Health attitude blogに今日もご訪問ありがとうございます。先週の「価値・価値観」をまとめの中で、価値観と信念との関係をまとめていますが、その中で「ネガティブな信念」となっているものがあることをお伝えしています。このことを深堀りして

無意識が持つネガティブで足かせとなる信念

があることをまとめていきます。価値観を変えることは容易ではありませんが、その価値観によって信じていることが「信念」です。信念をかえることによって、価値観の変容へと導くことも可能なのですが…暑い日が続いていますが、季節は確実に秋へと向かいます。人の心も確実に変容へと…

1.ネガティブだとおもう信念にも価値がある

1-1 ビリーフタイプを知る、制限となるビリーフとは何か?

1-2 制限となっているのにどうして手放せないの?

1-3 リミティング・ビリーフを変えるためには?

今日のプラスα

2.こんなマイナスのビリーフ持っていませんか?

3.信じるの「信」という字が持つ意味・成り立ち

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・かつて、自分の中のブレーキに囚われていたこと

 

1.ネガティブだとおもう信念にも価値がある…

価値観のところでもあげましたが、

信念(belief)とは

 自分が正しいと信じていること

裏付けとなる証拠の有無は問われない

※引用情報サイト「信念」Wikipedia

1-1 ビリーフタイプを知る、制限となるビリーフとは何か?

そして…こんなことに気づいていますか?

自分のための信念・ビリーフが

自分の目標・目的のブレーキになっているならば

目標に到達することは愚か

目的を達成することは絶対に出来ない

はじめに…

❍自分のためにある「ビリーフ」信念の構造

ビリーフは無意識に持つ「自分の価値基準」によって信じていることです。価値観はどのように形成されているのかは、前回のブログ「信念(Belief)の構造」でまとめたとおりです。

人の知識や認知されているものは、日常の中でのさまざまな体験や経験によって得たものです。そしてその結果形成されているものが価値であり、その価値基準に基づくビリーフ・信念だといえます。

❍価値に基づいているビリーフ

自分自身の価値基準を基盤として、自分が信じていうビリーフ・信念はその人の態度や行動に大きく関わりを持ち、左右するものとなります。社会環境の中でのさまざまな場面おいて、その時の状況に対する感情、知覚、認知、認識、評価、動機づけなどの行動の基準となる心の在り方・態度、すなわち「attitude」を形成しています。

この価値基準が意識化されているのがビリーフと言えるのですが、その自分の持つビリーフに気づいていないことも少なくないのではないでしょうか。ビリーフは自己を信じる力、自分の中で確信していることです。

ビリーフは自分を信じる力です

信念・ビリーフ

<信念・ビリーフ>

❍自分のもつビリーフタイプとは

ビリーフにはプラスの信念とマイナスの信念があります。

●プラスのビリーフ:自分にとってブラスの効果として作用するビリーフ
  • 目標達成・成功へ導く、必要不可欠となる
  • 行動への動機づけ、やる気を与えてくれる
  • 能力を引き出すキーとなる
  • 行動への許可を与える
●マイナスのビリーフ:自分にとってマイナスの効果として作用するビリーフ
  • 目標達成・成功を阻害する
  • 行動を阻害し、制限となる
  • 可能性を妨げ、行動を限定してしまうもの
  • リミティング・ビリーフとなっている
2種の信念・ビリーフ

<プラスのビリーフとマイナスのビリーフ>

 

1-2 制限となっているのにどうして手放せないの?

実現させたい自分の目標・目的に対して自分の制限になっている信念・ビリーフ

そんなこと分かっているよ!

でも…なぜか…

手放すことが出来ない…

❍いらないものなの?マイナスのビリーフとは?

制限しているビリーフがあるということが、分かることが大切なのだと私は思っています。その理由は簡単です。

信念とは

信念は必要なものだから、マイナスでも必要なものだったのです。ただし、それは、過去の自分がかつて必要としていたということです。

そして、今の自分自身の行動を制限しているマイナスのビリーフとされる何かがある。どうして?ここからはその理由について考えていきましょう。

でも、答えは簡単です。

ビリーフは自分が信じていることです。そしてその信じる根拠となっているのは、前項でもお伝えしたように、信念の構造化から分かるように価値観です。

価値は守るべきものであり、この価値観を蔑ろにすること、満たされない状態が持続されると、自らに対して強い反発心を持つことになり、強いストレス、自己否定から無力感へと負のサイクルを生じることにもなりかねません。このことは、先週のブログ「価値とは?」でまとめています。

このために、自己の信念に矛盾する行動などに対して、信念が厄介な存在となることもあります。自分自身を守る目的のために、客観的な裏づけが無いにも関わらず、確信のとして保持される信念は、固定観念や迷信となっていることも少なくありません。

自分の可能性を妨げるビリーフは自分にとって変えるべきビリーフとされる

ネガティブでマイナスとなる信念

でありながら、自分を守るために必要な行動制限を行ってくれている、愛すべきビリーフでもあります。

マイナスのビリーフは愛すべき大切なもの

❍愛すべき矛盾するリミティング・ビリーフに感謝しよう!

