JunchanのHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 今週は、視覚情報を司る、「眼」がテーマです。前回は、眼の構造、機能、そして色の認識、視力についてまとめていきました。今回のテーマは、2回でと思っていたのですが、あまりにも多く、来週も「眼」を取り上げる事になりそうです。今日は、眼のトラブルとして、現代人に多いものからまとめていきましょう。眼精疲労、ドライアイ、そして、40歳になったら自分の眼の見え方、緑内障も意識して欲しいこの3つの疾患を中心にまとめていきます。
1.現代人に増えている、よく聞く眼のトラブル3つの疾患
1-1 疲れ目と「眼精疲労」は異なります
1-2 眼精疲労の原因にもなるドライアイを予防しよう
1-3 気がつきにくい視野の欠損「緑内障」40歳を越したら検査
今日のプラスα
2.色の見分け、先天色覚異常色覚とは?
3.健康診断では、検査技師がよく行う「眼底検査と眼圧検査」
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・決めました!そして、視野検査にも行きます!
1.現代人に増えている、よく聞く眼のトラブル3つの疾患
人は起きている時間、眼を使わないことはということはほとんどありません。眼を労るために知って欲しいことをまとめていきましょう。
1-1 疲れ目と「眼精疲労」は異なります
日常生活の中で、疲れ目を感じている人も多いのではないでしょうか。
❍眼精疲労は、全身症状を伴う
眼精疲労と単なる疲れ目にことをいう眼疲労とは、分けて考えられています。眼疲労は、一時的な目の疲労、休息や睡眠により自然回復が望めます。しかし、眼精疲労は、物を見ているだけで目の疲れを感じることや、視界がかすむ、眼痛、充血以外に、頭痛、嘔吐などの眼以外の身体の全身症状が出現します。慢性的な頭痛や肩こりの原因にもなる思いの外深刻な状態で、休息や睡眠では回復することがないとされます。
●眼精疲労の原因
大きく分けて4つに分けられます
- 眼の疾患
- 身体の疾患
- 目の使いすぎや‘視環境’の問題
- 精神的なストレスの影響
眼に何らかの疾患がある場合が眼精疲労に関係します。おもな原因となる疾患には、視力矯正が上手く言っていない場合や、最近よく聞くドライアイ、緑内障、白内障手術の影響、斜視や斜位、眼瞼下垂などがあげられます。その他には、身体の疾患が眼に出現している場合もあります。精神的なストレスによる心因性が原因となることもあります。その他、VDT症候群と眼精疲労との関係性が問題視されています。
❍VDT症候群と眼精疲労
VDTとは、visual display terminalの略で、画像情報端末、ディスプレイを持つ画面表示装置のことで、この端末を用いた作業をVDT作業といいます。高度情報化社会となり、現代社会では画像情報端末がないと、社会が成り立たない状態となっています。このVDT作業が現代人の眼精疲労にも大きく関与していることが指摘されています。
VDT作業は、ただ単にテレビを眺めるだけとはことなります。眼により、モニター画面から必要な情報を探し、意味理解し、必要な作業を行います。認知し、確認し、必要な作業を行うという一連の動作が伴います。PCなどの作業は、ただ単に画面を眺めるだけの動作とは異なり、比較出来ないほどの作業量となります。
●ドライアイの原因にもなるVDT作業
VDT作業中は、凝視してモニターをみていることが多く、極端にまばたきの回数が減少します。そのために涙が蒸発し、ドライアイになりやすいといわれています。このドライアイも眼精疲労の原因となります。次のところでまとめていきましょう。
●眼精疲労への対応
眼精疲労となっている原因を特定し、その原因を排除することが大切です。眼鏡が合っていない場合は、検査を行い、眼鏡を作りなおすことも必要となります。何らかの眼の疾患が発見された場合は、適切な治療が必要となります。PC作業が多い場合、適度な休息を意識的に取りながら作業を行うことが必要です。ビタミン剤の配合された点眼薬や内服薬が有効な場合もあります。
<眼精疲労>
