JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今年は暖冬ともいわれ、師走となり20度を超す温かさもありましたが、先週末から一気に気温が下がり、インフルエンザにも注意したい気候となりました。予防接種は済まされましたか?ワクチン接種しても感染し、発症することもあります。痛い思いをしてどうして摂取しなければならないのか?そんなことを思う方もいるのかも知れません。先週から、症状を目線で疾患をまとめていますが、そんな疑問などもまとめていきます。インフルエンザに関する講座も毎年聴講していますが、先日受講した最新の情報を基にまとめていきます。

 

1.冬の感染症 インフルエンザの症状と特徴のポイント3つ

1-1 インフルエンザの症状と特徴は?

1-2 インフルエンザワクチンへの理解

1-3 インフルエンザの感染経路

今日のプラスα

2.暖冬?! けれどもインフルエンザ予防対策の再確認

3.インフルエンザ後の肺炎に注意!肺炎球菌

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・インフルエンザの迅速診断キット、そしてワクチン副作用

 

1.冬の感染症 インフルエンザの症状と特徴ポイント3つ

師走に入りましたが、暖冬と言われている今年は、インフルエンザの流行はまだ見られません。では、今年は大丈夫なのでしょうか。

1-1 インフルエンザの症状と特徴は?

毎年恒例のように、インフルエンザの予防接種を促す情報が10月頃から流れ始めます。

◯季節性疾患「インフルエンザの症状」とは?

インフルエンザ(influenza)の症状

潜伏期間:感染後 約1~2日程度

38℃以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・全身倦怠感

このような症状が、比較的急速に出現する

●インフルエンザウイルス感染症

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染症です。

ウイルス感染後、数日間の潜伏期間で、季節性がみられる、急性発症の気道感染症とされています。突然の38℃以上の高熱、悪寒、頭痛や関節痛、筋肉痛、全身倦怠感で発症しその後、咽頭痛、咳、痰、鼻汁、鼻閉などの気道炎症状がこれに続き、腹痛、嘔吐、下痢といった胃腸症状を伴う場合もあります。約1週間程度で軽快するのが典型的なインフルエンザの症状です。

◯インフルエンザの特徴

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって発症するウイルス感染症です。上記以外に、よくある一般的な「カゼ」と同様の症状として、喉の痛み、鼻汁、咳などの症状も出現することがあります。

カゼもウイルス感染ですが、インフルエンザウイルス以外のウイルスが原因となって発症します。

※引用サイト「インフルエンザ」Wikipedia

●インフルエンザは、季節性の気道感染症

インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症です。インフルエンザは、一般のカゼ症候群とは分けて考える必要があり、重症化しやすい疾患とされています。

すべての年齢層が感染対象となり世界中で流行します。日本では毎年冬季に流行し、通常11月下旬~12月上旬に発生、1~3月頃をピークとして、4~5月には流行が終息するパターンです。

このインフルエンザの語源は、16世紀のイタリアの占星家たちが、インフルエンザの流行が周期的に現われるところから、星や寒気の影響(influence)と考えたことに由来するといわれています。インフルエンザは、人類に残されている最大級の疫病ともいわれています。

●インフルエンザの合併症、重症化

通常は、10日前後で症状は軽快し治癒します。しかし、まれに重症化することもあります。高齢者や、免疫機能が低下している場合、肺炎を伴うこともあり、糖尿病などの代謝疾患、呼吸器、循環器、腎臓などの慢性疾患を持つ方は、年齢を問わずに重症化しやすく、合併症を誘発しやすいために細心の注意が必要とされます。

また、小児では中耳炎の合併や熱性けいれん、気管支喘息を誘発、まれに急性脳症を発症することもあります。

インフルエンザ脳症とは?

