JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフ・メンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週は、厚労省が提示している「特定健診」を臨床検査技師目線で2回に分けてまとめています。初回は、特定健診・特定保健指導の目的や血液検査以外の基礎的な健診項目をまとめました。今日はその2回目、臨床検査技師が行っている検査とされる、血液検査と詳細な健診項目としてあげられている項目をまとめていきます。結果を貰ってもよく理解されていない方も多いようです。異常値の指摘がなければ良い、確かにそうなのですが、その先まで今回はまとめていくことを予定しています。

 

1. 健診検査の目的と3つのポイント

1-1 基礎的な健診項目 血液検査 ※横浜市の実施項目を基本

1-2 詳細な健診項目 ※横浜市の実施項目を基本

1-3 特定健診に含まれない、だけど受けて欲しい検査とは?

今日のプラスα

2.がん検診に対する受けとめ方

3.日常の中の1日としての健診受診をお勧め致します

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・時代の流れか…?!プレゼントが当たる健診キャンペーンへの思い

 

1. 検査データの表裏3つのポイント

基礎的な健診項目のうち、血液検査・尿検査をまとめていきたいと思います

1-1 基礎的な健診項目 検体検査(横浜市での実施項目)

特定健診の目的は、生活習慣病の予防のために行われています。そのため、メタボリックシンドロームの診断基準となる項目が検査の対象となります。

市町村により、多少の項目の差があるようです。横浜市で実施されている特定健診の内容を基本としてまとめていきたいと思います。

特定健康診査項目・基準値

<特定健康診査項目・基準値>

○検体検査:血液検査・尿検査

内臓脂肪にかかわる脂質検査、糖尿病にかかわる血糖検査、糖尿病と大きく関わりを持つ腎機能検査に、さらに先週まとめた脂肪肝に関係する肝機能検査などがにわけてまとめていきたいと思います。

【脂質検査 脂質異常症の診断】(血液検査)

〔中性脂肪〕 基準値:150㎎/dl未満 脂質異常症 脂質の状態
  • 中性脂肪は、身体の中でエネルギーとして利用されますが、利用されなかった分、すなわち過剰に摂取されたものは、体内に「脂肪」として蓄積されることになります。その結果この中性脂肪は上昇することになります。
  • 過剰に飲食された食物や飲み物が脂肪して蓄積され、動脈硬化の発症原因や、動脈硬化の進行を促進することになります。
〔HDLコレステロール〕 基準値:40㎎/dl以上
  • 善玉コレステロールともいわれる肝臓、血液中で合成されるいちばん小さいリポタンパク質です。HDLは、全身の末梢組織から余分なコレステロールを回収し、肝臓に運び中性脂肪を分解しますので動脈硬化を予防してくれます。
  • このHDLコレステロールを上げるためにはジョギングやウォーキングなどの有酸素運動により増加、逆に肥満状態や喫煙により減少しますので、運動と禁煙は必須です。
〔LDLコレステロール〕 基準値:120㎎/dl未満
  • 悪玉コレステロールともいわれ、LDLの量が増えることにより動脈硬化が進行してしまいます。LDLコレステロールの増加は、は血管の内壁に付着、その状態を繰り返し堆積していくことで血管を塞ぎ血流を遮り、心筋梗塞や脳梗塞の発症を引き起こします。
  • LDLコレステロールは、血液中で合成され、コレステロールを末梢組織に運んでいます。VLDLから中性脂肪がなくなった遺残物は、肝臓に取り込まれますが、そこからLDLが形成されることになります。LDLコレステロールには、中性脂肪が関わっていることが理解できると思います。

リポタンパク質の種類

<リポタンパク質の種類>

※関連ブログ脂質異常症の基礎中性脂肪も意識して!」「リポタンパク質とコレステロール

LDLとHDLのバランス「L/H比」とは?

