今日もご訪問ありがとうございます。前回は肥満のメカニズムを中心にまとめていますが、日本人の肥満の原因として多いのが、自律神経も深く関与していることをお伝えしました。今日は肥満の中でもメタボリックシンドロームのメカニズムを中心にまとめていたいきます。前回まとめた内臓脂肪や皮下脂肪ということはよく耳にするのかと思いますが、

肝臓や骨格筋の細胞内に蓄積する脂質

として、「異所性脂肪」といいわれています。非侵襲的に細胞内の脂質量を測定することが出来るようになって、得られるようになりましたが、これがインスリン抵抗性ということに対して重要となります。

1.肥満・メタボリック症候群の持つリスクとは何か?

1-1 メタボリックシンドロームとインスリンとの関係性

1-2 メタボがリスクになる理由としての「インスリン抵抗性」

1-3 肥満症による発症リスクが高まる疾患

今日のプラスα

2.日本人は軽度の肥満も注意が必要

3.コロナで聞く「サイトカインストーム」とは?

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・技術進化によって解明されるさまざまな身体の未知

『ヒヤリハットに育てられてきた科学』

 

1.肥満・メタボリック症候群の持つリスクとは何か?

メタボリックシンドロームの診断基準には、内臓脂肪の蓄積・腹囲計測での数値が「必須項目」として設定されています。

1-1 メタボリックシンドロームとインスリンとの関係

肥満がどうしてさまざまな生活習慣病の温床になるのか?ということに対するメカニズムを理解していただければと考え、今回まとめていきたいと思います。

❍メタボリックシンドロームの診断基準としての内蔵脂肪

メタボリックシンドロームの指標とされているのは、内臓脂肪の蓄積です。現在特定健診では内臓脂肪脂肪量100m2以上に相当する指標として、臍部での腹囲が計測されています。

メタボリックシンドローム

<メタボリックシンドローム診断基準>

※関連ブログ「メタボへの対応でCKDから守る

このメタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積した状態となっていますが、それに伴う「インスリン抵抗性」が重要だということが指摘されています。脂肪が蓄積されている状態が引き起こしている健康障害への引き金ともいえます。

❍インスリンとは?

インスリンとは?ということを簡単に再編集しておきます。インスリンが膵臓から分泌されるホルモンだということはよく知られるようになっていると思います。

『インスリン』

膵臓から分泌されるホルモン

血糖値を一定に保つ働き

インスリンは体内の血糖値を一定に保つ働きを行い、無くてはならないホルモンです。膵臓のランゲルハンス島、β細胞で作られるホルモンの一種で、人の身体の中で糖質の代謝に重要な役割を果たしています。人が生命維持をしていくうえで無くてはならないホルモンです。

❍インスリンの機能

インスリンは血糖値を一定に保つために、血液中のブドウ糖のコントロールを目的としてさまざまな機能を持ちます。ブドウ糖は、人が活動するための重要なエネルギー源となります。

ブドウ糖の細胞内への取り込み促進、アミノ酸の取り込み促進、タンパク質、RNA、DNAの合成促進、タンパク質分解抑制など多くの生理作用があり、これらの作用により、強い血糖抑制作用を持つと考えられています。

特にブドウ糖の筋肉内への取り込みを促進し、血糖を減少させるためにもインスリンが正常に機能することが必要です。そのためインスリンが不足すると血糖値が上昇し、糖尿病を発症します。

詳細は、過去のブログ 「膵臓から分泌されるインスリン」をご参照ください。

インスリン機能

<インスリン機能>

❍インスリン抵抗性とは何か?

インスリン抵抗性とは、インスリン量が十分に分泌されているにもかかわらず、インスリンに対する感受性が低下していることによって、インスリンの作用が十分に発揮できない状態です。

そのために、血糖値が上昇してしまう状態となります。運動不足や食べ過ぎがおもな原因とされますが、肥満になるとインスリン抵抗性が上昇し、血糖値が上昇してしまうことになります。

『インスリン抵抗性』

十分量が分泌されているが…

インスリンの効きが悪い状態

おもな原因は肥満

※情報関連サイト「インスリン抵抗性」 e-ヘルスネット

インスリンは骨格筋・脂肪組織・肝臓に作用して、ブドウ糖の吸収を促す働きを持つホルモンです。

インスリン抵抗性とは、インスリンの効き具合という意味とされますが、膵臓から分泌されるインスリン量が十分であるにも関わらず、骨格筋や。脂肪細胞、肝臓などの臓器のインスリンに対する感受性が低下してしまっているために、インスリンが効かない、作用が低下している状態となります。

