『元気の出るJunchanのblog』ご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪

心の表現を考える5日間の最終回です。感情表現を考えてみて改めて思うことは、人間が人間らしく活きるということから、感性は引き離せないということです。その「感性」と何気なく使っている言葉が日本人が提唱したことばであり、日本的な考え方で有るとも言われています。自分の感性と言うものの概念を模索することが、心を表現することにつながるということです。とすると先々週のテーマ「自分らしく」につながることにもなりますが、よりよい心模様を表現するために必要な感情コントロールを中心に最終日をまとめてみたいと思います。

1.日常で感性を育てるための3つのキーワード

1.1 声を挙げて笑うことを忘れている

1.2 喜怒哀楽から学ぶ、感情表現

1.3 2次感情を出す前に、1次感情を意識してみる

 今日のプラスα

2.5つの感情シグナル

3. 感性を育てる

 

1.日常で感性を育てるための3つのキーワード

1.1 声を挙げて笑うことを忘れていませんか

今週は、GWです。街に出ると多くの楽しそうな人たちに出会います。中でも子どもたちや10~20代の若者たちの声、笑い声とともに青空に拡がります。

私にもそんな「箸が転んでも可笑しい年頃」があったことを思い出します。ほんとうに些細なことでお腹が痛くなるまで笑っていたものでした。それなのに、大人になって声を挙げて笑うことが少なくなっている、どうしてだろうか。素朴な疑問が浮かびました。だんだん年齢とともに、感情を露わにすることをはばかるようになっているのでしょうか。大人だから声を挙げて笑ったらみっともない、そんなややネガティブなバリュー(価値観)が無意識にあったりするのかも知れません。

日常生活の中で、大きな声で感情表現することが少なくなってきている、大声で叫ぶこととか、ありますか。ストレス解消!けっこうスッキリしますよね。絶叫マシーンが好きな人は、お分かりいただけるのではないでしょうか。急降下するときにはばかることなく、大声を出すことが出来るからかと思います。

コンサートに行って声を出すことも楽しめますし、スッキリとします。大声で声を出すことは、自分の中の感情を表すこと、感情の外にエネルギーを出すことです。

「息を吐く」「ため息をつく」「声を挙げる」

これらは、すべて身体の中から様々なエネルギー「息」を出し、ガス抜きをすることにつながります。

「息」とは、「自らの心」と書きます。

風船に空気を入れすぎるとバンッ!と割れてしまいます。心も同じです。溜め込み過ぎると破裂してしまいます。

 

時々大声で笑ってみることをお勧めします。「笑う門には福来たる」笑うと血糖値が下がります。これは科学的に証明されていることです。

 

1.2 喜怒哀楽から学ぶ、感情表現

1日目にあげた「喜怒哀楽」この、4つの感情を使い分けることが出来ていますか。使い分けるというよりも、日常で表現できているかどうかですが、楽しんでいるのか、つまらないのか分からない人や、表情に乏しかったり、感情の起伏が感じられなかったり、溜め込んでいる方を見受けることもあります。あの人何を考えているのかよく分からないというタイプの方です。

この4つの感情表現を表現してみましょう。「怒る」「哀しむ」はできそうですが、「喜ぶ」「楽しむ」この2つの感情表現やってみたことありますか。表現しようと思うとこれが意外に難しかったりします。この2つの感情の違いが考えるとことばにし難かったりしませんか。でも、きっと日常生活の中ではちゃんと無意識に行っています。

「喜怒哀楽」以外にも、「哀しむ」「悲しむ」の表現や、ひとことで「笑う」という感情表現にも、様々な違いのある「笑う」があることにも気づくのではと思います。

笑う 「可笑しい」笑い、「微笑む」笑い、「嘲笑」嘲り笑い、この3種類の「笑う」の感情表現は、まったく異なる「笑う」なのではないでしょうか。さらに、「苦笑」や「高笑い」などもあります。これらも表現してみてください。けっこう難しいです。これらの違いは、心の中にある「感情」です。楽しく無いのにムリに笑顔を作ってもひきった笑顔になり、相手にも微妙な印象を持たれてしまいます。よく言う、「目が笑っていない」です。ここでも「観察」は大切です。割り箸をくわえても、ほんとうの笑顔は、作れないのです。目は口ほどにおしゃべりなんですよ(笑)

でも、日常の中で、無意識に行っていることではあるのです。人は、感情を持った時に、その行動をしています。

ポジティブな感情は、意識してエネルギーを外に出してみてください。心の健康にさらにプラスのホルモンも分泌されます。自分の日常生活にメリハリが生まれ、さらに楽しくなります。

ただし、私がお伝えしたいのは、大きな声を出すことばかりではありません。自分自身にあった感情の出し方、表現方法を見つけて欲しいと言うことです。大きな声を出すことが苦手な人もいますよね。その人なりの表現方法、外にエネルギーを出せば良いわけですから、形で表現することもできます。身体で表現することもできます。作品として、行動として外に出せばよいのです。踊る、創る、語る、自分の五感を使って行うことが出来れば良いのです。

アウトプットのお勧めです。

 

1.3 2次感情を出す前に、1次感情を意識してみる

喜怒哀楽の「怒り」「哀しみ」ネガティブな感情表現です。怒りをそのまま表現してしまうとトラブルのもとにもなりかねません。以前「怒り」「2次感情」だとお伝えしました。怒りのパワーを変換させてアウトプットしてください。その場を収めることが第1選択になりますので、席を立つとか、気分転換をするなど、行動を6秒間中断させるのです。客観的に感情の自己分析をしてみることをお勧めします。(※1次感情・2次感情の関連blogのリンクは、下記にあります)

  • どうして、自分は腹を立てているのか?
  • 相手に(この状況に)どうして怒りを覚えているのか?
  • もし、相手の立場ならどうするか?
  • 今の自分は、他から見たらどのように見えるのか?

