JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週のテーマの最終回をいろいろと考え俗称「老眼」と言われる「老視」です。加齢に関係する「眼の病気」をまとめてきましたが、最後に老視を含めて人の眼の一般的な加齢性の変化も合わせて再掲していきたいと思います。そして、今回のサブテーマとなる「健康寿命の延伸」を目標とし、現代社会の環境変化に対してどのように向き合っていくことができるのか?ということです。誰でも身体組織の経年変化は有りますが、その変化の様相は個々に異なり、対応するべきポイントも異なります。ご自身に合う方法を見出すヒントになって戴ければ幸いです。
1.誰でも起こる眼の視覚の変化「老視」を含めて
1-1 加齢による変化「老視」とは?
1-2 病気では無いけれど対応が必要な老視の症状
1-3 メガネフレーム...どうやって選んでいますか?
今日のプラスα
2.老視への対応は「老い」を受け入れることから
3.華麗なる加齢性変化を知る
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・加齢性の身体の変化は自分ごと
1.誰でも起こる眼の視覚の変化「老視」を含めて
1-1 加齢による視力障害「老視」
老眼とよくいいますが、正式名称は、老視(ろうし)、目の障害のひとつです。
❍老視とは...
老 視
近くのものが見えにくいという障害
加齢により焦点を合わせる力が弱まることにより生じる
水晶体の弾性力の低下
●焦点が合わせにくい老視の状態とは
眼のピント調節力の低下は、20歳前後からすでに始まっているといわれていますが、「近くのものが見えにくい」という症状として自覚する年齢は個人差がかなりあります。一般的に40歳代~60歳代初め頃に「老眼かなぁ...」と自覚されることが多いようです。
多くの人が40歳代くらいから、老視の前段階として近くを見るような作業中に、徐々に眼の疲れ、ものが見にくいなどの不快感を訴えることが多いようです。
●毛様体筋の衰え
近くを見るとき、毛様体筋が収縮することで、水晶体が厚くなり焦点を合わせようとしています。
加齢により、この筋肉の収縮機能の低下、水晶体の弾性力低下などにより調節することが困難になることによって生じる症状が老視です。
● 老視になると…遠視と同じような状態
老視は、自由にピントを変える筋力が衰えることによって、焦点の調節機能が低下するために起こります。近くのものを見ることが困難な状態となります。
近くを見るときには、遠視と同じような状態となりますので、遠視の時と同様に、凸レンズでの視力矯正となります。遠視の場合よりも、調節範囲が狭くなるために遠近両用を用いることも必要となることがあります。
視力の状態に合わせてこまめにレンズ調整をすることが勧められます。
●遠視の人が老視になると...
遠視の人の眼は、遠くのものに焦点を合わせやすい状態となっています。そのため一般的に、老視の状態を早く自覚することが多いようです。
●近視の人が老視になると...
水晶体の老化はすべての人に対して同様に生じ、老視は近視の有無に関係なく同じように進行していきます。通常使用している眼鏡で視野がボヤけるなどの症状が見られるようになります。近視は、老視にならないということはなく、自覚しにくいということのみです。
《近視の人が老視を自覚しにくい理由》
近視の人の眼は、もともと近い場所に焦点が合いやすい状態となっています。
弱めの矯正、つまり度の弱い視力矯正をしている場合には、近くのものにピントが合っている状態となっているために、近くに焦点をあわせるために水晶体の厚さを変える必要がないために、老視を自覚しにくい場合がおおいようです。
このように、老視は前回お伝えした白内障の原因となる「水晶体」の調節機能の低下、その水晶体のレンズ調整を行っている毛様筋の加齢に伴う筋力低下によって起こる症状です。
❍どうして近くが見えなくなるのか?
