今日もHealth attitude blogにご訪問ありがとうございます。身体の症状のひとつに「むくみ・浮腫」があります。a手を握りしめると何となく握りにくいよう違和感ある。むくみの原因はさまざまで、私自身、何となく手が握りにくいような感覚があり、むくんでいるなぁ…と感じることもあります。超音波検査を行っていると、足がむくんでいるからと医師から、深部血栓のスクリーニングを依頼されることもよくあります。

むくみは、何科に受診したらよいの?

そんな疑問もあるのではないでしょうか。むくみ・浮腫の原因はさまざまです。今回は「浮腫とは?」から簡単にまとめてみましょう。かかりつけ医が決まっている場合は、その医師に相談してみてください。

1.どうしてむくみは起こるのか?

1-1 身体がむくむ、浮腫とは?浮腫の定義

1-2 身体のどこに症状がみられますか?浮腫の見分け方

1-3 どうしてむくむの?その原因メカニズム

今日のプラスα 

2.妊娠中に足がむくむ…妊娠高血圧症候群?

3.下肢のむくみで検査依頼を受ける「深部静脈血栓症」

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・超音波検査、始める前にいろいろあります「VAK」

~若い技師さんに伝えたい、五感で行う「USアティテュード」~

 

1.どうしてむくみは起こるのか?

浮腫・むくみとは?

体内に水分が過剰にたまり、腫れる症状

1-1 身体がむくむ、浮腫とは?浮腫の定義

浮腫を検索するとなかなかややこしい言葉で書かれていることも少なくありません。

❍浮腫の定義

浮腫の定義

「細胞外液分画中の間質液量の増加」

とありました。細胞の外側にある間質液が増加した状態です。

間質液とは
  • 組織内で細胞が浸されている液体
  • 細胞外液のうち血液およびリンパ管内のリンパ液を除く体液
  • 組織液・細胞間液・細胞間リンパ液とも呼ばれる

※引用サイト「間質液」Wikipedia

❍さまざまな身体の状態で浮腫は起こる

浮腫は身体の組織内の体液量が過剰となり、軟部組織が腫脹してしまうことによって起こる症状です。液体の主成分は水ですが、感染が原因になることや、リンパ管閉塞の場合は、タンパク質や細胞成分を多く含む液体が蓄積することもあります。その症状は、身体の広範囲に生じることもあれば、腕、脚の全体とすることや、一部分のみとなることもさまざまです。

●臥位による身体の水分移動

水は重力によって低い方に移動していき、脚の浮腫は膝より下の末梢部分に見られることが多く、朝はスッキリしている足が、夕方~夜になるとむくみを生じること、寝ている状態では、背中の方に移動していきます。長期のベッド上安静状態では殿部や性器、太ももの背面になどにも浮腫が起きることもあります。浮腫を生じている原因によりますが、急激に症状が改善することはないとされます。もし、身体のむくみが気になるときには、自分自身で症状をよく観察してみださい。

❍体重の増加も目安になる

毎日の健康観察の一環として、体重を決まったパターンで測定することも目安になります。浮腫によって1週間で2~3kgの増加がみられ、その際に朝晩でむくみの状態は変化しても、体重変化はみられません。

※関連ブログ「身体の数値」「臨床検査技師が伝える特定健診の読み方

❍浮腫に伴う症状

一般的に浮腫は潜行性に徐々に発症することのほうが多くみられ、体重の増加、起床時にまぶたが腫れる、夜になると靴がきつくなるなどの変化によって気づくことが多いようです。徐々に進行する場合、むくみの症状が顕著になるまで気づかないこともあるようです。

圧迫するような、皮膚の張りつめたような違和感として自覚することもあります。浮腫の原因によっては、その他の症状も出現することがあり、息切れや、むくみがある部分の腕や脚の痛みなどで気づくこともあります。