でしょうか。ネガティブな感情のアウトプット、ストレス解消には、私は身体を動かすことをお勧めします。大声で叫ぶのも効果的かもしれませんね。絶叫マシーンはお勧めです。

そして、「哀しみ」です。人の死ほどの悲しみや苦しみの源泉となるものはないのではないでしょうか。死生学のなかで、「2人称の死」という表現がある。「1人称の死」は、自分自身になりますので、「2人称の死」は、「大切人の死」です。自分ではないが「ほとんど私の死」と言われます。その悲しみのエネルギーも放出しないと、心が壊れてしまいます。自分の中で感情の折り合い重なる必要があると思います。

「時」もその1つです。時が止まるということから、日常の生活を少しずつ戻すことで、悲しみのエネルギーを出すことになり、ゆっくりと心が回復していきます。故人の思い出を家族や知人と語りあい、思い出として大切にしまってください。自分の記憶の中では、ちゃんといつもいっしょにいることができます。泪として、泣くことはエネルギーの開放になります。泣くことも大切です。哀しみが深いと泪も出ません。そんな時は、語ることも大切です。親しい人との語り、ことばでもエネルギーは開放されます。心がパンクする前に自分の心に気づいてください。

 

Emotional energy

<Emotional energy>

 

2.5つの感情シグナル

人の身体は、心の不調を身体の不調として表します。学校に行きたくないからお腹が痛くなる。よく聞きますよね。臓器が症状として表す意味もそれぞれことなると言われています。

  • 肝臓・胆のう    怒りのメッセージ
  • 心臓        焦り、急ぐ気持ち
  • 膵臓        息詰まっている
  • 肺         悲しみ
  • 腎臓・副腎     恐れ

それぞれに必要な行動促すためのメッセージを送っています。

一昨年、私は母を亡くしました。いわば予期しない最後、私は、なぜだかほとんど泣くことができませんでした。悲しいのですが泣けなかったのです。後から考えると、様々な感情がしばらくの間、消化できていなかったようです。そして、4ヶ月くらいした頃から、仕事をしていると、理由もなく痰が絡み喉がつかえるような感覚。毎日のように同じ時間に起こるのです。風邪を引いているわけでもなく、特別なこともありません。午前中の決まった時間に決まったかのように起こる症状でした。

ふと、気づくと、母が恐らく息を引き取ったと思われる時刻だったのです。そして、何気に母のことを考えている自分、やらなかったことへの後悔や子どもの頃のことを思い出していて、心の深い部分で気になっていたのです。そして自分がほとんど泣いていなかったことに気づき、痰がからむのは母のことを気にしている自分自身の心だということに思い当たったのです。その後、自然に症状は消えました。悲しみは、胸に、肺にあらわれます。

心が疲れている時、いちばん身体の弱いところに症状がでてきます。私の場合は、三半規管のようです。冬の関越自動車道で横転事故に遭いました。幸い一家全員怪我も無く、車は全損でしたが不幸中の幸いです。ただ、かなりのストレスを貰ったようで、しばらく回転性のめまいが続いていました。三半規管は、平衡感覚を司ります。

ストレスによるめまいや突発性難聴は、よく聞きます。心の強制休養宣言だと思います。そこまで、心が悲鳴を挙げる前に、エネルギーを開放することをぜひお勧めします。胸痛や腹痛などもよく聞きます。人によりストレスが出る場所はさまざまです。毎年同じような時期に症状が現れ、検査に見える方にもよくであいます。とくべつ、な原因も見られずに帰され、釈然とされない患者さまも多く見てきました。

そんなときに効果があるのが私は東洋医学、「漢方」が効果的だと思います。東洋医学は、西洋医学に無い、身体全体の「証」を見ていく医学です。これからの日本に必要な分野だと思います。

今、大阪で研究されている「よしもと」でお笑いの科学的検証が始められたようです。血糖値が下がることは、村上和雄筑波大名誉教授が実証されています。こちらもさらなる検証が楽しみなところです。「笑う門には福来たる」です。

 

3. 感性を育てる

心の表現方法のまとめとして、豊かな自分らしい感性を育てていくことをお勧めします。

ポジティブな感性ネガティブな感性があります。どうせ表現するならプラスの感性を発散させたいものです。ネガティブな感情エネルギーを発散させても周囲に迷惑がかかるばかりか、必ず後悔が残ります。後悔は自分の肯定的な感情の重石にしかなりません。ネガティブな感情の前には必ず自分自身への肯定的な1次感情があると思うのです。

自身のエネルギーのインプットとアウトプットを循環させることでしなやかで強く折れない感性が育まれます。日常の何気ない自分の中での心の動き、感じ方に意識を向けることから初めて見てください。「笑っているとき」「ワクワクしているとき」「ホッとしているとき」「ムッとした時」「悲しんでいる自とき」「落ちこんでいるとき」もっとたくさんの様々な感情が有ると思います。どれもすべて自分自身の心であり、自分のために芽生えた感情なのです。大切にして上げてください。「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺もあります。1つの感情に心を乗っ取られ無いでください

昨日触れた、「感性工学」の考え方を医療や介護の分野にと入れられたらと思いました。創始者の長町三男教授も介護業界と言われていました。感性は、人の心です。医療者の感性をしなやかに強くしたいと思うのが私に願いです。

 

今日のまとめ

  • エネルギーのインプットとアウトプットをバランスよくおこなう
  • 自分にあったエネルギー開放方法を見つける
  • ネガティブな感情エネルギーはゆっくりと開放することも大切

 

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