元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪ 検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。今週のテーマは、「健康寿命」です。前回は、健康の定義、統計から得られる平均寿命と健康寿命の説明と、その差の保つ意味を中心に、個人が健康意識を持つことの大切さをお伝えしました。2回と3回目は、自分自身の健康寿命を伸ばすことを目的としたときに、自分のライフスタイルにあった対策を考えるためのきっかけ作りをしてもらいたい、そのために、知っていて欲しい健康阻害因子をまとめていきたいと思います。

 

1.自分の健康を守るための3ポイント 

1-1 食生活の再認識、身体を作るのは食べものから

1-2 環境・ライフスタイルの変化がもたらす健康阻害因子

1-3 たばことお酒、始めたきっかけ、その利得とは?

今日のプラスα

2.飲酒と喫煙 依存症はどんな人でもなる病気

3.自分の身体と向き合う時間の大切さ

1.自分の健康を守るための3ポイント 

自分の健康を守り、健康寿命を伸ばすためには、自分自身の今の健康状態を認識し、健康に対する意欲を高めなければなりません。自分の身体は、自分自身で守らなければなりません。前回お伝えした1次予防がここで大切になってきます。1次予防とは、健康増進・発病予防です。つまり、病気の原因究明と病気の原因の除去や身体状況の是正により病気にかからないための健康増進、生活習慣病の危険因子を除去し、ライフスタイルを見直し、改善に努める、健康的な生活習慣づくりにより、生活習慣病予防を行うことです。

自分の検診結果をしっかりと受け止めましょう。健診を受けていない人は、受けるところからです。自分の体の状態をきちんと数値化することも大切です。自分の健康状態を知ることが出来たら、健康増進への取り組み方を考えましょう。そのためには健康を阻害するさまざまな要因を知る必要があります。これらのマイナス因子を知り、改善することが自分の健康維持につながります。その阻害要因をまとめていきましょう。

健康阻害因子

<健康阻害因子>

 

1-1 食生活の再認識、身体を作るのは食べものから 

みなさんは、「食べたものから身体が作られている」このことをきちんと理解して認識していますか?

このことを大前提としてご自身の食生活を見直してみてください。

【家族構成の変化 個食の時代 ~内食から中食・外食へ~】

日本は経済成長とともに、女性の社会進出もすすみ、そして少子化、単身世帯も増え、高齢者のみの世帯など大きく生活様式も変化しています。女性の社会進出は、内食から中食や外食へと移行が進んでいます。内食(ないしょく、うちしょく)とは、外食に対することばで、家庭で素材から調理したもの食べることを言います。中食(なかしょく)とは、惣菜や弁当など家庭以外で調理されたものを持ち帰り、自宅で食べることやその食品のことをいいます。より便利に簡単に短時間で食事を済ませる手段として用いられています。

単身や2人くらいの人数だと作るより調理されたものを買ってきたほうが手間もかからず便利、さらに食材から購入して、と考えると割高になるし、という理由もあるのではないでしょうか。時間に追われ、手早く空腹を満たすことができる外食、中食を選択する割合が増えているのではないでしょうか。

【飽食といわれる貧食の時代、過食と栄養の偏り】

物のない時代、貧困と言われた時代には、栄養不足が懸念されていました。

経済成長と食生活は比例しています。日本は、経済成長とともに、食生活も急激な変化が訪れました。飽食、グルメ志向に現れたエネルギーの過剰摂取による肥満がその代償として問題視されています。好きな物を好きなだけ食べることの見返りとして、健康を手離し、肥満を手に入れたのです。

肥満は、さまざまな疾患の危険因子を含む大きなリスクファクターです。エネルギーの過剰摂取により、糖尿病、動脈効果を招き脳血管疾患、高脂血症、高血圧などのさまざまな疾患の誘因となります。

【痩身願望や嗜好の偏り】

偏った身体イメージを持ってしまう、スリムな体型がもてはやされ、痩せていなければ醜い自分という刷り込みイメージが摂食障害や、嗜好の偏り、過剰なダイエットによる、栄養素の摂取不足が深刻な健康障害を引き起こす原因として問題になっています。

嗜好の偏りも栄養のアンバランスを引き起こし、身体の不調を引き起こしています。食事の代わりにスイーツを食べたり、スナック菓子で終わらせてしまう。糖質ばかりでタンパク質が不足してしまいます。