●胸水の貯留:胸に水が溜まった状態

浮腫の進行にすると胸水の貯留によって、呼吸困難など坂道や階段の上り下りなどに伴い息切れの症状なども見られることや、さらに胸水の量が増えると横になって寝ることが苦しいなどの症状がみられることもあります。この場合には速やかに医療機関への受診が必要になります。

呼吸困難がなくても、下肢の浮腫の場合は医療機関への受診をお勧めいたします。心臓疾患や腎疾患、甲状腺機能低下などの疾患の場合もあります。

❍片側の下肢の浮腫

片側の下肢の浮腫がある、足に痛みがあるような場合にも必ず医療機関への受診が必要となります。深部静脈血栓症や細菌感染による蜂窩織炎の場合があります。放置すると重篤な症状となることもあります。

❍妊娠中の浮腫

妊娠高血圧症候群による浮腫の場合があります。妊娠に伴う、循環血漿量の増加に伴う浮腫です。最後に詳細をまとめます。

❍皮膚の色調の確認

むくみを生じている部分の色調など皮膚の状態をよく確認することも大切です。おもなものを下記にあげます。

  • リンパ性浮腫:皮膚が硬化し、褐色調になる
  • 下肢静脈瘤 :皮膚が全体に褐色調
  • 蜂窩織炎  :暗赤色、熱感を伴う疼痛
  • 血管炎   :軽度の隆起した紫斑

❍浮腫は全身で起こる、その他にチェックしたいことは

全身の体の状態、既往歴や使用薬剤の有無と、種類、嗜好品など多岐におよびます。

●全身状態
  • バイタルサイン:血圧脈拍、呼吸数
  • 体重の変動、尿量の減少
  • 頭頚部:眼瞼、貧血の有無、黄疸、甲状腺の触知
  • 胸部 :心拡大、肺水腫 などの所見
  • 腹部 :肝脾腫(肝・脾の腫れ)、腹部腫瘤、腹水
  • 四肢 :圧痕の有無、全身性or局所性

この他に心疾患、腎疾患、肝疾患、甲状腺などの内分泌疾患などの既往歴 の有無やそれらの疾患に関わる処方歴、悪性腫瘍の既往歴、手術歴、アレルギー疾患の有無、それらに関わる薬剤歴、外傷や手術歴、放射線療法など多岐にわたります。さらに、薬剤使用や嗜好品の有無なども確認されます。

浮腫の原因・確認項目

<浮腫の原因につながる確認事項>

 

1-2 身体のどこに症状がみられますか?浮腫の見分け方

浮腫の原因はさまざまであり、見分ける場合には3つの確認があり、これによって分類されます。

❍浮腫の見分け方

  1. 浮腫の分布を確認
  2. 皮膚の状態を確認
  3. 全身状態の確認

1.浮腫の分布

浮腫が全身性に見られるのか、部分的な局所のみなのか?一般的に浮腫が起こっている部位によって、全身性浮腫と局所性浮腫に分類されます。

〔全身性浮腫〕

*原因疾患の治癒によって症状は改善される

  • 心臓性  :うっ血性心不全
  • 肝臓性  :肝硬変、門脈圧亢進症 など
  • 腎臓性  :腎不全、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群
  • 内分泌性 :甲状腺機能低下症、クッシング症候群 など
  • 薬物性  :非ステロイド性抗炎症薬、ステロイド性抗炎症薬 *局所性血管性浮腫もあり
  • 栄養障害性:低アルブミン血症、ビタミン欠乏症 など
  • 妊娠性
  • 特発性浮腫 *下記参照
「特発性浮腫」とは?
  • あきらかな原因が見られないのに、浮腫の症状がある
  • 周期的に繰り返す足や顔や手の慢性的なむくみの症状がある
  • 20代から50代の女性に多く見られる
全身性浮腫