インフルエンザ感染に伴う発熱により、急速に神経障害・意識障害を伴う症候

意識障害、けいれん、頭痛、異常行動・言動が出現、

脳障害を発症する危険な状態

※関連サイト「インフルエンザ脳症」国立感染症研究所

 

インフルエンザの症状・合併症

<インフルエンザの症状・インフルエンザ脳症>

◯インフルエンザの原因、インフルエンザウイルスとは?

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染により発症します。ウイルスが体内に侵入し、感染すると約50%が発症するとされます。1人の感染者からの人から人の感染は、1.1~1.5人の感染とされ、麻しんウイルスの10人と比較すると感染力は低いとされます。潜伏期期間は、約2日間(1~4日)で、5~10日間は、ウイルスを排出するとされ、発熱する前日からウイルスは検出されるとされています。

●インフルエンザの種類

インフルエンザウイルスにはA、B、Cの3型があり、毎年流行するのは、A型とB型とされています。A型ウイルス表面には、H1~16、N1~9の亜型があり、これらの様々な組み合わせを持つウイルスです。人以外にもブタやトリなどの宿主に広く分布しているとされます。

B型は、比較的症状は穏やかで、人のみの感染、そしてC型は、ふつうのカゼとの区別がつかないとされています。つまり、A型がいちばん問題となるようです。

インフルエンザの種類

<インフルエンザウイルスの種類>

●注意が必要なのはA型インフルエンザ

A型インフルエンザは、数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られます。その原因は、突然に出現する亜型ウイルスによるとされます。亜型の中でもウイルス遺伝子に起こる突然変異が蓄積され、HAとNAの抗原性は少しずつ変化するために毎年のように流行を繰り返すことになり、毎年罹患することもあり得るということになります。

インフルエンザのワクチンは、毎年のタイプを地球の裏半球の流行を参考にして、今季の流行を予想して作られているとのことです。A型インフルエンザは、他の種に比較して感染力が強く、症状も重篤になる傾向があるとされています。まれにA型、B型の両方を発症する場合もあります。

そのため毎年インフルエンザワクチンを接種することが必要となります。

 

1-2 インフルエンザワクチンへの理解

インフルエンザの予防の第一選択には、やはりワクチン接種です。

その前に今年の流行はいつ頃になるのでしょうか。例年、1~2月に流行のピークを認めることが多いようです。

そして、ワクチンの効果は、3週間後から約5ヶ月間です。まだ未接種の方は、早めの摂取をお勧めいたします。

◯2018-2019年のインフルエンザ傾向 by 厚生労働省

2018-2019年のこの冬、インフルエンザ流行予想が厚生労働省HPにありました。以下、掲載内容のまとめです。

今冬のインフルエンザ総合対策

この冬のインフルエンザの流行に備え、インフルエンザに関する情報を提供し、適切な対応が呼びかけられています。季節性インフルエンザウイルスには、

  • A(H1N1)亜型(平成21年に流行した新型インフルエンザと同じ亜型)
  • A(H3N2)亜型(いわゆる香港型と同じ亜型)

この2系統のB型を合わせて、4つの種類があり、いずれも流行の可能性があるとのことです。

流行しやすい年齢層は、ウイルスの型によって多少異なります。しかしながら、今年も、すべての年齢層の方がインフルエンザに対して注意する必要があるとのことです。

※引用サイト「平成30年度 今冬のインフルエンザ総合対策について」厚生労働省(2018.11.8時点)

※最新の発症状況はこちら

◯インフルエンザワクチンは毎年変わります

インフルエンザは、終生免疫ではありません。上記で説明したように、最も注意したいA型インフルエンザは、年々変異していますので、それに合わせたワクチンが毎年製造されることになります。A型2種類、B型2種類の4種類のインフルエンザウイルスへの対応となります。

◯ワクチン接種の対象となる人

定期接種が必要な人と、それ以外の任意接種に分けられています。定期接種対象者は、公的な助成が受けられます。

●インフルエンザワクチン 定期接種の対象者

定期接種の対象者は、公費での助成があります。

定期接種対象者
  • 65歳以上の高齢者
  • 60歳以上~65歳未満
    • 心臓、腎臓、呼吸器の機能障害、日常生活が困難とされる人
    • ヒト免疫ウイルス(HIV)の免疫機能障害、日常生活が困難な人
●インフルエンザワクチン 任意接種の対象者

