元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ まだ、5月というのに、真夏日となるところもあり、寒暖差に疲れ気味の方も多いのではないでしょうか。私はいつも翌日の天気予報を確認しています。その理由は、お天気はもちろん、気温のチェックをしています。寒暖差から少しでも身体を守るためです。まだ5月だと言うのに、真夏日の予報や、熱中症注意などのことばも聞かれます。これからの梅雨の時期、熱中症にも注意が必要です。そこで今週は「熱中症」です。強い日差しの中を歩いていたら頭が痛くなった…それも熱中症の初期症状です。熱中症理解のための1週間です。

        

1. この季節に知って欲しい熱中症の理解への3ステップ

1-1 ステップその1 熱中症メカニズムの理解

1-2 ステップその2 熱中症発症リスク3つの要因

1-3 ステップその3 熱中症重症度とその対応(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)  

今日のプラスα

2.高齢者に多い熱中症        

3.暑さ指数(WBGT)を知っていますか?

生理検査アティテュード®からのメッセージ

子どもの寝汗、子育て時代に園長先生から伝えられたこと

 

1. この季節に知って欲しい熱中症理解への3ステップ

1-1 ステップその1 熱中症メカニズムの理解

熱中症に注意をとよく聴きますが、一体どの様なものなのでしょうか?

熱中症とは?

熱中症とは、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称とされます。

脱水による体温上昇と、その体温上昇に伴う臓器の血流低下と多臓器不全とされ、表面的な症状としてめまい、失神、頭痛、吐き気、強い眠気、気分が悪くなる、体温の異常な上昇、異常な発汗、もしくは汗が出なくなる、などの症状があげられます。

※引用サイト ウィキペディア「熱中症

【熱中症は夏場だけではありません】

熱中症が原因で死亡することもあり、発症した場合はその症状の程度に関わらず、適切な措置が必要とされています。死亡に至らない場合でも重症例では脳機能障害、腎臓障害などの後遺症を残す場合があるとされています。屋内・屋外を問わず高温、多湿などが原因となって起こります。気温21~25℃あたりから要注意になるとされ、25℃くらいから熱中症が発症し、気温の上昇とともに、段階的に熱中症者の増加が見られるとされ、31℃を超えると急増するといわれています。

熱中症は、日射病とは異なります。室内でも発症することが多いとされる高温障害です。日常生活の中で発症する「非労作性熱中症」と仕事やスポーツ時に発症する「労作性熱中症」に大きく分けることが出来ます。

【恒温動物としての恒常性の消失】

そして、人は恒温動物と言われるように、常に身体の体温を一定に保つ機能を持っています。37℃前後という比較的狭い範囲で身体の体温を維持している動物です。「寒い」「暑い」などの身体感覚を空気から感じています。そしてこの空気は、物理的な要素の影響を受け、変化しています。空気の物理的な温熱条件により体温調節をおこなっています。この、低音調節機能が低下し、調節できなくなってしまった状態が熱中症ということになります。

体温を平熱に保つために汗をかくこと、体内の水分や塩分の調節ができなくなること、そして血液の 流れが滞るなどさまざまな条件が重なり、体温が上昇を防ぐことができなくなることにより発症する障害の総称とされます。

  • 死に至る可能性もある病態とされる
  • 予防法を知ること、そして実践することで防ぐことができる
  • 応急処置を知ることで、重症化することを避け、後遺症も軽減することが出来る

最近の気象状況は、以前よりも過酷なように感じます。そして人は、快適な生活環境に慣れすぎているとも私は感じます。熱中症は、人の恒常性機能が失われるわけですから危険な病態だということは、理解できるかと思います。リスクを知って、適切な予防方法を知ることが大切だとされます。

そしてもし、熱中症を引き起こしたとしても、適切な対応法を知っていることで、自分や周囲の人たちを救うことが出来るのです。ひとりでも正しい方法を知ってほしいと思います。