<全身性浮腫>

〔局所性浮腫〕

静脈やリンパの流れの障害や局所の炎症で生じる浮腫

  • 静脈性  :静脈のうっ滞
  • リンパ管性:リンパ管閉塞  *リンパ節の腫脹を生じる
  • 炎症性  :感染症、アレルギー、やけどなどによる炎症
  • 血管神経性:クインケ浮腫、脳梗塞などによる神経障害、遺伝性血管神経性浮腫
「クインケ浮腫とは」 *ドイツ人医師 H.I.クインケにより初めて記載
  • 蕁麻疹の1種とされる「血管神経性浮腫」
  • まぶたや唇など好発性に腫れる、かゆみ、熱感を伴うことがある
  • 小児期から壮年期に好発し、原因不明
  • 軽い自覚症状としてほてりなど、数分~数時間、長くても2~3日で消失し、時間をおき再発
  • まれに重症化、その際は喉が腫脹し、窒息の危険もあるので要注意
局所性浮腫

<局所性浮腫>

※関連ブログ「原因不明が多い、ストレスでも「蕁麻疹 じんましん」

2.皮膚の状態

皮膚がむくんでいる状態を確認するために

約 10 秒間、深さ 約 5 mm 

皮膚を圧迫して回復を確認

この方法によって、圧痕浮腫と、非圧痕浮腫 に分けられます。

●圧痕浮腫:pitting edema
  • 浮腫のある部分を押し、その後指を離し、放置しても圧痕を残す
  • 皮膚の弾性が消失している

圧痕浮腫の原因 :心不全、ネフローゼ症候群、肝硬変、薬剤性など

●非圧痕浮腫:non-pitting edema
  • 浮腫のある部分を押し、その後指を離すことで圧痕が残らない
  • 皮膚に弾性がある

非圧痕浮腫の原因::粘液水腫(甲状腺機能低下)、好酸球性血管性浮腫リンパ水腫など

圧痕性浮腫と非圧痕浮腫

<圧痕性浮腫と非圧痕浮腫>

3.全身状態

浮腫はさまざまな疾患が原因となって症状となることがあります。そのためには、全身の状態を確認することが大切です。

●全身状態の確認
  • 体重増加の有無     :乏尿といった尿量の減少、腎臓性浮腫の確認
    • 1日の尿量が、400 ml/day 未満を乏尿
  • 発熱、発汗、疼痛の有無 :炎症性浮腫の確認
  • 動悸、呼吸困難、起座呼吸:心臓性浮腫の疑い
    • 起座呼吸とは:座位になることによって呼吸困難が軽減される
  • 食欲不振、下痢、嘔吐  :消化管疾患やタンパク質損失性が原因による浮腫
  • 妊娠、生理周期     :妊娠性浮腫、月経前緊張性 などが疑われる
全身状態の確認

<全身状態の確認>

 

1-3 どうしてむくむの?その原因メカニズム

ここまでで、さまざまな疾患が原因となっていることが分かったのではないでしょうか。健康な方でも一過性にむくみを生じることがあります。

❍身体の水分、浮腫の原因メカニズム

終日の立ち仕事で夕方に脚のむくみを感じることや、飲みすぎた翌日に、顔を見てむくんでいる…と思ったことがある方もあるのではないでしょうか。

冒頭で、浮腫は「細胞間液」が過剰に貯留することによって起こるとお伝えしていますが、体内の水分バランス、この細胞間液は、酸素や栄養素の運搬とともに、老廃物などの回収など、静脈やリンパ管などと深く関わっています。

血管から間質への体液の移動量の増加および、間質から毛細血管やリンパ管への体液移動の減少によって生じます。その発生機序には以下の原因によって浮腫を引き起こし、場合によっては複数が関与することもあります。

※関連ブログ「身体に大切な水の代謝のおはなし

• 毛細血管内の静水圧の上昇
  • 心拍出量の減少による静脈圧の上昇
  • 静脈炎など静脈の閉塞による局所的浮腫
• 血漿膠質浸透圧の低下
  • 血漿アルブミン濃度の低下
• 毛細血管壁の透過性の亢進
  • 血漿中への水の細胞間液への移行
• リンパ系の閉塞

 

※関連ブログ「身体に大切な水の代謝のおはなし

 

2.妊娠中に足がむくむ…妊娠高血圧症候群?