定期接種の対象とはならない人がすべて、任意接種の対象となります。その中でも下記の人は、接種することをお勧めいたします。

任意接種の対象者

定期接種対象者以外の人

保育園、幼稚園、学校の職員、医療従事者、高齢者施設の職員

受験生、受験生の家族、高齢者家族、慢性疾患を持つ人、妊婦

●妊婦への接種の勧め

妊婦のワクチン接種に対するメリットは知られていても、デメリットは認められていないということです。

米国や英国では、妊婦にもインフルエンザの不活化ワクチンの接種が勧められているとあります。生ワクチンの接種は勧められないとしても、不活化ワクチンの接種で、妊婦の抗体が胎児へと移行することが予想されます。そのため生まれてくる子どもが、出生後数ヶ月の間に免疫を獲得することができると考えられています。

さらに、母体がもしインフルエンザ感染をするようなことが有った場合に対して、生まれてくる子どもが早産になる可能性や、低体重児となる確率を下げると考えられています。

その逆として、妊娠中のどの時期のインフルエンザの不活化ワクチンの接種に対しても、母体や胎児への危険性は、いまのところ知られているものは無いとのことです。

※情報関連サイト「インフルエンザワクチンについて」横浜市衛生研究所

◯インフルエンザのワクチン接種

上記のようなハイリスク者の方々には、ワクチン接種は必須です。インフルエンザに罹患し、発症すると重症化するリスクが高く、命を落としかねません。

医療者もワクチン接種は必須とされていますが、医療者の場合は、ハイリスク者へ接触する機会が多く、感染を拡大させてしまうリスクを排除することも目的となります。医療者以外、老健施設などでも接種は望まれます。その他、ご家庭で高齢者や慢性疾患の方の介護をされている方々もハイリスク者の家族への感染防止にワクチン接種が望まれます。

◯インフルエンザワクチンの効果とは?

●接種してもインフルエンザに罹ります

インフルエンザワクチンは、完全に感染を抑える働きはありません。接種しても発症しますが、接種しな場合と比較し、軽症で済むという効果があります。基礎疾患がある人や高齢者が罹患した場合でも、重症化を抑える効果があります。

●ワクチン接種による効果
  • 健常者のインフルエンザ発症   :70~90%抑制
  • 健康な高齢者          :発症率30~40%抑制
  • 高齢者施設のインフルエンザ死亡率:80%抑制
  • 乳幼児の発熱:発症20~30%抑制
インフルエンザワクチン接種の目的

インフルエンザの症状を、重症化することを抑える

死に至ることもある合併症の予防や

健康被害を最小限とする

 

◯インフルエンザワクチンの副反応

インフルエンザワクチンの接種を勧めますが、そこにはやはり副反応があります。100%の絶対に安全というものは、ワクチンには無いのではないでしょうか。

●インフルエンザワクチンの副反応
  1. 接種した人の10~20%に、接種した部位の赤みや腫脹、痛み
  2. 接種した人の5~10%に、全身性の反応として、発熱、頭痛、悪寒、倦怠感など
  3. まれに、アレルギー反応として、発疹、じんましん、発赤、掻痒感など

1の赤み、腫脹などよく見られますが、通常2~3日で消失します。

その他に、非常に重い副反応の報告がまれにあるとされますが、ワクチン接種との因果関係は必ずしも明らかにされていないとのことです。

※重い副作用とは、ギランバレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、紫斑など

●アレルギー反応が心配な場合

頻度が少ない副反応としてあげられる、アレルギー反応とギラン-バレー症候群があります。命に関わるようなアレルギー反応はまれだとされていますが、ワクチンの構成成分のいずれかに対してアレルギーがあれば起こることもあります。多いものとしては、卵アレルギーの場合とされ、明らかな卵アレルギーがあれば、インフルエンザワクチンは控えた方が良いでしょう。卵アレルギーがある場合や、過去にワクチン接種でアレルギー反応を起こしたことがある場合には、医師への相談が必要とされます。

