元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪今週は、自分と向き合う時間をご提案しています。月曜日は、自己理解のきっかけとして「ジョハリの窓」をお伝え致しました。ジョハリの窓のDに相当する部分「自分の未知」への気づきを得るための方法を2回目の今日は、まとめていきたいと思います。自己を理解することで、新たな自分と出会えることもあります。自分と自分の周囲の人達の人間関係もきっと新たな変化が見えてくるのではないでしょうか。自分と自分に関わる人達がより幸せでいるために。今日のプラスαは、質問の大切さをまとめ、ニューロロジカル・レベルを取り上げました。

 

1.自分を知るための3つの方法 

1-1 自己理解の質問、WAIテストとは?  

1-2 過去と向き合うエピソードの記述とその活用方法

1-3 その他の自己理解のための方法

今日のプラスα

2.質問をすることの大切さ     

3.階層的な質問ニューロロジカル・レベルを知る  

 

1.自分を知るための3つの方法 

1-1 自己理解の質問、WAIテストとは

WAIテストとは、「Who am I」WAYテスト、TST(Twenty Statements、20答法)とも言います

【WAIテスト】

自分理解のための質問 WAI「Who am I」「私は~です」という質問を自分自身に20回行います。

自分とのコミュニケーション方法として、自分に質問してみてください。いつまでも書き続けるのではなく、5~10分くらいで時間を区切り行ってみてください。

「私は〜です」と自分に関することを「20項目」紙に書き出してください。

〔書く時のポイント〕

・初めての人に自己紹介するように思い浮かべて書いてみるとよいかも知れません

・自分自身の特性、特技、性格的特徴、長所、短所など客観的に自分を観察して書き出してみる

・当たり前のこと、名前や性別などは除外する

・好き嫌いなどの傾向、信念、価値観、行動傾向、意思、願望、責任、誇りなどに関する特性など

【書き出したものを客観的に分類する】

20項目出せても出せなくても、書き出したものを客観的に自己分析してみてください。6つに分けてみてください。

  • ◎ :とてもよい長所だと思う自分
  • ○ :よい長所だと思う自分
  • ○☓:どちらとも言えない自分
  • ☓ :短所だと思う自分
  • ☓☓ :かなりマイナスの短所だと思う自分
  • ? :どちらともわからない自分
〔どうなりましたか?自己評価〕

この○と☓がバランスよく混在している状態が健康的だと思います。

あくまでも自己評価だということ、客観的な部分と、主観的な部分との混在でもあります。人の考えには、相反する矛盾はあるものだと私自身は思っています。どちらかに偏ること無くネガティブな自己を認識しているということが大切なことだと思います。矛盾を矛盾として受け入れながら、ネガティブな自己を意識しながらバランスをとって行動していくということです。矛盾していることを認識しているか否かだとも言えると思います。

その矛盾が日常茶飯事だと、ご都合主義になり人から信用されなくなります。人には二面性があることがふつうなのです。マイナスの部分を認識して、その自分に陥りそうになった時、どのように対処するかということです。

例えば、日常周囲の言葉や態度にものすごい怒りを覚えるとします。そのまま感情を爆発してしまったは、自分にとっても否が及ぶこともありますし、周囲との関係性も気まずくなります。自分が激しやすいという認識を持っているか否かでも対応が変わるのではないでしょうか。「そういう見方もあるのかも知れない」この、相手の価値観を受け入れるということでいったん怒りは収めることもできます。客観視するということです。

自分の性格、短所を知っていれば対処することができますが、知らなければそのままネガティブな自己に嵌まり込んでしまうのではないでしょうか。このような意味でも自己理解は、自己成長につなげることができます。

「WAYテスト」Who are you テスト 「あなたは何ものですか?」も同様のテストとなります。

Who am I

<Who am I ?>

 

