JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 「Heart」といわれる心臓は、人間として発生したときから動き、一生を終える時まで休むこと無く、全身の臓器に血液を送り続けています。心臓は血液を全身に送り出すポンプとして酸素と栄養を送るという大切な機能を持つ臓器です。そんな心臓が元気に動くためには、心筋の隅々にまで血液が行き届くことが必要となります。心臓のその動きが止まることは生命活動としての「死」を意味します。心筋へ血液が行き届かない状態が虚血性心疾患となります。今日はこの虚血性心疾患とされる、心筋梗塞と狭心症をまとめていきたいと思います。

 

1.心臓の危機的状態「虚血性心疾患」理解への3ステップ

1-1 心臓の血管の動脈硬化により発症する虚血性心疾患とは

1-2 虚血性心疾患の原因

1-3 心筋梗塞と狭心症  

今日のプラスα

2.虚血性心疾患から自分のHeart 心臓を守るために

3.心臓とストレスとの関係性 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・何となく胸がチクチク?そんな症状でも...

 

1.心臓の危機的状態「虚血性心疾患」理解への3ステップ

虚血性心疾患とは

虚血性心疾患(IHD:Ischemic Heart Disease)

冠動脈の閉塞や狭窄などによる心筋への血流障害が原因で

心臓に障害が起こる疾患の総称

1-1 心臓の血管の動脈硬化による発症する虚血性心疾患とは

虚血性心疾患とは、冠状動脈の動脈硬化により狭窄や閉塞することにより多くが発症します。

心臓の機能は、全身の器官や組織、細胞に栄養と酸素を血液を供給する大切な役割を担っています。休むことなく1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返しています。この過激とも思える仕事をするためには、心臓の心筋細胞そのものにも新鮮な血液が必要となりますが、その役目を負うのが冠状動脈です。

○心臓を守る冠状動脈とは?

心臓は、心臓自身を動かすために血液を介して、酸素や栄養素を得ています。その血液は、心臓を取り巻くように走行し、心筋へエネルギーを届ける機能を持つ血管を冠状動脈といいます。

●冠状動脈の走行

冠状動脈は、心臓が冠をかぶっている様に心筋を走行する血管で、心臓を取り囲むようにして位置しています。

大動脈からの最初の分枝、大動脈洞 (バルサルバ洞) の上縁近くから左右に、右冠状動脈(RCA)と左冠状動脈に分かれ、さらに左冠状動脈は、前下行枝( LAD)と回旋枝(LCX)の2つに分かれ、さらに詳細に分岐し心筋に栄養を送っています。

《冠状動脈のおもな供給部位》
  • 右冠動脈(RCA)    :洞房結節、房室結節、右心室、後壁、下壁
  • 左冠動脈前下行枝(LAD):心室中隔、前壁、心尖部
  • 左冠動脈回旋枝(LCX) :左側壁、左後壁

左冠状動脈より分岐する、左前下行枝と左回旋枝は、血液を送り出す心臓の左室に酸素や栄養を与えているためより重要度が高い血管だともいえます。

心臓の栄養血管 冠状動脈

<心臓の栄養血管 冠状動脈>

○心筋の虚血状態により発症する、虚血性心疾患

この冠状動脈といわれる血管に、閉塞や狭窄などが生じることによって、心筋への血流が阻害された状態を心筋虚血といいます。

この心筋虚血により心筋細胞への酸素や栄養が途絶することにより引き起こされてる疾患を、虚血性心疾患といいます。冠状動脈の動脈硬化などで起こる狭窄が、心筋に必要な血液供給が途絶えることにより、虚血性心疾患とされる狭心症や心筋梗塞を発症することになります。

●虚血性心疾患とされる疾患
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 虚血性心不全
  • 虚血性心疾患の致死性不整脈

などがあげられますが、今日は狭心症と、心筋梗塞についてまとめていきます。

※関連ブログ「心不全をもたらす疾患を知る

1-2 虚血性心疾患の原因

過去にもメタボリックシンドロームは何度かまとめていますが、このメタボリックシンドロームによる動脈硬化の進行も虚血性心疾患の大きなリスクとなります。

○虚血性心疾患のリスク因子

虚血性心疾患を引き起こすリスク要因としてあげられるのが、生活習慣としての喫煙や食生活、運動不足など、さらにストレスなどがあげられます。特に喫煙、LDLコレステロールの高値と高血圧が大きな原因だとされています。