【食生活の欧米化が招く、脂肪摂取量の増加は、疾患構造の変化へ】

食生活も大きくその内容が変化しています。食生活の欧米化に伴い、高タンパク、高脂質、低食物繊維食が増え、脂肪摂取量が増加しています。加工食品やファストフード、外食などの食品に多く含まれる動物性脂質が多く含まれています。

動物性脂質や糖質の過剰摂取は、動脈硬化の危険因子となります。若年層での脂質エネルギーの割合が多く、生活習慣病の増加が懸念されています。

脂質摂取量の増加とは対象的に、ミネラル・ビタミン・食物繊維の摂取量の減少がみられ、それらの状況は、心疾患、大腸がんなどの増加傾向につながり、疾患構造も欧米化へと変化しています。

【塩分・ミネラルの摂取バランス】

外食に偏りがちな食生活の場合、気づかないうちに、濃い目の味に慣れてしまい、塩分の過剰摂取となっていることもあります。塩類の取り過ぎは、生活習慣病の誘因となる高血圧症を招きます。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞などの危険因子となります。男性8.0g/day未満、女性7.0g/day未満が基準です。出汁や酸味などの他の食味で、塩分の過剰摂取を抑えましょう。

塩分バランスを司る、カルシウム摂取量の低下が問題となっています。嗜好が優先の食生活では、カルシウム不足に陥りやすくなります。意識的にカルシウムの摂取は心がけたい栄養素です。加齢に伴うカルシウム吸収能力の低下は、骨粗しょう症の原因となります。

【正しい意識を得ること、選択することの大切さ】

高度経済成長の結果、社会構造の変化は、女性の社会参加の必要性からも、大きく社会の人々のライフスタイルが変化しました。冒頭の部分でしましました、家族形態の変化は、内食から中食、外食への変化へとつながります。

〔中食を利用する、その理由〕

働く女性、主婦は、中食を賢く利用することも大切だと私も思っています。そのためには、必要な知識を持て、正しく選択することが大切だと思います。時間の大切は私もとても理解し、そのための投資も必要です。内食を利用する理由として、上から割合の多い順です。(農林水産省 意識・意向調査より抜萃)

  1. 時間がない
  2. 日常自分が作れないものを食べることができる
  3. 外食よりも安価
  4. 調理・後片付けが面倒
  5. 好きなものが食べられる
  6. 自分で調理するより安い
  7. 食材が無駄にならない
  8. 好きな場所で食べられる
  9. 栄養バランスに配慮できる
  10. その他

自分に不足している栄養を意識し、積極的に取り入れる必要性があります。中食の理由の中で私が気になる理由、「好きなものが食べられる」という理由です。

中食や外食に依存しすぎると、栄養面での影響が否定しきれません。エネルギーの過剰摂取をトップに、食塩量、脂質の過剰摂取、野菜不足からおこる、食物繊維の減少など、自分自身に該当する問題がないかどうかをまず考えてみてください。必要なエネルギーは人それぞれ異なります。

〔自分の数値を知っていますか?〕

以前にもお伝えしました、自分の身体の数値をちゃんと把握しておきましょう。メタボリックシンドロームの基準となる数値はしっかりと知っていて欲しいです。(以前の関連blogをご参照ください)

身長体重、そこから求められるBMI(BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m)、血圧、腹囲、血液検査(血糖値・HDLコレステロール・中性脂肪など)結果などを知ることからです。これらの数値は、自分の身体の健康度が数値として見えてきます。そこから必要なエネルギーバランスをみることができます。(必要なエネルギー量 日本医師会HP)

〔正しい知識と選択が未来を育成する〕

昔から伝わる食文化には、意味があるます。食育ということばを最近よく耳にしませんか?意識は、以前よりも注意関心が高まってきたことを感じます。ダイエットを頑張っても長続きしないなどの事もよく聞きます。心の身体の双方向での意識が、健康な身体という方向に矢印が向いていないからなのではないでしょうか。

食育を通して、社会人ひとりひとりが、自分の未来を考え、生涯の健康へ意識を向けること、5年後、10年後、20年後の自分の身体を、今、この瞬間に作っているのだという認識です。若い女性は、自分のまだ見ぬ将来の我が子の健康にも繋がります。将来子どもを欲しいと思うのなら、今現在の自分の健康が我が子の未来の健康にも繋がるのです。そのことの重要性を理解し、認識していますか?