人がものを認知するために、眼の焦点を合わせますが、眼のレンズ機能を持つ水晶体が、遠くのもの、近くのものにピント調節機能を行っています。毛様体には、毛様体小帯という繊維があります。この毛様体小帯が水晶体の厚みを調節しています。
近位のもの:毛様帯小帯・線維がゆるむ
⇨ 水晶体が厚くなる
⇨ 近くのものにピントが合う
加齢により水晶体は硬くなってきます。毛様体小帯が緩んでも水晶体の厚さをうまく変えることができなくなってしまうことにより、近くのものに焦点を合わせにくくなってしまうのが老視の状態です。
1-2 病気では無いけれど老視の症状
一般的に40歳代くらいから、徐々に近くを見る時に眼が疲れるやすいといったような、不快な症状が現れるようです。
❍老視による調節力の変化と自覚症状
光を屈折させる眼の能力は、角膜と水晶体大きい関わっています。眼の焦点は、水晶体の周囲の筋肉によって水晶体の屈折力を調節しています。間近のものを見ようとするとき、水晶体の厚みをより増加させて、屈折力が大きくなるよう焦点を合わせています。
若いときには、この焦点を調節する機能も大きく瞬時に調節することが出来ますが、加齢によりこの調節機能が衰えてきます。
❍老視の症状
老視はおおよそ40歳前後からはじまる「誰にでもあるエイジングの問題」いわゆる老化現象です。
●個人差がある老視の症状
しかし、老視の症状には個人差があります。
早い人では30歳代半ば頃から近くのものがボヤける、にじんで見えるなどの症状が見られることもあります。一般的に40歳頃から始まることが多く、その症状は65歳くらいまで進行するといわれ、その後の症状は緩やかになるようです。
レンズ機能を持つ、水晶体の弾力性の低下、調節力の低下により起こります。近いところに焦点を合わせにくくなるために、見えにくくなります。その他には、焦点を合わせようとするために、目の疲れ、頭痛、などの症状が見られることもあります。
- 本や新聞など細かな文字を見る時、30cm以上離さないと読みにくいと感じる
- 距離の違うものを見る時に、ピントを合わせるのに時間がかかる
- 無理にピントを合わせようとして眼が疲れる
- 暗い場所ではさらに見えにくくなる
- 本を見ている時に、視点を上げると遠方の景色がぼんやりと見え、徐々にはっきりとしてくる
- 眼を使うと肩こりや頭痛、吐き気などをともなうこともある
このような症状が一般的に老視の始まりだとされています。
●老視の見え方の特徴
老視の状態は遠くがはっきりと見えるのに、中~近距離の細かな文字や細部のチラツキやにじみ生じてしまい、明視しにくくなるということが起きます。
PC画面やスマホ画面、読書などの近距離を見ている状態から、遠方に視野を向けるとぼやけて見えること、、明視できるまでに時間がかかることなどのものの見にくさを感じることがあります。
*「明視」とははっきりと見えることをいいます。
●老視は明暗も影響する
明るい場所では、近い距離でもそれなりに見ることができる場合でも、暗い場所や夕暮れなどの時間帯になると遠距離も見にくいといった症状も現れ、特に近い場所は、特有の見にくさを出現するようです。暗い色調が見にくく、小さなものを見逃すといったような症状もあるようです。
近視でも老視にはなりますが、近視の度合いが強い場合など、症状を自覚しにくいことや、逆に、遠視の場合は、老視の症状を自覚しやすいというようなことがあるために、かなり個人的な幅が生じるようです。
●仕事やライフスタイルによる違い
老視は、通常 40歳代~60歳代はじめに自覚されると言われていますが、この年令の違いも、気になる差ではないでしょうか。日常生活で、通常 字を読む時の距離は30 cm前後と言われ、このあたりの距離が見えにくくなるのが、この年齢だとされています。老視の症状は、個人のライフスタイルや仕事内容などにも大きく影響するといわれています。
私自身が何十年もの間、近視と乱視によりコンタクトレンズを使用する状態です。矯正視力を検査する時に、よく聞かれるのが仕事内容や、日常の眼の使用状況などです。眼鏡もどのようなシーンで使用するための眼鏡が必要なのかも確認されます。使用状況に合わせて上手く矯正視力を調節することも大切な眼鏡選びのポイントになると考えられます。
<水晶体の焦点 正常な状態と老視の状態>
1-3 メガネフレーム...どうやって選んでいますか?
老視は加齢性の変化のために、白内障同様に治す方法はありません。自分に合った対応方法を見出すのみです。
そして、メガネ屋さんにいくと多くのフレームの中からどうやって選んでいますか?