●インスリン抵抗性から2型糖尿病へのメカニズム

インスリン抵抗性を生じると、筋肉や脂肪組織での糖の取り込み機能が低下してしまいます。そのため、肝臓で糖新生が生じてしまうことになります。この状態となると、血糖値が低下しにくく、さらに多くのインスリンが必要とされるために、膵臓のインスリン分泌機能が低下してしまうことにつながります。すなわち、2型糖尿病の発症につながります。

インスリン抵抗性の原因としては、「遺伝」「肥満」「運動不足」「高脂肪食」「ストレス」などがあげられています。

インスリン抵抗性の原因

<インスリン抵抗性の原因>

※関連ブログ「膵臓から分泌されるインスリン」「脂質異常症の基礎

 

1-2 メタボがリスクになる理由としての「インスリン抵抗性」

肥満・体重の増加には皮下脂肪型もあり、メタボリックシンドロームの基準値以下となっている場合もあります。

❍メタボリックシンドロームとインスリンの関係性

しかし、肥満者の増加に伴い、内臓脂肪の増加するメタボリックシンドロームが増加傾向だとされていますが、肥満になるとどうしてメタボリックシンドロームになるのでしょうか。

この両者の関係性を説明できるが、前項でまとめた「インスリン抵抗性」これがキーワードとなっています。

インスリン抵抗性とは、血糖値を下げるホルモンされりインスリンの効きにくい状態に陥っています。肥満に伴い生じていることは、これまでのブログの中でもまとめていますが、インスリン抵抗性は血糖値の上昇だけではなく、脂質代謝異常にも深く関わりを持っています。

インスリン抵抗性を生じると、その代償機構として膵臓からのインスリンの過剰分泌をもたらすことがお伝えしましたが、さらにこのインスリンが高血圧や動脈硬化を生じる可能性があることが指摘されている理由が理解出来るのではないでしょうか。

❍肥満になるとインスリン抵抗性を生じる2つのメカニズム

現在、考えられているインスリン抵抗性を生じる原因として2つの要因が考えらる「脂肪中心仮説」というものがあります。

●脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカイン

肥満に伴い、おもに内臓脂肪が蓄積することで、脂肪の質的異常が生じますが、このことは前回のブログの中でもお伝えしています。肥満した人の身体の脂肪組織では、過度の脂肪滴の貯留によって脂肪細胞内では炎症を生じ、脂肪細胞からさまざまな「アディポサイトカイン」が分泌されることによって、身体の糖の処理を行っている肝臓、骨格筋といった2大臓器に、インスリン抵抗性を生じさせる状態に陥っていると考えられています。

*アディポサイトカインとは、脂肪細胞から分泌される「生理活性物質・サイトカイン」です。

●遊離脂肪酸の血中濃度の上昇

さらにこれ以外の機序として考えられているのが、以前から指摘されている「遊離脂肪酸(FFT:free fatty acid)」が重要だとされています。肥満者の血中ではFFTの上昇が認められるためです。

このことは、健常者の血中FFT濃度を脂肪乳剤とヘパリンを用いて人為的に高める、骨格筋のインスリン抵抗性や肝インスリン抵抗性が短時間で惹起されることで確認されています。

脂肪中心仮説

<脂肪中心仮説>

可能になった異所性脂肪の測定

現在では、この異所性脂肪に生じるインスリン抵抗性が、深く関係していることが分かっています。これは、H-RMS法によって、「異所性脂肪」が測定できるようになったからです。

異所性脂肪とは細胞内の脂質量を指しますが、骨格筋や肝臓内部の脂肪量を測定することが可能になったためとのことです。

H-MRS』

プロトン核磁気共鳴スペクトロスコピー

Proton Magnetic Resonance Spectroscopy

物質の特性には、決められた条件下に置かれることによって、一定の周波数を吸収するという特性があります。MRSはその特性を利用して解析する方法です。この方法の応用によって、骨格筋や肝臓の細胞内脂肪量を非侵襲的に定量化することが可能となったとされています。