◯インフルエンザワクチン接種をしないほうがよい場合

下記のような状態の場合は、ワクチン接種を見合わせるようにいわれています。

  • あきらかな発熱37.5℃以上のとき
  • 重篤な急性疾患に罹っているとされるとき
  • 以前、インフルエンザワクチン接種で、アナフィラキシーショックを起こした人
●発熱時に接種を勧めない理由

発熱時でのワクチン接種は可能とのことですが、勧めない理由もあります。

その1:せっかく接種したのにもかかわらず、免疫がつきにくい可能性がある。ワクチン接種の目的は、インフルエンザウイルスに対する抵抗力・免疫力を得るためです。発熱がある状態とは、身体が何らかの疾患に罹っているとされる状態であり、免疫力も低下していることが予測されます。そのため、インフルエンザに対する免疫を作らない可能性が予測されるからです。

その2:接種後、発熱などのさらなる症状発現時、インフルエンザワクチンの副反応なのか、元々あった感染症などからの発熱などなのか判断ができなくなり、対応が遅れる。

ネット検索をかけるとさまざまな、新旧の情報が飛び交います。常に自分の持つ情報を亢進し、正しい判断ができるよう心がけることが大切だと私は思っています。

 

1-3 インフルエンザの感染経路とその予防

流行期にインフルエンザの感染への効果的な予防のためには、感染経路を再確認しておきましょう。

◯インフルエンザウイルスの寿命

前回紹介したノロウイルスは、非常に長い日数、40~50日とお伝えしましたが、インフルエンザウイルスの寿命は、24~48時間です。凹凸のある面では、さらに短く8~10時間程度です。

◯どこから移るのか?インフルエンザの感染経路

インフルエンザウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染があります。

《飛沫感染》インフルエンザの感染経路

インフルエンザに感染した人の咳には、咳とともに多くの飛沫が排泄されます。この飛沫には、当然ウイルスが含まれます。飛散されたウイルスを周囲の人が鼻や口から吸い込むことにより、体内へ侵入する感染経路です。

《接触感染》

ウイルス保有者の咳や鼻水などからウイルスが含まれる飛沫が排泄され、手に付着することがあります。その手から家の中のドアノブやスイッチ、周囲の家具など、さらに流行期には、公共施設などのエレベーターのボタン、電車のつり革など、触った部分にウイルスを含む飛沫が付着します。その部分を触った手を介して、鼻、口などの粘膜を介してウイルスが体内に侵入する感染経路です。

インフルエンザ 飛沫感染と接触感染

<インフルエンザの飛沫感染と接触感染>

◯飛沫感染対策・マスクの効果

インフルエンザの感染経路は、飛沫感染です。咳やくしゃみとともに、大量のウイルスが飛散します。この飛沫を浴びないようすること、そして、ウイルスの侵入となる「鼻・口腔・喉」周囲へのウイルスが付着することから確実に守れるようにマスクは確実に効果がある対策となります。鼻や口腔内の粘膜の乾燥予防効果にもつながりますので、冬場のさまざまな感染症には有効な方法となります。

正しくマスクを装着することが大切です。

マスクの正しい付け方
  • マスクは箱から出してすぐの、新品のものを使用する
  • 顔にフィットするもの、自分に合ったサイズを選ぶ
  • マスクの表・裏を確認する
  • 装着方法
    • 鼻の当たる部分に折り目をつける
    • ゴム紐を耳にかける
    • 折り目をつけた部分を顔の形に合わせる
    • 蛇腹(マスクの折り畳まれた部分)を伸ばし、きちんと鼻と口を覆う
    • マスクが浮かないように、顎の部分にも気を配る
  • 脱着方法
    • マスクの表面を触らないように、ゴム紐を持って外す
    • そのまま、廃棄して、手を洗う

