元気&HealthのJunchanのblogにご訪問ありがとうございます。医療スタッフのメンタルパートナー かたよし純子です♪検査技師目線で簡単理解ができる健康情報を多くの人に届けたい。そんな目的で週3回発信しています。初回はエネルギーを考え、2回目は、そのエネルギーを取り込むための食欲についてまとめていきました。今日は、取り込まれたエネルギーの基、栄養素の消化と吸収のしくみと、身体に不必要になった物質の排泄のしくみをまとめていきましょう。人間は、五感で食を楽しみながらエネルギーを取り込み、人間としての生活を楽しむ。私の基本には、人間らしく毎日を生きるための食に繋げたい思いがあります。

1.栄養素の消化と吸収、そして排泄までの3ステップ

1-1  栄養素を身体にとりこむための消化方法3種類 

1-2  小腸で吸収された栄養素、血管とリンパ管2つの経路で全身へ 

1-3  排泄もステップで分けられる

今日のプラスα

2. 消化器 口腔~肛門まで

3.人としての基本的生命活動の維持、「エネルギーと代謝」

 

【消化とは?】

人は、摂取した食物をそのままでは体内に吸収することはできません。摂取した食物を分解し、処理して利用可能な栄養素にするまでの過程のことを消化と言います。消化とは、体内や体外、細胞内または細胞外で、機械的に破砕する物理的手段でコロイド・分子レベルまで分解する化学的手段などがあり、消化器によりそのしくみごとに分類されます。

 1-1 栄養素を身体にとりこむための消化方法3種類 

私たち生物は、栄養素となる有機物を体外から摂取して吸収するために、より低分子の状態に分解必要があります。消化には、消化管の運動による物理的消化と消化液による化学的消化、そして腸内細菌のよる生物的消化があります。この消化をそれぞれまとめていきましょう。

【咀嚼と蠕動運動で細分化される物理的消化・機械的消化】

人は食物を口から摂取します。摂取された食物は、いちばん始めに口腔内の歯で噛み砕かれ、消化酵素アミラーゼを含む唾液と混ぜ合わせられます。摂取された栄養素は、咀嚼され、嚥下により食道を通り胃に送られます。

胃の蠕動運動などで、さらに食物を砕いて消化液と混ぜ合わされ、かくはんされて化学的消化をされやすくしています。

〔胃と小腸の物理的消化:蠕動運動・分節運動・振子運動〕

蠕動(ぜんどう)運動、分節運動、振子運動を説明しておきましょう。

[胃の蠕動運動]

胃の蠕動運動とは、胃壁の筋肉の収縮により胃が2つにくびれて、そのくびれは食塊を小腸に送ります。

この胃の消化運動には、前回のブログでもお伝えした食欲が関与する交感神経と副交感神経によって支配されています。

[小腸の蠕動運動、分節運動と振子運動]

小腸は、分節運動と振子運動で収縮と弛緩を繰り返し、内容物と消化液を混ぜ合わせ、さらに蠕動運動で内容物を大腸に送り出しています。

小腸の分節運動により、内容物はさらに細かく砕かれ、消化液と混ざり合わされます。分節運動が一定時間続くと、次に蠕動運動が起こり、蠕動運動が止むと分節運動が起きるというこれらの運動を繰り返して内容物を消化液と混ぜ合わせ、大腸へと送り出しています。内容物が絨毛と接触する機会も増え、毛細血管に取り込まれやすくなります。

〔分節運動と振子運動〕

分節運動は、小腸の外側の筋肉、縦走筋(長軸方向での収縮)と、内側の輪走筋(円周方向での収縮)で行います。分節運動は、輪走筋が収縮と弛緩を繰り返し、振子運動は縦走筋が収縮と弛緩を繰り返す運動です。

このように食べ物を歯で咀嚼し、食べ物を胃の中で混ぜる、食べ物を蠕動運動で運ぶなどの物理的な力で行われる消化のために機械的消化とも言われます。

【化学的消化】

消化を行うために、体内にでは食物の分解を行うために消化液を分泌しています。消化液に含まれる消化酵素により食物中の栄養素を分解しています。この消化酵素による食物を化学分解する消化を化学的消化といいます。この化学的消化が消化過程の中心となります。