L/H比=LDLコレステロール÷HDLコレステロール

この数値が高いと動脈硬化の危険性が高まるといわれ、基準値は2.0以下

 

脂質異常症への対応は運動

体脂肪の燃焼には有酸素運動とされる、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などがあげられます。HDLコレステロールは血管内のLDLコレステロールを回収する機能があり、このHDLコレステロールを上げることがLDLコレステロールを低下させてくれます。

20分以上の持続的な運動により効果があるとされていますが、続かない場合は身体を動かすことを常に意識し、日常行動の中で、エスカレーター、エレベーターの利用から、階段を利用する、一駅歩くなどこまめに動くこと、意識を変えることから初めてみてはいかがでしょうか。

※関連ブログ「健康づくりの運動を知る」「中性脂肪も意識して!

【血糖検査 糖尿病の診断】(血液検査・尿検査)

〔空腹時血糖〕 基準値:100g/mdl未満
  • 血液中のブドウ糖量を血糖といいます。血糖値が上昇すると糖尿病と診断されます。
  • 糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンの作用不足による慢性高血糖症状を主訴とし、さまざまな代謝異常、合併症を引き起こすリスクを伴う疾患群です。
〔HbA1c:ヘモグロビンA1c〕 基準値:5.6%未満
  • 血液中の赤血球のタンパク質、ヘモグロビン(血色素)にブドウ糖が結合したものをグリコヘモグロビンといいますが、過去の血糖コントロール評価の指標とされるのがHbA1cです。するために用いられます。
  • 赤血球の寿命は、約120日のため、この赤血球に結合したHbA1cは、空腹時血糖と異なり、食事や運動の影響を受けないために、過去1~2ヶ月の平均的な血糖値を反映することができ、糖尿病の診断に用いられる検査です。
〔尿 糖〕 基準値:陰性(ー)
  • 尿中に含まれるブドウ糖量を調べます。正常人でも1日に40~85mgは尿中に排泄されていますが、定性検査では検出されない量です。血液中のブドウ糖濃度が腎臓でろ過される上限を超えると尿中に排出されますので、血液中のブドウ糖量の上昇を示しています。

※関連ブログ「知って欲しい糖尿病の基礎」「症状を自覚する前に知って欲しい合併症」「病識高めて合併症も予防しよう

【肝機能検査 脂肪肝・肝機能障害の診断】(血液検査)

先週までの肝疾患でもお伝えした肝疾患が関係します。

〔AST:GOT〕 基準値:30u/l以下
〔ALT:GPT〕 基準値:30u/l以下
  • AST、ALTは肝臓の細胞中に多く含まれ、肝機能障害指標とされ、肝細胞が壊れたときに血中濃度が上昇する酵素で、アミノ酸を作る上で大切な働きをしています。
  • 内蔵脂肪型の肥満で上昇がみられると、脂肪肝にとる肝障害、慢性肝炎への移行に注意が必要となります。
  • AST(GOT)は、肝臓、心筋、骨格筋の細胞に多く含まれ、ALT(GPT)は、肝臓により多く含まれ、肝臓の障害を疑い、ASTのみが上昇している場合は、心筋障害などの可能性もあります。AST/ALT比も評価されますが異常値が生じた場合は、肝臓が何らかの障害をうけていることになります。
  • 赤血球中に多く含まれ、赤血球が採血などの過程で壊されてしまった場合は、偽陽性となることもあります。
〔γ-GT:γ-GTP〕 基準値: 50 u/l 以下
  • 肝臓や腎臓などでつくられる酵素で、タンパク質の分解・合成に関与し、胆道系の酵素でもあり、肝細胞や胆管細胞、胆汁中にも存在しています。肝臓でつくられた胆汁は、胆管から十二指腸へ排出、消化を助けます。胆汁が流れる胆管に障害が起こることにより胆汁がうっ滞して、γ-GTPが上昇します。
  • アルコール多飲や肝臓障害の際に高値となります。

※関連ブログ「『脂肪肝』は、肝臓の疾患です」「胆汁の貯蔵庫となる胆のうの機能

【腎機能検査 腎臓・尿路系の疾患】(血液検査・尿検査)