※マスクは、内側が、汚染されているのではなく、表面にウイルスや細菌が付着しています。

◯接触感染の予防には、アルコール消毒

人の手は、いちばん汚染されていると考えます。人の手はさまざまなものを触ります。その人の手には誰でも多くのウイルスや細菌が付着しています。そして、その手でさまざまな物に触れますので、誰でもが多くのウイルスや細菌を拡散しているとも考えられるのです。

インフルエンザウイルスの物理的に除去には、流水と石鹸による手洗いは有効な方法です。インフルエンザに限らず、接触感染、飛沫感染などの感染症の基本対策となります。インフルエンザウイルスは、アルコールに耐性が無いためアルコール製剤による手指消毒も有効です。帰宅後の手洗いはやはり必須とされます。

●人混み、繁華街への外出を控える

インフルエンザの流行期には、ハイリスクの高齢者、慢性疾患、基礎疾患のある方、妊婦、体調が悪い時は、人混みや繁華街への外出を控えるようにしましょう。また、外出する場合は、飛沫感染防止のため、マスクを使用することをお勧めいたします。

●不顕性感染者からの感染にも注意

インフルエンザ感染でも、症状の見られない「不顕性感染者」からの飛沫感染もあります。インフルエンザに感染していても、カゼ症状のみでインフルエンザウイルスに感染していることに本人も周囲も気づかない場合もあります。

●咳やくしゃみが出る時の注意事項

インフルエンザに限らずカゼなどの感染者も、マスク着用して飛沫感染対策を行うことが重要となります。

  • 日常から咳エチケットを心がけることがウイルス感染の拡大を防ぎます
  • 咳やくしゃみを他の人に向けて発しない
  • 咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをする。
  • マスクがない時の、急な咳やくしゃみの際には、腕の内側などで口と鼻を覆う
  • 鼻汁、痰などが付着したティッシュはすぐにゴミ箱に捨てる
  • 手のひらで咳やくしゃみを予防したときは、すぐに手を洗うこと

◯その他にできるインフルエンザ感染予防

●適度な湿度の保持

ウイルスは乾燥に強く、冬場は空気が乾燥しやすい時期です。乾燥は、気道の粘膜の防御機能を低下させ、感染症を起こしやすくなります。加湿器などを用いて室内の湿度を50~60%くらいに保つことも、インフルエンザ予防には効果的です。

●バランスの良い栄養と睡眠

インフルエンザへの対応のみならず、身体の免疫力を上げるために、質の良い十分な睡眠と休養、バランスの良い栄養摂取を日常から心がけることが大切とされます。

2.暖冬?! けれどもインフルエンザ予防対策の再確認

街中を歩いていても、今年はマスクをしている人が少ないように感じる気がします。

◯暖冬の年の流行期

暖冬だから今年は、インフルエンザは大丈夫だと思っている人もいるのではないでしょうか。

●例年よりも暖かい2018年の冬のスタート

季節性インフルエンザは、気温と湿度に関係しています。先週、札幌の友人とLINEでの会話の中で、「今年は雪が無い」とのこと、例年よりやはり暖かいとのことでした。全国的に気温の上昇が見られるようですが、先週末から、冬型の気圧配置になってきたようです。

●インフルエンザの流行期は、気温と湿度

インフルエンザ流行は、温度と湿度に深い関係が見られるようです。インフルエンザの感染率には温度や湿度と深い関係があると言われています。インフルエンザウイルスは、高温・多湿で死滅するものと考えられていたようですが、実際はそれだけではないようです。温度と湿度に紫外線も影響するとのことがあるようです。夏に発症するインフルエンザには、紫外線のもつ殺菌効果が関係し、紫外線量の減少がインフルエンザの流行にも関係しているということらしいです。

とはいえ、紫外線はどうにもならないので、対処できる、「温度と湿度」、そして、免疫力も大切です。

●今シーズンの流行期突入は、年明け?!