❍ステップ1:老視への対応手段~矯正手段としてのレンズの選択~
老眼鏡と言われる、近くをみるための矯正手段として眼鏡などを用います。老眼鏡にもさまざまな種類があり、用途や度数などさまざまなタイプがあります。
自分のライフスタイル、眼を使う目的、どのようなシーンに必要なのか、見るもの、使用状況に合わせたレンズが必要なのかに応じて選ぶことが大切です。
- 近用専用の眼鏡
- 二重焦点レンズ :眼鏡レンズの上方は遠方を見る、下方は近くを見る
- 三重焦点レンズ :中間距離も見えるようなタイプ
- 多重累進焦点レンズ:遠方と近方の境界が目立たないようなタイプ
- 老視用コンタクトレンズ
●老視用のコンタクトレンズとは
1枚のコンタクトレンズの中に、遠近両用メガネと同じように、遠くを見る部分、近くを見る部分とが組み込まれたものとのことです。便利なようですが、慣れるのには時間がかかることや、使いこなせなかったりすることもあるとのことです。よく説明を聞き、試したからの使用が必要とのことです。
使用目的を明確にすることの大切さ
どのようなシーンで「見にくさ」を感じますか?
自分が困っている場面をあげてみてください。そして、複数ある場合には、いちばん優先される状況に対してひようとされるのかを明確にしてから作ることが良いのではないでしょうか。漠然と見にくい、老眼かなぁ...と思ってメガネを作りに行っても状況に合わずに、いくつもネガネを持つということになっていませんか?
優先順位を明確にする、眼鏡の使用シーンの優先順位です。そのうえで、どのタイプを選択したら良いのか間違わずに選べるのではないでしょうか。
●購入前に必要なこと
近くが見えにくい状態「老眼かなぁ...」そう思ったら、はじめに眼科受診をすることが大切です。
自覚症状だけで自己判断することは危険です。他の眼の疾患が原因となっていることも可能性として否定できません。眼科受診して検査を受けた上で診断をしてもらうことが「眼の健康」のためには大切なことです。その上で、眼鏡等の処方箋を受けてください。
❍ステップ2:外見力への対応手段~イメージUPするための選択基準~
自分にメガネは似合わない
そんなイメージを持っている方も少なくないのではないでしょうか。
もし、メガネを作るとしたら、レンズ機能はもちろん、値段も問題ですが、それ以外にもさまざまな選択基準があります。
『メガネは顔の一部です』
どこかのCMに...こんなフレーズがあったと記憶しています。苦笑
まさにそのとおりです。メガネの似合う、似合わないによって第一印象にも大きく影響します。
メガネは似合ない?!
メガネ屋さんに行くとさまざまな外観のメガネフレームが並んでいます。その中からどのように選んでいますか?
自分に似合う法則とは
色、形、デザイン、素材さらに、大きさ、重さ、などなど選択基準はさまざまです。どのようなシーンで用いるメガネかも選択基準のポイントですよね。自分のイメージに合ったものをお勧めいたします。
●自分に似合った「笑顔になる」メガネの選び方
- 自分の本来持つイメージに合ったものを選ぶこと
- どのような場面で使用するのか?「仕事」or「プライベート」など
- メガネを装うことによってどのようなイメージを持ってもらいたいか?
ざっくりとこのようなことを基準に選ぶと、必ずお気に入りのメガネ選択ができると私は考えます。メガネをかけことが楽しくなるような装いとなることでしょう。
イメージに関することを書き始めると止まらなくなります...笑。詳細を書くと膨大な文章になりますので、概略のみお伝えいたします。
1.自分の本来持つイメージに合ったものを選ぶこと
人それぞれ個性があり、持っているイメージは異なります。そのイメージに合うものが似合うものです。詳細は過去のブログでざっくりと説明しています。
イメージは「色・カラー」「形・形状」「デザイン」「素材」で印象がさまざまな変化します。自分の持つ肌色、瞳の色、髪の色など、形は骨格や顔の形、大きさなどが影響します。デザインはフレームのデザインが自分のもつイメージにフィットすること、素材はフレームの材質などざっくり述べてもこれだけの基準があります。自分に似合う色「パーソナルカラー」を知ることも良いのかもしれませんよ。ちなみに当社でもパーソナルカラー診断を行っています。似合うメガネフレームのご相談も承ります。
※関連ブログ「自分の人生を彩る色」
2.どのような場面で使用するのか?「仕事」or「プライベート」など
ざっくりと、仕事に使用するのか?その仕事の内容にもよります。メガネを使用した時に周囲に与える印象も無関係では無いはずです。そのようなことも選択基準となると私は考えます。
3.メガネを装うことによってどのようなイメージを持ってもらいたいか?
