Health attitude blogに今日もご訪問ありがとうございます。今日はロービジョンということをまとめていきます。その中でも眼の加齢によって生じるロービジョンです。ロービジョンとはからロービジョンケアとは何か、ロービジョンということに対して、外見からでは判断出来ない、気づかないことがさまざまあるようです。他者での視点を持つことも必要なことも今回まとめることへの理由でもあります。

自分の将来の姿かも…その可能性と1つとして

ロービジョンやロービジョンケアへの理解

見えないと見えにくいとは、異なること、見えにくい見え方、原因もすべて異なるということなどもっと理解することが社会全体に求められる、持続可能な社会「SDGs」へ向かうためにも必要なのではないでしょうか。

1.ロービジョンへの理解とロービジョンケア

1-1 ロービジョンとは?ロービジョンケアとは?

1-2 ロービジョンケアの必要な高齢者

1-3 ロービジョンケアの必要となる高齢者

今日のプラスα

2.高齢者のロービジョン、日常で気をつけたいこと

3.視機能に関する言葉「視力」と「視野」

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・矯正できる眼は悪くない

1.ロービジョンへの理解とサポート

ロービジョンという言葉を正しく理解されていますでしょうか。

1-1 ロービジョン(low vision)の意味

わずかな視力がある状態で、かつて、弱視、低視力、見えにくい人というような呼ばれ方をされていましたが、今は「ロービジョン」と表現されています。

ロービジョンとは

しかし、

残された視力がある

「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭く歩きにくい」

このような日常生活・社会生活に何らかの支障をきたす視機能・視覚

ロービジョンとは、高度な視力障害が認められ、矯正が困難な状況であり、まったく見えないという状況ではではなく、残された視力を活用できる可能性がある状態とされます。

視機能の低下は、日常や社会生活の中での情報入手や移動、周囲とのコミュニケーションに困難となっていることに対して、残された視力を活用するためのケアがロービジョンケアとされます。

※情報引用サイト「ロービジョン」コトバンク

❍ロービジョンの定義

ロービジョンの定義は、まだ世界的統一がなされていないとのことですが、WHO:世界保健機関での定義では、矯正視力0.05 ~ 0.3未満を「弱視」としています。両眼視での矯正視力が 0.05未満もしくは、相当する視野障害(視野が10度以内)を「失明」としているとのことです。

このような背景もあり、医学的弱視と社会的弱視との区別することの意味づけとして、ロービジョンという言葉を用いているとあります。

※情報サイト「ロービジョンについて」日本ロービジョン学会

❍いろいろとある「見えない」「見えにくい」

眼が持っている機能とは、実にさまざまなのだということを健康な眼ではさほど意識されないのがふつうであり、「見えない」「見えにくい」という状況となって初めて意識するのではないでしょうか。

「見えにくい」ということには個人差があります。どのような理由・原因で見えにくい状況となっているのか、ということで異なります。その見えにくい症状に対して、個々に対応していくのが、ロービジョンケアとなります。

部分的に見えないのか、視野の中心だけが見えないのか、どのように見えているのか、どの部分の視野が残されているのかなどによって不自由さも異なってきます。現在社会は、何らかの視野障害があり、残されている視野機能を活かすことで社会生活が可能となる人が国内に100万人いるいわれる時代です。日本では視力や視野のみにかかわらず、視覚障害があるために、日常で生活していく中で、不自由さを感じる状態を「ロービジョン」と総称しています。

ロービジョンは英語表記で「low vision」、直訳すると「低視力」や「弱視」と表現されることが多いですが、もう少し範囲の広い「低視覚」と呼ぶべきもののようです。

❍ロービジョンと呼ばれる背景

国内で用いられれる「ロービジョン」という言葉は、教育的弱視に対して用いられています。医学的弱視との混乱を回避するため、社会的弱視、教育的弱視はともにロービジョンとしています。

この背景には「弱視」という言葉があります。過去のブログでまとめたものの再掲です。

❍弱視とは

弱視は、「視力の発達が障害されておきた低視力」され、視覚情報が伝わる経路のどこかに異常があるときに生じます。弱視は、医学的弱視と社会的弱視・教育的弱視とのに分けられます。