1-2 眼精疲労の原因にもなるドライアイを予防しよう
眼精疲労の原因のひとつとされるドライアイは、増加傾向にある疾患です。
ドライアイの定義
ドライアイとは、さまざまな要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患とされ
眼不快感や視機能異常を伴う
ドライアイは、自覚症状、涙液異常、角結膜上皮障害のいずれか2つ以上のがあるとドライアイが疑われます。3つすべて異常とされた場合は、ドライアイと診断されるとのことです
❍ドライアイの自覚症状
涙の分泌量の減少や、涙の量が十分でも涙の質が低下することなどが原因となり、眼の表面が乾いた状態となることをドライアイと言います。
目の乾燥、乾いた感じ、異物感、眼の痛み、まぶしさ、疲れやすい、眼が重い感じがするなど慢性的な眼の不快感として感じられます。目を使い続けることによる視力の低下も起こります。症状が軽い場合は、自然に治まることもあるとされますが、強い症状や、長引く場合は、目の表面に傷がついていることも考えられます。軽い症状は自然に治まることもありますが、眼の表面の角膜や結膜に傷ができやすくなります。傷から細菌や真菌感染、アメーバといった微生物にも感染をしやすくなります。傷が深くなることで視力低下することもあるためにドライアイにも注意が必要です。
●視力は良いのに、物がかすむ
ドライアイでは、視力が良い人でも「物がかすむ」というような、見え方に影響がでるような症状がみられる場合もあります。その原因としてあげられるのは、涙の成分が不安定になるために起きる現象です。ドライアイは、乾くや疲れるだけでなく、見え方にも影響することがあります。
❍ドライアイの原因
主な原因には、まばたきの回数現象、涙の量の低下、涙が蒸発しやすい、コンタクトレンズなどがあります。
●ドライアイを引き起こすリスク
- 年 齢 :加齢による涙の分泌量の現象や質の低下
- 過度のVDT作業 :PC作業、スマートフォン、モニターなどを長時間おこなう
- 乾燥した環境 :冬の乾燥時期、エアコンでの乾燥
- コンタクトレンズ:特にソフトコンタクトレンズの使用
- 喫 煙 :たばこの煙により、涙の状態が悪化する
- 内服薬 :血圧の薬、向精神薬など「抗コリン作用」を持つ薬
- 点眼薬 :点眼薬に含まれる防腐剤、涙の安定性の低下、角膜に障害を与えやすい成分を含むものがある
- マイボーム腺機能不全:加齢により、油を分泌するマイボーム腺分泌不良、マイボーム腺が詰まる
- 結膜弛緩症 :加齢にる結膜が弛み、眼の表面で涙を留めにくくなり、結膜とまぶたが触れることで摩擦が生じ、傷がつきやすくなる
- 全身疾患に伴う :シェーグレン症候群、涙腺、唾液腺に対する自己免疫疾患など
❍眼のバリアとなる涙の役割
涙は、眼の表面をおおい、眼を守る役割をしています。ドライアイの要因には、上記のようなものがあげられますが、とくにパソコン、コンタクトレンズ、エアコンなどの使用は、涙が蒸発しやすく、成分が不安定な状態となり、眼を傷つける原因となります。さらに、まばたきは、涙の分泌を促す刺激となり、眼の表面に涙を均等に行きわたらせる働きを担っています。まばたきの回数が減ることはドライアイの大きな原因となります。
●涙は、眼の栄養補給もおこなう
涙は、眼の表面を潤すだけではありません。涙は眼の大切なバリアとなり、角膜や結膜の細胞に栄養補給をする役割ももちます。
<涙のはたらき>
●涙の産生と排出
眼球の外上側にある涙腺で涙が作られます。まばたきすることで、眼の表面に涙がいきわたり潤いが与えられます。大半が目頭にある涙点で鼻の奥に排出されるか、一部は目の表面から蒸発していきます。
<涙器の構造>
●涙の成分
涙の成分は、油層、水層、ムチン層から成り、それぞれのバランスで涙の安定性が保たれています。ドライアイを発症するとこの成分が不安定となり、涙が蒸発しやすくなることや、眼の表面に傷がつきやすくなります
❍ドライアイへの対応
軽症の場合は、点眼薬での対応となります。その他、涙点にいわゆる、栓をする方法もあるようです。涙点プラグと言って、涙の生理的な排出を遮断することもあるようです。