女性ばかりではありません。男性の遺伝子が無ければ子どもは生まれてきません。がんは遺伝します。遺伝子検査でその検査もできる時代です。自分ひとりの健康ではないとも言えるのです。

社会人ひとりひとりが健全な食生活を実現させ、健全な食文化を継承させること、そして健康な心と身体が確保できるよう自分自身の食に対する考え方や習慣、知識を得て、正しい選択と判断力を養うことがいちばん大切だと思います。

〔食品表示を確認していますか〕

さらに中食に含まれる食品添加物にも意識をもって欲しいと思います。食品添加物は、食品衛生法で、「食品の製造の過程においてまたは食品の加工もしくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤そのほかの方法によって使用するものをいう」と決められています。食品添加物は、厚生労働大臣が安全であるものとして指定されたものですが、さまざまな物が問題視されはじめていることも否めません。食品表示をしっかりと確認して、偏った食生活は改める必要性を私は感じます。こちらから食品表示関連ブログ

 

1-2 環境・ライフスタイルの変化がもたらす健康阻害因子 

高度経済成長の結果、社会構造の変化は、健康阻害因子となるさまざまな生活環境要因に繋がります。生活環境・生活様式・世帯構成の変化、少子高齢化の進行などが影響してきます。

<便利さが生み出す、運動不足>

近代化が進み便利な世の中になったと誰しも実感しているのではないでしょうか。便利さから生じる運動不足も否定できないことをどこまで認識していますか。さまざまなものが自動化されています。自動化を賢く使いこなすことも大切だと理解しているでしょうか。オフィスなどの自動化、省エネが急速に進み、身体を動かすことがより少なく快適に、がひとつの目標のようになっているように感じます。

交通網が整備され、移動手段として歩くことが少なくなっているのではないでしょうか。駅構内もエレベーター、エスカレーターが整備され階段を使うことが少なくなっています。高齢化が進んでいる社会では良いことなのかも知れません。しかし、歩ける人は歩く選択もあるのではないかと私は思います。駅のホームから改札までちゃんとみなさんエスカレーターに列を作って利用しています。隣に階段があるにもかかわらずです。

家電の進化も私自身かなり、便利に利用しているものも確かにあります。掃除がかなりの体脂肪減量に効果があることを知っていますか?今ではお掃除ロボットが留守中に掃除をしてくれる時代です。選択も乾燥までおこなってくれます。掃除や洗濯物を干すエネルギーは、削減されつつあります。

買い物もネットスーパーで注文し、配達までしてくれる。半調理された食材もさまざまあります。調理は、脳を活性化させるということをご存知ですか。調理中は、すごく頭と身体を使っているのです。

ここに上げただけでも、かなりのエネルギー消費が削減されています。これがよいことなのかどうかなのです。

日中仕事しているから大丈夫と言われる方も、毎日どれくらい歩いていますか。通勤時間に時間をかけたくないと、駅チカに住み、会社も駅直結に近い状態で、さらには、デスクワークがほとんど、会社ビルの中は、エレベーター、エスカレーター利用、いかがでしょうか。1日どれくらい歩いていますか?

思っているほど歩いていないということはありませんか?階段は、歩きましょう、通勤は、ひと駅分くらいは歩きましょう。休日に身体を動かすことはありますか?思っているより動いていないという現実を感じた方、意識的に身体を動かす習慣に切り替えることが大切です。

〔運動不足が招いている、自分の現状に〕

運動不足はさまざまな弊害を生じます。肥満に繋がるだけではなく、心身の活力を低下させるに十な、健康阻害因子です。県境適応力を低下させ、体温調節を阻害し、免疫力を低下させ、ストレスへの抵抗力も低下してしまいます。

身体は使わない筋肉はどんどん機能低下を招きます。行動力も、体力も、気力も低下し、身体能力に余裕がなくなりいっぱい、いっぱいの状態になり、常に疲労感を感じているような状態に陥ります。

〔運動不足による身体への影響〕
  • 呼吸・循環器系 最大酸素摂取量低下、心肺機能低下、起立耐性(立位維持)低下
  • 骨       骨密度の低下
  • 筋肉      筋力・筋肉量低下
  • 神経系     平衡機能低下(平衡障害)
  • 代謝系     インスリン感受性低下(耐糖機能低下)糖質代謝異常の誘因