消化作用の主役的な機能で、消化液中、小腸粘膜にある消化酵素による加水分解作用のことをいいます。加水分解作用とは、水と混ざりにくい物質が、酸やアルカリなどで分解され、水と混ざりやすく変化することをいいます。

〔口腔での化学的消化 唾液〕

口腔内には、唾液が分泌されます。唾液は1日1~1.5L分泌されます。唾液中にはアミラーゼという消化酵素が含まれ、口腔内で十分に咀嚼されることで、唾液の分泌も促されます。咀嚼の刺激は、さらに唾液の分泌を促進させています。十分な咀嚼は、唾液アミラーゼを分泌を促し、消化酵素と十分に混ぜ合わせることで、消化を助けて胃への負担も軽減されます。

唾液アミラーゼにより、食物中の糖質の消化が行われます。この消化には、温度が関係します。食物が冷たい場合や、食物をあまり噛まずに飲み込んだ時は、口腔内での食物の消化がほとんど進行しません。食べ物の温度や、食物が口腔内にどのくらいとどまっているかなどによって、唾液アミラーゼによる消化の進行が変わるとされています。

〔胃での化学的消化 ペプシン、リパーゼ〕

胃で分泌される胃液は、1日に約1~1.5L分泌されます。胃液にはタンパク質を分解するペプシンという消化酵素、脂質の部分的に分解するリパーゼを含みます。胃液は、強酸性ですが、胃の粘膜により守られています。

空腹時でも胃液は分泌され、内腔は酸性に傾いています。また、胃の内腔は、摂取された食物のpHに影響されますが、胃液に含まれるタンパク質分解酵素ペプシンは、胃の中が酸性の状態で働きます。さらに、胃液には、脂肪分解酵素リパーゼが含まれ脂肪の消化が行なわれています。

胃に入った食べ物は、食塊となり十二指腸の中へ送られます。そして十二指腸では、糖質・脂肪・タンパク質のそれぞれがさらに消化されます。

〔小腸 十二指腸、空腸、回腸などでの化学的消化〕

胃で食塊となった食物は、十二指腸で膵液と混ざり合います。十二指腸に食塊が送られると、膵臓から膵液が分泌され、胆のうから胆汁が分泌されます。膵液には、タンパク質分解酵素のトリプシン、キモトリプシン、脂質分解酵素の膵リパーゼ、糖質分解酵素の膵アミラーゼなどが含まれます。

十二指腸では、膵液の消化酵素により、炭水化物・たんぱく質・脂肪を分解します。膵液の消化酵素のうち、リパーゼが脂肪細胞を分解し、胆汁には脂質の消化を助ける作用があります。脂質は水に溶けない性質のために、脂質を消化するためには、脂質の水溶化が必要となり、そのために胆汁が肝臓で作られています。胆汁は、肝臓で作られ胆のうに蓄えられています。

十二指腸で消化された内容物は、さらに空腸~回腸に送られます。

〔腸液の消化酵素〕

腸液は、ほとんどが粘液で、タンパク質分解酵素、脂質分解酵素のリパーゼ、糖質分解酵素、核酸分解酵素をごくわずかに含んでいます。

【生物的消化】

生物的消化とは、大腸菌などの腸内細菌によって分解される消化です。大腸に到達するまでに消化されなかった物、食物繊維は人の消化酵素では消化されません。大腸内に存在する腸内細菌により発酵して分解されます。

 

1-2 小腸で吸収された栄養素、血管とリンパ管2つの経路で全身へ  

前項で説明したようにさまざまな消化方法で口から摂取された食物は、咀嚼され、食道から胃さらに十二指腸に送られ、膵液や胆汁と混ぜ合わされた内容物は、空腸・回腸に送られます。さらに細分化された栄養素は、空腸・回腸での蠕動運動、分節運動、振子運動を繰り返しながら、大腸へと送られながら小腸壁の絨毛と呼ばれているひだから吸収されます。