●眼の環境を適切化する
その他に大切なことは、環境要因の除去です。長時間のVDT作業や運転など眼を酷使し、まばたきの回数が減る状態を避けるようすることが大切です。適度な休憩をとることが求められます。その他、眼の保湿のための加湿器を用いることや、エアコンの設定を変えることなども効果があります。
涙の状態を悪くさせるような内服薬にも気をつけてることや、コンタクトレンズの使用も減らすことも手段のひとつとなります。また、眼をホットタオルなどで温めることも目の疲れを取ることができます。
●QOV:Quality of Visionを低下させるドライアイ
ドライアイは、慢性的な眼の不快症状や疲れをもたらし、日常生活の質を著しく下げるともいわれています。正常な場合のものの見え方と比較すると、一定の視力で物を見ることが難しいというように言われ、QOVを低下させることがあります。気になる症状がある場合は、早めの眼科受診をお勧めいたします。
❍ドライアイのチェック
サイト検索でドライアイのチェックリストを見つけました。
- 目が疲れる
- 目が乾いた感じがする
- ものがかすんで見える
- 目に不快感がある
- 目が痛い
- 目が赤い
- 目が重たい感じがする
- 涙が出る
- 目がかゆい
- 光を見るとまぶしい
- 目がゴロゴロする
- めやにが出る
《ドライアイの可能性判断》
10秒間、まばたきをしないで眼を開けていられるかどうかもぜひ、チェックしてみてください。上記の12項目の自覚症状のうち、5項目以上ある場合、または、10秒間まばたきを我慢できなかった場合は、ドライアイの可能性があるという評価がされるようです。一度眼科受診をお勧めいたします。
1-3 気がつきにくい視野の欠損「緑内障」40歳を越したら検査
厚生労働省の調査によると日本の失明原因の第1位が、緑内障とされています。
❍気づいていないかも知れない「緑内障」
40歳以上の人の20人に1人の割合で緑内障が見られるともいわれていますが、緑内障を発症しているということに気づいていない場合も多くあるということが分かっています。緑内障の有病率は、年齢とともに増加し日本ではますます増加する傾向にあるということが指摘されていり疾患でもあります。
失明から逃れられない難治性の緑内障が存在することも事実とされ「緑内障になると失明する」といわれていましたが、現在では、早期発見・早期治療によって失明の危険性を減らすこともできる疾患の一つとされてもいます。
緑内障の定義
「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」と定義されています。
日本緑内障学会のガイドライン(第三版)
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害されると考えられています。網膜神経節細胞が死滅する進行性の疾患とされ、特徴的な視神経の変形と視野欠損、視野異常をしめします。緑内障のはっきりとして原因は分かっていないことが多き、一度喪失した視野を回復させることは、困難だとされ、そのために失明してしまうとされています。視野狭窄は自覚されないことが多く、気づいたときには、末期症状となっているため、発見するためには、定期的な健診が必須となります。
❍緑内障と眼圧
以前、緑内障の原因は、眼圧(眼球の中の圧力)が高いこと考えられ、眼圧を下げることで視野障害の進行を抑えるという方法がとられています。しかし、眼圧が正常範囲であっても緑内障を発症していることが多く、現在では、視神経乳頭の脆弱性が緑内障の原因として考えられています。
緑内障は、視神経の形(乳頭形状)と視野の特徴的な変化から診断されますが、正常眼圧緑内障を含めたすべての緑内障に対して、眼圧を下降させることで、緑内障になるリスクが下がることが知られていますし、緑内障になった場合でも、緑内障が進行する可能性を低くすることができるとされています。
●房水と眼圧の関係性
眼の中を循環する液体のことを房水といいますが、毛様体組織で作られ眼の中を決まった経路で循環し、ほぼ一定の圧力が発生することで眼球の形状が保たれ、これが眼圧となります。眼圧は、眼の硬さであるとされ、眼圧が上昇することで、視神経が障害されやすくなるために、緑内障になるリスクが高くなるといわれています。