これらの生活習慣病のリスクがそのまま虚血性心疾患のリスクとなると考えればよく、メタボリックシンドロームの予防を心がけることが必要だということにつながります。

  • 加齢 :男性45歳以上、女性55歳以上メタボリックシンドローム診断基準
  • 家族歴・冠動脈疾患の有無(両親、祖父母、兄弟、姉妹)
  • メタボリックシンドローム
    • 高血圧:収縮期血圧140以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上
    • 肥満
      •  BMI25以上
      • 腹囲 男性85cm、女性90cm以上
    • 耐糖能異常(境界型および糖尿病型)
    • 総コレステロール  220mg/dl以上
    • LDLコレステロール 140mg/dl以上
    • 低HDLコレステロール血症 40mg/dl未満
    • 高トリグリセリド血症   150mg/dl以上
  • 精神的、肉体的ストレス

○虚血性心疾患の原因「動脈硬化」動脈硬化のメカニズム

加齢による血管の硬化や血管壁に脂肪が沈着するプラークの蓄積などにより、血管の壁の一部が盛り上がり、血管の内腔が狭くなっている状態です。
冠動脈が動脈硬化などで狭小化し、血行が悪くなると酸素供給量が低下し、心筋が収縮出来なくなり胸痛などの症状が出現した状態が狭心症です。さらに、動脈硬化が進行し、血管内のプラークが破壊、冠動脈の血管内に血栓が生じることで完全に冠動脈が閉鎖され、心筋への血液供給が途絶えたことによりは発症するのが心筋梗塞です。

これらの疾患を虚血性心疾患あるいは冠動脈性心疾患いいます。

●動脈硬化とは?

動脈硬化とは、血管の弾性力が失われて硬くなった状態をいいます。加齢による弾性力の低下や動脈内壁にLDLコレステロールがたまり、血管の内腔が狭小化して弾性が失われていく状態を動脈硬化といいます。血管の壁にプラークを形成し、表面が隆起した状態となるために血液の通過障害を引き起こすことになり、さまざまな合併症を誘発する原因因子となります。

●狭心症から心筋梗塞への移行

冠動脈の動脈硬化によって狭窄が起きると、心筋に必要な血液が不足し、酸素欠乏や栄養素が十分に行き届かない状態となるために胸痛などの狭心症の症状を引き起こします。この狭窄状態が続いている状態で気づくことができればよいのですが、痛みの症状が去り、そのまま放置されることにより、さらに狭窄状態から閉塞へと進行し、心筋の壊死が起きることにより心筋梗塞を発症することになります。

心筋壊死の範囲が広範囲におよぶと、心臓の収縮・拡張機能が失われ、生命の危機となります。

※関連ブログ「脂質異常症の基礎

 

 1-3 急性冠症候群とは?狭心症から心筋梗塞へ

虚血性心疾患の心筋梗塞と狭心症を簡単にまとめておきましょう

○狭心症と心筋梗塞との違い

  • 狭心症 :冠状動脈が狭くなっている状態、血流が不足している状態
  • 心筋梗塞:冠状動脈の閉塞により、血流障害が生じ心筋壊死している状態

狭心症と心筋梗塞

<狭心症と心筋梗塞>

急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)

狭心症から急性心筋梗塞までの一連の病態を総称して急性冠症候群いいます

急性冠症候群(ACS)とは、冠動脈粥腫(プラーク)の破綻とそれに伴う血栓形成により冠動脈の高度狭窄または閉塞をきたして急性心筋虚血を呈する病態です。

不安定狭心症(UA)、急性心筋伷塞(AMI)、虚血による心臓突然死を包括した疾患概念

※引用サイト「急性冠症候群診療ガイドライン(2018 年改訂版)

○心筋梗塞とは

心筋梗塞は、心臓の栄養血管とされる、冠動脈の血流が途絶えることによって酸欠と栄養不足となり、心筋の一部はが壊死した状態をいいます。

○心筋梗塞の症状とは

心筋梗塞の症状で検索をすると...
  • 胸の中央分部分、左胸部に鉛のかたまりをのせられたような重苦しさ
  • 胸が焼けつくような激しい痛み、肩や背中、頸部にも同様の痛み
  • この痛みが30分以上持続する
  • 冷や汗や吐き気、呼吸困難を伴うこともある
  • 多くの場合が、狭心症のときよりも激しい強烈な痛みを生じるといわれる

このような症状がよく書かれています。実際に心筋梗塞を起こされた方の検査時に症状を伺うと、その表現はさまざまです。閉塞を引き起こした冠動脈の部位やその程度により症状もいろいろで、その感じ方や表現もさまざまです。