運動の効果に関しての詳細は、以前のブログをご参照ください。運動することで、全身持久力を向上させ、ストレスの解消、血圧、肥満、血中脂質の改善、免疫機能の向上、糖尿病や高血圧症への効果も認められています。基礎疾患がある方は、必ず主治医に相談してから行うようにしてください。

<1日の生体リズムを作ることの大切さ>

生活毎日の生活リズムも大切です。太陽光が体内時計をしっかりとリセットしてくれることが知られています。都市では、24時間動いていることが半ば当たり前に思われています。でも、その弊害は思いの外、私たちの身体と心のバランスを確実に不調へと追い込んでいることを自覚しているでしょうか。昼夜逆転した生活が、私たちの身体に及ぼす弊害です。

〔脳の生物時計(視交叉上核)がキャッチする、地球の自転と太陽光〕

私たち地球上の人間は、自転する地球とともに、太陽の光とともに生活しています。1日は24時間、明暗を感じながら、脳が昼と夜をきちんと感じながら私たちの生きるために必要なホルモンを分泌させているのです。朝の太陽光ともに、1日の活動を始め、太陽が沈むことで、副交感神経優位となるように必要なホルモンが分泌されるようにできています。

〔3度の食事は末梢時計のリセットに〕

さらに、食事やさまざまな生活環境因子の刺激を受け、体温調節をおこない、さまざまな身体的、精神的なストレスから身体を私たちの命を守ってくれているのです。

朝ごはんをきちんと食べていますか?朝ごはんは体内時計のリセットに繋がります。胃腸をきちんと目覚めさせることで、脳の親時計とともに相互的に関連して、身体のリズムを整えることができます。

生活リズムの関連ブログ、こちらで体内時計の説明をしています。ぜひ、合わせてお読みください。

〔生体リズムの乱れが引き起こす不調とは〕

頭痛、疲労感、集中力低下、食欲不振、月経不順、便秘、免疫力低下など、さまざまな症状を引き起こします。子どもたちにきちんと朝ごはんを食べさせたところ、学校の成績が上がったという話を聞いたことがありませんか。朝食は大切なのです。生体リズムの乱れは、肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病を発症しやすいといわれています。健康を保つためには、必須のことではないでしょうか。

社会構造が複雑化する中で、夜間に働くことも避けられない状況がさまざま生じることも否めません。実際私自身も、月に2~3回の当直勤務をしていました。日勤後の終夜当直、その翌日の昼までの勤務でした。その当時は、健康だと自負していましたから、大した負担はないと思っていましたが、曜日の間隔が崩れて、短時間睡眠を繰り返すようになったのは、そのころからだったかも知れません。自分が考えている以上に身体は正直なのです。

夜間勤務をしなければならない場合、せめて朝・昼・夜の食事時間を意識することをおすすめします。

<自分の身の回りの環境要因を考える> 

人は、社会のなかでいくつもの役割を持っています。その役割ごとに環境がことなり、人間関係も異なります。役割の分だけ、ストレスがあるということです。

〔会社でのストレス〕

何らかの企業に所属する場合は、仕事に対する個人の能力や、評価に対するストレス、上司や部下、さまざまな人間関係へのストレス、その他会社間での関係性など複雑かつ生活の大半を占める部分でもあり、非常にウエイトが高い健康阻害要因となります。ストレスチェック制度などの利用も上手く活用することも方法です。ストレスを溜め込まないで自分にあった解消方法を見つけることも大切です。

※関連ブログ「ストレス関連ブログ」

〔家庭と情報社会の健康阻害因子の重要性〕

家族での役割もさまざまなのではないでしょうか。たとえ同居でなくてもさまざまな人間関係が生じます。家庭の中に入り込んでいる、情報化コミュニケーション手段もその一因、家族間の連絡も多様化しています。考え方によっては、便利になった反面、束縛的な間隔を持つ人も中にはいるのではないでしょうか。携帯電話をふつうに持っている時代です。