●社会的弱視

眼の疾患によって生じた回復困難な視力障害、盲や弱視を含めてロービジョンともいわれる

●教育的弱視

通常教育をうけるのが困難なほどの低視力という意味、医学的弱視との混乱を避けるためにロービジョンという

●医学的弱視

視力は正常な発達により獲得できる能力です。外界からの視覚刺激を受けることによって成長が促進されますが、この時期を、視覚感受性期いい、10歳頃までとされます。

医学上の「弱視」とは、この視覚感受性期に何らかの理由により発達が阻害され、視力の成長が止まってしまうことによって生じたものをいいます。弱視は治療に反応し、視力は改善していくとされています。

裸眼視力がどんなに低下していても、眼鏡等で矯正視力1.0ならば弱視ではありません。

※関連ブログ「視覚をになう、眼の構造と視力低下

 

1-2 ロービジョンケアとは?

ロービジョンとは、残された視力がある状態で、その視力を活用するためのサポートが「ロービジョン・ケア」です。

❍ロービジョンケア

視覚障害があるために日常生活の中で何らかの支障がある人たちに対して、医療的、教育的、職業的、社会的、心理的など広範囲の分野における支援サポートの総称とされます。対象は、発達期・成長期にある小児に対して必要なハビリテーションを行うことや、成人における中途障害に対応するリハビリテーションなどが目的とされます。

ロービジョン訓練では、日常生活での不自由さの軽減や支援をするために、眼科医、視能訓練士、生活訓練専門職、 ソーシャルワーカーなどの専門職で協働して行われます。医療と福祉との両側面からのロービジョンケアが重要とされています。さまざまな屈折や調節補正レンズなどの視覚補助具の利用や照明などの日常の行動での工夫、社会資源や福祉制度の利用方法などまで、さまざまな情報提供やアドバイスとともの指導や訓練が行われることをいいます。

❍ロービジョンケアは多職種での連携

ロービジョンケアにはさまざまな分野の人たちが関わります。
眼科医師をはじめ、視能訓練士、看護師さらに実際のロービジョンケアに対して、視能訓練士、視覚リハ専門職など教育、福祉を行うスタッフ、補助具等販売店などさまざまな分野の人々が連携して行っています。

はじめに、眼科医師による眼の状態確認し、必要とされる支援やサービスへつなげていきます。

❍さまざまな眼の状態に合わせて

視覚障害にはさまざまな種類があります。視力、視野、色覚、明暗、固視、眼球運動、両眼単一視・立体視などの機能障害に対して、その障害によって、日常の生活に支障がある場合に対して、文字を拡大して見やすくする、コントラストを高める、遮光眼鏡を用いてまぶしさを軽減する、プリズム眼鏡によって視野欠損を補うなどを個人に合った調整していくことで、少しでも日常生活での支障を少なくすることが目的です。

❍ロービジョンケアは治療ではない支援

持てる機能を最大限に活かして活用すること、そのために必要なさまざま製品の中から適したものを選択することなどのアドバイスを受けることができます。

そのために、医師らのスタッフが機能回復訓練のプランづくりを支援してくれるのがロービジョンケアです。

歩行や移動の支援、日常生活訓練、就業継続もしくは、新たな職業訓練、障害年金相談や身体障害者手帳の申請などさまざまな社会福祉領域での支援、就学に対する不安や心理的ストレスに対するサポートも大ロービジョンケアの一環となりますす。

❍増加する中高年~高齢者のロービジョンケア

中高年からの年齢に応じた視覚機能の低下に対して、高齢者に発症しやすい視覚機能低下や眼疾患による機能低下に対してもロービジョンケアが必要となります。

ロービジョンケア関連施設など検索できる情報サイト「ロービジョンケア」日本眼科医会

※情報引用サイト「ロービジョンケア関連情報」日本眼科医会 

ロービジョン

 

1-3 ロービジョンケアの必要となる高齢者

高齢化社会による、高齢者の増加とともにロービジョンケアの対象となる、高齢者の視覚障害者が増加しています。晩年になって、加齢が原因で視覚障害となってしまうことも少なくない、他人事ではないことを前回のブログでもお伝えしています。