【生活の中でのさまざまな温熱条件】

温熱条件とは、昨年の6月のブログでも一度扱ったことがある情報ですが、温度・湿度・気流・輻射熱の4つで作用します。さまざまな温熱条件の中で私たちは体温を一定に保ち清潔しているということになります。この条件が悪化し対応しきれなくなり、身体への負担が増加して対応しきれなくなることで熱中症に陥ることになります。

人の身体は、身体活動によりエネルギーを消費し、常に熱産生が行われています。それにプラスされるのが暑熱環境となります。人の身体はそのような環境下においても、異常な体温上昇を抑えるために効率的な体温調節機構が備わっています。さまざまな温熱条件に対して、人の身体は、発汗量の調節、脈拍数のコントロールを行い、体温を調節を行っています。人が暑さを感じると、発汗により体温を保とうとします。さらに高温となると、脈拍が上昇し、体内温度はさらに上昇し続けます。外部環境がさらに悪化すると生体は反応しきれなくなり熱中症の状態となります。この人の温熱中枢の働きには、自律神経が関わっています。

 

正常な体温調節機能

<正常な体温調節機能>

〔温熱条件に関与するのは自律神経〕

人の皮膚には、多くの血管が走行し、血液が流れています。暑い時には、自律神経を介してこの皮膚の末梢血管が拡張して体温を下げようと機能します。皮膚から外気への放熱作用により体温を下げることが出来ます。多くの汗をかくことで、汗を蒸発させ、気化熱を発生させ体温を低下させることに役立ちます。身体が雨に濡れた時や、湯上がりの後、早めに拭いて水滴をそのままにすると身体が冷えるというこを実感されると思います。この汗も身体にある水分をもとにして皮膚の表面に分泌され、体温調節に機能しているのです。

この体温調節機能は、自律神経の働きによることは、以前の自律神経関連のブログの中でもお伝えしています。参考までに一覧を入れておきましょう。

自律神経のおもな働き

<自律神経の働き>

〔熱産生と熱放散のバランス関係〕

人の体内では、全身の隅々まで流れる血液網により、主要な臓器から末梢器官、皮膚の表面まで毛細血管が行き届き、高気温下では、大量の汗をかき体温を低下させる機能を行っています。大量発汗に際しては、汗とともに体内から水分や塩分が失われます。そのために起こり得る脱水状態に対して、身体が正常な反応ができなくなると筋肉の収縮するこむら返りや、脳への酸素が欠乏し一過性の血流減少が引き起こされることで脳貧血をおこすなどの症状がみられます。

このように熱産生と熱放散のバランスが崩壊することで体温の急激な上昇が引き起こされ、熱中症となってしまうのです。バランスが崩壊すると、水分、塩分を大量に失います。脱水により脳や身体の血液循環に異常をもたらします。血液循環機能を失うと当然生命の危機に陥ります。顔面は蒼白となり、皮膚も血流を失うために赤みが失われます。逆に体温が40℃を超えると、顔面は紅潮し、皮膚は水分を失いますので乾燥し緊急搬送は必須の状態となります。

※参考サイト:熱中症環境保健マニュアル 2018 環境省 熱中症予防情報サイト

 

1-2 ステップその2 熱中症発症リスク3つの要因

熱中症を引き起こす要因は、3つに分けられます。「環境」「身体状況」「行動」

【熱中症を引き起こす3つのリスク 環境・身体の状態・行動】

ここまでお伝えしたように、身体の体温の上昇と体温調整機能のバランスが崩れると、体内に熱がたまり上昇してしまう交代が熱中症です。

熱中症を起こしやすいリスクファクターを理解して、日常生活の中での予防に心がけましょう。

◯ 環 境
  • 気温が高い
  • 湿度が高い
  • 風が弱い
  • 日差しが強い
  • 閉め切った室内
  • エアコンがない
  • 急に暑くなった日
  • 熱波の襲来

高温、多湿で風が弱く、輻射源といわれる熱を発生するものがあるなどの環境下では、身体からの熱放散が減少します。発汗も不十分となり、熱中症となりやすい環境となります。