流行は、気温や湿度をみると、年明けが予想されているようです。昨シーズンは、寒かった~という印象があったように、例年よりやや早めの11月下旬から流行期に入り、12月の1週目には「流行期に入りました」とブログに書いています。

その前年の2015~2016年は、1月上旬だったとのことです。冬場のインフルエンザの流行は、寒さと乾燥が深く関係しています。冬型の気圧配置となり、急激な気温の低下と乾燥がインフルエンザ流行期突入のタイミングとなるようです。鼻腔や咽頭の気管支粘膜の乾燥などが、身体の防衛機能に影響します。※関連ブログ「かぜとアレルギーの鼻水

天気予報などの情報で、外出時のマスク着用など、事前の予防に心がけることも必要です。

◯流行前のワクチン接種

やはりインフルエンザワクチンの接種には、ウイルス感染後での、発症するリスク低減のためには効果があり、発症した場合でも、症状の重症化の予防には有効だとされます。

◯それでも、インフルエンザに罹ったら

  • 周囲の人にうつしてしまうことがあるため、無理をしての外出は控える。
  • 咳やくしゃみなどの症状がある場合は、周囲や、家族へ感染が懸念されます。飛沫感染対策としてマスク着用は必須です。
  • 家族に発症がある場合は、症状がない状態でも、不顕性感染も考えられます。周囲へのウイルス飛散を考え、マスク着用が望まれます。
  • その他カゼなどの予防対策としても有効です。咳エチケットを心がけること、咳やくしゃみなどには注意がひつようです。
  • 鼻汁や痰などを処理した、ティッシュは速やかに処理をすることも感染拡大の予防には必要な行動となります。
  • 免疫力を高めるために、安静にし、休養をとること、睡眠や栄養摂取にも気を配ることよいとされます。
  • こまめな水分補給も必要です
  • 高熱が続く場合や、呼吸困難などの症状がある場合には、早めに医療機関への受診をお勧めいたします。
  • インフルエンザの副作用とされる、異常行動などの症状が見られることもあります。発症後2日間くらいは、異常行動にも注意が必要とされ、小児や未成年者が一人にならないなどの配慮が求まられます。

 ※関連ブログ「予防を知ってシャットアウト!

 

3.インフルエンザ後の肺炎に注意!肺炎球菌

インフルエンザに感染すると、肺炎球菌への感染を併発しやすくなるといわれています。肺炎球菌ワクチンの接種で予防が勧められます。

◯インフルエンザの2次感染症、肺炎球菌による肺炎

子どもの合併症として注意したいのは、インフルエンザ脳症とされ、死に至るケースもまれにあります。高齢者の場合は、肺炎球菌の感染による肺炎への注意が必要とされます。

●重症化する肺炎球菌による肺炎

インフルエンザの罹患後、2次感染として引き続き発症する肺炎が懸念されます。インフルエンザウイルスが肺炎を発症することは、多くはないとされますが、その他の感染症の中でもっとも多いのが肺炎球菌による肺炎を発症しやすいとされます。
2次感染としての肺炎は、インフルエンザが治癒したのちに発症することが多いとされます。重症化しやすく、インフルエンザで死亡する人のほとんどが肺炎によるものだとされています。

●インフルエンザ合併症として、肺炎発症の原因とは?