切って切断面を見ること無く、臓器の細胞内の脂肪と細胞外の脂肪とを分けて、その脂肪の量を測定することが出来る方法です。筋肉や肝臓を切断しなくても、霜降り肉状態となっているかどうかが分かるのです。この方法によって、異所性脂肪の存在があきらかにされたのです。

まとめると、肥満の状態において、インスリン抵抗性を発生する機序は、「肥満」→「血液中の遊離脂肪酸(FFA)の上昇」→「異所性脂肪(肝臓・骨格筋)の蓄積・増加」→「インスリン抵抗性発生」というメカニズムが考えられています。

肥満のインスリン抵抗性発生の推測機序

<肥満のインスリン抵抗性発生の推測機序>

 

1-3 肥満症による発症リスクが高まる疾患

上記でまとめた骨格筋インスリン抵抗性は、非肥満者でも2型糖尿病の発生につながることが分かっています。

❍インスリン抵抗性がもたらす糖尿病

今日ここまでまとめてきたように、肥満によるメタボリックシンドロームとインスリン抵抗性、インスリン抵抗性による2型糖尿病の発症につながることが理解できたと思います。

インスリン抵抗性が生じると、肝臓が中性脂肪の合成を促進してしまう状態となり、膵臓のインスリン分泌機能低下を促進し、血糖値の上昇、2型糖尿病発症への悪循環を生み出します。

インスリン抵抗性は、中性脂肪の合成を促進することになり、筋肉や脂肪組織での糖取り込み機能が低下して肝臓での糖新生の抑制ができなくなることも前項でお伝えしていますが、この状態は血糖値が低下しにくくなり、血糖値コントロールのためにさらに多くのインスリンが必要となります。この状態の継続が2型糖尿病の発症につながります。

そして、糖尿病はさまざまな合併症を生じることもありますし、肥満はその他の生活習慣病の温床となっていることも見逃せません。

※関連ブログ 「知って欲しい糖尿病の基礎

❍肥満症による健康障害

過去のブログでもまとめていますが再掲です。

肥満によって、何らかの健康障害を発症し、肥満症となっている状態で懸念されるおもな疾患には、以下のものがあります。

●肥満症がリスクとなる疾患

❍基礎代謝量と体脂肪の関係、加齢によって体脂肪は増加

加齢とともに体組成は変わります。体重の変化が無くても、体脂肪率が増加していることがあります。

一般的に加齢とともに体脂肪は増加していきます。その理由として、基礎代謝量の減少があげられます。

基礎代謝とは?

人間が生きていくための

必要最低限のエネルギー量

※関連ブログ「肥満も、痩せも…自分の適正体重・身体組成とは?

基礎代謝とは、生命を維持していくために呼吸や心臓などの生命活動のために最低限必要とされる消費エネルギーです。この基礎代謝量が減少していることが関係しています。

基礎代謝量の現象は、筋肉量が加齢によって、減少することが大きな要因になっています。更年期以降女性ホルモンの減少が、高齢女性の脂質異常症の発症につながっていることも過去のブログでまとめています。運動量が減少しているにも関わらず、若い時と同じような食事内容では、体重の増加、脂肪の増加、肥満、肥満症という連鎖が生じてしまいます。女性に限らず、男性も同様に筋肉量の減少が生じています。

※関連ブログ「肥満も、痩せも…自分の適正体重・身体組成とは?

肥満による影響

<肥満による影響>

 

2.日本人は軽度の肥満も注意が必要

今回さまざまな資料を閲覧する中で日本人によく見られるのが「軽度の肥満でも健康障害」ということです。

❍見た目は太っていないのに…

肥満でも健康障害がみられない肥満もあり、そのことは肥満と肥満症として区別されていることをお伝えしたいますが、肥満ではない、すなわちBMIが正常にも関わらず、内臓脂肪が異常の場合もあります。

BMIは、身長と体重で計測され今回のブログをまとめようと思った理由は、コロナウイルスの重症化リスクに「肥満」が挙げられていることからですが、その基準は、BMI 30.0以上とされています。

BMI 30.0以上は中等度肥満に分類され、WHOの分類では、BMI 30.0以上を肥満としてます。

肥満度の分類 新型コロナウイルスリスク重症化リスク

<新型コロナウイルス感染症重症化リスク>

❍軽度の肥満による健康障害

日本人は軽度の肥満で、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を発症している人が多い傾向にあるといわれています。内蔵脂肪が臓器の周囲、腹腔内に多く貯蔵されていることが多くみられます。
これは、日本人やアジアに多い傾向とされBMIが低値でも、内蔵は貯留しやすい体質であると考えられているとのことです。