例として、炎天下での作業はわかりやすいかと思いますが、建設業、製造業、林業、運送業、警備業、農業などは、熱中症リスクの上位6業種とされています。その他、厨房などの火力を使う作業、無風状態の工事現場、運動場、体育館、自宅のお風呂場なども例外ではありません。その他気密性の高いビルやマンションなどの最上階など、身近な場所にも多くの危険な環境があります。

◯ 身体の状態
  • 高齢者、乳幼児、肥満
  • からだに障害のある人
  • 慢性疾患:糖尿病、心臓病、精神疾患 など
  • 低栄養状態
  • 脱水状態:下痢、インフルエンザ など
  • 体調不良:二日酔い、寝不足 など

小さな子どもは、体温調節機能が十分に発達していないこともあり、大人よりも熱中症を起こしやすいとされています。そして特に高齢者には、室内での熱中症が多く、日常からの対策が望まれます。高齢者は、暑さを感じにくく、温度に対する感覚が低下しています。室内でも熱中症にかかるとされ、特に注意が求まられます。

◯ 行 動
  • 激しい運動
  • 慣れない運動
  • 長時間の屋外作業
  • 水分不足:補給がしにくい状況にある

学童でも、体育の授業や部活動、最近よく聞くのが、秋から5月に行われるようになった運動会の練習などでの熱中症です。真夏前のこの時期は、暑さに身体が慣れていないためにさらに熱中症を引き起こしやすい時期とされていますので、注意して欲しいと切に願います。遠足や登山などの野外活動でも熱中症にかかる場合があるとされています。スポーツすることで、筋肉は熱を発生します。そのため、熱中症の危険もより高まります。高温、多湿の中で運動する時は、気温があまり高くなくても熱中症にかかる危険性があるとされます。運動の仕方や水分補給などに十分に注意する必要性があるとされています。

その他の熱中症のリスク
  • 脱水状態がある時
  • 高齢者や乳幼児
  • 何らかの障害がある場合
  • 肥満
  • 厚着をしている
  • 運動不足、運動習慣のない人
  • 暑さに慣れていない
  • 体調不良、疾患を有する人
  • 体調不良 など

【熱中症のメカニズム】

体内で発生した熱は、皮下の毛細血管からその熱を体外に放出して体温を下げ、身体を冷やすことが出来ます。発熱すると、皮膚が赤く見えるのは、皮下血管の血中温度が上昇しているためです。熱を下げようと身体が反応しているためなのです。そのために発熱時は、血流が減少し、発汗により水分量も減少します。この悪循環により、効率よく熱を体外へ逃せなくなる状態が熱中症となります。

〔ハイリスク者の起こっているメカニズム〕

高齢者、低栄養や下痢、感染症などにより、体内の水分量が減少している人も同様の現象がことが起こっています。その状況下で、環境温度が高い状態や、湿度が高い、強い日差しの中、無風状態などの環境下では、うまく身体の熱が放散されずに体温調節を行えなくなってしまうために、健康な人よりも注意する必要が生じ、ハイリスクとされます。体内の水分量が減少すると、筋肉や脳、肝臓、腎臓などへの血液供給が減少します。そのために、筋肉が収縮(こむら返り)することや、意識が朦朧とし意識消失、肝臓や腎臓の機能に障害を引き起こすこともあります。

さらに注意してほしいことは、心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患などにも大きく影響することがあります。環境リスクなどを排除し、熱中症を起こさないことが必須となります。

〔水分減少には、適切な水分補給〕

汗の蒸発時に、身体から熱をさげてくれますが、発汗とともに、水分や塩分も体外へ放出されます。そのため、体内の水分・塩分が不足することになり、血流が滞ることも起こります。そのため、水分とともに、塩分の補給も重要なこととなります。

1-3 ステップその3 熱中症重症度とその対応(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) 

熱中症の症状が重篤な状態になると、40℃以上の高熱となります。大量の発汗、めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、けいれん、頭痛、吐き気、倦怠感、意識障害などがあげられます。