❍高齢者のロービジョン

前回までまとめてきたように、老視や白内障など加齢性変化によって視力矯正に関わる問題以外にも、視力を失っている人が少なくありません。緑内障や黄斑変性などでは、視力回復が困難な状況であり、片眼もしくは、両眼の視野が部分的にも阻害されていることもあります。

このような症状の人々もロービジョンとされ、視力矯正は困難となり、ロービジョンケアの対象者です。

❍高齢者のロービジョンケアに薦められる補助具

ロービジョンケアに有効な補助具を簡単にまとめておきたいと思います。

❍見るための補助具

●文字や視対象を拡大する
  • 拡大鏡:弱視眼鏡、手持ち型拡大鏡、卓上型拡大鏡など
  • 単眼鏡:双眼鏡と同様に良い方の眼で用いる、手持ち式と眼鏡式がある
  • 拡大読書機:カメラで拡大された文字や図がモニター画面に映しだされ、倍率を上げられる、視力0.01でも利用可能、白黒反転機能があり有効な場合も多い
  • 電子タブレット:iPadなども有用
●コントラストを上げる
  • コントラストシート、拡大読書器、遮光眼鏡の有効
●眩しさを減じる補助具
  • 遮光眼鏡が最適:多くの眼疾患が羞明の症状があり、視力低下の原因になっている
視野異常(半盲など)をカバーする補助具:
  • 凹レンズが有効
  • 膜プリズム:見えない部分をプリズムで見える視野内に移動させる

❍メガネでは矯正できない視野機能

辛い話ですが、前回までにまとめてきたさまざま眼疾患は、メガネでは矯正出来ないものです。強度近視、白内障、網脈絡膜疾患、黄斑部変性、特に加齢黄斑変性、緑内障や視神経疾患などは矯正による視力回復は出来ない状態です。見える機能を用いて日常生活を快適に過ごせる方法を見出すことが必要です。

そのためにも、今回ご紹介した「ロービジョンケア」を行っている眼科施設などを受診することをお勧めいたします。

加齢とともに、こんな自覚が合ったら…

最近、ものが見えにくい・見えない

など、見え方が変わったと感じたら、その原因は、

  • 現在のメガネが合っていない
  • 白内障が進行している
  • 眼内の病気が潜んでいる…特に加齢による網膜疾患、緑内障 など

❍「視力 0.01」あれば眼を使った生活は出来る

一般的に視力が 0.01 以上あれば眼を使った生活ができますし、0.01 以下の時でも、眼を使わない新たな生活様式で生活を行うことができると言われています。

●安全な移動方法・歩行

安全に移動することが最重要です。本人および家族など身近な世話をする人がガイドヘルプ・ヒューマンガイドテクニックを習得することが大切です。

白杖を用いることのよって歩行が容易になりますが、白杖には抵抗感がある方も少なくないようで、ガイドヘルプを用いることが確実なようです。日常的によく行く場所までの「安全に移動できる道程」を調べておくことも必要です。公共機関では事前に連絡をしておくことで介助を受けることも可能です。

●情報の入手

新聞や雑誌などの文字情報の獲得が困難となりますが、TVやラジオのみの生活、その他人づての情報入手では不十分です。そのためにネットの活用が勧められる時代です。文字を拡大することで、ほとんどの読み物が可能となります。

※情報引用サイト「中高年からのロービジョン」日本眼科医会

見え方

 

2.高齢者のロービジョン、日常で気をつけたいこと

周囲の者では気づかない、盲点が高齢者の視覚にはあるということを理解することが大切です。ご家族に高齢者がいる場合に気をつけて欲しい注意点をまとめておきます。

❍家の中での注意点

高齢者の転倒は「寝たきり」につながります。安全でリラックス出来る生活環境を確保する工夫をしていきましょう。「視環境・視る環境」を改善すること、音声や拡大文字で表示される便利グッズもさまざまあります。自分の状況にあったものを選ぶことが大切です。

●家の中の注意ポイント
  • よく移動する場所、動線に物を置かない、
  • 足元・床に障害となるものを置かない
  • ドアを半開きにしないなどの注意も日常の習慣にする
  • 頭・目線の高さに物を置かない
  • 家具や生活用品の定位置を決めて置く、そのための整理整頓は必須
  • 照明を明るく、コントラストの高い環境とする
  • 段差や落差をなくす工夫
  • 手すりを設け、階段の縁を見やすくする、コントラストをつけるためのテーピングなどの工夫
  • 食卓をセットする際は、食器が見やすい濃い色のランチョンマットを用いる

❍外出時の注意

先月末11月29日、地下鉄ホームで、視覚障害の男性 地下鉄で転落し死亡したという事故が生じています。

どの程度の視力で歩くことができるのか?