現状では健康障害となっていない場合でも、そのままにしておくと将来的に健康障害につながるリスクになるとされます。

その理由がこれまでにまとめた、メタボリックシンドロームの発症のメカニズムです。

脂肪細胞がさまざまな生理活性物質・アディポサイトカインを分泌しています。脂肪の増加は脂肪細胞の肥大化を促し、さらにアディポサイトカインの分泌異常が生じ、食欲の増進や脂肪代謝のバランスが乱れます。内臓脂肪型肥満になると、血糖や血圧を下げるといわれる善玉「アディポネクチン」は減少し、糖尿病や高血圧を引き起こすことになります。さらにその状態が持続され、肥満になると食欲抑制作用を持つ「レプチン」の作用が低下し食欲が抑えられなくなるという悪循環となってしまいます。

❍アディポネクチンに左右される骨格筋細胞内脂質

骨格筋細胞内脂質の蓄積が健康障害に関与していることから、どのような人が蓄積しやすいかということが調べられています。そして、前回のブログでまとめたように善玉「アディポネクチン」が骨格筋において脂肪燃焼を促進させて、骨格筋細胞内脂質を減少させる作用があることはすでに実証されています。

アディポネクチンの血中濃度が低い人ほど、骨格筋細胞内脂質が蓄積されやすいことになりますが、骨格筋細胞内脂質の増加が、日常生活の活動量と負の相関があることも示されています。

すなわち、高脂肪食、運動不足が異所性脂肪の増加につながり、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性などさまざまな健康障害の連鎖につながるということが考えられます。

 

3.コロナで聞く「サイトカインストーム」とは?

上記でまとめている内容の「脂肪細胞からさまざまなアディポサイトカインが分泌される」ということをお伝えしています。

❍サイトカインが関与している

この「サイトカイン」ということばに聞き覚えあるのではないでしょうか。

世界中の悩みとなっている、COVID-19・新型コロナウイルス感染症は、急激な症状変化によって、命の危険にさらされるということも言われています。この急変の原因として「サイトカインストーム」という言葉を聞かれた方も多いのではないでしょうか。

この「サイトカイン」をまとめておきましょう。

❍サイトカインとは何か?

あらためて、まとめると「サイトカイン」はタンパク質の一種です。アディポサイトカインもこのサイトカインの一種です。

サイトカイン(cytokine)とは?

生理活性物質の総称

細胞から分泌される低分子タンパク質

細胞間相互作用に関与し、

周囲の細胞に影響を与える

※情報関連サイト「サイトカイン」Wikipedia

サイトカインとは何らかの感染症によって、マクロファージやリンパ球などの炎症細胞、上皮細胞、血管内皮細胞などから分泌されるタンパク質です。サイトカインは身体の免疫応答に対して、身体の調節機能を持つ生理活性物質です。そのため、ウイルスや細菌などの微生物から身体を守るための生体防御を担っているとされています。

サイトカインにはさまざまな種類があり、この中に強い炎症応答を引き起こすものも存在し、「炎症性サイトカインと」呼ばれています。

❍サイトカインストーム:Cytokine storm

サイトカインストームは過剰な生体防御反応が生じている状態です。

体内に何らかの異物が侵入し、感染症を発症すると血中に、炎症性サイトカインが放出されますが、その量が過剰に産生され、過剰な炎症反応が生じることもあり、さまざまな臓器に致命的な傷害を引き起こす免疫反応となることもあります。この状態をサイトカインストームといいます。

サイトカインストームは、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、急性循環不全(ショック)、さらには多臓器不全にまで引き起こす原因となります。

❍サイトカインストームの症状

血液中に炎症性サイトカインの放出によって悪寒、悪心・嘔気、高熱、極度の疲労・倦怠感、頭痛、頻脈、血圧異常などさまざまな症状を引き起こし、多臓器不全に至り致死的な状況となることもあります。