  • 「突然に胸が焼けるように重苦し」
  • 「押しつぶされるような感じ」
  • 「締め付けられるようになった」
  • 「冷や汗が出る」
  • 「気持ちが悪く、吐き気があり、嘔吐した」
  • 「胸の痛みが長く続き10分以上」
  • 「数時間も続く」

このようなさまざまな症状が心筋梗塞のときに訴えられることもあります。

●痛みのない心筋梗塞もある

無痛性心筋梗塞といわれる状態、気がつかないうちに、心筋梗塞を発症していることもあります。胸痛発作がないまま、多くの場合は、心機能の低下により心不全を発症、検査で心筋梗塞を起こしていたことに気づくこともあります。

●心筋梗塞の原因

心筋梗塞は、冠動脈の内部に脂質が堆積してできたプラークが破綻することにより、その破綻部分に血栓が生じることで閉塞が起きるとされています。この冠動脈が閉塞し、心筋壊死が生じたものを心筋梗塞とし、狭窄状態で心筋壊死が生じていないものを狭心症といいます。

通常心筋梗塞は急激に発症し、急性心筋梗塞(AMI)のことをいいます。

心筋梗塞の原因は、狭心症の原因となっているプラークの破綻とされていますが、どのようタイミングやメカニズムにより起こるのかということの詳細は、完全には解明されていないようです。

○心筋梗塞の診断に用いられる検査

心筋梗塞は、このように心筋虚血に起因する心筋細胞の壊死と定義されています。このため急性心筋梗塞の診断には、心筋虚血状態を示す、胸部症状、心電図波形の変化さらに、心筋壊死を示す血液検査でのマーカーの上昇により診断されます。診断に用いられるマーカーの測定は、心筋得意性の高い心筋トロポニンの上昇を調べ、一過性の上昇、下降を認めることが必須条件だと現在のガイドラインでは定められています。

○狭心症とは

狭心症は、冠動脈が狭くなり、血流が障害された状態です。動悸や息切れのほか、胸を圧迫されるような胸痛発作が繰り返されることが多くみられますが、激痛というほどの痛みではなく数分以内におさまり、そのまま放置されることも少なくありません。

●狭心症の症状とは
  • 胸のあたりに圧迫感のような胸痛や、むな苦しさを感じる
  • 個人差によって、顎や歯痛、みぞおちなどに痛みを感じる場合もある
  • 痛みの出現は、数分から長くても15分程度で収まる
●狭心症の原因、「動脈硬化」と「冠動脈スパズム」

狭心症の原因として、動脈硬化によるものと冠動脈スパズムの2種類があげられます。

  • 動脈硬化   :冠動脈の動脈硬化が原因となり狭窄をまねく
  • 冠動脈スパズム:冠動脈の痙攣:スパズムにより、急に血管が縮んでしまう状態

冠動脈スパズムは、血管の痙攣だとされますが、早朝や朝方などに起こしやすく、その原因としてあげられるのが、喫煙や寒冷刺激がきっかけになるといわれています。

●虚血性心不全

心筋虚血により心筋の収縮力の低下により、虚血性心不全:心不全状態となります。また心筋虚血により心室細動など致命的な不整脈を引き起こすことがあります。

※関連ブログ 「心不全をもたらす疾患を知る

○労作性狭心症と不安定狭心症

労作性狭心症とは、何らかの労作時、心臓に負荷がかかるような状態に血流が滞り起こる狭心症です。

  • 階段や坂道を歩くと胸が締め付けられるように痛くなる
  • 重いものを持上げるときのような身体に力が加わると、胸が苦しくなり痛くなる
  • 静かに安静にしていると楽になる

このような症状が特徴とされ、労作性狭心症が疑われます。

●労作性狭心症の症状

胸痛は、圧迫感、絞扼感、灼熱感などのような表現が用いられます。痛みを感じる場所として、前胸部、みぞおち、肩、頸などです。歯や喉が痛むこともあり、その多くの持続時間は、数分間で解消されます。

階段や坂道などを上がるときや、力を必要とする行動を行うときには、心臓から大量の血液を必要とすることが多く、その血液に需要量に対して、必要量の血液を送り出すことができない状態が狭心症です。

心臓は組織からの必要要求量に答えるために心筋の収縮も増加しますが、心機能が追いつかない状態となり心筋虚血の状態となるのが労作性狭心症です。

 ○不安定狭心症(UA)