※血清クレアチニン、血清尿酸、eGFRは、横浜市の追加項目です。

〔血清クレアチニン:Cr〕 基準値:男性 1.00㎎/dl以下 女性 0.70㎎/dl以下
  • 体内で使用されたタンパク質の老廃物の一種で、腎臓の機能低下により尿中へ排泄量が減少するために血液中の濃度が上昇しますので、何らかの原因によって腎臓の機能が低下している可能性があります。
  • 血清クレアチニン値は筋肉の量により決まるために基準値には、男女差があります。筋肉量の少ない小児や高齢者では、成人に比べ低値となります。
〔血清尿酸:UA〕 基準値:6.9mg/dl以下
  • 尿酸は、身体活動に使われたエネルギー物質の燃焼にり生じるタンパク質の分解産物です。食品からも体内に取り込まれるためプリン体の多い食品に気をつけることも必要です。
  • 過食や飲み過ぎ、運動不足などによる肥満が原因とされ、高尿酸血症は、関節などに激痛を伴う痛風の発症や、糖尿病や高血圧症、高脂血症などを合併すると、心筋梗塞や狭心症の原因にもなります。
  • 女性ホルモンが尿酸の排泄に関与しているため、閉経後の女性はホルモンの減少から、排泄に影響、尿酸値が高くなるために注意が必要です。

※関連ブログ「健診結果を読む② 血液検査

〔尿タンパク〕 基準値:陰性(-)
  • 健康な腎臓では、尿中にタンパク質が排泄されることはありません。
  • タンパク質は腎の糸球体でろ過、尿細管で再吸収されて血液中に戻りますが、腎機能(糸球体機能)低下することでそのまま尿中に排泄されてしまいます。
  • 腎障害、糸球体機能、糖尿病などの評価とされ、ごく少量のタンパクは、尿中にも排泄されていますが、尿定性検査では検出されません。この検査でのタンパクは、おもにアルブミンとなります。
〔尿潜血検査〕 基準値:陰性(-)
  • 尿中に血液が混在しているかどうかを調べる検査です。血液成分は、腎臓でろ過されるため、尿中に混在することは通常ないため、何らかの原因により尿中に血液が排泄されていることを意味しています。
  • 陽性反応を示すと腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路系に出血があることを意味し、炎症や結石などが疑われます。
  • 女性の場合、生理中に検査を行うと血液が混入することもあり、偽陽性となりますので、検査を行う際には生理期間中を避けることが必要です。

※関連ブログ「尿検査で潜血陽性と言われたけど… 」 「健診結果を読む③ 尿検査 」

〔eGFR:Glomerular filtration rate〕 基準値:60ml/分/1.73m2以上
  • GFR とは、糸球体ろ過量を示す検査で、糸球体が1分間にどれくらいの血液をろ過して尿を作れるかという数値となります。
  • 糸球体濾過量を推定した推算GFR:eGFRが用いられます。血清クレアチニン値と年齢、性別からeGFRは求められ、CKDの診断・病期にも用いられます。※eGFR計算サイト

※関連ブログ「腎臓の構造と慢性腎臓病(CKD)の定義」「腎臓のはたらき、機能を知る

上記以外にメタボリックシンドロームの指標となる高血圧の診断がありますが、血圧測定に関しましては、前回のブログでまとめていますので、合わせてご参照ください。

 

1-2 詳細な健診項目(※横浜市での実施項目)

詳細な健診項目とは、一定の基準の下に医師が必要と認めた場合に実施される検査です。

○貧血検査 血液細胞数を調べる検査(血液検査)

〔赤血球数:RBC〕 基準値:男性 400~539万/mm3 女性 360~489万/mm3身体の血液循環
  • 血球成分の96%が赤血球で、骨髄で産生され、脾臓で壊され、サイクルは約120日血液循環で肺の酸素を取り込み全身の組織に酸素供給を行い、不要な炭酸ガスを回収するガス交換の役割を持ちます。
  • 大きさは直径約7~8μm、厚さが2μm強ほど、両面の中央部分がややへこんだ円盤状で、柔らかく、非常に変形能力に優れ、赤血球自身の直径の半分以下の径の狭い毛細血管にまで入り込むことができます。
  • 貧血になり全身への酸素供給能が低下するとさまざまな影響が現れます。
〔血色素量:ヘモグロビンHb〕 基準値:男性 13.1g/dl以上 女性 12.1g/dl以上赤血球 ヘモグロビン
  • 赤血球の中に存在する鉄を含むタンパク質、赤血球の「赤」色を示す色素成分です。
  • このヘモグロビンが、酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へ酸素を運搬する大切な役割を担っています。
  • 貧血はこのヘモグロビンが減少することが原因となり、一般的に貧血と言われる基準は、このヘモグロビンの検査値を用います。

 

〔ヘマトクリット値〕 基準値:男性 38.5~48.9% 女性 35.5~43.9%ヘマトクリット
  •  血液の量に対する赤血球の割合を示します。貧血となり赤血球数が減少すると低下します。

※関連ブログ「ヘモグロビンが、血液が減る貧血とは 」

 

 

 

MCV・MCH・MCHCという数字ご存知ですか?