【炭水化物・タンパク質の吸収】

ブドウ糖とアミノ酸は、一部の脂質は、小腸の毛細血管から門脈に集められ、肝臓へ運ばれ、肝臓から下大静脈を経て心臓から大動脈、全身に送られます。

【脂質の吸収】

脂肪酸とグリセリンは、リンパ管に入っていきます。リンパ管は、血管と並行して走行し、腸管から集まったリンパ管は、太いリンパ本管に集められ、肝臓と胃の間から左の鎖骨下の大静脈に繫がり血液中に送られます。脂肪酸とグリセリンは、大静脈を経て心臓に入り全身に送られます。

小腸から吸収された、栄養素は、このように2つの経路で全身に送られて各臓器で利用されますが、直ぐに使われない時は、貯蔵されています。

消化酵素の分泌

<消化酵素の分泌>

 

1-3 排泄もステップで分けられる~排泄のしくみ~

栄養素の消化と吸収された代謝産物は体外に排出されます。

【排泄とは?】

体内に取り込まれた食物の栄養素は、このようにさまざまな過程を経て吸収出来るレベルにまで消化され、体内に取り込まれている。この過程で、消化・吸収されずに老廃物(物質代謝の結果生じた不要物や有害物)などまとまった量の固体や液体を体外に排出することをいいます。

固体は、便として排泄され、血液中の余分な水分や老廃物は、尿として体外に出されます。この、不要になった老廃物を体外に出す作業を排泄と言います。

ただし、発汗や蒸散のような水分の放出や、消化管内で発生したガスや体内物質の酸化によって生じた呼吸に伴う二酸化炭素の放出などは、肺から排泄されていて、排泄とは区別されています。

【尿の排泄・成分】

排泄に際して重要な働きを行なっている臓器がまずは「腎臓」です。代謝での最終代謝物、特にタンパク質の代謝産物は、腎臓から排泄されています。腎臓には体内の水分調整、体内の水分量が一定に保たれるように水分の排泄調整を行い、体液のミネラルバランスも一定に保つ働きしています。

腎臓では、糸球体というろ過機能をもつ器官で、血液中の水分から原尿を作ります。原尿は、尿細管を通り、その間にろ過された水分の約99%を再吸収しています。この残りの1%が老廃物として、尿となり排泄されています。(Pure Medical attitudeの関連ブログ 健診結果を読む③尿検査

体温調節では汗腺からの発汗での排泄もあり、その他肝臓や大腸の粘膜からも多少の排泄はありますが、腎臓は血液組成を一定に保つために機能しています。

尿の成分は、90%が水分、残り、尿素、ナトリウム、アンモニア、体内で余剰となった、水溶性ビタミンやミネラルなどが含まれます。

【便の排泄と成分】

小腸で栄養素が吸収された未消化物は、初めはドロドロの流動状の状態で大腸へ送られます。上行結腸から横行結腸~下行結腸~S状結腸~直腸へ送られる過程で、流動状から半流動状へ、さらに粥状~半粥状~半固形状~固形状へと水分を少しずつ吸収されて最終的に固形となり直腸から排泄されます。

便の状態は、水分摂取量にも大きく影響しますが、大腸の蠕動運動も影響しています。蠕動運動が亢進していると、内容物が早く送られてしまい、軟便や下痢便になります。逆に蠕動運動が低下すると、内容物がなかなか送られず、便秘となりますが停滞時間が長くなり、水分吸収が進んで便が硬くなることも便秘を助長させることになります。

肝臓では、つねに胆汁が生成されていますが、胆汁には、水溶性が高くない排出物質が含まれています。作られた胆汁は、胆のうで貯蔵され、濃縮されて食事を摂取すると消化を助けるために、胆のうから十二指腸へ流れ出ます。ビリルビンは黄色い色素で、便の色はこのピリルビンの色素です。閉塞性黄疸など皮膚が黄染する肝障害の時は、胆汁が十二指腸に流れ出ないために、便に含まれないため、白っぽい便になります。