1-2 過去と向き合うエピソードの記述とその活用方法

過去は、自分自身の財産です。たくさんの資源が眠っています。

【未来への答えは自分の過去にある】

自己分析をするための大切な資料となります。過去の中には、今の自分の課題と向き合うための資源がたくさん見いだすことができます。

〔頑張ったこと、成功したこと〕

ゆっくりと頭に中で過去に戻ってみてください。一生懸命頑張って成果を上げることが出来たこと、そのときの感情を引き出します。周囲に見えるもの、聞こえてくるもの、雰囲気、温度感などイメージをその次元に合わせます。その時の身体の声を感じてみてください。

〔失敗したこと〕

うまく行ったことばかりではありません。失敗したことから得られたこともあるはずです。その時に失敗があるから今の自分があるのではないでしょうか。その時は、隠しておきたい、前回の「ジョハリの窓」でいうところのC.秘密:人に話さない自分の部分かもしれません。今からその時の自己を振り返ります。そこからの何か学びはありませんか?

その失敗してしまった直前に戻り、どうすれば回避することが出来ただろうか?と考えみることもよいかも知れません。

【事実から見いだすリソース】

事実を書き出してみることで得られるリソース、自己理解があります。

このような、事実を直視して、客観的に書き出してみてください。言わば自分史になるかと思います。誰に話す必要もありませんので、そう考えれば自由に書き出せるのではないでしょうか。

〔ジョハリの窓の変化を促す〕

書き出されたエピソードは、自分分析するための材料となります。「ジョハリの窓」のA.開放の部分、の公共的な一面を自己開示することにつなげることが出来るかもしれません。

客観的に自己を分析し、新たな自分(B.盲点)を知ることや、汚点として隠していた部分(C.秘密)に対する解釈が変わり、プラスに意味解釈を変えることで、自分自身のツールになることもあります。

自分のD.未知の部分を見いだすことで、未来への新たな可能性が拡がります。頭で考えるのではなく、明文化して「視覚化情報」として、客観視してみてください。

【開示された過去に対する他者評価】

数名のグループでこの自己のエピソードを発表することで得られる効果もあります。自分の過去を語ることでそのエピソードの内容や、話し方、表情、身振り、手振りからその話し手の人となりが様々な角度から見えてくることがあります。自分自身に対する客観的な意見を聴くことができます。

「ジョハリの窓」のB.盲点:自分で分かっていない自己の部分です。示されたことばを素直に、客観的に受け入れること、自分の内面で反芻し受けとめることで、B.盲点が開示されます。

【エピソードから得られるリソースを活かす】

私は、就活する人の職務経歴書を拝見させて貰うこともあります。よくあるのが、自分の経歴をただ単に羅列しただけのもの。その経歴からどのような学びを得て、活かせることが出来るのかが書かれていません。

客観的な他者の言葉からの自己分析は、自分の長所や短所を明確化し、強みや弱みを明確にすることが出来ます。他者に話を聞いて貰うことで、自分の興味関心がどのベクトルに向いているのか、将来も見えてくることもあります。このような他者意見から自己理解を深めることは、就活のときの職務経歴書にこの内容をきちんとまとめること、面接時の質問に対して答えることができるようになるのではないでしょうか。この人材をぜひ欲しいと思えるような職務経歴書がきっと書けます。

エピソードから、自己理解が深まったら、再度、WAIテストを行ってみてください。きっと書ける内容も、評価も変わってくると思います。

 

1-3 その他の自己理解のための方法

いくつかの自己理解のための方法をまとめておきましょう

【エンカウンターグループ】

カール・ロジャーズが開発したカウンセリングの方法として、エンカウンターグループ (encounter group) があります。予め課題が用意された「構成的エンカウンター」と課題が用意されていない「非構成的エンカウンター」があります。

非構成的エンカウンターとは、ファシリテーターを進行役として配し、少人数のグループで非日常の空間で話し合いをします。3~4日間、4~5日間など合宿形式で行なわれることが多く、1回数時間、午前中3時間、午後3時間、夜3時間など、何も決めない状態からメンバーから自発的に話題を提供し、感じたことを本音で話し合っていきます。ファシリテーターは、この時にグループ内での安全性に配慮しながらグループメンバー相互間の交流を促進するように努めます。

エンカウンターグループとは、「出会いのグループ」という意味を持ち、メンバーの価値観を尊重し、自己成長につながる可能性を引き出す人間関係を形成していくための時間と場所となります。