価値観が分かって、新たな目的が出来た!でも…

目的に対して制限・ブレーキとなっている

もう必要ないのに…どうすればいいのさぁ…

自分の行動、無意識で行っている行動にも、すべて意味があるということです。そして、その行動に対する意味とは、自分の持つ欲求を充たすことを目的としているということです。

食べるという行動に対して

  • 空腹を感じ、充たすために食事を摂る
  • 栄養摂取のために、バランスの良いものを食べる
  • 健康のためにより栄養価の高いものを選んで食べる
  • 多種多様の食べ物が並べられたら、好きなものから食べる
  • もしくは、好きなものは楽しみとして取っておくので、最後に食べる
  • 自分の空腹を充たすことより、目の前で飢餓を訴える人を助けたいから分け与える

すべて何らかの自分の行動に基準とされる肯定的な意図があるのではないでしょうか。

最上の選択

 

1-3 リミティング・ビリーフを変えるためには?

ビリーフは先週まとめた価値・価値観からつくられていますが、意識されている信念は価値よりも変化させやすいとも言えます。

❍自分が変わったことを受け入れる

人は常に変容しています。いちばん大切だと思っていた「ビリーフ・信念」が、いつの間にか役に立たなくなっている、役に立たないどころか制限やブレーキになっているということに気づかないこともあります。

自己の変容に合わせて、

信念も変えることが必要なこともある

ということに気づくことからです。かつての大切な宝物も、感謝込めて良い記憶として進化させることが必要です。

❍ビリーフを変える必要性がある時とは?

もし、自分が正しいと信じていることが、自分の今現在の自分自身の事実と異なっているとしたら、そこにはリミティング・ビリーフが作用していることになります。制限となっているリミティング・ビリーフを変えることが「今の自分」には必要なことなのです。

そして、変えるために大切なことは、かつて、必要だったビリーフは、その時の自分の成長には必要だったものだということです。自己の成長とともに、新たな目標に向かって行動使用する時、さらに成長を続けよう、自己の求めるアウトカムに向かおうとするときに、もし、足かせとなるようなネガティブな制限ビリーフがあるとしたら、それは「リミティング・ビリーフ」です。

今、新しく正しいと信じる信念が、今現在の事実・現状と異なる時、そこにリミティング・ビリーフがあります。その時は、新たな自分にとって必要なビリーフに昇格させることも必要なのです。

お気に入りの服も傷みが生じたら、繕うことも必要、思い切って感謝をして新しいものにすることも必要です。その時の自分に合ったスタイリングが必要なように、変えることも必要なのではないでしょうか。

リミティング・ビリーフからの変容

<リミティング・ビリーフ>

❍ビリーフ・チェンジに必要なこと

制限となっている変えたいビリーフが形成された背景にも肯定的な意味・意図が必ずあります。バリュー・価値です。その肯定的な意図を維持したまま、別の選択肢を創ることが必要です。

同じ意図を持つビリーフを手に入れことが大切です。

そのためには、自分がどのような意図を持つのか?ということを見出すことが必要です。

自分に対して質問を繰り返します

  • そのビリーフ(制限となる)の肯定的な意図は何か?
  • 自分にとって、どのような価値があるのか?
  • その価値によってどのようなメリットが自分にもたらされるのか?
  • 代わりに新たにどのようなビリーフがあれば良いのか?
  • その新たなビリーフを手に入れることによって、どのような可能性を得ることが出来るか
  • どのような選択肢を新たに持つことが出来るのか?

❍ビリーフ変容のために意識を徐々に変える

急激な変化には心が抵抗を示すこともあります。マイナスのビリーフを徐々に変化させていくことも必要です。自分が望む、必要とする信念へと意識を変えることが望まれます。過去のブログにも何度かまとめていますが、制限となっているリミティング・ビリーフを変えるために段階を経て、自分の変えたいビリーフに対する言葉を変化させて行く方法です。

  1. Hesitation  「もじもじ」   :行動に対するためらいや躊躇がある「もじもじ」
  2. Frustration 「イライラする!」:行動出来ない自分に対するフラストレーション苛立ち、欲求不満
  3. Impatient   「我慢できない!」:行動できないことへの混乱、自分に我慢できない
  4. Desire    「やりたい!」  :行動に対する強い欲求、好奇心、意欲、欲望がある
  5. Go for it!  「さあ!やれ~!」:強い実行力

※関連ブログ「マイナスの思い込み信念を変えるには?