〔便の成分〕

便に含まれる成分は、おもに水分、食物の残りかす、大部分は消化吸収されなかった食物と、胆汁や大腸で排出される重金属など生体からの老廃物も含んでいますが、腸内細菌、ビリルビン、余分な栄養素(コレステロール、カルシウム、マグネシウム、鉄など)など小腸までで消化・吸収されなかった成分を含みます。

便の約1/3は細菌です。有害なものや、病原性のあるもの、致死性を持つウイルスや細菌、アメーバや寄生虫などが含まれています。しかし、腸にとっては、役に立っている細菌や無害なものも多くあります。タンパク質は、一部未消化のまま大腸に送られ、腸内細菌により分解されます。

胆汁には胆汁酸による脂肪分の乳化という作用もあり、老廃物の排出のみが機能というわけではありません。胆汁酸を構成しているコレステロールなどは再び腸管から吸収されています。再吸収されなかった残りが最終的に便として体外へ排泄されています。

【排泄の3ステップ】

食べたり飲んだりしたものを、尿や便として体の外に排泄するために、私たちは、3ステップの段階で行っています。排泄するためには、「①溜める ②我慢する ③出す」この3ステップに分けられます。排泄のトラブルのときには、どこのステップに原因があるかにより症状も変わり、対応も変わってきます。

この排泄のそれぞれの段階で関わる筋肉や器官も異なります。つまりそれぞれに関わる筋肉や器官に障害が起きると、その排泄器官の障害が症状となって現れます。単に排泄トラブルと言っても、3ステップのどこに原因があるかによって、症状も対応もそれぞれ異なることなり受診する診療科も異なることがあるということです。

たとえば、排尿で考えてみましょう。腎臓で作られた尿は、

  • 溜める  尿が作られ、膀胱に貯められます
  • 我慢する 尿は膀胱に貯められていきます。ある程度まで溜まると、膀胱が緊満し、脳に刺激が送られます、私たちは、尿意として排尿したいと感じます。直ぐにトイレに行くことができない場合は、我慢しなければなりません。
  • 出す   今、排尿できる状態かどうかを判断し排尿する。

【超音波検査士ひとくちメモ~便の色、胆汁と胃と胆のうの関係とは~】

便の成分のもと、胆汁は、胆のうに蓄えられています。胆石や胆のうポリープと言われている方、意外に多くないでしょうか?私自身も胆のうポリープを育てています(笑)

腹部の超音波検査で、食事を抜いて戴くいちばんの理由が、胆のうを胆汁で満たされた状態で観察するためです。胃に食物などが入ると消化のために胆汁が出てしまい、胆のうは萎縮(しぼんでしまう)してしまいます。萎縮してしまうと、胆のう内部の状態が観察しにくくなってしまうことが、いちばんの理由です。

また、胆のうを胆石症などで摘出してしまわれた方も、胃に食物が入ると、消化のために蠕動運動を始め、小腸も分節運動、振子運動が活発になり、消化管ガスが発生して超音波での観察がしにくくなってしまいます。このような理由からお食事は抜いて戴いています。また、牛乳などの脂肪成分が含まれる飲み物も同じように消化が始まりますので、ふさわしくありません。

 

2. 消化器 口腔~肛門まで  

食物を消化・吸収する器官を消化器といわれます。消化器は、消化管と消化成分と分類されます。消化管は、食物を取り込む、口腔から咽頭、食道、胃、十二指腸、小腸(空腸・回腸)、大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸)、直腸、肛門までつながります。全長で約9m、そのうち6~7mは、小腸となります。

また、消化液分泌腺には、唾液腺(唾液)、胃腺(胃液)、膵臓(膵液)、肝臓(胆汁)、腸線(腸液)があります。

1.口腔・食道 

食物は口から摂取され、咀嚼運動により細かく噛み砕かれます。口腔内では、消化酵素による最初の消化が行われます。唾液腺から分泌された唾液と混ぜ合わせられます。唾液から分泌される消化酵素には、炭水化物を分解する唾液アミラーゼ、脂質を分解する唾液リパーゼが含まれます。