進化した情報網は、新たな人間関係を創り出しています。SNSがつくり出すストレスがあることも否めないのでではないでしょうか。SNS上でのいじめの問題もさまざまいわれています。未成年者のインターネット依存、ゲーム依存も問題視され始めています。大人でもスマートフォンの健康被害もさまざまいわれ始めています。視力、姿勢など機会があったらこのあたりもまとめてみたいと思います。

<家族形態の変化、単身世帯・核家族>

このブログの冒頭でお伝えした世帯の形態変化も環境要因の一因です。単独世帯が増え、核家族は、老老介護の問題をつくりだし、深刻化させています。以前の日本は、2世代、3世代がふつうに暮らしていた、いわば「サザエさん一家」がたくさんあったのではないでしょうか。核家族化は、祖父母の手が育児に届かず、母親の手助けを祖父母がしにくい状況をつくりだしています。育児経験者が側にいないことが多くなり、母親が孤独化しているという問題も見えてきます。おじいちゃん、おばあちゃんが側にいない家庭があたりまえになっています。

私は、高齢者と子どもがもっと触れ合うことが子どもの成長にプラスになると思っています。私自身は両親とは別世帯でしたが、子どもが小さい頃、子どもの祖父母、私の両親によく面倒を見てもらっていました。高齢者の感性に子どものたちが触れ合うことは具体的には言えませんが、情操教育にはとてもプラスになると感じています。

<核家族化のもうひとつの弊害 大人になれない少年・少女> 

若年層の雇用の問題も生じているのではないでしょうか。両親が忙しく家にいない状態での生活の形態も10代の心の発達に影響を与えていると思います。その影響が、中途退学や、仕事についても早期の離職、失業者の増加、フリーターやニートの増加につながっていま。自分との会話ができない、目的なく働くために生じる目標が見えない、現実と自己とのギャップに自信を失い、気力を失う、転職を繰り返し、しまいには引きこもってしまう。大人社会で育ってきていないことの弊害のように私にはみえます。社会で育てられていないのです。学校は、閉鎖社会、ある意味特殊社会で、世の中の当たり前が当たり前ではない社会だと私は思っています。中学、高校とさまざまな教師と語る中でそんなことも見てきました。学校の常識が社会の非常識、社会の常識が学校の非常識なのです。今は、少し変わってきたことを期待しています。

<休息の必要性> 

精神的、肉体的ともにしっかりと休養を取る必要性をきちんと認識しているでしょうか。休んだほうが、より効率的に仕事ができます。脳を切り替える必要性です。仕事に追われていっぱい、いっぱいでは、よいアイデアも浮かびません。煮詰まった時ほど、一旦荷を降ろすことが大切です。

ただ、趣味が昂じてしまっても、休養にならないもあったり、頭を空っぽにするための時間も私は大切だと思います。以前のブログで簡単な休息方法をご紹介しています。合わせてご参考にして戴けたら幸いです。

※関連ブログ「ストレッサーに勝つ方法  呼吸の大切さ

 

1-3 たばことお酒、始めたきっかけ、その利得とは?

初めてたばこを吸う時、どんな理由がありましたか?

初めてお酒を飲んだ時、どんな理由がありましたか?

いかがでしょうか、未成年の頃、からですか?そのきっかけはどんな理由からでしたか?大人への憧れ、格好いいからでしたか?そして、今タバコを吸う理由、意味、お酒を飲む時の、その理由は何なのでしょうか

【それでもたばこを吸いますか】

さて健康阻害因子の大きな因子だと私はおもっています。タバコは、薬物中毒です。喫煙に関しても、以前お伝えしています。何度も書かせて戴いています。それほど強く訴えたいのです。

たばこの中には、約4,000以上の化学物質が含まれます。そのうちの200種類以上が有害物質、60種類異常は、発がん物質、発がん促進物質だということが分かっています。これでもたばこを吸いますか?

有害物質は、肺から血液中に入り全身に丁寧にいきわたります。そして、受動喫煙・副流煙のほうが有害物質を多く含みます。あなたの家族に有害物質を吸わせているのです。それでもまだ吸いますか?