メガネの形状によってさまざまな印象を変えることも可能です。
❍どう考えますか?「機能性のみ」or「外見力もUP」
「明瞭な視覚」本を読む時だけでよいというように機能性だけを重視するならば、疲れないかけやすいものを選択することも良いと思います。
もし、似合わないから使用するのをためらう、サングラスもちょっと、そんな考えをお持ちの方には「外見力」のためのメガネ選びもお勧め致します。
※関連ブログ「自分の人生を彩る色」「 個性を活かすトライ 」
2.老視への対応とは「老い」を受け入れることから
自分の「老い」を受け入れることが出来ない...
そして、
まだ大丈夫! 若い人には負けない自信がある!!
と思っている人も少なくないのではないでしょうか。
❍近くが見づらい...と感じたら
実際問題として意識しないわけにはいかないのが加齢・年齢による「身体の衰え」です。
まずは、現状を受け入れるということ、初期症状の老視を認めることからです。
「老眼鏡」に抵抗感ありますか?
老眼の初期には、老眼であることを認めたくない、そのため見えにくくても老眼鏡を使用しない。
❍老視はたくさんの物事を見てきた証
そう考えてみてください
胎内にいるときから眼は機能している
赤ちゃんは誕生前から胎内でもちゃんと光を感じることが出来ています。
※関連ブログ「 乳児のコミュニケーション力の発達」
眼は多くの情報を自分に与えてくれたのです。長年頑張ってきた眼を労ることを考え、眼をサポートすることも大切です。老視を軽視せずに、きちんと見えにくくなった視力助けることを考えて欲しいと私は思います。
❍合わないものは負担になる
自分の眼に合った矯正をすることが大切です。眼科で診察を受け、他の疾患が無いことを確認し、自分にあった処方箋で視力矯正することが大切です。山積みになった市販のメガネを自分で選ぶことはお勧め出来ません。眼精疲労の原因となり、逆効果となってしまいます。
●老視は変化します
40歳代で始まった老視は、徐々に65歳くらいまで進行していくといわれています。使っていたメガネが合わなくなったら定期的にレンズの度数作り変えることも必要です。だいたい2~3年で合わなくなっていくといわれます。定期検査とともに、眼科で検眼を受けることも必要です。その時の状態にあったものを使用することが大切だとされます。
3.華麗なる加齢性変化を知る
自分の変化と上手に付き合う方法へのアプローチとして
先週から、加齢性の眼の変化をまとめてきました。今回「眼」を扱ったのは、自分自身の「老い」への自覚とともに、「見えないという障害」が直接的に自分の生活がどのように変化を及ぼすのかを、考えるきっかけにつながると思ったからです。
❍眼の加齢による変化
視力の変化が老化現象としての明らかな初期徴候だともいわれます。眼は加齢とともに、以下のような変化が起こります。
- 水晶体が硬くなるために、近くのものに焦点を合わせにくくなる
- 水晶体の密度が高くなり、薄暗い場所でものが見えにくくなる
- 光の変化に対して、瞳孔の反応が遅くなる
- 水晶体が黄色味を帯びてくるため、色の感じ方が変化する
- 神経細胞が減少するために、奥行きの認識力が衰える
- 涙液が減少するために、眼の乾きを感じるようになる(ドライアイ)
❍近くを見る視力の喪失
多くの人がおおよそ40歳代で、60 cmより近くのものを見るのが困難になっているということにきづくとされています。これが眼の老化に気づくきっかけのようです。いわゆる今回とりあげた「老視」です。
水晶体の加齢性の変化、硬くなることによって近くのものに焦点を合わせることが困難になります。
最終的にはほぼ全員が老視になるといわれ、老眼鏡が必要になります。近視があり、遠くのものを見るのに矯正が必要な人の場合には、遠近両用眼鏡や可変焦点レンズの眼鏡が必要になります。
❍ものを見るために明るい光が必要になる ~水晶体の透明度の変化~
加齢により水晶体の透明性が低くなります。そのため薄暗い場所でものを見ることが困難になります。水晶体の密度が高くなり、透明性が低下することによって、網膜に到達する光が減少するために生じる症状です。
さらに光を感じる網膜細胞の感受性が低下します。そのため文字を読む際により明るい光が必要になります。平均的な例として、60歳の人が読書する場合に必要な光の量は、20歳の人の3倍量が必要だとされています。