緑内障の治療としては、薬物療法、レーザー療法、手術療法など多彩な方法があります。眼圧を下げることで緑内障の悪化を防ぐためのものとされ、眼圧を測定することが大切です。
❍気づきにくい緑内障の症状
緑内障の自覚症状は、暗点=見えない場所が出現すること、あるいは、視野狭窄=見える場所が狭くなるという症状があります。人は、日常生活では両眼で物を見ています。そのため、多くの場合、緑内障の進行は緩やかなためもあり、初期は視野障害が発症してもまったく自覚しないことがほとんどとされ、かなり進行した状態で気づき視力低下することや、失明することもあります。
急性緑内障発作ということがあるようです。急激に眼圧が著しく上昇した場合、眼痛、充血、目のかすみなどの目の症状の他に、頭痛や吐き気を自覚することもあるとされます。急速に視野症状が悪化するために、すぐに眼科治療が必要となります。 (※下記の種類のところをご参照ください)
●視細胞は取り戻せない
緑内障の進行は、回復を望めません。失った視細胞はそのままです。治療を行っても進行をゆっくりにするだけで見え方を改善することはできないということが現実です。
❍緑内障の分類
●正常眼圧緑内障
眼圧が正常範囲にありながら視神経が障害されるタイプの緑内障を正常眼圧緑内障といいます。
正常眼圧緑内障は、視神経の血液循環の不良、遺伝や免疫、酸化ストレスなどさまざまな原因のために、眼圧の上昇がみられないなくても視神経が障害されるのではないかと考えられています。正常眼圧緑内障は、高齢者に多くみられ、近視の頻度も高いことから、加齢や近視もリスク要因であると考えられています。
●原発開放隅角緑内障
線維柱帯とその奥にあるシュレム管が詰まり、うまく房水が流出されないために眼圧が上昇すると考えられています。隅角(ぐうかく)とは、角膜と虹彩の間の場所をいいます。
<房水の流れ>
●原発閉塞隅角緑内障
原発閉塞隅角緑内障とは、虹彩によって隅角が狭くなり閉塞してしまい房水の流出障害が生じることにより、眼圧が上昇する緑内障です。
・急性緑内障発作:急速に隅角が閉じてしまうことで急激に著しい眼圧上昇を引き起こすことがあります。
<原発閉塞隅角緑内障>
●続発緑内障
何らかの眼疾患や、全身疾患が原因となり眼圧の上昇を招くことにより発症する緑内障です。開放隅角、閉塞隅角ともに起こります。
●発達緑内障
乳幼児から若年齢に緑内障と診断されることが多く、生まれた直後から眼圧が高い場合、眼球そのものが大きくなることもあり、生まれつき隅角の異常があるタイプの緑内障となります。乳幼児の緑内障は急速に悪化して、眼球拡大の進行により、眼圧がコントロールされたとしても視機能が著しく障害されてしまう結果になりやすく、多くの場合、早期に手術での対応が行われることになります。
3.色の見分け、先天色覚異常
色覚とは、可視光線(400~800nm)の各波長に応じて起こる感覚のことをいいます。色覚異常とは、正常とされる人の見え方と色が異なって見えてしまうこと、感じてしまう状態のことをいいます。
❍網膜にある錐体細胞が感じる感覚
前回のブログでもお伝えしましたが、色の認識する錐体細胞には3種類あります。
- L錐体細胞(long) 長波長光 赤色(565 nm)
- M錐体細胞(middle)中波長光 緑色(545 nm)
- S錐体細胞(short) 短波長光 青色(440 nm)
目に光が入るとこの錐体の視物質が応答します。その情報は、網膜から視神経を経て、大脳皮質の視覚中枢へ伝えられ色覚が起こります。
人が物を正常にみるためには、視力・視野・色覚の3つの機能が必要となります。色覚異常の場合、色の区別がつきにくいことがあり、日常生活に支障をきたす可能性があります。
❍色覚異常の分類
色覚異常には、先天色覚異常と後天色覚異常とがあります。
●先天色覚異常
先天色覚異常とは、遺伝による錐体視物質の異常で、性染色体のX染色体にある遺伝子による遺伝(伴性劣性遺伝)で伝えられます。日本人男性は、20人に1人(5%)、日本人女性の500人に1人(0.2%)といわれいます。弱視と間違われることもあるようですが、先天色覚異常では視力は正常に保たれています。
