

周囲臓器との位置関係を把握して検査を行うことで、今画面に何が描出されているのかということを常に意識してほしいのです。意識されない臓器は見ていない臓器になってしまいます。そのためには消化管と周囲との位置関係をしっかりと頭の中に描き、得られた画像が解釈出来るようになることが大切です。

【診断装置を手足のように使いこなす】

機器の設定を適切に行い診断装置の機能を十分に引き出し、適切な設定で検査を行うことが大切です。設定出来ていなければ診断精度も大きく下がります。最近よくある適性画像がワンタッチで自動で設定出来る装置もありますが、基本検査を行うものが設定することが大切だと私は思っています。診断装置特性を知り尽くして、使いこなし始めてよい検査が行えると思っています。だからいちばん初めに超音波指導を始める前にはいつもお伝えします。

「取扱説明書を1度は読んでください」

〔何となく使いこなす検査〕

何となく使えるから、使って検査を行っていたのでは、何となく画像が得られているだけです。何となく検査されている方のことを考えてみてください。自分自身や、ご自分の大切な人が何となくの検査を受けたいと思うでしょうか。

 

今日は、このあたりで。次回は、胃の良性疾患をまとめていきます。ぜひまたお読みください。

 

今日のまとめ

  • 胃は蠕動運動で食塊を胃液と撹拌し、粥状に消化し幽門から十二指腸に送る
  • 胃液は、強酸となる胃酸を分泌している一方、粘液で中和させ胃粘膜を守っている
  • 胃の機能には、自律神経が関与している。ストレスなどによりバランスが崩れると、胃酸と粘液のバランスも崩壊し粘膜が破壊され胃痛が引き起こされる

 

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<参考サイト>

・「胃」 Wikipediaより、一部引用

 

<Pure Medical attitude のblog>

「今週のテーマ関連ブログ」
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・身体の不思議 体内時計 §2 朝食の大切さを知る体内時計  2017.10.11

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「最近のブログ」

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