妊娠高血圧症候群は、以前、私が出産した頃には妊娠中毒症と言われていました。

❍妊娠は大変なんです

妊娠は身体にさまざまな変化が起こります。よくあるのが、妊娠中の浮腫です。この多くが生理的なものとされ、生理的浮腫といっています。

●生理的浮腫

妊娠によるホルモン変化や、体内の血液量の増加によって、下肢にむくみを生じるやすくなります。

個人的な経験からは、1人目の妊娠中、足にしっかりとソックスのゴムの後が残り、象さんには申し訳ないのですが、ゾウの足のようにむくみが生じてしまい、血圧上昇し、高血圧症と診断され産婦人科から内科循環器に併診されたことがあります。

❍妊娠に伴う血液量の増加

妊娠中は体内循環血漿量が増加、身体の組織全体の水分増加することによって、身体がむくみやすい状態となっています。しかし、注意して欲しいのが、妊娠中の妊娠高血圧症候群の発症です。朝になってもむくみがとれない、すねを押したときに凹みが消えずに残っているなど、むくみの症状が強いときは受診することをお勧めいたします。

❍妊娠高血圧症候群とは?

妊娠時、高血圧症を発症した場合、「妊娠高血圧症候群」といいます。

●高血圧合併妊娠と妊娠高血圧症、妊娠高血圧腎症

妊娠以前から高血圧症が有る場合、もしくは妊娠20週までに高血圧を認める場合は「高血圧合併妊娠」いいます。さらに、妊娠20週以降に高血圧のみ発症する場合は「妊娠高血圧症」、高血圧とタンパク尿を認める場合は、「妊娠高血圧腎症」として分類されています。

〔妊娠高血圧症候群の分類〕
  • 高血圧合併妊娠:妊娠前から高血圧がある、もしくは妊娠20週までに高血圧を認める
  • 妊娠高血圧症 :妊娠20週以降に、高血圧のみの発症
  • 妊娠高血圧腎症:高血圧と蛋白尿を認める場合

●さらに、2018年以降、タンパク尿を認めない場合でも、肝機能障害、腎機能障害、神経障害、血液凝固障害や胎児の発育不良の場合は、妊娠高血圧腎症に分類されるとのことです。

❍高血圧症の発症基準

●血圧
  • 収縮期血圧 140 mmHg 以上 あるいは、拡張期血圧 90 mm Hg以上
  • 重症の場合:収縮期血圧 160 mmHg 以上、拡張期血圧 110 mmHg 以上
●タンパク尿
  • 尿中タンパク:0.3 g / day 以上の排出
  • 重症の場合 :2.0 g / day 以上の排出

❍少なくない妊娠高血圧症候群

妊娠高血圧症候群は、妊婦さんの約 20人に1人の割合で発症するとされています。妊娠34週未満で発症した場合、早発型とされ、重症化しやすく注意が必要とされています。

●妊娠高血圧症候群が重症化すると…

重症化に伴い、血圧の上昇、タンパク尿、痙攣発作、脳出血、肝機能障害、腎機能障害などを発症することもあります。肝機能障害および、溶血性貧血、血小板減少を3症候とする HELLP症候群を発症することもあります。

❍胎児への影響

妊娠高血圧症候群を発症すると当然胎児への影響も懸念されます。胎児発育不全や常位胎盤早期剥離による胎児への酸素供給不足となり、胎児機能不全となることもあります。退治死亡など最悪の状態にもなりかねません。