歩行時…

視力 0.1 以上あれば動作にほとんど不便はない

視力 0.05 あれば 2 ~ 3 m 以内の物ならばかなり判別できる

視力 0.01 程度だと慣れた道であるなら歩車道の区別や大きな標識の識別が可能

とのとのことです。

したがって、かなりの視力障害がある状態でも、歩行自体には問題ないといわれています。

上記を踏まえた、外出時、外を歩くときの注意ポイントをまとめておきます。

周辺環境を把握し難い視覚障害がある場合には、道路上の障害物に細心の注意が必要です。歩道上に無造作に置かれた自転車や店舗からはみ出して商品が並べられている、僅かな道路のひび割れによる段差や壊れた縁石なども少なく有りません。つまずきなどによって大きなケガにつながることもあります。

夜間はとくに注意が必要です。道路の段差はもちろん、水溜りが見にくいなどさまざま判断しにくい状況となりますので、携帯ライトを常用することが勧められます。

3.視機能に関する言葉「視力」と「視野」

視機能に関係する言葉にはさまざまあります。ロービジョン学会のサイト掲載されていたものを簡単にまとめておきます。

❍視力に関することば

視力とは、対象の細部構造を見分ける能力

●視力

通常、ランドルト環を用いて識別できる最小視角(分)の逆数を視力する少数視力が用いられます。

〔視力測定法〕

視力の測定法には、4種類あるとのことです。

  • 最小視認閾:視野内に1つの点、もしくは1本の線の存在を認めることができる閾値
  • 最小分離閾:2点または、2本の線が分離して見分けられる閾値
  • 最小可読閾:文字または複雑な図形を判読できる、または弁別できる閾値
  • 副尺視力 :直線または輪郭のズレを見分けることが出来る閾値

❍視力の表し方

視力にもさまざまあります。

●少数視力

識別できる最小視角(分)の逆数によって表された視力

●分数視力

検査距離を分子とし、識別できる最小視角が1分の人(小数視力 1.0 の人)がその視標を何とか識別できる距離を分母として表した視力

●logMAR視力:ログマー視力

識別できる最小視角(分)の常用対数によって表された視力

●矯正視力と裸眼視力

矯正視力とは屈折異常を矯正した(メガネなど)状態で測定した視力、裸眼視力は矯正なしで測定して視力

●中心視力と中心外視力

中心視力とは中心窩で見たときの視力、中心外視力は中心窩以外の部位で見たときの視力

●両眼視力と単眼視力

両眼を用いて測定した視力を「両眼視力」で、「単眼視力」は非測定側の眼を遮蔽した状態で測定した視力

●遠見視力(えんけんしりょく)と近見視力(きんけんしりょく)

遠見視力は遠方に指標を置き測定した視力、国内基準は5m

近見視力は近くに指標を置き測定した視力、国内基準は30cm

●字づまり視力(並列視力)・字ひとつ視力(単一視力)

通常の視力検査で用いられる標準視力表のように、多数の指標が配置されているものを用いて測定した視力を字づまり視力といい、1つの指標のみ提示して測定した視力を字ひとつ視力といいます。

●縞視力

縞の幅の識別能力、識別できた縞の幅を視角に換算して求められる。縞刺激には正弦波状のものと矩形波状のものがあります。

●対比視力・コントラスト視力

種々の輝度コントラストの視標を配置した視力表で測定された視力。

●輝度対比・輝度コントラスト

明るさの異なるものの明暗の相違を量で表す

光の強度分布が異なる物体または像の明暗の相違を表す量の一つ。単に「コントラスト」という場合はこれを指す。

●色対比・色コントラスト

ある領域の色がその周囲の色によって異なって知覚されることが正常な反応です。

明るさの錯視・対比 対比 隣り合う色の見え方

※関連ブログ「食欲の色み

●色差(しきさ)