見間違えやすさには、色覚異常の種類や個人差があり、見る対象物が小さい時や、暗い場所などで誤りやすく、注意して見ることで、間違えにくくなるために、どの色を誤りやすいか理解することが大切だとされています。
●後天色覚異常
眼や脳内の疾患などによる色覚障害を後天色覚異常といいます。高齢者では、かなりの割合で加齢による色覚異常があると考えられています。
《加齢や白内障による》
加齢による色覚異常は、水晶体が黄色く変色する白内障や、瞳が小さくなるため光が入りづらくなることや、網膜の視神経の劣化など複合的な原因により起こります。
《網膜疾患》
錐体の障害により、視細胞の機能低下により、青黄色覚異常が起きる
《緑内障》
緑内障の眼圧の上昇による錐体細胞への影響し機能低下が起こる
《視神経疾患》
視神経に疾患により情報伝達異常、赤緑色覚異常や青黄色覚異常といった症状があらわれる
《大脳疾患》
脳の視覚野(後頭葉下部)の脳梗塞などの異常が色覚異常を招く
《心因性要因》
精神的なストレスによる視力障害、視覚にも異常が生じる。小児、児童に多く、視力低下や視野狭窄、色覚の変化などを生じることがあります
❍色覚異常の見え方の種類
種類には1型色覚、2型色覚、3型色覚があります。
- 1型色覚:L錐体の異常 赤に敏感な視細胞の機能異常
- 2型色覚:M錐体の異常 緑に敏感な視細胞の機能異常
- 3型色覚:S錐体の異常 青に敏感な視細胞の機能異常
区別がつきにくい色の組み合わせには、茶と緑、緑と灰色・黒、赤と黒、橙と黄緑、ピンクと灰色・白、ピンクと水色、赤と緑、青と紫があるといわれています。
3.健康診断では、検査技師がよく行う「眼底検査と眼圧検査」
眼科では、視能訓練士が眼圧測定を行い、医師が散瞳剤を用いて、眼底を見ることが多いと思いますが、人間ドックなどでは、検査技師が、眼底・眼圧検査をよく行っています。眼底検査と眼圧検査をまとめておきましょう。
❍眼底検査
眼底検査とは、瞳孔を通じて眼球内の網膜、視神経乳頭などを見る検査です。
眼底は身体の中で唯一、直接的に血管や神経細胞層を観察できる場所です。眼底の血管の状態は脳の血管と似た状態を示し、眼科領域だけでなく、高血圧や動脈硬化の進行、眼球の疾患、脳腫瘍、糖尿性網膜症病などに有用となります。
乳頭陥凹がみられる場合には、必ず眼圧測定を行い緑内障の鑑別を行うことが勧められます。
通常健康診断などで行われる場合には、検査技師が行うことが多く、暗くした部屋で、無散瞳眼底カメラにより検査を行います。痛みなどはない検査で、眼を大きく開けて戴き数分間で終わります。
※写真引用 Wikipedia
※関連ブログ 「糖尿病性神経障害とは?」
❍眼圧検査
眼圧の測定は、緑内障の可能性や、その他眼疾患に診断や治療には欠かせない検査です。
●眼圧とは
房水による眼球内の圧力を眼圧といいます。日本人の平均眼圧は14.5 mmHgだといわれ、眼圧の正常値は、10~20 mmHgされています。眼圧は、1日の間でも時間で変動することがあり、個人差が大きい事がわかっています。
●眼圧の変動
冬場に眼圧が上がることも知られています。その他、年齢、性別、屈折(近視や遠視の程度)、人種、体位、運動、血圧などによっても眼圧は変化するとされています。緑内障の可能性をしるために、眼圧を測定することは必要ですが、緑内障の約半数は、正常眼圧緑内障だとされています。Web検索で、緑内障が簡易チェックできるサイトもありますので、40歳以上の方は、試してみることもお勧めいたします。
緑内障以外でも、ステロイドなど眼圧を上昇させる薬剤の使用や、レーザー治療、手術などによって眼圧の変動が考えられる場合など、眼圧を測定します。
測定方法は、測定器械の顎台に顎を乗せて戴き、眼に風を数回当てて測定します。それなりの風圧が目に当てられますので、ビックリする方もいらっしゃいますが、痛みを伴うことはありません。
生理検査アティテュード®からのメッセージ
・決めました!そして、視野検査にも行きます!