肺がんのリスクのみならず、咽頭がん、食道がん、胃がん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患、消化性潰瘍の発生率上昇、低出生体重児、早産、妊娠合併症のリスク上昇などがあげられています。

これ以上、ここでは書きませんが、私は多くのCOPDの患者さんの検査をさせて戴きました。苦しそうに呼吸される様子に胸が痛みます。心から禁煙されることを願います。

【飲酒もほどほどは、効果が期待されますが。。。】

お酒は、適量ならば脂肪肝改善の効果があると、先週の肝炎ウイルスのところでお伝えしました。でも適量を越してしまうとさまざまな弊害を引き起こします。いちばん大きな問題は、アルコー依存症ですが、その他さまざまな臓器に影響を与えます。食道炎、急性胃腸炎、肝臓病、膵臓病、高血圧症、脳血管疾患、心疾患などさまざまな疾患の原因になります。肝疾患のブログはこちらから

アルコールに飲まれなないことが大切です。自分の適量を知って楽しく飲むことがいちばんです。最近は、ノンアルコールの多種出回っています。それを用いることも私は良い方法だと思っています。自分の健康を考えて、お酒も楽しく飲むことがいちばんだと思います。

 

2.飲酒と喫煙 依存症はどんな人でもなる病気

喫煙と飲酒が健康阻害因子だということが理解いただけたでしょうか。「自分の健康を守るための3ポイント」の最後で生活習慣病の大きな因子となる喫煙と飲酒を今回はあえて簡単にお伝えしました。

そしてその初めのところで、

  • 初めてタバコを吸う時、どんな理由がありましたか?
  • 初めてお酒を飲んだ時、どんな理由がありましたか?

この2つの質問をいたしました。人は何気なく行動していることでも、必ずその行動には肯定的な意図があります。その意図を認識できているうちはまだよいのかもしれません。

【ストレス解消のつもり】

日本人のストレス解消法としてあげられる項目の中に、飲酒とたばこがあげられています。初めはストレス解消で始めた嗜好品、いつの間にか抜けられない。依存性があるストレス解消は、はまり込んで健康を害することがあるといわれています。たばこもアルコール健康被害があることはお伝えしました。

たばこもアルコールもストレス解消のうちはよいのですが、

本来の目的と異なる方法で使用始めた場合

ないといられない状態 ⇨ すなわち量が増えてしまう

依存症とは、ないといられない状態
  • 禁断症状、コントロールできない
  • 有害なことがあっても使う
  • 他のことも犠牲にしてしまう

この状態は、健康被害までまっしぐらです。依存症の状態は、脳の脳内報酬系が乗っ取られた状態です。依存症関連のブログ「私は大丈夫だから…という過信は通用しない」も合わせてお読みください。

【アルコールの急性作用と慢性作用】

酒類のアルコールは、正しくはエタノールのことですが、エタノールは脳細胞の活動に強く抑制作用を持ちます。すなわち酩酊、酔っ払った状態です。

〔酔の段階〕
  1. ほろ酔い状態:アルコールの抑制作用が大脳新皮質に限られている
  2. 酩酊    :アルコールの抑制作用が大脳辺縁系や小脳に及ぶ
  3. 泥酔    :アルコールの抑制作用が脳幹部に及び始める
  4. 昏睡    :アルコールの抑制作用が脳全体を覆う

このような段階経て、脳細胞を抑制し始めます。アルコール依存は、心理的依存をコントロールできなくなってしまう状態です。飲みたいという感情をコントロールができなくなる状態、この根底に「否認」という現象が存在しています。飲酒をしている状態を認めようとしない、飲酒をしても人には迷惑をかけていないという否認です。

そして、身体的依存もあらわれます。アルコールがなしでは身体的コントロールができなくなってしまうことでし。手指振戦、けいれん、アルコール幻覚、振戦朦朧などの症状が現れます。

飲酒は、適量を守ることが大切です。自分の脳をきちんとコントロールできる状態で愉しむことが求められます。健康被害を招く前、悪習慣、依存症となる前にやめる選択をすることを心からお勧めいたします。

 

3.自分の身体と向き合う時間の大切さ

私自身も多くライフスタイルが変化した1人です。バブル期を経験し、働く両親を間近で見ていた私は、手に職を持ち、結婚しても働き続けようと思っていました。実際、自分の時間はまったくない状態で、常勤職と家事、育児と追われるよう生活をしてきました。できるだけ手作りをと思いながら、食事の準備をしていましたが、便利で簡単なレトルト食品などを使うようになってはきました。時間が省けるからです。