● MCV (平均赤血球容積)赤血球の容量、大きさが分かります。小球性、大球性、正球性などの分類

● MCH (平均赤血球血色素量)  血球に含まれるヘモグロビン量

● MCHC(平均赤血球血色素濃度)  血球に含まれるヘモグロビン濃度

貧血にはさまざまな種類があります。鉄欠乏性貧血、慢性的な出血による貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血などその種類によりこれらの数値でふるいわけをして次の確定診断につなげます。

健診結果への記載はないと思いますが、血液算定の際に同時に計測されている数値です。郵送されてくる特定健診の結果とは別に、検査を受けた医師から手渡されるかと思います。検査結果に記載されていますので確認してみてください。

○心機能検査 2誘導心電図検査

心電図(英: Electrocardiogram,ECG、独: Elektrokardiogramm, EKG)1拍の心電図波形の名称
  • 人の身体、細胞は常に弱い電流が流れていますが、両手首、両足首、胸に6個の電極を装着して、心臓の微弱な電気の流れを心電計で増幅し波形にしたものが心電図です。四肢6誘導、胸部6誘導の12誘導記録します。
  • 心臓の動きを見る検査で、心筋の状態や不整脈など心臓疾患の診断と治療に役立てられます。
  • 心臓の1回の収縮で送り出される血液量(1回拍出量)は、安静仰臥位で約70ml、1拍を振幅する波形に表したものが心電図で、この波形にはそれぞれ名前がついています。
  • 通常の心電図検査はごく短い記録時間のため、わからない心臓疾患もあります。
  • 心筋の異常、不整脈、心肥大、冠動脈疾患などのふるいわけを行うためにも用いられますが、心機能以外の血中電解質の濃度異常なども分かる場合があります。

※関連ブログ「健康診断結果を読む④ 生理検査とは」「心機能を正しく知って身体をいたわる

○血管病変

●眼底検査
  • 眼底は身体の中で唯一、直接的に血管や神経細胞層を観察できる場所で、眼球内の網膜を走行する血管を観察します。眼底の血管の状態は脳の血管と似た状態を示します。
  • 高血圧や動脈硬化の進行、眼球の疾患、脳腫瘍、糖尿性網膜症病、視神経乳頭などに有用な検査です。
  • 乳頭陥凹を指摘された場合は、必ず眼圧測定を行い緑内障の鑑別を行うことが勧められます。
  • 通常健康診断で行われる場合は、無散瞳眼底カメラによる検査で、検査技師が行うことが多く、暗くした部屋痛眼を大きく開けて戴き数分間で終わります。

※関連ブログ「眼のトラブルその1

 

1-3 特定健診に含まれない、だけど受けて欲しい検査とは?

今回お伝えしている「特定健診の見方」は、横浜市の国民健康保険特定健診で報告されているものを基準として、過去のブログでまとめてきた内容を加筆修正して説明をまとめています。

厚労省の基準に基づき健康保険組合で特定健診は実施されています。

○特定健診をもっと活かす方法を

今回改めて自分自身の健診結果として見た時に、実にわかりにくい表記だと感じました。手書きの数値のあとに記されている「1」「2」「3」とやらの数字・・・?前回値との比較が無いということも含めて、やはり無料のおまけ的な健診に終始してしまっているということです。

少なくても同じ医療機関で受診したものは、前回値と容易に比較できるようにして欲しい。これだけIT化が進化した時代なのだから、個人の健診情報をもっと共有出来る方向に機能していかないものなのか?私個人の中では、今の時代に手書きの検診結果などありえない...笑