❍色覚の変化 ~水晶体の着色~
加齢による変化として水晶体が黄色みを帯びてきます。その黄色味は徐々に濃くなり、80歳代になる濃い茶色になることもあります。つまり常に茶色のサングラスをかけているような状態で見えるようになります。この水晶体の色の変化は、色覚の変化につながります。
そのため起こる症状として、色覚の変化つまり色の感じ方です。色が暗く見えるようになるために、コントラスに対する判断力、分け方が変わります。
青色がより灰味を帯びて感じることや、青い印刷や背景色があせた印象に移ります。そのため、高齢者向けの印刷物は、背景色「青」に対して、「黒」や「青」の文字色は読みにくい場合があるということを理解することも必要です。
●短波長「青」の光の透過率が低下する影響
着色した水晶体は、短波長の光の透過率を減少させるために、網膜に青い光が到達しにくい状態となります。色の弁別能力が大きく低下ますので、段々黄色味、茶色味、赤味がかって見えてくるようになります。
短波長の光の取り込みが減少することにより、体内時計「概日リズム」が乱れ、不眠症などの睡眠障害の原因となることもしてきされてます。このような症状が進行して行く場合、白内障手術を勧められることもあります。
※関連ブログ「視覚をになう、眼の構造と視力低下」
❍瞳孔の反応の遅延
瞳孔に入ってくる光に対する反応が低下します。瞳孔は周囲の明るさに対して入ってくる光の量を調節しています。瞳孔の反応が遅くなると、暗い部屋に入った瞬間ものが見えなくなります。逆に照明の明るい場所に入った際にも一時的に見えなくなります。
さらにまぶしさにも敏感になります。このまぶしさに対する感受性の増加は、前回のブログでまとめたように多くの場合が水晶体の濁りが原因と白内障の症状「羞明」です。
❍情報伝達の遅延
陰影や色調など細部を見分けることが困難な状態にとります。考えられる理由として、視覚情報の遅延です。視神経の減少による変化です。この情報伝達の変化が奥行きの認識の仕方にも影響を与えると考えられ、距離での判断を難しくししているとされています。
❍飛蚊症
多くの場合、加齢により自然発生とされる比較的多い疾患。眼を動かすと、影が同じ方向性に細かく揺れながら移動するために、眼の前を蚊が飛んでいるように感じることから、飛蚊症といわれます。正常な液体が眼の中で固まってしまうことによって生じるとされます。
飛蚊症自体は、多くの場合が、眼の機能に問題はなく、完全に消えることはありません。網膜剥離の初期症状や糖尿病網膜症の症状として現れることもあるので、眼科の受診が必要とされます。飛蚊症は視野を著しく妨げるものではありません。その数が急に増えないかぎり、心配する必要はありません。
※関連ブログ「眼のトラブルその2「エイジング」
❍ドライアイ
さまざまな要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患、眼不快感や視機能異常を伴います。眼は乾きやすくなります。この変化は、眼の表面を滑らかな状態に保つ液体を産生する細胞が減少することにより起こります。涙の生成量が減少することがあります。
※関連ブログ「眼のトラブルその1」
<眼の加齢性変化>
❍眼の外観変化
- 強膜といわれる白眼部分が黄色み、褐色調を帯びるなどの色調変化
- 長年、紫外線、風、ほこりから眼を守ってきた証です
- 強膜(白眼)に不規則な色素沈着がみられる。皮膚の色が濃い人に多い
- 強膜の透明性が高まると青味がかる
- 老人環:眼の表面に白色や黄白色の環状混濁灰白色の環が出現する
- 角膜の周囲に脂質成分(カルシウムやレステロール)の沈着、視力には影響しない
- まぶたのたるみ、眼の周りの筋力低下により腱が伸びるために生じる
- 眼瞼外反:眼球から下まぶたが離れて外を向いてしまう、ドライアイの一因となる
- 眼瞼内反:まぶたたるみにより、下まぶたが内側を向き、まつ毛が眼球に擦れてしまう
- 眼球陥入:眼の周囲の脂肪量の減少のため、眼球が眼窩の中に落ち込んでしまう。この場合、周辺視野がわずかに妨げられることがあります。
- 結膜が薄くなる、結膜内の粘液細胞数減少、涙の分泌量低下しドライアイの原因となる
❍眼の見えない生活を想像できますか?