このように、妊娠高血圧症候群を発症すると、妊婦と胎児ともに、非常に危機的な状態となることもありますので、妊娠中の過ごし方にも注意が必要です。

HELLP 症候群

妊娠後期または分娩時に生じる母体の生命危機の状態に伴う3大症候の英語の頭文字

  • 溶血性貧血  :Hemolytic anemia
  • 肝逸脱酵素上昇:Elevated Liver enzymes
  • 血小板低下  :Low Platelet count

※情報引用サイト「HELLP症候群」Wikipedia

❍妊娠高血圧症候群のリスク

妊娠高血圧症候群発症リスクは、もともと基礎疾患として、糖尿病、高血圧、腎臓疾患を持つ人、肥満、母体の高年齢化(40歳以上)、家族に高血圧疾患がいる、多胎妊娠(双子など)、初産婦、以前に妊娠高血圧症候群を発症した人などです。

妊娠高血圧症候群のリスク因子

<妊娠高血圧症候群のリスク因子>

❍未だ研究段階の「妊娠高血圧症候群」

この疾患の発症原因や早めに知ることができないかなど、予防の関するさまざまな方法が試みられてきているとのことですが、未だ確立された妊娠高血圧症候群のあきらかな原因など、結論が出されていないとありました。

情報サイトをみると、健診をきちんと受けること、適切な周産期管理を受けることが最も大切だとされています。水分摂取制限や利尿剤の使用は、母体の血栓症のリスクを高めるとのこと、また過去に過度の塩分制限とされていましたが、その効果は否定的とのことです。医師の指導にもと出産にむけての管理が非常に大切であること思います。

※引用サイト「妊娠高血圧症候群 公益社団法人 日本産科婦人科学会」

 

3.下肢のむくみで検査依頼を受ける「深部静脈血栓症」

下肢のむくみを症状とする疾患として「深部静脈血栓症」が疑われ、よく超音波検査の依頼を受けます。この深部静脈血栓症を簡単にまとめておきましょう。

❍深部静脈血栓症(DVT:Deep vein thrombosis)とは?

深部静脈(大腿静脈や膝窩静脈など、身体の深部にある静脈)に血栓を作ってしまう疾患で、作られた血栓で血管が閉塞してしまうことにより浮腫を生じます。この深部静脈血栓症(以下DVT)は肺塞栓症のおもな原因となることがあるために要注意とされます。

DVTの症状としては、患部の痛みや腫れ、発赤、熱感などで無症状のことも少なくありません。好発部位として下肢はもっとも多くみられ、ふくらはぎ、下肢の表面を走行する静脈などに血栓が生じてさほど、重大な問題とはなりませんが、下腹部や太腿、膝の中心を走る深部静脈に血栓が生じる重症となる場合もあります。

問題となるのは、作られた静脈から血液の塊が剥離して、血管内を流れた結果、肺に移動することもあり、肺血栓塞栓症を発症することです。

❍下肢DVTの症状

血栓によって静脈の一部が閉塞されますので、閉塞された片方の下肢の腫脹、急激に赤黒く腫れあがり、痛みを伴います。いきなり腫脹することもあれば、数日間かけてゆっくりと進行することもあります。そのまま放置すると、晴れた状態が持続され、皮膚の変色や崩れて潰瘍を形成することもあります。

❍肺塞栓症を起こすと…

もし、血栓が肺に流れ着き、肺塞栓症を発症すると、、呼吸困難、胸痛などの症状が起こり、最悪、生命の危機的事態も引き起こし、非常に危険です。

❍エコノミークラス症候群

エコノミークラス症候群という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。狭い空間で長時間足を動かさないことが原因とされ、静脈の中の血液が滞ることによって血栓を生じてしまう疾患です。

飛行機の移動中によく生じたことから名付けられていますが、近年自然災害後の、避難所や車避難など狭い空間で動かずにいることもエコノミークラス症候群を発症するとされ、注意喚起されている疾患です。

エコノミークラス症候群、すなわち深部静脈血栓症:DVTと理解してください。

※「エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)に関するQ&A」一般的社団法人日本呼吸器学会

 