保育園生活のべ11年の私は、残業にもタイムリミットがあり、1日中時間に追われ、少しでも時間短縮...そればかり考えていたように思います。はやく、早く、速く、それが口癖でした。だから今がその反動のように時間に追われることをやや嫌っているところがあるのかも知れませんが、歩くのも、話すのも早かったぁ~

そして、離婚を経験し、すべて自分ひとりで行うことへのストレス、時間がないということばが、次の口癖だったと今では思い出されます。精神的なストレスと、実際の仕事量の多さ。日中のタイムトライアルのような仕事を続け、家に帰るとそこもまたストレスの原因が待ち受けている。ストレスに埋もれていたような状態は、自己否定につながり、自分の存在価値を否定してしまいます。

【心と身体は、有機システム】

心理学を学ぶことで、自分を取り戻すことが出来たことが幸いでした。自分の生きる意味を考えること、心が元気になると、身体に反映されてきます。健康不安を感じたら、自分との会話をすることがいちばん大切だと私は思っています。自分の心と身体との会話です。どうしてイライラしているのか?身体が重い、肩が凝っている、腰が重い...などなど

その理由は、身体は自分の心の写し鏡だからです。心の痛みが身体の症状に必ず現れます。大病をされた方は、その病を癒すために多くの時間を費やすことも有るのだと思います。その時間も必要な時間なのです。そしてその病から多くのことを学んでいるのではないでしょうか。

ストレスからも健康不安は現れます。身体の不調が現れ初めた「時」の心の状態を思い返して見てください。何か心に負荷がかかる出来事があったことに気づきませんか? 心の状態は身体に反映されます。身体への負担は、心を疲弊させます。

私は、からだという漢字を、意図的に「身体」を使います。「身」という漢字は、人がみごもった状態、母親が子どもをみごもった形を表している象形文字からうまれたそうです。人が身ごもる姿には、母の心が込められています。「体」は、肉体を表しています。「身体」は、心をもつ人間のからだという意味です。心と体はひとつの有機システムです。バラバラの状態ではうまく機能しません。そして、それを司る、司令塔が「脳」です。

以前出せなかった「脳死」という私課題が、今解けそうに感じています。移植コーディネーターを考えた時期がありました。その時の私に中の課題、脳死の捉え方、心理学を学び、死生学を学び、健康問題を考え、今ならしっかりと考えることができそうに感じています。

そして、健康な心と身体を基本に人として生きることが大切だと実感しています。さまざまな疾患を戦いながらも心まで病む必要はない。人間の生きる課題は、自分の身体は自己メンテナンスが大切で、それが人として生きるための最低の努力だと思います。

さあ、今日から駅の階段は歩きましょう! 足は、私たちの持てる移動手段です。

 

9月・10月 開講 Health workshop

【自分の健康寿命を意識する生活習慣改善プログラミング】

9月に健康寿命延伸に向けて、生活習慣改善プログラミング

自分自身の健康の方程式を作りませんか?そして、なりたい健康イメージをしっかりと意識します。脳は優秀なコンピュータです。自分の目標プログラミングをしっかり組み込まないと目標は達成できません。そして、ちゃんとそのゴールビジョンをみせてあげることが重要なのです。

健康管理士で検査のエキスパート臨床検査技師、そして脳科学のNLPトレーナーだから組めるプログラミングがあります。コーチングを駆使して、あなたにあったゴールイメージへのプログラミングです。

〔日 時〕 両日同じ内容です。ご希望日をお伝え下さい。
  • 1回目  9月18日(月・祭)
  • 2回目  10月22日(日)

※イベント情報 こちらから 、後日折り返し詳細をご連絡します。

 

今日のまとめ 

  • 自分のライフスタイルにあった食のスタイルをバランスよく上手く利用する
  • ちょっとした意識の変化が運動時間の確保に繋がる
  • 健康寿命を意識出来たら、禁煙のすすめと適量飲酒のすすめ

 

今週のblog 

『健康寿命をのばす』

<Pure Medical attitudeの関連blog>

『身体がみえる臨床検査』

『健康を考える』
『身近な疾患 生活習慣病』
『将来に影響する生活習慣』
『夏の健康生活』
『女性特有の疾患』

<関連サイト>

 

※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ 

みなさまのお声を楽しみにしております。

 

今日も最後までありがとうございました。

 

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Pure Medical attitude 

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1

 

 

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