【現実の行動や態度】

主観的判断を書き出し、思いつかなくなったら、客観的事実を書き出してみることもよいかも知れません。前述した、エピソードと重なる部分もあります。ある課題に対して、自分の意見や行動を、どのような態度で望んだのか、望みたいのかを考え、書き出してみてください。

【性格検査】

さまざまな性格検査があります。

〔質問紙法〕
  • YG性格検査(矢田部-ギルフォード性格検査)
  • MMPI(ミネソタ多面人格目録)
  • MPI(モーズレイ性格検査)
  • エゴグラム
〔投影法〕
  • ロールシャッハ・テスト:左右対称のインクのシミから想像し分析する
  • TAT(主題解釈テスト):主題が曖昧な絵から物語を作る
  • バウムテスト(ツリーテスト):木描き、構図や木の様子から判断
  • SCT(文章完成法テスト):不完全な文章を自由に補い完成させる
〔作業検査法〕
  • 内田クレペリン精神検査
  • ブルドン抹消検査

機会があればこのような性格検査を受けてみるのもよいかも知れません。

 

2.質問をすることの大切さ

自分に自分で質問すること日常的に行うこと、ぜひやってみてください。自分の内面を知るためには良い方法です。

【客観的な見方】

物事を客観的に受け止め評価することで自分の本質が見えてくることがあります。

質問をすることで、その質問に意識を向けることができます。

例えば、時間が無くてなんとかしたいというような時、取捨選択、優先順位が必要になることもあります。そのような時の時間確保のための質問として、毎日何気なく行っている自分の行動を意識します。思い浮かべてみてください。

そして、次のような質問をしてみてください。

  • この行動を行うことで何が得られるのか?
  • この行動を行うことはどのような意味があるのか?
  • 今、行うことの意味は?
  • 先送りするとどうなるのか?メリット、デメリットは?

事実を受け入れるための質問、より良い質問をすることが大切です。

  • 今、いちばん興味があることは?
  • わくわくすることは?
  • 今何を幸せと感じているか?

【脳のクセを利用する】

脳は、自分自身のために答えが得られるまで答え探しをしてくれます。未完了を完了させようという脳の行動が常に無意識レベルで行なわれています。未完了があるとスッキリとせず、何となく気になる、という状態を持ち続けています。

「夜眠りにつくときは、自分に良い質問をしながら眠りについてください」

脳は、ひとつの事しか意識的に考えることができません。眠っている時も無意識レベルで考え続けているのです。

例えば、

  • 今日は、何を得ることが出来たか
  • 今日学んだことは、どのように活かすことができるのか

【下手の考え休むに似たり】

ことわざに「下手の考え休むに似たり」ということばがあります。よい考えも浮かばないのに、どんなに考え込んでいても何の役にも立たない、時間の無駄だということです。

意識的に考えても無理な時は、無意識に丸投げをすることが良い選択なのです。思考に行き詰ったときに、気分転換をする、散歩をする、ひたすら単純な作業を繰り返しているような、ふとした瞬間に課題や問題の答えがひらめいたりしませんか。ある瞬間、ハッと答えが浮かんだり、よいアイデアが浮かんだりという瞬間です。「閃き」の瞬間です。先日のNHKスペシャル「人体」では、「脳」がテーマでした。その中ではボーっとしているときに「ひらめき」が起きると言っていました。

質問をしなければ何も意識せずに終わってしまいます。NLPを学んでから、自分にさまざまな質問をしてきました。目標は?何がほしいのか?将来どうしたいのか?1年後の自分は?3年後の自分は?5年後の自分は?このようなさまざまな質問を毎回に講座の中で行っています。自分は、何ができるのか?自分の価値観は?信じていることは?自分は何ものなのか?このような質問を常に行っています。

 