❍深部静脈血栓症のリスク因子

深部静脈血栓症のリスク因子として上げられいるのは、術後、癌疾患、深部静脈血栓症の過去歴、寝たきりの人、避妊薬などのホルモン剤使用など

 

※引用サイト「深部静脈血栓症って?」日本血管外科学会HP、「深部静脈血栓症」Wikipedia

 

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・超音波検査、始める前にいろいろあります「VAK」

若い技師さんに伝えたい、五感で行う「USアティテュード」

エコー室で検査を行っていると「足のむくみ」を主訴で下肢の深部静脈血栓症:DVTのスクリーニングとして、下肢静脈のエコーを依頼してくることが、いまでは一般的となる時代です。

❍血管エコーは診断装置の向上化とともに普及

個人的には、2007年頃から循環器医からの依頼で試行錯誤しながら、頸動脈エコーを実施し、2009年には頸動脈エコーをテーマとして、その有用性を学会で発表していました。その後超音波診断装置の急速な発展により、より詳細な画像が得られるようになったことで、今では消化管エコーはもちろん、上下肢の血管エコー、透析に使用されるシャントエコー、さらには整形領域、肺や頭蓋まで超音波検査は全身あらゆる領域が検査対象となっています。

皮膚の下の状態がリアルタイムで目視出来る

ある外科医師が手術のイメージがリアルに想像出来るとも言い、既に20年くらい前になるのでしょうか「もっと大画面で超音波画像を見たい」と言っていた言葉が、印象的に私の中に記憶されています。

❍超音波検査に不可欠、事前の五感情報

診断装置は腹部・心臓からプローベの進化によって、より浅い体表にフォーカスされた物が開発されたことによって、血管領域の超音波検査が格段に飛躍し、より詳細で美しい画像がリアルに再現されるまでになっています。

被検者の症状改善のために、主治医がどのような情報を超音波検査検査に期待し、得たいのかということを事前に適切に、正しく。必要かつ十分に得ることが大切です。そのためにカルテを確認し、既往歴、検査データー、現在の症状を把握しておくことは絶対です。さらに

体表エコーには必須です!

事前の「VAK」からの情報

と、私は思っています。「VAK」はそれぞれ、nlp-concept

V:Visual 視覚

A:Auditory 聴覚

K:Kinesthetic 触覚

●聴覚 *被検者へのヒアリング
  • 症状はいつからか?
  • 初めてか?繰り返しているのか?など状態に応じた聞き取り など
  • 上下肢ならば左右差の症状の有無や違い
  • どのようなことが気になるか?問題となるのか?など
●視覚 *検査部位を目視で確認する
  • 皮膚の状態、変化、色調、皮下腫瘤や傷などの有無
  • 腫れの部位、有無、他の部分との違い
  • 左右差の有無
●触覚 *触知の前に「触る」ことを伝えてください
  • 触知によるむくみの状態
  • 触った時の皮膚感覚を意識する

こんなことを事前に行っておくことで、格段に超音波のスキルもUPします。

個人的には超音波診断装置の変遷をまのあたりに体験できたことに感謝し、そこから得た経験を伝えていくことも大切な仕事思っています。

 

Pure Medical attitude

生理検査アティテュード®

Junko Katayoshi

 

今日のまとめ

  • 浮腫は体内に水分が過剰にたまり、腫れている状態、細胞外液の貯留
  • 浮腫の原因は非常に多く、原因疾患を治療することで改善される
  • 原因疾患を見極めるために、全身状態の確認、浮腫の部位、皮膚の状態、基礎疾患や病歴なども必要

 

Pure Medical attitudeで

さまざまなワークセッションを受けられます

残念だけど…

不本意だけど…

「オンラインでの対応」となります。

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かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級/介護予防運動指導員/米国NLP協会認定NLPトレーナー/臨床心理学 および 基礎エキスパート取得

今日も最後までありがとうございました。