2色がどれだけ異なって見えるかという見た者の知覚する心理量で、均等色空間内の2色間の距離を、色相、明度、彩度の三属性表示に対応した差として表示するもの。

●優位眼(ゆういがん)*利き眼と同義語

片眼で対象物を見た状態から、両眼で見た状態と同じに見える側の眼、一般的に「利き眼」といわれます。優位眼は、視機能が良い側とは限りません。

❍視野:visual field

一般的に1点を固視した状態で見ることができる範囲を視野といいます。正確には視覚の感度分布として表される。

●中心視野と周辺視野

一般的に中心30度以内の視野を中心視野、それ以外を周辺視野という

●注視野

頭部を固定した状態で眼球運動によって、視標を直接見ることができる範囲。一般的に単眼で測定、両眼で測定することもある。

●有効視野

頭部を固定した状態で、衝動性眼球運動のみで注視点を移動できる範囲。中心固視を前提として行われる。注視した近傍領域での認知機能、必要な視覚情報を検索、弁別、処理、貯蔵できる範囲とされる

●視能率

視機能障害を数値化したもの。正常者の視機能を100とし、失った機能を0として計算する。視力、視野、眼球運動について総合的な視能率として計算される

❍視力障害に用いられる用語

●偏心視:(へんしんし)

中心暗点等の視野異常がある場合に、相対的に感度が高い、必要な広さがある等の理由から、中心窩(中心小窩)以外の網膜部位で見ているが、主視方向は中心窩が維持している状態をいう。

●中心固視(ちゅうしんこし)・中心窩固視

中心窩で固視が行われる

●偏心固視(へんしんこし)・中心外固視

ものを見る時に最も感度の良い「中心窩」ではなく、中心窩からやや外れた場所で結像してしまう性質をいう。斜視や弱視などが理由で、固視が不安定な場合に見られる

〔主視方向とは〕

通常は中心窩で見たときの方向となりますが、主観的に真正面と感じる部位で見たときの視方向のことをいいます。

●偏心視域(へんしんしいき)

中心暗点(視野の中心が暗くなる状態)などの視野異常がある場合、固視をするために使っている網膜領域

●有効視野

注視点を見ている際に必要な情報が得られる視野範囲

眼を使い、生理的視野中心付近に固視点(注視点)を設けている際に外界から有効に情報を得られる範囲

●羞明(しゅうめい)

光をまぶしく感じる、不快に感じるような見えにくい強い光

●グレア

過剰な輝度や過剰な輝度対比が生じたときに、不快感や視機能低下を生じる現象をいう。不快グレアと障害グレア(減能グレア)とに分類される

 

●不快グレア

輝度差が著しい場合や、眼に入射する光量が急激に増した時に不快を感じる状態

●障害グレア(減能グレア)

眼の組織内で生じる散乱光により網膜像のコントラストが低下することによって、視力低下が起こる。

光沢紙に生じる反射光によって、字が読みにくい場合など反射グレアといい、障害グレアの1種です。

●最大視認力

近見試視力視標で識別できる最小の視標とそ視距離を示したものをいい、教育分野で用いられる言葉

●弱視

 「弱視」には「医学的な弱視」と「社会的な弱視」があります。

〔医学的弱視〕
  • 乳幼児の成長期、視覚機能が発達していく過程において視性刺激遮断が原因となり、正常な視覚の発達が停止、遅延している状態によるものを弱視という
  • 斜視弱視、屈折異常弱視、不同視弱視、形態覚遮断弱視/視性刺激遮断弱視など
  • 早期対応で視覚機能の向上が期待できる
〔社会的弱視〕

視覚障害はあるが、主に視覚による日常生活および社会生活が可能である状態

●教育的弱視

教育的弱視は、視覚障害があっても視覚による教育が可能である状態をいいます。ただし、文字やものが見えにくい状態であり、学習指導や学校生活などの場で、視覚の活用に対して特別な配慮を必要とする状況のものを弱視とします。