【熱中症の重症度のよる分類】

熱中症の重症度・緊急度により3段階に分けられていますので、段階ごとの症状と対応方法をまとめていきましょう。

◯Ⅰ度 熱けいれん

体温を下げるために発汗が起こります。汗には、水分と塩分も含まれています。高温多湿の環境では、運動や作業による多量の発汗作用が起こります。失われた水分と塩分をバランスよく補わなかった状態です。水分のみが補われた結果、熱けいれんを起こします。塩分が不足するとナトリウム欠乏症による脱水症状を起こします。筋肉が興奮し、手足に筋肉の痛みを伴うけいれんが引き起こされます。

熱けいれん、熱疲労の場合は、体温を下げるために血管が、拡張します。そのため血圧が下がり脳貧血状態となるために、頭は、低くして、足を高くして脳に血液が回るようにします。

〔熱けいれんの症状〕
  • 発汗、吐き気、めまい、口渇、腹痛を起こす
  • 体温は平常、または軽度上昇する
  • 皮膚、表情は青白く、ベトベトしている
  • 脈が弱く早くなり、血圧低下
〔熱けいれんへの対応〕
  • 風通しよく、涼しい場所に移動、足を高くし、横向きに寝かせる(吐いたものを詰まらせないように)
  • 塩分を含む飲みものを飲ませる ※ 食塩水、スポーツドリンクなど
◯Ⅱ度 熱疲労

Ⅰ度よりも思い中等度の状態です。多量の発汗、体内から水分と塩分が失われ、ともに補われなかった結果、水分、血液量が減り、疲労感、吐き気、めまいなどがおこる

〔熱疲労の症状〕
  • 疲労感、脱力感
  • 意識低下し、もうろうとした状態、呼びかけに対して僅かな反応のみ
  • 頭痛、めまい、吐き気
  • 皮膚、表情は青白く、やや冷感
  • 体温は、平温または若干の上昇のみ
〔熱疲労への対応〕
  • 風通しよく、涼しい場所に移動、下半身を高くし、安静に寝かせる
  • 衣類を緩める、塩類を含む、スポーツドリンクなどの水分補給をする
◯Ⅲ度 熱射病

いちばん重篤な状態です。熱けいれんや熱疲労の状態が放置されると、さらに重篤な状態へと移行します。脳の中枢機能がダメージを受け、破壊されます。長時間の高熱にさらされることで、体温調節が異常となり、発汗が停止、体温が下がらなくなってしまい熱射病となってしまいます。

〔熱射病の症状〕
  • 発症初期は、著しい発汗、しだいに口渇、頭痛、嘔吐、全身倦怠、
  • 体温40℃を超える(場合により、42~43℃にまで達する)
  • 意識低下、昏睡、けいれんなどおこす
  • 皮膚、顔面は赤みをおび、熱っぽい状態、極度の脱水により、乾燥状態
〔熱射病の対応〕
  • 風通しよく、涼しい場所に移動し、安静を保てる場所に移動させる
  • 体位は、水平または、血圧の上昇を抑えるために頭を高くして、顔は横向きにする(吐瀉物の誤飲を防ぐ)
  • 衣類を緩める、身体は冷却する。腋窩(わきの下)、頸動脈(首)、鼠径部(足のつけね)など効果的な場所をできれば氷で冷やす。
  • 意識がしっかりしている場合は、水分補給を行う
  • 意識消失時や、吐き気などを伴う場合は、救急搬送を行う。

以下の表にまとめましたのでご参照ください

熱中症の分類

<熱中症の分類>

<熱中症の程度と対応>

熱中症は、このように身体が温熱条件に対して体温調節中枢が働かなくなった状態です。身体が夏の気候に慣れていないこの時期、急激な気候の変化についていけなくても起こりえます。日常から、軽い運動を心掛けることも、きちんと視床下部の体温調節中枢に刺激を送り、発汗機能を促進することにも繋がります。快適な温度条件の場所でばかり生活をしていると、急激な温熱条件に身体も対応しきれなくなるのではないのでしょうか。汗をかくことも必要なのです。
自分自身でも、強い陽射しの中で歩いていて気分が悪くなったら、日陰で休息をとり、水分・塩分を補給するように心がけることが大切です。