※情報引用サイト

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・技術進化によって解明されるさまざまな身体の未知

『ヒヤリハットに育てられてきた科学』

❍ヒヤリハットはアイデアの宝庫になる

医療者は必ず知っていることばかと思いますが、「ヒヤリハット」は医療事故を未然に予防するための考え方です。ヒヤッとした、ハッとした大きな事故につながりかねない事実は、実に日常的に多数発生しているのだ、という考え方で、単に「良かった」と思うこと終わらせることが無いように、報告することが義務付けられている施設がほとんどではないでしょうか。いわば「災害・事故」につながる可能性、ハザードの発見につながります。

そんなことを今回のブログをまとめながら考えています。

❍かつての臨床検査は…

検査技師の技術に大きく左右されていた

そう思っています。今でも、生理検査に関しては、技師によるスキル差によって大きく結果が左右される検査です。しかし、その中でも

「検査機器の進化は、科学の軌跡」

臨床検査技師として30年以上臨床検査を行っています。学生の頃、メスピペットをいかに上手く操作するか、から、サンズピペットでいかに素早く微量サンプルを分注していくかに変わり、今ではその技術は…笑

サンプル資料の入った試験管にピペットで試薬を分注、一定時間反応させて比色計で測定、標準資料から事前に作成したものと比較して結果を出す。今考えると気の遠くなるような煩雑な作業ですが、その歴史があって分析装置があるのではないでしょうか。

❍振り返ると様変わりした検査室

人は煩雑な作業をいかに進化させ、簡便化させながらも精度をどうやって上げていくのか、という問題と常に向き合う姿勢があるから今の科学があるのだと思うのです。

ヒューマンエラーをどうやって減らすか?

これは誰でも思うことです。ヒヤリハットと向き合うことから新たな発想が生まれるのです。ヒヤリハットは、改善するべき視点を教えてくれるのです。日常の中でも同様です。

もし…だったら?

この視点・発想が未来ビジョンを拡げていくためには、すごく大切なのだと私は思っています。

❍面倒くさい!もっと簡単に…誰でも同じように

かつて、血球分類は血液塗抹標本を作成し、染色したものを顕微鏡で目視でカウントしていましたが、現在では自動化されています。個人的には自動化された初期の分析装置と多少関わっています。自動分類で異常ととしてふるいわけされた検体のみ、血液塗抹標本を目視で確認するのみという作業です。

もっと簡単に…誰でも同じように

この気持もあって、さまざまな検査機器が自動化されたのだと思うのですが、この自動化によって検査技師は大幅に削減されたといっても過言ではないのかも知れません。そんな歴史的な背景もあり、今では、生理検査をやりたい、エコーをやりたいという若い技師が増えたのかも知れません。

検体検査のほとんどは、分析装置の開発によって自動化され、生理検査機器も同様です。描出画像をAIが自動でUS診断を行う超音波診断装置が出されるのではないでしょうか。

学生の頃血清学的検査や細菌検査に興味をもっていた私がどうして生理検査、超音波検査に惹かれたのか?

かつてのブログでも書いていますが、きっかけは対人関係の問題から移動を申し出て、生理検査へと移動したことからです。好きだと思うようになったきっかけは、「心理学」への学びからだと今では思っています。

人生、どこで舵を切ることになるのか、そのヒントは自分の過去にあるのかも知れません。

人の「知りたい」という好奇心が分子生物学の進化を促し、分析機器の開発に大きく関与しています。切らずに身体の中の様子が分かったら…そんなことを先人たちが思い、思いを形にした結果が今の科学です。

学ぶべきもの

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • メタボリックシンドローム発症にはインスリン抵抗性が深く関わる
  • 骨格筋・肝臓などの異所性脂肪に要注意
  • 脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインがインスリン抵抗性に関与する

 

『Pure Medical attitudeからのお知らせ』

『 オンライン』で 未来を描く、パーソナルセッション

気になる…だけど…

話してみたい…けれどもタメライ

自分の心の内をためらい、爆発寸前にまで圧縮された感情…

涙がとまらない日々…

振り返ると我が身にもあったそんな過去…だから

オンラインでもつながることが出来ます

オンラインでの会話の経験を何度も重ねたのち…

画面の中からでも、感情を受けとることは出来る、

そう、確信できたから、

ディスプレイからいっしょに未来ビジョンを描きます

話せることだけで大丈夫…

言葉にも「ことだま」を宿すことが出来ます。

非言語にもこころ模様が描かれています…

そのことを私自身が実感したこともある…

『 オンライン』で パーソナルセッション

Pure Medical attitude

かたよし 純子

 

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かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。