○特定健診を基本としたプラスのドック受診が望まれる

特定健診は、前回のブログの冒頭でお伝えしたように、「生活習慣病の予防」メタボリックシンドローム解消が目的です。後期高齢者に関しては除外され、後期高齢者に対しては、「後期高齢者医療制度の保健事業」として同じような内容で、自治体ベースで行われています。

2017年から、健康管理士としての活動の一環として、さまざまな健康情報をまとめています。その中で私自身、自分の健康管理は自分で意識的に行う必要があることを実感しています。

眼の健康、オーラルケアの必要性、女性の更年期への対応として骨粗鬆症のリスクチェックも必須です。そしてこの特定健診にプラスしてもらいたい内容として「メンタルヘルス」があげられます。

●眼の健診は視力のみ

眼に関しては「緑内障」のブログでもお伝えしましたが、視力検査では、視野欠損の評価はできません。詳細な健康診断で眼底検査の異常が指摘された場合は、必ず眼科での視野検査をお勧めいたします。

※関連ブログ「「緑内障」に注意!40歳になったら目の健康

●歯科検診は4~6ヶ月に1回のペースでオーラルフレイルの持つサイクル

未病予防には、オーラルケアは必須です。健康な身体を作るためにはしっかりとバランスの良い栄養を摂取することからです。歯でしっかりと咀嚼できること、より良い消化吸収のためには、口腔ケア必須です。人はしっかりと栄養を摂取し、働き、休息するということが基本です。

※関連ブログ「口腔ケア、オーラルフレイルが健康寿命を変える!? 」

 

●女性は更年期からのホルモン変化を意識してほしい

女性の身体は、成長期から女性ホルモンによって守られています。更年期を迎えると守っていてくれた女性ホルモンが急激に減少していくことで更年期障害として身体の不調としてあらわれることがあります。その中には脂質の急激な上昇や、骨粗鬆症として現れてくる方も少なくありません。

中年以降の女性には骨密度の測定もお勧めしたい検査の1つです

※関連ブログ「 骨粗鬆症の症状と原因を理解する」「女性ホルモンと更年期障害

2.がん検診に対する受けとめ方

有名人が癌を発症したというSNSへの投稿がニュースになる時代です。2人に1人が癌を発症する時代といわれていますが、人生100歳といわれる中で、高齢者の癌にもよく出会う機会が多くなりました。80歳代での癌摘出手術もめずらしくない時代です。

そんな中でどう向き合うことが必要なのということを私も考えることが多くなり、死を考えることは、人生の生き方を考えることにつながります。一昨年友人を失ったこともあり、40~50代ではまだ人生を半分残した状態と考えるとがん検診もお勧めしたい検診です。

○厚生労働省がすすめるがん検診

がん検診は、市町村単位で行われています。そして、厚労省のHPには、

『がん検診の効果について、評価を行い、科学的根拠に基づいて効果があるがん検診をお勧めしています。また、こうしたがん検診が市町村の事業として行われるよう、指針を示しています。』

このように示されています。

市町村のがん検診項目に関して 厚生労働省HP

<市町村のがん検診項目に関して 厚労省HPより引用>

多くの市町村では、検査費用の一部を公的資金で負担し、自己負担金の軽減処置を行っています。項目や年齢に応じて対象となる検査や費用が異なりますので、最寄りの自治体へ確認して受診することをお勧めいたします。

○横浜市の場合

横浜市のHPに示されている内容を引用し、下記の表に示します。詳細の対象内容などはHP「がん検診」をご確認ください。

横浜市がん検診・その他

<横浜市がん検診・その他>

※関連ブログ「死因の第1位「がん」を知る」「がんとどう向き合うか?