日常から、自然を感じながら生活をすることも大切なのだと思います。

【熱中症の症状からの分類】

熱中症の症状で分類すると4段階に分かれます。

◯熱失神

暑い環境下で体温上昇が起きると、熱放射の必要性が生じます。皮膚の血管を拡張させ、血流を増加させてることになりますので皮膚温度は上昇します。起立状態でいると下肢に血流が集中し、脳への供給が減少します。脳の血流不足から一過性の意識消失を引き起こします。

失神と聞くと、突然意識を失いバタンと倒れることをイメージされるように思いますが、熱失神とは、暑さのために一瞬の立ちくらみのような症状のことを意味します。

◯熱けいれん

大量の発汗により、水分と電解質も奪われます。その際に水や塩分濃度の低い水分補給を行うと、血液中の塩分が低下し、水分バランスが崩れ、痛みを伴う筋肉のけいれんを引き起こします。

小さい子どもの熱発に際して、熱性けいれんを引き起こすことがあるかと思いますが、その場合は、てんかんなどの全身性のけいれん発作のことをいいます。熱中症でいう熱けいれんは、暑さと疲労とによる脱水が原因となり、ふくらはぎなどの筋肉のけいれん、こむら返りを引き起こすことをいいます。

上記の重症度分類でまとめたように、熱失神も、熱けいれんもともに熱中症の初期のサインとして重要とされます。このような症状がみられた場合には、すぐに涼しい場所で休み、冷たい水分やスポーツドリンクを摂取ることが大切です。

◯熱疲労

仕事や運動のため筋肉への血液供給が増加される状況が、高温となる条件下で行われる状態が継続されると、心臓に戻る血流量が減少してしまいます。心拍出量が減少し、血液循環量が減少してしまうことで、脳や内蔵への血液がくられなくなります。めまい、頭痛、吐き気などの全身症状がみられ状態になります。高度の脱水と、循環不全による熱疲労となります。

体温は、上昇しての軽度のみ、次の熱射病のように40℃を超えることはありません。軽度の錯乱状態がみられることはありますが、昏睡などの重篤な意識障害はみられません。

◯熱射病

熱疲労がさらに重症化すると、脱水と循環不全がさらに悪化します。発汗や皮膚血管拡張ができなくなるために、体温が40℃以上に上昇することもあります。脳などの全身臓器の機能障害が引き起こされ、体温調節不全、意識障害に陥ります。

熱中症を4つの病態に分けると上記のようになります。実際には、これらが明確に分けられるものではないとされています。そのために、緊急時の処置を理解するためには、先に示したⅠ~Ⅲの重症度による症状に合わせて対応することがよいとされています。

熱中症は、環境条件(気温、湿度、輻射熱、気流等)や行動(活動強度、持続時間、休憩など)、さらに身体状況(体調、 性別、年齢、暑熱への反応など)の条件が複雑に関係しています。意識障害が重症度を判断する上で重要とされています。重症昏睡に陥る前、読んでも応答が鈍いことや、ことばがかえって来ないなどの反応が鈍い、何となく言動がおかしいなど、日時や場所の認識ができないなどという場合も注意が必要となります。

熱射病まで発症すると非常に予後が悪いとされます。熱疲労から熱射病への進展を阻止することが重要とされます。悪い条件下(活動強度、体調、衣服、高温などに注意)での仕事には細心の注意が必要です。運動もなどにおいても短時間で発症することもあるために十分な注意が促されます。

 

熱中症

<熱中症の重症度への対応>

 