〔咀嚼と嚥下〕

咀嚼とは、食べ物を噛み砕いてある程度の大きさまで細かく作業。

嚥下とは、食物が認知され、口腔、咽頭、食道を経て胃に至るまでのすべての過程をいいます。食物は、口腔内で唾液と混合され、口腔から食道、胃へ送られます。この食物を胃に送る運動を嚥下と言います。

〔嚥下障害と誤嚥〕

嚥下障害とは、この一連の動作に障害があることです。

誤嚥(ごえん)とは、食道に入るべき食べもが気道に流入する状態をいいます。飲食物・分泌物・胃内容物の誤嚥により起こる肺炎を誤嚥性肺炎といいます。

2.胃の運動

胃は、食道から送られた食物を一時的にため、蠕動運動により胃液と混ぜ合わせ粥状にする消化作業を行っています。胃から分泌される胃液に含まれる消化酵素には、タンパク質を分解するペプシン、脂質を部分的に分解する胃リパーゼがあります。

〔胃の噴門と幽門〕

胃は、筋肉でできています。食道と胃の入り口は、噴門と言われ食物が下りてくると噴門が開き食物は胃に入ります。胃が食物で満たされると、食物が逆流しないように噴門は閉じられます。この噴門の機能低下により、胃酸や十二指腸液が、食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し、びらんや炎症を引きおこす疾患が逆流性食道炎です。

噴門が閉じられ、胃に入った食物が胃の蠕動運動により胃液と混ぜ合わせられます。胃の下部には、幽門という筋肉があり、食物が胃で消化されている間は閉じられています。食後2~3時間くらいで幽門が開き内容物は、十二指腸へ送り出されます。

3.小腸(十二指腸~空腸~回腸)の運動

胃から十二指腸へ食物が送られると、膵臓から膵液が分泌されます。膵液には、炭水化物、タンパク質、脂質を分解する作用があります。胆のうから分泌された胆汁と混ぜ合わせられますが、胆汁には、脂質の消化を助けます。十二指腸で消化液と混ぜ合わせられた内容物は、空腸~回腸へ送られます。

食物を消化液と混合し、消化吸収を行い、その後大腸の方へ送り出します。この時の小腸の運動は、前項でお伝えしたように、分節運動、蠕動運動、振子運動で小腸から、大腸へ送られます。

4.大腸(盲腸~結腸~直腸)肛門

大腸は、おもに未消化物の水分を吸収し、便を形成しています。この際、大腸内部の腸内細菌は、未消化物を発酵させて分解、排泄しやすくしています。一定量堆積された便は、肛門から体外に排泄されます。直腸に便が入ると便意を感じます。便意によって反射的にゆるむ括約筋と、意志によって収縮しておくことが出来る括約筋とで便意をコントロールしています。

【超音波検査士ひとくちメモ ~胆石がある方~】

心窩部痛があり、胃の痛みと間違われる疾患に、胆石発作があります。胆石とはは、胆のうの中に出来てしまった結石のことを言います。胆のうは、肝臓で作られた胆汁をためているため、袋状で肝臓の下にぶら下がるような位置で存在します。右側の肋骨の下、心窩部(みぞおち)よりやや右側に位置します。胆のうから胆汁が分泌されると、内部の石が動き、胆のう管に挟まるために痛みを生じます。

胆のう管とは、胆のうと胆管をつなぐ管、胆管は十二指腸まで胆汁を流す管です。

胆汁は、脂質の消化に働きます。脂質が多く含まれる食事のあとに、胆石発作が多い理由はそのためです。

 