特別支援学校の就学必要条件 *学校教育法の規定

視覚障害者とは「両眼の視力がおおむね 0.3 未満のもの、または、視力以外の障害が高度のもののうち、拡大鏡等の使用によっても通常の文字、図形等の視覚による認識が不可能 または、著しく困難な程度のもの

●社会的な盲

視覚障害のため視覚以外の感覚器による日常・社会的生活を行う状態

●医学的な盲

光覚もない視機能0の状態

※情報引用サイト「ロービジョン関連用語ガイドライン

 

*来週は「Health attitude blog」をお休み致します。

次回は、28日を予定しております。

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・矯正できる眼は悪くない

 

矯正できる眼は悪くない

❍眼科医のことば…

私のかなり古い記憶の中にある言葉…かつての同僚が私と同じ様にコンタクトレンズを使用していましたが、眼科医の前で「眼が悪い」という表現をしたところ、

『眼は悪くないですよ』

そういわれたと言っていたことがありました。その話を聞いた時に「え?」と当然思ったのですが…その理由が

「矯正できるのだから悪くはない」

という理由です。矯正視力でちゃんと日常生活に不自由ないまでに見える眼は、大丈夫だといえるとのことです。

そんなことを思い出し、今回の社会的弱視「ロービジョン」と医学的弱視との違い、医師と一般の人との認識の違いを改めて考えています。

眼科医の記憶された感性には「眼」という器官がどのように意識されているのか?ということをです。かつて聞いた話…耳鼻科医の眼には(感性には)耳の中がすごく大きなイメージで認識されている。そうか、私の視覚には、さまざまな胆嚢や肝腫瘍が記憶されている。微小なものがすごく大きなイメージとしてもある。餅は餅屋、そんな言葉のように毎日接している、見慣れている「画像」の脳内イメージとはそんなものか。

眼科医には、もしかしたら「眼の機能」とは、レンズ機能をもつカメラのような感覚もあるのかも知れない。矯正できるということは、眼の本来の機能を引き出すことで目的が達成できると考える?これはあくまでも私個人の感じ方です。

❍目の機能は奥が深い

眼のことを書いていると毎回考えること…人によって

同時に同じものを見ていても

得られる画像・イメージにまったく同じものはない

ということです。イメージ・色や形は視細胞・視神経が創り出しているもの、視細胞や視神経は、ひとりひとり異なるのだから、創られるイメージもまったく同じものは無いのです。

ああ無情的な、ちょっと寂しさを感じる瞬間でもあります。でも、その中にも共感できる、眼には見えないけれども感性があることをエネルギーのような感覚として、無意識は受け取っている。それが共感される心なのだろう。

いつまでも、自分の眼と心の眼でさまざまなものを見ていきたい。

心の成長

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • 弱視には医学的弱視と社会的弱視・教育的弱視があり、後者をロービジョンとして分けている
  • ロービジョンは残されている視力がある状態で、回復は望めないがその視力を活かすことをケアする
  • 医学的弱視とは、正常な視覚の発達が停止、遅延している状態のもの、視覚機能の回復が望める

『Pure Medical attitudeからのお知らせ』

『 オンライン』で パーソナルセッション

気になる…だけど…

話してみたい…けれどもすごく高いハードルがある

申し込めない…そんなことが私にもあった

コロナですべてのイベントを閉じた状態での葛藤が続く…しかしながらオンラインをやっと決断した。

オンラインでもつながることが出来る?

オンラインでの会話の経験を重ねたのち…

初めの一歩がものすごく分厚い、高い壁に背後を阻まれて…

断崖絶壁の上に立たされている…そんな気分…

でも、今更ですが、思い出したのです自分自身もそうだった…

顔出ししなくてOKです。話せることだけでOKです。話すだけでどれだけ、どれほど心が救われるか…

電話の先の声が言ってくれた…「おかあさん 大変でしたね…」

涙が止まらなかった…そして、心が少し軽くなった、

そのことを過去の自分が思い出させてくれたのです。声だけでもいいです。聴かせてくださいませんか?話したいその気持ちを

『 オンライン』で パーソナルセッション

Pure Medical attitude

かたよし 純子

●情報引用サイト

『Pure Medical attitude』過去のブログ

●今日のテーマの関連ブログ
●最近のブログ
Pure Medical attitude 生理検査アティテュード®

かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。