急性冠症候群に含まれる、不安定狭心症の場合には注意が必要です。

不安定狭心症とは、狭心症発作が次第に頻回に起こるようになり、労作時のみならず安静時に狭心症の発作が起きるようになった状態をいいます。先にあげた、急性冠症候群のひとつとされ、心筋梗塞の前駆症状となるために注意が必要とされる状態です。狭心症の発作を繰り返すうちに、心筋梗塞を発症を引き起こす危険性が増している状況となりますので、早急に受診することが勧められます。

狭心症の症状は、数分から15分以内症状が改善されてしまうため深刻に考えないことが多いようです。複数回労作時に胸部症状が出現するような状態では、狭心症も疑い早めに受診することが勧められます。

 

2.虚血性心疾患から自分のHeart 心臓を守るために

生活習慣病の予防が虚血性心疾患の予防となります。

○虚血性心疾患の予防

虚血性心疾患は、冠状動脈の動脈硬化が原因となり発症します。言い換えると、動脈硬化の予防、生活習慣病の予防が虚血性心疾患への予防対策となります。

●現状の生活習慣を見直す

特に対象年齢となる場合には生活習慣を改善することが必要となります。性別、身長・体重からBMIの計測、腹囲測定による内臓脂肪を把握、さらに禁煙や適正飲酒などを考えた生活習慣に帰ることが必要です。

さらに、高脂血症や糖尿病、高血圧症などに代表されるメタボリックシンドロームの改善、腎機能や肝機能などにも注意が必要です。

※関連ブログ「メタボリックシンドローム

 

○狭心症を起こしたら...

胸痛を治めるためには安静が必要となります。衣服をゆるめ、楽に呼吸が出来るようにすることが大切です。事前にニトロ製剤を処方されている場合には、舌下で投与します。

ニトロ製剤は、冠動脈を拡張させる作用があるため、心臓の負担を軽減させ、じきに心筋虚血を改善させてくれます。その際は、血圧の降下もみられるため倒れることも想定し、座位で舌下するようにすることが大切です。

●心筋梗塞が疑われたら...

すみやかに医療機関に受診することが必要です。激しい胸痛、圧迫感などの胸部症状があった場合には、早めに受診することが必要です。

胸痛を伴わない心筋梗塞も場合によってあり、ごく軽い症状のみのこともあります。自覚症状の程度と病状の重症度が一致ないことも少なくないということです。何らかの胸部症状があった場合、その症状が繰り返されるような場合には、症状の強さに関わらず受診することが勧められます。

○心筋梗塞では早期の受診が重要だといわれます心室細動

心筋梗塞で死亡する人の半数以上は、発症したときから1時間以内に集中しているという報告があるようです。その原因は、心室細動を引き起こした場合だとされています。

心筋梗塞では亡くなられる方の半数以上が、発症から1時間以内に集中しています。そのため病院に到着する前に亡くなる場合が多いのです。

原因のほとんどが、心室細動と呼ばれる不整脈のためです。心室細動では心臓の血液を全身に送り出す部屋(心室)がブルブル震えて(細動)、血液を送り出せなくなり(心停止状態)、脳や腎臓、肝臓など重要な臓器にも血液が行かなくなり、やがて心臓が完全に停止して死亡してしまう、とても危険な状態です。

この不整脈の危険性があり、心筋梗塞が疑われる場合は、ただちに救急車を呼んで、一刻も早く受診をすることが重要なのです。

※関連ブログ 心室細動「不整脈その2 頻脈性不整脈

ここまでお伝えしたように、心筋梗塞の前段階が狭心症とされますが、狭心症の症状のない人、胸痛を感じなかった人が突然心筋梗塞で倒れることもあります。冠動脈が一瞬のうちに詰まることにより、突然死することもあります。

 

3.心臓とストレスとの関係性

精神的ストレスは心臓病の重要な危険因子とされています。

○抑うつと心疾患との関係

さまざまな精神的要因が心臓病の発症や悪化に関係していることはしばしば経験します。実際、これまでの研究で精神的要因が心臓病の発症に関係していることがわかっています。

心臓疾患と関係する症状として知られているのが、

  • 抑うつ気分
  • 興味や喜びの喪失

この2つがあげられ、睡眠障害、食欲低下、疲労倦怠感、頭痛などの身体的症状を伴うとされています。

心不全の発症、予後の経過に精神的ストレス、抑うつとの関係性が多く報告されています。抑うつ症状がある場合は心不全の発症が多く、症状を悪化させることがあきらかになっています。抑うつ症状があることで、心筋梗塞のリスクの上昇も指摘されています。