3.人としての基本的生命活動の維持、「エネルギーと代謝」

今週は、人が生きて行くための基本的活動エネルギーを取り上げました。言い換えると食物を摂取して、消化し栄養素を身体に取り込み、排泄という基本的な生命維持活動です。

人間は、産まれた直後から、肺呼吸を始め、酸素を取り込み、口から栄養素を取り込むことで生命体を維持しています。この一連の作業を毎日繰り返し生きています。生命をつなげています。この基本的な生命活動を何らかの形で維持できなくなったら私自身は、命を閉じる時と思っています。このことを昨年、人間としての91年の生涯を終えた父から学んだように感じています。最後の約半年間を病院で過ごしました。その間、何人かのST(言語聴覚士)さんと関わり、父の嚥下指導に立ち会わせていただき、嚥下造影も同席させていただくことができました。

嚥下指導も人により、病院によりさまざまです。前回のテーマ「食欲」につながる嚥下指導、そして胃ろうということを私なりにすごく考えました。食べるということと五感との関連を含めて何か大切なことを忘れている気がしたのです。人が人として忘れてはならない感性です。

嚥下造影を見ながら、食物を飲み込むという人間の機械的基本動作をある意味、客観的に受け止めることになりました。でも、この動作にも五感が関わっています。飲み込みたくないものも人はあります。その瞬間、五感は感じています。味覚や歯ざわり、舌触りなどの触覚、嗅覚などの身体感覚は優先的に感じているのではないでしょうか。

人は生きたいと思うから、空腹を覚え、生理的欲求である食欲を満たしたいと感じます。その食欲は、胃に栄養を直接入れれば満たされるのでしょうか?私の選択肢には、「基本的な生命活動」口から食物を摂取し、咀嚼し、嚥下し、消化された栄養素を体内に吸収する方法しかありません。私は、特別な美食家でもありません。サプリメントも好みません。

父が私に伝えてくれた半年あまりの間に、患者側の立場での見方、受けとめ方、さまざまな体験、思いも葛藤もさまざまな感情もありました。年を重ねるということ、生きるということ、人生を終えるということ、そんなことからも医療者の在り方を考えます。

今週は、この辺で。また来週ぜひご訪問ください。

 

9月・10月 開講 Health workshop 

9月に健康寿命延伸に向けて、生活習慣改善プログラミング

自分自身の健康の方程式を作りませんか?そして、なりたい健康イメージをしっかりと意識します。脳は優秀なコンピュータです。自分の目標プログラミングをしっかり組み込まないと目標は達成できません。そして、ちゃんとそのゴールビジョンをみせてあげることが重要です。

健康管理士で臨床検査のエキスパート臨床検査技師、そして脳科学のNLPトレーナーだから組めるプログラミングがあります。コーチングを駆使して、あなたにあったゴールイメージへのプログラミングです。

〔日 時〕両日、同じ内容です。ご希望日をお伝えください。

  • 1回目  9月18日(月・祭)
  • 2回目  10月22日(日)

※イベント情報こちらから、詳細は折り返しご連絡します。

 

今日のまとめ 

  • 消化の方法3種類、物理的消化 化学的消化 生物的消化
  • 小腸で吸収された栄養素、血管とリンパ管へと2つの経路で全身へ
  • 老廃物は、体外へ、尿は腎臓、便は大腸で固形になり直腸から体外へ

 

<Pure Medical attitude 関連blog> 

今週のブログ

『エネルギーと代謝』2017.8.28~
『健康寿命延伸への運動』2017.8.21~8.25
『健康寿命を伸ばす』 2017.8.7~8.11
『身体がみえる臨床検査』
『健康を考える』
『身近な疾患 生活習慣病』
『将来に影響する生活習慣』
『夏の健康生活』

  

※ご意見・ご質問は、こちらからお気軽にどうぞ

みなさまのお声を楽しみにしております。

 

今日も最後までありがとうございました

 

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Pure Medical attitude 

代表 かたよし純子 Junchan♪  ※自己紹介はこちらから

臨床検査技師/超音波検査士/健康管理士一般指導員/健康管理能力検定1級

 

☆アンコモンセラピー読書会☆

毎月、大崎ゲートシティ スターバックスコーヒーで開催しています。ミルトン・エリクソンの戦略的手法を紹介されている名書「アンコモンセラピー」この読書会を毎月開催しています。次回は、9月20日を予定しております。イベントUPしましたら、HP上でもご案内いたします。