今回、視覚を司る眼を2回でまとめようとしていたのですが、いやはや…その情報量の多いことを再認識いたしました。到底2回では無理だと気づき、今週金曜日はお休みしますので、次回、月曜日に続きます。
眼は、私のコンプレックスだと前回お伝えしましたが、今回、眼の疾患をまとめ初めて、さまざまなことを思い出しています。実際に眼底・眼圧の検査を人間ドック受診者に対してやらせていただいたことがありました。その時のさまざまな検査を行う際の注意点や、対応、言葉掛けの方法などです。
❍思い立ったたら吉日
私自身も、健診の眼底で視神経乳頭陥凹を指摘されています。視野検査も定期的に行っていました。散瞳剤使用の後の、眩しさやさまざまなことを思い出しています。そして、しばらく検査を受けていないということに思い当たり、地元の眼科を検索してみました。
思い立ったらすぐ実行!これ必須です。時間ができたらとか、考えていると実行することはできません。
「いつやるの?今でしょ!」
この、林先生のことば、そのままんまです。このブログ投稿後、予約の電話をいたします(^^)時間は、作るものです。
そして、何となく気ぜわしくここ数日過ごしながら、すこし時間の整理をすることに致しました。
このHealth attitude blogは、
週3回から、「月・木」の週2回に変更致します。
今週金曜日は、お休みいたします。次回は、来週月曜日10月1日となります。
何かとやることが多くなり、時間の整理のためです。約1年半にわたり、週3日、健康情報をまとめてきて、一巡したように感じます。情報が亢進されたら、再度まとめなおすことも行いながら、週2回で継続していきたいと思います。このブログを書くために、終日のPCの作業が多く、眼の疲れも無くもなく、運動する時間も確保したい、そのため少しPC作業を減らしたいということも理由のひとつです。
今後とも、ぜひ継続してお読み戴けたら幸いです。
どうぞ、引き続きご愛顧戴きますようよろしくお願いいたします。
Pure Medical attitude
生理検査アティテュード® Junko Katayoshi
今日のまとめ
- 眼精疲労は、全身症状を伴う疾患、眼疲労と言われる疲れ目とは異なります
- 涙は、眼のバリア、ドライアイは、涙のトラブルにより見え方が変わることや、眼精疲労を招く
- 40歳を過ぎたら、視野狭窄やの視野欠損をとなる緑内障も意識して欲しい
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Pure Medical attitude
生理検査アティテュード®
代表 かたよし純子 Junchan♪ ※自己紹介はこちらから
臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー
THINK YOUR LIFE -ミドルエイジとともに-side by side-
共同代表 Junko Katayoshi
今日も最後までありがとうございました。
☆アンコモンセラピー読書会☆
毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催しています。ミルトン・エリクソンの戦略的手法を紹介されている名書「アンコモンセラピー」この読書会を毎月開催しています。次回は、10月となります。準備出来ましたらこちらのサイトでもご案内いたします。