○ストレスが心臓に影響する理由とは

身体がストレスを感じると、自律神経のうち、交感神経が優位になります。そして、さらに副腎皮質からより多くホルモンが分泌が促されることになります。

●心拍は、自律神経が関係しています

自律神経は心臓の動きに対して、アクセルの役割となる交感神経と、ブレーキ役割となる副交感神経のバランスで機能しています。その他、身体のさまざまな組織に対して、自律神経がバランス良く機能することで人の身体は良好な状態を保つことができます。自律神経は、心機能・身体の状態に大きく関与しています。

人がストレスを感じるような状態おかれると、交感神経が活性化され、頻脈となり、血圧が上昇します。

その逆の状態では、副交感神経が機能し、心身ともに力がゆるみ、リラックスした、脈はゆっくりとなり、血圧も低下した状態となり安定した状態となります。

●交感神経は戦闘態勢を維持する

人前で発表しなければならない時のような、ドキドキする状態や緊張、怒りを感じる状態では交感神経の機能が高まり、副腎皮質ホルモンのアドレナリンとノルアドレナリンが大量に放出されることになります。その結果心拍が亢進し、心機能は活発な状態となります。身体の状態は、いわば戦闘体制となりますので、皮膚や消化管粘膜などの細い血管が収縮することで、身体の血液は、脳や心臓に優先的に供給する状態となります。身体が重要と考えた組織に血流が優先するように機能するようになります。つまり、交感神経が優位な状態では、胃や腸などの消化活動が抑えられているということになります。

逆にリラックスした状態の時は、副交感神経の働きが優位となり、心臓の拍動は抑えられ、反対に胃や腸の運動が高まります。身体の持つ機能、恒常性:ホメオスタシスが自律神経にも関わっています。

しかし、身体を守るためとする交感神経が優位な状態は、心臓に過度な負担をかけることにもなります。精神的ストレス状態、喫煙による血管の収縮、過度の飲酒や運動不足などの生活習慣が乱れは、心疾患悪化のリスクとなります

このように、ストレスも心臓病発症リスクになることや、悪化させる要因にもなります。

※関連ブログ「自律神経と疲労との関係性

自律神経と身体の働き


お知らせ

連休中は、health attitude blogをお休みいたします

次回の予定は、令和元年5月6日(月・祭)を予定しています。

今後ともよろしくお願いいたします。

Junko katayoshi

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

何となく胸がチクチク?そんな症状でも...

 

今回このテーマを扱おうと思ったその理由は、

心筋梗塞を起こしていても、ほとんど症状として現れないことがほんとうに多くあるということをお伝えしたかったからです。

○あきらかな「急性心筋梗塞」の心電図波形なのに

あきらかな「急性心筋梗塞」を示す典型的な心電図波形となっていても症状がほとんどないということも少なくないのです。普通に来院されてしっかり急性心筋梗塞波形なのです。

よくよく症状をお聞きすると、数日前に胸部症状が多少あったかなぁ...それくらいの場合もあるのです。波形から類推すると、来院してしばらくで心筋梗塞に至ったのかも知れません。数日前の胸部症状は、狭心症の症状であったと考えるのです。

○深刻さはなかなか伝わらない

「歩かないで安静にしていてください」

このことばがなかなか受け入れられないこともよくあります。

「自分はそんなに深刻な状態なの...??」そんな疑問符が見えるようです。

でも、歩き回るのもやはり避けたいような検査データなのです。人の身体のすごいところでもあるのかもしれません。継続的な行動はできてしまうのです。

見た目の臨床症状とデータが合わないということも少なくないのです。言い換えると、人間の保つ機能のすごいことなのかも知れません。

○心配ならば、早めの受診を!

不安を消去するためにも私はやはり、受診してある程度納得できる結果を得ることも必要だと思っています。医療者だから身びいきに検査や受診を勧めるわけではありません。不安を削除する目的でも、よいという考え方です。何となく気になる症状がある場合には、必要なこともあるということ、それだけです。

何もなかった、これからも元気で生きられると思えることも必要なのだろ私は考えます。DSC_3069

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • 虚血性心疾患とは、冠動脈の血流障害が原因で心臓に障害が起こる疾患の総称
  • 虚血性心疾患の原因は、冠動脈の動脈硬化による狭小化や閉塞
  • 狭心症は、冠動脈の狭窄した状態、心筋梗塞は冠動脈が閉塞し心筋壊死の状態
  • 狭心症から急性心筋梗塞までの一連の病態を総称して急性冠症候群という

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生理検査アティテュード®

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。

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