ビリーフ・チェンジ

<ビリーフ・チェンジ>

 

2.こんなマイナスのビリーフ持っていませんか?

自分がどのようなマイナスのビリーフ、制限となるリミティング・ビリーフを持っているのか?ということを考えることが大切です。

  • 自分には能力ない
  • 自分は価値がない人間だ
  • 決断力が無い
  • リーダーとしての資質がない
  • 品格がない
  • 私は誰にも愛されない
  • スキルがない
  • やっても失敗する
  • 自信がない
  • 先延ばしのクセがある
  • 女性にはムリ(男性・バイセクシュアル)
  • 時間がない
  • モチベーションがない
  • 集中力がない

これらはほんの一部です、マイナスのビリーフを理由としてよく聞く実際の例として

  • 三日坊主に終わる、先延ばしのクセがあるので、いつも目標達成することができない
  • 資格を持っていないので就職できない
  • 資格を持っていてもやったこと無いから、活かせない
  • 学歴が無いから、まともな仕事に就けない
  • 時間が無いから、勉強出来ない
  • やったことが無い仕事は、出来ない
  • 太っているから、持てない
  • 決めるのが怖い、失敗したくないから、だから自分はダメなんだ。
  • 集中力がないから、どうせ途中で飽きてしまう
  • 実力がないから誰も相手にしてくれない
  • 誰も教えてくれないから
  • お金がないから幸せにはなれない
  • 自分には価値がないから誰からも信頼されない

ここに上げたのはごく一部です。そして、人がもつビリーフ・信念は同じ表現をしていても微妙に意味が異なることも少なくありません。

❍答えはすでに、すべて自分の中に

自分のマイナスのビリーフ、制限となるリミティング・ビリーフに気づくことが出来るのは自分自身です。そして、変えるために必要な新たなビリーフも自分の中に存在しています。そのことに気づくことは出来るのも、自分なのです。

出来ないと思いこんでいることや、基準が明確になっていないことなどによって、信じ込んでしまっていることもよくあります。子どもの頃から親や身近な人に言われ続けていることなどがよくあります。

自分の持つビリーフの枠組み・フレームを変えてみることも良い方法です。

 

3.信じるの「信」という字が持つ意味・成り立ち

今さらながら「信じる」とは何でしょうか?

自分が信じること…それは「信念」

自分を信じること…それは「自信」

日頃、何気に使っていて、知っているようで意外に噛み砕いて説明できないこと、それは知っているふりをしているだけなのかも知れないなぁ…とも思うのです。そんな時によくやることは、漢字の意味や成り立ちを調べることです。

❍「信」という字の意味

漢字/漢和/語源辞典の「信」を紐解くと…

  • まこと、真実、誠実
  • まかせる
  • 信じる、本当だと思う、まことととする
  • あきらかにする、つまびらかにする、詳細まではっきりさせる
  • しるし、あかし、証明
  • 割符(証印を押し二つに割ったもの)
  • おとずれ、たより(音信)
  • つかい、使者
  • 信宿(2晩泊る)
  • 伸びる、伸ばす

「信」という字にはさまざまな意味が込められている。それがまた、日本語の情感の豊かさ、感情の機微の表現に役立っているのかなぁと思う次第です。情感の表現の幅を拡げるために、もっと語彙を増やしたい、言葉を学びたいものです。

❍「信」の漢字の成り立ち

「信」は「人」+「辛」+「口」の会意兼形声文字です。

会意兼形声文字とは、会意文字でもあり、形声文字でもある文字

  • 会意文字:2文字以上の漢字の形・意味を組み合わせて作られた漢字
  • 形声文字:意味を表す漢字と、音を表す漢字を組み合わせてできた漢字
  • 亻:横から見た人の象形
  • 言:辛+口
    • 辛:取っ手のある刃物の象形
    • 口:口の象形

「信」はつつしんで言うというの意味から、発言にうそがあれば、刑を受けることをちかうという意味、「まこと・真実」を言うという意味とのことです。

人が「まこと」のことを言うという意味から作られた漢字のようです。

自分の心をいちばん良く知ることができるのは、自分自身です。もし、自分に自信が持てないと感じることがあるならば、もっと自分自身と会話をすることが必要なのではないでしょうか。なぜならば、自分自身が最高の自分の理解者であるからだと私思うからです。