 

3.日常の中の1日としての健診受診をお勧め致します

  • 「もうすぐ健診だからダイエットしないと」
  • 「お酒はしばらくやめておく」

こんな会話を聞かれたことありませんか?「もうすぐ健診があるから」という理由です。

○より日常の中の数値としての評価

健康診断で得られる情報は、採血や計測した時「その瞬間」の数値です。

人は生きています。毎日さまざまな生活シーンのなかでの1コマでしかありません。身体の臓器は、常に消化と吸収を繰り返しています。常にとどまること無く変化をしています。健診で得られたすべての数値や結果はその健診時のものでしかありません。結果を聞いた時の状態では無いということになります。そのためにも、より平均的な日常でのワンシーンとして受けて欲しいと願います。

その健診に対して、よい結果が欲しいと思う気持ちも理解できますが、良い子を演じた結果を評価しても健診の意味がありません。より日常に近い状態で受けることに健診の目的があります。

 

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

時代の流れか…?!プレゼントが当たる健診キャンペーンへの思い

こんなお知らせが来ました。。。

横浜市の健診キャンペーン

○超高齢化社会の喫緊の課題

敢えて「笑」としたのは、健診に関わる検査料金(約10,000円)が無料ということ、そしてさらに今年9月までの受診者に対して、抽選で1,000名に動物園、美術館への入場チケットプレゼントキャンペーンを開始したようです。このお知らせに、私は思わず苦笑い...

「よこはまウォーキングポイント」を数年前に開始しさらに今回のキャンペーンです。いかに医療費の削減に苦慮しているのかを類推しています。以前の横浜市主催の健康講座もそのことばかりが全面に現れていました。人生100年時代、健康寿命延伸ということが、超高齢者社会の喫緊の課題のようです。厚生労働省のお墨付きのようでもあります。

○どう生き抜くかが人生の課題

自分の人生をどのように生き抜くのかというこを個人でしっかりと考えることが大切だとこの年になって考えるようになりました。以前も死生学という関連で書いたことがあったと記憶しています。

メディアには「認知症」の情報が溢れています。1972年に出版された有吉佐和子氏の著書「恍惚の人」を私も10代で読み何とも言えない思いが残ったことを記憶しています。その後医療現場では多くの認知症状があると思われる方々の検査も行ってきています。認知症予防ということを仕切りにうたって、不安感となっている場合もあるのではないでしょうか。

自分の事を自分できちんと行える健康を維持していくことを個人で考えることが必要だと思う反面、行政からいわれることもどうなのかと思わざるを得ないのです。「ウォーキングポイント」の万歩計をプレゼントということには共感できましたが、健診キャンペーンには、ほんのちょっとしたボタンの掛け違いのような違和感が私に中にはあるということを意識しています。

健康は、言われて行動することではないように感じるからです。自分の身体のことをもっともっと知る努力を個人で行うことが大切で、そのことが自然に出来る社会のしくみを創ることに力を入れて欲しいと考えます。

ある方のことばが私の中の鮮明な記憶として残っています。

「病院に行くと言わないと休みも取れない」

と言われた方がいらっしゃいました。毎年同じ頃になると、腹痛を訴えて、検査にいらっしゃいます。いつも同じような痛みを告げられるのですが、あきらかな異常は毎回みられない。そんな方のことばです。唯一の有給休暇の理由が病院受診のときでないと取りにくいということでした。今日はゆっくり休みますといわれ、帰られました。

心と身体の健康チェックを意識して日常を笑顔で過ごせる社会を心から願います。

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Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko katayoshi

今日のまとめ

  • 基礎的な健診として行われる検体検査は、メタボリックシンドロームの診断に基づく検査項目
  • 詳細な健診項目は基本項目を基準とし、医師の判断、市町村により検査項目も異なる
  • 特定健診を基本として、自分に必要な項目を追加受診することを勧めたい

 

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今日の情報引用・関連サイト

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「依存症」2019.3.18~3.21
厚労省から、『まだ増加しています』とされる「風疹」情報
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生理検査アティテュード®

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。

☆アンコモンセラピー「ワンコイン¥500」読書会☆

セカンドバージョンも快調なスタートです!

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毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催!

米国の精神科医ミルトン・エリクソン博士は、発達障害だった?!

催眠療法の大家とされる、精神科医エリクソン博士は、変わった子どもと言われ、さまざまな感覚障害を持ち、読字障害、失読症ともいわれ、さらに色盲に音痴だとされています。そのエリクソン博士「ミルトン・エリクソンの戦略的手法」を紹介されているこの本の読書会です。心理療法にご興味ある方、ぜひ、ご参加お待ちしております。

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※メッセージにてご参加のご連絡をください