先週からまとめてきたように「眼の加齢性変化」もさまざまあります。
日常生活に困らないための視覚を維持・確保するためには必要なケアを考えることも大切です。経時的に、自分の状態を客観的に把握し、向き合う時間を大切にすることが必要です。特に慢性疾患の代表とされる、生活習慣病、糖尿病や高血圧を指摘されている方は、それらの疾患が大きなリスクとなり、眼の健診は必須となります。
落ちこんでも損だと私は考えます
この瞬間でも時は過ぎる
加齢性の変化に対して今出来ること
楽しみながら何が出来るのか? いっしょに考えてみませんか?
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・加齢性の変化、身体の変化は自分ごと
この数年、私自身もガッツリと「加齢」を感じるお年頃です...笑
だからこそ、同年代の人はもとより、若い人にも知って欲しい、自分ごとであり、さらに身近なご家族ごととして知って欲しいからこのブログを書き続けています。
私の場合、幸い老視の自覚がありません。コンタクトレンズの度数もしばらく変化していません。でも眼科には通院しています。
健診の眼底検査で「視神経乳頭陥凹」を指摘されておそらく10年以上前のこと、勤務先の眼科で視野検査を定期的に受けていました。総合病院退職後6年ほど放置、その間に眼圧が上昇していました。
❍自分ごととして受け入れること
昨年秋、緑内障をブログでまとめながら「自分ごと」として受け入れることの大切さ、そんなことを再確認しています。
いろんなことを見聞きするけど、
自分の身には起こらない
絶対にそのようなことはありません。
さまざまな変化に対して「自分はまだ大丈夫」という錯覚を人は持つことが多いようで、私にもその傾向がありますが、これは錯覚なのです(笑)
白髪が徐々に増えることでもわかるように、白髪は1つの身体の機能低下の現れです。ヘアカラーで隠しても身体は変化しています。
しかし、不安にとらわれてしまい、負のサイクルに落ちこむこともお勧め出来ませんが、時に「自分ごと」として、客観的に自己判断することは必要です。そのひとつのスケールとなる基準が「健診」にはあると私は思っています。
❍検査のお勧め
何度もお伝えしていますが、特定健診には「眼の検査」は入っていません。見え方に違和感がある時は、眼科へいくことをお勧めします。そして自分に合った対応方法をご相談ください。すべての人に合うものはありません。ひとりひとり眼にも個性があります。検査をうけることで「結果」として現状を知り、受け入れることも必要です。
そして自分らしい、眼への対応方法が必ず見つかると私は思っています。変化も成長の1つ。
心の眼でみること
自分を好きでいること、自分の現状を受け入れることは、感性の視野、心の視野が拡がります。
「視覚」を感じる心は「眼」だけではない、眼で捉えたイメージ情報は、五感でも情報として受け取り、さまざまなことを教えてくれてます。心の眼でみることの大切さとして感性があると私は思っています。
眼だけに関わらず、自分の「健康寿命」と向き合い、信頼できる医師と出会えることを「Pure Medical attitude」は、応援いたします。
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®
Junko katayoshi
今日のまとめ
- 老視は病気ではない。誰にでも起きる自分ごと
- 老視の症状は、近くが見えにくい、ピントが合わせにくい、暗い場所で見にくいなど水晶体の機能低下
- 見にくさを放置しないで、眼科受診が大前提、自分にあった対応方法を考える
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※ブログや、セミナーに関する、ご意見・ご質問などお問合せは、こちらからお気軽にどうぞ
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情報引用・その他情報関連サイト
- 白内障に関する基礎知識 日本白内障学会
- 40代で始まる目の老化 公益社団法人 日本眼科医会
- 遠近両用メガネ 公益社団法人 日本眼科医会
- 老視 日本眼科学会
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※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ
みなさまのお声をぜひお聞かせください!お待ちしております!
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®
代表 かたよし純子 Junchan♪ ※自己紹介はこちらから
臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得
今日も最後までありがとうございました。
☆アンコモンセラピー「ワンコイン¥500」読書会☆
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米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!
催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会です。心理療法にご興味ある方、ぜひ、ご参加お待ちしております。
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