3. 階層的な質問ニューロ・ロジカル・レベルを知る

そしてブログでも時折ご紹介している「ニューロ・ロジカル・レベル」というものがあります。

【自分を意識する階層の質問】

5段階の質問をしていきます。それぞれの階層の質問に答えていきます。そして、最上階 △の 5.自己認識まで答えたら、自分の社会貢献出来ること、どのように社会と関われるか?という質問をして、再び5.自己認識から、1.環境レベルまで戻ってきます。

ニューロ・ロジカル・レベル

<ニューロ・ロジカル・レベル>

図の① 下層1 から 5まで行き、 社会貢献へ、次に、図の② 上層5 から 1へと戻ります。

そして、最上位が、「社会貢献」です。そしてそこから再び

1.環境レベル…自分を取り巻く環境、場所

今、どこにいますか? 周りには何がありますか?

2.行動レベル…常日頃やっている行動

自分はどんなことをしていますか? どのような振る舞いをしていますか?

3.能力レベル…行動を行うためにどういう能力を発揮しているか、既に持っているものは?

自分はどんな能力(リソース)を発揮できますか?

すでにどんな能力を持っていますか?

4.価値観・信念…価値観とは自分が認めている価値、成長している間に備わった判断基準

信念とは信じている考え方。

自分が大切にしていることは何だろうか? 自分はどうあるべきか?

5.自己認識…自分は何者か? どんな役割をもっているのかというアイデンティティ

家庭、会社、社会で人間はいくつもの自己認識をもっていることになります

自分は何者ですか? ミッションは何ですか? 自分の役割は何ですか?

○ 社会貢献  社会での役割、関わり方は何だろうか?

 

この質問を五感でイメージしながら行います。より効果的な自分探しを楽しむことができます。

 

今日のまとめ 

  • WAIテスト(20質問法)は、性格のバランス、短所を認識することができる
  • 自己のエピソードを書き出すことで、自己開示を促し、未知の自分の発見につながる
  • 様々な方法で自己理解を深めることが、豊かな感性を育み幸せでいることにつながる

 

<Pure Medical attitude のblog>

今週のテーマblog
「自分と向き合う」 2018.2.5~

『最近のブログ』

「身近な疾患、がんを知る」2018.1.31~2018.2.2
「かぜウイルスの自己免疫反応」
「医療・介護者の在り方」
「年末年始のメッセージ」
「2018年へのメッセージ」  2107.12.18~2017.12.22
「冬のウイルス感染症」2017.12.11~2017.12.15
「循環器を知る」 2017.12.4~2017.12.8

※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声をぜひお聞かせください!お待ちしております!

 

今日も最後までありがとうございました。

 

☆Healthパーソナルセッション特別料金でご提案☆

臨床検査のプロ、メンタルトレーナーのプロが、個人に合った健康アドバイスです!

5,000円割引致します。コメント欄に「Blogを読んだ」とお申し出ください。

30年以上、実際のエコー検査を行なっている検査のプロ「超音波検査士」のライセンスを持つ臨床検査技師、そして健康のプロ、健康に関する知識を併せ持つ「健康管理士」の資格を持つNLPトレーナーが個々にふさわしい健康アドバイスをいたします。健診結果をご持参ください。そこにある実際のデーターを臨床検査のプロが分析して、健康アドバイスをいたします。

健診結果がよくわからない、異常値を直したい、何となく健康に不安がある、運動したいけど時間がないなど、さまざまな健康に関する不安は、日常のストレスからきていることも少なくありません。その原因をしっかりと探し出し、メンタルも合わせて改善していきます。NLPトレーナー、NLPカウンセリング、NLPコーチングのスキルを合わせて持ち、大学でも心理学を学んでいます。

お申込みは ⇨ Healthパーソナルセッション

Pure Medical attitude 

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

☆Relieve Space おしゃべり解放空間♪再開します!☆

昨年5月から仕事の関係で中座しておりました「だべり場空間」が戻ってきました!

詳細はこちらから 「Relieve Space

☆アンコモンセラピー読書会☆

毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催しています。ミルトン・エリクソンの戦略的手法を紹介されている名書「アンコモンセラピー」この読書会を毎月開催しています。次回は、2月19日(月)を予定しております。詳細はこちらから HPイベント または、Facebook イベントよりご連絡ください。