インフルエンザウイルスの感染により喉や気道の細胞はダメージを受けます。その結果感染に対する防御反応が低下し、上気道の常在菌として存在している肺炎球菌やインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは異なる細菌)が肺に感染することにより重篤な肺炎を発症することが原因といわれています。

肺炎を併発したときの症状としては、痰の性状が、濃い黄色や緑色への変化がみらるようです。

●インフルエンザ2次感染症としての合併症を招く、リスク因子
  • 50歳以上
  • 心臓や呼吸器などの慢性疾患
  • 糖尿病、腎臓病 、免疫不全など
  • 上記疾患を持つ、若年者や妊婦もリスク因子となります

◯2次感染型肺炎の予防

肺炎球菌などの、インフルエンザの2次感染症の予防には、原因となるインフルエンザからの早期回復が最も重要とされます。インフルエンザの感染してしまった場合には、2次感染のリスクを持つ人に対しては、予め抗菌薬を処方することもあるようです。

発症後3~4日しても熱が下がらない場合は、肺炎など合併症を疑い、早期の受診が勧められます。

肺炎合併症発症の症状
  • 高熱が3~4日継続し下がらない
  • 一度下がった熱が、再び高熱を出す
  • 呼吸困難、咳が続き呼吸が苦しい

上記のような症状が見られる場合には、合併症の可能性があります。

 このような高齢者のインフルエンザ合併症は、個人差がありますが、ワクチン接種により、合併症の発症も予防できる場合があります。
インフルエンザは、人によってとても危険な症状となることもある感染症です。インフルエンザウイルスは、強い感染力をもつために、本人が短期間で治癒しても周囲に感染しやすいウイルス疾患であり、本人だけの問題ではないことを知って戴けたらと思います。

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

 ・インフルエンザの迅速診断キット、そしてワクチン副作用

 

インフルエンザ流行期に高熱を出して病院に行くと、大抵はインフルエンザ発症だと考え、緊急検査で咽頭拭い液の検体検査が出されます。私の勤務していた総合病院でも流行期には、一晩の当直で4~5件くらいの件数が有ったかと記憶しています。そして、そのほとんどが陽性となることもありました。日中は、当然もっと多くの検査を行っていました。

◯インフルエンザの診断と治療

インフルエンザの診断には、診療機関での迅速診断キットが用いられますが、その陽性率は、感度40~90%とされています。流行期にインフルエンザ様症状が見られる場合には、検査なしでもインフルエンザと確定するとのことでした。迅速診断テストは、発症から24~48時間で感度が上昇するともいわれ、発症直後・36時間以降・治療開始後は特に感度が低く偽陰性に注意を要するといわれているようです。

迅速診断キットの感度も試薬メーカーによってさまざま出てきます。しかし、言い換えると、陽性となった場合は、ほぼインフルエンザ感染と考えられますが、陰性となる感染者もあるということ、陰性は、感染を完全否定されたわけでは無い(偽陰性)ということです。このように偽陰性となる理由にもさまざまあります。検査を行う検査技師の手技や、鼻粘膜からの検体採取などの手技も当然問われます。

※偽陰性とは、本来陽性の検査が陰性となってしまうことをいいます

検査キットの感度というよりも、検査技師の私が思うには、原因は大きく2点です。

  • その1、検体採取の方法、つまり咽頭を綿棒で拭いますが、きちんと採取されていない場合
  • その2、検査する者、手技にも関係します。医療者のスキルレベルが関係していることは否めません。診療機関によっては、検査技師以外の看護師や他の医療者が検査を行う場合もあるようです。
●迅速診断キットの役割とコスト

私は、多くの検査をおこなってきた臨床検査技師として、検査の利点・欠点を自覚していると思っています。検査を行えば当然そこには、コスト=お金が発生します。検査を受ける側として支払う金額、さらに健保組合側から支払われる医療費も考えなければなりません。

今年1月の連休に、いわゆる鬼の霍乱(笑)10年ぶりくらいに発熱し、寝込みました。その際に休日診療所をインフルエンザの診断受診し、「インフルエンザではなさそうですが、検査しますか?」と医師に聞かれました。その時点で、ある病院スタッフとして関係していたためもちろん検査を受けました。検査を受けるべき理由が有ったからです。もし、医療機関に関係していなければ、医師の診断予想をもとに、迅速診断検査を受けなかったかも知れません。

昨年のブログでは、この未検査での診断のことも書いた記憶があります。

臨機応変の診断で、不要なコストを削減することも、必要だと私は考えます。病院経営側目線での評価として、検査室の日常では、件数・点数を散々意識させられたこともあり、そのことが、私自身の中での大きな矛盾として感じていた者の1人です。受診者や、国民医療費に余分な負担をかけない方法、「流行期+インフルエンザ様症状」で診断をするという判断もよい方法だと考える私の理由です。

◯ワクチン接種に対する抵抗ありますか?