2.この季節、高齢者にとくに注意して欲しい熱中症

先にお伝えしたように熱中症のハイリスク者としてあげられているのが高齢者です。どうして高齢者は熱中症になりやすいのかをもう少し詳しく見ていきましょう。

【高齢者が起こしやすい脱水症の原因】

脱水症とは、身体の水分量が失われた状態をいいます。水分とともにミネラルも不足します。身体の水分、体液量が減少すると、酸素や栄養素などの運搬に影響し、体温調節にも影響します。さらに老廃物を排泄できないなどの障害が現れます。脱水を起こしていても症状が出にくく、本人が気がつかないという問題が生じていることがすくなくありません。

人は、1日2.5Lもの水分が、尿や便、汗、呼吸などにより身体から排出されています。この排泄分が補われないと体液のバランスが崩れ脱水症を引き起こします。

高齢者の場合は、もともとの体内の体液量が減少しています。成人男性が約60%くらいなのに対して、50%くらいまで減少するとされています。そして、さまざまな熱中症リスク要因が増えます。

食品から得ていた水分量も、食べる量が減ることで減少します。また嚥下機能が低下してくることにより、水分が摂取しにくくなることの原因なります。身体感覚が低下することで、喉の渇きを感じにくくなり、飲むことを忘れてしまいます。そのため意識的に水分を摂取するように心がけないと、当然飲水量が減少します。治療に用いられている投薬の中に、利尿作用のあるものが含まれることがあります。排尿量が増えるために、その量に見合った水分摂取を行わないと脱水を引き起こします。動くのが困難となり、トイレの回数を減らす目的で、水分摂取を控えてしまうことも原因となります。

◯ 高齢者が脱水を起こしやすい原因
  1. 身体感覚の低下、喉の渇きを感じにくくなる :水分補給が少なくなる
  2. 食欲低下、嚥下機能の低下により水分摂取不足:食品からの水分量の減少
  3. 身体が不自由となりトイレ回数を気にして飲水を控える:水分摂取量の不足
  4. 薬剤の影響、利尿作用のある薬剤      :尿量が増え、水分喪失増加
  5.  筋肉の減少による水分量の減少        :水分喪失量の増加

高齢者は、体内の水分量が減少しやすくなる条件が整っています。脱水症に気がつかずに、生活環境が加わると、たちまち熱中症を発症することになります。気温が上昇しやすい暑い日に、締め切った部屋にいるたちまち熱中症を引き起こします。日常からの注意が必要とされます。

 

3.暑さ指数(WBGT)を知っていますか?

暑さ指数という指標があります。WBGT:Wet Bulb Globe Temperature 湿球黒球温度 といい、熱中症を予防することを目的としてアメリカで提案された指標とされます。

◯ 湿球黒球温度で示す暑さ指数とは?は?

人の熱収支に大きく影響する「湿度」「輻射熱」「気温」の3つの要素を取り入れた指標となり、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算するとされます。単位は、気温と同じ摂氏度(℃)示しますが、気温とは異なります。

WBGT指標とは
WBGT(湿球黒球温度)とは、人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、気温の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算します。

WBGT(湿球黒球温度)の算出方法
  • 屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
  • 屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

WBGTと熱中症の関係を表す方法として下記の運動指針があります。

【熱中症予防のための運動指針】

WBGT温度 31度以上 (気温35℃以上):運動は原則中止

WBGT温度 31度以上では、皮膚温より気温の方が高くなる。

WBGT温度 28~31度 (気温31~35℃):厳重警戒

熱中症の危険が高く、特別の場合以外は、運動を中止とします。激しい運動、熱負担の大きい運動は避ける必要があります。運動する場合には積極的な休息をとりながら、水分補給を行う。体力のない人や、暑さに慣れていない場合も運動は中止とします。