※引用サイト「信という漢字」 漢字/漢和/語源辞典

自分の最高の理解者
Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

かつて、自分の中のブレーキに囚われていたこと

ビリーフ・信念のことについてあれこれ考える中で、自分がかつて「ブレーキ」があるからと、このブレーキというワードにとらわれている時期があったことを思い出しました。

その時自分が持っていたリミティング・ビリーフを思い出しています。

❍言われたひと言に、はっとした瞬間

制限があること、そしてそのブレーキとなるリミティング・ビリーフを何とかしたい…そんなことばかり考えていた私に対して、「ブレーキ、ブレーキと考えていると、さらにブレーキを踏み込んでしまうよ」そう言われたのです。

そう…脳はその瞬間1つのことにしか意識が向かないからです。「ブレーキ」ではなく「アクセル」を考えなくてはならないのです。

出来ないことではなく、どう有りたいのか?何を成したいのか?やりたいなぁ~ということを自分に意識させることが大切なのです。

❍リミティング・ビリーフが口癖になっていませんか?

かつての私は、忙しい、時間が無いは口癖だったこと、そして自信がないとも言っていたよなぁ…笑 時間が無いからやりたいことがたくさんあってもやりたいなぁで終わってしまうこともいろいろあったのです。しかし、それは都合のよい言い訳でしか無いこと、時間は作ることが出来るということを今では言い切れます。

与えられている時間は、誰でも平等に1日24時間です。

自信がないのは、自分を信じていないため、やり切る自信がないのではなく、自分を信じていないだけなのだと私は思いました。

どうしてやらないのか?という質問に対してどう答えるのか?

❍自分の中にあるリミティング・ビリーフに気づく時

コロナの感染拡大で、イベントをすべてOFFとして数ヶ月…動けない自分にイライラしていたのです。

「メンタルサポートはオンラインでは難しい」

これが私のリミティング・ビリーフだった…と、今、思うことです。今月始めにオンラインイベントでのファシリティを担当させて戴き、そのビリーフに変化が…9月もやります!医療者限定「+1℃一会」残席わずかです。気になる方は、クリックして詳細をぜひ御覧ください m(_ _)m

動けなくなる時、そこにあるリミティング・ビリーフがあるかも…ということに気づくことから、行動を変えるきっかけになります。動けなくなったら、立ち止まることも必要、立ち止まり深呼吸してどうなったら良いのか?そのことをイメージしてみる、イメージを言葉に変え、そしてその言葉を言い切ることです。

❍自分の中のレジリエンスを信じる

レジリエンスは誰にでもあります。私たちが生きるために与えられた心のホメオスタシス・恒常性維持、レジリエンスはさらなる進化とともに恒常性維持をしようとする自分を守る力です。

コロナ対策でリモートワークとなり、通勤時間が削除されて、いろんなことが変わった方も多いのではないでしょうか?リモートで仕事が出来るのならば、もっと広い家に移り住み、リモートワークの環境を整えよう郊外に越される人が増えたと聞きます。

大きな価値観変化へとつながっているようですね。

「自信」とは自分を信じる力

自分の中の再生・再起する力「レジリエンス」を

信じることなのだと私は思っています。

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Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • ビリーフ・信念とは自分が正しいと信じていること、裏付けの有無は問われない
  • ビリーフは自己の無意識にある価値基準と深く関わり、マイナスでもかつての自分には必要だったもの
  • ビリーフにはプラスの信念とマイナスの信念があり、制限となるビリーフは変えることが必要

 

『Pure Medical attitudeからのお知らせ』

2020 年『 オンライン』で パーソナルセッション

2020年...

コロナ下でのオンラインをやっと決断した。

きちんとクライアントの心と向き合いたいそう思う気持ちが、オンラインへの抵抗感が根強く、なかなか決断できませんでした。試行錯誤しながらも自分のことを振り返り、オンラインでやることを決断いたしました。

オンラインでの会話の経験を重ねたのち…

初めの一歩がものすごく高いハードルなんだよなぁ…

でも、自分自身もそうだったじゃん!

そんなことを今更ですが、思い出したのです。顔出ししなくてOKです。話せることだけでOKです。話すだけでどれだけ、どれほど心が救われるか…そのことを過去の自分が思い出させてくれたのです。声だけでもいいです。聴かせてくださいませんか?こころの叫びを。

2020 年『 オンライン』で パーソナルセッション

Pure Medical attitude

かたよし 純子

 

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かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。