インフルエンザワクチンの副反応を心配される方も、多くいるのではないでしょうか。そして、お金をかけて接種してもインフルエンザに罹るのならば、持ったいないと思うこともあるのかも知れません。

●確かに見る、ワクチンの副反応

先程の前項でもまとめたように、インフルエンザワクチンは、他のワクチン、薬剤同様、強いアレルギー反応などを見ることもあるとされます。しかし、インフルエンザを発症することはもちろん無く、重い障害や死に至る可能性は、極めて少ないとされるワクチンです。

よくある副反応は、上記のインフルエンザワクチン副反応のところで、お伝えしたように、接種部位の痛みとされ、10~64%だとのことです。2日くらい続き、その後やや痒くなってくることもありますが、日常生活になんら支障はありません。

長年総合病院で勤務していた私は、ほぼ毎年インフルエンザワクチンを接種しています。接種後、毎回確実にと言っていいほど、それなりに腫脹し、痛みを伴い、接種部位の軽い熱感を持ちます。何かのタイミングでぶつけることや、夜寝る時に接種した部分が下になると「痛いっ!」ということも…笑

●正常な抗原抗体反応

異物が入るわけであり、痛みが生じているということは、その部位で抗原抗体反応が起こっているということです。まぁ、自分の身体が正常に反応しているということでもあるのではないでしょうか。記憶を辿ると、病院勤務時代、1度インフルエンザに罹ったことがあります。B型だったかと記憶しています。

今回の横浜市民講座で説明戴いた先生は、小児科医でもありそのためなのでしょうか、毎年インフルエンザに罹ると言われていました。それでも、毎年インフルエンザワクチンを接種します。インフルエンザワクチンの接種者でのひどい支障はないとされています。

まだ未接種という方、流行前にインフルエンザワクチンの摂取をご検討ください。

ワクチンが不足していDSC_1828るという情報が11月にあったようです。お近くの医療機関にお問い合わせください。

 

 

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

今日のまとめ

  • インフルエンザの症状は、急速に出現する38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感 
  • 65歳以上の高齢者は、重症化予防のため、インフルエンザワクチン接種対象者です
  • インフルエンザは、飛沫感染・接触感染、予防はワクチン接種
  • インフルエンザはアルコールが有効、手洗い、うがい、マスク装着、湿度を保ち、睡眠、栄養にも注意

 

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その症状 何を疑う? 2018.12.03~
レジリエンスを育む心の在り方 2018.11.26~11.29
個性を生きる心の在り方  2018.11.19~11.22
身体のバリア・皮膚  2018.10.29~11.8
のどに気をつけたい季節 2018.10.8~2018.10.18
眼の健康を考える 2018.9.24~2018.10.4
鼻の健康を考える 2018.9.17~2018.0.21
※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声をぜひお聞かせください!お待ちしております!

Pure Medical attitude 

生理検査アティテュード®

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得

THINK YOUR LIFE -ミドルエイジとともに-side by side-
共同代表 Junko Katayoshi

今日も最後までありがとうございました。

 

☆アンコモンセラピー「ワンコイン」読書会☆

セカンドバージョンスタート致しました!

ヒプノセラピーにご興味ある方、ご参加お待ちしております!

毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催

米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!

催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会、次回は、12月17日(月)となります。

心理療法にご興味ある方、ぜひご参加お待ちしております。HPから or Facebookイベントからお申し込みください。