WBGT温度 25~28度 (気温28~31℃ ):警戒

熱中症の危険が増強します。積極的な休息、水分補給を行うようにする。激しい運動を行うときは、30分おきくらいに休息をとるようにします。

WBGT温度21~25度 (気温24~28℃ ):注意

熱中症による死亡事故が発生する可能性もあります。熱中症のサインに注意をしながら、運動の合間には、積極的に飲水する水ようにする。

 WBGT温度21度まで(気温24℃まで): ほぼ安全

通常、熱中症の危険性は、小さい、水分補給は、適宜必要とします。市民マラソンなどの場合ではこの条件でも熱中症が発生こともあるので注意は必要とされます。

いかがでしょうか。運動するときの指標にしていただけたら思います。暑さ指数(WBGT)の詳しい説明は、環境省のサイトを御覧ください。

 

※環境省:熱中症予防情報サイト 「暑さ指数(WBGT)とは?」「暑さ指数(WBGT)の詳しい説明

 

※環境省:熱中症予防情報サイト 「暑さ指数(WBGT)とは?」「暑さ指数(WBGT)の詳しい説明

生理検査アティテュード®からのメッセージ

・子どもの寝汗、子育て時代に園長先生から伝えられたこと

小さな子どもは、寝ながら大量の汗をかきます。寝汗をそのままにすると汗が冷えて、風邪をひかせてしまいます。そのままにしておくとあせもになってしまいます。

【背中にタオルを入れてあげましょう♪】

子どもは、眠くなると手足が温かくなることをご存知かと思います。抹消血管を拡張させ体温を下げようとする機能により手足が温かくなります。そのために多くの汗もかきます。寝汗をそのままにするとあせもの原因になり、風邪をひかせてしまう原因にもなります。パジャマを着せたら、背中にタオルを1枚入れてあげてください。

眠っているのにパジャマを着替えさせるのは大変ですし、睡眠を妨げることにもなります。タオルが湿ったら交換してあげる。そして、汗は、乾いたタオルで拭いてはダメですよ。大人ももちろん肌トラブルの原因となります。

 はじめての子育てに役に立った園長先生の教え

私は、産後約8週で2人の子どもたちを0歳時保育からお願いしていました。ひとり目の長女は、当然初めての子育てです。思い起こすと保育園の園長先生からさまざまなことを教えて戴きました。その時すでに70歳代後半だったのではと記憶しています。

就寝時の背中のタオル、おしぼりを枕元に準備することも教えて戴きました。そして寝冷え防止には、寝返りをしても外れることのないバスタオルが便利です。かけて置いたタオルケットを蹴飛ばしてしまい、お腹がでてしまうこともあるのではないでしょうか。腹巻きだと夏の季節は、汗をかきやすくなりますが、バスタオルを筒状に縫い、その中で休ませる。寝返りをしてもお腹からタオルが外れることがありません。

娘は、かば柄のピンクの筒状のバスタオルがけっこう気にいっていたかと…笑 たぶん今でもきっとその柄は覚えているかと思います。

 

子どもの寝汗対策

 

私が、2人の子どもを育てながら、フルタイムで仕事を続けることが出来たのは、さまざまな人に支えられていたからだと思っています。子どもが病気をするのはあたりまえ、主人はもちろんのこと私の両親や、主人の義姉のサポートも、そして保育園があったからだと思っています。

はちみつが赤ちゃんには、禁忌だという情報もちゃんと園長先生に教えて戴いています。親には常に厳しい態度でさまざまなことを言われました。しかし、子どもにとっては最高の環境でだと思うことが出来たから、安心して2人の子どもを託しながら、フルタイムで働き続けることができたと感じています。園長先生の姿勢は、厳しさの中にいつも子どもたちへの愛がコアに有ったことを私は感じています。親には常に厳しく、子どもたちには優しく、働く親の先駆者のような方だと今更ながら感謝しています。

 

 

今日のまとめ

  • 温熱条件とは、温度・湿度・気流・輻射熱の4つで作用、夏場に限らず熱中症は起こる可能性がある。
  • 熱中症を引き起こすリスクは、環境・身体の状態・行動3つ状況に分けられます
  • 熱中症が重症化すると、熱射病を引き起こし、40℃以上の高熱となります。早期の適切な対応が必須

 

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